JPH08162963A - データ符号化装置および復号装置 - Google Patents

データ符号化装置および復号装置

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JPH08162963A
JPH08162963A JP6297607A JP29760794A JPH08162963A JP H08162963 A JPH08162963 A JP H08162963A JP 6297607 A JP6297607 A JP 6297607A JP 29760794 A JP29760794 A JP 29760794A JP H08162963 A JPH08162963 A JP H08162963A
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JP6297607A
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Ryuzo Nagai
龍三 永井
Masaaki Isozaki
正明 五十崎
Hiroshi Nakano
宏 中野
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サブバンド符号化方式により圧縮符号化され
たデータを伸長復号する場合に、アロケーションデータ
に生じたエラーの符号化データに対するエラーの伝播を
最小に抑える。 【構成】 データ符号化装置10は入力データをサブバ
ンド符号化し、ALLOCデータ、SCFデータ、符号
化データおよび指示データを生成し、これらのビットス
トリームを生成する。ECC符号化装置20はビットス
トリームにECC符号を付加し、記録系22はこれを記
録する。再生系26は、ビットストリームを再生し、E
CC復号装置28はビットストリームの誤り検出処理等
を行う。データ復号装置30は、再生されたビットスト
リームから上記各データを分離し、元のベースバンドー
タに伸長復号する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、前後のデータの相関を
利用して、オーディオデータ等のベースバンドデータを
サブバンド符号化方式等により圧縮符号化するデータ符
号化装置と、このように圧縮符号化されたデータを伸長
復号するデータ復号装置と、これらを用いたデータ符号
化・復号装置、データ記録装置およびデータ再生装置と
に関する。
【0002】
【従来の技術】高品位オーディオ信号を提供することを
目的とするサブバンド符号化方式等の符号化技術がMP
EGにより進められてきた。サブバンド符号化方式にお
いては、1ブロック320サンプルのベースバンドのオ
ーディオデータを32のサブバンドに周波数分割し、こ
れらのサブバンドごとに信号強度を算出し、ビットを再
割り当てして圧縮符号化処理を行う。圧縮符号化処理に
より得られた各サブバンドの符号化データ(DATA)それぞ
れは、そのサブバンドに何ビット割り当てられたかを示
すアロケーション(ALLOCATION;ALLOC)データと、そのサ
ブバンドにおける信号強度の最大値を示すスケールファ
クタ(SCALE FACTOR;SCF)データとを伴っている。
【0003】符号化データおよびこれらのデータは、1
ブロックごとに図8等に示すデータフォーマットに多重
化されたビットストリームとして光磁気ディスクあるい
は磁気テープ等の記録媒体に記録され、あるいは、伝送
される。これらのデータの内、アロケーションデータは
全てのサブバンドに対して4ビットずつ割り当てられる
データである。また、スケールファクタデータは、アロ
ケーションデータが0でない場合にのみ、つまり、対応
するサブバンドにビットが割り当てられた場合にのみ6
ビットずつ割り当てられるデータである。符号化データ
は、アロケーションデータが0でない場合にのみ、つま
り、対応するサブバンドにビットが割り当てられた場合
にのみ、対応するアロケーションデータで示されるビッ
ト数だけ割り当てられるデータである。このように、ビ
ットが割り当てられたサブバンドの符号化データおよび
スケールファクタデータのみをビットストリームに含め
ることにより、圧縮効率を上げている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のサブバンド符号
化方式等により得られたビットストリームの内、図8
(A)の矢印a,bに示すように、そのブロックのp,
q番目のサブバンド(サブバンドp,q、ただし、1≦
p,q≦32、以下同じ)の符号化データ(符号化デー
タp,q)自体にエラーが発生した場合、その符号化デ
ータp,qのみが無効になるだけである。
【0005】また、図8(B)の矢印aに示すように、
サブバンドpのスケールファクタデータ(スケールファ
クタデータp)にエラーが発生した場合には、図8
(B)の矢印bに示すように、符号化データp以降のデ
ータが無効になる。
【0006】また、図8(C)の矢印aに示すように、
サブバンド32のアロケーションデータ(アロケーショ
ンデータ32)にエラーが生じると、サブバンド32に
ビットが割り当てられている否かが判別できず、符号化
データの先頭位置を識別できなくなるので、矢印bに示
すスケールファクタデータ32以降の全てのデータが無
効になってしまう。また同様に、図8(D)の矢印aに
示すように、アロケーションデータpにエラーが生じる
と、サブバンドp以降の各サブバンドにビットが割り当
てられている否かが判別できず、符号化データの先頭位
置を識別できなくなるので、矢印bに示すスケールファ
クタデータp以降の全てのデータが無効になってしま
う。
【0007】このように、アロケーションデータのいず
れかにエラーが生じても、全ての符号化データが無効に
なってしまうので、そのブロック全体の符号化データが
復号できなくなってしまうことになる。つまり、図9
(A),(B),(C)に示すように、矢印aに生じた
アロケーションデータのエラーは、矢印b以降のデータ
を全て無効にするので、少なくとも全ての符号化データ
にエラーを伝播してしまうという問題がある。
【0008】図8および図9に示したデータフォーマッ
トにおいて、アロケーションデータ、スケールファクタ
データおよび符号化データは、周波数が低いサブバンド
のデータほど前に配列されている。オーディオデータの
復号処理においては、低い周波数のサブバンドのデータ
ほど聴覚上重要であることが知られている。つまり、デ
ータフォーマットの後ろの方に位置する、周波数が高い
サブバンドのデータのいくつかが無効になっていても、
周波数が低い方のサブバンドのデータの大半が復号可能
であれば、聴覚上、聞く人に音質の劣化をあまり感じさ
せない。
【0009】本発明は、上述した従来技術の問題点に鑑
みてなされたものであり、オーディオ信号等のベースバ
ンドデータを、サブバンドに分割して圧縮符号化を行
い、圧縮符号化されたデータを伸長復号する場合に、ア
ロケーションデータにエラーが生じても、符号化データ
に対するエラーの伝播を一部の範囲に限定することがで
き、復号後のデータの劣化を最小限に抑えることができ
るデータ符号化装置およびデータ復号装置を提供するこ
とを目的とする。また、本発明は、上記データ復号装置
および上記データ符号化装置を用いることにより、デー
タの劣化が少ないデータ符号化・復号装置、データ記録
装置およびデータ再生装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本発明に係るデータ符号化装置は、ベースバン
ドデータを所定数のサブバンドに分割して圧縮符号化
し、該サブバンドそれぞれのビットの割り当てを示す固
定長のアロケーションデータと、ビットが割り当てられ
た該サブバンドのみの符号化データの最大値をそれぞれ
示すスケールファクタデータと、ビットが割り当てられ
たサブバンドのみの符号化データとを生成する符号化手
段と、前記データブロックごとの前記アロケーションデ
ータ、前記スケールファクタデータおよび前記符号化デ
ータを、相互に対応付けて所定のデータフォーマットに
合わせて多重化したビットストリームを生成するデータ
多重化手段と、前記データフォーマットにおける前記符
号化データの位置を示す指示データを生成する指示デー
タ生成手段とを有する。好適には、前記指示データ生成
手段は、ビットが割り当てられたサブバンドの数を実質
的に示すデータを前記指示データとして生成する。
【0011】また、本発明に係るデータ復号装置は、上
記いずれかのデータ符号化装置により生成されたビット
ストリームおよび前記指示データから前記ベースバンド
データを復号するデータ復号装置であって、前記指示デ
ータに基づいて、前記ビットストリームから前記符号化
データを分離する分離手段と、先頭から順に、前記アロ
ケーションデータが最初に無効になるまで、該アロケー
ションデータと、対応する前記スケールファクタデータ
とを用いて前記分離された符号化データを伸長・復号す
る伸長・復号手段とを有する。好適には、前記分離手段
は、前記指示データに基づいて、前記データフォーマッ
トにおける符号化データの先頭位置を検出し、前記ビッ
トストリームから前記符号化データを分離する。
【0012】また、本発明に係るデータ符号化・復号装
置は、上記いずれかのデータ符号化装置と、上記いずれ
かのデータ復号装置とを有する。また、本発明に係るデ
ータ記録装置は、上記いずれかのデータ符号化装置と、
前記アロケーションデータ、前記スケールファクタデー
タ、前記符号化データおよび前記指示データを、所定の
記録媒体に記録する記録手段とを有する。また、本発明
に係るデータ再生装置は、上記いずれかのデータ復号装
置と、所定の記録媒体に記録された前記アロケーション
データ、前記スケールファクタデータ、前記符号化デー
タおよび前記指示データを、該記録媒体から読み出して
再生する再生手段とを有する。
【0013】
【作用】本発明に係るデータ符号化装置において、符号
化手段は、オーディオ信号等のベースバンドデータを、
例えばサブバンド符号化方式により圧縮符号化し、符号
化データ、サブバンドそれぞれのビットの割り当てを示
す固定長のアロケーションデータ、および、ビットが割
り当てられたサブバンド対応に符号化データの最大値を
それぞれ示すスケールファクタデータを生成する。デー
タ多重化手段は、生成されたアロケーションデータ、ス
ケールファクタデータおよび符号化データを、データブ
ロックごとに、相互に対応付けて所定のデータフォーマ
ットに合わせて多重化し、ビットストリームを生成す
る。指示データ生成手段は、上記データフォーマットに
おける符号化データの位置を示す指示データとして、例
えばビットが割り当てられたサブバンドの数を示すデー
タを生成する。
【0014】また、本発明に係るデータ復号装置におい
て、分離手段は、指示データに基づいて、前記ビットス
トリームから前記符号化データを分離する。つまり、上
記データフォーマットにおいて、固定長(32×4ビッ
ト)のアロケーションデータの次にはビットが割り当て
られたサブバンドの数だけそれぞれ4ビットのスケール
ファクタデータが続くので、分離手段は、データフォー
マットの先頭から次式で表されるn番目のビット以降、
次のブロックのアロケーションデータの前までのデータ
を符号化データとして分離する。
【0015】
【数1】 n = 128+4k+1 …(1) ただし、kはビットが割り当てられたサブバンドの数を
示す指示データの値である。
【0016】伸長・復号手段は、アロケーションデータ
にエラーが生じていない場合には、全ての符号化データ
を伸長・復号し、アロケーションデータにエラーが生じ
ている場合には、先頭のアロケーションデータから順
に、最初にエラーが生じているアロケーションデータの
前までのアロケーションデータと、対応するスケールフ
ァクタデータおよび符号化データとを用いて伸長・復号
処理を行う。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。図1は、
本発明に係るデータ符号化装置10およびデータ復号装
置30を用いたデータ記録・再生装置1の構成を示す図
である。図1に示すように、データ記録・再生装置1
は、データ符号化装置10、ECC符号化装置20、記
録系22、再生系26、ECC復号装置28およびデー
タ復号装置30とから構成されており、例えばベースバ
ンドのディジタルオーディオデータ(入力データ)をブ
ロックごとにサブバンド符号化して、磁気テープ等の記
録媒体24に記録し、記録媒体24に記録されたデータ
を再生する。
【0018】データ符号化装置10は、図2(A)に示
すように、320サンプルの入力データを1ブロックと
して処理してブロックごとに32のサブバンドに周波数
分割し、サブバンドごとの信号強度の値を算出し、サブ
バンドごとにビットを再割り当てして圧縮符号化処理を
行い、図2(B)に示すように、アロケーションデータ
(ALLOC) 、スケールファクタデータ(SCF) 、符号化デー
タ(DATA)および指示データ(SCALE FACTOR NUMBER;SCFN)
を生成する。データ符号化装置10は、アロケーション
データ、スケールファクタデータおよび符号化データ
を、図2(C)に示すデータフォーマットに従ってブロ
ックごとに多重化し、さらに指示データを付加したビッ
トストリームとしてECC符号化装置20に対して出力
する。なお、データ符号化装置10の構成および動作
は、図3および図4を参照して後述する。
【0019】データ符号化装置10が生成するデータの
内、アロケーションデータは全てのサブバンドに対して
4ビットずつ割り当てられるので128ビット固定長で
あり、スケールファクタデータは、アロケーションデー
タが0でない場合にのみ6ビットずつ割り当てられるの
でブロックごとに数が異なり、符号化データは、アロケ
ーションデータが0でない場合にのみ、対応するアロケ
ーションデータで示されるビット数だけ割り当てられる
ので可変長である。以上述べたデータ記録・再生装置1
の動作およびアロケーションデータ、スケールファクタ
データおよび符号化データの内容を下表に示す。
【0020】
【表1】 ブロックサンプル数 ;320サンプル サブバンド分割数 ;32バンド アロケーションデータ(ALLOC);32個×4ビット スケールファクタデータ(SFC) ;32個以下×6ビット 符号化データ(DATA) ;32バンド以下×10ビット以下× 16ビット以下 ただし、上記数値はそれぞれ1ブロック当たりの数値で
ある。なお、アロケーションデータの値が0のサブバン
ドのスケールファクタデータは生成されない。また、符
号化データのビット数は、対応するアロケーションデー
タが示すビット数に等しく、アロケーションデータの値
が0のサブバンドの符号化データは生成されない。
【0021】ECC符号化装置20は、データ符号化装
置10で生成されたビットストリームに誤り(エラー)
訂正符号(ECC符号)を付加して記録系22に対して
出力する。記録系22は、ECC符号が付加されたビッ
トストリームを記録媒体24に記録する。
【0022】再生系26は、記録媒体24に記録された
ビットストリームを読み出して再生し、再生したビット
ストリームをECC復号装置28に対して出力する。E
CC復号装置28は、再生されたビットストリームに含
まれるECC符号を用いてビットストリームの誤り検出
処理および誤り訂正処理を行い、処理後のビットストリ
ームをデータ復号装置30に対して出力する。データ復
号装置30は、誤り検出処理および誤り訂正処理された
ビットストリームに含まれる指示データを用いて符号化
データを分離し、先頭のアロケーションデータおよび対
応するスケールファクタデータから、エラーが生じて無
効となっているアロケーションデータの前のアロケーシ
ョンデータおよび対応するスケールファクタデータまで
順に用いて、対応する符号化データを伸長復号してベー
スバンドディジタルオーディオデータ(出力データ)と
して出力する。なお、データ復号装置30の構成および
動作は、図5および図6を参照して後述する。
【0023】以下、データ符号化装置10の構成および
動作を説明する。図3は、図1に示したデータ符号化装
置10の構成を示す図である。図4は、図3に示したデ
ータ符号化装置10が生成するアロケーションデータを
示す図であって、(A)はデータフォーマットを示し、
(B)はアロケーションデータのフォーマットを示す。
図3に示すように、データ符号化装置10は、タイミン
グ生成回路(TG)100、サブバンド符号化回路(S
BC)102、データパッキング回路(DP)104、
アロケーションデータ計数回路(ALCC)106から
構成される。
【0024】タイミング生成回路100は、入力データ
のブロックの区切りを示すフレームパルス信号(FP)
に基づいて、サブバンド符号化回路102、データパッ
キング回路104およびアロケーションデータ計数回路
106の動作タイミングを制御する。サブバンド符号化
回路102は、入力データをサブバンド符号化してアロ
ケーションデータ、スケールファクタデータおよび符号
化データを生成し、データパッキング回路104および
アロケーションデータ計数回路106に対して出力す
る。なお、上述のように、アロケーションデータは32
個×4ビットの固定長データになっており、図4(B)
に示す各サブバンドに対応するアロケーションデータは
対応する符号化データのビット数を示し、対応するサブ
バンドの信号強度が0である場合には、そのアロケーシ
ョンデータの値は0になる。
【0025】アロケーションデータ計数回路106は、
サブバンド符号化回路102が生成したアロケーション
データの内、例えば値が0でないもの数を計数し、指示
データ(SCFN)としてデータパッキング回路104に対し
て出力する。なお、指示データとして、図4に示したデ
ータフォーマットにおいて符号化データの位置を示すこ
とができるデータであれば何を用いてもよいが、値が0
でないアロケーションデータの数(ビットが割り当てら
れたサブバンドの数)を指示データとして用いるのが、
最もデータ長が短くなるので好適である。データパッキ
ング回路104は、サブバンド符号化回路102から出
力された各データを、図4(A)に示すデータフォーマ
ットに従って多重化し、さらにアロケーションデータ計
数回路106で生成された指示データを付加してビット
ストリームを生成して出力する。
【0026】以下、データ復号装置30の構成および動
作を説明する。図5は、図1に示したデータ復号装置3
0の構成を示す図である。図6は、図5に示したデータ
復号装置30のタイミング生成回路300の動作を説明
する図である。図5に示すように、データ復号装置30
は、タイミング生成回路(TG)300、データアンパ
ッキング回路(DUP)302、コンシール回路(CN
L)304およびサブバンド復号回路306から構成さ
れている。
【0027】タイミング生成回路300は、ビットスト
リームにおけるブロックの区切りを示すフレームパルス
信号(FP)に基づいて、データ復号装置30の各構成
要素の動作タイミングを制御する他、図6に示すデータ
フォーマットのアロケーションデータの後ろから下式で
示されるm番目のデータまでを、図6に矢印aで示すス
ケールファクタデータと判断し、図6に矢印bで示すm
+1番目のデータから最後の符号化データまでの期間を
示すタイミング信号を生成してデータアンパッキング回
路302に対して出力し、これらのデータを分離させ
る。
【0028】
【数2】 m = 128+4k …(2) ただし、kはビットが割り当てられたサブバンドの数を
示す指示データの値である。
【0029】データアンパッキング回路302は、ビッ
トストリームからアロケーションデータ、スケールファ
クタデータ、符号化データおよび指示データを分離して
コンシール回路304およびタイミング生成回路300
に対して出力する。
【0030】コンシール回路304は、最初にエラー等
により無効になったアロケーションデータに対応する符
号化データから最後の符号化データまでの範囲、無効に
なったスケールファクタデータに対応する符号化デー
タ、および、誤り訂正ができなかった符号化データを復
号されないように無効化(コンシール)してサブバンド
復号回路306に対して出力する。サブバンド復号回路
306は、コンシールされた符号化データを対応するア
ロケーションデータおよびスケールファクタデータを用
いて伸長復号し、出力データとして出力する。
【0031】以下、さらに図7を参照してデータ記録・
再生装置1の動作を説明する。図7は、アロケーション
データにエラーが生じた場合に、図1に示したデータ記
録・再生装置1のデータ復号装置30が復号可能な符号
化データの範囲を示す図であって、(A),(B),
(C)は、それぞれ32番目、p番目、1番目のサブバ
ンドのアロケーションデータにエラーが生じた場合を示
す。データ符号化装置10は、入力データを32のサブ
バンドに周波数分割し、圧縮符号化処理し、アロケーシ
ョンデータ、スケールファクタデータ、符号化データお
よび指示データを生成し、さらに、これらのデータを所
定のデータフォーマットに従って多重化してビットスト
リームを生成する。ECC符号化装置20は、ビットス
トリームにECC符号を付加する。記録系22は、EC
C符号が付加されたビットストリームを記録媒体24に
記録する。
【0032】再生系26は、記録媒体24からビットス
トリームを読み出して再生する。ECC復号装置28
は、再生されたビットストリームに含まれるECC符号
を用いてビットストリームの誤り検出処理および誤り訂
正処理を行う。データ復号装置30は、誤り検出処理等
がなされたビットストリームから上述の各データを分離
し、元のベースバンドータを伸長復号して出力データを
生成する。
【0033】データ符号化装置10において、アロケー
ションデータ、スケールファクタデータおよび符号化デ
ータに、さらに指示データを付加し、データ復号装置3
0において、この指示データを用いて伸長復号を行うの
で、図7(A)の矢印aに示すように、アロケーション
データ32にエラーが生じて無効になった場合、矢印b
以前にある符号化データが無効になるだけで他の符号化
データ1,…,31は全て復号可能である。また、図7
(B)の矢印aに示すように、アロケーションデータp
にエラーが生じて無効になった場合、矢印b以降にある
符号化データp,…,32が無効になり、他の符号化デ
ータ1,…,p−1は全て復号可能である。図7(C)
の矢印aに示すように、アロケーションデータ1が無効
になった場合にのみ、矢印b以降の符号化データの全て
が無効になる。なお、データ記録・再生装置1におい
て、符号化データにエラーが生じた場合には、図8
(A)を参照して上述したように、その符号化データの
みが無効になるだけである。また、データ記録・再生装
置1において、スケールファクタデータにエラーが発生
した場合には、図8(B)を参照して上述したように、
対応する符号化データのみが無効になる。
【0034】図7に示した、指示データを用いて圧縮符
号化および伸長復号を行った場合と、図9に示した、指
示データを付加しないで圧縮符号化および伸長復号を行
った場合とを比較すると、後者の場合はアロケーション
データのいずれかにエラーが生じて無効になると、全て
の符号化データが無効になり、復号できなくなるのに対
し、前者の場合には、先頭のアロケーションデータから
無効になったアロケーションデータの前のアロケーショ
ンデータに対応する符号化データは復号可能である。し
たがって、指示データを用いると、アロケーションデー
タに発生したエラーの伝播を大幅に抑えることができる
ので、大変に効果的である。しかも、このような効果を
得ることができるにもかかわらず、指示データを付加す
ることにより増加するデータ量が非常に少ない。
【0035】また、多くの場合、先頭の方の符号化デー
タは無効にならない。先頭の方の符号化データは、周波
数が低いサブバンドの符号化データであり、上述のよう
に、これらの符号化データは周波数が高いサブバンドの
符号化データよりも聴感上の重要性が高い。したがっ
て、アロケーションデータにエラーが発生しても、聴感
上の品質の低下は少ない。
【0036】なお、指示データは、例えばアロケーショ
ンデータ等の間に多重化する、ビットストリームに前置
あるいは後置する等、データフォーマットにおいていず
れの位置にしてもよい。また、データ記録・再生装置1
から記録系22および再生系26を取り去って、データ
符号化・復号化装置として用いてもよい。また、指示デ
ータを、例えば符号化データの先頭の位置をビットスト
リームの先頭からのビット数で示すデータとしても、あ
るいは、値が0のアロケーションデータの数を示すデー
タとしてもよい。特に後者は、実質的に値が0でないア
ロケーションデータの数を示すデータと等価である。以
上説明した実施例に示した他、本発明に係るデータ符号
化装置10およびデータ復号装置30を、例えばデータ
伝送装置に用いることも可能である。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、サ
ブバンド符号化方式により圧縮符号化を行い、圧縮符号
化されたデータを伸長復号する場合に、アロケーション
データにエラーが生じても、符号化データに対するエラ
ーの伝播を一部の範囲に限定することができる。したが
って、本発明によれば、アロケーションデータに生じた
エラーの伝播を最小限にすることができる。また、本発
明によれば、データの劣化が少ないデータ符号化・復号
装置、データ記録装置およびデータ再生装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデータ符号化装置およびデータ復
号装置を用いたデータ記録・再生装置1の構成を示す図
である。
【図2】サブバンド符号化を説明する図であって、
(A)はベースバンドオーディオ信号を示し、(B)は
サブバンド圧縮符号化後のビットストリームを示し、
(C)はビットストリームのデータフォーマットを示
す。
【図3】図1に示したデータ符号化装置の構成を示す図
である。
【図4】図3に示したデータ符号化装置が生成するアロ
ケーションデータを示す図であって、(A)はデータフ
ォーマットを示し、(B)はアロケーションデータのフ
ォーマットを示す。
【図5】図1に示したデータ復号装置の構成を示す図で
ある。
【図6】図5に示したデータ復号装置のタイミング生成
回路の動作を説明する図である。
【図7】アロケーションデータにエラーが生じた場合
に、図1に示したデータ記録・再生装置のデータ復号装
置が復号可能な符号化データの範囲を示す図であって、
(A),(B),(C)は、それぞれ32番目、p番
目、1番目のサブバンドのアロケーションデータにエラ
ーが生じた場合を示す。
【図8】従来のサブバンド符号化により圧縮符号化され
たデータにおけるエラーの伝播を示す図である。
【図9】従来のサブバンド符号化により圧縮符号化され
たデータにおいて、アロケーションデータにエラーが生
じた場合のエラーの伝播を示す図である。
【符号の説明】
1…データ記録・再生装置、10…データ符号化装置、
100…タイミング生成回路、102…サブバンド符号
化回路、104…データパッキング回路、106…アロ
ケーションデータ計数回路、20…ECC符号化装置、
22…記録系、24…記録媒体、26…再生系、28…
ECC復号装置、30…データ復号装置、300…タイ
ミング生成回路、302…データアンパッキング回路、
304…コンシール回路、306…サブバンド復号回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベースバンドデータを所定数のサブバンド
    に分割して圧縮符号化し、該サブバンドそれぞれのビッ
    トの割り当てを示す固定長のアロケーションデータと、
    ビットが割り当てられた該サブバンドのみの符号化デー
    タの最大値をそれぞれ示すスケールファクタデータと、
    ビットが割り当てられたサブバンドのみの符号化データ
    とを生成する符号化手段と、 前記データブロックごとの前記アロケーションデータ、
    前記スケールファクタデータおよび前記符号化データ
    を、相互に対応付けて所定のデータフォーマットに合わ
    せて多重化したビットストリームを生成するデータ多重
    化手段と、 前記データフォーマットにおける前記符号化データの位
    置を示す指示データを生成する指示データ生成手段とを
    有するデータ符号化装置。
  2. 【請求項2】前記指示データ生成手段は、ビットが割り
    当てられたサブバンドの数を実質的に示すデータを前記
    指示データとして生成する請求項1に記載のデータ符号
    化装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載のデータ符号化装
    置により生成されたビットストリームおよび前記指示デ
    ータから前記ベースバンドデータを復号するデータ復号
    装置であって、 前記指示データに基づいて、前記ビットストリームから
    前記符号化データを分離する分離手段と、 先頭から順に、前記アロケーションデータが最初に無効
    になるまで、該アロケーションデータと、対応する前記
    スケールファクタデータとを用いて前記分離された符号
    化データを伸長・復号する伸長・復号手段とを有するデ
    ータ復号装置。
  4. 【請求項4】前記分離手段は、前記指示データに基づい
    て、前記データフォーマットにおける符号化データの先
    頭位置を検出し、前記ビットストリームから前記符号化
    データを分離する請求項3に記載のデータ復号装置。
  5. 【請求項5】請求項1または2に記載のデータ符号化装
    置と、 請求項3または4に記載のデータ復号装置とを有するデ
    ータ符号化・復号装置。
  6. 【請求項6】請求項1または2に記載のデータ符号化装
    置と、 前記アロケーションデータ、前記スケールファクタデー
    タ、前記符号化データおよび前記指示データを、所定の
    記録媒体に記録する記録手段とを有するデータ記録装
    置。
  7. 【請求項7】請求項3または4に記載のデータ復号装置
    と、 所定の記録媒体に記録された前記アロケーションデー
    タ、前記スケールファクタデータ、前記符号化データお
    よび前記指示データを、該記録媒体から読み出して再生
    する再生手段とを有するデータ再生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5224017B2 (ja) * 2005-01-11 2013-07-03 日本電気株式会社 オーディオ符号化装置、オーディオ符号化方法およびオーディオ符号化プログラム
JP2023509201A (ja) * 2020-01-13 2023-03-07 ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド オーディオ符号化及び復号方法、並びにオーディオ符号化及び復号デバイス

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