JPH08162812A - 高周波結合器 - Google Patents

高周波結合器

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JPH08162812A
JPH08162812A JP6303925A JP30392594A JPH08162812A JP H08162812 A JPH08162812 A JP H08162812A JP 6303925 A JP6303925 A JP 6303925A JP 30392594 A JP30392594 A JP 30392594A JP H08162812 A JPH08162812 A JP H08162812A
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JP
Japan
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coupling
high frequency
main line
frequency coupler
line
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Withdrawn
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JP6303925A
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English (en)
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Yoshiyasu Tsuruoka
義保 鶴岡
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P5/00Coupling devices of the waveguide type
    • H01P5/12Coupling devices having more than two ports
    • H01P5/16Conjugate devices, i.e. devices having at least one port decoupled from one other port
    • H01P5/18Conjugate devices, i.e. devices having at least one port decoupled from one other port consisting of two coupled guides, e.g. directional couplers
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/0213Electrical arrangements not otherwise provided for
    • H05K1/0237High frequency adaptations
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/11Printed elements for providing electric connections to or between printed circuits
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    • H05K1/112Pads for surface mounting, e.g. lay-out directly combined with via connections
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/18Printed circuits structurally associated with non-printed electric components
    • H05K1/181Printed circuits structurally associated with non-printed electric components associated with surface mounted components

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  • Waveguides (AREA)
  • Near-Field Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 マイクロストリップライン技術を用いて安価
に製造でき、広い周波数帯で小型で外部の電磁波の影響
を受けにくい高周波結合器を提供する。 【構成】 基板160上に配置されたマイクロストリッ
プラインよりなる主線路102と、主線路102に近接
して基板160上に配置された結合用部分110,11
1と、基板160の内部に設けられ結合用部分110,
111とスルーホール115,116を介して接続され
る導体部分120,121とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主線路に伝搬するマイ
クロ波帯、ミリ波帯等の高周波信号の一部を外部へ取り
出すための高周波結合器に関し、特に、マイクロストリ
ップラインで構成された高周波結合器に関する。
【0002】
【従来の技術】無線装置において、送信機の高出力増幅
器の出力に、電力モニタ或いは自動レベル制御(AL
C)等のために、高周波信号の電力の一部を取り出す高
周波結合器がしばしば使用される。ALCでは、高出力
増幅器の入力信号のレベルが、高周波結合器によってモ
ニタされた増幅された高周波信号のレベルによって制御
され、増幅器の出力レベルが一定に維持される。特に、
高周波結合器を送信機のフロントエンドに接続する場
合、アンテナからの反射による影響を避けるために、逆
方向の信号には結合しない方向性結合器が一般に使用さ
れる。
【0003】このような高周波結合器は、移動通信で使
用する携帯型無線装置においても適用されており、そこ
においては結合器の小型化が強く望まれている。高周波
結合器は、一般的には図12及び図13に示すような良
く知られたマイクロストリップラインで構成できる。図
12は、分岐線路形方向性結合器のパターン構成図であ
る。入力線路1に入力された信号は、主線路2を伝搬し
出力線路3から出力される。このとき、この信号の一部
は、並列線路7、8を介して、副線路5の出力線路6に
も供給される。入力線路1における入力電力Pinと出
力線路6における結合電力Pcとの比(10×log
(Pc/Pin))は結合度と呼ばれ、基板の材料、パ
ターンの幅、及び周波数に依存する。しかし、本結合器
で得られる結合度は、数dBであり、典型的には約−3
dBである。従って、例えば、−20dBのような低い
結合度を得ることは、寸法を考慮すると極めて難しい。
【0004】図13は、分布結合形方向性結合器のパタ
ーン構成図である。主線路2の入力線路1に入力された
信号の一部は、マイクロストリップラインのエッジの分
布結合によって、副線路5に結合され、出力線路4に供
給される。本結合器における結合度も、基板の材料、パ
ターンの幅、及び周波数に依存する。また、本結合器で
は、方向性は、伝送信号の偶モードと奇モードの2つの
直交モードの位相速度を一致させることによって得られ
る。しかし、この一致を達成することは容易ではないた
め、所望の方向性が得られない問題がある。
【0005】ページャ、自動車・携帯電話、コードレス
電話等の移動通信では、使用周波数帯が数百MHz帯か
ら2GHz帯(準マイクロ波帯)であり、ミリ波帯に比
べて低い周波数である。特に、典型的な自動車・携帯電
話では、800MHz帯の周波数が使用されており、こ
の周波数においてλg/4線路長は、真空中で約90m
mである。このような低い周波数帯で、既存のマイクロ
ストリップライン技術を使用すると高周波結合器は極め
て大きくなる。特に、最近、携帯型無線装置の低価格化
のため、一般的なガラスエポキシが基板材料として使用
されている。この基板材料を採用しても、約50mmと
高周波結合器は大きい。
【0006】また、副線路内に結合用パターンとして、
λg/4の線路が構成されているため、この結合用パタ
ーンがアンテナとして作用し、外部の影響を受けやすく
なる。特に、携帯形無線装置の場合、非常に狭いスペー
スに多種類の回路が実装されているため、種々の電磁波
の影響を受けやすい。そこで、最近では、小型でかつ外
部の影響を受けにくい高周波結合器として、図14に示
すような積層型チップ結合器が多く使用されている。こ
のチップ結合器は、小型でかつ電気的特性にも優れてい
るが、携帯型装置に使用する部品としては非常に高価で
ある。
【0007】従って、マイクロストリップライン技術を
用いた小型の高周波結合器の開発が強く望まれる。高周
波結合器がマイクロストリップライン技術で製作できれ
ば、この高周波結合器は、高周波増幅器や高周波フィル
タなどの高周波回路の製作と同じプロセスの中で製作可
能であり、チップ結合器が不要になることによって低価
格化が達成できる。
【0008】現在、マイクロストリップライン技術を用
いた実用的な高周波結合器は、いくつか提案されてい
る。以下に、提案されている従来例の構成について、図
15から図18を用いて説明する。図15は、改善され
た高周波結合器の第1の従来例を示すパターン構成図で
ある。本結合器は、特許公報特公平1−30321号
「超高周波結合器」で開示されている。主線路2に供給
された信号の一部が、結合部9を介して副線路5へ結合
され、出力線路6から出力される。副線路5は、2つの
抵抗10、11を介してグランド12に接地されてお
り、これによって出力線路6に対する良好なインピーダ
ンス整合を得ることができる。本結合器は、副線路5が
主線路2とポイントの形状で結合しているため、小型化
が可能である。また、結合度は、主線路2と副線路5の
結合部9との間の距離によって調整可能である。しか
し、本結合器では、方向性が得られない。
【0009】図16は、改善された高周波結合器の第2
の従来例を示すパターン構成図である。本結合器は、特
許公報特公平4−4763号「方向性結合器」で開示さ
れている。主線路2に供給された信号の一部が、結合用
パターン13、14を介して副線路15、16に結合さ
れ、出力線路6から出力される。結合用パターン13、
14の間のピッチ、及び副線路15、16の線路長の差
をλg/4に設定することによって、十分な方向性を得
ることができる。また、副線路15、16の線路幅を細
くできるため、外部からの影響を低減することができ
る。本結合器においても、結合度は、主線路2と結合パ
ターン13、14との距離によって調整可能である。
【0010】図17は、改善された高周波結合器の第3
の従来例を示すパターン構成図である。本結合器は、公
開特許公報特開平5−14019号「方向性結合器」で
開示されている。本結合器では、副線路5が、主線路2
の上に誘電体を介して積層されている。結合動作に関し
ては、主線路2に供給された信号の一部が、誘電体を介
して副線路5に結合され、出力線路6へ供給される。本
文献では、このような構成によって、適用周波数範囲が
拡大できると説明している。さらに、本文献は、これら
の線路のオーバーコートによる電磁遮蔽によって、外部
からの影響を低減できることを示している。
【0011】図18は、改善された高周波結合器の第4
の従来例を示すパターン構成図である。本結合器は、公
開特許公報特開平5−83015号「方向性結合器」で
開示されている。誘電体基板40が、主線路2と副線路
5とでサンドイッチされ、さらに、それがグランド面を
有する2つの外部基板41、42によってサンドイッチ
されている。結合部分を電磁遮蔽することによって、外
部からの影響を低減することが可能となる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の高周波結合器は、以下のような問題点を有す
る。図16、図17及び図18の高周波結合器では、携
帯形無線装置に適した大幅な小型化の達成が難しい。図
16の高周波結合器の小型化を行う場合、結合用パター
ン13、14の間のピッチをλg/4より小さくする必
要があり、その場合、良好な方向性を得るために副線路
15、16をさらに拡張しなければならない。従って、
全体の大きさを小型化することは難しかった。一方、図
17及び図18の高周波結合器の大きさはλg/4で決
定されるため、大きさの縮小は電気的特性の大きな劣化
を引き起こすことになる。
【0013】その他、図15及び図16の高周波結合器
では、副線路がアンテナとして作用して外部の電磁波の
影響を受けやすい。図16の高周波結合器では、副線路
を細くすることによって、改善が試みられているが、影
響の程度は、携帯形無線装置へ適用するためには十分低
い値とはいえない。本発明の目的は、マイクロストリッ
プライン技術を用いて安価に製造でき、数百MHzから
数GHzの周波数帯で小型な高周波結合器を提供するこ
とにある。
【0014】本発明のその他の目的は、外部の電磁波の
影響を受けにくい高周波結合器を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明では、下記の手段を講じたことを特徴とするも
のである。請求項1記載の発明装置では、基板上に配置
されたマイクロストリップラインよりなる主線路と、前
記主線路に近接して前記基板上に配置された結合用部分
と、前記基板の内部に設けられ前記結合用部分とスルー
ホールを介して接続される導体部分とを有することを特
徴とする。
【0016】請求項2記載の発明装置では、請求項1記
載の発明装置における前記結合用部分は、前記主線路に
沿って、第1の距離を隔てた2個の結合用パターンで構
成され、また、前記導体部分は、線路長の異なる2個の
導体パターンで構成され、該2個の導体パターンは前記
2個の結合用パターンと出力端子との間にそれぞれ配置
され、それらとスルーホールを介して接続されることを
特徴とする。
【0017】請求項3記載の発明装置では、前記2個の
結合用パターンをそれぞれグランドへ接続するための終
端抵抗をさらに有することを特徴とする。請求項4記載
の発明装置では、請求項2記載の発明装置における前記
第1の距離はマイクロ波の約4分の1波長に対応した距
離であることを特徴とする。請求項5記載の発明装置で
は、請求項2記載の発明装置における前記2個の導体パ
ターンの線路長の差は、マイクロ波の約4分の1波長に
対応した距離であることを特徴とする。
【0018】請求項6記載の発明装置では、請求項1記
載の発明装置における前記結合用部分は、外部からトリ
ミング可能な材料で形成されていることを特徴とする。
請求項7記載の発明装置では、前記主線路と前記結合用
部分との間を接続するコンデンサををさらに有すること
を特徴とする。請求項8記載の発明装置では、前記主線
路と前記2個の結合用パターンの各々との間を接続し、
互いに異なるキャパシタンスの値を有する2つのコンデ
ンサをさらに有することを特徴とする。
【0019】請求項9記載の発明装置では、前記主線路
と前記結合部分との間を接続する抵抗をさらに有するこ
とを特徴とする。請求項10記載の発明装置では、前記
主線路と前記2個の結合用パターンの各々との間を接続
し、互いに異なる抵抗値を有する2つの抵抗をさらに有
することを特徴とする。
【0020】請求項11記載の発明装置では、前記導体
部分の一部はスパイラルコイルで構成されていることを
特徴とする。請求項12記載の発明装置では、基板上に
配置されたマイクロストリップラインよりなる主線路
と、前記主線路に近接して前記基板上に配置され前記主
線路とコンデンサを介して接続された結合用部分とを有
することを特徴とする。
【0021】請求項13記載の発明装置では、基板上に
配置されたマイクロストリップラインよりなる主線路
と、前記主線路に近接して前記基板上に配置され前記主
線路と抵抗を介して接続された結合用部分とを有するこ
とを特徴とする。
【0022】
【作用】請求項1記載の高周波結合器においては、主線
路に伝送される高周波信号の一部は、結合用部分に結合
され、スルーホールを介して導体部分に伝搬される。本
高周波結合器においては、方向性を必要としない場合、
大きさがλg/4に依存しないので、小型化が可能であ
る。特に、導体部分は、基板の内部に設けられているた
め、一層の小型化が期待できる。さらに、導体部分の基
板内部における形成は、外部の電磁波の影響を受けにく
くしている。一方、結合用部分は、基板の表面に配置さ
れているため、トリミング等によって外部からの結合度
の調整が可能である。
【0023】請求項2記載の高周波結合器においては、
主線路に伝送される高周波信号の一部は、2つの結合用
パターンに結合され、スルーホールを介して2つの導体
パターンに伝搬される。本高周波結合器では、方向性を
得ることができる。特に、第1の距離をマイクロ波の4
分の1波長よりも短く設定した場合、方向性は多少劣化
するが、大幅な小型化が可能となる。さらに、2個の結
合用パターンが主線路に点状に結合されているため、さ
らに外部からの影響を受けにくく、かつ外部からの調整
面積が少なくなり調整を容易にしている。
【0024】請求項3記載の高周波結合器においては、
2個の結合用パターンがそれぞれ終端抵抗を介して接地
されているので、結合動作が安定化される。請求項4又
は5記載の高周波結合器においては、出力端子におい
て、主線路に順方向の入力信号は同相で、主線路に逆方
向の入力信号は逆相で、かつ同振幅で合成される。従っ
て、理想的な方向性が得られる。
【0025】請求項6記載の高周波結合器においては、
結合用部分がトリミングによって容易に調整することが
できる。請求項7又は12記載の高周波結合器において
は、主線路に伝送される高周波信号の一部は、コンデン
サを介して結合用部分に結合される。請求項7記載の高
周波結合器では、結合された高周波信号は、さらに基板
の内部に形成された導体部分に伝搬される。コンデンサ
による結合によって、結合容量を自由に設定でき、幅広
い結合度を選択できる。特に、結合用部分の主線路に対
する近接接地が難しく大きな結合容量が得られない場合
でも、大きなキャパシタンスのコンデンサを使用するこ
とによって大きな結合度を得ることが可能である。
【0026】請求項9又は13記載の高周波結合器にお
いては、主線路に伝送される高周波信号の一部は、抵抗
を介して結合用部分に結合される。請求項9記載の高周
波結合器では、結合された高周波信号は、さらに基板の
内部に形成された導体部分に伝搬される。抵抗による結
合によって、広い周波数範囲に亘って所望の結合量を得
ることができる。
【0027】請求項11記載の高周波結合器において
は、主線路から結合部分を介して結合してきた高周波信
号の一部は、導体部分の一部を構成するスパイラルコイ
ルを伝搬する。導体部分の一部が、スパイラルコイル状
に構成されているため、導体部分に必要なスペースが縮
小化される。従って、結合器の小型化が図れる。請求項
8又は10記載の高周波結合器においては、主線路に伝
送される高周波信号の一部は、異なるキャパシタンス値
を有するコンデンサ或いは異なる抵抗値を有する抵抗を
介して2つの結合用パターンに結合される。2つの結合
用パターンに結合れた信号は、基板の内部に形成された
それぞれ2つの導体パターンを介して出力端子へ伝搬さ
れ、そこで合成される。2つの導体パターンの損失が異
なる場合でも、出力端子へ伝搬される2つの信号の振幅
は、2つのコンデンサ或いは2つの抵抗によって、均等
化される。従って、良好な方向性が得られる。
【0028】
【実施例】図1は本発明に係わる高周波結合器の第1の
実施例の構成図である。(A)は、第1の実施例の平面
図であり、(B)は、その断面の透視図である。本高周
波結合器100は、入力線路101及び出力線路103
を有する主線路102、2つの結合用パターン110、
111、2つの長さの異なる導体パターン120、12
1、結合信号出力線路130から構成される。結合用パ
ターン110は、抵抗140を介してグランド150に
接続され、該グランド150はスルーホールを介してグ
ランドプレート170に接続されている。同様に、結合
用パターン111は、抵抗141を介してグランド15
1に接続され、該グランド151はスルーホールを介し
てグランドプレート170に接続されている。
【0029】主線路102は、誘電体基板160の表面
に配置されている。基板の同じ表面上において、結合用
パターン110、111が、それぞれ所定の距離D1
2を隔てて、主線路102に近接して配置されてい
る。一方、導体パターン120、121は、図1(B)
に示すように、誘電体基板160の内部に内層されてお
り、基板上に形成された結合用パターン110、111
とそれぞれスルーホール115、116を介して接続さ
れている。さらに、基板内部の導体パターン120、1
21の他の端は、基板の表面に形成された結合信号出力
線路130にスルーホール131を介して接続されてい
る。
【0030】以下に、本高周波結合器100の動作につ
いて説明する。例えば、高周波増幅器から到来した高周
波信号は、典型的には、入力線路101に供給され、主
線路102を伝搬して、出力線路103から出力され
る。出力線路103から出力された高周波信号は、例え
ば、高周波フィルタやアンテナへ供給される。この場
合、主線路102を伝搬する高周波信号の一部は、結合
パターン110、111に結合される。結合された高周
波信号は、それぞれ基板内部の導体パターン120、1
21を介して伝送され、結合信号出力線路130におい
て合成される。このように、2つの経路から到来する位
相の異なる信号を合成することによって、方向性が生じ
る。信号の位相は、2つの結合用パターン110、11
1の間のピッチL0 、導体パターン120、121の長
さ、L1 、L2によって設定できるため、これらの長さ
を適切に選択することによって、所望の方向性が得られ
る。
【0031】例えば、今、2つの結合用パターン11
0、111の間のピッチL0 、導体パターン120、1
21の長さ、L1 、L2 を以下のように選択する。 L0 =λg/4、 L1 = L2 + λg/4 ただし、λgは、高周波信号の線路の伝搬波長である。
ポイントP1から結合信号出力線路130までの線路に
関して、導体パターン120を介する経路における線路
長(L1 = L2 + λg/4)は、主線路102及び
導体パターン121を介する経路における線路長(L0
+L2 =L2 +λg/4)と等しい。従って、入力線路
101から入力された信号は、結合信号出力線路130
においては、同相で合成される。一方、ポイントP2か
ら結合信号出力線路130までの線路に関して、主線路
102及び導体パターン120を介する経路における線
路長(L0 +L1 =L2 + λg/2)は、導体パター
ン121を介する経路における線路長(L2 )と線路長
λg/2だけ異なる。従って、出力線路103から入力
された信号は、結合信号出力線路130においては、逆
相で合成される。この場合、両方の信号の振幅が等しい
と、合成信号は打ち消される。このようにして、方向性
が生じる。
【0032】本高周波結合器100では、導体パターン
120、121がそれぞれ所定の線路長を有することに
よって、異なる位相の高周波信号を生成している。従っ
て、導体パターンはこのような長い線路長によって、外
部からの電磁波を影響を受けやすい。しかしながら、本
高周波結合器では、これらの導体パターン120、12
1が、誘電体基板160の内部に内層されているため、
その遮蔽効果によって外部からの影響を大幅に低減する
ことができる。
【0033】一方、本高周波結合器100の結合度は、
主線路102と結合用パターン110、111との間の
距離D1 、D2 で決定される。従って、結合用パターン
110、111が基板上に現れているため、トリミング
等によってその距離を調整することが可能となる。特
に、本高周波結合器の結合用パターンは、主線路102
に対して、線状ではなく点状に結合しているため、トリ
ミングが容易になる。また、結合用パターンを例えば金
属或いは導電ペーストで形成すれば、レーザによって容
易に外部からトリミングすることができる。
【0034】以上示したように、本高周波結合器は、結
合用パターンに接続される導体パターンを基板内に内層
化することによって、結合度の調整を可能としたまま外
部からの影響を抑圧することができる。これにより、所
望の特性で安定な動作が容易に得られる。さらに、本回
路では、結合用パターン120、121が、抵抗14
0、141でそれぞれ終端されており、これによって、
さらに安定な動作を確立することができる。
【0035】また、上記の本高周波結合器100の動作
説明では、結合用パターン110、111の間のピッチ
0 が、λg/4と仮定した。λg/4のピッチL0
場合、最良の方向性が得られるが、本発明に係わる高周
波結合器はこの長さのものに限定されない。特に、携帯
形無線装置では、高周波結合器を実装するためのスペー
スが限られているため、ピッチL0 をλg/4に設定す
ることは難しい。
【0036】例えば、このピッチL0 をλg/8に設定
する場合を考える。この場合、L1= L2 + 3λg
/8とすると、出力線路103から入力された信号は、
結合信号出力端子130において逆相で合成されるが、
入力線路101から入力された信号は、90度の位相差
で構成される。従って、前述の例の場合に比べて、結合
信号のレベルが低下し、結合度、方向性の特性が劣化す
る。しかし、ピッチL 0 を前述の例の半分にしているた
め、基板表面での必要なスペースも半分になり、大幅な
小型化が可能となる。
【0037】さらに、本高周波結合器100の利点は、
導体パターン120、121が基板の内部に内層されて
いるため、この導体パターンの長さを拡張できるフレキ
シビリティを有することである。即ち、導体パターンの
長さを拡張しつつ基板表面の実装に必要なスペースを低
減させることができる。これによって、無線装置全体の
小型化に貢献できる。なお、結合用パターンを主線路に
さらに近づけることによって、結合信号のレベルを増加
させることも可能である。従って、結合用パターン間の
ピッチ、結合パターンと主線路との間の距離は、結合
性、方向性等の電気的特性とのトレードオフによって決
定される。
【0038】ところで、本高周波結合器に供給される高
周波信号としては、数百MHzから数GHzまでの周波
数を有する信号が想定される。特に、移動通信で典型的
に使用される800MHz帯においても、有効に動作可
能である。また、誘電体基板の材料としては、ガラスエ
ポキシやテフロングラスが実用的に使用される。
【0039】以下に、誘電体基板の材料としてガラスエ
ポキシを使用した場合の本高周波結合器の結合度につい
て検討する。この場合、主線路102と結合用パターン
110、111との間のギャップD1 、D2 は、製作上
約0.1mm以上に制限される。また、結合パターンの
幅は、インピーダンス整合のために1.5mmと仮定す
る。
【0040】図2は、ギャップD1 、D2 を0.1mm
とした場合の第1の実施例に係わる高周波結合器の電気
的特性のシミュレーション結果を示す。ただし、結合用
パターン間のピッチL0 はλg/4である。横軸は、1
00MHzから2.1GHzまでの周波数範囲を示す。
図中、マーカ“▽”で示されている周波数は、800M
Hzである。縦軸は、主線路102における挿入損失
(dB)、入力線路101の信号入力に対する順方向結
合度(dB)、及び出力線路103の信号入力に対する
逆方向結合度(dB)を表す。
【0041】周波数800MHzにおける順方向結合度
は、約−39dBである。この値は、移動通信への応用
では、−20dB程度の順方向結合度が必要とされるた
め、かなり低い。これは、シミュレーションの結果、結
合用パターンと主線路との間の結合容量が0.045p
Fと極めて小さいことによるものとわかった。この場
合、周波数800MHzにおけるインピーダンスは、式
Z=1/ωCより、約4kΩと大きい。即ち、高い結合
度を得るためには、結合用パターンと主線路との間のギ
ャップを0.1mmよりさらに短くする必要がある。
【0042】そこで、第1の実施例に係わる高周波結合
器100の特性をさらに向上する結合器を以下に第2の
実施例として示す。図3は、本発明に係わる第2の実施
例の高周波結合器の構成図を示す。本高周波結合器20
0は、高周波結合器100の構成とほぼ同じであるが、
高周波結合器200では、結合用パターン110、11
1が、主線路102とそれぞれコンデンサ210、21
1を介して接続されている。その他の構成は同じなの
で、高周波結合器100で使用したのと同じ参照番号
が、相当する要素に使用されている。コンデンサ21
0、211としては、例えば、チップコンデンサが使用
可能である。
【0043】本高周波結合器200では、主線路102
を伝搬する高周波信号は、コンデンサ210、211を
介して結合用パターン110、111と結合され、それ
ぞれ導体パターン120、121へ供給される。後の動
作、及び方向性を生じる動作は、高周波結合器100の
動作と同じである。従って、本周波数結合器200にお
いても、高周波結合器100が有する利点と同様の利点
を有する。
【0044】本高周波結合器200では、高周波信号を
結合するための手段としてコンデンサを使用しているた
め、その値を自由に設定することが可能である。高周波
結合器100では、ガラスエポキシの誘電体基板160
に対して、約0.05pF以上の結合容量を得ることが
難しかったが、高周波結合器200では、それ以上の結
合容量を容易に設定できる。
【0045】図4は、0.5pFのコンデンサを結合手
段として用いた第2の実施例に係わる高周波結合器の電
気的特性のシミュレーション結果を示す。ただし、結合
用パターン間のピッチL0 、即ちコンデンサ210、2
11の間の距離は、λg/4である。周波数800MH
zにおける順方向結合度は、約−18dBであり、移動
通信用装置に適用可能な値である。この場合、基板の内
部に内層された導体パターン120、121の長さを適
切に設定することによって、約40dBの方向性を得る
ことができる。
【0046】このように、高周波信号を結合する手段と
して、コンデンサを使用することによって、ガラスエポ
キシの基板を使用して、移動通信で使用する周波数の信
号に適した良好な特性を得ることが可能である。本高周
波結合器200をさらに小型化するためには、高周波結
合器100の説明で述べたように、より短い結合用パタ
ーン間のピッチを適用することが効果的である。
【0047】図5は、20mmの結合用パターン間のピ
ッチに対する第2の実施例に係わる高周波結合器の電気
的特性のシミュレーション結果を示す。ただし、コンデ
ンサ210、211は、0.5pFである。20mmの
結合用パターン間のピッチは、λg/4(800MHz
で約50mm)に比べて半分以下である。周波数800
MHzにおける順方向結合度は、約−23dBであり、
図4の回路に比べて5dB劣化しているが、移動通信用
装置には適用可能である。しかし、方向性を確保するた
めには、導体パターン120を拡張する必要がある。シ
ミュレーションの結果、20dBの方向性を得るため
に、ガラスエポキシ基板では約70mmの長さの導体パ
ターンが必要である。ガラスエポキシよりも誘電率の小
さい基板では、それ以上の長さ、例えば100mmの導
体パターンが必要となる。
【0048】そこで、このような長い導体パターンを小
さいスペースに実装可能とした高周波結合回路を第3の
実施例として示す。図6は、本発明に係わる第3の実施
例の高周波結合器の模式的な構成図を示す。本高周波結
合器300は、高周波結合器200の構成とほぼ同じで
あるが、高周波結合器300では、導体パターン120
の代わりにスパイラルコイルで構成された導体パターン
310が適用されている。即ち、スパイラルコイル31
0及び導体パターン121が、基板160の内部に内層
されている。スパイラルコイル310は、導体パターン
121に比べて大きいスペースを必要とするが、スパイ
ラルコイル310は基板の内部に内層されているため
に、基板の表面に大きなスペースを必要としない。従っ
て、高周波結合器全体の大幅な縮小化が図れる。その他
の構成に関しては、高周波結合器200で使用したのと
同じ参照番号が、相当する要素に使用されている。
【0049】図7は、導体パターンとしてスパイラルコ
イルを使用する第3の実施例に係わる高周波結合器の電
気的特性のシミュレーション結果を示す。ただし、結合
用パターン間のピッチは、20mmである。この場合、
コンデンサ210、211のキャパシタンス値を0,4
pFに設定することによって、図5の回路と同等の結合
度(約23dB)が得られる。また、シミュレーション
によって、100mmの導体パターンは、10mm×1
0mmのスパイラルコイルで構成できることが示され、
結合器の小型化にスパイラルコイルの適用が有効である
ことが裏付けられる。
【0050】ところで、図7において、周波数800M
Hzにおける方向性は約5dBに劣化している。これ
は、以下の理由による。スパイラルコイルの損失が導体
パターン120で使用する一般の線路の損失に比べて大
きいため、結合信号出力線路130における2つの経路
を介した出力線路103からの2つの信号の振幅が異な
る。この2つの信号は、結合信号出力線路130におい
て逆位相の関係にあるが、振幅の差によって互いにキャ
ンセルできない。従って、逆方向結合度が高くなり、方
向性が劣化している。
【0051】この方向性の劣化を改善するために、図6
におる高周波結合器300において、キャパシタンス値
の異なる2つのコンデンサ210、211を使用するこ
とができる。特に、スパイラルコイルを含むことによる
損失の大きい経路に対しては、より大きいキャパシタン
ス値のコンデンサを接続することが必要である。図8
は、キャパシタンス値の異なる2つのコンデンサを適用
した第3の実施例に係わる高周波結合器の電気的特性の
シミュレーション結果を示す。0.8pF、0.3pF
のキャパシタンスが、それぞれコンデンサ210、21
1として使用されている。図8に示されるように、図6
の結合器とほぼ同じ結合度(約25dB)が得られてい
るが、周波数800MHzにおける方向性は、約15d
Bであり、図6の結合器に比べて約10dB改善されて
いる。しかし、挿入損失は、図6の結合器に比べて、約
0.1dB増加している。以上の結果により、キャパシ
タンス値の異なる2つのコンデンサの適用が、方向性の
改善に有効であることが示される。
【0052】以上の3つのタイプの高周波結合器、即
ち、図5を参照したタイプ1、図6及び図7を参照した
タイプ2、及び図8を参照したタイプ3についてのまと
めを以下に説明する。図9は、3つのタイプの高周波結
合器の特徴を示した表である。ただし、コンデンサ21
0、211の間の距離は、20mm、周波数は800M
Hzである。それぞれの特徴を考慮すると、以下に示す
ような用途に合わせた使い分けが必要になる。
【0053】(1)タイプ1:良好な電気的特性、広い
スペースが必要となる。 (2)タイプ2:良好な挿入損失特性、狭いスペースが
必要な場合に適する。 (3)タイプ3:良好な方向性特性、狭いスペースが必
要な場合に適する。 ところで、図3から図8までに示したコンデンサによる
結合手段を用いる高周波結合器では、100MHzから
2.1GHzの周波数範囲において、平均20dBの特
性の偏位が生じており、周波数特性が良いとは言えな
い。しかし、この周波数特性の劣化は、結合手段として
コンデンサの代わりに抵抗を使用することによって、改
善できる。
【0054】図10は、結合手段として抵抗を使用する
第4の実施例に係わる高周波結合器の構成図を示す。本
高周波結合器400では、図3に示す高周波結合器20
0において主線路102を結合用パターン110、11
1に結合するための手段として、抵抗410、411を
適用している。この抵抗は、図3の高周波結合器200
で使用できるチップコンデンサとほぼ同じ大きさのチッ
プ抵抗を使用できる。従って、高周波結合器400で
は、抵抗410、411を除いて、高周波結合器300
と同じ構成を有する。図10では、高周波結合器300
で使用したのと同じ参照番号が、相当する要素に使用さ
れている。
【0055】図11は、第4の実施例に係わる高周波結
合器の電気的特性のシミュレーション結果を示す。抵抗
410、411の値は、共に500Ωであり、抵抗41
0、411の間の距離は、λg/4である。図11に示
されるように、周波数800MHzでの挿入損失は、
0.83dBであり図3の高周波結合器400に比べて
劣化しているが、結合度に関しては、100MHzから
2.1GHzの周波数範囲で、約21dBで平坦な特性
が得られている。
【0056】以上示したように、結合手段として抵抗を
用いる高周波結合器では、結合度の良好な周波数特性を
得ることが可能である。また、本高周波結合器400に
おいて、導体パターンとしてスパイラルコイルを使用す
ることによって、図6に示す高周波結合器300と同様
に小型化が可能である。
【0057】さらに、本高周波結合器400において、
異なる値の抵抗を抵抗410、411として使用するこ
とによって、図9に示す場合と同様に、方向性を改善す
ることが可能である。
【0058】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば以下に
示す効果を有する。請求項1記載の高周波結合器におい
ては、方向性を必要としない場合、大きさがλg/4に
依存しないので、小型化が可能である。特に、導体部分
は、基板の内部に設けられているため、一層の小型化が
期待できる。さらに、導体部分の内装は、外部の電磁波
の影響を受けにくくしている。一方、結合用部分は、基
板の表面に配置されているため、トリミング等によって
外部からの結合度の調整が可能である。
【0059】請求項2記載の高周波結合器においては、
方向性を得ることができる。特に、第1の距離をマイク
ロ波の4分の1波長よりも短く設定した場合、方向性は
多少劣化するが、大幅な小型化が可能となる。さらに、
2個の結合用パターンが主線路に点状に結合されている
ため、さらに外部からの影響を受けにくく、かつ外部か
らの調整面積が少なくなり調整を容易にしている。
【0060】請求項3記載の高周波結合器においては、
2個の結合用パターンがそれぞれ終端抵抗を介して接地
されているので、結合動作が安定化される。請求項4又
は5記載の高周波結合器においては、理想的な方向性が
得られる。請求項6記載の高周波結合器においては、結
合用部分がトリミングによって容易に調整することがで
きる。
【0061】請求項7又は12記載の高周波結合器にお
いては、コンデンサによる結合によって、結合容量を自
由に設定でき、幅広い結合度を選択できる。特に、結合
用部分の主線路に対する近接接地が難しく大きな結合容
量が得られない場合でも、大きなキャパシタンスのコン
デンサを使用することによって大きな結合度を得ること
が可能である。
【0062】請求項9又は13記載の高周波結合器にお
いては、抵抗による結合によって、広い周波数範囲に亘
って所望の結合量を得ることができる。請求項11記載
の高周波結合器においては、導体部分の一部が、スパイ
ラルコイル状に構成されているため、導体部分に必要な
スペースが縮小化される。従って、結合器の小型化が図
れる。
【0063】請求項8又は10記載の高周波結合器にお
いては、2つの導体パターンの損失が異なる場合でも、
出力端子へ伝搬される2つの信号の振幅は、2つのコン
デンサ或いは2つの抵抗によって、均等化される。従っ
て、良好な方向性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる高周波結合器の第1の実施例の
構成図である。(A)は、第1の実施例の平面図であ
り、(B)は、その断面の透視図である。
【図2】ギャップD1 、D2 を0.1mmとした場合の
第1の実施例に係わる高周波結合器の電気的特性のシミ
ュレーション結果を示す図である。
【図3】本発明に係わる高周波結合器の第2の実施例の
構成図である。
【図4】0.5pFのコンデンサを結合手段として用い
た第2の実施例に係わる高周波結合器の電気的特性のシ
ミュレーション結果を示す図である。
【図5】20mmの結合用パターン間のピッチに対する
第2の実施例に係わる高周波結合器の電気的特性のシミ
ュレーション結果を示す図である。
【図6】本発明に係わる高周波結合器の第3の実施例の
模式的な構成図である。
【図7】導体パターンとしてスパイラルコイルを使用す
る第3の実施例に係わる高周波結合器の電気的特性のシ
ミュレーション結果を示す図である。
【図8】キャパシタンス値の異なる2つのコンデンサを
適用した第3の実施例に係わる高周波結合器の電気的特
性のシミュレーション結果を示す図である。
【図9】3つのタイプの高周波結合器の特徴を示す表で
ある。
【図10】結合手段として抵抗を使用する本発明に係わ
る高周波結合器の第4の実施例の構成図である。
【図11】第4の実施例に係わる高周波結合器の電気的
特性のシミュレーション結果を示す図である。
【図12】マイクロストリップライン技術で構成される
従来の方向性結合器の構成図である。
【図13】マイクロストリップライン技術で構成される
従来の方向性結合器の構成図である。
【図14】積層形チップ結合器の外観図である。
【図15】改善された高周波結合器の第1の従来例を示
すパターン構成図である。
【図16】改善された高周波結合器の第2の従来例を示
すパターン構成図である。
【図17】改善された高周波結合器の第3の従来例を示
すパターン構成図である。
【図18】改善された高周波結合器の第4の従来例を示
すパターン構成図である。
【符号の説明】
1、4 入力線路 2 主線路 3、6 出力線路 5 副線路 7、8 並列線路 9 結合部 10、11 抵抗 12 グランド 13、14 結合用パターン 15、16 副線路 17、18 抵抗 19、20 グランド 30 誘電体基板 40 誘電体基板 41、42 外部基板 100 高周波結合器 101 入力線路 102 主線路 103 出力線路 110、111 結合用パターン 115、116 スルーホール 120、121 導体パターン 130 結合信号出力線路 131 スルーホール 140、141 終端抵抗 150、151 グランド 155、156 スルーホール 160 誘電体基板 170 グランド面 200 高周波結合器 210、211 コンデンサ 300 高周波結合器 310 スパイラルコイル 400 高周波結合器 410、411 抵抗

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に配置されたマイクロストリップ
    ラインよりなる主線路と、 前記主線路に近接して前記基板上に配置された結合用部
    分と、 前記基板の内部に設けられ前記結合用部分とスルーホー
    ルを介して接続される導体部分とを有することを特徴と
    する高周波結合器。
  2. 【請求項2】 前記結合用部分は、前記主線路に沿っ
    て、第1の距離を隔てた2個の結合用パターンで構成さ
    れ、また、前記導体部分は、線路長の異なる2個の導体
    パターンで構成され、該2個の導体パターンは前記2個
    の結合用パターンと出力端子との間にそれぞれ配置さ
    れ、それらとスルーホールを介して接続されることを特
    徴とする請求項1記載の高周波結合器。
  3. 【請求項3】 前記2個の結合用パターンをそれぞれグ
    ランドへ接続するための終端抵抗をさらに有することを
    特徴とする請求項2記載の高周波結合器。
  4. 【請求項4】 前記第1の距離はマイクロ波の約4分の
    1波長に対応した距離であることを特徴とする請求項2
    又は3記載の高周波結合器。
  5. 【請求項5】 前記2個の導体パターンの線路長の差
    は、マイクロ波の約4分の1波長に対応した距離である
    ことを特徴とする請求項2又は3記載の高周波結合器。
  6. 【請求項6】 前記結合用部分は、外部からトリミング
    可能な材料で形成されていることを特徴とする請求項1
    乃至5のうちいずれか1項記載の高周波結合器。
  7. 【請求項7】 前記主線路と前記結合用部分との間を接
    続するコンデンサををさらに有することを特徴とする請
    求項1乃至3のうちいずれか1項記載の高周波結合器。
  8. 【請求項8】 前記主線路と前記2個の結合用パターン
    の各々との間を接続し、互いに異なるキャパシタンスの
    値を有する2つのコンデンサをさらに有することを特徴
    とする請求項2又は3記載の高周波結合器。
  9. 【請求項9】 前記主線路と前記結合部分との間を接続
    する抵抗をさらに有することを特徴とする請求項1乃至
    3のうちいずれか1項記載の高周波結合器。
  10. 【請求項10】 前記主線路と前記2個の結合用パター
    ンの各々との間を接続し、互いに異なる抵抗値を有する
    2つの抵抗をさらに有することを特徴とする請求項2又
    は3記載の高周波結合器。
  11. 【請求項11】 前記導体部分の一部はスパイラルコイ
    ルで構成されていることを特徴とする請求項1乃至10
    のうちいずれか1項記載の高周波結合器。
  12. 【請求項12】 基板上に配置されたマイクロストリッ
    プラインよりなる主線路と、 前記主線路に近接して前記基板上に配置され前記主線路
    とコンデンサを介して接続された結合用部分とを有する
    ことを特徴とする高周波結合器。
  13. 【請求項13】 基板上に配置されたマイクロストリッ
    プラインよりなる主線路と、 前記主線路に近接して前記基板上に配置され前記主線路
    と抵抗を介して接続された結合用部分とを有することを
    特徴とする高周波結合器。
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