JPH08162688A - 圧電トランスの電極構造 - Google Patents

圧電トランスの電極構造

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JPH08162688A
JPH08162688A JP6330088A JP33008894A JPH08162688A JP H08162688 A JPH08162688 A JP H08162688A JP 6330088 A JP6330088 A JP 6330088A JP 33008894 A JP33008894 A JP 33008894A JP H08162688 A JPH08162688 A JP H08162688A
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JP
Japan
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electrode
input
lead wire
piezoelectric transformer
piezoelectric ceramic
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JP6330088A
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English (en)
Inventor
Shinichiro Mikami
信一郎 三上
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Daishinku Corp
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Daishinku Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電極膜に損傷を与えることなく、入出力電極
とリード線との接合を確実に行うとともに、振動による
リード線の断線の発生しにくい、信頼性の高い圧電セラ
ミックを得る。 【構成】 圧電セラミック素子1の駆動部1Aの表裏主
面には入力電極11,12が設けられ、板厚方向に分極
処理が施されている。この表裏面の入力電極にはλモー
ド振動の場合の振動の節領域Nにあたる位置に、円柱形
状の厚肉電極部11a,12aが設けられており、この
部分にリード線L1,L2が導電性接合材により導電接
合されている。発電部1Bの端面には出力電極13が形
成され、この出力電極の一部に厚肉電極部13aが設け
られている。この発電部1Bは長手方向に分極処理がな
されている。この厚肉電極部13aにはリード線L3が
同じく導電接合材により導電接合されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子機器等において交
流電圧を変圧する圧電トランスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】圧電トランスは、巻線型の電磁トランス
に比べて、(1)構造が簡単で小型化が可能である。
(2)出力側の短絡事故に対し、自動的に入力抵抗が増
大し、焼損等の危険性がない。(3)昇圧比が高くとれ
る。(4)電磁誘導がない。等の利点を有しており、近
年実用化に向けての開発が進んでいる。
【0003】図5に示すように代表的な圧電トランスと
してローゼン型の圧電トランスが挙げられるが、圧電セ
ラミック素子5は矩形板状で、この素子の長手方向の主
面片側半分5Aには厚み方向の一対の入力電極51,5
2を形成し、他の半分5Bはその端面に出力電極53を
形成している。前者は厚み方向に、後者は長手方向にそ
れぞれ分極されている。一般に厚み方向に入力電極が形
成された部分を駆動部、出力電極が形成された他の半分
を発電部と称している。この電極形成された圧電セラミ
ック素子5にリード線L1,L2を介して交流電圧を印
加すると、駆動部では厚み方向に縦振動が励振され、発
電部では長手方向に振動が励振され、全体として、例え
ばλモードと称される全波長振動の強い機械振動が起こ
る。なお、励振時には振動の節領域Nが現れ、前述のリ
ード線L1,L2はこの入力電極側の節領域Nに半田等
の導電性接合材により取り付けられている。これにより
発電部の出力電極53では圧電効果で高い交流電圧を得
ることができ、この出力電極53に半田付けされたリー
ド線L3によりこれを取り出していた。これら入出力電
極とリード線との接合は機械振動を行う圧電セラミック
素子に接続するため、その接合により確実性が求められ
る。特に、出力電極53部分は振動の節領域ではなく腹
に当たる部分であり、駆動時の動作が大きく、より確実
な接続を行うことが求められていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記入出力電極は例え
ば銀が焼き付け形成されており、通常その厚さは10〜
15μmに設定されている。この電極は振動を阻害する
付加質量として作用するため、あるいはコストの面から
もある程度薄いほうが良いとされており、上記膜厚に設
定されている。この電極に対して半田付にてリード線を
取り付けるが、この半田付を確実に行うため半田付温度
と時間を充分にかけると、電極を構成している銀膜が溶
融半田に吸収され、接合部分の銀膜が剥がれてしまうと
いういわゆる半田喰われ現象が生じることがあった。ま
た、圧電トランスの分極時にこれら入出力電極を用いて
分極処理を行うが、膜厚が薄すぎると分極処理治具によ
り電極膜が一部破壊され易くなることがあった。この半
田喰われの対策等として電極膜厚を全体的に厚くするこ
とが考えられるが、この場合前述の短所のほかに、銀焼
き付け時に銀ペーストの収縮による応力が圧電セラミッ
ク素子に強くかかり、圧電セラミック素子の表面にクラ
ックが発生する等の問題があった。
【0005】また、特に振動振幅の大きい出力電極側で
は、リード線の電極接続部分近傍が、電極あるいは圧電
セラミック素子のエッヂ部分に接触すること等により振
動し、疲労破壊による断線が生じることがあった。
【0006】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたもので、半田付時、電極膜に損傷を与えることな
く、入出力電極とリード線との接合を確実に行うととも
に、振動によるリード線の断線の発生しにくい、信頼性
の高い圧電セラミックを得ることを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明による圧電トランスの電極構造は、板状圧
電セラミック素子の主面片側半分を駆動部、他半分を発
電部とし、前記駆動部を厚み方向に分極するとともに表
裏両主面に互いに電気的に独立した入力電極を形成し、
前記発電部を前記入力電極から発電部端面の向かう方向
に分極するとともにこの端面に出力電極を形成してな
り、各入出力電極にリード線を接続した圧電トランスで
あって、前記入出力電極のリード線接合部分の少なくと
も1ヶ所において、その電極厚さを入出力電極の電極厚
さよりも厚くしたことを特徴とするものである。
【0008】また、上記構成において、リード線接合部
分周囲に導電接合材を囲む堤部を設けた構成としてもよ
い。
【0009】
【作用】特許請求項1によれば、リード線接合部分のみ
の電極厚みを厚くしているので、電極形成時に圧電セラ
ミック素子に対して無用な応力を与えることがなく、ま
た半田付を確実に行うため半田付温度と時間を充分にか
けても、電極を構成している銀膜が半田喰われ現象によ
り接合部分の銀膜が剥がれてしまうことがない。
【0010】また、リード線接合部分が他の電極より上
部にあるため、電極あるいは圧電セラミック素子のエッ
ヂ部分に接触しにくくなる。
【0011】また、特許請求項2によれば、リード線接
合部分周囲に堤部を設けた構成であるので、半田等の導
電性接合材がリード線接合部分より外部に流出すること
がない。
【0012】
【実施例】本発明による実施例を図面とともに説明す
る。 第1の実施例 第1の実施例をλモードで振動する圧電トランスを例に
とり説明する。図1は第1の実施例を示す圧電トランス
の斜視図、図2は図1の側面図である。
【0013】圧電セラミック素子1は長方形板状に切断
加工されている。この圧電セラミック素子1の長手方向
中央部を境にして、駆動部1Aと発電部1Bとに分けら
れている。駆動部1Aは表裏主面には銀あるいは銀パラ
ジウム等の入力電極11,12が設けられ、板厚方向に
分極処理が施されている。この表裏面の入力電極にはλ
モード振動の場合の振動の節領域Nにあたる位置に、円
柱形状の厚肉電極部11a,12aが設けられており、
この部分にリード線L1,L2が半田等の導電性接合材
により導電接合されている。発電部1Bの端面には出力
電極13が形成され、この出力電極の一部に厚肉電極部
13aが設けられている。この発電部1Bは長手方向に
分極処理がなされている。この厚肉電極部13aにはリ
ード線L3が同じく導電接合材により導電接合されてい
る。このような厚肉電極部の形成は、例えば銀の焼き付
けを部分的に重ねて行う等の処理により行うことができ
る。
【0014】第2の実施例 第2の実施例を図3、図4に示す部分拡大図とともに説
明する。図3は第2の実施例を示す圧電トランスの駆動
部の拡大斜視図であり、図4は図3の側面図である。第
1の実施例と同じ構成については同番号を付すととも
に、説明を一部割愛する。
【0015】圧電セラミック素子1の駆動部に形成され
た厚肉電極部41,42は、平面で見て四角形状をして
おり、厚肉部41a,42aとその周囲にこの厚肉部よ
り高い(厚肉の)堤部41b,42bを有する構成であ
る。半田等によりリード線L1,L2とこの厚肉電極部
41,42とを導電接合するが、この堤部の存在によ
り、接合時に溶融した半田が厚肉電極部より外に流出す
ることを防止することができる。なお、この厚肉電極部
41,42の形成も、例えば銀の焼き付けを部分的に重
ねて行う等の処理により行うことができる。また、もち
ろん出力電極部分の厚肉部に本構成を適用することがで
きる。
【0016】なお、上記実施例において、厚肉電極部の
構成は厚肉部と堤部を有する構成としたが、堤部のみの
構成でも本発明の作用効果を得ることができる。この場
合、リード線接合時において厚肉電極部の中心は半田喰
われ現象が生じることがあるが、堤部によりこれを最小
限にくい止めることができ、リード線の接合が不安定に
なることはない。製造面においても、焼き付け工程を上
記実施例に較べて簡略化することができる。
【0017】
【発明の効果】特許請求項1によれば、リード線接合部
分のみの電極厚さを厚くしているので、電極形成時に圧
電セラミック素子に対して無用な応力を与えることがな
く、また半田付を確実に行うため半田付温度と時間を充
分にかけても、電極を構成している銀膜が半田喰われ現
象により接合部分の銀膜が剥がれてしまうことがない。
よって、リード線接合の信頼性並びに圧電セラミック素
子自体の信頼性を向上させることができる。また、リー
ド線接合部分が他の電極より上部にあるため、電極ある
いは圧電セラミック素子のエッヂ部分に接触しにくくな
る。特に、出力電極部分はその面積も小さいのでエッヂ
部分での接触の恐れが大きいが、本発明により接触の機
会が減少した。よって、リード線の疲労破壊による断線
事故を減少させることができる。
【0018】また、特許請求項2によれば、リード線接
合部分周囲に堤部を設けた構成であるので、半田等の導
電性接合材がリード線接合部分より外部に流出すること
がない。よって、必要な部分に必要な量の導電性接合材
を供給することができ、圧電セラミック素子の駆動を阻
害することがなく、所望の電気的特性の圧電トランスを
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例を示す圧電トランスの斜視図
【図2】図1の側面図
【図3】第2の実施例を示す圧電トランスの部分斜視図
【図4】図3の側面図
【図5】従来例を示す斜視図
【符号の説明】
1、5 圧電セラミック素子 11,12,51,52 入力電極 13,53 出力電極 11a,12a,13a,41,42 厚肉電極部 41a,42a 厚肉部 41b,42b 堤部 L1,L2,L3 リード線 N 振動の節領域

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状圧電セラミック素子の主面片側半分
    を駆動部、他半分を発電部とし、前記駆動部を厚み方向
    に分極するとともに表裏両主面に互いに電気的に独立し
    た入力電極を形成し、前記発電部を前記入力電極から発
    電部端面の向かう方向に分極するとともにこの端面に出
    力電極を形成してなり、各入出力電極にリード線を接続
    した圧電トランスであって、前記入出力電極のリード線
    接合部分の少なくとも1ヶ所において、その電極厚さを
    入出力電極の電極厚さよりも厚くしたことを特徴とする
    圧電トランスの電極構造。
  2. 【請求項2】 リード線接合部分周囲に導電接合材を囲
    む堤部を設けたことを特徴とする特許請求項1記載の圧
    電トランスの電極構造。
JP6330088A 1994-12-05 1994-12-05 圧電トランスの電極構造 Pending JPH08162688A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006237439A (ja) * 2005-02-28 2006-09-07 Toko Inc 圧電トランス
JP2013051767A (ja) * 2011-08-30 2013-03-14 Toyota Motor Corp 回転電機固定子

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