JPH0816188B2 - 熱可塑性ポリエステル樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性ポリエステル樹脂組成物

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JPH0816188B2
JPH0816188B2 JP63073424A JP7342488A JPH0816188B2 JP H0816188 B2 JPH0816188 B2 JP H0816188B2 JP 63073424 A JP63073424 A JP 63073424A JP 7342488 A JP7342488 A JP 7342488A JP H0816188 B2 JPH0816188 B2 JP H0816188B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、熱可塑性ポリエステル樹脂組成物に関す
る。更に詳しくは、紫外線遮断性に優れたポリエステル
樹脂組成物に関するものである。
[従来の技術] ポリエチレンテレフタレートで代表されるポリエステ
ルは優れた機械的性質および化学的特性のため、広く繊
維、フィルム等に使用されて来たが、近年その優れた透
明性、気体遮断性、安全衛生性などから、炭酸飲料、果
汁飲料、液体調味料、食用油、酒やワイン用の容器とし
ての好適性が注目を浴びている。また、ポリエステルフ
ィルムの新用途として、省エネルギー、地震対策の観点
から、熱線遮断やガラスの飛散防止を目的とした窓貼り
フィルムも、近年、急激な伸展を示しているし、また農
園芸では、農作物の成長促進及び収穫増加を目的とし
て、特定波長域の紫外線を選択的に遮断するような透明
フィルムの要求が強い(例えば特開昭53−98242号公
報)。
しかしながら、これらのポリエステル容器およびフィ
ルムは、320nm程度までの短波長側の紫外線遮断性には
極めて優れているが、それ以上の長波長側の紫外線、可
視光線等は、ほとんど透過させてしまう。このようなポ
リエステル容器に、例えば、食用油や、みりん、ドレッ
シングなどの液体調味料を充填し、数カ月の保存期間を
経た場合、それぞれの充填食品により、また、保存条件
によって、特殊性があるが、徐々に内容物の劣化、例え
ば、色、味、香りに微妙な変化を起すことが多い。該内
容物の劣化は、酸素、熱、光とりわけ紫外線、微生物な
どの外因によって起るが、ポリエステル容器の場合、酸
素遮断性に比較的優れているので、紫外線遮断性を更に
改善できれば、長期保存下でも、内容物の劣化を大巾に
防止することが可能となる。
また窓貼りフィルムでは、例えば、太陽光線からの紫
外線を透過させてしまうと、家具、書籍、調度品等の屋
内設置備品の変色を引起すので、その透過を最小限にく
い止めるか、または全く遮断する必要があるし、農園芸
のマルチング栽培では、少なくとも370nm以下の紫外線
透過を実質的に阻止した透明被覆材でマルチングするこ
とにより、多くの有用植物の成育を促進し、高品質の作
物を早期に、多量に収穫できることが知られている(例
えば特開昭53−124556号公報)。
現在当該業界ではその目的のために一般的には紫外線
吸収剤等が添加使用されている。しかしながらこれらの
紫外線吸収剤は、一般に高価であり、しかも、その付与
工程が煩雑で、かつ、これらの化合物は、一般に昇華性
が大きく、また、熱安定性に劣るものも多いため、その
付与工程や成形加工時に、しばしばトラブルを起した
り、また食品容器や包装に使用した場合には、内容物へ
の移行のおそれもあり必ずしも好ましくない。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、こうした実情に鑑み、紫外線遮断性に優
れ、しかも、熱安定性、分散安定性等も良好で、成形に
際して成形品に付着物を生ずる等のトラブルの発生もな
いポリエステル樹脂組成物を提供することを目的とする
ものである。
[課題を解決するための手段] 本発明者らはかかる目的に合致したポリエステル樹脂
組成物について鋭意検討した結果、特定のジイミド化合
物をポリエステル樹脂に含有せしめることにより短波長
側はもちろんのこと、長波長側の紫外線をも十分に遮断
し得るポリエステル樹脂組成物を見出し本発明に到達し
た。
即ち、本発明の第1発明の要旨は、熱可塑性ポリエス
テル樹脂に一般式(1)で示されるジイミド化合物の少
なくとも一種を紫外線遮断に有効な量添加してなる熱可
塑性ポリエステル樹脂組成物にあり、 本発明の第2発明の要旨は、上記組成物が更に下記一
般式(II)または(III)で示されるナフタレンジカル
ボン酸化合物のうちの少なくとも一種以上を添加してな
る熱可塑性ポリエステル樹脂組成物にあり、 本発明の第3発明の要旨は、熱可塑性ポリエステル樹
脂形成性物質の重縮合反応開始前、または重縮合反応中
に、該物質に前記一般式(I)で示されるジイミド化合
物の少なくとも1種を紫外線遮断に有効な量添加して前
記重縮合反応を完結せしめてなる熱可塑性ポリエステル
樹脂組成物にあり、 また、本発明の第4発明の要旨は、上記組成物が前記
一般式(II)または(III)で示されるナフタレンジカ
ルボン酸化合物のうちの少なくとも一種以上を更に添加
して重縮合反応を完結せしめてなる請求項(3)記載の
熱可塑性ポリエステル樹脂組成物である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明においては熱可塑性ポリエステル樹脂に添加す
る化合物として、一般式(I)で示されるイミド化合物
を使用する。
このイミド化合物は公知の方法(例えばBull.soc.chi
m.France,727〜732)で次のようにして合成することが
できる。即ち、ジメチルアセトアミド等の非プロトン性
極性溶媒中、一般式(IV)で示される2モルのジアミノ
化合物と、一般式(V)で示されるテトラカルボン酸ま
たはその一無水物もしくは二無水物との反応物に2モル
のトリメリット酸を反応させて製造することができる。
H2N−X−NH2 …(IV) ここで一般式(IV)に相当するジアミノ化合物として
は、具体的には3,3′−ジヒドロキシ−4,4′−ジアミノ
ビフェニル、3,3′−ジメチル−4,4′−ジアミノビフェ
ニル、ジアミノジフェニルエタン 9,9−ビス(アミノフェニル)アントラセン 2,2−ビス(アミノノフェノキシフェニル)プロパン 9,10−ビス(アミノフェニル)アントラセン ビス(アミノフェニル)3,4−ジフェニルチオフェン ビス(アミノフェニル)ベンゾビスチアゾール ジアミノベンゾビスチアゾール 等の各種核置換異性体を含むジアミノ化合物を挙げるこ
とができる。これらのジアミノ化合物の芳香核(フェニ
ル核またはアントラセン核)は一般式(I)のA,A′で
示される置換基を有するものでもよい。
これらのジアミノ化合物のうち、本発明効果具現のた
めには、3,3′−ジメチル−4,4′−ジアミノビフェニ
ル、9,10−ビス(4−アミノフェニル)アントラセン、
ビス(3−アミノフェニル)ベンゾビスチアゾール、ビ
ス(4−アミノフェニル)ベンゾビスチアゾール、ビス
(4−アミノフェニル)3,4−ジフェニルチオフェンが
特に好ましく使用される。
また一般式(V)に相当するテトラカルボン酸または
その一無水物もしくは二無水物としては、ピロメリット
酸、ビフェニルテトラカルボン酸、ジフェニルスルホン
テトラカルボン酸、ジフェニルスルフィッドテトラカル
ボン酸、ジフェニルエーテルテトラカルボン酸、ジフェ
ニルケトンテトラカルボン酸、ジフェニルテトラカルボ
ン酸、ジフェニルエタンテトラカルボン酸等の各種テト
ラカルボン酸またはその一無水物もしくは二無水物およ
びそれらの構造異性体を挙げることができ、カルボキシ
基は2,3,2′,3′−、3,4,3′,4′−のように同一フェニ
ル核の隣り合った位置にあるものが好ましい。また、こ
れらのテトラカルボン酸のフェニル核は、一般式(I)
のA,A′で示される基で置換されたものであってもよ
い。
これらのテトラカルボン酸のうち、本発明効果具現の
ためにはピロメリット酸、3,4,3′,4′−ビフェニルテ
トラカルボン酸およびそれらの一無水物または二無水物
が特に好ましく使用される。
一般式(I)におけるA,A′は同一または異なるハロ
ゲン、−OH、−O−C(=O)CH3、−COOHまたはその
エステル、−NH2、−CN、−NO2、−SO3Hまたはその金属
塩、置換されていてもよいアルコキシ基、脂肪族基また
は芳香族基から選ばれる置換基を示し、これらのうち−
COOH、またはそのエステル形成性誘導体が特に好ましく
使用される。
またm,m′は0〜4好ましくは1〜4の整数である。
かかるイミド化合物の添加量は熱可塑性ポリエステル
樹脂100重量部当り0.001重量部以上である。0.001重量
部よりも少ないときは有効な紫外線遮断効果が得られな
い。特に好ましい添加量は0.01〜10重量部である。
本発明においては、第2および第4発明で示すように
紫外線遮蔽効果を更に一層効果的に発現するために、下
記一般式(II)又は(III)で示されるナフタレンジカ
ルボン酸誘導体を併用するのが好ましい。
(II)、(III)式中、 R1、R2:同一または異なっていてもよく、水素、置換さ
れていてもよいアルキル基、アリール基、 B:OまたはN−R3 ここで、R3は水素、置換されていてもよい脂肪族基また
は芳香族基、 D,E:同一または異なっていてもよく、ハロゲン、−COOH
またはそのエステル、−OH、−O−C(=O)CH3、−N
H2、−CN、−NO2、−SO3Hまたはその金属塩、置換され
ていてもよいアルコキシ基、脂肪族基、または芳香族基
から選ばれる置換基、 1,n:各々0〜4の整数を示す。
また、−C(=O)−B−(=O)−の酸無水物基又
はイミド基は、ナフタレン環の1,2位、1,8位又は2,3位
のいずれかで環を形成する。
これらの化合物としては、2,6−、2,7−、1,8−、1,5
−又は2,3−ナフタレンジカルボン酸のようなジカルボ
ン酸構造異性体、そのエステル、又はその酸無水物及び
これらのハロゲン、−OH、−O−C(=O)CH3、−N
O2、−NH2、−CN、−SO3H及びその金属塩や−COOHまた
はそのエステルによる核置換体及びこれらのナフタレン
ジカルボン酸と、アンモニア、アミン類、アミノカルボ
ン酸類、アミノアルコール類との反応で製造されるイミ
ド類が挙げられる。
具体的には、2,3−置換体を代表例として記述する
と、ナフタレン−2,3−ジカルボン酸及びそのジメチ
ル、ジエチル、ジプロピル、ジブチル、ジフェニルなど
のエステル形成体、ナフタレン−2,3−ジカルボン酸無
水物、ナフタレン−2,3−ジカルボキシイミド、ナフタ
レン−2,3−ジカルボキシ(α−カルボキシメチル)イ
ミド、同様の(β−カルボキシエチル)イミド、[0−
(m−又はp−)カルボキシフェニル]イミド、(α−
ブロモメチル)イミド、(α−ヒドロキシメチル)イミ
ド等のナフタレン−2,3−ジカルボン酸及びその誘導体
及びその1,4−、1,5−、1,8−、2,6−、2,7−構造異性
体、更には、これらのヒドロキシル、−O−C(=O)
CH3、クロロ、ブロモ、メトキシ、エトキシ、シアノ、
アミノ、ニトロ、スルホニルまたはその金属塩、カルボ
キシルまたはそのエステル基による1以上6以下の核置
換体等が挙げられ、併用効果を発現するためにはナフタ
レンジカルボン酸骨格を有することが重要である。
特に好ましいナフタレンジカルボン酸化合物は、ナフ
タレン−2,6−ジカルボン酸、ナフタレン−2,7−ジカル
ボン酸、ナフタレン−2,3−ジカルボン酸、ナフタレン
−1,4−ジカルボン酸またはこれらのジカルボン酸のエ
ステル、特には低級アルキルエステルである。
かかるナフタレンジカルボン酸又はその誘導体を前記
のテトラカルボン酸又はその誘導体と併用する場合に
は、その添加量は熱可塑性ポリエステル樹脂100重量部
当り、0.001重量部以上である。0.001重量部よりも少な
いときは有効な紫外線遮断効果が得られない。特に好ま
しい添加量は0.01〜10重量部である。
一般式(I)で示されるイミド化合物や一般式(I
I)、(III)で示されるナフタレンジカルボン酸化合物
は、そのままで、また、あらかじめ、例えばグリコール
類と反応させて数量体のオリゴマー化した状態として添
加することもできる。そして、これらの化合物は、ポリ
エステル製造のいかなる段階で添加しても良く、また成
形加工前のいかなる段階で添加したものでも同様に紫外
線遮蔽効果を発現させることができる。
即ち、ポリエステルの成形が終了するまでの任意の段
階、例えば重縮合反応開始前、重縮合反応中、重縮合反
応終了後、粉粒状態、成形段階等において添加すればよ
い。
本発明における熱可塑性ポリエステルとしては、テレ
フタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレンジカル
ボン酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸、ジフェニル
スルホンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸及びその
エステル形成体、ヘキサヒドロテレフタル酸等の上記芳
香族ジカルボン酸の核水添化合物である脂環族ジカルボ
ン酸及びそのエステル形成体、コハク酸、アジピン酸、
セバシン酸、アゼライン酸等の脂肪族ジカルボン酸及び
そのエステル形成体、フマール酸、4−カルボキシ桂皮
酸のような不飽和ジカルボン酸及びそのエステル形成体
で示される一種以上のジカルボン酸成分と、エチレング
リコールを主体とするグルコール成分とから得られるポ
リエステルであり、特にポリエチレンテレフタレートを
主たる対象とするが、これらポリエステルは第3成分と
して、20モル%以下のテレフタル酸以外の上記ジカルボ
ン酸類を含有しても良い。
また、このポリエステルは、グリコール成分として、
エチレングリコール以外にジエチレングリコール、トリ
メチレングリコール、テトラメチレングリコール、ネオ
ペンチルグリコールのような脂肪族グリコール、シクロ
ヘキサンジメタノールのような脂環族グリコール、2,2
−ビス(4′−β−ヒドロキシエトキシフェニル)プロ
パン、ビス−(4′−β−ヒドロキシエトキシフェニ
ル)スルホンのようなビスフェノール誘導体、更には、
一般式HOCH2 nOmH(式中nは、1≦n≦6の整
数、mは、m≧4の整数)で示されるようなポリエチレ
ングリコール、ポリテトラメチレングリコール等を全グ
リコール成分の20モル%以下共重合したものであっても
良いし、グリコール酸やヒドロキシ安息香酸などのオキ
シ酸成分を共重合せしめたポリエステルであっても良
い。またポリエステルが実質的に線状を維持する限り、
ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパン、トリ
メリット酸、トリメシン酸、ピロメリット酸などの3官
能以上の多官能化合物や、o−ベンゾイル安息香酸のよ
うな単官能化合物を共重合せしめても良い。また、上述
のポリエステルの他、ポリブチレンテレフタレート、ポ
リエチレンナフタレート、ポリエステルエラストマー、
ポリカーボネート等他の熱可塑性樹脂をブレンドしたも
のであっても良い。
本発明で用いられるポリエステルは極限粘度が0.5〜
2.5のものが好ましく、更に好ましくは0.6〜1.2のもの
が使用される。ポリエステルの粘度は例えば中空成形体
を製造する場合、特に成形法との関係で重要である。特
に押出吹込成形により実質的に無配向の中空成形体を得
る場合はドローダウン防止のため、吹込成形体の容量に
依存するが、溶融ポリエステルの流動性をある水準以上
に保持する必要があり、一般には0.7以上、好ましくは
0.8以上の極限粘度を有するポリエステルが使用され
る。また延伸中空成形、シート化後、一軸または二軸延
伸してフィルムを得る押出成形法や種々の形態の成形品
を得る射出成形法では、押出吹込成形の場合に比べて比
較的低粘度のポリマーも使用でき、一般には極限粘度が
0.5以上、好ましくは0.6以上のものが使用されるが、成
形品の要求物性次第では、更に高粘度のポリエステルも
使用される。
また、本発明では、ポリエステル組成物として従来か
ら公知の添加剤、例えば、安定剤、離型剤、帯電防止
剤、分散剤や洗顔料等の着色剤をポリエステル製造時の
いずれかの段階で添加したものでも良く、成形加工前、
いわゆるマスターバッチ処方で添加したものでも良い。
本発明で好ましい染顔料としては、酸化チタン、カー
ボンブラック、フタロシアニンブルー、フタロシアニン
グリーン、群青、コバルトブルー、チタンエロー、赤色
酸化鉄、焼アンバー、黄色酸化物等や、多環系を中心と
した耐熱性油溶性染料、具体的には、ペリノン系、キノ
フタロン系、アントラピリドン系、アントラキノン系等
の骨格を有する油溶性染料が挙げられるがポリエステル
官能基と反応してポリエステル鎖の結合する構造を持っ
たものが特に好ましく、またポリエステルとの相溶性が
良く、ポリエステルの製造および加工温度においても十
分な耐熱安定性、色調安定性を示し、かつ食品等の包装
容器として使用する場合には、安全衛生上、何ら問題の
無い染顔料を選択して添加する。
本発明のポリエステル樹脂組成物はそのままで成形体
としてもよく、また必要に応じては更に、高真空下また
は不活性気体流通下で、固相重合を行い、高重合度化、
低アルデヒド化、低オリゴマー化して成形するか、また
キシレンやクロロホルムによる溶剤抽出などの後処理を
加えてから使用しても良い。
また所定濃度の数倍ないし100倍、実用的には50倍程
度までの高濃度の所望色に着色した、いわゆるマスター
バッチとなし、これを無着色ないしは他の色調に着色し
たポリエステルで希釈したりまた他の新たな色調を発現
させ最終的に所望の色調として使用することもできる。
本発明で得られる紫外線遮断性に優れたポリエステル
樹脂組成物は溶融成形して成形品とされる。その際、ポ
リエステルにおいて一般的に使用される溶融成形法のす
べてが適用可能である。具体的には通常の押出吹込法、
射出吹込法、予備成形体を再加熱後に2軸延伸するコー
ルドパリソン法等の吹込成形により紫外線遮断性、気体
遮断性、強靭性、耐薬品性に優れるとともに、高級観の
あるガラス様の透明性を有した中空成形体を得ることが
可能であり、しょう油、ソース、みりん、ドレッシング
等の調味料、食用油、炭酸飲料、果汁飲料、酒、ワイン
その他化粧品や薬品用容器として特に適している。また
押出成形によりシート化した後、一軸または二軸延伸フ
ィルムあるいは他の樹脂との積層フィルムとして一般食
品や薬品、化粧品等の包装用、更には窓貼り用や農園芸
で使用されるマルチング被覆材としても特に好ましく使
用され、その他射出成形によって種々の形状の成形品と
しても好ましく使用される。
[実施例] 以下、実施例により本発明を詳細に説明する。なお実
施例中「部」は「重量部」を意味する。
本実施例で使用した種々の測定法を以下に示す。
○極限粘度 フェノール−テトラクロロエタン(50/50重量比)
中、30℃、1.0g/dlの濃度で測定した。
○紫外線透過率 日立スペクトルフォトメーター340型を用い常法によ
り測定した。
○アセトアルデヒド量 160℃で2時間水抽出後高感度ガスクロマトグラフで定
量した。
○不活性気体流量 不活性気体流量は単位時間(hr)当りおよび単位樹脂
量(kg)当りの流通した気体量を1気圧、25℃に換算し
た体積量()で示した。
合成例 9,10−ビス(4−アミノフェニル)アントラセン、無
水ピロメリット酸及びトリメリット酸から成る一般式
(I)で示されるイミド化合物の合成 撹拌装置、窒素ガス導入管付きの300ml四ツ口フラス
コに9,10−ビス(4−アミノフェニル)アントラセン1
2.98gとジメチルアセトアミド50mlを加え、撹拌を十分
に行ってスラリー状の混合液とした。次いで3.93gの無
水ピロメリット酸と、ジメチルアセトアミド40mlを加え
て、窒素ガスを流通しながら30℃、3時間撹拌後、80℃
で5時間反応し、緑色のスラリー状液を得た。
次いで無水トリメリット酸6.99gとジメチルアセトア
ミド69ml加えて、反応液を15wt/Vol%濃度に調節し、窒
素ガスを流通しながら30℃で3時間撹拌し、80℃で5時
間反応を行った。
こうして得た緑色のアミド酸スラリー液に、トリメリ
ット酸1モルに対し、ジメチルアミノピリジン0.06モル
と、無水酢酸3モルを加え、撹拌しつつ80℃に昇温し、
3時間保持した。
この反応混合物を多量のメタノール中に投入し、濾
過、乾燥後、(VI)式で示される茶褐色の粉末状イミド
化合物を得た。
実施例1 ビス(β−ヒドロキシエチル)テレフタレート4000部
に二酸化ゲルマニウム0.4部、正リン酸0.4部および合成
例で合成した(VI)式で示されるイミド化合物15部を加
え、260℃がら徐々に昇温するとともに、重合槽内は常
圧より漸次減圧し、280℃、1torrの真空下、全重合時間
3.0時間で極限粘度が0.70のポリエステルを得た。
該ポリエステルを通常の真空乾燥後、シリンダーおよ
びノズルの各部を275℃、スクリュー回転数40rpm、押出
量80g/minに設定した30mmφ押出機で肉厚350μのシート
を成形した。
該シートの370、380および400nmにおける光線透過率
はそれぞれ0.5%、0%および0%を示した。光線透過
率チャートを第1図に示す。
更にこの乾燥レジンをシリンダー各部およびノズルを
250℃、スクリュー回転数100rpm、射出時間10秒、金型
冷却水温を10℃に設定した東芝機械(株)射出成形機IS
−60Bで100m/m×100m/mの大きさの2m/m厚板を連続的に
射出したが、500枚射出後も該当板に白粉等の付着物は
見られなかった。
実施例2 合成例で合成した(VI)式で示されるイミド化合物の
添加量を6部とした以外は、実施例1と同様に操作し、
極限粘度0.70のポリエステルを得た。
実施例1と同様にして得た肉厚345μシートの330、37
0、380および400nmにおける光線透過率は各々12.6%、
2.7%、0.6%および0.2%を示した。光線透過率チャー
トを第1図に示す。
実施例3 2.6−ナフタレンジカルボン酸12部を加えた以外は実
施例2と同様に操作し、極限粘度0.71のポリエステルを
得た。肉厚350μシートの330、370、380および400nmに
おける光線透過率は各々0%、2.2%、0.5%および0.2
%を示した。
実施例4 N−カルボキシメチル−4−クロロ−1,8−ナフタレ
ンジカルボン酸イミド12部を加えた以外は実施例2と同
様に操作し、極限粘度0.70のポリエステルを得た。肉厚
355μシートの330、370、380および400nmにおける光線
透過率は各々、0%、0.9%、0.2%および0.2%を示し
た。
実施例5〜8 9,10−ビス(4−アミノフェニル)アントラセン、無
水ピロメリット酸及びトリメリット酸から成る(VI)式
のイミド化合物の代りに一般式(I)で示される各種イ
ミド化合物15部を添加し、実施例1と同様に操作して、
各種ポリエステルを得た。光線透過率を表1にまとめて
示した。
実施例9 銅フタロシアニン0.005部を加えたこと以外は、実施
例1と同様に操作し、極限粘度が0.60の薄緑色に着色し
た透明ポリエステルを得た。
該ポリエステルチップ表面をソリッドエアー (米国
Bepex社)式撹拌結晶化機中、レジン温度165℃で結晶化
させた後、静置式固相重合塔に移し、30/kg・hrの窒
素気体流通下、120〜160℃で3時間乾燥後、レジン温度
207℃で10時間固相重合した。
該固相重合品の極限粘度は0.74で、チップ材質中に3.
3ppmのアセトアルデヒドを含有していた。このポリエス
テルからシリンダー各部およびノズル275℃、スクリュ
ー回転数100rpm、射出時間10秒、金型冷却水温10℃に設
定した東芝機械(株)製射出成形機IS−60Bでプリフォ
ームを成形した。このプリフォームを予熱炉90℃、ブロ
ー圧力20kg/cm2、成形サイクル10秒に設定したコーポプ
ラスト(株)製BMB−3型機で吹込成形し、内容積1
の瓶を得た。この瓶の350μ肉厚部の370、380および400
nmの紫外線透過率はそれぞれ0.4%、0%および0%で
あった。
比較例1 (VI)式で示されるイミド化合物を使用しない他は実
施例1と同様な条件で極限粘度0.70のポリエステルを得
た。実施例1と同様にして成形した肉厚350μシートの
紫外線透過率は370nmで68%、380nmで69%を示した。光
線透過率チャートを第1図に示した。
比較例2 極限粘度0.78のポリエチレンテレフタレート(RT−54
3C 、日本ユニペット(株))5000部に市販の代表的UV
吸収剤であるTinuvin326 [2(2′−ヒドロキシ−
3′−t−ブチル−5′−メチルフェニル)ベンゾトリ
アゾール]5.5部をドライブレンドし、実施例1と同様
に操作して、350μ肉厚シートを成形した。光線透過率
チャートを第1図に示す。
該シートの370および380nmにおける光線透過率は各々
2.8%および8.0%を示した。
実施例1と同様にして2m/m板を連続的に射出したとこ
ろ、成形機のノズル先端に黄色粉末状物が付着し、200
枚目ころから板表面に黄色付着物が目立った。
実施例10 比較例2と同じポリエチレンテレフタレート樹脂[RT
−543C 、日本ユニペット(株)]100重量部あたり、
(VI)式で示されるイミド化合物を0.2部添加し、V型
ブレンダーでよく混合した後、真空乾燥し、実施例1と
同様にして350μの透明シートを得た。該シートの330、
370、380および400nmにおける光線透過率は、各々12.6
%、2.7%、0.6%、0.2%を示した。
【図面の簡単な説明】 第1図は実施例1、2及び比較例1、2で得られたポリ
エステル樹脂組成物の光線透過率を示す図であり、縦軸
は透過率、横軸は波長を表わす。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笠井 鉄夫 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化成工業株式会社総合研究所内 (72)発明者 太田 隆之 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化成工業株式会社総合研究所内 (56)参考文献 特開 平1−234456(JP,A) 特開 昭56−84747(JP,A) 特開 昭58−91757(JP,A) 特開 昭59−49257(JP,A) 特開 昭48−48536(JP,A)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性ポリエステル樹脂に、一般式
    (I)で示されるジイミド化合物の少なくとも一種を、
    紫外線遮断に有効な量添加してなる熱可塑性ポリエステ
    ル樹脂組成物。 [(1)式中、m,m′は0〜4の整数を表わし、Aまた
    はA′はmまたはm′が2以上の場合には同一または異
    なっていてもよく、ハロゲン,−COOH,またはそのエス
    テル、−OH,−O−C(=O)CH3,−NH2,−CN,−NO2,−
    SO3Hまたはその金属塩、置換されていてもよいアルコキ
    シ基、脂肪族基または芳香族基から選ばれる置換基を示
    し、またXは前記AまたはA′で示される置換基で置換
    されていてもよい を示すか、または を示し、 Zは を示し、これらの芳香核は前記AまたはA′で示される
    置換基で置換されていてもよい。 また、Yは−CH2CH2−、−CH=CH−、 を示し、これらの芳香核は、前記AまたはA′で示され
    る置換基で置換されていてもよい。]
  2. 【請求項2】組成物が更に下記一般式(II)または(II
    I)で示されるナフタレンジカルボン酸化合物のうちの
    少なくとも一種以上を更に添加してなる請求項1記載の
    熱可塑性ポリエステル樹脂組成物。 [(II)、(III)式中、 R1,R2:同一または異なっていてもよく、水素、置換され
    ていてもよいアルキル基、アリール基、 B:−O−またはN−R3 ここで、R3は水素、置換されていてもよい脂肪族基また
    は芳香族基、 D,E:同一または異なっていてもよく、ハロゲン、−COO
    H、またはそのエステル、−OH、−O−C(=O)CH3
    −NH2、−CN、−NO2、−SO3Hまたはその金属塩、置換さ
    れていてもよいアルコキシ基、脂肪族基または芳香族基
    から選ばれる置換基、 1,n:各々0〜4の整数を示す。 また、−C(=O)−B−C(=O)−の酸無水物基又
    はイミド基は、ナフタレン環の1,2位、1,8位又は2,3位
    のいずれかで環を形成する。]
  3. 【請求項3】熱可塑性ポリエステル樹脂形成性物質の重
    縮合反応開始前、または重縮合反応中に、該物質に一般
    式(1)で示されるジイミド化合物の少なくとも1種を
    紫外線遮断に有効な量添加して前記重縮合反応を完結せ
    しめてなる熱可塑性ポリエステル樹脂組成物。 [(1)式中、m,m′は0〜4の整数を表わし、Aまた
    はA′はmまたはm′が2以上の場合には同一または異
    なっていてもよく、ハロゲン、−COOH、またはそのエス
    テル、−OH、−O−C(=O)CH3、−NH2、−CN、−NO
    2、−SO3Hまたはその金属塩、置換されていてもよいア
    ルコキシ基、脂肪族基または芳香族基から選ばれる置換
    基を示し、またXは前記AまたはA′で示される置換基
    で置換されていてもよい を示すか、または を示し、 Zは を示し、これらの芳香核は前記AまたはA′で示される
    置換基で置換されていてもよい。 また、Yは−CH2CH2−、−CH=CH−、 を示し、これらの芳香核は、前記AまたはA′で示され
    る置換基で置換されていてもよい。]
  4. 【請求項4】組成物が更に下記一般式(II)または(II
    I)で示されるナフタレンジカルボン酸化合物のうちの
    少なくとも一種以上を更に添加して重縮合反応を完結せ
    しめてなる請求項(3)記載の熱可塑性ポリエステル樹
    脂組成物。 [(II)、(III)式中、 R1,R2:同一または異なっていてもよく、水素、置換され
    ていてもよいアルキル基、アリール基、 B:−O−またはN−R3 ここで、R3は水素、置換されていてもよい脂肪族基また
    は芳香族基、 D,E:同一または異なっていてもよく、ハロゲン、−COO
    H、またはそのエステル、−OH、−O−C(=O)CH3
    −NH2、−CN、−NO2、−SO3Hまたはその金属塩、置換さ
    れていてもよいアルコキシ基、脂肪族基または芳香族基
    から選ばれる置換基、 1,n:各々0〜4の整数を示す。 また、−C(=O)−B−C(=O)−の酸無水物基又
    はイミド基は、ナフタレン環の1,2位、1,8位又は2,3位
    のいずれかで環を形成する。
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