JPH08161474A - 異種センサ画像間レジストレーション補正方法 - Google Patents

異種センサ画像間レジストレーション補正方法

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JPH08161474A
JPH08161474A JP6323968A JP32396894A JPH08161474A JP H08161474 A JPH08161474 A JP H08161474A JP 6323968 A JP6323968 A JP 6323968A JP 32396894 A JP32396894 A JP 32396894A JP H08161474 A JPH08161474 A JP H08161474A
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Yoichi Seto
洋一 瀬戸
Yasue Nomoto
野本  安栄
Manabu Kaku
学 賀来
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 感度特性が異なる複数のセンサにより得られ
た多量の画像データのレジストレーション処理を高速
化、高精度化かつ自動化する。 【構成】 画像の正規化処理180とレジストレーショ
ン誤差算出処理190とリサンプリング処理140より
なる画像レジストレーション処理において、レジストレ
ーション誤差算出処理110を、粗マッチング処理20
0と閾値による候補エリア算出処理210と精密マッチ
ング処理212と閾値による誤差算出処理213により
おこなう。 【効果】 処理を粗、精密と多段にすることで候補エリ
ア数を減らすことが可能となり、誤差算出処理の負荷を
軽減でき、処理速度の改善が可能となる。また、異種セ
ンサで撮影された多量の画像データの画像間レジストレ
ーション処理の自動化が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、計算機により自動化を
目的とした画像の位置合わせ(レジストレーション)補
正処理に関わり、特に、衛星画像処理システムにおい
て、センサの感度特性が異なる複数センサにより得られ
た画像(以下、異種センサ画像という)の自動レジスト
レーション処理に好適な異種センサ画像レジストレーシ
ョン補正処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】画像レジストレーション処理の従来技術
は、長尾真著「画像認識論」((株)コロナ社、昭和5
8年2月発行)および瀬戸洋一、西島英児、手塚主宇著
「画像レジストレーション処理ユーザ支援システムの開
発」(リモートセンシング学会、pp.27−37、V
ol.10、No.4、1991年)に記載されてい
る。
【0003】処理の概要は以下の通りである。
【0004】(1)画像の正規化 基準とするセンサ画像(テンプレート画像)の特性(空
間分解能と平均輝度レベル)に、他のセンサ画像(探索
画像)の特性を整合させる。
【0005】(2)レジストレーション誤差算出 比較するセンサ画像間の位置誤差量を測定する。測定法
としては、特徴量としてスペクトル特性や形状特徴を用
い、類似度として相関係数を用いて自動的に画像マッチ
ングをとる方法と、操作者が異種センサ画像上の対応点
を指示する方法がある。
【0006】(3)補間処理 レジストレーション誤差算出処理で求めた誤差量を用
い、2個の画像(上記テンプレート画像と探索画像)に
おける画素間の位置関係を多項式であらわし、画素位置
の再配列処理(リサンプリング処理)を行なう。整数座
標以外の画素はキュービックコンボリューション法など
を用いて補間処理を行なう。
【0007】以上のように従来技術は、同種類のセンサ
画像を比較処理する方法であったり、異種センサ画像の
場合は、操作者が対応点を指示する方法であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来方法は、スペクト
ル特性が類似の同種センサ画像間のレジストレーション
に適用する場合の自動化処理や、スペクトル特性が異な
る異種センサ画像間の対応点を操作者が指示する場合の
レジストレーション処理を前提としていた。また、対応
点は、あらかじめマッチング精度がいい位置を事前に登
録できた。したがって、処理する画像数が多く、かつス
ペクトル特性の異なる異種センサ画像間のレジストレー
ション処理に従来方法を適用する場合は、以下の課題が
生じた。
【0009】(1)同一地表点のスペクトル特性、つま
り、輝度レベル分布が2個の画像で異なるため、輝度レ
ベルより求めた相関値(特徴量)を用いた画像マッチン
グ処理を行なっても正しい結果が得られない。
【0010】例えば、可視画像と熱赤外画像との間の輝
度レベル相関はほとんどなく、画像マッチング処理を正
しく行なうことができない。
【0011】(2)画像マッチング処理を操作者が手動
でディスプレイに表示された画像を指示することにより
行なう場合、処理データが多量であり、現実的な時間内
で操作者が対応領域を指示できない。
【0012】例えば、1日1000シーンの画像を処理
する場合、1シーンについて100の対応領域を処理す
る必要があると仮定する。各領域についての処理時間を
2分とすると、すべて処理するには約3000時間を要
する。これを例えば8時間で処理する場合は約400人
の操作者が必要である。
【0013】本発明の目的は、異種センサ画像間のレジ
ストレーション処理精度を向上することと多量の画像デ
ータのレジストレーション処理を自動化することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、以下の処理をおこなう。
【0015】(1)スペクトル特性が異なる異種センサ
画像のマッチング処理を可能とするために、画像比較に
最適な特徴量を選択し、2個の画像の位置誤差を検出す
るのに必要な対応領域(計算領域)を複数設定し、位置
誤差が正しく算出できた対応領域を粗マッチング処理と
精密マッチング処理よりなる多段かつ閾値判定により絞
り込む。
【0016】(2)候補となる対応領域の絞り込みを行
なった後、操作者が対応領域を指示する候補選定処理を
設ける。
【0017】(3)対応領域が精度よく求まらない場合
は、一番類似した位置誤差を用いて代替データとする。
【0018】(4)拡大した画像を用いて位置誤差を算
出する。あるいは、算出した特徴量を補間して、高精度
に位置誤差を求める。
【0019】
【作用】
(1)異種センサ画像中に対応領域を複数設け、類似し
た特徴量をもつ対応領域を閾値判定により選定すること
で測定精度の向上を図る。また、処理を多段にし、後段
ほど測定精度がよくなるように候補を絞り込む処理によ
り、計算時間を短縮する。
【0020】(2)候補を絞り込むことにより、候補対
応領域の数は少なくなるので、操作者による指示入力が
可能となる。
【0021】(3)衛星センサの場合、センサポインテ
ィング誤差は、時間に依存するので、雲域など、画像マ
ッチング処理が精度よく求まらない場合は、処理すべき
対象画像の撮影時期に一番近いデータを近似値として用
いることにより、処理不能状態を防ぐ。
【0022】(4)画像を拡大あるいは、特徴量を補間
することにより、実数座標で位置誤差を精度よく求める
ことができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面にもとづき詳細
に説明する。図2は本発明を適用する衛星地上情報シス
テムの概要図で、資源探査や環境監視などを目的に観測
衛星10により地表面の所望領域を観測し、観測した画
像データを地上システム20で処理する。
【0024】本観測衛星10は、2個の異なるスペクト
ル特性をもつ異種センサを搭載している。「図3」に示
すようにセンサ1(30)は可視と近赤外波長域に感度
を有するセンサであり空間分解能は10m、センサ2
(40)は熱赤外波長域に感度を有するセンサであり空
間分解能は40mである。一度に60km四方を撮影す
る。衛星は、一日に地球を約15回周回し地表を100
0シーン観測する。各々のセンサは衛星の進行方向(軌
道方向)に直交する方向に観測角を変えるポインティン
グ機構を有する。ポインティング角度を制御・計測する
装置もあるが、正確に制御・計測できず、同一方向をポ
インティングしても設定角に誤差を生じる(「図3」の
点線がポインティング誤差が生じた場合の視野を示
す)。例えば、ポインティング誤差が125マイクロラ
ジアン生じた場合、地上800Km上空から地表を観測
した場合、地表では100mの位置誤差が生じる。
【0025】このため、図4に示すように2個のセンサ
画像92、94を重ね合わせる場合、重ね合わせ誤差5
0が生じる。この誤差50を「図2」の地上システム2
0で取り除く必要がある。
【0026】以下、図にしたがい地上システム20にお
ける画像レジストレーション補正処理の内容を述べる。
観測衛星10により観測された地表のデータは、地上の
受信アンテナ12により受信され、地上システム20に
入力される。入力された各センサ画像は、センサ固有の
システム補正60や種々の処理を行ない補正画像70を
得、ユーザ80に配布される。
【0027】センサ1画像を例に処理の詳細を以下に述
べる(センサ2画像も同様である)。
【0028】(1)センサ固有のシステム補正処理60 センサ1固有のシステム補正処理60とは、幾何学ひず
みや放射強度ひずみ補正である。本処理は例えば、山縣
著、地球観測衛星によるリモートセンシング画像処理、
67頁〜72頁(日立評論、第64巻、第6号、198
2年6月)に記載の技術で行なえばよい。
【0029】処理結果は、フォーマット変換された観測
画像90と幾何学ひずみや放射強度ひずみの補正係数
(以下、本発明に関係する幾何学ひずみ補正係数のみを
単にひずみ補正係数と呼ぶ)100である。これらは記
録媒体に格納される。
【0030】(2)レジストレーション処理110 上記ひずみ補正係数100を用いて、図4に示すよう
に、補正したセンサ1画像92とセンサ2画像94を重
ね合わせると、上記システム補正では考慮できなかった
センサのポインティング誤差が残り、画像上に重ね合わ
せ誤差50が生じる。この誤差を補正するのがレジスト
レーション処理110であり、これを実現する方法が本
発明である。
【0031】本処理では各観測画像90とひずみ補正係
数100を用いて、ポインティング誤差を補正する修正
ひずみ補正係数130を算出する。
【0032】(3)リサンプリング処理140 放射強度ひずみなどのひずみ補正係数100と修正ひず
み補正係数130と観測画像90より補正画像70を算
出する処理であり、前述の文献(日立評論、第64巻)
に記載の技術で行なえばよいので詳細は省略する。
【0033】以下、本発明の中心であるレジストレーシ
ョン処理110の詳細を「図5」にしたがい述べる。
【0034】(1)前処理150 レジストレーション誤差を求める画像(該当バンド)
f’、g’(160)について、ひずみ補正係数φ1、
φ2(155)を用いて処理し、補正画像(ひずみ補正
されたセンサ1画像とセンサ2画像)f−、g−(17
0)を作成する。
【0035】ここで、f−、g−はそれぞれf、gの真
上に「−」を付したことを表わす。
【0036】(2)画像正規化処理180 ひずみ補正されたセンサ1画像f−とセンサ2画像g−
の画像特性の整合をとる。具体的には、空間分解能と平
均輝度レベルの合わせ込みを行なう。求めた画像をf、
g(170)とする。
【0037】空間分解能は、センサ1画像の10メート
ルにあうように、センサ2画像(空間分解能40メート
ル)の1画素を縦横4倍にリサンプリングする。また、
輝度レベルのヒストグラムを求め、ヒストグラムの平均
と分散が一致するようにヒストグラムを合わせ込む。
【0038】具体的には、高木、下田監修、画像処理ハ
ンドブック((財)東京大学出版会発行、1991年1
月)463頁から465頁および425頁から429頁
の方法で実現できる。
【0039】(3)レジストレーション誤差算出処理1
90 レジストレーション誤差算出処理190は、「図1」に
より構成される。
【0040】(a)粗マッチング処理200 「図6」に示すように画像中のランダムな位置にテンプ
レート領域f202とそれに対応する探索領域g(20
4)を複数設定し、整数画素の精度でマッチングを行な
う。用いる特徴量は、センサ特性などを考慮して事前に
決める。
【0041】同種類のセンサ画像や類似のセンサ画像比
較においては、輝度レベル値を用いた「数1」で表せる
面積相関γにより類似度を求めればよい。
【0042】
【数1】 ここで、f〜、g〜は、それぞれf、gの真上に「〜」
を付したことを表わし、f、gの平均を意味する。
【0043】異種センサ画像間レジストレーション処理
の場合は、輝度レベルに必ずしも正の相関はないため、
形状特徴などを求めてから、類似度を求める。形状特徴
量としては、DPマッチングやフーリエ記述子やテクス
チャ特徴やエッジ特徴などを用いればよい。ここでは、
エッジ特徴を用いた処理を述べる。
【0044】エッジ抽出は、画像をぼかしてから、ラプ
ラシアンフィルタを考慮する「数2」、「数3」のフィ
ルタ処理の後、ゼロクロッシング法(高木、下田監修、
画像処理ハンドブック550頁から582頁((財)東
京大学出版会発行、1991年1月)によりエッジを線
情報として抽出する。例えば、画像gについて、エッジ
抽出するには、
【0045】
【数2】
【0046】
【数3】 ここで、σ:標準偏差、@:コンボリューションを表
す。
【0047】標準偏差σをパラメータとして変えること
により抽出するエッジの周波数特性を選択できる。
【0048】「数2」により求めた画像g*を2値化し
た後、「数1」により相関値を求めることもできるが、
ここでは、2値化せず濃淡画像として、「数1」により
相関値を求める。
【0049】また、「数2」「数3」およびゼロクロッ
シング法で求めた画像に対して、低周波通過フィルタ
(例えば、ガウスフィルタなど)を適用後の画像に対
し、相関値を求めることも有効である。
【0050】求めた相関値の一番大きな値を持つ座標を
画像より求め、位置誤差(レジストレーション誤差)を
算出する。つまり、相関係数が最大となる座標(sm、
tm)をマッチング位置として、基準とする画像(例え
ば、センサ1画像)の位置(s0、t0)からのズレ量
(σx、σy)をレジストレーション誤差として「数
4」[数5」により求める。
【0051】
【数4】
【0052】
【数5】 以上の処理を各テンプレート領域について行なう。求め
た相関値γ(i)と誤差量σx(i)、σy(i)とマ
ッチングエリア(領域)の番号iとを次の処理に引き渡
す。本実施例では、iは10点とする。
【0053】(b)候補エリア選定処理210 位置誤差の大きさと誤差(ズレ)の生じる方向とを用い
て、異常値を閾値判定により取り除く。それ以外を候補
エリア(領域)とする。
【0054】「図7」に示す閾値判定による候補エリア
選択処理フローを説明するため、「図8」の誤差分布を
仮定する。「図8」の各候補エリアにおける誤差の分布
と誤差量を「図9」と「図10」に示す。
【0055】例えば、i=1のエリアは、相関係数γ
(1)=0.9、誤差量σx(1)=4画素、σy
(1)=0画素である。
【0056】まず、ブロック710で全エリアについて
相関係数γが0.5以下のエリアを候補から取り除く
(γ判定)。取り除くエリアは、i=3、6である。残
ったエリアについて、ブロック720で位置誤差の大き
さrとx軸となす角度θを算出する。i=1のエリアで
は、例えば、r=2、θ=0となる。
【0057】次に、ブロック730で候補エリアの誤差
の大きさと方向の平均r−、θ−(rとθの真上にそれ
ぞれ「−」を付したことを表わす)と偏差δr、δθお
よびを算出230する。r=3.2、δr=1.2、θ
=20.25、δθ=46.5となる。次に、ブロック
740で、θ±δθ以内、かつブロック750で、r±
δr以内に入っていないエリアを除く。前者のθ判定で
i=7、9、また、後者のr判定でi=2が候補から取
り除かれる。結局、ブロック760で、i=1、4、
5、8、10が候補エリアとして登録される。
【0058】(c)精密マッチング処理220 マッチング位置を精度よく算出するためには、図7の処
理フローで絞り込んだ候補エリア(i=1、4、5、
8、10)を画質の劣化が少ない方法で拡大補間する。
例えば、キュービックコンボリューションカーネルを用
いて10倍拡大する。
【0059】拡大したエリアについて、粗マッチング処
理と同様の処理を行ない、テンプレート画像と探索画像
の位置誤差を求める。
【0060】(d)誤差算出処理230 「図7」と同様の異常値の判定処理を行ない、求めた候
補エリアのデータの誤差の平均値を求める。これを最終
的なレジストレーション誤差とする。
【0061】「図10」に精密マッチング処理により算
出した誤差量を示す(10倍拡大した値)。上記(b)
と同様の閾値判定処理で、異常値を取り除く。「図1
0」では、i=1、5が取り除かれる。残りの候補エリ
ア(i=4、8、10)を用いて、10倍拡大したこと
を考慮して、元の画像の分解能に相当したレジストレー
ション誤差を算出する。つまり、x方向は、3.1画
素、y方向は、0.2画素と求まる(小数点第2以下は
四捨五入)。
【0062】以下、「図5」にもどって説明する。
【0063】(4)誤差の検索処理270 レジストレーション誤差算出処理190において、処理
対象シーンが、夜間や海域や雲域などの場合、画像マッ
チング処理がうまく行かない。つまり、偏差が極端に大
きくなる場合や、あらかじめ判明している制御・計測誤
差よりもかなり大きな値になるなど、レジストレーショ
ン誤差が精度よく求まらない場合は、次の幾何学ひずみ
補正係数修正処理280において、処理対象画像の撮影
時期に一番近い画像から求めた誤差量を誤差ファイル2
75から検索して用いる。
【0064】(3)幾何学ひずみ補正係数修正処理28
0 レジストレーション誤差算出処理190で求めた誤差量
(Δx、Δy)を用い、幾何学ひずみ補正係数φ1(a
0、a1、a2、a3)、φ2(b0、b1、b2、b
3)を修正する(φは係数の集合を表す)。
【0065】「図11」に示すように、幾何学ひずみ補
正係数φ1,φ2(214)は、補正画像208と未補正
画像206の幾何学的関係を示す。また,この係数はブ
ロック212ごとに設定される。関係式は一般に「数
6」「数7」に示すバイリニア式が用いられる。
【0066】
【数6】
【0067】
【数7】 誤差量(Δx、Δy)より「数8」「数9」のように修
正幾何学ひずみ補正係数φ1’、φ2’(290)を求
め、これを記録媒体に格納する。
【0068】
【数8】
【0069】
【数9】 ここで、
【0070】
【数10】
【0071】
【数11】
【0072】
【数12】
【0073】
【数13】
【0074】
【数14】
【0075】
【数15】
【0076】
【数16】
【0077】
【数17】 誤差がバイアス誤差である場合は、誤差を上記のように
ひずみ補正係数にバイアス的に考慮すればよいが、高次
誤差の場合は、「図2」におけるセンサ固有のシステム
補正60まで誤差量をフィードバックして再度ひずみ補
正係数を算出することで対処する必要がある。
【0078】本実施例の代替案として「図1」における
精密マッチング処理220のかわりに、「図12」に示
すように操作者244が候補エリアより最終的な候補エ
リアを選択する候補選定処理243を設けてもよい。粗
マッチング処理200により候補エリアを10分の1程
度にできれば上記処理が可能となる。また、粗マッチン
グ処理200がうまくいかない画像のみ操作者244に
よる候補選定処理243を行ってもよい。
【0079】精密マッチング処理220は、画像を所望
の倍率で拡大してから相関値を算出したが、拡大せず
「数1」により相関値を算出した後、「図13」に示す
ように相関値を補間して相関値が最大となる実数座標値
265を算出してもよい。
【0080】以上に述べた発明は、衛星地上情報システ
ムに適用可能であり、特に、異種センサにより撮影され
た多数の画像のレジストレーション処理の自動化に有効
である。
【0081】
【発明の効果】本発明によれば以下の効果がある。
【0082】(1)マッチング処理を粗、精密と多段に
することで候補エリア数を減らすことが可能となり、誤
差算出処理の負荷を軽減できる。また、操作者が介在し
候補エリアを指示することが可能となる。
【0083】(2)閾値判定による候補エリア選定処理
を機能として加えることにより、誤差の特性が類似の対
応エリアを効率よく選択することが可能となる。
【0084】(3)精密マッチング処理において、画像
を拡大して、相関値を求めたり、あるいは、相関値を補
間処理することにより、対応エリア領域の位置を、精度
よく求めることができる。
【0085】(4)画像の組合せにより、特徴量や類似
度を選択することによりマッチング精度を向上できる。
【0086】(5)閾値による誤差算出処理において、
対応エリアの位置誤差の平均値や平均値からの偏差など
を用いて、異常値を取り除くことにより高精度に対応エ
リア誤差を求めることができる。
【0087】(6)誤差量ファイルにレジストレーショ
ン誤差量を一時保存しておき、雲、海、夜間などを撮影
したデータの場合は、保存した誤差量の中から時間的に
一番近い値を検索し、修正幾何学ひずみ補正係数算出処
理に用いることにより、処理ができない画像をなくすこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】多段閾値判定によるレジストレーション誤差の
算出フロー。
【図2】本発明を適用する衛星地上情報システムの概要
図。
【図3】センサのポインティング機能と誤差の関係を説
明する概要図。
【図4】2個のセンサ画像の重ね合わせ誤差の説明図。
【図5】レジストレーション処理フロー。
【図6】テンプレート画像と探索画像との画像マッチン
グ処理の概要図。
【図7】閾値判定による候補エリア算出処理フロー。
【図8】閾値判定による候補エリア算出処理の説明図。
【図9】粗マッチング処理による誤差の特性と判定処理
結果を表す図表。
【図10】精密マッチング処理による誤差の特性を表す
図表。
【図11】幾何学ひずみ補正係数の説明図。
【図12】操作者の候補選定処理を考慮したレジストレ
ーション誤差算出処理フロー。
【図13】誤差の算出を行なう代替方法の説明図。
【符号の説明】
200…粗マッチング処理、210…閾値による候補エ
リア算出処理、212…精密マッチング処理、213…
閾値による誤差算出処理。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 9061−5H G06F 15/70 320

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A) 異種センサ画像にたいして各画像特性
    間の整合をとるための正規化をおこない、 (B) 正規化された画像間の類似度とレジストレーション
    誤差を算出し、 (C) 算出された類似度とレジストレーション誤差にもと
    づき上記画像間のレジストレーション補正をおこなう、
    異種センサ画像間レジストレーション補正方法。
  2. 【請求項2】(a) 異種センサ画像にたいして各画像特性
    間の整合をとるための正規化をおこない、 (b) 正規化された異種センサ画像間の対応領域を複数個
    設定し、 (c) 設定された対応領域間の粗マッチング処理により対
    応領域間の類似度とレジストレーション誤差を算出し、 (d) 算出された類似度とレジストレーション誤差にもと
    づき上記対応領域から候補対応領域を選定し、 (e) 選定された候補対応領域間の精密マッチング処理に
    より候補対応領域間の類似度とレジストレーション誤差
    を算出し、 (f) 該算出された類似度とレジストレーション誤差にも
    とづき上記候補対応領域を絞りこみ、 (g) 絞りこまれた候補対応領域間のレジストレーション
    誤差にもとづき異種センサ画像間のレジストレーション
    誤差を算出し、 (h) 最終的に算出されたレジストレーション誤差にもと
    づき異種センサ画像間のレジストレーション補正をおこ
    なう、異種センサ画像間レジストレーション補正方法。
  3. 【請求項3】上記粗マッチング処理は、画像中に設定し
    たテンプレート画像と探索画像の間の対応点の特徴量を
    算出し、該特徴量の類似度を比較し、類似度の高い対応
    点の座標を整数位置で求める請求項2の異種センサ画像
    間レジストレーション補正方法。
  4. 【請求項4】上記候補領域選定処理は、上記粗マッチン
    グ処理により求めた対応点座標より位置誤差の方向、大
    きさ、誤差の平均値からの偏差を算出し、誤差の特性が
    類似の対応点を選択する請求項3の異種センサ画像間レ
    ジストレーション補正方法。
  5. 【請求項5】上記精密マッチング処理は、上記粗マッチ
    ング処理により求めた対応点の特徴量が最大となる実数
    座標を補間処理により求める請求項4の異種センサ画像
    間レジストレーション補正方法。
  6. 【請求項6】上記特徴量としては輝度レベル値、スペク
    トル特性、エッジ特徴、テクスチャ特徴、フーリエ記述
    子のすくなくとも1個を用い、類似度としては、差分値
    または相関値を用いる請求項3の異種センサ画像間レジ
    ストレーション補正方法。
  7. 【請求項7】上記(g)のレジストレーション誤差算出
    処理は、上記精密マッチング処理により求めた対応点の
    位置誤差の平均値または該平均値からの偏差を用いて、
    異常値を取り除いた対応点のみを用いて誤差量を求める
    請求項2の異種センサ画像間レジストレーション補正方
    法。
  8. 【請求項8】上記粗マッチング処理および精密マッチン
    グ処理は、画像に低周波通過フィルタを適用後、エッジ
    抽出処理を行なって算出した形状特徴を用いる請求項2
    の異種センサ画像間レジストレーション補正方法。
  9. 【請求項9】上記エッジ抽出処理によって、抽出したエ
    ッジを2値データあるいは、濃淡データの形状特徴とし
    て用いる請求項8の異種センサ画像間レジストレーショ
    ン補正方法。
  10. 【請求項10】上記エッジ抽出処理は、該エッジ抽出処
    理したデータに低周波通過フィルタを適用して濃淡デー
    タを算出する請求項9の異種センサ画像間レジストレー
    ション補正方法。
  11. 【請求項11】上記精密マッチング処理は、テンプレー
    トおよび探索画像を拡大処理し、整数座標における相関
    値を求め、最大の相関値をとる座標位置を、拡大前の実
    数座標値に換算し求める請求項5の異種センサ画像間レ
    ジストレーション補正方法。
  12. 【請求項12】上記(g)のレジストレーション誤差算
    出処理は、算出したレジストレーション誤差量を誤差量
    ファイルに保存しておき、雲、海、夜間の場合は、保存
    した誤差量の中から時間的に一番近い値を検索し、修正
    幾何学ひずみ補正係数算出処理に用いる請求項2の異種
    センサ画像間レジストレーション補正方法。
  13. 【請求項13】上記(c)と(d)の処理に替えて上記
    (b)で設定された対応領域を候補対応領域として上記
    (e)の処理をする請求項2の異種センサ画像間レジス
    トレーション補正方法。
  14. 【請求項14】上記(c)〜(f)の処理を複数回繰り
    返す請求項2の異種センサ画像間レジストレーション補
    正方法。
  15. 【請求項15】上記(e)と(f)の処理に替えて操作
    者による候補領域絞りこみ処理をする請求項2の異種セ
    ンサ画像間レジストレーション補正方法。
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