JPH08160693A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH08160693A
JPH08160693A JP6303825A JP30382594A JPH08160693A JP H08160693 A JPH08160693 A JP H08160693A JP 6303825 A JP6303825 A JP 6303825A JP 30382594 A JP30382594 A JP 30382594A JP H08160693 A JPH08160693 A JP H08160693A
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JP
Japan
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image forming
image
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forming unit
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JP6303825A
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English (en)
Inventor
Katsuhiro Sakaizawa
勝弘 境澤
Yukihiro Ozeki
行弘 大関
Koji Sato
康志 佐藤
Yasunori Kono
康則 児野
Kiyonari Ogawa
研也 小川
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • B41J2/17503Ink cartridges
    • B41J2/17506Refilling of the cartridge
    • B41J2/17509Whilst mounted in the printer
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J13/00Devices or arrangements of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, specially adapted for supporting or handling copy material in short lengths, e.g. sheets
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J3/00Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed
    • B41J3/54Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed with two or more sets of type or printing elements
    • B41J3/546Combination of different types, e.g. using a thermal transfer head and an inkjet print head
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/22Apparatus for electrographic processes using a charge pattern involving the combination of more than one step according to groups G03G13/02 - G03G13/20
    • G03G15/221Machines other than electrographic copiers, e.g. electrophotographic cameras, electrostatic typewriters

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  • Printers Characterized By Their Purpose (AREA)
  • Laser Beam Printer (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】画像形成方法の異なる2つの画像形成手段を有
する画像形成装置において、画像形成に直接的に寄与し
ない側の画像形成手段を停止させて、構成部品等の不要
な摩耗、劣化を防止する。 【構成】第1の搬送経路G10を使用する第1の搬送モー
ドは、第1の手差しトレイ19aから給紙した記録材P
1 に、電子写真方式の第1の画像形成手段10で白黒の
トナー画像を形成して排紙トレイ19hに排出する。第
2の搬送経路G10を使用する第2の搬送モードは、第2
の手差しトレイ29aから給紙した記録材P2 に、イン
クジェット方式の第2の画像形成手段20でカラーのイ
ンク画像を形成して排紙トレイ29hに排出する。第
1、第3、第2の搬送経路G10、G30、G20を使用する
第3の搬送モードは、第1の手差しトレイ19aから給
紙した記録材P1 に、第1、第2の画像形成手段10、
20によってトナー画像とインク画像とを重ねる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像形成方式の異なる
複数の画像形成手段を有する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機やプリンタ等の画像形成装置は、
オフィス等での使用頻度が高く、従来から画像品位や記
録スピードの向上が図られている。そして近年ではカラ
ー技術の導入により、カラー複写機やカラープリンタ等
の需要が高まっている。しかし、カラー記録は単色記録
に比べて価格的に高くなり、また記録スピードも遅くな
る。例えば、4色フルカラーの画像形成装置を構成する
に際し、電子写真方式を利用したものでは、4個の現像
器が必要であるなど構成が複雑化して、価格的にも高価
となりがちであり、一方、インクジェット方式を利用し
たものでは、電子写真方式に比して、オフィス等で頻繁
に使用される黒色の単色の画像形成に時間がかかり、ま
た品質が落ちるなどの問題がある。
【0003】そこで、最近では異なる画像形成方式の複
数の画像形成手段を組み合わせたカラー複写機やカラー
プリンタが提案されている。
【0004】図13にその一例を示す。この画像形成装
置は、装置本体M内に、白黒のトナー画像を形成する電
子写真方式の第1の画像形成手段10と、カラーのイン
ク画像を形成するインクジェット方式の第2の画像形成
手段20とを備えている。
【0005】第1の画像形成手段10は、矢印R1方向
に回転駆動される感光ドラム11を有する。この感光ド
ラム11表面を帯電器12によって均一に帯電し、露光
器13によって静電潜像を形成し、この静電潜像に現像
器14によってトナーを付着させて白黒のトナー画像を
形成する。感光ドラム11表面に形成されたトナー画像
は、給紙カセット31から供給された記録媒体(以下
「記録材」という)P上に転写され、その後、定着器1
7によって記録材P表面に定着される。これにより第1
の画像形成手段10による白黒のトナー画像の形成が終
了する。なお、トナー画像転写後の感光ドラム11は、
その表面の残留トナーが除去され、次の画像形成に供さ
れる。
【0006】トナー画像形成後の記録材Pは、矢印K1
方向に第2の画像形成手段20に向けて搬送される。第
2の画像形成手段20は、カラー画像の記録手段として
複数色の記録ヘッド21を有し、この記録ヘッド21に
より、記録材P上のトナー画像に重ねるようにしてカラ
ーのインク画像を形成する。
【0007】表面に白黒のトナー画像とカラーのインク
画像とが形成された記録材Pは、排紙トレイ32上に排
出される。
【0008】上述の画像形成装置においては、白黒のト
ナー画像は、高速および高品位であるという長所を有す
る電子写真方式の第1の画像形成手段10によって形成
する。一方、カラー画像は、コンパクトな構成のインク
ジェット方式の第2の画像形成手段20で安価に形成す
ることができる。すなわち、カラー画像については、電
子写真方式のみによるカラー画像形成装置に比べて低価
格の画像形成が、また白黒画像については、インクジェ
ット方式のみによるカラー画像形成装置よりも高品位で
かつ高速の画像形成が可能となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述の画像形成装置
は、コンピュータ等の外部装置から入力された画像デー
タに対して、白黒画像部分を電子写真方式の第1の画像
形成手段10で、またカラー画像部分をインクジェット
方式(電子写真方式以外の方式)の第2の画像形成手段
20で画像形成している。そして、記録材Pは、まず第
1の画像形成手段10に給紙・搬送され、次いで第2の
画像形成手段20に順次搬送され、画像形成終了後に排
紙される。
【0010】このような従来の画像形成装置では、以下
に示す問題点が生じる。
【0011】第1の問題点を次に示す。外部装置から入
力された画像データが白黒画像のみの場合、従来では第
1の画像形成手段10で画像形成し、次いで画像形成さ
れないにもかかわらず第2の画像形成手段20に搬送さ
れ、その後、排紙される。つまり従来の画像形成装置で
は、画像形成に寄与しない画像形成手段をも常に動作さ
せなければならない。このため第2の画像形成手段20
では各構成部品の摩耗や劣化が生じる。具体的に例を上
げると、第2の画像形成手段20がインクジェット方式
であれば、記録材Pを搬送するための搬送ローラ22
(図13参照)、排紙ローラ23等の摩耗や、紙粉によ
る記録ヘッド21の汚れ、目詰まり等があり、記録ヘッ
ド21の汚れに対してクリーニングを行う回数を増加さ
せてしまう。これでは、インクジェット方式の画像形成
をあまり行わない場合においても第2の画像形成手段2
0の各部品が消耗し、良好な画像出力ができなくなるば
かりか、消耗品の交換の必要が生じ、不経済である。さ
らに、給紙から排紙までの記録材Pの搬送経路が長いた
め、スループットが遅く、電子写真方式の利点である高
速出力を生かすことができなかった。
【0012】また、逆に、外部装置から入力された画像
データがカラー画像のみの場合、電子写真方式の画像形
成手段10では画像形成されないにもかかわらず、記録
材Pが搬送され、定着器17を通過し、第2の画像形成
手段20へ搬送され、画像形成そして排紙される。この
ため、前述と同様に、画像形成に寄与しない電子写真方
式の画像形成手段10では、各構成部品の摩耗や劣化が
生じる。具体的に例を上げると、クリーニング装置16
等による感光ドラム11の削れや、定着器14の定着ロ
ーラ17aおよび加圧ローラ17b、そして搬送ローラ
等の摩耗がある。これでは、トナー量が十分にあって
も、電子写真方式の画像形成手段10の各部品が消耗
し、良好な画像出力ができなくなるばかりか、消耗部品
の交換の必要が生じ、非常に不経済である。
【0013】第2の問題点を次に示す。第1の問題点が
生じる状況下では同時に、すべての画像形成手段10、
20に記録材Pを搬送するために画像形成に寄与しない
画像形成手段(白黒の場合はインクジェット方式の第2
の画像形成手段20、またカラーの場合は電子写真方式
の第1の画像形成手段10)を動作させなければなら
ず、消費電力を増大させていた。
【0014】第3の問題点を次に示す。前述の従来技術
では、既に他の複写機等によって文書やグラフィック等
が複写された記録材Pに「秘」や「コピー禁止」等の文
字を赤色等のワンポイントカラーで記録しようとした場
合、記録材Pは電子写真方式の画像形成手段の熱定着器
を通過する。このため、普通紙等の記録材Pの性状(例
えば、表面性、離型性)の違いやトナーの性質(例えば
トナーの溶融温度)の違いによっては記録材Pに既に形
成されたトナー画像が定着器17を通過する際に再び溶
融され、溶けたトナーが定着ローラ17aに付着し、次
に搬送された記録材Pに再付着してしまう、いわゆるオ
フセットといわれる画像欠陥を発生させるおそれがあっ
た。
【0015】第4の問題点を次に示す。従来の技術では
インクジェット専用のOHPシートを記録材Pに用いた
場合、インクをOHPシート上に保持させるための物質
をOHPシート上にコートしているが、この物質が熱に
弱く、定着器17の熱により溶融してしまうため、定着
器17を通過させることができなかった。
【0016】一方、上流側の第1の画像形成手段10を
インクジェット方式とし、下流側の第2の画像形成手段
20を電子写真方式として、従来技術の配置と逆にして
も、記録材Pが定着器17を通過しなければならないた
め、同様の不具合を生じる。
【0017】これら前述の問題点は、2つの画像形成手
段10、20を有しているにもかかわらず、記録材Pを
搬送するための搬送経路が唯一ひとつしかなく、特に第
3および第4の問題点は、記録材Pが必ず定着器を通過
するように構成されていることに原因がある。
【0018】以上説明したように、従来の画像形成装置
は、記録材Pの搬送経路を一通りしか有していないた
め、上述の問題が生じてしまうことがある。これでは装
置本体の耐久性が短くなり、非常に不経済であるばかり
か、記録材Pによっては、画像形成(出力)に供するこ
とができなくなってしまう。つまり、画像形成方式の異
なる複数の画像形成手段を組み合わせる意味がなくなっ
てしまう。
【0019】そこで、本発明は、複数の画像形成手段を
有する画像形成装置において、上述のような問題をなく
すようにした画像形成装置を提供することを目的とする
ものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みてなされたものであって、画像形成装置本体内に、そ
れぞれ画像形成方式の異なる第1の画像形成手段と第2
の画像形成手段とを備えた画像形成装置において、前記
第1の画像形成手段による第1の画像形成に係る記録媒
体が給搬送される第1の搬送経路と、前記第2の画像形
成手段による第2の画像形成に係る記録媒体が給搬送さ
れる第2の搬送経路と、前記第1の搬送経路の出口側と
前記第2の搬送経路の入口側とを連結する第3の搬送経
路と、記録媒体の搬送経路として、前記第1の搬送経路
を使用する第1の搬送モードと前記第2の搬送経路を使
用する第2の搬送モードと前記第1の搬送経路および第
3の搬送経路および第2の搬送経路を使用する第3の搬
送モードとのうちから1の搬送モードを選択的に設定す
る切替手段とを備えることを特徴とする。
【0021】また、前記第1の搬送モードが選択された
場合には、前記第2の画像形成手段の消費電力を制御
し、また前記第2の搬送モードが選択された場合には、
前記第1の画像形成手段の消費電力を制御する制御装置
を有するようにしてもよい。
【0022】さらに、前記第1の搬送経路の出口側に第
1の記録媒体排出部を連結し、前記第1の画像形成後の
記録媒体を、前記第1の搬送モードが選択されていると
きは前記第1の記録媒体排出部に排出するとともに、前
記第3の搬送モードが選択されているときは前記第3の
搬送経路に導くことができる。
【0023】加えて、前記第2の搬送経路の出口側に第
2の記録媒体排出部を連結し、前記第2の搬送モードま
たは前記第3の搬送モードが選択されているときは、前
記第2画像形成後の記録媒体を前記第2の記録媒体排出
部に排出してもよい。
【0024】次に、前記第1の画像形成手段と第2の画
像形成手段とのうちの一方が、トナー画像を形成する電
子写真方式の画像形成手段であり、該電子写真方式の画
像形成手段が、記録媒体上にトナー画像を定着する手段
として熱定着装置を有するものであってもよい。
【0025】次に、前記第1の画像形成手段と第2の画
像形成手段とのうちの他方が、熱転写記録方式または感
熱記録方式の画像形成手段とすることができる。
【0026】次に、前記第1の画像形成手段と第2の画
像形成手段とのうちの他方を、記録手段がインクを吐出
して記録を行うインクジェット方式とすることができ
る。前記記録手段は、インク吐出用の熱エネルギーを発
生するための電気熱変換体を備えているものであっても
よく、また、前記記録手段は、前記電気熱変換体によっ
て印加される熱エネルギーにより、インクに生ずる膜沸
騰を利用して吐出口からインクを吐出させるものであっ
てもよい。
【0027】
【作用】以上の構成のうち、代表的なものの作用を説明
する。
【0028】記録材に対する画像形成に際し、画像形成
装置は、切替手段によって、第1の搬送モード、第2の
搬送モード、第3の搬送モードに選択的に切り替えるこ
とができる。
【0029】第1の画像形成手段による画像形成のみが
必要な場合には、第1の搬送モードを選択して、第1の
搬送経路を使用する。このときは、第2の画像形成手
段、第2の搬送経路および第3の搬送経路は使用する必
要がない。
【0030】また、第2の画像形成手段による画像形成
のみが必要な場合には、第2の搬送モードを選択して、
第2の搬送経路を使用する。このときは、第1の画像形
成手段、第1の搬送経路および第3の搬送経路は使用す
る必要がない。
【0031】さらに、第1の画像形成手段と第2の画像
形成手段の両画像形成手段による画像形成が必要な場合
には、第3の搬送モードを選択し、第1の搬送経路、第
3の搬送経路、第2の搬送経路を使用する。
【0032】すなわち、画像形成に係る記録材を搬送す
る第1の搬送経路、第2の搬送経路、第3の搬送経路、
およびこれらを切り替える切替手段を設けることによ
り、実際の画像形成に必要な画像形成手段および搬送経
路のみを使用し、その他の画像形成手段や搬送経路は使
用しないようにすることができる。
【0033】
【実施例】以下、図面に沿って、本発明の実施例につい
て説明する。 〈実施例1〉図1に、実施例1の画像形成装置の概略模
式構成図、また図2に外観斜視図を示す。なお、本実施
例の画像形成装置は、同一の記録材に対し、インクジェ
ット記録(インクジェット方式の画像形成)と電子写真
記録(電子写真方式の画像形成)との両方の記録、すな
わち「合成」あるいは「多重」記録が可能である。ここ
では、同一の記録材面上で、インクジェット記録のイン
ク画像と電子写真記録のトナー画像とが重なり合わない
記録を「合成」、重なり合う記録を「多重」という。
【0034】まず、画像形成装置の概略を説明する。図
1、図2に示す画像形成装置は、画像形成装置本体(以
下単に「装置本体」という)M内の下部に、白黒のトナ
ー画像を形成する電子写真方式の第1の画像形成手段1
0を有し、また上部に、カラーのインク画像を形成する
インクジェット方式の第2の画像形成手段20を有す
る。さらに、画像形成装置は、第1の画像形成手段によ
るトナー画像の形成対象となる記録材P1 を搬送するた
めの第1の搬送経路G10と、第2の画像形成手段による
インク画像の形成対象となる記録材P2 を搬送するため
の第2の搬送経路G20と、第1の搬送経路G10の出口側
と第2の搬送経路G20の入口側とを連結する第3の搬送
経路G30とを有する。
【0035】次に、それぞれについて詳述する。
【0036】第1の画像形成手段10は、記録材P1
対して白黒のトナー画像を形成するためのものである。
像担持体としての感光ドラム11は、その表面が帯電器
12によって一様に帯電される。帯電後の感光ドラム1
1は、露光器13によって、画像情報に基づいた光像が
照射され、表面に静電潜像が形成される。この静電潜像
は、現像器14によって現像剤(以下「トナー」とい
う)が付着されてトナー画像となる。トナー画像の形成
と同期して、記録材P1 を手差しトレイ(第1の供給
部)19aからピックアップローラ19b、レジストロ
ーラ対19c、ガイド部材19d等を介して搬送し、こ
の記録材P1 上に、上述の感光ドラム11上に形成され
たトナー画像を転写器(転写手段)15に転写電圧を印
加することで転写する。トナー画像転写後の記録材P1
は、ガイド部材19eを介して定着器(定着手段)5へ
と搬送される。定着器17は、ヒータ17cを内蔵する
定着ローラ17aと、定着ローラ17aに所定の押圧力
で当接された加圧ローラ17bとを有し、両ローラ17
a、17b間に記録材P1 を挟持搬送しながら、記録材
1 を加熱加圧し、これにより、未定着トナー画像を記
録材P1 表面の定着させる。そして、記録材P1 は排出
ローラ対19fに運ばれ、画像形成が第1の画像形成手
段のみの場合は、フラッパ19g先端が矢印X1 方向に
動き排紙トレイ(第1の排出部)19h上に排出され
る。一方、画像形成が第1の画像形成手段10および第
2の画像形成手段20の両方による場合は、フラッパ1
9gが矢印X2 方向に動き、ガイド部材31a、搬送ロ
ーラ対31b、ガイド部材31c、搬送ローラ対31d
等を介して第2の画像形成手段20に向けて搬送され
る。なお、トナー画像転写後の感光ドラム11は、表面
の残留(転写残トナー)がクリーニング装置16によっ
て除去され、次の画像形成に供される。
【0037】第2の画像形成手段20は、カラー画像を
形成するためのものであり、その構成を図1、図3に示
す。
【0038】画像形成が第2の画像形成手段20のみに
よって行われる場合は、記録材P2は、手差しトレイ
(第2の供給部)29a、ピックアップローラ29b、
レジストローラ対29c、ガイド部材29d等を介して
第2の画像形成手段20に供給される。
【0039】第2の画像形成手段20は、記録ヘッド2
1からインクを吐出して記録するインクジェット方式を
用いている。すなわち、この記録ヘッド21は微細な液
体吐出口(オリフィス)、液路及びこの液路の一部に設
けられるエネルギー作用部と、該作用部にある液体に作
用させる液滴形成でネルギーを発生するエネルギー発生
手段を備えている。
【0040】このようなエネルギーを発生するエネルギ
ー発生手段としてはピエゾ素子等の電気機械変換体を用
いた記録方法、レーザ等の電磁波を照射して発熱させ、
該発熱による作用で液滴を吐出させるエネルギー発生手
段を用いた記録方法、あるいは発熱抵抗体を有する発熱
素子等の電気発熱変換体によって液体を加熱して液体を
吐出させるエネルギー発生手段を用いた記録方法等があ
る。
【0041】その中でも熱エネルギーによって液体を吐
出させるインクジェット記録方法に用いられる記録ヘッ
ドは、記録用の液滴を吐出して吐出用液滴を形成するた
めの液体吐出口(オリフィス)を高密度に配列すること
ができるために高解像度の記録をすることが可能であ
る。その中でも電気熱変換体をエネルギー発生手段とし
て用いた記録ヘッドは、コンパクト化も容易であり、か
つ最近の半導体分野における技術の進歩と信頼性の向上
が著しいIC技術やマイクロ加工技術の長所を十分に活
用でき、高密度実装化が容易で、製造コストも安価なこ
とから有利である。
【0042】第2の画像形成手段20は、図3の上面図
に示すように、記録ヘッド21が複数配列のインク吐出
口を矢印K2方向(記録材Pの搬送方向である矢印K1
方向に対して直角な方向)に有しており、シアンC、マ
ゼンタM、イエローY、ブラックBKのそれぞれの色イ
ンク用ヘッドから構成されている。各々のインクは、イ
ンク供給チューブ22を介してインクタンク23より各
記録ヘッド21へ供給される。この記録ヘッド21はキ
ャリッジ24に搭載されており、キャリッジ24は駆動
プーリ25aと従動プーリ25b間に張設されたベルト
25cの一部に固定され、図示しないガイドに沿って図
3の矢印K2方向へ高精度で駆動される。インクタンク
23は駆動プーリ26aと従動プーリ26bとの間に張
設されたベルト26cの一部に固定され、記録ヘッド2
1と同様に図示しないガイドに沿って矢印K2方向へ移
動可能であり、インク供給チューブ22に加わるストレ
スを解消し、キャリッジ24とは別駆動することによっ
て、比較的重量体であるインクタンク23を移動させる
ことで発生する振動等の記録ヘッド21側へ伝播経路を
断っている。
【0043】記録材P2 は搬送ローラ対27a、27b
と排出ローラ対27c、27dで挟持され、両ローラ対
間で記録ヘッド21による記録が行われる。なお、排出
ローラ対27c、27dの搬送速度は搬送ローラ27
a、27bの搬送速度よりもやや大きくなるように設定
してあり、両ローラ対間で、記録材P2 が平面を保持す
るように構成されている。記録材P2 が平面を保つよう
にするために、平面部を有するプラテン28に記録材P
2 を静電吸着やエアによる吸引吸着を行うようにしても
よい。
【0044】そして停止している記録材P2 に対して、
画像信号に応じて記録ヘッド21による記録が、記録材
2 の左端側より開始され、記録ラインL2 のように行
われて右端まで達し、一行分の記録が終了するとキャリ
ッジ24とインクタンク23とが左端まで戻る。この間
に記録材P2 は一行分の長さL1 だけ矢印K1方向に、
搬送ローラ対27a、27bおよび排出ローラ対27
c、27dによって送られ、再び停止する。このような
動作を繰り返して記録材P2 にカラー画像が形成され
る。
【0045】ここで、画像形成が第1の画像形成手段1
0および第2の画像形成手段25の両方による場合に
は、記録材P1 は、前述した搬送ローラ対31dまで運
ばれて来ると、レジストローラ対29c、ガイド部材2
9d、搬送ローラ対27a、27b等によって、記録材
2 の場合と同様に、第2の画像形成手段20に供給さ
れる。
【0046】上述のようにして第2の画像形成手段20
に運ばれた記録材P1 または記録材P2 は、表面にイン
ク画像が形成された後、排出ローラ対28a、28bに
よって、排出トレイ(第2の排出部)29h上に排出さ
れる。
【0047】上述の図1に示す画像形成装置において、
第1の搬送経路G10とは、第1の画像形成手段10によ
って画像形成される記録材P1 が搬送される搬送経路で
あり、ガイド部材19d、19e等によって構成される
搬送経路をいう。また、第2の搬送経路G20とは、第2
の画像形成手段20によって画像形成される記録材P2
が搬送される搬送経路であり、ガイド部材29d等によ
って構成される搬送経路をいう。さらに、第3の搬送経
路G30とは、第1の搬送経路G10の出口側と第2の搬送
経路G20の入口側とを連結する搬送経路であり、ガイド
部材31a、31c等によって構成される搬送経路をい
う。
【0048】したがって、後述のように、切替手段によ
って、第1の搬送モードが選択された場合には、記録材
1 は、下側の手差しトレイ19aから供給され、第1
の搬送経路G10を搬送され、第1の画像形成手段10に
よって白黒のトナー画像が形成され、その後、下側のト
レイ19h上に排出される。また、切替手段によって、
第2の搬送モードが選択された場合には、記録材P2
は、上側の手差しトレイ29aから供給され、第2の搬
送経路G20を搬送され、第2の画像形成手段20によっ
てカラーのインク画像が形成され、その後、上側の排紙
トレイ29h上に排出される。さらに、切替手段によっ
て、第3の搬送モードが選択された場合は、記録材P1
は、下側の手差しトレイ19aから供給され、第1の搬
送経路G10を搬送され、第1の画像形成手段10によっ
て白黒のトナー画像が形成され、その後、第3の搬送経
路G30を搬送され、つづいて第2の搬送経路G20を搬送
され、第2の画像形成手段20によってカラーのインク
画像が形成され、その後、上側の排紙トレイ29h上に
排出される。
【0049】すなわち、第3の搬送モードが選択された
場合は、第1の画像形成手段10によって記録材P1
鮮明な白黒のトナー画像を形成し、その記録材P1 上に
第2の画像形成手段20によって安価にカラー画像を形
成し、同一の記録材P2 上にトナー画像とインク画像と
を合成または多重で記録する。
【0050】ここで、前記各部の駆動を制御するための
画像形成装置のコントローラ(制御装置)50の機能ブ
ロックを図4を参照して説明する。51はコンピュータ
等の外部装置40と信号のやり取りを行い、かつ画像形
成装置全体を制御・コントロールする中央処理装置(C
PU)である。52は本発明の特徴の一つであるコンピ
ュータ等の外部装置40からの画像データを入力し、記
憶すると同時に画像データを基に画像形成装置への記録
材P1 の搬送経路を選択的に判定(設定)する搬送切替
手段(切替手段)である。搬送切替手段52は、画像デ
ータを白黒画像データとカラー画像データに分離し、同
時に白黒画像データおよびカラー画像データの有無を判
定し、その結果より、画像形成装置の給紙・搬送経路を
決定する画像データ分離判定回路53と、白黒画像デー
タを記憶するRAM1(54a)と、カラー画像データ
を記憶するRAM2(54b)とから構成されている。
55aは画像形成装置の電源投入後の初期動作搬送モー
ドが記憶されているROM1である。55は画像形成装
置の搬送モードが記憶されている搬送モード記憶手段で
あり、画像データ分離判定回路53の判定後に、RAM
1(55a)内に白黒画像データが有り、RAM2(5
5b)内にカラー画像データがないときに、手差しトレ
イ19aから記録材P1 を第1の画像形成手段10のみ
に搬送し画像形成する搬送モード(第1の搬送モード)
が記憶されているROM2(55b)と、画像データ分
離判定回路53の判定後に、RAM1(55a)内に白
黒画像データがなく、RAM2(55b)内にカラー画
像データがあるときに手差しトレイ29cから記録材P
2 を第2の画像形成手段20のみに搬送し画像形成する
搬送モード(第2の搬送モード)が記憶されているRO
M3(55c)と、該画像データ分離判定回路53の判
定後に、RAM1(55a)内に白黒画像データが有
り、RAM2(55b)内にカラー画像データが有ると
きに、手差しトレイ19aから記録材P1 を第1の画像
形成手段10に搬送、画像形成した後、第3の搬送経路
30を介して、第2の画像形成手段20へ搬送して画像
形成する搬送モード(第3の搬送モード)が記憶されて
いるROM4(55d)とから構成されている。54c
は、搬送モード記憶手段55から読み出した搬送モード
を一時格納しておくためのRAM3である。56は、C
PU51を初めとするコントローラ50の不図示の各素
子に駆動電圧を供給する低電圧源である。
【0051】次に画像形成装置の動作例を、 第1の搬送モード:記録材P1 を第1の画像形成手段
10のみ、すなわち第1の搬送経路G10のみに搬送する
場合(白黒画像データのみ)、 第2の搬送モード:記録材P2 を第2の画像形成手段
20のみ、すなわち第2の搬送経路G20のみに搬送する
場合(カラー画像データのみ)、 第3の搬送モード:記録材P1 を第1の画像形成手段
10および第2の画像形成手段20に、すなわち第1の
搬送経路G10、第3の搬送経路G30、第2の搬送経路G
20に搬送する場合(白黒およびカラーの混在画像デー
タ)、 について、図5、図6、図7、図8のフローチャートを
用いて説明する。
【0052】まず、画像形成装置のメインスイッチON
にしてから、上述の3つのモードを判別選択するまでの
動作について、図1、図4、図5を用いて説明する。
【0053】画像形成装置のメインスイッチをONにし
電源を入れると、コントローラ50のCPU51は低圧
電源56から駆動電圧を印加され、動作を開始する(S
1)。まず、CPU51は画像形成装置の初期動作モー
ドが記憶されているROM1から、初期動作シーケンス
をRAM3へ読み込む(S2)。次に、CPU51は、
初期動作シーケンスによって画像形成装置をコンピュー
タ等の外部装置40からのプリント信号及び画像データ
を入力可能な状態に立ち上げ、スタンバイ表示を行う
(S3)。その後、外部装置40からのプリント信号及
び画像データが入力される(S4)と、CPU51は、
図5のフローチャートに示すように、搬送切替手段52
において、まず、画像データ分離判定回路53で、入力
された画像データを白黒画像データとカラー画像データ
に分離する(S5)。この分離は、例えば、外部装置4
0からのページ記述言語の指令を読み込み出し行うこと
が可能である。分離された画像データのうち、白黒画像
データについては白黒画像データ量aを、またカラー画
像データについてはカラー画像データ量bを測定する
(S6)。このデータ量a、bとして、データ量aは白
黒画像データのビット数を、またデータ量bはカラー画
像データのビット数を測定した。同時に、画像データ分
離判定回路53は、白黒画像データをRAM1へ、カラ
ー画像データをRAM2へ入力し、一時記憶する(S
7)。
【0054】次に、画像データ分離判定回路53は、先
に測定した白黒画像データ量a、カラー画像データ量b
を基に、前述のからの搬送経路(搬送モード)の選
択を行い、記録材Pの搬送経路を決定する。
【0055】決定方法は、白黒画像データ量a及びカラ
ー画像データ量bの有無で決定する。
【0056】まず、白黒画像データ量aの有無を確認
(S8)し、a=0であれば入力された画像データは全
てカラー画像データということになる。そこで、記録材
2 の搬送経路は第2の画像形成手段20のみというこ
とになり、RAM3へROM3に記憶されている動作シ
ーケンスが入力される(S9)。a≠0であれば、次に
カラー画像データ量bの有無を確認し(S10)、b=
0であれば、すなわち、a≠0かつb=0のため、入力
された画像データは、全て白黒画像データということに
なる。そこで、記録材P1 の搬送経路は第1の画像形成
手段10のみということになり、RAM3へROM2に
記憶されている動作シーケンスが入力される(S1
1)。また、b≠0であれば、すなわち、a≠0かつb
≠0のため、入力された画像データは、白黒及びカラー
が混在した画像データということなる。そこで、記録材
1 の搬送経路は、第1の画像形成手段10および第2
の画像形成手段20となり、RAM3へROM4に記憶
されている動作シーケンスが入力される(S12)。そ
の後、図5に示したフローチャートのように、CPU5
1により、白黒画像を電子写真方式の画像形成手段10
で、またカラー画像をインクジェット方式の画像形成手
段20で出力するための動作モードが実行される。
【0057】次に順次、前述のからの搬送経路の動
作モードについて説明する。
【0058】まず、の記録材P1 を第1の画像形成手
段10のみに搬送する場合(白黒画像データのみ)つい
て、図1、図4、図6を用いて説明する。
【0059】まず、CPU51は、第1の画像形成手段
10を立ち上げる(S13)。このとき、第2の画像形
成手段20は立ち上げない。それと同時に、記録材Pの
搬送経路は、第1の画像形成手段10のみのため、排紙
トレイ19hに記録材P1 を排出するよう、フラッパ1
9gを矢印X2 方向に回転させる(S14)。画像形成
手段10の定着器17が所定の定着温度に達すると、画
像形成手段10はCPU51にプリント可能になったこ
とを知らせ(S15)、同時に定着器17を定着温度に
随時温度調整する。次にCPU51は、画像形成手段1
0へRAM1より記憶されていた白黒画像データを転送
する(S16)。画像形成手段10は、白黒画像の画像
形成動作を、ROM2に記憶されている動作シーケンス
に基づき実行する。まず、手差しトレイ19aから記録
材P1 をピックアップローラ19bによって給紙・搬送
し(S17)、前述した第1の画像形成手段10によっ
て電子写真方式により白黒画像を形成する(S18)。
定着器17を通過した記録材P1 は、フラッパ19gに
より排紙トレイ(排出部)19hへ排紙される(S1
9)。次に前記画像記録が複数枚ある場合、ステップS
16に戻って前記手順を繰り返す(S20)。画像記録
がない場合は、次の画像形成要求を受けるようスタンバ
イする(S21)。このようにして、白黒画像のみの場
合は、第1の画像形成手段10のみに記録材Pが搬送さ
れ、出力されるため、電子写真方式の利点である高速出
力ができ、第2の画像形成手段20の各構成部が摩耗・
劣化することがなく、経済的である。また第2の画像形
成手段20を動作させないため消費電力を抑えることが
できる。そして、第1の画像形成手段10のための排紙
トレイ19hを有することで、画像形成に要する時間が
短縮され、スループットを早くすることが可能である。
【0060】次に、の記録材P2 を第2の画像形成手
段20のみに搬送する場合(カラー画像データのみ)に
ついて、図1、図4、図7を用いて説明する。
【0061】まずCPU51は、第2の画像形成手段2
0を立ち上げ(S22)、インクジェット記録が可能な
状態にする。このとき、第1の画像形成手段10は立ち
上げない。記録動作が可能な状態になると画像形成手段
20はCPU51にプリント可能になったことを知らせ
る(S23)。次にCPU51は、画像形成手段20へ
RAM2より記憶されていたカラー画像データを転送す
る(S24)。画像形成手段20は、カラー画像の形成
動作をROM3に記憶されている動作シーケンスに基づ
き実行する。まず手差しトレイ29aから記録材P2
ピックアップローラ29bによって給紙・搬送し(S2
5)、前述した第2の画像形成手段20によってインク
ジェット方式によりカラー画像を形成する(S26)。
画像形成された記録材P2 は、排出トレイ(排出部)2
9hへ排紙される(S27)。次に前記画像記録が複数
枚ある場合には、ステップS24に戻って前記手順を繰
り返す(S28)。画像記録がない場合は、次の画像形
成要求を受け入れるようにスタンバイする(S29)。
【0062】このようにして、カラー画像のみの場合
は、第2の画像形成手段20のみに記録材P2 が搬送さ
れるため、第1の画像形成手段10の各構成部が摩耗・
劣化することがなく、経済的である。また第1の画像形
成手段10を動作させないため消費電力を抑えることが
できる。また、ワンポイントカラー記録や記録材Pとし
てインクジェット専用OHPシートを用いることが可能
である。そして、第1の画像形成手段10と同様、第2
の画像形成手段20のための手差しトレイ29a、およ
び排紙トレイ29hを有することで、画像形成に要する
時間が短くなり、スループットを早くすることが可能で
ある。
【0063】次に、の記録材P1 を第1の画像形成手
段10および第2の画像形成手段20に搬送する場合
(白黒およびカラー混在画像データ)について、図1、
図4、図8を用いて説明する。
【0064】まず、CPU51は、画像形成手段10を
立ち上げる(S30)。それと同時に、記録材Pの搬送
経路は、第1の画像形成手段10および第2の画像形成
手段20を搬送させるよう、フラッパ19gをX1 方向
に回転させる(S31)。画像形成手段10の定着器1
7が所定の温度に達すると、CPU51にプリント可能
になったことを知らせる(S32)。同時に定着器17
を定着温度に随時温度調整する。次にCPU51は、画
像形成手段10へRAM1より記憶されていた白黒画像
データを転送する(S33)。画像形成手段10は、白
黒画像の形成動作をROM4に記憶されている動作シー
ケンスに基づき実行する。まず手差しトレイ19aから
記録材P1 をピックアップローラ19bによって給紙・
搬送し(S34)、前述した第1の画像形成手段10に
よって電子写真方式により白黒画像を形成する(S3
5)。画像形成された記録材P1 は、第2の画像形成手
段20に搬送するため、フラッパ19gにより搬送ロー
ラ対31b方向に搬送される。記録材P1 はガイド部材
31a、搬送ローラ対31b、ガイド部材31c、搬送
ローラ対31d、レジストローラ対29cを介して搬送
される。次に、インクジェット記録の記録動作が可能な
状態になると画像形成手段20はCPU51にプリント
可能になったことを知らせる(S37)。次にCPU5
1は、画像形成手段20へRAM2より記憶されていた
カラー画像データを転送する(S38)。転送されたカ
ラー画像データに従って前述した第2の画像形成手段2
0によってインクジェット方式によりカラー画像を形成
する(S39)。画像形成された記録材P1 は、排紙ト
レイ29hへ排出される(S40)。次に前記画像記録
が複数枚ある場合には、ステップS33に戻って前記手
順を繰り返す(S41)。画像記録がない場合は、次の
画像形成要求を受け入れるようスタンバイする(S4
2)。
【0065】このようにして、白黒およびカラー混在画
像データに対しても画像形成が可能である。
【0066】以上説明したように、画像形成方式の異な
る2つの画像形成手段10、20を有する画像形成装置
において、第1の画像形成手段10のみに記録材P1
搬送させる第1の搬送経路G10と、第2の画像形成手段
20のみに記録材P2 を搬送させる第2の搬送経路G20
と、第1の画像形成手段10および第2の画像形成手段
20とに記録材Pを搬送する第1の搬送経路G10および
第3の搬送経路G30および第2の搬送経路G20を有し、
選択的に前記搬送経路を切り替える搬送切替手段52を
有することを特徴とする本発明を用いることによって、
画像形成に直接関係のない画像形成手段の構成部品の摩
耗・劣化を防ぐとともに消費電力を抑えることが可能に
なる。またワンポイントカラー記録や記録材Pとしてイ
ンクジェット専用OHPシートを用いることが可能であ
る。
【0067】また、画像形成方式の異なる複数の画像形
成手段を有する画像形成において、第1の画像形成10
に少なくとも1つの排紙トレイ(第1の排出部)19h
を有することにより、画像形成に要する時間が短くな
り、スループットを早くすることが可能である。
【0068】これにより、前述の従来の画像形成装置の
問題点を解決し、好適な画像形成装置を提供することが
可能になった。 〈実施例2〉図9を参照して、本発明の実施例2を説明
する。なお、前述の実施例1と同一機能を有する部材に
は同一符号を付し、その説明を説明を省略する。
【0069】図9に示す実施例2では、画像形成装置は
第1の画像形成手段10Aとしてインクジェット方式を
用い、第2の画像形成手段20Aとして電子写真方式を
用いている。
【0070】G10は、下方の手差しトレイ19aと排紙
トレイ19hとの間に設けた第1の搬送経路、また、G
20は、上方の手差しトレイ29aと排紙トレイ29hと
の間に設けた第2の搬送経路、さらにG30は、第1の画
像形成手段10Aの出口側と第2の画像形成手段20A
の入口側との間に設けた第3の搬送経路である。29e
は、第2の画像形成手段20Aで画像形成された記録材
Pを排紙トレイ29h上に排出する排出ローラ対であ
る。その他の構成については実施例1とほぼ同様であ
る。
【0071】次に、画像形成装置の駆動を制御するため
のコントローラ50Aの機能ブロックを図10に示す。
本実施例2が前述の実施例1と異なる点は、初期動作モ
ードが記憶されているROM5(57a)および搬送モ
ード記憶手段57であり、搬送モード記憶手段57はR
OM6(57b)、ROM7(57c)およびROM8
(57d)から構成される。ROM6(57b)は、画
像データ分離判定回路53の判定後に、RAM1(54
a)内に白黒画像データがなく、RAM2(54b)内
にカラー画像データが有るときに、手差しトレイ19a
から記録材P1を第1の画像形成手段10Aのみに搬送
して画像形成する第1の搬送モードが記憶されているメ
モリである。ROM7(57c)は、画像データ分離判
定回路53の判定後に、RAM1(54a)内に白黒画
像データが有り、RAM2(54b)内にカラー画像デ
ータがないときに、手差しトレイ29aから記録材P2
を第2の画像形成手段20Aのみに搬送して画像形成す
る第2の搬送モードが記憶されているメモリである。R
OM8(57d)は、画像データ分離判定回路53の判
定後にRAM1(54a)内に白黒画像データがあり、
かつRAM2(54b)内にカラー画像データが有ると
きに、手差しトレイ19aから記録材P1 を第1の画像
形成手段10Aに搬送・画像形成した後、第3の搬送経
路G30を介して第2の画像形成手段20Aへ搬送して画
像形成する第3の搬送モードが記憶されているメモリで
ある。
【0072】搬送経路の決定は、実施例1と同様、RA
M1(54a)およびRAM2(54b)のデータの有
無で判別される。画像データが、RAM2(54b)の
みにあればROM6(57b)が、またRAM1(54
a)のみにあればROM7(57c)が、そしてRAM
1(54a)とRAM2(54b)の両方にあればRO
M8(57d)が選択される。
【0073】ワンポイントカラーまたはインクジェット
専用のOHP等のカラー画像のみ時にはROM6(57
b)が選択される。記録材P1 は、手差しトレイ19a
から給紙され、第1の画像形成手段10Aであるインク
ジェット方式で画像形成された後、排紙トレイ19hに
排出される。第1の画像形成手段10Aにインクジェッ
ト方式を持ってきた場合においてもワンポイントカラー
やインクジェット専用のOHPの出力が可能であり、ス
ループットも短くできる。
【0074】白黒画像のみを記録する場合にはROM7
(57c)が選択される。記録材P2 が手差しトレイ2
9aから給紙され、第2の画像形成手段20Aである電
子写真方式で画像形成された後、排紙トレイ29hに排
出される。
【0075】白黒画像とカラー画像が混在した画像にお
いては、記録材P1 は、手差しトレイ19aから給紙さ
れ、第1の画像形成手段10Aでカラー記録された後、
排出ローラ対19f、搬送ローラ対31b、ガイド部材
31c、搬送ローラ対31d、レジストローラ対29b
を介して第2の画像形成手段20Aに至る。第2の画像
形成手段20Aで白黒記録された後、排紙トレイ29h
に排出される。この搬送経路では、インクジェット方式
で画像形成後に第2の画像形成手段20Aの定着器17
を通過しているため、通常ではインクジェットの画像形
成後は、インクの水分で記録材Pが波うってしまうが、
定着器17の熱で水分が蒸発し、圧力で延ばされるた
め、記録材Pが波うたず、美しい画像形成が可能とな
る。
【0076】以上説明したように、画像形成方式の異な
る2つの画像形成手段を有する画像形成装置において、
第1の画像形成手段10Aのみに記録材P1 を搬送する
第1の搬送経路G10と、第2の画像形成手段20Aのみ
に記録材P2 を搬送させる第2の搬送経路G20と、第1
の画像形成手段10Aおよび第2の画像形成手段20A
に記録材P1 を搬送する第1、第3、第2の搬送経路G
10、G30、G20を有し、これら搬送経路を選択的に切り
替える選択切替手段52を有することを特徴とする本発
明を用いることによって、画像形成に寄与しない画像形
成手段の構造部品の摩耗・劣化を防ぐとともに消費電力
を抑えることが可能になる。また前述の実施例1と同
様、特定の記録材Pに対しても対応が可能である。そし
て、第1の画像形成手段10Aにインクジェット方式
を、第2の画像形成手段20Aに電子写真方式を用いる
ことによって、白黒およびカラー混在画像において、記
録材P1 がインクで波打つことなく、インク汚れのない
美しい画像出力を得ることができる。
【0077】また、画像形成方式の異なる複数の画像形
成手段を有する画像形成装置において、各画像形成手段
10A、20Aに少なくとも1つの給紙手段(第1の手
差しトレイ19aまたは第2の手差しトレイ29a)と
排紙手段(第1の排紙トレイ19hまたは第2の排紙ト
レイ29h)を有することにより、画像形成に要する時
間が短くなり、スループットを早くすることが可能であ
る。
【0078】これにより、前述の従来の画像形成装置の
問題点を解決し、好適な画像形成装置を構成することが
できる。 〈実施例3〉図11を参照して、実施例3を説明する。
なお、前述した実施例と同一機能を有する部材には同一
符号を付してその説明を省略する。
【0079】本実施例3では、上述の実施例2と同様、
第1の画像形成手段10Aにインクジェット方式を、ま
た第2の画像形成手段20Aに電子写真方式を用いてい
る。実施例3の特徴は、カラー画像記録のみの場合にお
いても、記録材P1 を第2の画像形成手段20Aに付属
する排紙トレイ29hに、第2の画像形成手段20Aを
通過させないで排出するための第4の搬送経路G40を設
けたことである。
【0080】次に、記録材Pの搬送経路について説明す
る。
【0081】白黒画像のみおよび白黒画像とカラー画像
の混在画像については、実施例2の場合と同様のためこ
れらの説明は省略する。
【0082】カラー画像のみの場合について図11およ
び図12を参照にして説明する。
【0083】画像データ分離判定回路53の判定後、画
像データがカラー画像データ(RAM2)のみであった
場合、カラー画像形成するためのROM7がRAM3に
読み込まれる。その後の動作としては、まず、画像形成
手段10AがCPU51によって立ち上げられる(S4
3)。それと同時に、記録材Pの搬送経路は第1の画像
形成手段10Aのみのため、フラッパ19gを矢印X2
方向に回転させる(S44)。そして、記録材P1 を排
紙トレイ19hに排出するか排紙トレイ29hに排出す
るかを選択するため、外部装置40と通信し、外部装置
40から排出トレイ決定の入力待ちをする(S45)。
入力された結果により(S46)、記録材Pを排紙トレ
イ19hへ排出するのであればフラッパ19iを矢印X
4 方向へ回転(S47)させ、排紙トレイ29hへ排出
するのであればフラッパ19iを矢印X3 方向へ回転
(S48)させる。その後、第1の画像形成手段10A
がプリント可能状態になればCPU51に知らせる(S
49)。次にCPU51は画像形成手段10AへRAM
2より記憶されていたカラー画像データを転送する(S
50)。次に、記録材P1 が手差しトレイ19aから給
紙され(S51)、実施例2と同様、第1の画像形成手
段10Aで画像形成される(S52)。その後、記録材
1 はフラッパ19iまで到達する。
【0084】上述のステップS45にて排紙トレイ19
hが選択されたのであれば、フラッパ19iは矢印X4
方向に回転、すなわち搬送ローラ対32a方向は塞がれ
ており、記録材P1 は、直線的に排紙トレイ19a上に
排出される。また、排紙トレイ29hが選択されたので
あれば、フラッパ19iは矢印X3 方向に回転、すなわ
ち、排紙トレイ19h方向は塞がれており、記録材P1
は、搬送ローラ対32a、ガイド部材32b、排出ロー
ラ対32cを通過して排紙トレイ29hへ排出される
(S53)。画像記録が複数枚ある場合は、ステップS
50に戻り前記手順を繰り返す(S54)。画像記録が
ない場合は、次の画像形成要求を受け入れるようスタン
バイする(S55)。
【0085】このように、第1の画像形成手段10Aで
画像形成した記録材P1 を、第2の画像形成手段20A
の排出トレイ29hに排出可能にすることにより、一連
の複数枚出力時に画像データが変わっても、同一の排出
トレイ29hに出力できるため、一連の出力後にページ
等を合わせるためにカラー画像の記録材Pを間に挿入す
る手間が省ける。すなわち、一連の白黒印刷の中で一枚
だけカラー画像のみのページがあっても、ユーザー自身
の手を煩わせることはない。 〈実施例4〉前述の実施例ないし実施例3では、画像形
成方式の異なる複数の画像形成手段として、電子写真方
式とインクジェット方式を例示したが、本発明はこれら
の画像形成手段に限定する必要はなく、例えば感熱記録
方式や熱転写記録方式等を採用することも可能である。
【0086】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも熱エネルギーを利用して飛翔的液滴を形成し、記
録を行うインクジェット方式の記録ヘッドを用いた記録
装置において優れた効果をもたらすものである。
【0087】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を超
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも一つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。このパルス形状
の駆動信号としては、米国特許第4463359号明細
書、同第4345262号明細書に記載されているよう
なものが適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率
に関する発明の米国特許第4313124号明細書に記
載されている条件を採用すると、さらに優れた記録を行
うことができる。
【0088】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書、同第44596
00号明細書を用いた構成も本発明に含まれるものであ
る。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するス
リットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特
開昭59−123670号公報や熱エネルギーの圧力波
を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示する特
開昭59−138461号公報に基づいた構成としても
本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの形
態がどのようなものであっても、本発明によれば記録を
確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0089】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0090】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0091】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あ
るいは吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加
熱素子あるいはこれらの組合せを用いて加熱を行う予備
加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出手段を挙げ
ることができる。
【0092】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、記録色や濃度を異にする複数のインク
に対応して2個以上の個数設けられるものであってもよ
い。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけでなく、記録ヘッド
を一体的に構成するか複数個の組合せによるかはいずれ
でもよいが、異なる色の複色カラー、または混色による
フルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備えた装
置にも本発明は極めて有効である。
【0093】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付加時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギーによる昇温を、インクの固形
状態から液体状態への状態変化のエネルギーとして使用
せしめることで積極的に防止するため、またはインクの
蒸発を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液
化するインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネル
ギーの記録信号に応じた付与によってインクが液化し、
液状インクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時
点ではすでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギ
ーの付与によって初めて液化する性質のインクを使用す
る場合も本発明は適用可能である。このような場合のイ
ンクは、特開昭54−56847号公報あるいは特開昭
60−71260号公報に記載されるような、多孔質シ
ート凹部または貫通孔に液状または固形物として保持さ
れた状態で、電気熱変換体に対して対向するような形態
としてもよい。本発明においては、上述した各インクに
対して最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行す
るものである。
【0094】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力末端として用いられるものの他、リーダ等と組
み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有するファ
クシミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
画像形成方法の異なる2つの画像形成手段を有する画像
形成装置において、切替手段によって、搬送経路につい
ての3つのモード、すなわち、第1の搬送経路(第1の
画像形成手段)を使用する第1のモード、第2の搬送経
路(第2の画像形成手段)を使用する第2のモード、第
1の搬送経路および第3の搬送経路および第2の搬送経
路(第1の画像形成手段および第2の画像形成手段)を
使用する第3のモードのうちの1つのモードを選択手に
設定することにより、画像形成に直接的に関与しない搬
送経路(画像形成手段)を使用する必要がなくなるた
め、その画像形成手段を作動させる必要がなく、不要な
摩耗や劣化を有効に防止するとともに、記録媒体が不要
な搬送経路を通過する必要がないので、画像形成の高速
化が可能である。
【0096】さらに、画像形成装置の1つの画像形成手
段に記録媒体を搬送する場合には、記録媒体が搬送され
ない他の画像形成手段の消費電力を制御手段によって制
御するので、画像形成を低消費電力で行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の画像形成装置の全体模式構成図。
【図2】実施例1の画像形成装置の外観を示す斜視図。
【図3】実施例1のインクジェット方式の画像形成手段
の構成を示す斜視図。
【図4】実施例1のコントローラの機能ブロック図。
【図5】実施例1の画像形成装置の初期動作を説明する
フローチャート。
【図6】実施例1の画像形成装置の第1の搬送モードの
動作を示すフローチャート。
【図7】実施例1の画像形成装置の第2の搬送モードの
動作を示すフローチャート。
【図8】実施例1の画像形成装置の第3の搬送モードの
動作を示すフローチャート。
【図9】実施例2の画像形成装置の全体模式構成図。
【図10】実施例2のコントローラの機能ブロック図。
【図11】実施例3の画像形成装置の全体模式構成図。
【図12】実施例3の画像形成装置の第1の搬送モード
の動作を示すフローチャート。
【図13】従来の画像形成装置の全体模式構成図。
【符号の説明】
10 第1の画像形成手段 10A 第1の画像形成手段 11 感光ドラム 12 帯電器 13 露光器 14 現像器 15 転写器 16 クリーニング装置 17 帯電器 19a 第1の手差しトレイ 19h 第1の記録媒体排出部(第1の排紙トレ
イ) 20 第2の画像形成手段 20A 第2の画像形成手段 21 記録手段(記録ヘッド) 24 キャリッジ 29a 第2の手差しトレイ 29h 第2の記録媒体排出部(第2の排紙トレ
イ) 50 制御装置(コントローラ) 52 切替手段 G10 第1の搬送経路 G20 第2の搬送経路 G30 第3の搬送経路 M 画像形成装置本体(装置本体) P 記録媒体(記録材) P1 第1の画像形成に係る記録材 P2 第2の画像形成に係る記録材
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 3/54 G03G 15/00 510 21/00 370 (72)発明者 児野 康則 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 小川 研也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成装置本体内に、それぞれ画像形
    成方式の異なる第1の画像形成手段と第2の画像形成手
    段とを備えた画像形成装置において、 前記第1の画像形成手段による第1の画像形成に係る記
    録媒体が給搬送される第1の搬送経路と、 前記第2の画像形成手段による第2の画像形成に係る記
    録媒体が給搬送される第2の搬送経路と、 前記第1の搬送経路の出口側と前記第2の搬送経路の入
    口側とを連結する第3の搬送経路と、 記録媒体の搬送経路として、前記第1の搬送経路を使用
    する第1の搬送モードと前記第2の搬送経路を使用する
    第2の搬送モードと前記第1の搬送経路および第3の搬
    送経路および第2の搬送経路を使用する第3の搬送モー
    ドとのうちから1の搬送モードを選択的に設定する切替
    手段とを備える、 ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の搬送モードが選択された場合
    には、前記第2の画像形成手段の消費電力を制御し、ま
    た前記第2の搬送モードが選択された場合には、前記第
    1の画像形成手段の消費電力を制御する制御装置を有す
    る、 ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の搬送経路の出口側に第1の記
    録媒体排出部を連結し、 前記第1の画像形成後の記録媒体を、前記第1の搬送モ
    ードが選択されているときは前記第1の記録媒体排出部
    に排出するとともに、前記第3の搬送モードが選択され
    ているときは前記第3の搬送経路に導く、 ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像形
    成装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の搬送経路の出口側に第2の記
    録媒体排出部を連結し、 前記第2の搬送モードまたは前記第3の搬送モードが選
    択されているときは、前記第2画像形成後の記録媒体を
    前記第2の記録媒体排出部に排出する、 ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか記
    載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の画像形成手段と第2の画像形
    成手段とのうちの一方が、トナー画像を形成する電子写
    真方式の画像形成手段であり、 該電子写真方式の画像形成手段が、記録媒体上にトナー
    画像を定着する手段として熱定着装置を有する、 ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか記
    載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の画像形成手段と第2の画像形
    成手段とのうちの他方が、熱転写記録方式または感熱記
    録方式の画像形成手段である、 ことを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の画像形成手段と第2の画像形
    成手段とのうちの他方は、記録手段がインクを吐出して
    記録を行うインクジェット方式の画像形成手段である、 ことを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記記録手段が、インク吐出用の熱エネ
    ルギーを発生するための電気熱変換体を備えている、 ことを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記記録手段が、前記電気熱変換体によ
    って印加される熱エネルギーにより、インクに生ずる膜
    沸騰を利用して吐出口からインクを吐出させる、 ことを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
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