JPH08160332A - 回転多面鏡駆動装置 - Google Patents

回転多面鏡駆動装置

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JPH08160332A
JPH08160332A JP30120894A JP30120894A JPH08160332A JP H08160332 A JPH08160332 A JP H08160332A JP 30120894 A JP30120894 A JP 30120894A JP 30120894 A JP30120894 A JP 30120894A JP H08160332 A JPH08160332 A JP H08160332A
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JP
Japan
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polygon mirror
rotary polygon
rotary
bearing
centrifugal impeller
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JP30120894A
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Shinji Koyano
真次 小谷野
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Seiko Seiki KK
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Seiko Seiki KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軸受荷重能力を低下させずに回転多面鏡の空
気抵抗を低減させること。 【構成】 回転多面鏡と遠心羽根車とが一体化された遠
心羽根車一体型回転多面鏡46は、磁性流体シール52
やシール部材50によって密封されたミラーケーシング
48内に配置され、ステータ電磁石34による駆動でロ
ータ36と共に回転する。遠心羽根車一体型回転多面鏡
46が回転すると、遠心羽根車であるポンプ部46aは
ポンプとして機能し、ミラーケーシング48内の空気
を、矢印で示すように上部から吸気して外周部へと吐出
する。これにより、ミラーケーシング48内の空気は、
排気管54を介して外部に排出され、遠心羽根車一体型
回転多面鏡46の周囲が減圧される。すなわち、遠心羽
根車一体型回転多面鏡46に対する空気抵抗が低減され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転多面鏡駆動装置に
係り、例えば、デジタル複写機、レーザプリンタ、レー
ザファクシミリ等に使用される回転多面鏡駆動装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】デジタル複写機やレーザプリンタ、レー
ザファクシミリ等の記録装置では、回転するポリゴンミ
ラー(回転多面鏡)を用いてレーザ光を走査することで
印字を行うようになっており、近年では、印字のカラー
化や高解像度化の要請により、より高品質で高速な印字
が必要となっている。
【0003】回転多面鏡を用いた印字では、その回転速
度や回転精度が、印字速度や印字の質を左右するため、
回転多面鏡を回転駆動するポリゴンミラーモータ(回転
多面鏡駆動装置)には、高回転、高精度が要求される。
しかし、回転多面鏡は、回転時に空気抵抗を受けるた
め、高速回転をさせようとすると、回転多面鏡駆動装置
に大きな負荷がかかってしまう。従って、モータの大型
化が必要となったり、モータの発熱が問題となったりし
ていた。また、空気抵抗によって回転多面鏡が振動や騒
音を発生させ、回転精度が悪くなることがあった。
【0004】そこで、従来では、空気軸受を用いた回転
多面鏡駆動装置において、軸受の軸部分にヘリングボー
ン溝を設け、この軸部分が回転時に真空ポンプとして機
能することで回転多面鏡の周囲を減圧するようにしたも
のがある。図8は、従来の回転多面鏡駆動装置を表した
ものである。
【0005】従来の回転多面鏡駆動装置10では、円柱
形状の軸部材12がハウジング14側に固定され、この
軸部材12に被さるように、下端が開口した中空の円柱
形状を有する回転体16が配設されている。回転多面鏡
18は、この回転体16の上部に取り付けられている。
【0006】軸部材12の外周面には、その上下にポン
プ用ヘリングボーン溝18a、18bが、中央部分に
は、軸受用ヘリングボーン溝20がそれぞれ設けられて
いる。また、軸部材12の中心軸上には、その下端面に
開口するエア流通路22が設けられ、軸部材12の外周
面には、このエア流通路22と連通する複数のエア吸引
穴24が設けられている。
【0007】回転体16は、モータ26によって回転さ
れると、軸受用ヘリングボーン溝20の部分で発生する
動圧によって支持される。そして、ポンプ用ヘリングボ
ーン溝18a、18bが真空ポンプとして機能し、回転
体16の外側と内側とで圧力差が生じることで、ハウジ
ング内の空気は、矢印で示すように複数のエア吸引穴2
4に吸引され、エア流通路22を通って外部へと排出さ
れる。これにより、ハウジング14内は減圧され、回転
多面鏡18の空気抵抗が低減される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図8に示す従
来の回転多面鏡駆動装置10では、ハウジング14内の
減圧と共に、軸受用ヘリングボーン溝20の部分で発生
する動圧も低下するため、空気軸受としての荷重能力が
低下していた。空気軸受は、本来、ボールベアリングや
磁気軸受等の他の軸受に比べて軸受荷重能力が低いの
で、この軸受荷重能力の低下は、極めて深刻な問題であ
った。
【0009】また、構造が複雑であるため、製作コスト
も高くなっていた。そこで、本発明の目的は、軸受荷重
能力を低下させずに回転多面鏡の空気抵抗を低減させる
ことができる回転多面鏡駆動装置を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、回転多面鏡と、この回転多面鏡と一体化された遠心
羽根車と、この遠心羽根車と前記回転多面鏡を収容した
収容部材と、前記遠心羽根車の外周部に設けられ前記収
容部材の内部と外部とを連通させた排気用通路と、前記
回転多面鏡と一体化され一部が前記収容部材の外に配置
された回転軸と、前記収容部材内の気密を保つ密封手段
と、前記回転軸を回転させるモータと、前記回転軸の前
記収容部材の外に配置された部分を支持するラジアル軸
受とを回転多面鏡駆動装置に具備させて前記目的を達成
する。
【0011】請求項2記載の発明では、回転多面鏡と、
この回転多面鏡と一体化された回転軸と、この回転軸を
回転させるモータと、このモータと前記回転軸と前記回
転多面鏡とを収容した収容部材と、この収容部材内にお
いて前記回転軸の回転運動により前記回転多面鏡側の空
間を減圧するポンプ機構と、前記回転軸を支持する転が
り軸受と磁気軸受の少なくとも一方のラジアル軸受とを
回転多面鏡駆動装置に具備させて前記目的を達成する。
【0012】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
回転多面鏡駆動装置において、前記ポンプ機構が、前記
モータの回転子と固定子の少なくとも一方に設けられた
螺旋状のねじ溝で構成されたことで前記目的を達成す
る。請求項4記載の発明では、請求項1又は2記載の回
転多面鏡駆動装置において、前記ラジアル軸受が、転動
体が前記回転軸の外周面を軌道面として転がる転がり軸
受であることで前記目的を達成する。
【0013】
【作用】請求項1記載の回転多面鏡駆動装置では、モー
タによって回転軸が回転することで、これと一体化され
た遠心羽根車が回転し、その外周部の気圧が増す。そし
て、この圧縮気体が排気用通路を介して収容部材の外部
へと排気されることで、回転多面鏡の周囲が減圧され
る。
【0014】請求項2記載の回転多面鏡駆動装置では、
モータによって回転軸を回転されることで、ポンプ機構
が回転軸の回転によって回転多面鏡側の空間を減圧す
る。請求項3記載の回転多面鏡駆動装置では、螺旋状の
ねじ溝によって回転多面鏡側が減圧される。
【0015】請求項4記載の回転多面鏡駆動装置では、
モータによって回転軸が回転すると、転動体が回転軸の
外周面を転がる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の回転多面鏡駆動装置における
各実施例を図1から図7を参照して詳細に説明する。図
1は、第1の実施例による回転多面鏡駆動装置30を表
したものである。
【0017】本実施例の回転多面鏡駆動装置30は、モ
ータハウジング32と、このモータハウジング32に固
定されたステータ電磁石34と、このステータ電磁石3
4の駆動によって回転するロータ36とを備えている。
ロータ36は、円柱形状のロータ軸38を備えている。
ロータ軸38の外周には、上側に円筒形状の軸受用内側
永久磁石40が、下側にモータ用永久磁石42がそれぞ
れ取り付けられている。各永久磁石40、42の外周面
には、回転時の遠心力による破損を防止するための保護
カバー43、47がそれぞれ取り付けられている。ま
た、ロータ軸38の下端部38aは、モータハウジング
32の内側底面に形成された半球形状の凹所であるピボ
ット軸受44によって支持されている。
【0018】軸受用内側永久磁石40の外側に位置する
モータハウジング32側には、軸受用内側永久磁石40
と若干の隙間をもって、これを包囲するように円筒形状
の軸受用外側永久磁石45が取り付けられている。これ
ら軸受用内側永久磁石40と軸受用外側永久磁石45と
は、ロータ36を径方向に支持する反発型のラジアル磁
気軸受を構成している。すなわち、軸受用内側永久磁石
40と軸受用外側永久磁石45とで互いに近接した部分
が同極、例えば、図1において上側がS極同志、下側が
N極同志となっており、これらが、磁力によって互いに
反発し合うことで、この反発力の釣り合う位置に、ロー
タ36が非接触で保持される。
【0019】また、軸受用内側永久磁石40は、軸受用
外側永久磁石45より若干下方に位置しており、この同
極同志のずれによって両磁石40、45間には、磁気的
反発力が軸方向(図1において下方)にも発生するよう
になっている。従って、ロータ36は、下方への力を受
け、ロータ軸38における小径部38aの先端がピボッ
ト軸受44に対して押圧されるようになっている。
【0020】一方、ロータ軸38の、図1において上側
部分は、モータハウジング32の上面から突出してお
り、この突出部分には、遠心羽根車一体型回転多面鏡4
6が取り付けられている。遠心羽根車一体型回転多面鏡
46は、遠心羽根車と回転多面鏡とが一体形成されたも
のであり、図1において上側が遠心ポンプとして機能す
るポンプ部46a、下側がレーザ光を反射するための複
数(例えば、6枚、あるいは8枚)のミラーm等で構成
された回転多面鏡部46bとなっている。各ミラーm
は、遠心羽根車一体型回転多面鏡46の下側外周面を研
磨等によって鏡面加工することで形成されたものであ
る。
【0021】図2は、遠心羽根車一体型回転多面鏡46
のポンプ部46aを表したものである。この図に示すよ
うに、ポンプ部46aには、複数の羽根Aが設けられ、
これが回転することで、矢印で示すように、上方に開口
した吸気口Bから側部に形成された吐出口Cへと気体を
流通させるようになっている。
【0022】図1に示すように、モータハウジング32
の上面には、遠心羽根車一体型回転多面鏡46を包囲す
るように、ミラーケーシング48が取り付けられ、その
取付け部分には、シール部材50が狭圧保持されてい
る。また、モータハウジング32の、ロータ軸38が貫
通している部分には、磁性流体シール52が設けられて
いる。ミラーケーシング48は、これら磁性流体シール
52やシール部材50で構成された密封手段によって、
その内側空間の気密が保たれるようになっている。
【0023】図1に示すように、ミラーケーシング48
には、ミラーmと同じ高さにガラス等で構成された窓4
8aが設けられ、この窓48aを介して走査用のレーザ
光が入射及び出射されるようになっている。また、ミラ
ーケーシング48には、外部と連通した排気用通路とし
ての排出管54が取り付けられている。
【0024】なお、ロータ36の、モータ用永久磁石4
2が取り付けられた部分では、その外周に位置するステ
ータ電磁石34の回転磁界によって回転トルクが発生す
るようになっている。次に、このように構成された実施
例の動作について説明する。
【0025】先ず、ステータ電磁石34の駆動によっ
て、ロータ36と遠心羽根車一体型回転多面鏡46とを
回転させる。遠心羽根車一体型回転多面鏡46が回転す
ると、そのポンプ部46aは、遠心ポンプとして機能
し、ミラーケーシング48内の空気が、図2に示すよう
に吸気口Bから吸引されて吐出口Cからその外周部へと
吐出される。そして、吐出口Cの外周部に位置する排気
管54を介して外部へと排出される。
【0026】本実施例では、ミラーケーシング48の内
側空間が、磁性流体シール52やシール部材50によっ
て、外部と隔離されているので、この排気管54からの
排気によって、ミラーケーシング48内が減圧される。
従って、遠心羽根車一体型回転多面鏡46に対する空気
抵抗が低減され、モータの負荷が小さくなる。特に、回
転多面鏡駆動装置30では、遠心羽根車一体型回転多面
鏡46を、毎分1万回転以上の速度で回転させるので、
この空気抵抗の低減による負荷の低減効果は大きい。こ
のため、ステータ電磁石34の発熱は低く抑えられ、モ
ータを大型化することなく遠心羽根車一体型回転多面鏡
46の高速回転化が可能となる。また、空気抵抗の低減
によって高速回転時の遠心羽根車一体型回転多面鏡46
の振動が少なくなり、回転精度が良くなる。
【0027】また、本実施例の回転多面鏡駆動装置30
をデジタル複写機等の記録装置に使用した場合には、以
上の遠心羽根車一体型回転多面鏡46の高速回転化や高
精度回転化によって、極めて高品質で高速な印字を行う
ことができる。以上説明したように、本実施例の回転多
面鏡駆動装置30では、軸受用内側永久磁石40や軸受
用外側永久磁石45によって構成されたラジアル磁気軸
受の軸受荷重能力が低下することなく、ミラーケーシン
グ48内を減圧することができる。
【0028】なお、永久磁石40、45で構成された反
発型の磁気軸受の代わりに、他のラジアル軸受を使用し
てもよい。例えば、ラジアル軸受として空気軸受を使用
した場合でも、本実施例では、磁性流体シール52によ
ってミラーケーシング48内とモータハウジング32の
内部とが、隔離されているので、空気軸受の軸受荷重能
力を低下させずに遠心羽根車一体型回転多面鏡46の周
囲を減圧することがでる。
【0029】また、以上の実施例では、遠心羽根車一体
型回転多面鏡46が、遠心羽根車と回転多面鏡とを一体
形成したものであったが、それぞれ別体の回転多面鏡と
遠心羽根車とを組付けることで、両者を一体化してもよ
い。なお、本明細書において「一体化」とは、同一部材
で構成する場合のみならず、互いに別体である複数の部
材を接着やボルト等によって一体的に固定することも含
む。
【0030】さらに、ポンプ部46aとミラーmとは、
他の位置関係であってもよい。図3は、ポンプ部とミラ
ーとが他の位置関係にある回転多面鏡駆動装置を表した
ものである。この例の遠心羽根車一体型回転多面鏡60
は、偏平した正6角柱、あるいは正8角柱形状を有し、
遠心羽根車の上部に回転多面鏡が設けられた構成となっ
ている。すなわち、遠心羽根車一体型回転多面鏡60の
外周面の上側にレーザ光を反射するための複数のミラー
m′が形成されている。また、遠心羽根車一体型回転多
面鏡60の上面には、吸気が行われる吸気口Eが形成さ
れ、その吐出口Fは、各ミラーmの下側外周面に形成さ
れている。
【0031】遠心羽根車一体型回転多面鏡60の回転時
には、ミラーケーシング64内の空気が、吸気口Eから
矢印で示すように吸引され、吐出口Fから吐出されて排
気管54を介して外部へと排出される。これにより、ミ
ラーケーシング64内が減圧される。
【0032】なお、ミラーケーシング64の窓64a
は、ミラーm′の位置(高さ)に合わせて図1に示した
ミラーケーシング48の窓48aより上方に設けられて
いる。次に、第2の実施例について説明する。図4は、
第2の実施例による回転多面鏡駆動装置70を表したも
のである。
【0033】本実施例の回転多面鏡駆動装置70は、モ
ータハウジング72と、このモータハウジング72に固
定されたモータの固定子としてのステータ電磁石74
と、このステータ電磁石74の駆動によって回転する回
転部76とを備えている。回転部76は、正6角形、あ
るいは正8角形の平板形状を有する回転多面鏡78と、
円柱形状のロータ軸80とを有している。本実施例で
は、これら回転多面鏡78とロータ軸80とが、一体形
成されており、それぞれの中心軸は一致している。な
お、この回転部76としては、例えば、アルミニウム合
金等を使用し、回転多面鏡78の外周面78aが鏡面加
工されることによって、複数、例えば6枚、あるいは8
枚のミラーとなっている。
【0034】ロータ軸80の下端部80aは、第1の実
施例と同様にモータハウジング72の内側底面に形成さ
れた半球形状の凹所であるピボット軸受82により支持
されている。また、ロータ軸80の外周面には、図4に
おいて上側に円筒形状の軸受用内側永久磁石84が、下
側にモータ用永久磁石86がそれぞれ接着等によって取
り付けられている。軸受用内側永久磁石84の外周面に
は、破損防止用の保護カバー85が取り付けられてい
る。
【0035】軸受用内側永久磁石84の外周に位置する
モータハウジング72側には、軸受用内側永久磁石84
を包囲するように円筒形状の軸受用外側永久磁石90が
取り付けられている。本実施例においても、第1の実施
例と同様に、これらの永久磁石84、90によって反発
型のラジアル磁気軸受が構成されている。
【0036】また、軸受用内側永久磁石84は、軸受用
外側永久磁石90より若干下方にずれて配設されている
ので、第1の実施例と同様に、磁気的反発力が下方にも
作用し、ロータ軸80の下端部80aがピボット軸受8
2に対して押圧されている。ロータ軸80の、モータ用
永久磁石86が取り付けられた部分は、その外周に位置
するステータ電磁石74の回転磁界により、モータの回
転子として回転トルクを発生するようになっている。
【0037】また、本実施例では、モータ用永久磁石8
6の外周面に略円筒形状のねじ溝付きカバー92が取り
付けられている。このねじ溝付きカバー92は、その外
周に螺旋状の溝92a(ねじ溝)が形成されたものであ
り、所定方向に回転することで、気体を図4において上
方から下方へと移送するポンプとして機能するようにな
っている。なお、このねじ溝付きカバー92における溝
92aの幅及び間隔は、図4において下側程狭くなって
いる。また、ステータ電磁石74の上部空間と下部空間
は、このねじ溝付きカバー92とステータ電磁石74と
の間の隙間を介して連通している。
【0038】モータハウジング72のフランジ部72a
には、レーザ光が入射される窓94aを有するミラーケ
ーシング94が取り付けられており、このミラーケーシ
ング94とフランジ部72aとの間には、シール部材9
6が狭圧保持されている。また、モータハウジング72
の、ステータ電磁石74より下方に位置する側部には、
排気管98が取り付けられている。
【0039】次に、このように構成された実施例の動作
について説明する。本実施例では、ステータ電磁石74
の駆動によって回転部76が所定の方向に回転すると、
ねじ溝付きカバー92の回転で、図4において上方から
下方へと気体が移送され、排気管98を通って外部へと
排気される。従って、ステータ電磁石74より上部の空
間における圧力P1が、下部の圧力P2より低くなる
(P1<P2)。すなわち、回転多面鏡78側の雰囲気
が減圧される。
【0040】従って、回転多面鏡78に対する空気抵抗
が低減され、第1の実施例と同様に、回転多面鏡78の
高速回転化や高精度回転化が可能となる。以上説明した
ように、本実施例の回転多面鏡駆動装置70では、回転
部76のラジアル軸受として、永久磁石84、90で構
成された反発型の磁気軸受を使用したので、軸受荷重能
力を低下させることなく回転多面鏡78の周囲を減圧す
ることができる。
【0041】また、本実施例では、回転多面鏡78とロ
ータ軸80とが一体形成され、かつ、軸受用外側永久磁
石90や軸受用内側永久磁石84の磁気的反発力によっ
て回転部76が自動的に軸中心に保持される軸受構造を
有しているので、回転部76のモータハウジング72へ
の組付けを非常に簡略化することができる。すなわち、
回転部76を、軸受用外側永久磁石90の内周穴を介し
て上方からモータハウジング72内に挿入するだけで、
組付けを終えることができる。従って、組立時間を従来
より短くすることができ、製作コストを下げることがで
きる。
【0042】更に、軸受用内側永久磁石84やモータ用
永久磁石86等をロータ軸80に取付けることで、回転
部76は、モータハウジング72への組付け前に回転体
として完成するので、モータハウジング72への組付け
後に組み立て誤差が生じることがない。従って、組付け
前に回転バランスを調整しておけば、その後に回転バラ
ンスがくずれることがなく、組み立て誤差に起因した回
転時の振動や騒音が発生しないので、回転多面鏡78を
より高速で、かつ高精度に回転させることができる。
【0043】なお、回転多面鏡78の周囲の減圧は、他
のポンプ機構を用いて行ってもよい。図5及び図6は、
第2の実施例の変形例をそれぞれ表したものである。図
5に示す回転多面鏡駆動装置100では、モータ用永久
磁石86の外周に円筒形状の保護カバー102が取り付
けられている。一方、ステータ電磁石74の内側には、
内側周面にねじ溝104aが形成された円筒形状の電磁
石カバー104が取り付けられている。
【0044】この例では、ステータ電磁石74の駆動に
よって回転部106が回転すると、電磁石カバー104
のねじ溝104aによって、気体が上方から下方へと移
送され、回転多面鏡78の周囲が減圧される。一方、図
6に示す回転多面鏡駆動装置110は、ロータ軸111
の下側部分に羽根車112が取り付けられており、回転
部114の回転によって、モータ用永久磁石86の保護
カバー113とステータ電磁石74との間の気体を、図
6に矢印で示すように吸引、及び排気管98へと排出す
るようになっている。ステータ電磁石74の下側には、
気体の流通路を形成するため、羽根112aと若干の隙
間を持ってカバー部材116が取り付けられている。
【0045】なお、以上の各実施例では、ロータ36や
回転部76等のラジアル軸受として、反発型の磁気軸受
が使用されていたが、転がり軸受や制御型の磁気軸受等
の他のラジアル軸受を使用してもよい。例えば、図7に
示すように、ロータ軸38、80等の外周面に軌道溝1
20を形成し、この軌道溝120と外輪122との間に
転動体である玉124を保持した転がり軸受126を使
用してもよい。
【0046】この転がり軸受126では、玉124が直
接ロータ軸38、80の外周面を転がるので、振動が少
なく、また、内輪がない分、軸径を太くすることができ
るので、剛性を上げることができる。従って、この転が
り軸受126を使用した回転多面鏡駆動装置30、70
等では、より高速、かつ、高精度に回転多面鏡46、7
8等を回転させることができる。
【0047】
【発明の効果】本発明の回転多面鏡駆動装置によれば、
軸受荷重能力を低下させずに回転多面鏡の空気抵抗を低
減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による回転多面鏡駆動装
置を示す断面図である。
【図2】同装置の遠心羽根車一体型回転多面鏡を示す斜
視図である。
【図3】同装置の変形例を示した断面図である。
【図4】本発明の第2の実施例による回転多面鏡駆動装
置を示す断面図である。
【図5】同装置の変形例を示した断面図てある。
【図6】同装置の他の変形例を示した断面図である。
【図7】本発明の第1及び第2の実施例におけるラジア
ル軸受の他の例を示した説明図である。
【図8】従来の回転多面鏡駆動装置を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
30、70 回転多面鏡駆動装置 32、72 モータハウジング 34、74 ステータ電磁石 36 ロータ 38 ロータ軸 40、84 軸受用内側永久磁石 42、86 モータ用永久磁石 44、82 ピボット軸受 45、90 軸受用外側永久磁石 46 遠心羽根車一体型回転多面鏡 46a ポンプ部 46b 回転多面鏡部 48、94 ミラーケーシング 50、96 シール部材 52 磁性流体シール 54、98 排気管 78 回転多面鏡 76 回転部 92 ねじ溝付きカバー 92a ねじ溝 m、m′ ミラー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転多面鏡と、 この回転多面鏡と一体化された遠心羽根車と、 この遠心羽根車と前記回転多面鏡を収容した収容部材
    と、 前記遠心羽根車の外周部に設けられ、前記収容部材の内
    部と外部とを連通させた排気用通路と、 前記回転多面鏡と一体化され、一部が前記収容部材の外
    に配置された回転軸と、 前記収容部材内の気密を保つ密封手段と、 前記回転軸を回転させるモータと、 前記回転軸の、前記収容部材の外に配置された部分を支
    持するラジアル軸受とを具備することを特徴とする回転
    多面鏡駆動装置。
  2. 【請求項2】 回転多面鏡と、 この回転多面鏡と一体化された回転軸と、 この回転軸を回転させるモータと、 このモータと前記回転軸と前記回転多面鏡とを収容した
    収容部材と、 この収容部材内において、前記回転軸の回転運動により
    前記回転多面鏡側の空間を減圧するポンプ機構と、 前記回転軸を支持する、転がり軸受と磁気軸受の少なく
    とも一方のラジアル軸受とを具備することを特徴とする
    回転多面鏡駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記ポンプ機構は、前記モータの回転子
    と固定子の少なくとも一方に設けられた螺旋状のねじ溝
    で構成されたことを特徴とする請求項1記載の回転多面
    鏡駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記ラジアル軸受は、転動体が前記回転
    軸の外周面を軌道面として転がる転がり軸受であること
    を特徴とする請求項1又は2記載の回転多面鏡駆動装
    置。
JP30120894A 1994-12-05 1994-12-05 回転多面鏡駆動装置 Pending JPH08160332A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101485258B1 (ko) * 2013-09-10 2015-01-21 명남수 고진공 하에서 레이저 및 이온 빔을 통과시키는 병진-회전 갠트리용 속이 빈 샤프트들을 연결하고 조작하기 위한 유체 씰
CN104617742A (zh) * 2015-02-28 2015-05-13 朱蕾 可用于天文望远镜的电力驱动的流体抛物面产生装置

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