JPH08159771A - 電子方位計 - Google Patents

電子方位計

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JPH08159771A
JPH08159771A JP30617994A JP30617994A JPH08159771A JP H08159771 A JPH08159771 A JP H08159771A JP 30617994 A JP30617994 A JP 30617994A JP 30617994 A JP30617994 A JP 30617994A JP H08159771 A JPH08159771 A JP H08159771A
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JP
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azimuth
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current
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JP30617994A
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Osamu Yamamoto
治 山本
Kozo Uga
耕三 宇賀
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Jeco Corp
Original Assignee
Jeco Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 演算回路を用いることなくシンプルな構成の
方位計を得る。 【構成】 電流磁気起電力効果素子S1〜S8を等角度
で配置すると、磁北からのずれる角度によって電流磁気
起電力効果素子の出力電圧が変化する。電流磁気起電力
効果素子〜の出力電圧が最大になるのはπ/2あるいは
3π/2の宝庫うっであるので、最大または最小出力を
示す電流磁気起電力効果素子を検出することによって磁
北からのずれ角度が検出でき、方位検出が行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地磁気検出形の電子方
位計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、地磁気検出形の方位計のセンサと
して、フラックスゲートセンサまたは磁気抵抗効果形セ
ンサが知られている。フラックスゲートセンサは図12
に示すように、リング形磁芯の周囲にドライブコイルC
Dを巻き回し、その上に2つの検出コイルCX,CYを
直交して巻き回し、検出コイルCXで検出した信号に基
づいてX成分検出回路10によってX成分を検出し、検
出コイルCYで検出した信号に基づいてY成分検出回路
11でY成分を検出し、Y成分検出結果の一部を分岐し
てドライブ回路12を介してドライブコイルCDにドラ
イブ電流を供給している。磁気抵抗効果形センサは図1
3(a)に示すように、ガラス基板13上に形成された
強磁性体膜パターンからなる磁気抵抗薄膜パターン14
に外部磁界より大きなバイアス磁界をバイアス磁石15
によって与え、記号14a〜14dで示される磁気抵抗
薄膜パターン14を図13(b)に示すようにブリッジ
に接続し、端子16a,16cに電源電圧Vbを供給す
ると、方位に応じた電圧が端子16b,16dから出力
電圧V0として得られる。
【0003】これらのセンサは地磁気の水平方向成分に
対して検出コイルCYがなす方位角θに対してsin
θ、cosθ(=sin(θ+π/2)に比例する大き
さの信号を出力するので、θ=tanー1(sinθ/c
osθ)の演算および、sinθ、cosθの符号を判
別し、方位角θを求めている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来の装置は演算処理や符号判別回路が必要であり、
これらが経済性を悪くする要因になっていた。本発明は
このような状況に鑑みてなされたもので、演算回路を不
要とし、シンプルな構成とすることによって経済性を向
上させるようにしたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために本発明は、中心に対して角度を2π/nずつ異
ならせて配設したn個の磁電変換素子と、各磁電変換素
子の出力を比較して最大または最小出力の磁電変換素子
を特定する極値検出回路と、検出した極値に対応した方
位を表示する表示部とを備えたものである。また磁電変
換素子のうち所定値を越えるものを2個特定する極値検
出回路と、特定された2個の磁電変換素子の中央の方位
を表示する表示部とを備えたものである。
【0006】
【作用】極値を検出するものは、検出されたものに対応
する方位が表示される。また所定値を越えるものを2個
検出するものは、検出された2個の方位の中間の方位が
表示される。
【0007】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示す図であり、8
個の電流磁気起電力効果素子S1〜S8を角度45゜ず
つ異ならせて放射状に配置している。電流磁気起電力効
果を利用した電流磁気起電力効果素子については、例え
ば特開平4−373186号公報に開示されているが、
簡略にその原理を説明する。例えばガラスのような絶縁
性の基板にニッケルあるいは鉄のような強磁性体をパタ
ーニングした強磁性体膜の長手方向に定電流源を接続し
て定電流Iを流し、強磁性体膜の内部を流れる電流と直
交する状態で十分な大きさの磁界Hを作用させたとき、
流れる電流Iと磁界Hとのなす角度θに応じて、次の式
により決まる起電力Vが発生するので、この起電力Vを
測定することにより、角度θを知ることができる。 V=Ka・I・sin2θ ・・・・・(1) ここでKaは定数である。
【0008】電源に定電流電源を使用する主な理由は強
磁性体膜が電流磁気起電力効果のほかに磁気抵抗効果も
有するため、電気抵抗が次式に従い変化するため、流れ
る電流が変化しないようにするためである。 ΔRa/Rb=(Rc−Rb)/Rb×cos2θ Ra=Rb+ΔRa=Rb(1+A×cos2θ) 但し、ΔRa=Ra−Rb A=(Rc−Rb)/Rb 各緒元は次の通りである。 Ra:角度θのときの抵抗 Rb:磁界Hと電流Iが直交するときの抵抗 Rc:磁界Hと電流Iが平行するときの抵抗
【0009】図2(a)は、このような性質を有する電
流磁気起電力素子S1〜S8の電気的接続とその出力信
号を表す図であり、電流磁気起電力素子S1〜S8は、
ガラス等の基板1上に短冊形の強磁性体膜2を蒸着等の
方法で形成し、その長手方向中央部付近に強磁性体膜2
と直交する状態で端子T1およびT2を形成する。そし
て。強磁性体膜2に図示しない電源から定電流Iを流す
とともに、定電流Iと同方向に電磁石あるいは永久磁石
によってバイアス磁界をかけている。
【0010】このとき強磁性体膜2の長手方向中心線と
磁北とのなす角度を右回りに測った角度をθ、定数をK
とすると、端子T1とT2間にV=K×I×sinθ で表
される電圧が発生する。この電圧は角度の関数であり、
抵抗Rを介して取り出される信号波形は図2(b)に示
すようになる。なお、抵抗Rは電流磁気起電力効果素子
S1〜S8の出力レベルを一致させるためのレベル設定
用抵抗である。図2(b)からわかるように、θ=π/
2のとき出力電圧が正の最大値、θ=3π/2のとき負
の最大値(以下、最小値と称する)をとる。θ=π/2
のとき図2(c)に示すように電流の方位は西になり、
θ=π/2のとき電流の方向は東になる。
【0011】電流磁気起電力効果素子S1〜S8は角度
θが45゜ずつ異なるので、それぞれの出力電圧は図3
に示すようにサインカーブ上で45゜ずつ離れた値にな
る。すなわち、どの素子の出力電圧が最大あるいは最小
であるかを特定することによって図1(a)に矢印で示
した方位検出方向、自動車の場合は進行方向の地磁気に
対する方位を8方位表示で知ることができる。すなわ
ち、前述したようにθ=π/2で最大出力が得られるこ
とから、S1から最大出力が得られた場合、磁北は電流
磁気起電力効果素子S3の方向であり、このことから矢
印で示す方位検出方向は西となる。同様にS3から最大
出力が得られた場合、磁北は電流磁気起電力効果素子S
5の方向であり、矢印で示す方位検出方向は南に当た
る。図1(b)は各電流磁気起電力効果素子が最大値を
示したときの矢印で示す方位を同様な方法で求めて整理
したものである。
【0012】どの素子が出力電圧最大または最小である
かを特定するには全ての電流磁気起電力効果素子の出力
電圧データを取り込み、比較器によって比較すればよ
い。他の方法としては、ピーク電圧をVpとすると、図
4(a)に示すようにVref=Vp×sin67.5 ゜にな
る参照電圧Vrefを設定すれば、その電圧以上になる
ものは1素子しか現れないので、図4(b)に示すよう
に電流磁気起電力効果素子S1〜S8の出力電圧VS1
〜VS8のうち、コンパレータ3等で参照電圧Vref
以上の電圧を特定して、その特定したものだけについて
ランプ4を点灯させればよい。
【0013】ピーク電圧Vpに対する参照電圧Vref
の大きさを図5に示すようにVp×sin67.5 ゜>Vre
f>Vp×sin45 ゜とすれば(表示の正確さの上からは
Vref=Vp×sin56.5 ゜が妥当)、図3(a)に示
すように、2素子の出力電圧が参照電圧Vrefを越え
るようにすることができ、このときはそれぞれが最大出
力であるときの方位の中間の方位を向いていることにな
るので、方位検出方向は図3(b)に示す方向を図1
(b)で示した方向に加えて識別できることになり、結
局は素子数の2倍の方位を検出することができることに
なる。なお、この方法では素子数を2個検出する期間の
方が1個検出する期間よりも長いので、素子を2個検出
する角度範囲の方が広くなり、表示の正確性に問題があ
る。これを解決するにはVref=Vp×sin56.5 ゜に
設定すれば、素子数を2個検出する期間が短くなり、検
出角度範囲が揃い、表示が正確に行える。図3(b)で
は所定値を越えるものが一つしかないときの表示回路で
あるが、所定値を越えるものが2つあるときは、これと
は別の回路によって方位識別をして、表示する必要があ
る。この場合、例えば図3(b)に示す電流磁気起電力
効果素子2個毎の組み合わせを例えば図11に示すコン
パレータC1からC8およびゲート回路G1〜G16で
判定し、その判定が行われたとき対応する方位を表示器
D1〜D16で表示すればよい。
【0014】図6(a)は他の実施例を示す図であり、
バイアス磁界をかけた電流磁気起電力効果素子S1〜S
16の16個の素子を用いた例であり、参照電圧Vre
fの設定次第で16方位表示または32方位表示の方位
計となる。図6(b)は電流磁気起電力効果素子S1〜
S16の何れが最大値になるかによって、16方位を表
示するときの例を示している。
【0015】図7、図8は電流磁気起電力効果素子の配
置を変えた例であり、図7は放射状ではあるが、図1の
電流磁気起電力効果素子S1〜S8(隣接する素子の電
流方向が45゜異なるもの)を並べ換えて、電流方向が
45゜異なる素子が隣接しないようにした例、図8は電
流磁気起電力効果素子S1〜S8が4個ずつ矩形に配置
された例である。このように配置が変わっても2π/n
ずつ検出軸の異なるn個の電流磁気起電力効果素子があ
れば同様に作用する。
【0016】図9はバイアス磁界の方向を変えた例であ
り、この場合の出力電圧はV=K×I×cosθ となるの
で、角度θと出力電圧の関係は図10に示すように、θ
=0(=0゜)のときに出力電圧Vが最大、θ=π(=
180゜)のとき出力電圧Vが最小となる。図9(b)
は最大出力素子と方位の関係を示している。
【0017】以上の説明は、磁電変換素子としてバイア
ス磁界をかけた電流磁気起電力効果素子を用いたが、フ
ラックスゲート式のセンサに本発明を適用するときは、
検出コイルを等角度ずらしてn個設けるか、図12のセ
ンサを複数設ければ良いし、磁気抵抗効果形方位センサ
に本発明を適用するなら、磁気抵抗素子ブリッジにバイ
アス磁界をかけたセンサn個を2π/nずつ検出方向を
ずらして配置すれば、同様の効果を得る。なお、正の最
大値でなく、負の最大値すなわち最小値を用い、負方向
に設定した参照電圧Vrefよりも更に負方向に越える
素子を特定することによっても同様の作用、効果がある
ことは言うまでもない。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、複数の電
流磁気起電力効果素子を所定角度ずらせて配置し、その
うちの最大出力を示すものを検出するようにしたので、
従来のように複雑な処理をしなくても検出した素子の配
置角度から方位を検出できるという効果を有する。ま
た、所定値を越える素子が隣接した2素子となるように
その所定値を設定すれば、その隣接した2素子の中間が
検出方位となり、素子数を増加させることなく方位検出
方向を増加できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す図である。
【図2】 図1における電流磁気起電力効果素子の出力
電圧および検出方位を説明するための図である。
【図3】 素子数を増加させずに検出方位を増加させる
方法を説明するための図である。
【図4】 極値を検出する一例を示す図である。
【図5】 極値の発生例を示す図である。
【図6】 他の実施例を示す図である。
【図7】 他の実施例を示す図である。
【図8】 他の実施例を示す図である。
【図9】 他の実施例を示す図である。
【図10】 図9の電流磁気起電力効果素子の出力電圧
を示す図である。
【図11】 参照電圧より大きなセンサが1個あるいは
2個の特定により方位を示す回路の一例を示す回路図で
ある。
【図12】 従来の一例を示す図である。
【図13】 従来の一例を示す図である。
【符号の説明】
CD…ドライブコイル、CX,CY…検出コイル、10
…X成分検出回路、11…Y成分検出回路、12…ドラ
イブ回路、13…ガラス基板、14…磁気抵抗薄膜パタ
ーン、15…バイアス磁石、16…端子、S1〜S8…
電流磁気起電力効果素子、1…基板、2…強磁性体膜、
T1およびT2…端子、3…コンパレータ、4…ラン
プ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心に対して角度を2π/nずつ異なら
    せて配設したn個の磁電変換素子と、 前記各磁電変換素子の出力を比較して最大または最小出
    力の磁電変換素子を特定する極値検出回路と、 検出した極値に対応した方位を表示する表示部とを備え
    たことを特徴とする電子方位計。
  2. 【請求項2】 中心に対して角度2π/nずつ異ならせ
    て配設したn個の磁電変換素子と、 前記各磁電変換素子の出力のうち所定値を越えるものを
    2個特定する極値検出回路と、 前記特定された2個の磁電変換素子の中央の方位を表示
    する表示部とを備えたことを特徴とする電子方位計。
JP30617994A 1994-12-09 1994-12-09 電子方位計 Pending JPH08159771A (ja)

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