JPH08159164A - シール付転がり軸受 - Google Patents

シール付転がり軸受

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JPH08159164A
JPH08159164A JP30769894A JP30769894A JPH08159164A JP H08159164 A JPH08159164 A JP H08159164A JP 30769894 A JP30769894 A JP 30769894A JP 30769894 A JP30769894 A JP 30769894A JP H08159164 A JPH08159164 A JP H08159164A
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JP
Japan
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seal
ring
peripheral surface
inner ring
outer ring
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Application number
JP30769894A
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English (en)
Inventor
Kazutaka Yamaguchi
和孝 山口
Kenichi Nagai
健一 永井
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH08159164A publication Critical patent/JPH08159164A/ja
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    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/72Sealings
    • F16C33/76Sealings of ball or roller bearings
    • F16C33/78Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members
    • F16C33/784Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted to a groove in the inner surface of the outer race and extending toward the inner race
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16C19/04Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軸方向寸法を大きくする事なく、十分なシー
ル性能を得る。 【構成】 それぞれが芯材11と弾性材24とから成る
シールリング23、23の外周縁を外輪5の両端部内周
面に形成した係止溝8、8に係止する。各シールリング
23、23の内周縁に形成した第一のシールリップ2
5、25を、内輪3の両端部外周面に形成した傾斜面2
2、22に摺接させる。上記各シールリング23、23
の内径側半部に形成した第二のシールリップ26、26
の先端縁を、内輪3に隣接して設けられる他の部材の軸
方向端面に摺接させる。第一のシールリップ25と第二
のシールリップ26とが上記内径側半部を、軸方向両側
から押圧するので、各摺接部の当接圧を十分に確保でき
る。この結果、十分なシール性能を得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明に係るシール付転がり軸
受は、例えばトラック等の自動車の後輪車軸を回転自在
に支持する為に使用する。
【0002】
【従来の技術】トラックの後輪車軸の様に、所謂リジッ
ドアクスルと呼ばれる半浮動式車軸装置により車軸を支
持する部分には、シール付転がり軸受が組み込まれる。
シール付転がり軸受として従来から、例えば図4に示す
様な構造のものが知られている。このシール付転がり軸
受を構成する転がり軸受本体1は、外周面に内輪軌道2
を有する内輪3と、内周面に外輪軌道4を有し、上記内
輪3と同心に配置された外輪5と、上記内輪軌道2と外
輪軌道4との間に転動自在に設けられた複数の転動体6
とを備える。この複数の転動体6は、保持器7により転
動自在に保持されている。又、この転動体としては、図
示の様な玉の他、ころ又はテーパころを使用する場合も
ある。
【0003】上記外輪5の両端部内周面には係止溝8、
8を、それぞれ全周に亙って形成している。又、上記内
輪3の両端部外周面には、この内輪3の幅方向外方に対
向する段部9、9を形成している。そして、上記両係止
溝8、8にシールリング10、10の外周縁を係止し、
これら各シールリング10、10の内周縁を上記各段部
9、9に摺接させている。上記各シールリング10、1
0はそれぞれ、鋼板等の金属製の芯材11と、この芯材
11により補強された、ゴム、エラストマー等の弾性材
12とにより、全体を円輪状に形成されている。
【0004】この様な円輪状のシールリング10、10
は、基端側周縁部である外周縁部を上記各係止溝8、8
に係止し、先端側周縁である内周縁を上記段部9、9に
摺接させる事により、上記内輪3の外周面と外輪5の内
周面との間で、上記複数の転動体6を設けた空間21部
分の両端開口を塞いでいる。そして、この空間21内の
グリースが外部に漏洩する事を防止すると共に、外部に
存在する塵芥や雨水等が上記空間21内に入り込む事を
防止する。上記シール10、10の内周縁を摺接させる
部分を、上記段部9、9に代えて、本発明の実施例を示
す傾斜面22、22(図1)とする事も、従来から行な
われている。
【0005】又、米国特許第5042822号明細書に
は、図5に示す様なシール付転がり軸受が記載されてい
る。この図5に示した構造では、軸13の外周面と外輪
5の内周面との間で転動体6を設置した空間21の端部
開口を、内側シールリング14と外側シールリング15
とにより二重にシールしている。このうちの内側シール
リング14は、外周縁部を上記外輪5の端部内周面に形
成した係止溝8に係止し、内周縁を上記軸13の外周面
に摺接させている。又、上記外側シールリング15は、
内周縁部を上記軸13の端部外周面に形成した係止溝1
6に係止し、外周縁を上記外輪5の端部内周面に摺接さ
せている。更に、上記内側シールリング14の外側面内
半部に形成したシールリップ17の先端縁を、上記外側
シールリップ15を構成する芯材11の内側面に摺接さ
せている。この様な図5の構造の場合には、上記空間2
1と外部との間に3個所の摺接部が互いに直列に存在す
る為、上記図4に示した構造に比べてシール性向上を図
れる。
【0006】更に、米国特許第3601411号明細書
には、図6に示す様なシール付転がり軸受が記載されて
いる。この図6に示した構造では、内輪3の外側にスリ
ンガーと呼ばれるシール補助板18を設けている。外輪
5の端部内周面に形成した係止溝8にその外周縁部を係
止したシールリング19の内周縁は、上記内輪3の開口
周縁部に摺接させている。又、このシールリング19の
外側面の直径方向外半部から更に直径方向外方に延出し
たシールリップ20の先端縁を、上記シール補助板18
の内側面(図6の右側面)に摺接させている。この様な
図6の構造の場合には、転動体6を設置した空間21と
外部との間に2個所の摺接部が互いに直列に存在する
為、前記図4に示した構造に比べてシール性向上を図れ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述の様に構成され作
用する従来のシール付転がり軸受は、それぞれ次に述べ
る様な解決すべき点がある。
【0008】先ず、図4に示した第1例の構造の場合に
は、シール性が必ずしも十分ではない。即ち、この第1
例の構造の場合には、転動体6を配置した空間21と外
部との間に摺接部が1個所しか存在しない。しかも、各
シールリング10、10の内周縁を段部9、9に押圧す
る弾性力を十分に確保する事が難しく、上記1個所の摺
接部のシール性も必ずしも十分ではない。この為、例え
ば運転に伴う温度上昇により上記空間21内の圧力が上
昇し、上記各シールリング10、10が空間21の外方
に向けて押されると、これら各シールリング10、10
の内周縁と段部9、9との間に隙間が生じ、この隙間を
通じて上記空間21内のグリースが漏洩する可能性があ
る。
【0009】又、図5に示した第2例の構造の場合に
は、摺接部が3個所存在する分、全体としてのシール性
を確保し易いが、依然として次の様な問題がある。先ず
第一に、摺接部の数が多い割合に、必ずしも十分なシー
ル性を得られない。この原因は、内側シールリング14
に形成したシールリップ17の弾性により、この内側シ
ールリング14と外側シールリング15との間に、互い
に離れる方向の弾力が付与される為である。この様な弾
力が付与されると、外側シールリング15が外方(図5
の右方)に変位する傾向となり、この外側シールリング
15の外周縁と外輪5の端部内周面との当接圧が低下
し、当該摺接部のシール性が低下する。一方、上記弾力
に基づき上記内側シールリング14は、内方(図5の左
方)に変位する傾向となるが、この変位によっても内側
シールリング14の内周縁と軸13の外周面との当接圧
が大きくはならない。この結果、摺接部の数が多い割に
は全体としてのシール性向上効果が少ない。
【0010】しかも、図5に示した構造の場合には、内
側シールリング14と外側シールリング15とを、軸方
向に亙って互いに直列に設ける分、シール付転がり軸受
の軸方向(図5の左右方向)に亙る寸法が大きくなる。
半浮動式車軸装置等には、シール付転がり軸受の設置空
間が限られている構造のものが多く存在する。この様な
構造の場合には、図5に示した様な構造を採用できない
場合がある。又、使用状態等に起因して、外輪と内輪と
の相対傾きが大きくなる様な転がり軸受には、シールリ
ングを軸受中心に近く設置した方が、シールリングの締
め代の変化が少なくなり、シール性を保持する上で有利
である。この為、軸方向寸法が小さくて、しかも十分な
シール性能を発揮できる構造の実現が望まれている。
【0011】更に、図6に示した第3例の構造の場合に
は、シールリップ20の先端縁とシール補助板18の内
側面との直径方向に亙る当接位置が、シールリング19
と係止溝8との係合部よりも直径方向外方に位置してい
る。この為上記シールリング19に、上記係合部を中心
として図6で時計方向のモーメントが作用する。そし
て、このモーメントにより、シールリング19の内周縁
と内輪3の開口周縁部、並びにシールリップ20の先端
縁とシール補助板18の内側面の摺接部の当接圧が何れ
も低くなる傾向となる。この結果、上述した第2例の場
合と同様に、摺接部の数が多い割には全体としてのシー
ル性向上効果が少ない。本発明のシール付転がり軸受
は、この様な事情に鑑みて発明したものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のシール付転がり
軸受は、前述した従来のシール付転がり軸受と同様に、
外周面に内輪軌道を有する内輪と、内周面に外輪軌道を
有し、上記内輪と同心に配置された外輪と、上記内輪軌
道と外輪軌道との間に転動自在に設けられた複数の転動
体と、上記内輪の端部外周面と上記外輪の端部内周面と
のうちの一方の周面に全周に亙って形成された係止溝
と、金属製の芯材とこの芯材により補強された弾性材と
により全体を円輪状に形成されたシールリングとを備え
る。そして、このシールリングの基端側周縁部を上記係
止溝に係止し、このシールリングを構成する上記弾性材
の先端側周縁を上記内輪の端部外周面と上記外輪の端部
内周面とのうちの他方の周面の端部に摺接させている。
【0013】特に、本発明のシール付転がり軸受に於い
ては、上記他方の周面の端部には円錐凸面状の傾斜面が
形成されており、上記シールリングを構成する上記弾性
材の先端側周縁を構成する第一のシールリップの先端縁
はこの傾斜面に弾性的に当接してこの傾斜面と摺接す
る。又、上記弾性材の直径方向先半部で上記転動体と反
対側面には第二のシールリップが形成されており、この
第二のシールリップは、上記反対側面から離れるに従っ
て直径方向外側に向かう方向に傾斜している。更に、上
記第二のシールリップの先端縁は少なくとも自由状態で
は、上記内輪及び外輪の端面から軸方向外方に突出す
る。
【0014】
【作用】上述の様に構成される本発明のシール付転がり
軸受の使用時には、第二のシールリップを、傾斜面を有
する軌道輪に隣接して設けられた他の部材の軸方向端面
に弾性的に当接させる。この結果シールリングの直径方
向先半部は、第一、第二の両シールリップによって、軸
方向両側から弾性的に押圧される。言い換えれば、これ
ら第一、第二の両シールリップが上記シールリングの先
半部を反対方向に弾性的に押圧する。この結果、第一の
シールリップの先端縁と傾斜面との当接圧及び第二のシ
ールリップの先端縁と上記他の部材の軸方向端面との当
接圧が、互いに補完し合う状態で十分に大きくなる。こ
の為、転動体を設置した空間部分のシール性を十分に確
保できる。又、上記第二のシールリップの先端縁は直径
が広がる方向に弾性変形するので、この先端縁に皺が寄
る事はなく、この先端縁は全周に亙って上記他の部材の
軸方向端面に隙間なく当接する。
【0015】
【実施例】図1は本発明の第一実施例を示している。シ
ール付転がり軸受を構成する転がり軸受本体1は、前述
した従来構造の場合と同様に、外周面に内輪軌道2を有
する内輪3と、内周面に外輪軌道4を有し、上記内輪3
と同心に配置された外輪5と、上記内輪軌道2と外輪軌
道4との間に転動自在に設けられた複数の転動体6とを
備える。複数の転動体6を保持器7により転動自在に保
持する点、大きなラジアル荷重を支承する為に転動体と
して、図示の様な玉に代えて、ころ又はテーパころを使
用する事も、従来と同様である。
【0016】又、上記外輪5の両端部内周面には係止溝
8、8を、それぞれ全周に亙って形成している。又、上
記内輪3の両端部外周面には、円錐凸面状の傾斜面2
2、22を形成している。本実施例の場合にこの傾斜面
22、22の外径は、上記内輪3の両端面に向かう程小
さくなる。上記両係止溝8、8にシールリング23、2
3の外周縁を係止している。これら各シールリング2
3、23は、鋼板等の金属製の芯材11、11と、この
芯材11、11により補強された、ゴム、エラストマー
等の弾性材24、24とにより、全体を円輪状に形成さ
れている。本実施例の場合には、上記係止溝8、8に係
止される各シールリング23、23の外周縁が基端縁と
なり、反対に内周縁が先端縁となる。
【0017】この弾性材24、24はそれぞれ、第一、
第二の両シールリップ25、26を有する。このうち、
第一のシールリップ25、25は、上記弾性材24、2
4の先端側周縁となる上記各シールリング23、23の
内周縁部を構成する。そして、これら各第一のシールリ
ップ25、25の端縁は、上記各傾斜面22、22に弾
性的に当接してこれら各傾斜面22、22と摺接する。
一方、上記第二のシールリップ26、26は、上記各弾
性材24、24の直径方向先半部である内径側半部で、
前記転動体6を設置した空間21と反対側面である外側
面に形成している。これら第二のシールリップ26、2
6は、上記反対側面から離れるに従って直径方向外側に
向かう方向に傾斜している。又、これら各第二のシール
リップ26、26の先端縁は少なくとも自由状態では、
前記内輪3及び外輪5の端面3a、5aから軸方向(図
1の左右方向)外方に突出する。
【0018】上述の様に構成される本発明のシール付転
がり軸受の使用時には、各シールリング23、23の外
側面に形成した第二のシールリップ26、26を、傾斜
面22、22有する軌道輪である内輪3に隣接して設け
られた他の部材の軸方向端面に弾性的に当接させる。こ
の様な他の部材としては、上記内輪3を外嵌固定する軸
の外周面に形成された鍔部、或は内輪3と共に軸に外嵌
固定されたスペーサ等が考えられる。何れにしても上記
他の部材の軸方向片端面の内径寄り部分は上記内輪3の
端面3aと当接し、外径寄り部分は上記各シールリング
23、23の内径側半部と対向する。
【0019】上述の様に、第二のシールリップ26、2
6を他の部材の軸方向端面に弾性的に当接させる結果、
上記各シールリング23、23の直径方向先半部である
内径側半部は、上記第一、第二の両シールリップ25、
25によって、軸方向両側から弾性的に押圧される。言
い換えれば、これら第一、第二の両シールリップ25、
26が上記各シールリング23、23の内径側半部を反
対方向に弾性的に押圧する。この結果、第一のシールリ
ップ25、25の先端縁と傾斜面22、22との当接圧
及び第二のシールリップ26、26の先端縁と上記他の
部材の軸方向端面との当接圧が、互いに補完し合う状態
で十分に大きくなる。
【0020】即ち、第一のシールリップ25、25の先
端縁が上記各傾斜面22、22を押圧する反作用とし
て、上記各シールリング23、23の内径側半部が上記
他の部材に近付く方向に変位する傾向となる。この為、
上記各第二のシールリップ26、26の先端縁と上記他
の部材の軸方向端面との当接圧が確保される。反対に、
第二のシールリップ26、26の先端縁が上記他の部材
の軸方向端面を押圧する反作用として、上記各シールリ
ング23、23の内径側半部が上記各傾斜面22、22
に近付く方向に変位する傾向となる。この為、上記各第
一のシールリップ25、25の先端縁と上記各傾斜面2
2、22との当接圧が確保される。この為、前記転動体
6を設置した空間21部分のシール性を十分に確保でき
る。
【0021】又、上記各第二のシールリップ26、26
は、先端縁に向かう程直径方向外方に向かう方向に傾斜
しているので、使用時にこれら各第二のシールリップ2
6、26の先端縁は、上記他の部材の軸方向端面に押し
付けられて、直径が広がる方向に弾性変形する。従っ
て、この先端縁に皺が寄る事はなく、この先端縁は全周
に亙って上記他の部材の軸方向端面に隙間なく当接す
る。これに対して、先端縁に向かう程直径方向内方に向
かう方向に傾斜させると、使用時にシールリップの先端
縁が圧縮されて、この先端縁に皺が寄り、シール性が悪
化する。
【0022】次に、図2は本発明の第二実施例を示して
いる。本実施例の場合には、空間21の両端開口部を塞
ぐ1対のシールリング23、27のうち、スペーサ等の
他の部材28に対向する一方(図2の左方)のシールリ
ング23にのみ、第二のシールリップ26を設けてい
る。対向する他の部材がない、他方(図2の右方)のシ
ールリング27は、第二のシールリップを持たない、一
般的なシールリングとしている。上記一方のシールリン
グ23の構成及び作用は、上述した第一実施例と同様で
ある。
【0023】次に、図3は本発明の第三実施例を示して
いる。前述した第一実施例及び上述した第二実施例が、
何れも外輪5側にシールリングを係止していたのに対し
て、本実施例の場合には、内輪3の側にシールリング2
3a、23aの内周縁部を係止している。これに合わせ
て、内輪3の両端部外周面に係止溝8、8を形成し、外
輪5の両端部外周面に傾斜面22a、22aを形成して
いる。円錐凸面状に形成された各傾斜面22a、22a
の内径は、上記外輪5の端面5a、5aに向かう程大き
くなる。弾性材24aの先端側周縁となる、上記各シー
ルリング23a、23aの外周縁部に形成された第一の
シールリップ25a、25aの外周縁は、上記各傾斜面
22a、22aに摺接させている。又、上記弾性材24
a、24aの先半部となる外径側半部外側面には、第二
のシールリップ26a、26aを形成している。これら
各第二のシールリップ26a、26aは、上記外側面か
ら離れるに従って直径方向外側に向かう方向に傾斜して
いる。シールリングの装着位置が内外逆になった以外の
構成及び作用は、前述した第一実施例と同様である。
【0024】
【発明の効果】本発明のシール付転がり軸受は、以上に
述べた通り構成され作用するので、軸方向寸法を大きく
する事なく、十分なシール性を得る事ができる。この
為、小型でしかも優れた耐久性及び信頼性を有する軸受
部を構成できる。又、間座等、適当な相手部材が存在す
れば、スリンガー等の余分な部品が不要になるので、軸
受部のコスト削減を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例を示す半部断面図。
【図2】同第二実施例を示す半部断面図。
【図3】同第三実施例を示す半部断面図。
【図4】従来構造の第1例を示す半部断面図。
【図5】同第2例を示す部分断面図。
【図6】同第3例を示す部分断面図。
【符号の説明】
1 転がり軸受本体 2 内輪軌道 3 内輪 3a 端面 4 外輪軌道 5 外輪 5a 端面 6 転動体 7 保持器 8 係止溝 9 段部 10 シールリング 11 芯材 12 弾性材 13 軸 14 内側シールリング 15 外側シールリング 16 係止溝 17 シールリップ 18 シール補助板 19 シールリング 20 シールリップ 21 空間 22、22a 傾斜面 23、23a シールリング 24、24a 弾性材 25、25a 第一のシールリップ 26、26a 第二のシールリップ 27 シールリング 28 他の部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に内輪軌道を有する内輪と、内周
    面に外輪軌道を有し、上記内輪と同心に配置された外輪
    と、上記内輪軌道と外輪軌道との間に転動自在に設けら
    れた複数の転動体と、上記内輪の端部外周面と上記外輪
    の端部内周面とのうちの一方の周面に全周に亙って形成
    された係止溝と、金属製の芯材とこの芯材により補強さ
    れた弾性材とにより全体を円輪状に形成されたシールリ
    ングとを備え、このシールリングの基端側周縁部を上記
    係止溝に係止し、このシールリングを構成する上記弾性
    材の先端側周縁を上記内輪の端部外周面と上記外輪の端
    部内周面とのうちの他方の周面の端部に摺接させたシー
    ル付転がり軸受に於いて、上記他方の周面の端部には円
    錐凸面状の傾斜面が形成されており、上記シールリング
    を構成する上記弾性材の先端側周縁を構成する第一のシ
    ールリップの先端縁はこの傾斜面に弾性的に当接してこ
    の傾斜面と摺接し、上記弾性材の直径方向先半部で上記
    転動体と反対側面には第二のシールリップが形成されて
    おり、この第二のシールリップは、上記反対側面から離
    れるに従って直径方向外側に向かう方向に傾斜してお
    り、上記第二のシールリップの先端縁は少なくとも自由
    状態では、上記内輪及び外輪の端面から軸方向外方に突
    出する事を特徴とするシール付転がり軸受。
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