JPH08155838A - 砥石の製造方法及び砥石 - Google Patents

砥石の製造方法及び砥石

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JPH08155838A
JPH08155838A JP30392394A JP30392394A JPH08155838A JP H08155838 A JPH08155838 A JP H08155838A JP 30392394 A JP30392394 A JP 30392394A JP 30392394 A JP30392394 A JP 30392394A JP H08155838 A JPH08155838 A JP H08155838A
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mold
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grindstone
metal plating
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Takashi Kosakai
隆 小堺
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Abstract

(57)【要約】 【目的】砥石の砥粒の包絡線形状を正確に形成すること
が可能であり、且つコスト的にも安い砥石の製造方法を
提供する。 【構成】第1の型1の表面上に多数の砥粒2を略均一に
分散させる第1の工程と、第1の型1の表面に砥粒2を
覆って結合させるための金属メッキ層3を形成する第2
の工程と、金属メッキ層3の表面に第1の接着剤4を塗
布し、砥石の基材6と略同一の表面形状を有する第2の
型5を押し付けながら硬化させ、第1の接着剤の層4を
形成する第3の工程と、第2の型5を第1の接着剤の層
4から剥離する第4の工程と、第1の接着剤の層4の表
面に基材6を第2の接着剤7により接着する第5の工程
と、金属メッキ層3を第1の型から剥離する第6の工程
と、金属メッキ層3の表層を除去して、砥粒2の先端部
を露出させる第7の工程とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラスや結晶材料等の
硬脆材料の表面を、良好な表面粗さに研削するための砥
石の製造方法及び砥石に関し、特に、予め砥石の研削面
の完成形状を反転した表面形状を有する金型を用いて、
この金型の表面形状を砥石の砥粒先端部の包絡線形状に
転写させる砥石の製造方法及びこの製造方法により製造
された砥石に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ガラスや結晶材料等の硬脆材
料を研磨するためには、研削砥石が広く用いられている
が、この砥石の製造方法として、金型を用いて砥石の表
面形状を成形する方法が知られている。この方法は、予
め砥石の研削面の完成形状を反転した表面形状を有する
金型を用いて、この金型の表面形状を砥石の砥粒先端部
の包絡線形状に転写させるものである。このような金型
を用いて砥石を製造する方法としては、例えば特公昭6
3−41710号、特開平2−232172号、また本
願出願人が既に出願している特願平5−96040号等
に開示されているものがある。
【0003】上記の従来技術の内で、特願平5−960
40号に開示されている方法は、図8に示すごとく、
(1)金型102の表面に砥粒104を覆って結合剤と
なる金属メッキ層106を形成し(図8(a))、
(2)金属メッキ層106の表面を基材の形状にあわせ
て平滑に加工し(図8(b))、(3)金属メッキ層1
06の表面に砥石の基材108を接着剤110で接着し
(図8(c))、(4)金属メッキ層106、接着剤層
110、基材108が一体になったものを金型102か
ら剥離し(図8(d))、(5)剥離した金属メッキ層
106の表面を除去して砥粒104の先端部を露出させ
る(図8(e))、という方法であった。
【0004】一方、特公昭63−41710号には、
「金属シートすなわち砥粒を覆って形成された保持材層
を砥石基体、すなわち基材の表面に合成樹脂またはろう
付け等による接合層を介して接合一体化する」、また、
特開平2−232172号には、「研磨部材、すなわち
砥粒を覆って形成された保持材層を台金等の支持部材
上、すなわち基材上に適宜方法により固定する」と記載
されているが、いずれの方法においても、砥粒を覆って
形成された保持材層表面の形状や、その加工等について
は何等言及されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】まず、特願平5−96
040号に開示されている方法では、結合剤となる金属
メッキ層と砥石の基材を接着する際に、金属メッキ層を
基材の形状にあわせて加工している。
【0006】このとき金型の材質として、後の工程で金
属メッキ層を金型から剥離しやすいように、メッキの密
着力が比較的弱い例えばステンレス綱等の材料を用いて
いるため、金属メッキ層の加工方法によっては、加工中
の切削力によりメッキと金型が微小領域で剥離する場合
がある。
【0007】この場合には基材を接着して金属メッキ層
と接着剤層と基材とが一体になったものを金型から剥離
した後の金属メッキ層の表面形状、更に言えば金属メッ
キ層の表層を除去して露出させた砥粒の先端の包絡線形
状は、金型の形状を完全に反転した形状とはならないと
言う問題があった。
【0008】また金属メッキ層の中には硬度の高い砥粒
が入っているが、例えば大きな粒径の砥粒が混入した
り、或いは砥粒が重なりあって金属メッキ層中に取り込
まれていた場合には、金属メッキ層を加工している途中
で金属メッキ層中の砥粒が金属メッキ層の加工表面に露
出して、金属メッキ層の加工が著しく困難になる等の問
題があった。
【0009】また、特公昭63−41710号、特開平
2−232172号では、特に金属メッキ層と砥石の基
材を接着する時の金属メッキ層の表面の加工については
記載されていないが、金属メッキ層の表面を加工しなか
った場合、金属メッキ層は砥粒を覆って成長させたメッ
キであるため、砥粒がある部分とない部分でメッキ表面
に凹凸ができたり、或いはメッキ中のガスの発生により
ピンホール等の欠陥が発生したりすることにより、金属
メッキ層の表面は数十μm〜数百μmの凹凸を持ってい
る。また金属メッキ層を電気メッキ法により形成する場
合には電流密度の不均一により、金型の全域にわたって
均一な厚みでメッキを成長させることは困難である。そ
のため、砥石の基材と金属メッキ層を接着する時の接着
剤層の厚みは不均一となり、接着剤が硬化収縮する時に
接着剤の中に内部応力が残る。このように接着剤中に内
部応力が残ると、基材を接着して基材と接着剤層と金属
メッキ層とが一体になったものを金型から剥離した後の
金属メッキ層の表面形状、更に言えば金属メッキ層の表
層を除去して露出させた砥粒の先端の包絡線形状は、金
型の形状を完全に反転した形状とはならないと言う問題
があった。
【0010】また特に平面形状以外の、例えば球面形状
の総型砥石を従来の方法で製作する場合、図7に示し
た、金型上に形成された「砥粒を覆った金属メッキ層」
を加工してから基材と接着する方法では、平面形状の砥
石を製造する場合に比べて、基材の曲率半径にあわせて
メッキ層の曲率半径を精度良く加工する等、より高度な
加工技術が必要となり、砥石の製造コストが高くなって
しまう等の問題があった。
【0011】また金型上に形成された「砥粒を覆った金
属メッキ層」を加工しないで基材と接着する場合にも、
基材の表面形状を、金型表面形状及び、金属メッキ層、
接着剤層の厚みを考慮した上で決める必要があり、かつ
金属メッキ層の厚みを精度良くコントロールして金属メ
ッキを行わなければならないなど、より高度なメッキ技
術が必要となり、砥石の製造コストが高くなってしまう
等の問題があった。
【0012】したがって、本発明は上述した課題に鑑み
てなされたものであり、その目的とするところは、砥石
の砥粒の包絡線形状を正確に形成することが可能であ
り、且つコスト的にも安い砥石の製造方法及びこの製造
方法により製造された砥石を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、本発明の砥石の製造方法は、製
造すべき砥石の研削面の完成形状を反転した表面形状を
有する第1の型を使用し、該第1の型の表面形状を転写
して前記研削面を形成することにより製造される砥石の
製造方法であって、前記第1の型の表面上に多数の砥粒
を略均一に分散させる第1の工程と、前記砥粒が分散さ
れた第1の型の表面に、前記砥粒を覆って結合させるた
めの結合材となる金属メッキ層を形成する第2の工程
と、前記金属メッキ層の前記第1の型と接している第1
の表面の裏側の第2の表面に第1の接着剤を塗布し、前
記砥石の基材と略同一の表面形状を有する第2の型を前
記第1の接着剤の表面に押し付けながら前記第1の接着
剤を硬化させ、前記第2の型の表面形状が略転写された
第1の接着剤の層を形成する第3の工程と、前記第2の
型を前記第1の接着剤の層から剥離する第4の工程と、
前記第1の接着剤の層の表面に前記砥石の基材を第2の
接着剤により接着する第5の工程と、前記金属メッキ層
の前記第1の表面を前記第1の型から剥離して、前記砥
石の基材と前記第1及び第2の接着剤の層と前記金属メ
ッキ層とが一体になったものを前記第1の型から分離す
る第6の工程と、前記金属メッキ層の前記第1の表面の
表層を除去して、該第1の表面に前記砥粒の先端部を露
出させる第7の工程とを具備することを特徴としてい
る。
【0014】また、この発明に係わる砥石の製造方法に
おいて、前記第2の型の材料として、フッ素樹脂、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリアセタール、シリコン
樹脂のうち何れかを用いることを特徴としている。
【0015】また、この発明に係わる砥石の製造方法に
おいて、前記第1の接着剤として、エポキシ樹脂系接着
剤、フェノール樹脂系接着剤、アクリル樹脂系接着剤の
うち何れかを用い、前記第2の接着剤としてエポキシ樹
脂系接着剤、フェノール樹脂系接着剤、アクリル樹脂系
接着剤のうち何れかを用いることを特徴としている。
【0016】また、この発明に係わる砥石の製造方法に
おいて、前記第2の型の表面形状が、前記基材の表面形
状に前記第2の接着剤の層の厚みを加えた形状と略同一
であることを特徴としている。
【0017】また、この発明に係わる砥石の製造方法に
おいて、製造すべき砥石が曲率半径R0 の凸球面形状の
総型砥石である場合、前記第2の型の表面が曲率半径R
2 の凸面で、前記基材の表面が曲率半径R3 の凸面であ
り、且つR2 、R3 が、 R2 =R0 −(d+t1 ) R3 =R2 −t2 ただし、 d:金属メッキ層の厚さ t1:第1の接着剤の層の厚さ t2:第2の接着剤の層の厚さ であることを特徴としている。
【0018】また、この発明に係わる砥石の製造方法に
おいて、製造すべき砥石が曲率半径R0 の凹球面形状の
総型砥石である場合、前記第2の型の表面が曲率半径R
2 の凹面で、前記基材の表面が曲率半径R3 の凹面であ
り、且つR2 、R3 が、 R2 =R0 +(d+t1 ) R3 =R2 +t2 ただし、 d:金属メッキ層の厚さ t1:第1の接着剤の層の厚さ t2:第2の接着剤の層の厚さ であることを特徴としている。
【0019】また、この発明に係わる砥石の製造方法に
おいて、前記第2の型の外周部が段付形状または面取り
形状に形成されているとともに、前記基材の外周部が前
記第2の型の外周部の段付形状または面取り形状に対応
した形状に形成されており、前記基材の外周部の一部と
前記第1の接着剤の層とを、前記第2の接着剤で接着す
ることを特徴としている。
【0020】また、本発明の砥石は、砥石の本体となる
基材と、砥粒を結合させるための金属メッキ層と、該金
属メッキ層の裏面に接合され、該金属メッキ層と接して
いる面とは反対側の接合面が、前記基材の表面と略同一
形状に成形された第1の接着剤層と、該第1の接着剤層
の前記接合面に接合され、該接合面を前記基材の表面に
接着するための第2の接着剤層とを具備することを特徴
としている。
【0021】
【作用】以上のように構成されるこの発明の砥石の製造
方法及び砥石においては、金属メッキ層と砥石の基材と
を接着するにあたり、まず、金属メッキ層の表面に第1
の接着剤を塗布し、砥石の基材の表面形状と略同一の表
面形状を有する第2の型を押し付けて硬化させる。これ
により金属メッキ層の表面の凹凸が第1の接着剤によっ
て埋められてならされるので、第2の型を第1の接着剤
の層から剥離した後には、第1の接着剤の層の表面は砥
石の基材の表面形状に略沿った形状となる。また、第2
の型を第1の接着剤の層から剥離した後には第1の接着
剤の層には残留応力が残らない。このような作用によ
り、第1の接着剤の層は、残留応力が開放されて、且つ
その表面形状が砥石の基材の表面形状にほとんど一致し
た形状に成形されることとなる。その後、この第1の接
着剤の層の上に更に第2の接着剤を塗布して、第1の接
着剤の層の表面に砥石の基材を接着すれば、第2の接着
剤の層はほとんど均一の厚みの層となり、第2の接着剤
の層にも内部応力はほとんど発生しない。以上の作用に
より、砥石の基材と第1及び第2の接着剤の層と金属メ
ッキ層とが一体になったものを第1の型から剥離した後
の、金属メッキ層の表面形状、更に言えば金属メッキ層
の表層を除去して露出させた砥粒の先端の包絡線形状
は、金型の形状を非常に良く転写した形状となる。
【0022】また、平面形状以外の、例えば球面形状の
総型砥石を製作する場合、第2の型の表面形状にあわせ
て砥石の基材を製作するか、基材の表面形状に合わせて
第2の型を製作しさえすれば、高度な金属メッキ層の加
工技術や、高度なメッキ技術は必要なく、砥石の製造コ
ストを安くおさえることができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について添付図
面を参照して詳細に説明する。 (第1の実施例)まず、図1は、本発明の第1の実施例
の砥石の製造方法を、製造工程ごとに段階的に示した模
式図である。図1を参照して第1の実施例の砥石の製造
方法について説明する。
【0024】まず、図1(a)に示すように、表面が製
造すべき砥石の形状を反転した形状で、かつ平滑に仕上
げられた金型1の表面に、砥粒2を覆って結合剤層とな
る金属メッキ層3を形成させる。ここで用いる金型1の
材質は、金型メッキ層3との密着力が比較的弱い材料、
例えば、ステンレス綱、超硬合金等を使用し、金属メッ
キの種類に応じて、適宜選択する。金属メッキ層3は、
電気メッキ、或いは無電解メッキ等の技術により形成し
たニッケル、銅、クロム、亜鉛やそれらの合金から成
り、製造すべき砥石のボンドとしての硬度、使用する砥
粒とのなじみ性等により適宜選択する。本実施例では、
金型1の材質としてはステンレス綱、金属メッキ層3と
しては電気ニッケルメッキを使用した。
【0025】図2は、本実施例で金属メッキ層3の形成
のために用いる電気メッキ装置の一例の概略構成図であ
る。図2において、メッキ液32が満たされたメッキ浴
槽31内には、それぞれ直流電源33に接続されたアノ
ード34及びカソード35が対向配置されている。カソ
ード35の、アノード34との対向面には、導電性を有
する固定ねじ36により金型1がカソード35と導通状
態で固定されており、攪拌子38でメッキ液32を攪拌
しながら、直流電源33によりアノード34とカソード
35との間に電圧を印加することで、金型1に結合剤層
となる金属メッキ層3が形成される。このとき、余分な
部位(金型1の表面を除く部分)に金属メッキが形成さ
れないようにするために、カソード35側の金型1の表
面を除く部位を、マスク39で覆っておく。マスク39
としては、例えばエルフ社製のターコ5980−1Aの
ようなマスキング剤やスリーエム社製No.8403の
ようなマスクテープ等、一般に市販されているマスキン
グ材料を用いることができるが、これらに限定されるも
のではない。
【0026】本実施例では、メッキ液32としては、硫
酸ニッケルを250g/l、塩化ニッケルを70g/
l、ほう酸を30g/lの割合で含むメッキ液を用い
た。そして、メッキ液の温度が48°C、電流密度が5
A/dm2 、攪拌子38の回転数が60rpmという条
件でメッキ処理を行った。
【0027】金型1上にメッキを形成させる前に、金型
1上に所定の粒度の多数の砥粒2を分散配置させる。本
実施例では、砥粒2として、平均粒径30μmの人工ダ
イヤモンド砥粒を使用した。
【0028】砥粒2を分散配置させる方法は、図2のメ
ッキ浴槽31内でアノード34を一旦はずし、金型1の
上方から、金型1の表面に向けて砥粒2を投入する。
【0029】砥粒2の投入の際には、各砥粒が金型1の
表面全体に均一に分布するように、金型1の表面全体に
対応する範囲内でほぼ均等に投入する。また、金型1を
その軸心回りに回転させながら各砥粒2を投入すると、
各砥粒2をより均一に分布させることができる。
【0030】本実施例では、砥粒2が金型の表面と接触
する部分が、砥石の研削面となるので、砥粒2が多少重
なりあって2層あるいは3層になっても砥石の研削面の
形状には影響せず、各砥粒2を必ずしも1層だけ分散配
置する必要はない。
【0031】このようにして砥粒2を金型表面に分散配
置した後、前述のメッキ方法により結合剤層となる金属
メッキ層3を形成させる。本実施例では図2に示す装置
で、120分間メッキ処理を行い、約50μmの金属メ
ッキ層3を形成した。
【0032】次に金属メッキ層3の上に、第1の接着剤
層4となる第1の接着剤を塗布した後、図1(b)に示
す様に第2の型としての接着面成形用型5をのせて押圧
し、そのままの状態で第1の接着剤層4を硬化させる。
【0033】ここで用いる接着剤4は、例えばエポキシ
系の接着剤、フェノール樹脂系接着剤、アクリル樹脂系
接着剤、あるいは半田などの低融点金属等を用いること
ができるが、これらに限定されるものではなく、硬化後
の硬度が高いこと、対候性が高いこと、金属メッキ層3
や後述する第2の接着剤との接着力が十分にあることを
満足すれば良い。本実施例では、第1の接着剤としては
2液混合型のエポキシ系の接着剤を使用した。
【0034】またここで用いる接着面成形用型5は、後
述する砥石の基材6の表面形状とほぼ同一の表面形状を
有しており、材料としては例えばフッ素樹脂、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリアセタール、シリコン樹脂
等を用いることができるが、これらに限定されるもので
はなく、第1の接着剤4が接着されない材料、あるいは
非常に接着力が弱い材料を使用すれば良い。本実施例で
は接着面成形用型5の材料として、フッ素樹脂(デュポ
ン社製テフロン)を使用した。
【0035】第1の接着剤層4が十分に硬化した後、図
1(c)に示すように、接着面成形用型5のみを剥離し
て、金型1、金属メッキ3、及び第1の接着剤層4が一
体になったものを得るが、この段階で第1の接着剤層4
の表面形状は、後述する基材6の表面形状をほぼ反転し
た形状になっている。
【0036】次に図1(d)に示すように、基材6を第
2の接着剤7により第1の接着剤4の表面に接着する。
第1の接着剤層4と、基材6の表面形状は、反転してほ
ぼ同一の形状であるため、第2の接着剤層7の厚さは、
全面にわたってほぼ均一となる。
【0037】第2の接着剤7としては、例えばエポキシ
樹脂系接着剤、フェノール樹脂系接着剤、アクリル樹脂
系接着剤等を使用することができるが、これらに限定さ
れるものではなく、硬化後の硬度が高く、第1の接着剤
層4及び基材6との接着力が十分にあるものが望まし
い。本実施例では第2の接着剤7として、2液混合型の
エポキシ系接着剤を使用した。
【0038】その後図1(e)に示すように、砥粒2を
覆った金属メッキ層3と第1の接着剤層4と第2の接着
剤層7と基材6とが一体となったものを、金型1から剥
離する。この段階で、金属メッキ層3の表面の形状は、
金型1の表面の形状を反転した形状に形成されている。
【0039】図3は、砥粒2を覆った金属メッキ層3と
第1の接着剤層4と第2の接着剤層7と基材6とが一体
となったものを、金型1から剥離する際に使用する剥離
装置の一例を示した図である。図3に示す剥離装置で
は、金型1及び基材6のそれぞれ裏面に、固定ねじ42
及び剥離ねじ43をねじ込み、剥離ねじ43を締め込ん
でいくことによって引っ張り力が発生し、各層の界面の
うち、結合力が最も弱い部分が剥離する。本実施例で
は、金属メッキ層3と、金型1の界面が最も結合力が弱
く、砥粒2を覆った金属メッキ層3と第1の接着剤層4
と第2の接着剤層7と基材6とが一体になったものが、
金型1から剥離される。
【0040】そして最後に図1(f)に示すように、金
属メッキ層3の表面を、メッキ金属を溶かす酸などによ
りエッチングし、砥粒2の先端部を、金属メッキ層3の
表面から露出させる。この段階で、砥粒3の先端部の包
絡線形状は、金型1の表面形状を正確に反転して転写し
た形状となる。
【0041】図4は金属メッキ層をエッチングするため
のエッチング装置の一例の概略図で、本実施例では、エ
ッチング液として硝酸、塩酸の混合液を用い、図4に示
すエッチング装置で、10分間のエッチングを行って金
属メッキ層3の表層を除去し、金属メッキ層3の表面か
ら砥粒を約5μm露出させた。
【0042】図4に示すエッチング装置では、エッチン
グ液の浴槽51内のエッチング液52を攪拌子53で攪
拌し、紐54等でつるした砥石をエッチング液52中に
所定時間侵漬することにより、金属メッキ層3をエッチ
ングする。この際、金属メッキ層3の表面のみをエッチ
ングするために、メッキ層表面を除く部位、例えば、基
材6表面は、マスク材や、マスクテープ等によりマスキ
ングし、エッチング液で腐食されないようにすることが
好ましい。
【0043】以上説明したように、上記の第1の実施例
によれば、金型から砥石となる部分を剥離した後に、接
着剤の内部応力により砥石表面の形状が変化することが
防止されるため、砥粒の先端部の包絡線形状が、金型の
表面形状を非常に良好に転写した形状に形成された砥石
を得ることができる。 (第2の実施例)第1の実施例では、研削面が平面形状
の総型砥石を製造する場合について述べたが、この第2
の実施例では研削面が球面形状の総型砥石、いわゆる球
面皿を製造する場合の例について述べる。
【0044】球面形状の総型砥石を製造する場合、当然
のことながら金型としては製造すべき砥石の形状を反転
した球面形状のものを使用するが、球面形状の金型上へ
結合剤層となるメッキを成長させた場合、メッキがほぼ
均等肉厚となるとすれば、金型上に形成されたメッキ上
面の形状は、成長したメッキの厚さ分だけ金型とは曲率
半径が異なる球面形状となる。ゆえに接着剤層の厚さを
均等肉厚とするためには、基材を金型とは異なる曲率半
径の球面形状にする必要がある。
【0045】図5は球面皿を本発明の方法で製造する場
合に、基材6及び接着面成形用型5の曲率半径をどのよ
うに設定すれば良いかを模式的に示した図である。
【0046】図5(a)は、凸面の球面皿(曲率半径R
0 )を製造する場合の例であるが、金型1(凹面)の曲
率半径R1 をR1 =R0 、金属メッキ層3の厚さをd、
第1の接着剤層4の厚さをt1 、第2の接着剤層7の厚
さをt2 とすれば、接着面成形用型5(凸面)の曲率半
径R3を R3=R1−(d+t1 ) 基材6(凸面)の曲率半径R2を R2=R3−t2=R1−(d+t1+t2 ) とすれば良い。
【0047】図5(b)は、凹面の球面皿(曲率半径R
0 )を製造する場合の例であるが、金型1(凸面)の曲
率半径R1 ’をR1 ’=R0 、金属メッキ層3の厚さを
d、、第1の接着剤層4の厚さをt1、第2の接着剤層
7の厚さをt2とすれば、接着面成形用型5(凹面)の
曲率半径R3 ’を R3’=R1 ’+(d+t1 ) 基材6(凹面)の曲率半径R2 ’を R2’=R3 ’+t2 =R1 ’+(d+t1 +t2 ) とすれば良い。
【0048】以上の曲率半径の式に基づき、球面形状の
総型砥石、いわゆる球面皿を製作するときの計算例を次
に述べる。
【0049】 製造する球面皿の曲率半径 R0=15.00mm 金属メッキ層の厚さ d=100μm(0.100mm) 第1の接着剤の厚さ t1=30μm(0.030mm) 第2の接着剤の厚さ t2=5μm(0.005mm) とすると、 製造する球面皿が凸面の場合 金型(凹面)の曲率半径 R1 =15.000mm 基材(凸面)の曲率半径 R2 =14.865mm 接着面成形用型(凸面)の曲率半径 R3 =14.870mm となる。
【0050】また、製造する球面皿が凹面の場合 金型(凸面)の曲率半径R1 R1 ’=15.000mm 基材(凹面)の曲率半径R2 R2 ’=15.135mm 接着面成形用型(凹面)の曲率半径 R3 ’=15.130mm となる。
【0051】球面皿を製造する場合の、金属メッキ層の
形成方法、第1の接着剤層の成形方法、接着面成形用型
の剥離方法、基材の接着方法、金型の剥離方法、及び金
属メッキ層の表層の除去方法などは、実施例1とほぼ同
じなので、その説明は省略する。
【0052】以上のようにして得られる球面形状の総型
砥石の砥粒先端部の包絡線形状は、非常に良く金型面の
形状を反転した球面形状に形成される。 (第3の実施例)第1及び第2の実施例では、平面形状
の総型砥石を製造する場合は、平面形状の基材及び接着
面成形用型を、球面形状の総型砥石では球面形状の基材
及び接着面成形用型を使用し、それぞれ金属メッキ層と
第1の接着剤層と第2の接着剤層の厚みがほぼ均一にな
るように、基材及び接着面成形用型の形状を決定する例
について述べた。
【0053】しかしながら、本発明においては、第2の
接着剤層の厚みがほぼ均一であること、すなわち基材と
接着面成形用型の形状がほぼ同一、厳密に言えば接着面
成形用型の形状が、基材の形状に第2の接着剤層の厚み
を加えた形状と同一であることを満たせば、金属メッキ
層、及び第1の接着剤層の厚みは均一でなくとも良い。
極端に言えば、平面形状の砥石に球面形状の基材を使用
したり、球面形状の砥石に平面形状の基材を使用するこ
とも可能である。
【0054】この第3の実施例では、金型の形状と、基
材及び接着面成形用型の形状が異なる場合の例について
述べる。
【0055】図6(a)は、接着面成形用型5の外周部
が段付き構造となっている例で、外周部が段付き構造の
接着面成形用型5を押しつけて第1の接着剤を硬化させ
ると、接着面成形用型5の段付き形状に対応して、第1
の接着剤層4の外周部に突起部4aが形成される。そし
て接着面成形用型5を剥離した後、接着面成形用型5の
外周段付き部5aの直径よりわずかに小さい直径の基材
6を、成形された第1の接着剤層4の表面に第2の接着
剤7で貼りつける。
【0056】なお、接着剤を硬化させると、接着剤の種
類にもよるが、一般的には接着剤層は収縮するため、こ
こで用いる接着面成形用型5の外周段付き部5aが、成
形面に対して直角、または逆テーパであると第1の接着
剤層4を硬化させたとき外周部で締めつけられて、接着
面成形用型5が剥離できなくなる恐れがある。
【0057】そこで本実施例では接着面成形用型5とし
て、図7に示すように外周段付き部5aに5°程度のテ
ーパをつけてあるものを用いた。
【0058】図6(b)は、接着面成形用型5の外周部
が面取り構造となっている例で、外周部が面取りしてあ
る接着面成形用型5を押しつけて第1の接着剤層4を硬
化させると、接着面成形用型5の外周部の面取り部5a
の形状を反転した形状の突起部4aが、第1の接着剤層
4の外周部に形成される。そして接着面成形用型5を剥
離した後、接着面成形用型5の面取り形状とほぼ同じ面
取り形状の基材6を、成形された第1の接着剤層4の表
面に第2の接着剤で貼り付ける。
【0059】図6(a),(b)のような特殊な外周構
造を持った砥石を製造する場合においても、金属メッキ
層の形成方法、第1の接着剤層の成形方法、接着面成形
用型の剥離方法、基材の接着方法、金型の剥離方法、及
び金属メッキ層の表層の除去方法などは、実施例1とほ
ぼ同じなので、その説明は省略する。
【0060】また、図6(a),(b)のように基材6
の外周部にかけて、金属メッキ層3と基材6を第1及び
第2の接着剤で接着することによって、金属メッキ層3
と基材6との接着力を高めることができる。
【0061】また、砥石の製造時、特に第1の接着剤層
4上に基材を接着するときに、第1の接着剤層4の外周
の段付き部あるいは面取り部4aで、基材6の位置が決
められるため、例えば基材6が横方向にずれて接着され
てしまうといったようなトラブルが発生することを防止
できる。
【0062】なお、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲
で、上記実施例を修正または変形したものに適用可能で
ある。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように発明に係わる砥石の
製造方法及び砥石においては、金属メッキ層と砥石の基
材とを接着するにあたり、まず、金属メッキ層の表面に
第1の接着剤を塗布し、砥石の基材の表面形状と略同一
の表面形状を有する第2の型を押し付けて硬化させる。
これにより金属メッキ層の表面の凹凸が第1の接着剤に
よって埋められてならされるので、第2の型を第1の接
着剤の層から剥離した後には、第1の接着剤の層の表面
は砥石の基材の表面形状に略沿った形状となる。また、
第2の型を第1の接着剤の層から剥離した後には第1の
接着剤の層には残留応力が残らない。このような作用に
より、第1の接着剤の層は、残留応力が開放されて、且
つその表面形状が砥石の基材の表面形状にほとんど一致
した形状に成形されることとなる。その後、この第1の
接着剤の層の上に更に第2の接着剤を塗布して、第1の
接着剤の層の表面に砥石の基材を接着すれば、第2の接
着剤の層はほとんど均一の厚みの層となり、第2の接着
剤の層にも内部応力はほとんど発生しない。以上の作用
により、砥石の基材と第1及び第2の接着剤の層と金属
メッキ層とが一体になったものを第1の型から剥離した
後の、金属メッキ層の表面形状、更に言えば金属メッキ
層の表層を除去して露出させた砥粒の先端の包絡線形状
は、金型の形状を非常に良く転写した形状となる。
【0064】また、本発明による方法では、金型上に成
長した後の結合材となるメッキ層の加工を行わないこと
から、切削力による金型とメッキ層の微小剥離といった
トラブルが起こらず、この意味からも金属メッキ層表面
の形状が、金型の形状を反転して非常に良好に転写した
形状となり、金属メッキ層の表層を除去して砥粒先端部
を露出させた後は、この金属メッキ層表面の形状が、ほ
ぼ砥粒先端部の包絡線形状となるため、砥粒先端の高さ
が、目標通りに非常に良好に揃った砥石を、安定して、
製造することができる。
【0065】また、球面形状の砥石を製造する場合であ
っても、メッキ層や接着剤層の厚さを考慮して、基材の
形状を決めるなどの必要がなく、基材を比較的単純な形
状に置き換えることもでき、高度な加工技術やメッキ技
術を用いることがなく砥石を製造できるため、砥石の製
造コストを下げることができる。
【0066】また、接着面成形用金型を押しつけて第1
の接着剤層を硬化させて基材とほぼ同一形状の接着面を
成形することから、例えば外周部に段付き形状あるいは
面取り形状をつけて、結合材と基材の接着力を高めるこ
とも比較的簡単に実現できる。
【0067】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の砥石の製造方法を、製
造工程ごとに段階的に示した模式図である。
【図2】結合剤層となる金属メッキ層の形成のために用
いる電気メッキ装置の一例の概略構成図である。
【図3】砥粒を覆った金属メッキ層と接着剤層と基材と
が一体となったものを、金型から剥離する際に使用する
剥離装置の一例を示した図である。
【図4】金属メッキ層の表層をエッチングで除去するた
めのエッチング装置の一例の概略構成図である。
【図5】球面形状の総型砥石(球面皿)を製造する場合
に、基材及び接着面成形用型の曲率半径をどのように設
定すれば良いかを模式的に示した図である。
【図6】接着面成形用型の外周部が、段付き構造または
面取り構造である例を示した図である。
【図7】接着面成形用型の外周段付き部にテーパを付け
た状態を示した図である。
【図8】従来の、金型面の形状を反転して砥粒先端部の
包絡線形状に転写させる砥石の製造方法の例を製造工程
ごとに段階的に示した模式図である
【符号の説明】
1,102 金型 2,104 砥粒 3,106 金属メッキ層 4 第1の接着剤層 5 接着面成形用型 6,108 基材 7 第2の接着剤層 110 接着剤層 31 メッキ浴槽 32 メッキ液 33 直流電源 34 アノード 35 カソード 36 固定ねじ 38,53 攪拌子 39 マスク 41 ベース 42 固定ねじ 43 剥離ねじ 51 浴槽 52 メッキ腐食液 54 紐

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製造すべき砥石の研削面の完成形状を反
    転した表面形状を有する第1の型を使用し、該第1の型
    の表面形状を転写して前記研削面を形成することにより
    製造される砥石の製造方法であって、 前記第1の型の表面上に多数の砥粒を略均一に分散させ
    る第1の工程と、 前記砥粒が分散された第1の型の表面に、前記砥粒を覆
    って結合させるための結合材となる金属メッキ層を形成
    する第2の工程と、 前記金属メッキ層の前記第1の型と接している第1の表
    面の裏側の第2の表面に第1の接着剤を塗布し、前記砥
    石の基材と略同一の表面形状を有する第2の型を前記第
    1の接着剤の表面に押し付けながら前記第1の接着剤を
    硬化させ、前記第2の型の表面形状が略転写された第1
    の接着剤の層を形成する第3の工程と、 前記第2の型を前記第1の接着剤の層から剥離する第4
    の工程と、 前記第1の接着剤の層の表面に前記砥石の基材を第2の
    接着剤により接着する第5の工程と、 前記金属メッキ層の前記第1の表面を前記第1の型から
    剥離して、前記砥石の基材と前記第1及び第2の接着剤
    の層と前記金属メッキ層とが一体になったものを前記第
    1の型から分離する第6の工程と、 前記金属メッキ層の前記第1の表面の表層を除去して、
    該第1の表面に前記砥粒の先端部を露出させる第7の工
    程とを具備することを特徴とする砥石の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第2の型の材料として、フッ素樹
    脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアセタール、
    シリコン樹脂のうち何れかを用いることを特徴とする請
    求項1に記載の砥石の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の接着剤として、エポキシ樹脂
    系接着剤、フェノール樹脂系接着剤、アクリル樹脂系接
    着剤のうち何れかを用い、前記第2の接着剤としてエポ
    キシ樹脂系接着剤、フェノール樹脂系接着剤、アクリル
    樹脂系接着剤のうち何れかを用いることを特徴とする請
    求項1に記載の砥石の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第2の型の表面形状が、前記基材の
    表面形状に前記第2の接着剤の層の厚みを加えた形状と
    略同一であることを特徴とする請求項1に記載の砥石の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 製造すべき砥石が曲率半径R0 の凸球面
    形状の総型砥石である場合、前記第2の型の表面が曲率
    半径R2 の凸面で、前記基材の表面が曲率半径R3 の凸
    面であり、且つR2 、R3 が、 R2 =R0 −(d+t1 ) R3 =R2 −t2 ただし、 d:金属メッキ層の厚さ t1:第1の接着剤の層の厚さ t2:第2の接着剤の層の厚さ であることを特徴とする請求項4に記載の砥石の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 製造すべき砥石が曲率半径R0 の凹球面
    形状の総型砥石である場合、前記第2の型の表面が曲率
    半径R2 の凹面で、前記基材の表面が曲率半径R3 の凹
    面であり、且つR2 、R3 が、 R2 =R0 +(d+t1 ) R3 =R2 +t2 ただし、 d:金属メッキ層の厚さ t1:第1の接着剤の層の厚さ t2:第2の接着剤の層の厚さ であることを特徴とする請求項4に記載の砥石の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 前記第2の型の外周部が段付形状または
    面取り形状に形成されているとともに、前記基材の外周
    部が前記第2の型の外周部の段付形状または面取り形状
    に対応した形状に形成されており、前記基材の外周部の
    一部と前記第1の接着剤の層とを、前記第2の接着剤で
    接着することを特徴とする請求項1に記載の砥石の製造
    方法。
  8. 【請求項8】 砥石の本体となる基材と、 砥粒を結合させるための金属メッキ層と、 該金属メッキ層の裏面に接合され、該金属メッキ層と接
    している面とは反対側の接合面が、前記基材の表面と略
    同一形状に成形された第1の接着剤層と、 該第1の接着剤層の前記接合面に接合され、該接合面を
    前記基材の表面に接着するための第2の接着剤層とを具
    備することを特徴とする砥石。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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