JPH08154924A - 測定機能を有する眼底カメラ - Google Patents

測定機能を有する眼底カメラ

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JPH08154924A
JPH08154924A JP6330173A JP33017394A JPH08154924A JP H08154924 A JPH08154924 A JP H08154924A JP 6330173 A JP6330173 A JP 6330173A JP 33017394 A JP33017394 A JP 33017394A JP H08154924 A JPH08154924 A JP H08154924A
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JP
Japan
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fundus
light
camera
illumination
oxygen content
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Application number
JP6330173A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Kasahara
達也 笠原
Hiroshi Ishibe
博史 石部
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KONAN KK
Original Assignee
KONAN KK
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Publication date
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
  • Eye Examination Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】テレビカメラによる眼底画像から、容易に動脈
の任意位置を選択して該位置の血流の酸素含有率を測定
でき、脳に極めて近い動脈血流の酸素含有率の測定によ
り、脳に関する病気の正確な診断に寄与できる測定機能
を備えた眼底カメラを提供する。 【構成】眼底撮影光学系の結像共役位置にモノクロテレ
ビカメラ13とカラーテレビカメラ11を設け、ヘモグロビ
ンと酸化ヘモグロビンに夫々通過光が感応する第1,第
2の干渉フィルタ17,18と光学平面ガラス19を円盤状の
フィルタ枠16に配置して、円盤の回転と連動してストロ
ボ14を発光させる。ストロボ発光時、第1の干渉フィル
タ17を介した照明光により眼底像をメモリする第1のフ
レームメモリ31と第2の干渉フィルタ18を介した照明光
により眼底像をメモリする第2フレームメモリ32の画素
のメモリ値から、マウス38でモニタの眼底像に指示した
位置の酸素含有率を制御装置36で演算してモニタ37に表
示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、眼底撮影時に、医学
的に必要な数値を測定・表示できる機能を備えた眼底カ
メラに関し、より詳しくは、眼底各部の動脈血流の酸素
含有率を測定できる機能を備えた眼底カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】近年眼底撮影は、動脈硬化・高血圧症等
多くの有用な内科的所見が得られることから、健康診断
において広く行われるようになった。この場合、撮影し
た写真より、眼底血管の状況を見て定性的な判断を行う
ことが主体で、より正確な診断を行うためには、撮影済
みの眼底像を解析して得たデータより之を行うようにし
ている。例えば、眼底の血管の太さを測定して動脈硬化
の診断の資料とすること、同じく眼底の血管の蛇行状態
や眼底の乳頭径を測定して糖尿病診断の資料とすること
等が行われている。
【0003】一方、呼吸器系疾患の診断や監視などに動
脈血の酸素飽和度(酸素含有率)の測定があるが、被検
者の採血を不要として直接的に該酸素飽和度を測定する
ようにしたものが、耳介を通過する透過光を利用するも
のとして、特開昭50−128387号公報の光学式血
液測定装置のイヤオキシメータの実施例に記載されてお
り、また指先を透過する光を利用するものとして、特開
昭50−143380号公報のオキシメーターの実施例
(第2図参照)に記載されているが、何れも被検部の虚
血をする必要なく脈動する血液を透過した光の検出によ
り之を行っている。そして、現状では眼底像より直接的
に診断のための之等の数値的データを得られるものは存
在していない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の血液の酸素含有
率の測定では、動脈血の分離が困難なため、脈動する血
液の透過率から之を算出するようにしているが、脳に関
する病気の診断の場合、前記指先を透過する光を利用す
るものでは、脳から離れているため診断資料としては不
正確であり、耳介の透過光によるものは、イヤピースへ
の挾持や耳を温める必要がある等操作の不便さは免れな
かった。本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであ
って、テレビカメラによる眼底画像から、動脈の任意場
所を選択して容易に該位置の血液の酸素含有率を測定す
ることができて、脳に極めて近い箇所の動脈血流の酸素
含有率の測定により、脳に関する病気の診断の正確さを
増すことができ、該病気の診断に寄与することのできる
測定機能を備えた眼底カメラを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の測定機能を有する眼底カメラにおいては、
少くとも、観察照明手段と撮影照明手段と眼底撮影光学
系とモニタを備えた眼底カメラにおいて、眼底撮影光学
系が眼底像を結像する結像共役位置にモノクロテレビカ
メラとカラーテレビカメラを備え、撮影照明手段がヘモ
グロビンと酸化ヘモグロビンに夫々通過光が感応する第
1,第2の一対の干渉フィルタを含むフィルタ類を照明
光路に切替え挿入可能に備え、且つ、前記第1の干渉フ
ィルタを介した照明光による眼底像をメモリする第1の
フレームメモリと、同じく第2の干渉フィルタを介した
照明光による眼底像をメモリする第2のフレームメモリ
と、第1,第2のフレームメモリの画素のメモリ値から
眼底各部の酸素含有率を演算する手段とを持つことによ
り構成されている。
【0006】前記酸素含有率を演算する手段には、マウ
ス,タッチペンなどモニタ画面上の眼底像の任意位置を
指示する手段を取付け、指示位置の酸素含有率を算出し
て表示するようにすると効果的である。
【0007】前記一対の干渉フィルタを通過する光線の
波長帯域の組合わせは、880mmと665mm、又は90
0mmと630mm、又は805mmと630mmの何れかを用
いると良い。
【0008】前記一対の干渉フィルタを含むフィルタ類
は、被検眼への照明光路に切替え挿入するに当って、円
盤上の所定位置に之等フィルタ類を配置して、該円板の
回転と連動して、フィルタ類のそれぞれの軸心がストロ
ボ光源の照明光軸に合致したとき、ストロボ光源が発光
するようにすると有利である。
【0009】
【作用】本発明は、請求項1記載の構成をとることによ
り、被検眼の眼底を撮影するに当って、被検眼に観察照
明手段により、眼底の位置合わせを観察すべく、眼底撮
影光学系の光軸を通して被検眼の眼底を照射すると、眼
底からの反射光は眼底撮影光学系の光路を経て結像共役
位置に配置されたモノクロテレビカメラとカラーテレビ
カメラに入射する。このとき、被検者にまぶしさを感じ
させない赤外光を用いモノクロテレビカメラの受光面に
結像した眼底像をモニタ画面に表示せしめて、この画像
により、眼底カメラの合焦を含む位置合わせを行う。次
に、ヘモグロビンと酸化ヘモグロビンに夫々通過光が感
応する第1,第2の一対の干渉フィルタと、色吸収のな
い他のフィルタ(光学平面ガラスなど)を切替え照明光
路に挿入せしめて、それぞれフィルタの挿入時にストロ
ボなどの照明光により、眼底を照射せしめると眼底から
の反射光を眼底撮影光学系の結像位置のモノクロテレビ
カメラを介して、ヘモグロビンに通過光が感応する第1
の干渉フィルタを通った照明光による眼底像は第1のフ
レームメモリに、酸化ヘモグロビンに通過光が感応する
第2の干渉フィルタを通った照明光による眼底像は第2
のフレームメモリにメモリされ、また、光学平面ガラス
など色吸収のないフィルタを通った照明光による眼底像
はカラーテレビカメラを介してモニタ画面に表示され
る。
【0010】そしてカメラの持つ演算手段により、第
1,第2のフレームメモリにおける同一位置の画素のメ
モリ値の比を演算して、眼底各部の酸素含有率を求める
ことができ、之をモニタに眼底像とともに表示するか、
他の表示装置に表示することができる。
【0011】眼底像における酸素含有率を算出する場
合、酸素含有率を演算する手段に、マウスなどモニタ画
面上の眼底像の任意位置を指示する手段を具備せしめ
て、指示位置の酸素含有率を算出して表示するようにす
ることにより、容易に眼底像の任意位置の動脈を選択し
て、その血流の酸素含有率を知ることができる。
【0012】前記一対の干渉フィルタの光線通過の波長
帯域は、880mmと665mm、又は900mmと630m
m、又は805mmと630mmの何れかを用いると効率良
く酸素含有率を測定することができる。
【0013】前記一対の干渉フィルタを含むフィルタ類
を撮影照明光路に挿入する場合、円盤上の所定位置に之
等のフィルタを配置して、該円板の回転と連動して、フ
ィルタ類のそれぞれの軸心がストロボ光源の照明光軸に
合致したとき、ストロボ光源が発光するようにすること
により、きわめて短時間の間に照明光を切替えて眼底を
撮影することができ、酸素含有率を演算するための第
1,第2のフレームメモリにメモリする眼底像の時間差
を殆んど無くして、正確に眼底各部の動脈血流の酸素含
有率を演算・算出することができる。
【0014】
【実施例】本発明の実施例を添付の図面に基づいて説明
する。図1は、上記実施例の構成図で、図2は、眼底像
の指示位置の酸素含有率及び色データを算出・表示する
手順を示すフローチャートである。
【0015】図1に、被検眼Eの眼底の位置合わせ状態
を観察時照明するための観察照明手段と、眼底を撮影時
照明するための撮影照明手段と、眼底を撮影するための
眼底撮影光学系と、眼底像を表示するためのモニタと、
前記照明手段により照明光を切替え照明した眼底像をメ
モリする複数個のメモリと、前記観察照明手段と撮影照
明手段と眼底撮影光学系とからなる撮影系1をX・Y・
Z方向に移動させるためのジョイスティックを備えた眼
底カメラが示されている。
【0016】眼球Eの眼底の照明光源として、カメラの
上下・左右の位置合わせ及び作動距離合わせと合焦状態
を後述するモニタ画面で見るとき照明するための照明ラ
ンプ28と、眼底各部の酸素含有率を演算し且つ眼底カ
ラー像をモニタ画面で見るとき照明するためのストロボ
放電管14とが、ストロボ放電管14の発する光の集光
レンズ15及び21による集束位置と前記観察照明用ラ
ンプ28の発する光の集光レンズ29及び21による集
束位置とが同一位置になるように、ストロボ放電管14
の光(可視光)はフィルタ類17,18,19の何れか
と赤外光反射可視光透過ミラー20を通過する一方、観
察照明用ランプ28の発する光(可視光)は可視光カッ
トフィルタ30を通過して赤外光のみが前記ミラー20
により反射されてそれぞれ円形スリット22の位置に集
束するように配置されている。
【0017】円形スリット22を通過した光は、ミラー
23に反射された光路を折曲げられて照明光軸24上を
平面ガラス25,集光レンズ26及び27を経て穴明き
ミラー4位置で集束して円形スリットの像は該穴明きミ
ラー4上に形成され、該ミラー4で反射し、後述する眼
底撮影光学系の対物レンズ3を通過して眼球Eの瞳孔位
置(虹彩絞りの位置)で集束して眼球Eの眼底網膜面を
照射するようになっている。前記照明ランプ28のフィ
ラメント又はストロボ放電管14の放電部と円形スリッ
ト22,穴明きミラー4及び眼球Eの虹彩絞りの位置は
共役関係にある。すなわち、被検眼には円形スリット2
2のリング状の通路からだけ照明光が入り瞳孔を通して
眼底を照明するようにしている。この際、角膜中央から
の反射光はカットされ直接に対物レンズに入ることはな
い。
【0018】前記3ケのフィルタ類のうち、干渉フィル
タ17は、通過光が血液中のヘモグロビン(血色素)に
感応する(つまり、酸素飽和度に余り感応しない)ごと
く通過光線の波長帯域は880mmとなっており、干渉フ
ィルタ18は、通過光が酸化ヘモグロビンに感応(酸素
飽和度に強く感応)するごとく通過光線の波長帯域は6
65mmとなっている。これにより、之等干渉フィルタを
通過した照明光により眼底が照明されるとき、動脈を流
れる血流のヘモグロビン(Hb)と酸化ヘモグロビン(HbO2)
に対応して吸光度に差を生じた眼底像を得ることができ
る。このヘモグロビン及び酸化ヘモグロビンに対応する
干渉フィルタの波長帯域は880mmと665mmとの組合
わせに替え、900mmと630mm又は805mmと630
mmの組合せに替えることができる。また、フィルタ19
は光学平面ガラスであって、ストロボ光をそのまま通過
させる。
【0019】前記フィルタ類17,18,19は円盤状
の保持枠16上の所定位置に配置されており、基台40
上の操作スイッチを操作することにより急速に該保持枠
を回転せしめ、円盤状の該保持枠16の回転と連動して
フィルタ類17,18,19のそれぞれの軸心がストロ
ボ光源14の照明光軸に合致したとき、該ストロボ光源
14がマルチストロボ状に間欠発光するようになってい
る。これにより、後述する酸素含有率を演算するための
フレームメモリ31,32にメモリする眼底像の時間差
を極力少なくして正確に眼底像(各部)の酸素含有率を
演算・測定することができる。
【0020】眼底を撮影するための光学系では、眼軸上
に位置すべき眼底撮影光学系光軸2上に、被検眼Eに対
面して被検眼の瞳孔部に光学瞳を形成する位置に対物レ
ンズ3が配設されている。そして順次該光軸2上には所
定位置に穴明きミラー4,フォーカスレンズ5,赤外光
反射・可視光透過ミラー6が配設され、該光軸2上にカ
ラーテレビカメラ11が、また、赤外光反射・可視光透
過ミラー6に光路を折曲げられた側方の光軸2’上にモ
ノクロテレビカメラ13が、それぞれ結像共役位置に同
一画面を形成するごとく配設されている。すなわち、カ
ラーテレビカメラ11は、前記光軸2上に、該光軸を含
み光路を三方向に分岐するための光路分岐プリズム7を
備え、三方に分岐した光射出端面には夫々赤フィルタ7
R , 緑フィルタ7G , 青フィルタ7B が貼着付設され、
該フィルタに対面して3つのCCD受光面8,9,10
が配設されてR,G,B(赤,緑,青)3色による各眼
底像が夫像に結像するようになっている。
【0021】モノクロテレビカメラ13のCCD受光面
12には、該テレビカメラからの画像信号を受ける2つ
のフレームメモリ、すなわち、干渉フィルタ17(88
0mm) を介した照明光による眼底像(ヘモグロビンに感
応した眼底像)をメモリする第1のフレームメモリ31
と、干渉フィルタ18(665mm) を介した照明光によ
る眼底像(酸化ヘフモグロビンに感応した眼底像)をメ
モリする第2のフレームメモリ32とが接続される一
方、カラーテレビカメラ11の赤色フィルタ7Rを介し
た受光面8には第3のフレームメモリ33が、同じく緑
色フィルタ7G を介した受光面9には第4のフレームメ
モリ34が、同じく青色フィルタ7B を介した受光面1
0には第5のフレームメモリ35が接続され、之等5つ
のフレームメモリは制御回路36に接続され、該制御回
路36に接続されたモニタ37に眼底像を表示するよう
になっている。
【0022】モノクロテレビカメラ13は、赤外光によ
る眼底像を撮像することが可能であって、撮影光学系の
アライメント、作動距離合わせ及び合焦等の位置合わせ
時には、照明ランプ28から可視光カットフィルタ30
を介した赤外光の照明光による眼底像をモノクロテレビ
カメラ13の受光面12に結像せしめて、フレームメモ
リ31,32を通過(through)した眼底像信号を制御回
路36を介してモニタ37の画面に眼底像を表示せし
め、これを目視しながら撮影系1の位置合わせを行うこ
とができるようになっている。
【0023】前記撮影系1の被検眼Eに対するX・Y・
Z方向の移動は、該撮影系1を搭載した基台40上のジ
ョイステイック39の操作により行う。すなわち、眼底
の観察照明手段である照明ランプ28と撮影照明手段で
あるストロボ光源14を有する眼底照明光学系と、2つ
のテレビカメラ11,12を有する眼底撮影光学系とを
ハウジング内に備えた撮影系1は、手動のための前記ジ
ョイスティック39により、被検眼Eに対してX・Y・
Z方向に移動自在に設けられており、該ジョイスティッ
ク39の操作により撮影系1を移動せしめて、眼底撮影
光学系の被検眼Eに対するアライメント及び作動距離合
わせを、前記モニタ37上で確認しながら行うことがで
きるようになっている。また撮影光学系の合焦は、アラ
イメント及び作動距離合わせを終って撮影系1の移動を
停止せしめた後、押釦等を操作して図示しない手段で前
記眼底撮影光学系のフォーカスレンズ5を移動せしめて
合焦状態をモニタ37の画面で確認できるようになって
いる。
【0024】このようにして撮影系1を被検眼Eに対し
て位置合わせを行った後、基台40に付設された押釦又
はキー操作等により、眼底像のカラー撮影と、眼底の動
脈を流れる血流の酸素含有率を演算することができるよ
うになっている。すなわち、押釦又はキー操作等によ
り、前記フィルタ類を備えた円板状の保持枠16を回転
せしめると、連動して発光するストロボ光源14からの
照明光により、第1のフレームメモリ31には、干渉フ
ィルタ17を介した照明光によるヘモグロビンに感応し
た眼底像が、第2のフレームメモリ32には、干渉フィ
ルタ18を介した照明光による酸化ヘモグロビンに感応
した眼底像が、第3のフレームメモリ33には、光学平
面ガラスのフィルタ19を介した照明光による赤色フィ
ルタ7R を通過した赤色眼底像が、第4のフレームメモ
リ34には、同様に緑色フィルタ7G を通過した緑色眼
底像が、第5のフレームメモリ35には、同様に青色フ
ィルタ7B を通過した青色眼底像がメモリされる。
【0025】制御回路36では、前記第1のフレームメ
モリ31と第2のフレームメモリ32における眼底像の
同一位置の画素のメモリ値の比を求めて該位置の酸素含
有率を演算する手段を備えており、実施例では制御回路
36に接続されたマウス38を操作してモニタ画面上の
カーソルを移動させて後述する眼底像の任意位置の動脈
を選択して指示することにより、該位置の情報が前記第
1,第2のフレームメモリ31,32における特定の画
素を決定し、その画素における動脈血流の酸素含有率と
して算出される。
【0026】さらに、制御回路36では、前記第3のフ
レームメモリ33,第4のフレームメモリ34,第5の
フレームメモリ35に夫々メモリされたR(赤),G
(緑),B(青)三原色の眼底像の信号をとり込み、カ
ラー画像に合成してモニタ37の画面上にカラーによる
眼底像を表示するようになっており、前記の眼底像の任
意位置を指示可能にしているとともに、第3,第4,第
5のフレームメモリ33,34,35における前記同一
位置の画素のメモリ値により該位置の色情報を演算する
ことができるようになっている。この色情報の演算は、
制御回路36において、第3〜第5のフレームメモリの
同一位置におけるR,G,Bの値を次の式に代入するこ
とにより、該位置の「Y.色差信号」としてY,R−
Y,B−Yがめられる。 Y=0.3R+0.59G+0.11B R−Y=0.7R−0.59G−0.11B B−Y=−0.3R−0.59G+0.89B このようにしてカラー映像信号の基本であるR,G,B
信号を用いて得られた「Y.色差信号」すなわちYとR
−YとB−Yの3信号を用いることにより、色が付かな
い時、又は色が付かない場所があるとR−Y,B−Yは
0となり信号の数が減るメリットがある。
【0027】また、前記酸素含有率と色情報は、マウス
38を操作してモニタ画面上のカーソルを移動させ眼底
像の任意位置を指示することにより、各フレームメモリ
の特定の画素を決定して、その画素すなわち該位置にお
ける酸素含有率及び色情報を算出してモニタ画面に表示
させることができる。なお、演算回路36で算出した眼
底像の任意位置の酸素含有率及び色情報の表示はモニタ
37上でなく、プリンタ等で打ち出しても良い。また、
前記任意位置の指示には、カーソルでなくタッチペンを
用いることもできる。
【0028】次に、本発明による測定機能を有する眼底
カメラの操作手順を図2に示すフローチャートに基づい
て説明する。先ず電源が入れられて、待機状態にある眼
底カメラの基台40上の操作釦を操作して、照明ランプ
28を点灯して被検眼Eの眼底を赤外線で照射し、その
反射光による眼底像をモニタ37の画面上で見乍ら、ジ
ョイスティック39を操作して撮影系1を被検眼Eに対
しX・Y・Z方向に動かし、眼底の乳頭などが所定位置
に来るようにアライメントを行うとともに明るさが均一
になるように撮影光学系と瞳孔部との作動距離合せを行
って撮影系1の移動を停止せしめた後、合焦つまみなど
を操作してフォーカスレンズ5をその光軸2上に移動せ
しめ、モニタ37で眼底の合焦を確認して被検眼Eに対
して眼底カメラの撮影系1の位置合わせを終る。
【0029】次に基台40上の撮影ボタンを押すことに
より、照明ランプ28が消灯し円盤状のフィルム保持枠
16が急速回転し、フィルタ類17,18,19の各軸
心がストロボ光源14の照明光軸と合致するのに合わせ
て該ストロボ光源14がマチストロボ状に間欠発光し、
被検眼Eの眼底血流のヘモグロビン感応した眼底像が第
1のフレームメモリ31に、同じく酸化ヘモグロビンに
感応した眼底像が第2のフレームメモリ32に、被検眼
Eの赤色眼底像が第3のフレームメモリ33に、同じく
緑色眼底像が第4のフレームメモリ34に、同じく青色
眼底像が第5のフレームメモリ35にメモリされ、これ
らメモリされた撮影データは制御回路36に取込まれ
る。
【0030】制御回路36では、前記取込まれたR
(赤),G(緑),B(青)の眼底像の信号を合成して
カラーによる眼底像をモニタ37に表示する。次に、マ
ウス38で酸素含有率又は色情報など計画内容の指示を
行うとともに、マウスを移動操作して、モニタ画面の眼
底像の計測位置にカーソルを合せ計測位置の指示を行
う。
【0031】之により制御回路36において指示位置の
酸素含有率すなわち選択した指示位置の動脈血流の酸素
含有率及び色データが演算され、計測値がモニタ37に
表示される。次に所要の指示位置を逐次変換指示して行
くことにより眼底各部の酸素含有率及び色情報の計測を
行いモニタに表示することができる。前記酸素含有率,
色情報の各計測値の表示の態様は、制御回路36の回路
構成により、酸素含有率の場合、任意指示位置の酸素含
有率の他、眼底像の動脈全体の血流の平均値的酸素含有
率を表示することや、さらに同じ酸素含有率部分を等高
線的に表示することも可能であり、色情報の表示の態様
も数値やグラフ表示等任意に選ぶことができる。また、
前記実施例ではカラーテレビカメラから色信号を得るに
際し、R,G,Bの信号を得て之を処理するようにして
いるが、R,G,B以外の他の信号方式を用いることも
勿論可能であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種
々の変更を行うことが可能である。
【0032】
【発明の効果】請求項1記載の本発明の測定機能を有す
る眼底カメラによれば、モニタを備えた眼底カメラに被
検眼の眼底各部の酸素含有率を演算する手段を持たしめ
たことにより、眼底各部の選択した動脈の酸素含有率を
測定することができ、モニタに該酸素含有率を眼底像と
共に表示するか又は他の表示装置にも表示することがで
きる。従って、脳に極めて近い動脈血流の酸素含有率の
状態を容易に知ることができ、脳に関する病気の診断の
正確さを増すことが可能で、該病気の診断に寄与するこ
とのできる眼底カメラを提供することができる。
【0033】請求項2記載の発明によれば、前記眼底カ
メラのモニタ画面上の任意位置を指示する手段を用い
て、容易に指示位置の酸素含有率を算出・表示すること
ができる。
【0034】請求項3記載の発明によれば、前記眼底カ
メラで眼底各部の酸素含有率を演算・測定する場合、一
対の干渉フィルタの光線通過の波長帯域を特定すること
により、効率良く、ヘモグロビンに感応した眼底像と酸
化ヘモグロビンに感応した眼底像を得て、容易に眼底各
部の酸素含有率を演算・測定することができる。
【0035】請求項4記載の発明によれば、前記眼底カ
メラで、ストロボ光源の照明光路へのフィルタ類の切替
挿入を、フィルタ類を配置した円盤の回転と連動してフ
ィルタ類のそれぞれの軸心がストロボ光源の照明光軸に
合致したとき、ストロボ光源を発光せしめるようにした
ので、酸素含有率を演算するためのフレームメモリにメ
モリする眼底像のデータの時間差を極力少なくして正確
に眼底各部における酸素含有率を演算・測定することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成図、
【図2】眼底の任意位置の酸素含有率及び色データを測
定・表示する手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…撮影系、 2…眼底撮影光学系光軸、 3…対物レ
ンズ、 4…穴明きミラー、 5…フォーカスレンズ、
6…赤外光反射可視光透過ミラー、 7…光路分岐プ
リズム、 8…CCD受光面(赤色画像用)、 9…C
CD受光面(緑色画像用)、 10…CCD受光面(青
色画像用)、 11…カラーテレビカメラ、 12…C
CD受光面、 13…モノクロテレビカメラ、 14…
ストロボ放電管、 17…干渉フィルタ(880mm) 、
18…干渉フィルタ(665mm) 、 19…光学平面
ガラス、 22…円形スリット、 28…照明ランプ、
30…可視光カットフィルタ、 31…第1フレームメ
モリ、 32…第2フレームメモリ、 33…第3フレ
ームメモリ、 34…第4フレームメモリ、35…第5
フレームメモリ、 36…制御回路、 37…モニタ、
38…マウス、 39…ジョイスティック、 E…被
検眼。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少くとも、観察照明手段と撮影照明手段と
    眼底撮影光学系とモニタを備えた眼底カメラにおいて、
    眼底撮影光学系が結像共役位置にモノクロテレビカメラ
    とカラーテレビカメラを備え、撮影照明手段がヘモグロ
    ビンと酸化ヘモグロビンに夫々通過光が感応する第1,
    第2の一対の干渉フィルタを含むフィルタ類を照明光路
    に切替え挿入可能に備え、前記第1の干渉フィルタを介
    した照明光による眼底像をメモリする第1のフレームメ
    モリと、同じく第2の干渉フィルタを介した照明光によ
    る眼底像をメモリする第2のフレームメモリと、第1,
    第2のフレームメモリの画素のメモリ値から眼底各部の
    酸素含有率を演算する手段とを持つことを特徴とする測
    定機能を有する眼底カメラ。
  2. 【請求項2】酸素含有率を演算する手段に、モニタ画面
    上の眼底像の任意位置を指示する手段を備え、指示位置
    の酸素含有率を算出して表示するようにしたことを特徴
    とする請求項1記載の測定機能を有する眼底カメラ。
  3. 【請求項3】一対の干渉フィルタの光線通過の波長帯域
    は、880nmと665nm、又は900nmと630nm、又
    は805nmと630nmの何れかである請求項1又は2記
    載の測定機能を有する眼底カメラ。
  4. 【請求項4】一対の干渉フィルタを含むフィルタ類は、
    円盤上の所定位置に配置され、該円盤の回転と連動し
    て、フィルタ類のそれぞれの軸心がストロボ光源の照明
    光軸に合致したとき、ストロボ光源が発光するようにし
    たことを特徴とする請求項1又は2又は3記載の測定機
    能を有する眼底カメラ。
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