JPH08154356A - 磁気記録再生装置の回転ドラム装置 - Google Patents

磁気記録再生装置の回転ドラム装置

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JPH08154356A
JPH08154356A JP29490394A JP29490394A JPH08154356A JP H08154356 A JPH08154356 A JP H08154356A JP 29490394 A JP29490394 A JP 29490394A JP 29490394 A JP29490394 A JP 29490394A JP H08154356 A JPH08154356 A JP H08154356A
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JP
Japan
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fixed
stator
rotary drum
rotor
magnetic
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Application number
JP29490394A
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English (en)
Inventor
光伸 ▲吉▼田
Mitsunobu Yoshida
Taizo Sasada
泰三 笹田
Toru Okuda
徹 奥田
Hidefumi Otsuka
英史 大塚
Kyoji Kasuga
恭二 春日
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】磁気記録再生装置の回転ドラム装置において、
回転動作時の低騒音化を図ること。 【構成】周対向タイプのブラシレスモータ3において、
ステータ32の環状のステータ基板325に複数の扇形
孔325aを設けて、放射面積を少なくしている。 【効果】ステータ32の巻線323の磁界の変化による
振動発生を抑制できるとともに、ボールベアリング1の
振動やテープたたき現象による振動が伝達されてもステ
ータ基板325の振動が抑制されるので、騒音が低くな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオテープレコーダ
などの磁気記録再生装置に備える回転ドラム装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の回転ドラム装置として、
例えば図10および図11に示すようなものがある。図
10は、回転ドラム装置の縦断面図、図11は、同装置
の平面図である。
【0003】図中、1は軸一体型のボールベアリング、
2Aは固定ドラム、2Bは回転ドラム、3は回転ドラム
駆動用のブラシレスモータ、4はロータリートランスで
あり、これらの詳細は以下で説明する。
【0004】軸一体型のボールベアリング1は、固定ド
ラム2Aに外嵌圧入あるいは焼ばめにより固定されかつ
軸方向に離れて二列の軌道溝が形成された固定軸11
と、二列の軌道溝の外周に配置される外輪12,13
と、各軌道溝と両外輪12,13との間に介装され図示
省略のリテーナにより円周等間隔に配置される複数のボ
ール14と、二つの外輪12,13を互いに引き離す方
向に予圧をかけるコイルスプリング15とを備えてい
る。
【0005】固定ドラム2Aは、シャーシ5上に斜めに
取り付けられており、回転ドラム2Bは、ボールベアリ
ング1の二つの外輪12,13に円筒形ハウジング6を
介して外嵌固定されている。つまり、固定ドラム2Aと
回転ドラム2Bとは、ボールベアリング1の固定軸11
の軸方向で同軸状に並んで上下に配置されている。ま
た、回転ドラム2Bの下端面の円周数箇所には、磁気ヘ
ッド7が固定されている。
【0006】ブラシレスモータ3は、周対向タイプと呼
ばれるもので、回転ドラム2Bに配設されるロータ31
と、ロータ31と径方向で対向する状態にボールベアリ
ング1の上端側に配設されるステータ32とからなり、
これらの詳細は以下で説明する。
【0007】ロータリートランス4は、磁気ヘッド7か
らの再生信号を図示しない外部回路に送信するためのも
ので、ボールベアリング1の外周で回転ドラム2Bの下
端に取り付けられる円筒形のロータ41と、このロータ
41と径方向で対向するように固定ドラム2Aの内周に
板ばね9A,9Bを介して着脱可能に固定される円筒形
のステータ42とを備え、ロータ41の外周において軸
方向に離れた二カ所には巻線(符号省略)が周方向に巻
回されている。
【0008】前述のブラシレスモータ3のロータ31
は、回転ドラム2Bの上方に設けられる凹部2B1に固
定されるロータケース311と、その内周に固定される
環状のマグネット312とを備えている。
【0009】また、ステータ32は、ボールベアリング
1の上端側に圧入あるいはねじ止めされるカラー8を介
して固定されるコアホルダー321と、コアホルダー3
21の外周に外嵌固着される櫛歯状の鉄芯322・・・
と、各鉄芯322に個別に巻回される巻線323・・・
と、巻線323が半田付けされる配線パターン324a
を有するフレキシブル基板(フレキシブルプリントサー
キット:FPC)324と、回転ドラム2Bの凹部2B
1の開口を覆うようにコアホルダー321の上端に取り
付けられて下面にフレキシブル基板324が取り付けら
れるステータ基板325とを備えている。鉄芯322
は、複数枚積層された構成である。フレキシブル基板3
24は、ブラシレスモータ3の位相を検出する位相信号
発生用パターン(PGパターン)324bも形成されて
いる。このフレキシブル基板324の配線パターンの引
き出し部分には、図示しないがブラシレスモータ3の駆
動電力の切り換わりを利用して回路的に周波数を検出す
る周波数発振器(FG)が接続される。ステータ基板3
25は、ケイ素鋼板、鉄板などの磁性材で形成されてい
る。
【0010】そして、動作としては、ブラシレスモータ
3の巻線323に通電すると、巻線323で磁界が発生
し、ロータ31のマグネット312と吸引したり反発し
たりし、ブラシレスモータ3のロータ31が回転ドラム
2Bと共に一体的に回転することになる。
【0011】このような構成は、例えば特開平5−19
9721号公報に見られる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の回転ドラム
装置では、回転ドラム2Bの回転動作中において、次の
ような不具合が生ずる。
【0013】(1) ブラシレスモータ3の巻線323
で発生する磁界が変化すると、磁束は、主としてマグネ
ット312に流れるものの、一部の磁束はステータ基板
325へ流れる。このステータ基板325に流れる磁束
の変化が、ステータ基板325を振動させることにな
り、このステータ基板325が振動して騒音が発生する
ことになる。このステータ基板325の放射面積が大き
いほど、騒音が増えることになる。
【0014】(2) ブラシレスモータ3のロータ31
および回転ドラム2Bが回転すると、ボールベアリング
1のボール14が転がることにより振動が発生する。こ
の他、図示しないテープカセットから引き出した磁気テ
ープを上下のドラム2A、2Bに巻き付けて、記録、再
生を行うとき、回転ドラム2Bと共に回転する磁気ヘッ
ド7が磁気テープに対して接触および離脱する際に、磁
気テープそのものに振動を与える(テープたたき現
象)。これらの振動は、固定ドラム2Aや固定軸11を
介してシャーシ5やステータ32を振動させるようにな
る。ちなみに、シャーシ5やステータ32のステータ基
板325の放射面積が大きいほど、振動、騒音は大きい
ものになる。つまり、音響出力Pは、下記式で表され、
面積の二乗に比例します。この式から、同じ振動が伝わ
っても放射面積が大きいほど騒音としては多くなること
がわかる。
【0015】P=(πρ/2c)×(ω242) (ρ:密度、c:空気中の音速、ω:角速度、a:半
径、v:振動板の速度)ところで、このような振動の対
策として、従来、特開平4−87546号公報に示すよ
うなものが提案されている。これは、面対向タイプのブ
ラシレスモータにおいてステータ基板に複数の孔を形成
した構成であり、要するに、ステータ基板全体の剛性を
低下させ固有振動数をモータの駆動周波数から遠ざけ共
振を防止するものである。この面対向タイプのモータ
は、原理的にステータ基板あるいはバックヨークが磁性
体でなければモータは実用的なものにならないため、こ
のステータ基板あるいはバックヨークに大きく穴をあけ
ることは無理である。
【0016】したがって、本発明は、周対向タイプのブ
ラシレスモータを有する回転ドラム装置において、回転
動作時の騒音を低減することを目的としている。
【0017】
【課題を解決しようとする手段】本発明は、固定ドラム
と、固定ドラムに固定した固定軸にベアリングを介して
回転可能に外嵌され外周側に磁気ヘッドを備える回転ド
ラムと、回転ドラムに取り付けられるロータおよび前記
固定軸に取り付けられて該ロータと径方向で対向するス
テータを有する周対向タイプの回転ドラム駆動用のブラ
シレスモータとを備える磁気記録再生装置の回転ドラム
装置において、次のような構成をとる。
【0018】本発明では、前記ブラシレスモータのステ
ータが、固定軸に固定されるコアホルダーと、コアホル
ダーの外周に取り付けられ巻線が巻回される鉄芯と、前
記コアホルダーに固定されかつ前記各巻線が電気的に接
続される配線パターンを有するフレキシブル基板と、こ
のフレキシブル基板の外側において前記鉄芯および巻線
に対し軸方向外側から覆う状態に配置されかつ内面側に
前記フレキシブル基板を保持するステータ基板とを備
え、かつ、前記ステータ基板が、前記コアホルダーに固
定される内側環状部と、前記ロータのマグネットに対し
て軸方向で対向する外側環状部と、前記円周数箇所に配
置の各巻線の間において前記両環状部を連結する複数の
リブとからなる構成とした。
【0019】なお、前述のステータ基板は、磁性材と
し、このステータ基板の外面に非磁性かつ防振性を有す
る部材を設けることができる。
【0020】また、前述のステータ基板は、非磁性かつ
防振性を有する材料とすることができる。この場合、ス
テータ基板において前記ロータのマグネットに対し軸方
向で対向する領域に、該マグネットからの漏れ磁界を集
める磁性材を設けるのが好ましい。
【0021】また、本発明では、前記ブラシレスモータ
のステータが、固定軸に固定されるコアホルダーと、コ
アホルダーの外周に取り付けられ巻線が巻回される鉄芯
と、前記コアホルダーに固定されかつ前記各巻線が電気
的に接続される配線パターンを有するフレキシブル基板
とを備え、かつ、前記ステータ基板が、前記コアホルダ
ーに固定される内側環状部と、前記ロータのマグネット
に対して軸方向で対向する外側環状部と、前記円周数箇
所に配置の各巻線の間において前記両環状部を連結する
複数のリブとからなる構成とした。
【0022】
【作用】周対向タイプのブラシレスモータにおいて、ス
テータ基板の形状を工夫して放射面積を可及的に少なく
しているとともにベアリングによる振動数やテープたた
きによる振動数に対する共振周波数を低くしているか
ら、他で発生した振動では共振しないし、放射面積が少
なくされていることからも、ステータ基板自身の振動発
生を抑制するようになる。
【0023】また、ステータ基板を磁性材とする場合、
ステータの巻線との磁気相互作用による振動発生が抑制
され、非磁性かつ防振性の部材とする場合、ブラシレス
モータの巻線からの漏れ磁束の影響を全く受けないし、
前記他の部位からの振動も減衰、吸収するようになる。
【0024】さらに、ステータ基板を磁性材とする場合
に、ステータ基板の外側面に防振部材を設けていれば、
さらにステータ基板自身の振動抑制に効果的である。
【0025】この他、ステータ基板を非磁性かつ防振性
の部材とする場合に、ステータ基板においてロータのマ
グネットに対し軸方向で対向する領域に磁性材を設けて
いれば、該マグネットの漏れ磁界が外部へ漏れ出ないよ
うに集めるようになる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の詳細を、図1ないし図9に示
す実施例に基づいて説明する。
【0027】図1ないし図3は本発明の実施例1にかか
り、図1は、回転ドラム装置の縦断面図、図2は、同装
置のステータの平面図、図3は、フレキシブル基板単体
の平面図である。
【0028】図中、1は軸一体型のボールベアリング、
2Aは固定ドラム、2Bは回転ドラム、3はブラシレス
モータ、4はロータリートランスであり、これらの詳細
は以下で説明する。
【0029】軸一体型のボールベアリング1は、固定ド
ラム2Aに外嵌圧入あるいは焼ばめにより固定されかつ
軸方向に離れて二列の軌道溝が形成された固定軸11
と、二列の軌道溝の外周に配置される外輪12,13
と、各軌道溝と両外輪12,13との間に介装され図示
省略のリテーナにより円周等間隔に配置される複数のボ
ール14と、二つの外輪12,13を互いに引き離す方
向に予圧をかけるコイルスプリング15とを備えてい
る。
【0030】固定ドラム2Aは、シャーシ5上に斜めに
取り付けられており、回転ドラム2Bは、ボールベアリ
ング1の二つの外輪12,13に円筒形ハウジング6を
介して外嵌固定されている。つまり、固定ドラム2Aと
回転ドラム2Bとは、ボールベアリング1の固定軸11
の軸方向で同軸状に並んで上下に配置されている。ま
た、回転ドラム2Bの下端面の円周数箇所には、磁気ヘ
ッド7が固定されている。
【0031】ブラシレスモータ3は、回転ドラム2Bに
配設されるロータ31と、ロータ31と径方向で対向す
る状態にボールベアリング1の上端側に配設されるステ
ータ32とからなり、これらの詳細は以下で説明する。
【0032】ロータリートランス4は、磁気ヘッド7か
らの再生信号を図示しない外部回路に送信するためのも
ので、ボールベアリング1の外周で回転ドラム2Bの下
端に取り付けられる円筒形のロータ41と、このロータ
41と径方向で対向するように固定ドラム2Aの内周に
板ばね9A,9Bを介して着脱可能に固定される円筒形
のステータ42とを備え、ロータ41の外周において軸
方向に離れた二カ所には巻線(符号省略)が周方向に巻
回されている。
【0033】前述のブラシレスモータ3のロータ31
は、回転ドラム2Bの上方に設けられる凹部2B1に固
定されるロータケース311と、その内周に固定される
環状のマグネット312とを備えている。
【0034】ステータ32は、ボールベアリング1の上
端側に圧入あるいはねじ止めされるカラー8を介して固
定されるコアホルダー321と、コアホルダー321の
外周に外嵌固着される櫛歯状の鉄芯322・・・と、各
鉄芯322に個別に巻回される巻線323・・・と、巻
線323が半田付けされる配線パターン324aを有す
るフレキシブル基板(フレキシブルプリントサーキッ
ト:FPC)324と、回転ドラム2Bの凹部2B1の
開口を覆うようにコアホルダー321の上端に取り付け
られて下面に前記軟質なフレキシブル基板324が取り
付けられるステータ基板325とを備えている。鉄芯3
22は、複数枚積層された構成である。フレキシブル基
板324は、ブラシレスモータ3の位相を検出する位相
信号発生用パターン(以下、PGパターンと称する)3
24bも形成されている。このフレキシブル基板324
の配線パターンには、図示しないがブラシレスモータ3
の駆動電力の切り換わりを利用して回路的に周波数を検
出する周波数発振器(FG)が接続される。ステータ基
板325は、ケイ素鋼板、鉄板などの磁性材で形成され
ており、その円周数箇所に扇形の孔324aが穿設され
ることにより、コアホルダー321に固定される内側環
状部と、マグネット312に対して軸方向で対向する外
側環状部と、各巻線323の間において前記両環状部を
連結する複数のリブとを備える形状になっている。
【0035】そして、動作としては、ブラシレスモータ
3の巻線323に通電すると、巻線323で磁界が発生
し、ロータ31のマグネット312と吸引したり反発し
たりし、ブラシレスモータ3のロータ31が回転ドラム
2Bと共に一体的に回転することになる。
【0036】このような回転動作状態において、ブラシ
レスモータ3のステータ32のステータ基板325につ
いて、扇形孔325aを設けて放射面積を小さくしてい
れば、従来例で説明した式に基づき、同じ振動が伝わっ
ても放射面積が少ないほど騒音としては少なくなること
になる。また、該扇形孔325aそれぞれの間のリブが
ステータ鉄芯それぞれの間に位置することになり、これ
によってステータ基板325が、回転動作中におけるブ
ラシレスモータ3の巻線323の磁界の変化を受け難い
ものとなる。
【0037】さらに、ステータ基板325の放射面積の
低下とともに共振点も下げられるから、ボールベアリン
グ1やテープたたき現象に伴う振動が発生しても、それ
の影響を受けず、振動しにくくなる。つまり、ブラシレ
スモータ3の駆動周波数は、9コイル12極36倍成分
がトルクリップルになります。例えばデジタルVTRで
は、回転ドラム2Bの回転数が150Hzであるので、
5.4kHzになり、従来例(図10および図11)の
ものではステータ基板325の1次から3次の固有振動
数が3.7〜5.7kHzであるが、本実施例では、ス
テータ基板325の放射面積を減らすことにより、ステ
ータ基板325の固有振動数を5.4kHzよりも低く
できる。なお、VHS規格VTRでは、回転ドラム2B
の回転数が30Hzである。
【0038】図4および図5は本発明の実施例2にかか
り、図4は、回転ドラム装置の縦断面図、図5は、同装
置のステータの平面図である。これらの図において図1
ないし図3と同じものに同一符号を付し、その説明を割
愛する。
【0039】この実施例では、ブラシレスモータ3のス
テータ32を改良している。つまり、ステータ32のス
テータ基板325の上面に、当該ステータ基板325と
同一外形を有する孔無し板状の防振部材10が貼られて
いる。なお、防振部材10の材料としては、例えばCR
系、NBR系およびノルボルネン系のゴムなどの非磁性
を有するものが好ましい。
【0040】この場合、扇形孔325aを設けることに
よりステータ基板325で放射面積を少なくした上に、
防振部材10を設けることによりステータ基板325自
身の振動を防止する上に、他で発生して伝達される振動
を減衰、吸収するので、その効果が大きいものである。
また、ステータ基板325の扇形孔325aを防振部材
10が閉塞するから、ブラシレスモータ3内への塵埃侵
入の防止を図ることができる。
【0041】なお、本発明は、上記実施例のみに限定さ
れるものではなく、種々な応用や変形が考えられる。
【0042】(1) 上記実施例1,2において、ステ
ータ基板325を、真鍮、ガラスエポキシ樹脂等の非磁
性材料で構成することができる。
【0043】ここで、実施例1,2においてステータ基
板を磁性材とした場合と、実施例1,2においてステー
タ基板を非磁性材製とした場合と、従来例(図10およ
び図11)のものとについて、テープ走行時の騒音を測
定したので、その結果を表1、表2に示す。表1では、
ステータ基板325をいずれもケイ素鋼板からなる磁性
材としており、表2では、ステータ基板325をいずれ
もガラスエポキシ樹脂からなる非磁性材としている。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】これらの表から明らかなように、実施例
1,2において、ステータ基板325を磁性材、非磁性
材のいずれにしても、振動抑制に効果がある。また、実
施例1よりも防振部材10を設けた実施例2の方がさら
に振動抑制に効果がある。
【0047】(2) ステータ基板325を前述したよ
うな非磁性材とする場合、図6および図7に示すよう
に、その下面においてブラシレスモータ3のロータ31
のマグネット312に対し軸方向で対向する領域に磁性
材12を貼着することができる。この場合、磁性材12
が、ロータ31のマグネット312からの漏れ磁界にお
いてフレキシブル基板324を外側へ貫く磁界を集めて
外部へ漏れ出るのを阻止できるようになる。
【0048】(3) 図8および図9に示すように、ス
テータ基板325を排除し、フレキシブル基板324を
コアホルダー321に直接取り付けるようにしてもよ
い。この場合、ステータ基板325という振動体そのも
のを排除しているから、ブラシレスモータ3の巻線32
3で発生する磁界の変化に伴う振動や、ボールベアリン
グ1からの振動や、ヘッドたたき現象に伴う振動を低減
できて、騒音発生を抑制できるようになる。
【0049】
【発明の効果】本発明では、周対向タイプのブラシレス
モータにおいて、ステータ基板の形状を工夫して放射面
積を可及的に少なくしているとともにベアリングによる
振動数やテープたたきによる振動数に対する共振周波数
を低くしているから、他で発生した振動では共振しにく
くなり、放射面積が少なくされていることからも、ステ
ータ基板自身の振動発生を抑制することができる。
【0050】また、ステータ基板を磁性材とする場合、
ステータの巻線との磁気相互作用による振動発生を抑制
することができ、非磁性かつ防振性の部材とする場合、
ブラシレスモータの巻線からの漏れ磁束の影響を全く受
けないようにでき、前記他の部位からの振動も減衰、吸
収することができる。
【0051】さらに、ステータ基板を磁性材とする場合
に、ステータ基板の外側面に防振部材を設けていれば、
さらにステータ基板自身の振動抑制に効果的である。
【0052】この他、ステータ基板を非磁性かつ防振性
の部材とする場合に、ステータ基板においてロータのマ
グネットに対し軸方向で対向する領域に磁性材を設けて
いれば、該マグネットの漏れ磁界を外部へ漏れ出さない
ように集めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の回転ドラム装置の縦断面
図。
【図2】実施例1のステータの平面図。
【図3】実施例1のフレキシブル基板単体の平面図。
【図4】本発明の実施例2の回転ドラム装置の縦断面
図。
【図5】実施例2のステータの平面図。
【図6】本発明の他の実施例の回転ドラム装置の縦断面
図。
【図7】図6のステータの平面図。
【図8】本発明のさらに他の実施例の回転ドラム装置の
縦断面図。
【図9】図8のステータの平面図。
【図10】従来例の回転ドラム装置の縦断面図。
【図11】同従来例のステータの平面図。
【符号の説明】
1 軸一体型のボールベアリング 11 固定軸 2A 固定ドラム 2B 回転ドラム 3 ブラシレスモータ 31 ブラシレスモータのロータ 311 ロータのマグネット 32 ブラシレスモータのステータ 321 ステータのコアホルダー 322 ステータの鉄芯 323 ステータの巻線 324 フレキシブル基板 325 ステータ基板 325a ステータ基板の扇形孔 325 ステータのフレキシブル基板 7 磁気ヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大塚 英史 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 春日 恭二 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定ドラムと、固定ドラムに固定した固
    定軸にベアリングを介して回転可能に外嵌され外周側に
    磁気ヘッドを備える回転ドラムと、回転ドラムに取り付
    けられるロータおよび前記固定軸に取り付けられて該ロ
    ータと径方向で対向するステータを有する周対向タイプ
    の回転ドラム駆動用のブラシレスモータとを備える磁気
    記録再生装置の回転ドラム装置であって、 前記ブラシレスモータのステータが、固定軸に固定され
    るコアホルダーと、コアホルダーの外周に取り付けられ
    巻線が巻回される鉄芯と、前記コアホルダーに固定され
    かつ前記各巻線が電気的に接続される配線パターンを有
    するフレキシブル基板と、このフレキシブル基板の外側
    において前記鉄芯および巻線に対し軸方向外側から覆う
    状態に配置されかつ内面側に前記フレキシブル基板を保
    持するステータ基板とを備え、 かつ、前記ステータ基板が、前記コアホルダーに固定さ
    れる内側環状部と、前記ロータのマグネットに対して軸
    方向で対向する外側環状部と、前記円周数箇所に配置の
    各巻線の間において前記両環状部を連結する複数のリブ
    とからなる、ことを特徴とする磁気記録再生装置の回転
    ドラム装置。
  2. 【請求項2】 前記ステータ基板が、磁性材で形成され
    ているとともに、このステータ基板の外面に非磁性かつ
    防振性を有する部材が設けられている、請求項1の磁気
    記録再生装置の回転ドラム装置。
  3. 【請求項3】 前記ステータ基板が、非磁性かつ防振性
    を有する材料で形成されている、請求項1の磁気記録再
    生装置の回転ドラム装置。
  4. 【請求項4】 前記非磁性かつ防振性を有する材料から
    なるステータ基板において前記ロータのマグネットに対
    し軸方向で対向する領域に、該マグネットからの漏れ磁
    界を集める磁性材が設けられている、請求項3の磁気記
    録再生装置の回転ドラム装置。
  5. 【請求項5】 固定ドラムと、固定ドラムに固定した固
    定軸にベアリングを介して回転可能に外嵌され外周側に
    磁気ヘッドを備える回転ドラムと、回転ドラムに取り付
    けられるロータおよび前記固定軸に取り付けられて該ロ
    ータと径方向で対向するステータを有する周対向タイプ
    の回転ドラム駆動用のブラシレスモータとを備える磁気
    記録再生装置の回転ドラム装置であって、 前記ブラシレスモータのステータが、固定軸に固定され
    るコアホルダーと、コアホルダーの外周に取り付けられ
    巻線が巻回される鉄芯と、前記コアホルダーに固定され
    かつ前記各巻線が電気的に接続される配線パターンを有
    するフレキシブル基板とを備え、 かつ、前記ステータ基板が、前記コアホルダーに固定さ
    れる内側環状部と、前記ロータのマグネットに対して軸
    方向で対向する外側環状部と、前記円周数箇所に配置の
    各巻線の間において前記両環状部を連結する複数のリブ
    とからなる、ことを特徴とする磁気記録再生装置の回転
    ドラム装置。
JP29490394A 1994-11-29 1994-11-29 磁気記録再生装置の回転ドラム装置 Pending JPH08154356A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6998742B2 (en) 2002-10-28 2006-02-14 Tokyo Parts Industrial Co., Ltd. Axial-air-gap brushless vibration motor containing drive circuit

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6998742B2 (en) 2002-10-28 2006-02-14 Tokyo Parts Industrial Co., Ltd. Axial-air-gap brushless vibration motor containing drive circuit

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