JPH08154083A - 符号分割多元接続受信装置 - Google Patents

符号分割多元接続受信装置

Info

Publication number
JPH08154083A
JPH08154083A JP6293061A JP29306194A JPH08154083A JP H08154083 A JPH08154083 A JP H08154083A JP 6293061 A JP6293061 A JP 6293061A JP 29306194 A JP29306194 A JP 29306194A JP H08154083 A JPH08154083 A JP H08154083A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
code
correlation value
pseudo code
phase difference
difference information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6293061A
Other languages
English (en)
Inventor
Kouji Takeo
幸次 武尾
Shinichi Sato
慎一 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP6293061A priority Critical patent/JPH08154083A/ja
Publication of JPH08154083A publication Critical patent/JPH08154083A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高性能の符号分割多元接続受信装置を実現す
る。 【構成】 乗算器31は受信信号INとPNコードS3
5とをチップ毎に乗算を行う。相関器32は乗算器31
の乗算結果を累積して相関値S32を算出する。パワー
比較器33は相関値S32と閾値との比較を行う。サー
チ制御器34は相関値S32及び相関値S32に対応す
る位相差情報をPNコードS35の全位相空間において
記録した後、記録された位相差情報から受信信号INの
PNコードとPNコードS35との同期位置に対応する
位相差情報S34bを選択する。乗算器41は受信信号
INと第2のPNコードS44とをチップ毎に乗算を行
う。相関器42は乗算器41の乗算結果を累積して相関
値S42を算出する。復調器43は相関値S42を位相
補正して受信信号INの復調を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、符号分割多元接続(Co
de Devision Multiple Access 、以下、CDMAとい
う)通信方式に基づく移動通信システムにおける受信側
での符号分割多元接続受信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば、次のような文献に記載されるものがあった。 文献;寺田和男著、「ディジタル移動通信技術」、初
版、1988,2,25 、日本工業技術センター発行、p.125 前記文献に記載されたCDMA通信では、送信側と受信
側とで同一の疑似ランダム信号(Peseudo Noise 、以
下、PNコードという)を用いてデータの拡散及び逆拡
散を行うので、受信信号に含まれるPNコードと受信局
が発生するPNコードとの同期が重要になる。つまり、
受信信号に含まれるPNコードと受信局内で発生される
PNコードとが一致した時にのみ正確に復調される。こ
のため、CDMA通信の受信側では、通信の初期におい
て正確なPNコードの同期位置をつかむ必要があり、同
期捕捉回路がこれを行う。尚、PNコードとは、+1又
は−1の値をもつ数が連続する数列であり、該+1又は
−1の値をとる時間幅をチップ(chip)という。
【0003】同期捕捉回路では、受信信号にPNコード
を1チップ毎に乗算し、加算することにより相関値が得
られる。理想的な状態では、受信信号のPNコードと受
信局が発生したPNコードとが一致した時にのみ高い相
関値が得られ、1チップでも外れると相関値は0に近く
なる。実際の同期捕捉回路では、受信信号のPNコード
と受信局が発生したPNコードとの位相をずらしながら
相関をとり、相関値が閾値を越えた位置を同期位置とし
て、その同期位置に対応する位相で復調を行う。位相を
ずらす方法としては、例えばマッチドフィルタのように
一定のPNコードで待ち受ける方法や、スライディング
相関のように受信局が発生するPNコードの位相をずら
していく方法等がある。同期位置が微変動する可能性が
あるときは、遅延ロックループ(Delay Lock Loop 、以
下、DLLという)等の位相追従回路を用いる。
【0004】図2は、従来の符号分割多元接続受信装置
の一構成例を示すブロック図である。この符号分割多元
接続受信装置は、同期捕捉回路10及び復調回路20で
構成されている。同期捕捉回路10は、乗算器11、相
関器12、パワー比較器13、サーチ制御器14、及び
PNコード発生器15を備えている。乗算器11は、受
信信号INとPNコードS15とをそれぞれ第1の入力
端子及び第2の入力端子から入力してPNコードS15
のチップ毎に乗算を行う機能を有している。乗算器11
の出力側は相関器12の入力側に接続されている。相関
器12は、乗算器11からの乗算結果を累積して受信信
号INとPNコードS15との相関度を表す相関値S1
2を算出する機能を有している。相関器12の出力側
は、パワー比較器13の入力側に接続されている。パワ
ー比較器13は、相関値S12と閾値との比較を行い,
相関値S12が該閾値以上のとき、相関値S12を出力
する機能を有している。パワー比較器13の出力側は、
サーチ制御器14の入力側に接続されている。
【0005】サーチ制御器14は、相関値S12がパワ
ー比較器13から入力されたとき同期が得られたと判定
して制御信号S14を出力し、PNコード発生器15で
発生されるPNコードS15の位相を固定する機能を有
している。サーチ制御器14の出力側は、PNコード発
生器15の入力側に接続されている。PNコード発生器
15はPNコードS15を出力し、制御信号S14が入
力されたとき位相が固定されたPNコードS15を出力
する機能を有している。PNコード発生器15の出力側
は、乗算器11の第2の入力端子に接続されている。復
調回路20は、乗算器21、相関器22、及び復調器2
3を備えている。乗算器21は、受信信号INとPNコ
ードS15とをそれぞれ第1の入力端子及び第2の入力
端子から入力して乗算を行う機能を有している。乗算器
21の出力側は相関器22の入力側に接続されている。
相関器22は、乗算器21の乗算結果を累積して受信信
号INとPNコードS15との相関度を表す相関値S2
2を出力する機能を有している。相関器22の出力側
は、復調器23の入力側に接続されている。復調器23
は、相関値S22を位相補正して受信信号INを復調す
る機能を有している。尚、同期捕捉回路10及び復調回
路20は、プログラム制御されるディジタル・シグナル
・プロセサ(Degital Signal Processor、以下、DSP
という)で構成することも可能である。
【0006】次に、図2の動作を説明する。同期捕捉回
路10では、受信信号INは、乗算器11によりPNコ
ードS15がチップ毎に乗算され、その乗算結果が相関
器12で累積されて相関値S12が得られる。パワー比
較器13は、相関値S12と閾値との比較を行う。サー
チ制御器14は、パワー比較器13からの比較結果を基
に同期捕捉回路10の制御を行う。即ち、相関値S12
が閾値未満の場合、マッチドフィルタではそのまま相関
を続行し、スライディング相関であれば、PNコード発
生器15のPNコードS15の位相をずらしながら相関
を続行する。相関値S12が閾値以上になった場合、同
期が得られたとして、サーチ制御器14は、PNコード
発生器15で発生されるPNコードS15の位相を固定
し、同期捕捉動作を終了させる。復調回路20では、同
期捕捉動作の終了と同時に復調を開始する。即ち、同期
位置での位相に固定されたPNコードS15と受信信号
INとを乗算器21を用いて掛け合わせ、相関器22で
相関をとり、復調器23で復調を行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
図2の符号分割多元接続受信装置では、次のような課題
があった。即ち、移動通信では、一般に送信側から送信
された無線信号は建物等の反射を受けてマルチパスとな
り、受信側に到達する。このため、受信側では、同期位
置が複数存在することになるが、従来の同期捕捉方法で
は、相関値S12が閾値以上となった瞬間に同期がとれ
たことになり、捕捉動作が終了するので、それ以降に更
に高い相関値が得られる同期位置が存在していても検出
が不可能になる。しかし、相関値が高いほど信号のSN
比が良く、データの信頼性が高くなるので、より高性能
の受信装置を実現するには、より高い相関値が得られる
同期位置を検出する必要がある。又、マルチパス信号の
伝搬位相及び遅延時間を補正して復調器で足し合わせ、
より大きいパワーを得るレイク(RAKE)という方法
を適用した場合、従来の同期捕捉方法では各マルチパス
毎に同期捕捉回路が必要になり、回路規模が大きくな
る。例えば3つのマルチパスを加算する場合、3つの同
期捕捉回路を用意し、各々別の同期位置を探索すること
になる。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、前記課題
を解決するために、スペクトル拡散によって変調された
信号を同一周波数帯域内に多重化して通信を行う符号分
割多元接続通信方式に基づく移動通信システムの受信側
に設けられる符号分割多元接続受信装置において、次の
ような手段を設けている。即ち、一定のチップ列パター
ンで構成され、コード長毎に繰り返される第1のPNコ
ードとベースバンド帯域での受信信号とを該各チップ毎
に乗算する第1の乗算手段と、前記受信信号のパルスを
チップ毎にカウントし、前記第1のPNコードのコード
長でクリアするカウント手段と、位相差情報及び前記カ
ウント手段のカウント値に基づき位相をずらしながら前
記第1のPNコードを逐次発生する第1のPNコード発
生手段と、 前記第1の乗算手段の乗算結果を累積して
前記受信信号と前記第1のPNコードとの相関度を表す
第1の相関値を算出する第1の累積手段と、前記第1の
相関値と閾値との比較を行い該第1の相関値が該閾値以
上のとき、該相関値を出力する比較手段と、前記カウン
ト手段のカウント値と前記第1のPNコードのチップ番
号との差分を前記受信信号に含まれるPNコードと前記
受信側が発生したPNコードとの位相差情報とし、前記
比較手段から出力された相関値に対応する位相差情報の
次の位相差情報を前記第1のPNコード発生手段へ送出
すると共に前記第1のPNコードの全位相空間において
前記閾値以上となる該相関値及び該相関値に対応する位
相差情報を記録した後、該記録された位相差情報から前
記受信信号のPNコードと前記受信側が発生したPNコ
ードとの同期位置に対応する位相差情報を選択する選択
手段とが、設けられている。
【0009】更に、この符号分割多元接続受信装置に
は、前記選択手段で選択された同期位置に対応する位相
差情報及び前記カウント手段のカウント値に基づいた位
相において第2のPNコードを発生する第2のPNコー
ド発生手段と、前記受信信号と第2のPNコードとをチ
ップ毎に乗算する第2の乗算手段と、前記第2の乗算手
段の乗算結果を累積して前記受信信号と前記第2のPN
コードとの相関度を表す第2の相関値を算出する第2の
累積手段と、前記第2の相関値を位相補正して復調を行
う復調器とが、備えられている。
【0010】
【作用】本発明によれば、以上のように符号分割多元接
続受信装置を構成したので、受信信号は、第1の乗算手
段により第1のPNコードとチップ毎に乗算される。第
1の乗算手段の乗算結果が第1の累積手段により累積さ
れ、受信信号と第1のPNコードとの相関度を表す第1
の相関値になる。第1の相関値は比較手段により閾値と
比較され、第1の相関値が閾値以上のとき、該相関値は
比較手段から出力される。一方、前記受信信号のパルス
はカウント手段によりチップ毎にカウントされ、第1の
PNコードのコード長でクリアされる。前記第1のPN
コードは、第1のPNコード発生手段により位相差情報
及びカウント手段のカウント値に基づき位相をずらしな
がら発生される。選択手段により、比較手段から出力さ
れた相関値に対応する位相差情報の次の位相差情報が第
1のPNコード発生手段へ送出されると共に、第1のP
Nコードの全位相空間において閾値以上の該相関値及び
該相関値に対応する位相差情報が記録された後、該記録
された位相差情報から受信信号のPNコードと受信側が
発生したPNコードとの同期位置に対応する位相差情報
が選択される。
【0011】次に、第2のPNコードは、第2のPNコ
ード発生手段により、選択手段で選択された同期位置に
対応する位相差情報及びカウント手段のカウント値に基
づき位相をずらしながら発生される。受信信号は、第2
の乗算手段により第2のPNコードとチップ毎に乗算さ
れ、第2の乗算手段の乗算結果は、第2の累積手段によ
り累積されて受信信号と第2のPNコードとの相関度を
表す第2の相関値として算出される。第2の相関値は復
調器により位相補正されて復調される。そのため、前記
選択手段では、受信信号に含まれるPNコードと受信側
が発生したPNコードとの的確な同期位置の選択が可能
となる。更に、選択手段は、複数の同期位置の選択を行
うので、容易にRAKEシステムに適用できる。従っ
て、前記課題を解決できるのである。
【0012】
【実施例】図1は、本発明の実施例を示す符号分割多元
接続受信装置の一構成例を示すブロック図である。この
符号分割多元接続受信装置は、同期捕捉回路30及び復
調回路40で構成されている。同期捕捉回路30は、第
1の乗算手段である乗算器31、第1の累積手段である
相関器32、比較手段であるパワー比較器33、選択手
段であるサーチ制御器34、第1の疑似コード発生手段
であるPNコード発生器35、及びカウント手段である
信号カウンタ36を備えている。乗算器31は、受信信
号INと+1又は−1の値をもつ数が例えば128個連
続する数列である第1のPNコードS35とを第1の入
力端子及び第2の入力端子からそれぞれ入力してPNコ
ードS35のチップ毎に乗算を行う機能を有している。
乗算器31の出力側は相関器32の入力側に接続されて
いる。相関器32は、乗算器31の乗算結果を累積して
相関値S32を算出する機能を有している。相関器32
の出力側は、パワー比較器33の入力側に接続されてい
る。パワー比較器33は、相関値S32と閾値との比較
を行う機能を有している。パワー比較器33の出力側
は、サーチ制御器34の入力側に接続されている。ここ
で、PNコードS35が例えば128チップで構成さ
れ、PNコードS35の最初から順番にチップ番号1〜
128が付与されているものとする。
【0013】サーチ制御器34では、信号カウンタ36
のカウント値とPNコードS35のチップ番号との差分
を受信信号INに含まれるPNコードとPNコードS3
5との位相差情報とし、相関値S32に対応する位相差
情報の次の位相差情報S34aをPNコード発生器35
へ送出すると共に相関値S32及び相関値S32に対応
する位相差情報をPNコードS35のチップ番号1〜1
28に対応する全位相空間において記録した後、記録さ
れた位相差情報から受信信号INのPNコードとPNコ
ードS35との同期位置に対応する位相差情報S34b
を選択する機能を有している。サーチ制御器34の第1
の出力端子は、PNコード発生器35の第1の入力端子
に接続されている。PNコード発生器35は、位相差情
報S34a及びカウント手段36のカウント値に基づき
位相をずらしながら前記PNコードS35を発生する機
能を有している。PNコード発生器35の出力側は、乗
算器31の第2の入力端子に接続されている。信号カウ
ンタ36の入力側には受信信号INが入力するようにな
っている。信号カウンタ36は、受信信号INのパルス
をチップ毎にカウントし、PNコードS35のコード長
でクリアする機能を有している。信号カウンタ36の出
力側は、PNコード発生器35の第2の入力端子に接続
されている。
【0014】復調回路40は、第2の乗算手段である乗
算器41、第2の累積手段である相関器42、復調器4
3、及び第2の疑似コード発生手段であるPNコード発
生器44を備えている。乗算器41は、受信信号INと
第2のPNコードS44とをそれぞれ第1の入力端子及
び第2の入力端子から入力してチップ毎に乗算を行う機
能を有している。乗算器41の出力側は相関器42の入
力側に接続されている。相関器42は、乗算器41の乗
算結果を累積して受信信号INとPNコードS44との
相関度を表す第2の相関値S42を算出する機能を有し
ている。相関器42の出力側は、復調器43の入力側に
接続されている。PNコード発生器44の第1の入力端
子には、サーチ制御器34の第2の出力端子が接続され
ている。PNコード発生器44の第2の入力端子には、
信号カウンタ36の出力側が接続されている。PNコー
ド発生器44は、サーチ制御器34からの位相差情報S
34b及び信号カウンタ36からのカウント値S36に
基づき位相をずらしながらPNコードS44を発生する
機能を有している。PNコード発生器44の出力側は、
乗算器41の第2の入力端子に接続されている。尚、同
期捕捉回路30及び復調回路40は、プログラム制御さ
れるDSPで構成されている。
【0015】次に、図1の動作を説明する。先ず、スラ
イディング相関法を用いた場合の動作を説明する。同期
捕捉回路30では、受信信号INは、乗算器31により
PNコードS35とチップ毎に乗算され、その乗算結果
が相関器32で累積されて相関値S32が得られる。信
号カウンタ36は、受信信号INが1チップ入力される
毎にカウントアップされ、PNコード長でクリアされ
る。例えばPNコード長をnとすると、信号カウンタ値
CNは、CN1〜CNnの繰り返しとなる。ここで、受
信信号INに含まれるPNコードのチップ列の各チップ
の番号を最初から順番にPNコードアドレスRPN1〜
RPNnとする。PNコード発生器35は、サーチ制御
器34から送られる位相情報S34a及び信号カウンタ
36から送られる受信信号カウンタ値S36に基づきP
NコードS35を発生する。
【0016】受信信号IN中のPNコードの位置は、同
期捕捉中は特定不能であるが、信号カウンタ値CN及び
PNコードアドレスはPNコード長nでクリアされるの
で、その位置関係は常に一定となる。即ち、信号カウン
タ値CNm(1≦m≦n)においてPNコードアドレス
RPN1が始まっているとすると、カウント値CNがカ
ウントアップされて再び信号カウント値CNmになる
と、同様に受信信号INのPNコードアドレスも再びR
PN1になる。この時の信号カウント値CNiとPNコ
ードアドレスRPNjとの位相差PHRはカウント値C
Niを基準にすると、 PHR=CNi−RPNj=m−1 で示され、この位相差PHRは通信中は不変である。例
えば、m=30とすると、 PHR=m−1=29 となり、この位相差PHRが保持される。
【0017】サーチ制御器34は、相関値を調査したい
位相差情報PHをPNコード発生器35へ送り、PNコ
ード発生器35では、信号カウンタ値CNに基づきPN
コードS35を発生する。即ち、相関を行いたい位相の
位相差情報PHをPHiとし、信号カウンタ値の現在の
カウンタ値をCNkとすると、 APN=CNk−PHi となるPNコードアドレスから始まるPNコードを発生
する。PNコードアドレスAPN及び信号カウンタ値C
Nは共に1チップ毎に更新され、PNコード長nでクリ
アされるので、位相差情報PHiは、相関中は不変であ
る。相関が終わった時点で、サーチ制御器34は位相差
情報PHiを更新する。
【0018】サーチ制御器34が位相差情報PHiをP
H1〜PHnの範囲で更新すると、全位相空間で同期判
定調査を行うことになる。信号カウンタ値CNmにおい
て、PNコードアドレスRPN1が始まっているとする
と、 PHi=m−1 の時、つまり、位相差情報PHiが位相差PHRと同一
の値の時、同期がとれることになる。相関値S32は、
パワー比較器33において閾値との比較が行われる。相
関値S32が閾値以上であれば、サーチ制御器34にお
いて、位相差情報及び相関値S32が共に記録され、次
に相関を行う位相差情報S34aをPNコード発生器3
5へ送出する。相関値S32が閾値以下であれば、その
まま次の相関へ移行する。サーチ制御器34は、PNコ
ードS35の全位相空間において同期調査を行った後で
同期位置の選定を行う。1つの同期位置を選択する場
合、相関値が最大のものを選択したり、或いは相関値が
高いものを3つ選択し、それらの中で位相差が中間のも
のを選択する等の方法がある。又、複数の同期位置を選
択することもできる。又、特定の位相空間のみを目標に
同期判定調査を行うことにより、同期捕捉時間を短縮さ
せることも可能となる。
【0019】一方、マッチドフィルタ法では、PNコー
ド発生器35が一定のPNコードS35を発生するの
で、PNコード発生器35内において、信号カウンタ値
CNから位相情報を計算し、サーチ制御器34に知らせ
る。サーチ制御器34では、その位相情報及び相関値S
32を記録し、全位相空間での調査が終わった時点で同
期位置の選択に移る。ここで、PNコード発生器35が
PNコードアドレスRPN1〜RPNp(1≦p≦n)
なるPNコードを常に発生するとする。RPN1で示さ
れるPNコードと乗算を行う信号のカウンタ値をCNk
とすると、位相差情報PHiは、 PHi=k−1 となる。kを1〜nとすると、PNコードS35の全位
相空間での同期判定調査が行われる。
【0020】同期捕捉回路30の同期捕捉終了と同時
に、復調回路40では復調が開始される。復調回路40
には、同期捕捉回路30内のサーチ制御器34から受信
信号INのPNコードとPNコードS35との同期位置
に対応する位相差情報S34bが送られる。復調回路4
0内のPNコード発生器44は、位相差情報S34b及
び信号カウンタ値S36に応じてPNコードS44を発
生する。即ち、同期位置での位相差情報をPHmaxと
すると、 APN=CNk−PHmax となるPNコードアドレスから始まるPNコードS44
を発生する。受信信号IN内のPNコードアドレスと信
号カウンタ値との位相差は不変であり、信号カウンタ3
6の信号カウンタ値S36はPNコード発生器35,4
4に共通に入力するので位相差関係は保持され、PNコ
ード発生器44から発生されるPNコードS44と受信
信号INとが乗算器41で乗算され、相関器42で相関
がとられて復調器43で復調される。従って、同期捕捉
回路30で得られた同期位置での復調が行われる。
【0021】更に、RAKEシステムにおいて、受信信
号INのPNコードとPNコードS35との複数の同期
位置での復調を行う場合は、復調回路40を複数用意
し、サーチ制御器34で各復調回路に複数の同期位置に
対応する位相差情報をそれぞれ与えることにより行われ
る。そのため、1つの同期捕捉回路のサーチ制御器で一
括して同期位置の選定を行うので、制御が容易になる。
以上のように、本実施例では、サーチ制御器34が、P
NコードS35の全位相空間において受信信号INのP
NコードとPNコードS35との同期調査を行った後で
同期位置の選定を行うので、最大の相関値に対応する同
期位置の選択が可能となる。更に、サーチ制御器34
は、複数の同期位置の選択ができるので、RAKEシス
テムへの適用が容易になる。
【0022】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、選択手段が、第1のPNコードの全位相空間にお
いて、受信信号に含まれるPNコードと受信側が発生し
たPNコードとの同期調査を行った後で同期位置の選定
を行うので、的確な同期位置の選択が可能となる。更
に、選択手段は、複数の同期位置の選択を行うので、容
易にRAKEシステムに適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の符号分割多元接続受信装置の
ブロック図である。
【図2】従来の符号分割多元接続受信装置のブロック図
である。
【符号の説明】
31,41 乗算器(乗算手段) 32,42 相関器(累積手段) 33 パワー比較器(比較手
段) 34 サーチ制御器(選択手
段) 35,44 PNコード発生器(疑
似コード発生手段) 36 信号カウンタ(カウン
ト手段) 43 復調器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スペクトル拡散によって変調された信号
    を同一周波数帯域内に多重化して通信を行う符号分割多
    元接続通信方式に基づく移動通信システムの受信側に設
    けられる符号分割多元接続受信装置において、 一定のチップ列パターンで構成され、コード長毎に繰り
    返される第1の疑似コードとベースバンド帯域での受信
    信号とを該各チップ毎に乗算する第1の乗算手段と、 前記受信信号のパルスをチップ毎にカウントし、前記第
    1の疑似コードのコード長でクリアするカウント手段
    と、 位相差情報及び前記カウント手段のカウント値に基づき
    位相をずらしながら前記第1の疑似コードを逐次発生す
    る第1の疑似コード発生手段と、 前記第1の乗算手段の乗算結果を累積して前記受信信号
    と前記第1の疑似コードとの相関度を表す第1の相関値
    を算出する第1の累積手段と、 前記第1の相関値と閾値との比較を行い該第1の相関値
    が該閾値以上のとき、該相関値を出力する比較手段と、 前記カウント手段のカウント値と前記第1の疑似コード
    のチップ番号との差分を前記受信信号に含まれる疑似コ
    ードと前記受信側が発生した疑似コードとの位相差情報
    とし、前記比較手段から出力された相関値に対応する位
    相差情報の次の位相差情報を前記第1の疑似コード発生
    手段へ送出すると共に前記第1の疑似コードの全位相空
    間において前記閾値以上となる該相関値及び該相関値に
    対応する位相差情報を記録した後、該記録された位相差
    情報から前記受信信号中の疑似コードと前記受信側が発
    生した疑似コードとの同期位置に対応する位相差情報を
    選択する選択手段と、 前記選択手段で選択された同期位置に対応する位相差情
    報及び前記カウント手段のカウント値に基づいた位相に
    おいて第2の疑似コードを発生する第2の疑似コード発
    生手段と、 前記受信信号と第2の疑似コードとをチップ毎に乗算す
    る第2の乗算手段と、 前記第2の乗算手段の乗算結果を累積して前記受信信号
    と前記第2の疑似コードとの相関度を表す第2の相関値
    を算出する第2の累積手段と、 前記第2の相関値を位相補正して復調を行う復調器と
    を、 備えたことを特徴とする符号分割多元接続受信装置。
JP6293061A 1994-11-28 1994-11-28 符号分割多元接続受信装置 Pending JPH08154083A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6293061A JPH08154083A (ja) 1994-11-28 1994-11-28 符号分割多元接続受信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6293061A JPH08154083A (ja) 1994-11-28 1994-11-28 符号分割多元接続受信装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08154083A true JPH08154083A (ja) 1996-06-11

Family

ID=17789962

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6293061A Pending JPH08154083A (ja) 1994-11-28 1994-11-28 符号分割多元接続受信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08154083A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19980070299A (ko) * 1997-01-06 1998-10-26 이데이노브유끼 수신장치, 수신방법 및 무선시스템의 단말장치
KR100342496B1 (ko) * 2000-09-08 2002-06-28 윤종용 고속 서처의 직교확산부호 가설 변경 장치 및 방법
KR100464479B1 (ko) * 2000-06-02 2004-12-31 엘지전자 주식회사 씨디엠에이 시스템에서 동기검색을 병렬로 수행하는동기화장치
US7085252B1 (en) 1999-04-28 2006-08-01 Fujitsu Limited Cell search method, communication synchronization apparatus, portable terminal apparatus, and recording medium
KR100640337B1 (ko) * 1999-04-24 2006-10-31 삼성전자주식회사 부호분할 다중접속 방식을 사용하는 이동통신 시스템의 역확산장치

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19980070299A (ko) * 1997-01-06 1998-10-26 이데이노브유끼 수신장치, 수신방법 및 무선시스템의 단말장치
KR100640337B1 (ko) * 1999-04-24 2006-10-31 삼성전자주식회사 부호분할 다중접속 방식을 사용하는 이동통신 시스템의 역확산장치
US7085252B1 (en) 1999-04-28 2006-08-01 Fujitsu Limited Cell search method, communication synchronization apparatus, portable terminal apparatus, and recording medium
KR100464479B1 (ko) * 2000-06-02 2004-12-31 엘지전자 주식회사 씨디엠에이 시스템에서 동기검색을 병렬로 수행하는동기화장치
KR100342496B1 (ko) * 2000-09-08 2002-06-28 윤종용 고속 서처의 직교확산부호 가설 변경 장치 및 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5936999A (en) Receiver and method for generating spreading codes in a receiver
JP2762996B1 (ja) 受信装置
EP0932263A2 (en) Method for finger assignment in CDMA rake-receiver
EP1121767B1 (en) A cdma receiver that shares a tracking device among multiple rake branches
JPH08181636A (ja) Ss受信機における逆拡散符号位相検出装置
JP2002501323A (ja) 直接スペクトル拡散通信システムにおけるマルチパス遅延推定方法および装置
JP3149868B2 (ja) Cdma受信装置の受信パス・サーチ方法およびサーチャー回路
JP3745430B2 (ja) Cdmaマルチパス・サーチ方法及びcdma信号受信装置
EP0945995A2 (en) RAKE receiver with adaptive delay profile measurement
JP3274375B2 (ja) スペクトル拡散復調装置
EP0862817B1 (en) Method for controlling a receiver, and a receiver
JP2973416B1 (ja) Rake受信回路
JP3418981B2 (ja) スペクトラム拡散通信同期捕捉回路
JPH08154083A (ja) 符号分割多元接続受信装置
EP1443671B1 (en) Cell search method and apparatus in a WCDMA System
US20010012316A1 (en) Rake receiver with low pass filer
JP3320655B2 (ja) スペクトル拡散無線通信装置
JP2991236B1 (ja) 直接拡散受信デ―タの誤り推定装置および直接拡散受信装置
JP3417024B2 (ja) パイロット信号検出回路
JP3030230B2 (ja) 拡散通信システムの受信装置
JP4142259B2 (ja) Rake受信装置およびその方法
JP3228311B2 (ja) 受信装置
JP3719997B2 (ja) 直接スペクトラム拡散通信の受信装置
JPH10112672A (ja) スペクトラム拡散通信用受信機
JP4022732B2 (ja) 遅延プロファイル決定方法および装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030107