JPH08153157A - 光学的情報読み取り装置 - Google Patents

光学的情報読み取り装置

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JPH08153157A
JPH08153157A JP6293119A JP29311994A JPH08153157A JP H08153157 A JPH08153157 A JP H08153157A JP 6293119 A JP6293119 A JP 6293119A JP 29311994 A JP29311994 A JP 29311994A JP H08153157 A JPH08153157 A JP H08153157A
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JP
Japan
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coupling capacitor
optical information
reading
line sensor
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Application number
JP6293119A
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English (en)
Inventor
Keisuke Tanigawa
圭介 谷川
Akio Sugiura
秋男 杉浦
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カップリングコンデンサの充電時間を短縮し
て読み取り速度を改善する光学的情報読み取り装置を提
供することを目的とする。 【構成】 演算増幅器46は、その反転入力端子にて、
抵抗44及びカップリングコンデンサ41を介しライン
センサ30に接続されている。アナログスイッチ47
が、カップリングコンデンサ41と演算増幅器46の抵
抗44との共通端子と演算増幅器46の出力端子との間
に接続されている。これにより、アナログスイッチ47
が、オンすることにより、演算増幅器46の抵抗44、
45を短絡してカップリングコンデンサ41の充電時間
を短縮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バーコード等の光学的
情報が記載された読み取り対象から光学的情報を読み取
る光学的情報読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、バーコードリーダにおい
ては、CCDからなるラインセンサの出力を増幅回路に
より増幅した後この増幅結果を2値化回路により2値化
してデコードするようになっている。この場合、ライン
センサ出力のオフセット電圧がセンサ毎にばらつく。こ
のため、ラインセンサと増幅回路との間にカップリング
コンデンサを接続して交流結合することにより、ライン
センサ出力のオフセット電圧と増幅回路のオフセット電
圧との直流バランスをとって、増幅回路による増幅にあ
たりそのダイナミックレンジを有効に活用するようにし
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
バーコードリーダにおいては、読み取り停止状態では、
その消費電力低減のため、ラインセンサ、増幅回路及び
2値化回路への給電が遮断される。従って、読み取り開
始に伴い、ラインセンサ及び増幅回路に給電された直後
では、カップリングコンデンサの充電電圧は零である。
【0004】また、ラインセンサ出力も内部電荷にリセ
ットのために、いくらかの立ち上がり時間が必要であ
り、その間は、ラインセンサの出力は規定できない。こ
のため、その間のカップリングコンデンサの充電電圧も
不安定となる。また、ラインセンサの立ち上がり時間経
過後、ラインセンサ出力が正常に出力されてから、初め
てカップリングコンデンサへの正常な充電が始まる。こ
のとき、ラインセンサ出力インピーダンスをRoとし、
増幅回路のゲインを構成する直列抵抗をR1、R2とす
れば、充電されるインピーダンスRは、Ro、R1、R
2の和となる。
【0005】ここで、充電時間Tqを求めると、カップ
リングコンデンサの静電容量をCとすれば、Tqは略4
CRに等しい。従って、充電時間Tqはインピーダンス
Rに比例して増加する。このことは、ラインセンサ出力
のオフセット電圧と増幅回路のオフセット電圧との差が
大きい程、カップリングコンデンサの充電時間が長くな
ることを意味する。
【0006】従って、増幅回路の出力の増幅波形の立ち
上がりが遅れ、結果として、増幅回路の出力の遅延とな
り、読み取り速度の低下を招く。なお、R1、R2は、
Roに対し大きくとる必要があり、数KΩから十KΩの
オーダとなる。また、ラインセンサの出力のオフセット
電圧と増幅回路のオフセット電圧との差が大きいとき、
バーコードの光反射率が低いと、ラインセンサ出力の振
幅のうちバーコードに対応する振幅部分が比較的に小さ
くなる。このため、増幅回路による増幅波形中のバーコ
ードに対応する波形部分も小さくなる。
【0007】これに対し、増幅回路のゲインを大きくす
るかラインセンサの露光時間を長くすることにより、増
幅波形中のバーコードに対応する波形部分が飽和してし
まう。そこで、本発明は、以上のようなことに対処する
ため、カップリングコンデンサの充電時間を短縮して読
み取り速度を改善する光学的情報読み取り装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】また、本発明は、カップリングコンデンサ
の直流バランスを読み取り対象の光学的情報に対応する
振幅部分に合わせ込むことによりその増幅波形を改善し
読み取り性能を高める光学的情報読み取り装置を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明においては、光学的情報を記
載した読み取り対象(B)を光学的に検出して検出出力
を発生する光学的センサ(30)と、前記検出出力を増
幅する増幅手段(40)と、光学的センサ(30)と増
幅手段(40)とを交流結合させるカップリングコンデ
ンサ(41)と、増幅手段(40)の増幅出力に基づき
前記光学的情報を読み取る読み取り手段(50、70)
とを備えた光学的情報読み取り装置において、増幅手段
(40)が、読み取り手段(50、70)の読み取り開
始前にカップリングコンデンサ(41)を初期充電する
初期充電手段(47)ことを特徴とする光学的情報読み
取り装置が提供される。
【0010】また、請求項2に記載の発明では、請求項
1に記載の光学的情報読み取り装置においては、増幅手
段(40)が、カップリングコンデンサ(41)と共に
充電経路を構成するインピーダンス回路(44、45)
と、光学的センサ(30)の検出開始以後のカップリン
グコンデンサ(41)の充電に要する時間中インピーダ
ンス回路(44、45)を短絡する短絡手段(47)と
を備え、この短絡手段(47)による短絡解除後、イン
ピーダンス回路(44、45)により定まるゲインによ
り前記検出出力を増幅することを特徴とする。
【0011】また、請求項3に記載の発明では、請求項
2に記載の光学的情報読み取り装置において、増幅手段
(40)が、光学的センサ(30)と増幅手段(40)
との間に接続されてカップリングコンデンサ(41)の
直流バランスを光学的センサ(30)の前記光学的情報
に対する読み取り時期に対応するレベルに設定する設定
手段(48)を備えることを特徴とする。
【0012】なお、上記各手段のカッコ内の符号は、後
述する実施例記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
【0013】
【発明の作用効果】上記請求項1に記載の発明によれ
ば、増幅手段の初期充電手段が、読み取り手段の読み取
り開始前にカップリングコンデンサを初期充電する。こ
れにより、光学的センサの出力と増幅手段の出力との間
でオフセットバランスの差が大きくても、上記初期充電
により増幅手段の出力波形を迅速に立ち上げることがで
きる。その結果、増幅手段の安定した増幅出力に対する
読み取り手段の読み取り時期を速めることができる。
【0014】また、請求項2に記載の発明によれば、短
絡手段が、光学的センサの検出開始以後のカップリング
コンデンサの充電に要する時間中インピーダンス回路を
短絡する。このため、請求項1に記載の発明と同様の作
用効果を達成しつつ、短絡手段による短絡解除後、安定
した検出出力でもって逸速い増幅及び読み取りが可能と
なる。
【0015】また、請求項3に記載の発明によれば、増
幅手段の設定手段が、カップリングコンデンサの直流バ
ランスを光学的センサの前記光学的情報に対する読み取
り時期に対応するレベルに設定する。これにより、光学
的センサの出力中の光学的情報に対応する出力部分のレ
ベルにカップリングコンデンサの直流バランスを合わせ
込むことができる。その結果、読み取り対象が低反射率
のバーコードのようにセンサ出力中の振幅が小さくても
適正が増幅波形が得られる。その結果、請求項2に記載
の発明と同様の作用効果を達成できる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図面により説明
する。図3及び図2は、図1にて示す増幅回路構成を備
えたバーコードリーダの全体構成を示している。このバ
ーコードリーダは、図3にて示すごとく、ケーシング1
0を備えており、このケーシング10は、ヘッド部11
と把持部12とにより首曲がり形状に構成されている。
ヘッド部11の先端には、長方形状の読み取り口11a
が形成されており、このヘッド部11の外周壁には、ト
リガスイッチSW(図2参照)が付設されている。な
お、バーコードリーダの後述する各回路素子への給電は
このバーコードリーダの電源コネクタPC(図2参照)
を商用電源に接続することによりなされる。
【0017】光学系20はヘッド部11内に配設されて
おり、この光学系20は、光源21、ミラー22、絞り
23及び集光レンズ24により構成されている。光源2
1は、半円柱レンズ21aと、この半円柱レンズ21a
の入射面にその長手方向に沿い配列した複数の発光ダイ
オード(図示しない)とにより構成されている。そし
て、この光源21においては、上記各発光ダイオードか
ら出射される光を半円柱レンズ21aによりバー状に集
光し読み取り口11aを通してバーコードBに向けて出
射する。
【0018】ミラー22は、バーコードBからの反射光
を受けて絞り23に向けて反射する。絞り23は、ミラ
ー22により反射された光の量を絞って集光レンズ24
に入射させる。集光レンズ24は絞り23からの回折光
をラインセンサ30に入射させる。この場合、絞り23
は集光レンズ24の物側焦点距離内にあるため、集光レ
ンズ24からの光はラインセンサ30の長さ方向に広が
りつつこのラインセンサ30に入射する。
【0019】ラインセンサ30は、集光レンズ24の後
方にてケーシング10の把持部12内に配設されてお
り、このラインセンサ30としては、バーコードBの光
学的情報Baを読み取るために、複数の縦長の画素(ホ
トダイオードに相当する)をバーコードBの長さ方向に
対応して配列して構成したイメージセンサが採用されて
いる。
【0020】これにより、このラインセンサ30は、後
述するマイクロコンピュータ70による制御のもとに、
集光レンズ24からの光を受光して、各画素の光電効果
に応じた電荷を生成し受光信号として発生する。この場
合、電荷生成量は、ラインセンサ30に対する光の入射
時間(露光時間に相当する)に比例する。次に、バーコ
ードリーダの電子回路構成について図2を参照して説明
する。
【0021】バーコードリーダの各種電子回路素子(図
2参照)は、ラインセンサ30の後方にてケーシング1
0の把持部内に配設したプリント基板P(図3参照)に
装着されている。増幅回路40は、本発明の要部を構成
するもので、この増幅回路40は、図1にて示すごと
く、ラインセンサ30に接続したカップリングコンデン
サ41を備えており、このカップリングコンデンサ41
は、ラインセンサ30と後述する演算増幅器46とを交
流結合させる役割を果たす。
【0022】演算増幅器46は、位相反転増幅器として
機能するもので、この演算増幅器46は、その非反転入
力端子にて、抵抗42を介して直流電源から5(V)の
直流電圧を受けるようになっている。また、演算増幅器
46の非反転入力端子は、抵抗43を介して接地されて
いる。これにより、演算増幅器46の非反転入力端子に
は、オフセット電圧VO (基準電圧VO )が生ずるよう
になっている。
【0023】また、演算増幅器46は、その反転入力端
子にて、抵抗44を介してカップリングコンデンサ41
に接続されており、この演算増幅器46の非反転入力端
子と出力端子の間には抵抗45が接続されている。これ
により、演算増幅器46のゲインGが、抵抗45の抵抗
値R1 /抵抗44の抵抗値R2 でもって特定される。し
かして、演算増幅器46は、カップリングコンデンサ4
1を介するラインセンサ30からの受光信号を、オフセ
ット電圧VO を基準としてゲインGにより増幅して増幅
信号を発生する。なお、オフセット電圧VO は演算増幅
器46の増幅信号レベルの1/2に設定されている。
【0024】さらに、カップリングコンデンサ41と抵
抗44との共通端子と演算増幅器46の出力端子との間
には、アナログスイッチ47が接続されている。これに
より、このアナログスイッチ47が、後述するマイクロ
コンピュータ70による制御のもとにオンすることによ
り、両抵抗44、45を短絡する。2値化回路50は、
増幅回路40からの増幅信号を2値化して2値化信号を
発生する。アナログスイッチ60は、マイクロコンピュ
ータ70による制御のもとにオンし、電源コネクタPC
を介する商用電源からの商用電圧をマイクロコンピュー
タ70を除く各電子回路素子に印加する。
【0025】マイクロコンピュータ70は、図4にて示
すフローチャートに従いコンピュータプログラムを実行
し、この実行中において、トリガスイッチSW及び2値
化回路50の各出力に基づき、ラインセンサ30、光源
駆動回路80、アナログスイッチ47及びブザーBZの
駆動処理や読み取り処理等の演算処理をする。なお、マ
イクロコンピュータ70は、電源コネクタPCのホスト
コンピュータ側電源への接続により作動状態におかれ
る。
【0026】以上のように構成した本第1実施例の作動
について説明する。上記電源コネクタをホストコンピュ
ータ側電源に接続すれば、マイクロコンピュータ70が
作動状態になり、図4のフローチャートに従い、ステッ
プ100にて、コンピュータプログラムの実行を開始
し、次のステップ101において初期設定を行う。
【0027】このような段階にて、トリガスイッチSW
がオンされると、ステップ110においてYESと判定
され、次のステップ111において、カウンタ値SがS
=0とクリアされる。これと同時に、アナログスイッチ
60がマイクロコンピュータ70の制御を受けてオンし
他の電子回路素子に回路電源の電圧を印加する。する
と、光源駆動回路80が、光源21の各発光ダイオード
を発光駆動する。このため、光源21が各発光ダイオー
ドからの光を読み取り口11aを通してバーコードBに
入射させる。また、ラインセンサ30も作動状態にな
る。
【0028】然る後、ステップ112において、ライン
センサ30の露光時間がセットされるとともにシフトパ
ルスが発生されてラインセンサ30に出力される。これ
により、ラインセンサ30が駆動される。このとき、ラ
インセンサ30の露光時間の始点が上記シフトパルスに
より特定される。この状態では、上述のようにバーコー
ドBに入射した光が反射されると、この反射光が光学系
20によりラインセンサ30に入射される。このため、
このラインセンサ30が、上記露光時間の間、電荷を生
成して受光信号を発生する。
【0029】ついで、ステップ120において、カウン
タ値Sがカップリングコンデンサ41の所定充電時間値
nと比較判定される。ここで、所定充電時間値nは、ア
ナログスイッチ47をオンした状態における増幅回路4
0のインピーダンス、即ち、アナログスイッチ47の内
部インピーダンスとカップリングコンデンサ41のイン
ピーダンスの和でもってカップリングコンデンサ41が
充電される時間を表す値に相当する。
【0030】現段階では、S=0故、ステップ120に
おける判定がNOとなり、次のステップ121において
カウンタ値SがS=S+1と加算更新さる。ついで、ス
テップ122にてアナログスイッチ47がオンされ、然
る後、ステップ123にて上記露光時間の経過まで割り
込み待ちがなされる。ステップ123における割り込み
待ちが終了すると、ステップ140において露光時間割
り込みが許可されて、コンピュータプログラムがステッ
プ112に進む。以下、ステップ112、120、12
0乃至123及び140における処理が繰り返されて、
カウンタ値Sの加算更新及びアナログスイッチ47のオ
ン処理が繰り返される。
【0031】このような状態においてステップ120に
おける判定がYESになると、ステップ124において
アナログスイッチ47がオフされる。このことは、カッ
プリングコンデンサ41の充電がアナログスイッチ47
のオフのもとに完了したことを意味する。以上説明した
ように、ラインセンサ30の駆動開始後、所定充電時間
値nの経過まで、アナログスイッチ47により演算増幅
器46の両抵抗44、45を短絡するようにしたので、
ラインセンサ30の出力段から演算増幅器46の出力端
子までの当該演算増幅器46のインピーダンスが小さく
なる。
【0032】従って、ラインセンサ30の起動開始直後
におけるラインセンサ30の出力によるカップリングコ
ンデンサ41の充電時間が短縮される。このため、ライ
ンセンサ30のオフセット電圧と演算増幅器46のオフ
セット電圧との差が大きくても、演算増幅器46の増幅
信号の波形が迅速に立ち上がるので、2値化回路50へ
出力される増幅回路40からの増幅信号の波形安定時期
が速くなる。その結果、マイクロコンピュータ70の2
値化回路50の出力に対するデコードが逸速く適正にな
され得る。
【0033】その後の読み取り処理ルーチン130にお
いては、2値化回路50からの2値化信号に基づきバー
コードBの情報がデコードされた後、ブザーBZが鳴動
される。なお、ラインセンサ30のオフセット電圧と演
算増幅器46のオフセット電圧との差が大きい場合にお
けるアナログスイッチ47の有無による効果について、
本第1実施例の場合と従来の増幅回路(図6参照)の場
合とを比較して実験により確認してみたところ、図5及
び図7にて示すような結果が得られた。
【0034】但し、充電インピーダンスRo=250
Ω、アナログスイッチ47の内部抵抗Rswは100
Ω、R1及びR2はそれぞれ7.5KΩ及び51KΩで
あるものとする。これによれば、図6の従来の増幅回路
では、アナログスイッチ47がないため、カップリング
コンデンサ41と抵抗44との間の共通端子T1 に生ず
る信号波形に対し、増幅回路46の出力端子(符号T2
により表す)に生ずる増幅信号波形の立ち上がりが、図
7にて示すごとく、著しく遅れている。
【0035】これに対し、本第1実施例による増幅回路
では、アナログスイッチ47が有るため、カップリング
コンデンサ41と抵抗44との間の共通端子N1 に生ず
る信号波形に追随して、増幅回路46の出力端子(符号
2 により表す)に生ずる増幅信号波形の立ち上がり
が、図5にて示すごとく、著しく速くなっている。な
お、(Ro+R1+R2)/(Ro+Rsw)の値が1
67.8となり、約従来の170分の1となる。
【0036】次に、本発明の第2実施例を図8乃至図1
0を参照して説明する。この第2実施例においては、上
記第1実施例にて述べた増幅回路40においてラインセ
ンサ30とカップリングコンデンサ48との間にアナロ
グスイッチ48を接続し、かつ図4のフローチャートに
おいて読み取り処理ルーチン130に代えて図9及び図
10に示す読み取り処理ルーチン200を採用したこと
にその構成上の特徴がある。
【0037】アナログスイッチ48は、マイクロコンピ
ュータ70により制御されてオンオフしてラインセンサ
30とカップリングコンデンサ41との接続を断続す
る。その他の構成は上記第1実施例と同様である。この
ように構成した本第2実施例において、上記第1実施例
にて述べたと同様にカップリングコンデンサ41の充電
終了に伴いステップ124(図4参照)にてアナログス
イッチ47がオフされると、コンピュータプログラムが
図9及び図10の読み取り処理ルーチン200に進む。
【0038】現段階においてデコード中でなければ、ス
テップ210においてNOと判定され、ステップ211
にて割り込みがリセットされる。これにより、割り込み
処理への復帰が禁止される。未だ、2値化信号の取り込
みが済んでいなければ、ステップ220においてNOと
判定される。ついで、フラグCがステップ101(図4
参照)にてC=0と初期化されているものとすれば、ス
テップ230においてNOと判定され、ステップ231
にてアナログスイッチ47がオフされ、一方アナログス
イッチ48がオンされる(図11参照)。これにより、
両抵抗44、45の短絡がアナログスイッチ47により
解除され、一方、ラインセンサ30がアナログスイッチ
48によりカップリングコンデンサ41に接続される。
【0039】然る後、ステップ232において2値化回
路50からの2値化信号がマイクロコンピュータ70に
取り込まれて(図11参照)、ステップ240において
ラインセンサ30の露光時間の経過を待つための割り込
み待ち処理がなされる。そして、上記露光時間が経過す
ると、コンピュータプログラムがステップ140(図4
参照)を介してステップ112以後に進む。これによ
り、上記第1実施例にて述べた場合と同様に、ラインセ
ンサ30の露光時間のセット及び駆動、カウンタ値の更
新等の処理がなされる。
【0040】ついで、ステップ120における判定がY
ESになると、上記第1実施例と同様にステップ124
にてアナログスイッチ124がオフされ、コンピュータ
プログラムが読み取り処理ルーチン200に進む。現段
階ではステップ232にて2値化信号は取り込み済であ
るため、ステップ220にてYESと判定され、ステッ
プ221において両アナログスイッチ47、48がオン
される。これにより、両抵抗44、45がアナログスイ
ッチ47により短絡され、一方、ラインセンサ30とカ
ップリングコンデンサ41との接続がアナログスイッチ
48により維持される。
【0041】ついで、ステップ222において、取り込
み済の2値化信号のデコード処理がなされる。このデコ
ード結果が読み取り不成功に相当するならば、ステップ
250においてNOと判定される。この判定に伴い、カ
ップリング制御を実行するか否かがステップ260にお
いて判定される。但し、この判定は、通常の読み取り制
御の露光条件(ラインセンサ30の露光時間と演算増幅
器46のゲインとの積)に基づき一通り読み取りを行っ
たかどうかによりなされる。また、カップリング制御と
は、2値化信号の取り込みを、アナログスイッチ48の
オンからオフへの変化に伴って行う制御をいう。
【0042】ここで、通常の読み取り制御の露光条件で
読み取れた場合には、ステップ260における判定がN
Oとなり、ステップ240以降の処理が行われる。一
方、上述の通常の読み取り制御の露光条件で読み取れな
かった場合には通常の露光条件外との判断のもとに、ス
テップ260における判定がYESとなる。そして、次
のステップ261においてタイマの値がCt=Ct1 と
セットされ、かつステップ262においてフラグCがC
=1とセットされる。ここで、Ct=Ct1 は、ライン
センサ30の出力中にバーコードBの振幅部分が現れる
タイミングを予測して設定されている。即ち、ラインセ
ンサ30の出力にバーコードBの振幅部分が現れたとき
にタイマのCt1 に対する計時が終了するようになって
いる。また、C=1は、上記カップリング制御を行うこ
とを表す。
【0043】然る後、コンピュータプログラムが読み取
り処理ルーチン200のステップ230に達すると、ス
テップ262におけるC=1に基づきYESと判定さ
れ、次のステップ231においてアナログスイッチ4
7、48が共にオンされる。そして、ステップ232に
おいて上記タイマがスタートされてステップ261での
セット値Ct=Ct1 を計時する(図11参照)。
【0044】上記タイマの計時がタイムアップすると、
ステップ270においてYESと判定され、次のステッ
プ271においてアナログスイッチ48がオフされる。
これにより、カップリングコンデンサ41の直流バラン
スがアナログスイッチ48のオフ時におけるラインセン
サ30の出力中のバーコード振幅部分とほぼ一致するよ
うに維持される。なお、アナログスイッチ48がオフし
てもアナログスイッチ47がオンしているので、演算増
幅器46の不要な発振を防止できる。また、アナログス
イッチ48のオフ後C=0となる。
【0045】そして、ステップ240での割り込み待ち
後図4のステップ140を通りステップ112以後の処
理が行われる。これにより、カップリングコンデンサ4
1の充電時間の短縮を行った後、図9のステップ231
においてアナログスイッチ47がオフされるとともにア
ナログスイッチ48がオンされてステップ232での処
理がなされる。
【0046】この場合、増幅回路40の増幅信号の波形
はカップリングコンデンサ41の充電促進により既に安
定しており、しかも、このカップリングコンデンサ41
の直流バランスが上述のようにラインセンサ30の出力
中のバーコード振幅部分とほぼ一致するように維持され
ている。このため、かかる直流バランスのもとに2値化
回路50からの2値化信号が安定した状態でステップ2
32においてマイクロコンピュータ70に取り込まれる
(図11参照)。
【0047】以上説明したように、本第2実施例におい
ては、ステップ260にてYESとの判定に伴うカップ
リング制御の実行により、C=1の成立に伴う上記タイ
マのタイマ値Ct1 の計時終了時にアナログスイッチ4
8をオフして、このときのカップリングコンデンサ41
の直流バランスをラインセンサ30の出力中のバーコー
ドBに対応する振幅部分に合わせ込むようにした。
【0048】換言すれば、アナログスイッチ48の上述
のようなオンからオフへのスイッチングにより、従来の
オフセット電圧Vc及びVoに代えて、上記バーコード
Bに対応する振幅部分のレベル及びオフセット電圧Vo
を直流バランスさせるようにした。 これにより、増幅
回路40の増幅出力中のバーコード振幅部分の波形を、
増幅出力波形のセンター付近に位置させることができ
る。従って、例えば、バーコードBが低反射率のバーコ
ードのように、ラインセンサ30の出力中の振幅が小さ
い場合でも、適正に増幅できる。その結果、この種の光
学的読み取り装置の読み取り性能を高めることができ
る。
【0049】なお、ラインセンサ30のオフセット電圧
と演算増幅器46のオフセット電圧との差が大きいと
き、バーコードBが低反射率の場合におけるアナログス
イッチ48の有無による効果について、本第2実施例の
場合と従来の増幅回路(図6参照)の場合とを比較して
実験により確認してみたところ、図12及び図13にて
示すような結果が得られた。
【0050】これによれば、図6の従来の増幅回路で
は、アナログスイッチ48がないため、ラインセンサ3
0の出力波形に対する増幅回路40の増幅出力波形が、
図13にて示すごとく、飽和状態になる。これに対し、
本第2実施例による増幅回路では、アナログスイッチ4
8が有るため、タイマ値Ct1 の経過時におけるアナロ
グスイッチ48のオフにより、図12にて示すごとく、
ラインセンサ30の出力中のバーコードBに対応する振
幅部分のレベルVbに、オフセット電圧を合わせること
によって、VbとVoを直流バランスせる。これによ
り、バーコードBが低反射率のバーコードのように、ラ
インセンサ30の出力中の振幅が小さい場合でも、適正
な増幅波形が得られる。
【0051】なお、本発明の実施にあたっては、アナロ
グスイッチ47、48に代えて、半導体スイッチイング
素子等の各種スイッチイング素子を採用して実施しても
よい。また、本発明の実施にあたっては、2値化回路5
0の2値化処理をマイクロコンピュータ70により行う
ようにしてもよい。
【0052】また、本発明に実施にあたっては、アナロ
グスイッチ47に代えて急速充電手段を採用し、これに
よりカップリングコンデンサ41を初期的に急速充電し
てもよい。また、本発明の実施にあたり、増幅回路40
としては、カップリングコンデンサを有する非反転増幅
器その他の増幅素子を採用して実施してもよい。
【0053】また、上記各実施例の各フローチャートに
おける各ステップは、それぞれ、機能実行手段としてハ
ードロジック構成により実現するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2に示す増幅回路の詳細回路図である。
【図2】本発明に係るバーコードリーダの第1実施例を
示すブロック回路図である。
【図3】上記バーコードリーダの部分破断外観構成図で
ある。
【図4】図2のマイクロコンピュータの作用を示すフロ
ーチャートである。
【図5】上記第1実施例における作用効果を説明するた
めの波形図である。
【図6】従来の増幅回路図である。
【図7】図6の増幅回路を使用した場合の作用効果を説
明するための波形図である。
【図8】本発明に係るバーコードリーダの第2実施例の
要部を構成する増幅回路の詳細回路図である。
【図9】上記第2実施例における読み取りルーチンのフ
ローチャートの一部である。
【図10】上記第2実施例における読み取りルーチンの
フローチャートの一部である。
【図11】上記第2実施例における両アナログスイッチ
の動作状態を示す波形図である。
【図12】上記第2実施例における作用効果を説明する
ためのラインセンサ及び増幅回路の各出力波形図であ
る。
【図13】従来の増幅回路を採用した場合の作用効果を
説明するための出力波形図である。
【符号の説明】
B・・・バーコード、30・・・ラインセンサ、40・
・・増幅回路、41・・・カップリングコンデンサ、4
4、45・・・抵抗、46・・・演算増幅器、47、4
8・・・アナログスイッチ、70・・・マイクロコンピ
ュータ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学的情報を記載した読み取り対象を光
    学的に検出して検出出力を発生する光学的センサと、 前記検出出力を増幅する増幅手段と、 前記光学的センサと前記増幅手段とを交流結合させるカ
    ップリングコンデンサと、 前記増幅手段の増幅出力に基づき前記光学的情報を読み
    取る読み取り手段とを備えた光学的情報読み取り装置に
    おいて、 前記増幅手段が、前記読み取り手段の読み取り開始前に
    前記カップリングコンデンサを初期充電する初期充電手
    段を備えることを特徴とする光学的情報読み取り装置。
  2. 【請求項2】 前記増幅手段が、 前記カップリングコンデンサと共に充電経路を構成する
    インピーダンス回路と、 前記光学的センサの検出開始以後の前記カップリングコ
    ンデンサの充電に要する時間中前記インピーダンス回路
    を短絡する短絡手段とを備え、 この短絡手段による短絡解除後、前記インピーダンス回
    路により定まるゲインにより前記検出出力を増幅するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の光学的情報読み取り装
    置。
  3. 【請求項3】 前記増幅手段が、前記光学的センサと前
    記増幅手段との間に接続されて前記カップリングコンデ
    ンサの直流バランスを前記光学的センサの前記光学的情
    報に対する読み取り時期に対応するレベルに設定する設
    定手段を備えることを特徴とする請求項2に記載の光学
    的情報読み取り装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004151711A (ja) * 2002-10-15 2004-05-27 Symbol Technologies Inc 移動ビームシミュレーションを有する画像化バーコード読取装置
JP2008507758A (ja) * 2004-07-23 2008-03-13 シンボル テクノロジーズ, インコーポレイテッド 拡張された作動範囲上における改善されたレーザ強度変調を有する電気光学リーダ
WO2023026839A1 (ja) * 2021-08-26 2023-03-02 日置電機株式会社 インピーダンス測定装置

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