JPH08150944A - ステアリングコラムの取付構造 - Google Patents

ステアリングコラムの取付構造

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JPH08150944A
JPH08150944A JP31907294A JP31907294A JPH08150944A JP H08150944 A JPH08150944 A JP H08150944A JP 31907294 A JP31907294 A JP 31907294A JP 31907294 A JP31907294 A JP 31907294A JP H08150944 A JPH08150944 A JP H08150944A
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JP
Japan
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capsule
column
impact force
groove hole
column shaft
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Pending
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JP31907294A
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English (en)
Inventor
Toru Hori
透 堀
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車の衝突によるステアリングコラムの回
動変位を防ぐ。 【構成】 コラム軸6に固定したアッパーハンガーブラ
ケット7の車体側に取付ける取付面9にコラム軸6に沿
う溝孔9aを形成し、該溝孔9aにカプセル10を摺動可能に
組み付けると共に前記溝孔9aに前記カプセル10との摩擦
面9bを設け、該カプセル10を前記溝孔9aのステアリング
ホイール4側に位置させて車体側に固定することによっ
てコラム軸6を固定した。自動車の前方からの一次衝突
によって、コラム軸6は溝孔9a周囲に形成した摩擦面9b
とカプセル10とを摺動させながら運転席側に移動する。
また、運転者とステアリングホイール4との二次衝突に
よってコラム軸6は溝孔9aに沿って車体前方へ移動し、
再度、摩擦面9bとカプセル10とが摺動し、衝撃力を減少
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のステアリング
ホイールを回転自在に取付けるためのステアリングコラ
ムの取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のステアリングホイールは
ステアリングコラムに挿通したホイール軸により回転自
在に設けられている。図7に示すように、車体のダッシ
ュパネル1およびアッパーハンガー2に2点を固定され
たステアリングコラム3はステアリングホイール4側を
高くして設置されている。ステアリングコラム3はコラ
ム吸収部5とコラム軸6が連接され、アッパー側取付部
はコラム軸側であり、コラム軸6はアッパーハンガーブ
ラケット7を固着し、アッパーハンガーブラケット7を
アッパーハンガー2にねじ止めしている。
【0003】実際に、自動車が前方の障害物と衝突した
場合には、衝撃力はステアリングコラム3を固定した2
点にも掛かる。そこで、アッパー側取付部にクッション
部材を取付けて衝撃力を吸収しようとするものがある
(実開昭64-52869号公報)。また、運転者が前方にのめ
ってステアリングホイール4に衝突したときにステアリ
ングコラム3の固定が外れるようにしたものもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車体前部が
最初に衝撃を受けた場合(一次衝突)、衝撃力が強いと
ダッシュパネル1が車体後方に押される。図8に示すよ
うに、ダッシュパネル1が後方に押されて点線部位まで
変位したとき、ステアリングコラム3のアッパー側取付
部が堅固な場合、アッパー側取付部を中心としてステア
リングコラム3が回動しステアリングホイール4は上方
に変位する。衝撃力が強い場合にはさらにステアリング
ホイール4に運転者が衝突する(二次衝突)。このと
き、前述したステアリングコラム3の固定が外れるもの
であっても、ステアリングコラム3が回動によって変位
した場合には押し動作だけではステアリングコラム3は
容易に外れなくなる。
【0005】一方、ステアリングホイール4にエアバッ
グを装着した自動車においては、衝撃時に運転者に向け
てエアバッグが吹き出すものであるが、ステアリングコ
ラム3が回動によって変位した場合、ステアリングホイ
ール4の位置がコラム軸6に対し変位するので、エアバ
ッグの吹き出し方向がずれるという問題を生じる。
【0006】本発明は、自動車の衝突時の衝撃力の吸収
性を良くし、軸方向の変位を少なくしたステアリングコ
ラムの取付構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、コラム軸に固定したアッパーハンガーブラ
ケットの車体側に取付ける取付面にコラム軸に沿う溝孔
を形成し、該溝孔にカプセルを摺動可能に組み付けると
共に前記溝孔に前記カプセルとの摩擦面を設け、該カプ
セルを前記溝孔のステアリングホイール側に位置させて
車体側に固定することによってコラム軸を固定したこと
を特徴とする。
【0008】また、前記カプセルとの摩擦面を凹凸面ま
たは複数の段差として形成したことを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明は上記のように構成したものであり、自
動車の前方からの一次衝突によって、コラム軸は溝孔周
囲に形成した摩擦面とカプセルとを摺動させながら運転
席側に変位する。また、運転者とステアリングホイール
との二次衝突によってコラム軸はアッパーハンガーブラ
ケットに形成した溝孔に沿って車体前方へ変位し、摩擦
面はカプセルと摺動する。このとき衝撃力を減少させ
る。また、摩擦面の形状が凹凸面または複数の段差であ
ればカプセルは摺動時に断続して摩擦力を発生する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図1および図2に示すように、ステアリング
コラム3の上部に位置するコラム軸6は、下方からアッ
パーハンガーブラケット7を当てがって固着し、上方の
アッパーハンガーにアッパーハンガーブラケット7をね
じ8によって固定させている。アッパーハンガーブラケ
ット7は平板の中央部にコラム軸6に当接する円弧部7a
を形成し、両側にアッパーハンガーにねじ止めする取付
面9を形成している。この取付面9のステアリング側か
ら前方に向けて溝孔9aが形成される。溝孔9aには、外周
に環状の溝10a を形成し中心にねじ孔10b を有する円筒
状のカプセル10が、この環状溝10a を取付面9の溝孔9a
両縁に挿通して支持される。
【0011】取付面9に形成した溝孔9aの周縁は上端部
分を除いて上方にめくれ上がった突出部(摩擦面)9bが
形成されており、境界部分に段差9cが形成されている。
カプセル10は上端部分に組み付け(図4参照)、アッパ
ーハンガーの取付孔にカプセル10のねじ孔10b を整合さ
せてねじ8を挿通し、この状態でコラム軸6を固定させ
ている。後述するようにステアリングコラム3が衝撃力
で後方に移動し、溝孔9aのめくれ上がった箇所がカプセ
ル10の環状溝10a に侵入したときは(図5参照)、摩擦
抵抗が大きく衝撃力を減少させる。
【0012】次に、この構造の作用を図3を参照して説
明する。まず、説明を簡単にするため、カプセル10の位
置は衝撃力によって変位しないものとする。図3の
(a)に示すコラム軸6はアッパーハンガーブラケット
7によって位置決め固定されているものであり、アッパ
ーハンガーの取付孔に溝孔9aの上端に位置させたカプセ
ル10を整合させ、コラム軸6を取付けている。
【0013】自動車が前方障害物と衝突し、車体前部か
ら衝撃力が伝わってダッシュパネルが後方に変位する
と、ステアリングコラム3にも衝撃力が伝わる(一次衝
突)。コラム軸6を取付けている溝孔9aはコラム軸6に
沿っており、ステアリングコラム3に掛かる衝撃力はア
ッパーハンガーブラケット7の溝孔9aの突出部9bをカプ
セル10の環状溝10a に侵入させる(図3の(b)参
照)。このとき、カプセル10が突出部9bと摺動し衝撃力
を吸収する。
【0014】次に、後方に移動したステアリングホイー
ル4が(エアバッグを介して)運転者に押された場合、
アッパーハンガーブラケット7の溝孔9aの方向に従いス
テアリングコラム3は前方に移動し、カプセル10と突出
部9bとが摺動して衝撃力が緩和される(図3の(c)参
照)。衝撃力が強い場合はアッパーハンガーブラケット
7がカプセル10から外れることになる。
【0015】このようにして、一次衝突ではコラム軸6
の取付け方によってステアリングコラム3の回動する要
素が解消され、ステアリングコラム3が軸方向に変位
し、アッパーハンガーブラケット7の溝孔9aの摺動区間
で衝撃力が減少する。また、運転者にステアリングホイ
ール4が衝突した場合も、ステアリングコラム3が衝突
と逆方向に変位し衝撃力を減少させるようになってい
る。また、ステアリングホイール4が回動変位しないの
でエアバッグ装着時の拘束力を大きなものにすることが
できる。
【0016】次に、アッパーハンガーブラケット7の溝
孔9aについて図6を参照して説明する。この溝孔9aの周
囲には複数の孔11が穿設され、孔11の周縁は上方に突出
した形状(突出部9b)になっている。これによってカプ
セル10が摺動したときの摩擦を大きくさせている。この
構造においても衝撃力を吸収させるものである。このほ
かにも、溝孔幅を変化させたものの周縁に高低差のある
段差面を形成させても良い。なお、これら摩擦面の形状
を製作の容易な凹凸面または複数の段差としても良い。
【0017】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したもので
あるのでステアリングコラムの取付位置が衝撃力によっ
て溝孔の方向に摺動し、取付位置を中心とした上方への
回動変位がなくなり、コラム軸のよじれも軽減される。
また、二次衝突が発生した場合でもコラム軸が溝孔の方
向に摺動して衝撃力を分散することができ、運転者への
衝撃を緩和することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施例のステアリングコラムの展
開図である。
【図2】図1に示すコラム軸の側面図である。
【図3】図1に示すコラム軸の作用をa,b,cで示し
た説明図である。
【図4】図1に示すコラム軸のブラケットの正面図であ
る。
【図5】図4に示すブラケットの他の箇所を示す断面図
である。
【図6】他の実施例のコラム軸の展開図である。
【図7】従来の自動車運転席の側面図である。
【図8】図7に示すステアリングコラム付近の側面図で
ある。
【符号の説明】
3 ステアリングコラム 4 ステアリングホイール 6 コラム軸 7 アッパーハンガーブラケット 9 取付面 9a 溝孔 9b 摩擦面 10 カプセル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コラム軸に固定したアッパーハンガーブ
    ラケットの車体側に取付ける取付面にコラム軸に沿う溝
    孔を形成し、該溝孔にカプセルを摺動可能に組み付ける
    と共に前記溝孔に前記カプセルとの摩擦面を設け、該カ
    プセルを前記溝孔のステアリングホイール側に位置させ
    て車体側に固定することによってコラム軸を固定したこ
    とを特徴とするステアリングコラムの取付構造。
  2. 【請求項2】 コラム軸に固定したアッパーハンガーブ
    ラケットの車体側に取付ける取付面に、凹凸面または複
    数の段差を形成し、該凹凸面上または複数の段差にコラ
    ム軸に沿う溝孔を形成し、該溝孔にカプセルを摺動可能
    に組み付け、該カプセルを前記溝孔のステアリングホイ
    ール側に位置させて車体側に固定することによってコラ
    ム軸を固定したことを特徴とするステアリングコラムの
    取付構造。
JP31907294A 1994-11-29 1994-11-29 ステアリングコラムの取付構造 Pending JPH08150944A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0864481A2 (en) 1997-03-14 1998-09-16 Koyo Seiko Co., Ltd. Shock absorbing steering device
EP1083109A3 (en) * 1999-09-10 2003-11-26 Koyo Seiko Co., Ltd. Shock-absorbing steering assembly
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CN105151194A (zh) * 2015-08-20 2015-12-16 北京新能源汽车股份有限公司 电池包保护装置及具有其的电动车
CN105313945A (zh) * 2015-10-27 2016-02-10 重庆电子工程职业学院 一种溃缩式电动助力转向管柱安装支架

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