JPH08148333A - ソレノイド駆動装置 - Google Patents

ソレノイド駆動装置

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JPH08148333A
JPH08148333A JP30995294A JP30995294A JPH08148333A JP H08148333 A JPH08148333 A JP H08148333A JP 30995294 A JP30995294 A JP 30995294A JP 30995294 A JP30995294 A JP 30995294A JP H08148333 A JPH08148333 A JP H08148333A
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JP
Japan
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current
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control amount
solenoid
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Application number
JP30995294A
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English (en)
Inventor
Koichi Ohara
孝一 大原
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ソレノイド駆動装置の異常を高速に検出するこ
と。 【構成】リニアソレノイド駆動装置100は、油圧ポン
プから圧送されてきた車両制御用ライン油圧を所定の作
動油圧に制御する油圧制御弁2、油圧制御弁2を駆動さ
せるリニアソレノイドL、リニアソレノイドLの通電電
流を検出する電流検出手段3及び4、リニアソレノイド
Lの通電電流を制御するマイクロコンピュータ1、マイ
クロコンピュータ1の出力値を増幅する増幅手段40か
ら構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速機の制御装置
等に用いられるリニアソレノイドの駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ソレノイドに通電する電流の量に
応じて連続的に出力値を変化させるリニアソレノイドに
おいて、その異常判定方法としては、特開平2−180
357号公報に示されるように、ソレノイドの端子間に
て検出された電流値が、所定の閾値を一定時間継続して
超えたときに、端子間ショートと判定する方法が知られ
ている。
【0003】例えば、バッテリー電圧14V、リニアソ
レノイドの抵抗値5.3Ωの場合、リニアソレノイドに
おける電流制御量であるデューティ比値と実際に流れる
電流値との関係を図7に示すが、デューティ比値と電流
値とは直線L1上に変化する比例関係にあり、電流制御
範囲Nから離れた、通常の状態ではあり得ない領域を異
常検出領域E1、E2と設定し、リニアソレノイドへの
給電線が断線したとすると電流値は0(A)となるた
め、制御系はデューティ比値を増加する方向に制御し、
やがて異常検出領域E1またはE2内に入り、そのとき
にリニアソレノイドの駆動系の異常判定を行なうという
方法である。
【0004】このとき、環境温度の変化に伴ってリニア
ソレノイドの抵抗値が変化することにより、図7に示さ
れるデューティ比値と電流値との特性は変化し、環境温
度が高くなるとリニアソレノイドの抵抗値が大きくな
り、図中の直線L2側に移動し、環境温度が低くなると
リニアソレノイドの抵抗値が小さくなり、図中の直線L
3側に動く。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法では、リニアソレノイドの駆動系の異常判定の基準と
なる閾値は一律であるため、図7中の直線L2と直線L
3とでは異常検出領域に到達する電流値、或いはデュー
ティ比値に幅があり、異常検出領域E1またはE2をか
なりの余裕を持たせて設定せざるを得ず、よってリニア
ソレノイドの駆動系の異常時には、異常判定がなされる
までの間、異常状態のまま制御してしまう、つまりフェ
イルセーフ動作に入れないという問題がある。
【0006】従って、本発明の目的は、リニアソレノイ
ドの駆動系の異常判定をすみやかに行ない、異常状態で
制御することのない駆動装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の構成は、ソレノイドに流れる電流値を検出
し目標電流値に対する偏差に応じて、次の制御サイクル
において、ソレノイドに流れる電流をフィードバック制
御する駆動装置において、ソレノイドに流れる電流値を
検出する電流検出手段と、その電流検出手段により検出
された検出電流値と目標電流値との偏差に基づき、検出
電流が目標電流に追随するように、次の制御サイクルに
おけるソレノイドの電流制御量を演算する制御量演算手
段と、その制御量演算手段により演算された電流制御量
に基づいて、ソレノイドに流れる電流値を制御する通電
制御手段と、電流制御量に関して、正常時動作にはとる
ことのない大きい値の範囲を異常検出領域として設定す
る異常検出領域設定手段と、電流制御量に関して、異常
検出領域の下限値よりも所定値だけ小さい基準値を設定
する基準値設定手段と、電流制御量が基準値以上、異常
検出領域の下限値より小さい範囲に存在する場合には、
次の制御サイクルにおける電流制御量を、制御量演算手
段により演算された電流制御量に代えて、強制的に下限
値に変更する制御量変更手段と、電流制御量が異常検出
領域に存在する場合には、異常処理を行う異常処理手段
とを有することを特徴とする。
【0008】また、第二の発明の構成は、ソレノイドに
流れる電流値を検出し目標電流値に対する偏差に応じ
て、次の制御サイクルにおいて、ソレノイドに流れる電
流をフィードバック制御する駆動装置において、ソレノ
イドに流れる電流値を検出する電流検出手段と、その電
流検出手段により検出された検出電流値と目標電流値と
の偏差に基づき、検出電流が目標電流に追随するよう
に、次の制御サイクルにおけるソレノイドの電流制御量
を演算する制御量演算手段と、その制御量演算手段によ
り演算された電流制御量に基づいて、ソレノイドに流れ
る電流値を制御する通電制御手段と、電流制御量に関し
て、正常時動作にはとることのない小さい値の範囲を異
常検出領域として設定する異常検出領域設定手段と、電
流制御量に関して、異常検出領域の上限値よりも所定値
だけ大きい基準値を設定する基準値設定手段と、電流制
御量が基準値以下、異常検出領域の上限値より大きい範
囲に存在する場合には、次の制御サイクルにおける電流
制御量を、制御量演算手段により演算された電流制御量
に代えて、強制的に上限値に変更する制御量変更手段
と、電流制御量が異常検出領域に存在する場合には、異
常処理を行う異常処理手段とを有することを特徴とす
る。
【0009】第三の発明の構成は、電流制御量は、ソレ
ノイドに流れる電流のデューティ比であることを特徴と
する。
【0010】第四の発明の構成は、電流制御量に関し
て、基準値より大きい値から異常検出領域の下限値まで
の範囲をフェイルセーフ領域として設定するフェイルセ
ーフ領域設定手段と、電流制御量がフェイルセーフ領域
に存在する場合には、異常処理を行う前のフェイルセー
フ処理を行うフェイルセーフ処理手段とをさらに有する
ことを特徴とする。
【0011】第五の発明は、電流制御量に関して、基準
値より小さい値から異常検出領域の上限値までの範囲を
フェイルセーフ領域として設定するフェイルセーフ領域
設定手段と、電流制御量がフェイルセーフ領域に存在す
る場合には、異常処理を行う前のフェイルセーフ処理を
行うフェイルセーフ処理手段とをさらに有することを特
徴とする。
【0012】
【作用及び効果】正常動作時に、電流制御量が基準値に
等しくなると、次の制御サイクルでの電流制御量は、フ
ィードバック制御で決定される制御量ではなく、異常検
出領域の下限値に強制的に変更される。即ち、制御量が
ステップ的に増加される。この結果、次の制御サイクル
では、現実の電流が増加するので、検出電流値も増加
し、検出電流値の目標電流値に対する偏差が正方向に大
きくなるので、制御量演算手段により演算される電流制
御量が小さくなる。すると、電流制御量は基準値より小
さくなり、電流制御量の制御量変更手段による強制変更
は行われず、次の制御サイクルでは正常動作時における
フィードバック制御に戻る。この結果、電流制御量は基
準値を越えることはない。
【0013】一方、例えば断線を起因とする異常動作時
に、電流制御量が基準値に等しくなると、正常時と同様
に、次の制御サイクルでの電流制御量は、フィードバッ
ク制御で決定される制御量ではなく、異常検出領域の下
限値に強制的に変更される。しかし、異常時では、正常
時と異なり、次の制御サイクルにおいても、現実の電流
が増加しない。よって、検出電流値が増加しないので、
検出電流値の目標電流値に対する偏差は、依然として、
負の絶対値の大きな値であるので、制御量演算手段によ
り演算される電流制御量は前回の制御サイクルで決定さ
れた値よりもさらに増加する。すると、電流制御量は基
準値をさらに越えることになるため、次の制御サイクル
においても、制御量変更手段により電流制御量を異常検
出範囲の下限値とする強制変更が行われる。結局、上述
した処理が繰り返される結果、電流制御量は下限値に保
持される。その後、制御量演算手段により演算された電
流制御量、即ち、フィードバック制御によって決定され
る電流制御量が、異常検出領域の下限値を越えることに
なり、異常処理が実行される。
【0014】また、例えば短絡を起因とする異常動作時
に、電流制御量が基準値に等しくなると、正常時と同様
に、次の制御サイクルでの電流制御量は、フィードバッ
ク制御で決定される制御量ではなく、異常検出領域の上
限値に強制的に変更される。しかし、異常時では、正常
時と異なり、次の制御サイクルにおいても、現実の電流
が減少しない。よって、検出電流値が減少しないので、
検出電流値の目標電流値に対する偏差は、依然として、
正の絶対値の大きな値であるので、制御量演算手段によ
り演算される電流制御量は前回の制御サイクルで決定さ
れた値よりもさらに減少する。すると、電流制御量は基
準値をさらに下回ることになるため、次の制御サイクル
においても、制御量変更手段により電流制御量を異常検
出範囲の上限値とする強制変更が行われる。結局、上述
した処理が繰り返される結果、電流制御量は上限値に保
持される。その後、制御量演算手段により演算された電
流制御量、即ち、フィードバック制御によって決定され
る電流制御量が、異常検出領域の上限値を下回ることに
なり、異常処理が実行される。
【0015】このようにして、電流制御量が異常検出領
域に至る時間が短くなり、高速に異常検出が行われる。
また、断線や短絡等の故障時の場合に、異常検出領域の
手前にフェイルセーフ領域を設定したことにより、異常
検出処理を行なう前に、フェイルセーフ処理として出力
をオフし、制御をリニアソレノイドなしを前提としたも
のにすることができ、異常状態のまま制御を行なうこと
がなく、よりソレノイド駆動装置の品質の向上を図るこ
とができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説
明する。図1は、リニアソレノイド駆動装置100を示
したブロック図である。リニアソレノイド駆動装置10
0は、例えば、内燃機関により駆動される油圧ポンプか
ら圧送されてきた車両制御用のライン油圧(自動変速機
制御用のトランスミッション油圧等)を所定の作動油圧
に制御する油圧制御弁2、油圧制御弁2を駆動させるリ
ニアソレノイドL、リニアソレノイドLの通電電流を検
出する電流検出手段3及び4、リニアソレノイドLの通
電電流を制御するマイクロコンピュータ1、マイクロコ
ンピュータ(以下マイコンと記す)1の出力値を増幅す
る増幅手段40から構成される。
【0017】次に、リニアソレノイド駆動装置100の
作用について説明する。マイコン1は、所定の環境にお
ける制御位置と目標電流値との関係を予め記憶してお
り、電流検出手段3、4により検出された電流値と制御
位置に対応する目標電流値とを比較し、検出値を目標値
に追従させるようにフィードバックをかけた出力を行な
う。このマイコン1からの出力は、図中の出力端1−1
よりなされ、その出力は増幅手段40により増幅され、
リニアソレノイドLに供給される。
【0018】リニアソレノイドLの通電出力は、デュー
ティ比値を変えることによって制御することができる。
リニアソレノイドLに流れる電流値は、電流検出手段3
中の電流検出抵抗RSの両端電圧として検出される。電
流検出抵抗RSの両端電圧は、増幅手段30にて増幅さ
れ、さらに積分手段20によって積分することにより、
リニアソレノイドに流れる電流の平均電流が、電圧値と
してAD変換器10に取り込まれる。マイコン1は、A
D変換器10より随時、電圧値を読み出し、その電圧値
に基づきリニアソレノイドLに出力するデューティ比値
を補正していく。
【0019】ここで、本実施例によるリニアソレノイド
駆動装置100の異常判定の方法について説明する。本
発明は、リニアソレノイド駆動装置100の異常判定に
関し、従来、デューティ比値と電流値との関係において
設定されていた異常検出領域E1、E2に加えて、その
隣接する領域にフェイルセーフ領域F1、F2を設け、
図2にその模式図を示す。
【0020】直線L0上で、リニアソレノイドLの特性
がフェイルセーフ領域F1の手前の所定の第一基準値
a’に達したときに、デューティ比値を異常検出領域E
1の下限値bまで増加する。リニアソレノイド駆動装置
100が正常であれば、電流フィードバックによってデ
ューティ比値を減少させる方向に制御するため、デュー
ティ比値、または、電流値はフェイルセーフ領域F1、
異常検出領域E1に突入することはない。
【0021】リニアソレノイド駆動装置100が異常の
場合、例えば、断線の場合は、異常検出領域E1の下限
値bまでデューティ比値を増加しても、尚、デューティ
比値を増加する方向に働くために、デューティ比値、ま
たは、電流値はまず、フェイルセーフ領域F1に入り、
やがて異常検出領域E1に入り、リニアソレノイド駆動
装置100の異常判定を行なうことができる。
【0022】上記の異常判定の方法について、図3に示
すフローチャートに基づいて説明する。まず、ステップ
200にて、目標電流値Iと検出電流値iとの偏差Δを
算出し、偏差Δを用い、続くステップ210にて実出力
デューティ比値TDUTYを演算し、ステップ220に
進む。ここで、図中のk、hはそれぞれ比例項係数、積
分項係数を示す。
【0023】ステップ220では、検出電流値iから求
められるデューティ比値DUTY(異常判定用出力デュ
ーティバッファRAM)と図2中の所定の第一基準値
a’(%)との大小比較を行い、デューティ比値DUT
Yが第一基準値a’(%)以上であれば、ステップ23
0に進み、デューティ比値DUTYと異常検出下限値b
(%)との大小比較を行なう。ステップ220にて、デ
ューティ比値DUTYが第一基準値a’(%)より小さ
い場合、図4のステップ310に進む。
【0024】ステップ230にて、デューティ比値DU
TYが異常検出下限値b(%)より小さいとき、ステッ
プ240に進み、実出力デューティ比値TDUTYを異
常検出下限値b(%)とする。ここで、リニアソレノイ
ド駆動装置100が正常ならばデューティ比値は減少す
るから、フェイルセーフ領域F1内に入ることはなく、
デューティ比値DUTYがフェイルセーフ下限値a
(%)より小さいので、ステップ260にてNOと判定
され、ステップ280にてリターンされる。
【0025】リニアソレノイド駆動装置100が異常の
場合は、デューティ比値は減少せずにフェイルセーフ領
域Fに入るため、デューティ比値DUTYがフェイルセ
ーフ下限値a(%)より大きくなり、ステップ260に
てYESと判定され、ステップ270に進み、リニアソ
レノイドLの通電をカットするフェイルセーフ処理を行
ない、続くステップ280にてリターンされる。ステッ
プ230にて、デューティ比値DUTYが異常検出下限
値b(%)以上であるとき、リニアソレノイド駆動装置
100の異常と見なし、ステップ290に進み、ステッ
プ270のフェイルセーフ処理にて行われたリニアソレ
ノイドLの通電カットを保持し、警告灯の点灯等の異常
検出処理を行なう。
【0026】上記の作用を模式的に表したものを図5に
示す。図中の実線、破線はそれぞれ実出力デューティ比
値TDUTY、デューティ比値DUTYを示し、(a)
が駆動系が正常時のタイムヒストリーを示し、(b)が
異常時のタイムヒストリーを示す。駆動系が正常のとき
は、デューティ比値DUTYが第一基準値a’に達した
ときに、実出力デューティ比値TDUTYを瞬間的に異
常検出下限値bに引き上げると、その直後にデューティ
比値DUTYは増加するが、制御が働くためにすぐに減
少し、次第に減衰していく。
【0027】駆動系が断線による異常のときは、デュー
ティ比値DUTYが第一基準値a’に達したときに、実
出力デューティ比値TDUTYを瞬間的に異常検出下限
値bに引き上げると、制御が働かないために、デューテ
ィ比値DUTYは異常検出下限値bに達し、リニアソレ
ノイド駆動装置100の異常検出がなされる。本実施例
では、デューティ比値DUTYによるリニアソレノイド
駆動装置100の異常判定の処理フローを示したが、リ
ニアソレノイドLの電流検出値iによって駆動系の異常
判定を行なってもよい。
【0028】同様に、図2中の直線L0上で、リニアソ
レノイドLの特性がフェイルセーフ領域F2の手前の所
定の第二基準値c’に達したときに、デューティ比値を
異常検出領域E2の上限値dまで減少させる。リニアソ
レノイド駆動装置100が正常であれば、電流フィード
バックによってデューティ比値を増加させる方向に制御
するため、デューティ比値、または、電流値はフェイル
セーフ領域F2、異常検出領域E2に突入することはな
い。
【0029】リニアソレノイド駆動装置100が短絡に
よる異常の場合、異常検出領域E2の上限値dまでデュ
ーティ比値を減少させても、尚、デューティ比値を減少
する方向に働くために、デューティ比値、または、電流
値はまず、フェイルセーフ領域F2に入り、やがて異常
検出領域E2に入り、リニアソレノイド駆動装置100
の異常判定を行なうことができる。
【0030】上記の異常判定の方法について、図4に示
すフローチャートに基づいて説明する。ステップ310
では、デューティ比値DUTYと図2中の所定の第二基
準値c’(%)との大小比較を行い、デューティ比値D
UTYが第一基準値c’(%)以下であれば、ステップ
320に進み、デューティ比値DUTYと異常検出上限
値d(%)との大小比較を行なう。ステップ310に
て、デューティ比値DUTYが第二基準値c’(%)よ
り大きい場合、ステップ380に進み、実出力デューテ
ィ比値TDUTYを出力する。
【0031】ステップ320にて、デューティ比値DU
TYが異常検出上限値d(%)より大きいとき、ステッ
プ330に進み、実出力デューティ比値TDUTYを異
常検出上限値d(%)とする。ここで、リニアソレノイ
ド駆動装置100が正常ならばデューティ比値は増加す
るから、フェイルセーフ領域F2内に入ることはなく、
デューティ比値DUTYがフェイルセーフ上限値c
(%)より大きいので、ステップ350にてNOと判定
され、ステップ370にてリターンされる。
【0032】リニアソレノイド駆動装置100が異常の
場合は、デューティ比値は増加せずにフェイルセーフ領
域F2に入るため、デューティ比値DUTYがフェイル
セーフ上限値c(%)より小さくなり、ステップ350
にてYESと判定され、ステップ360に進み、リニア
ソレノイドLの通電をカットするフェイルセーフ処理を
行ない、続くステップ370にてリターンされる。ステ
ップ320にて、デューティ比値DUTYが異常検出上
限値d(%)以下であるとき、リニアソレノイド駆動装
置100の異常と見なし、ステップ390に進み、ステ
ップ360のフェイルセーフ処理にて行われたリニアソ
レノイドLの通電カットを保持し、警告灯の点灯等の異
常検出処理を行なう。
【0033】上記の作用を模式的に表したものを図6に
示す。図中の実線、破線はそれぞれ実出力デューティ比
値TDUTY、デューティ比値DUTYを示し、(a)
が駆動系が正常時のタイムヒストリーを示し、(b)が
異常時のタイムヒストリーを示す。駆動系が正常のとき
は、デューティ比値DUTYが第二基準値c’に達した
ときに、実出力デューティ比値TDUTYを瞬間的に異
常検出上限値dに引き下げると、その直後にデューティ
比値DUTYは減少するが、制御が働くためにすぐに増
加し、次第に減衰していく。
【0034】駆動系が短絡による異常のときは、デュー
ティ比値DUTYが第二基準値c’に達したときに、実
出力デューティ比値TDUTYを瞬間的に異常検出上限
値dに引き下げると、制御が働かないために、デューテ
ィ比値DUTYは異常検出上限値dに達し、リニアソレ
ノイド駆動装置100の異常検出がなされる。このと
き、デューティ比値DUTYによるリニアソレノイド駆
動装置100の異常判定の処理フローを示したが、リニ
アソレノイドLの電流検出値iによって駆動系の異常判
定を行なってもよい。
【0035】上記に示されるように、本発明によれば、
リニアソレノイドLの異常検出領域E1、E2に隣接す
る領域にフェイルセーフ領域F1、F2を設け、そのフ
ェイルセーフ領域F1の手前の所定の第一基準値a’に
デューティ比値DUTYが達したときに、強制的に実出
力デューティ比値TDUTYを異常検出下限値b(%)
まで瞬間的に増加させることにより、また、フェイルセ
ーフ領域F2の手前の所定の第二基準値c’にデューテ
ィ比値DUTYが達したときに、強制的に実出力デュー
ティ比値TDUTYを異常検出上限値d(%)まで瞬間
的に減少させることにより、駆動系の異常をより高速に
検出することができ、リニアソレノイド駆動装置100
の品質の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるリニアソレノイド駆動装置の構
成を示すブロック図。
【図2】異常判定領域とフェイルセーフ領域との関係を
示した説明図。
【図3】リニアソレノイド駆動装置の断線による異常検
出の処理手順を示したフローチャート。
【図4】リニアソレノイド駆動装置の短絡による異常検
出の処理手順を示したフローチャート。
【図5】本発明によるリニアソレノイド駆動装置の正常
時(a)と断線による異常時(b)におけるデューティ
比値のタイムヒストリーを示した模式図。
【図6】本発明によるリニアソレノイド駆動装置の正常
時(a)と短絡による異常時(b)におけるデューティ
比値のタイムヒストリーを示した模式図。
【図7】従来のリニアソレノイドの異常判定の方法を示
す模式図。
【符号の説明】
L リニアソレノイド 1 マイクロコンピュータ(マイコン) 1−1 出力端 2 油圧制御弁 3、4 電流検出手段 10 AD変換器 20 積分手段 30、40 増幅手段 100 リニアソレノイド制御装置 F1、F2 フェイルセーフ領域 E1、E2 異常検出領域 N 電流制御範囲 RS 電流検出抵抗 a フェイルセーフ下限値 b 異常検出下限値 a’ 第一基準値 c フェイルセーフ上限値 d 異常検出上限値 c’ 第二基準値 I 目標電流値 i 検出電流値 DUTY デューティ比値 TDUTY 実出力デューティ比値 k 比例項係数 h 積分項係数
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G05F 1/10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ソレノイドに流れる電流値を検出し目標電
    流値に対する偏差に応じて、次の制御サイクルにおい
    て、ソレノイドに流れる電流をフィードバック制御する
    駆動装置において、 前記ソレノイドに流れる電流値を検出する電流検出手段
    と、 前記電流検出手段により検出された検出電流値と目標電
    流値との偏差に基づき、検出電流が目標電流に追随する
    ように、次の制御サイクルにおける前記ソレノイドの電
    流制御量を演算する制御量演算手段と、 前記制御量演算手段により演算された前記電流制御量に
    基づいて、前記ソレノイドに流れる電流値を制御する通
    電制御手段と、 前記電流制御量に関して、正常時動作には、とることの
    ない大きい値の範囲を異常検出領域として設定する異常
    検出領域設定手段と、 前記電流制御量に関して、前記異常検出領域の下限値よ
    りも所定値だけ小さい基準値を設定する基準値設定手段
    と、 前記電流制御量が前記基準値以上、前記異常検出領域の
    前記下限値より小さい範囲に存在する場合には、次の制
    御サイクルにおける前記電流制御量を、前記制御量演算
    手段により演算された前記電流制御量に代えて、強制的
    に前記下限値に変更する制御量変更手段と、 前記電流制御量が前記異常検出領域に存在する場合に
    は、異常処理を行う異常処理手段とを有するソレノイド
    駆動装置。
  2. 【請求項2】ソレノイドに流れる電流値を検出し目標電
    流値に対する偏差に応じて、次の制御サイクルにおい
    て、ソレノイドに流れる電流をフィードバック制御する
    駆動装置において、 前記ソレノイドに流れる電流値を検出する電流検出手段
    と、 前記電流検出手段により検出された検出電流値と目標電
    流値との偏差に基づき、検出電流が目標電流に追随する
    ように、次の制御サイクルにおける前記ソレノイドの電
    流制御量を演算する制御量演算手段と、 前記制御量演算手段により演算された前記電流制御量に
    基づいて、前記ソレノイドに流れる電流値を制御する通
    電制御手段と、 前記電流制御量に関して、正常時動作には、とることの
    ない小さい値の範囲を異常検出領域として設定する異常
    検出領域設定手段と、 前記電流制御量に関して、前記異常検出領域の上限値よ
    りも所定値だけ大きい基準値を設定する基準値設定手段
    と、 前記電流制御量が前記基準値以下、前記異常検出領域の
    前記上限値より大きい範囲に存在する場合には、次の制
    御サイクルにおける前記電流制御量を、前記制御量演算
    手段により演算された前記電流制御量に代えて、強制的
    に前記上限値に変更する制御量変更手段と、 前記電流制御量が前記異常検出領域に存在する場合に
    は、異常処理を行う異常処理手段とを有するソレノイド
    駆動装置。
  3. 【請求項3】前記電流制御量は、前記ソレノイドに流れ
    る電流のデューティ比であることを特徴とする請求項1
    または請求項2に記載のソレノイド駆動装置。
  4. 【請求項4】前記電流制御量に関して、前記基準値より
    大きい値から前記異常検出領域の前記下限値までの範囲
    をフェイルセーフ領域として設定するフェイルセーフ領
    域設定手段と、 前記電流制御量が前記フェイルセーフ領域に存在する場
    合には、異常処理を行う前のフェイルセーフ処理を行う
    フェイルセーフ処理手段とをさらに有することを特徴と
    する請求項1に記載のソレノイド駆動装置。
  5. 【請求項5】前記電流制御量に関して、前記基準値より
    小さい値から前記異常検出領域の前記上限値までの範囲
    をフェイルセーフ領域として設定するフェイルセーフ領
    域設定手段と、 前記電流制御量が前記フェイルセーフ領域に存在する場
    合には、異常処理を行う前のフェイルセーフ処理を行う
    フェイルセーフ処理手段とをさらに有することを特徴と
    する請求項2に記載のソレノイド駆動装置。
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