JPH08145237A - 塩化ビニル鋼管の配管工法 - Google Patents

塩化ビニル鋼管の配管工法

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JPH08145237A
JPH08145237A JP6308327A JP30832794A JPH08145237A JP H08145237 A JPH08145237 A JP H08145237A JP 6308327 A JP6308327 A JP 6308327A JP 30832794 A JP30832794 A JP 30832794A JP H08145237 A JPH08145237 A JP H08145237A
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steel pipe
pvc
pipe
flange
wrap
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JP6308327A
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English (en)
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Shigeo Hotsuta
▲しげ▼夫 堀田
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Sanetsu KK
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Sanetsu KK
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L1/00Laying or reclaiming pipes; Repairing or joining pipes on or under water

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Flanged Joints, Insulating Joints, And Other Joints (AREA)
  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 配管全体における接合個所を少なくし、配管
全体の耐食性及び耐久性が優れ且つ施工を容易化して安
全性を向上させる。 【構成】 配管設計図に応じた直径と長さの塩化ビニル
鋼管を選択して所定個所を曲げ加工し、ついで該塩化ビ
ニル鋼管の両端部をフランジ加工してから、各塩化ビニ
ル鋼管を接合して配管を完了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、配管全体における接合
個所が少なくなり、配管全体の耐食性及び耐久性が優れ
且つ施工が容易化して安全性が向上する塩化ビニル鋼管
の配管工法に関する。
【0002】
【従来の技術】PVCと鋼鉄の2層管であるポリ塩化ビ
ニル(PVC)鋼管は、耐圧性及び耐熱性が低いPVC
管に代って、ビルやマンションにおける冷暖房設備など
の配管に使用されている。PVC鋼管は、PVCと鉄と
の異質材料の複合管であり、温間加工によって容易に曲
げることができない。PVC鋼管の配管施工時には、配
管の屈曲部分に2層構造のエルボ部を接合することが必
要であるため、従来の配管施工では一般に接合個所が非
常に多くなる。
【0003】 前記のエルボ部は、非常に高価であるう
えにPVC鋼管の接続部から漏水や腐食が発生するおそ
れがある。しかも、PVC鋼管の配管施工には、従来の
鋼管接合法であるネジ切り接合方式,メカニカル継手接
合方式,突き合せ溶接接合方式,フランジ溶接接合方
式,スタブエンド溶接接合方式などの配管施工法を単に
転用しているにすぎない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】PVC鋼管の配管施工
に関して、PVC鋼管を直接曲げ加工することが望まし
いけれども、PVC鋼管の被屈曲部分の断面が楕円形に
変形しやすく、内側のPVC管部にひび割れや皺が発生
しやすい。また、従来の接合方式をPVC鋼管の配管に
適用すると、PVC内層を一旦部分的に除去するため、
接合後において継手接合部又はネジ切り部から腐食又は
水漏れ事故を起こしやすく、作業現場で溶接などを行な
うことで作業能率が悪い。
【0005】 これらの問題に関し、工場においてPV
C鋼管を曲げ加工するとともに鋼管端部にフランジ加工
を施してルーズフランジで接合すればよい。しかしなが
ら、PVC鋼管をフランジ加工するには、フランジ加工
前にPVC内層を一旦部分的に除去し、フランジ加工後
につば出し面にPVC製ラップを密着することを要し、
その接着個所において部分的に空隙が発生しやすく、空
隙個所から腐食又は水漏れを起こしやすい。また、既存
の金属鋼管のフランジ加工装置は、一般に肉厚や寸法の
異なる鋼管に対して適用性が低く、PVC鋼管にそのま
ま適用することは不可能である。
【0006】 本発明は、従来のPVC鋼管の配管施工
に関する前記の問題点を改善するために提案されたもの
であり、全般的に接合個所が少なくて耐食性と耐久性が
優れ、作業効率が良いPVC鋼管の配管工法を提供する
ことを目的としている。本発明の他の目的は、湾曲させ
たPVC鋼管の被屈曲部分の断面がほぼ完全な真円形を
保持する配管工法を提供することである。本発明の別の
目的は、フランジ加工においてラップの接着個所に空隙
が発生せず、配管後において腐食や水漏れが生じない配
管工法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る配管工法は、建築物に対応した配管設
計図を作成し、得た配管設計図に応じた直径と長さのP
VC鋼管1を選択してその所定個所を曲げ加工し(図1
から図5参照)、ついで該PVC鋼管の両端部をフラン
ジ加工し(図6から図12参照)、さらに図13及び図
14に示すように各PVC鋼管1を接合して配管を完了
する。この曲げ加工では、コ字形を除いてPVC鋼管1
を3次元的に多段屈曲させることが可能である。本発明
で用いるPVC鋼管1は、図6に示すように、鋼管部2
の内側にPVC管部3を嵌め込んで密着させ、所望に応
じて鋼管部2の外側にもPVC管部を嵌合・密着させた
3層管(図示しない)に適用してもよい。用いる鋼管部
2は一般に炭素鋼管であるが、ステンレス鋼管などを用
いてもよい。また、PVC管部3として、ポリエチレン
管,ポリプロピレン管なども適用可能である。鋼管部2
とPVC管部3とは、一般に両者を嵌め合わせた後に接
着剤で密着させる。
【0008】 本発明の配管工法では、直線状のPVC
鋼管1を曲げ加工する際に、該PVC鋼管の被屈曲部分
より前方部をクランプホルダで締め付け且つ被屈曲部分
をプレッシャホルダで圧縮し、クランプホルダ,プレッ
シャホルダ及び曲げ型はPVC鋼管1と圧接する面に半
円形溝を設け、該半円形溝の断面がやや横長の円形であ
る。PVC鋼管1の後側から管内部へ心金を押し込み、
該心金の内部にヒータを配線することで内側のPVC管
部を加熱すると好ましい。本発明の配管工法においてフ
ランジ加工の前に曲げ加工を行なう理由は、先にフラン
ジ加工を済ますと曲げ加工の部位が相当に限定されてし
まうからである。
【0009】 本発明の配管工法では、PVC鋼管1の
端部における外側の鋼管部2をフランジ加工した後に、
外周に接着剤を塗布した円筒形のフランジラップを鋼管
部2の端部に嵌め込み、ついでこのラップの内周面と対
応する外面形状を有するブシュ型をラップ内へ挿入す
る。このブシュ型によってフランジラップを加熱・加圧
することにより、該ラップを鋼管部2の端部に圧着す
る。このブシュ型はフッ素樹脂製のフランジ付き円筒体
であり、該ブシュ型が加熱・加圧によって外方へ膨張し
てラップを圧着すると好ましい。
【0010】
【作用】本発明の配管工法では、鋼管部2の端部をフラ
ンジ加工した後にフランジラップを接着する際に、ブシ
ュ型によって該ラップを管端部の方へ強く押圧すると同
時に加熱する。このブシュ型の加熱・加圧により、該ブ
シュ型は外方へ押し広がってラップを管端部に圧着する
結果、ラップの外周面と鋼管端部の内周面とを密して空
隙が消滅する。
【0011】 また、本発明の配管工法は、曲げ加工で
用いるクランプホルダ,プレッシャホルダ及び曲げ型が
やや横長円形の半円形溝を有することにより、PVC鋼
管1の被屈曲部分及びその近傍をやや横長の円形断面に
圧縮しながら、該PVC鋼管を曲げ型の外周面に沿って
曲げる。この曲げ加工により、PVC鋼管1の被屈曲部
分はその横断面をやや小径であるがほぼ真円形になるよ
うに湾曲させ、曲げ加工時にPVC鋼管1の内部に心金
を押し込む。この心金は、その内部にヒータを配線する
ことで内側のPVC管部3を加熱し、低温期においてP
VC鋼管1を曲げる際に、内側のPVC管部3にひび割
れや皺が発生することを防止する。
【0012】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づいて説明する
と、ビルやマンションにおける所定の冷暖房設備などに
対応した適切な配管を行うために、配管に使用するPV
C鋼管の製造仕様及び設計条件を検討する。図示しない
けれども、例えば3次元CADシステムに所定のデータ
を入力し、この3次元CADシステムで作成する配管設
計図は平面、正面、側面、断面などを任意のレイアウト
で出力できる。3次元CADシステムは、ディスプレイ
にシュミレーション映像を表示して、配管施工の全体イ
メージの認識を容易にすると同時に、複雑な配管設計を
種々の角度から検証して設計精度と効率を上昇させる。
【0013】 前記の配管設計図からは、必要な系統別
アイソメ図の作成が可能であり、該アイソメ図を配管工
事現場で施工図面として使用できる。この系統別アイソ
メ図からは、プレハブ単位に分割した配管一品図を出力
できることにより、配管製作に必要な部品の仕様、寸
法、数量、材質、重量などの細部データを同時に出力で
きる。また、ワンラインアイソメ図も前記の配管設計図
から出力でき、加工図面として工事現場で使用できる。
【0014】 実際の配管に用いるPVC鋼管1は、炭
素鋼管部2の内側にPVC管部3を嵌め込んで接着剤で
密着させ、この場合に鋼管部2の外側にさらにPVC管
部を嵌合・密着させた3層管でも適用可能である。例え
ば、PVC鋼管1は空調配管用であって、炭素鋼管部2
は直径60.5mm,厚み4mm、PVC管部3は直径
52.5mm,厚み1.5mmである。PVC鋼管1は、
その端部における鋼管部2のフランジ加工のために、鋼
管部2のフランジ予定部5におけるPVC管部を機械的
に除去する。PVC管部を除去する幅は、PVC端面1
9がフランジ加工時の加熱の影響を受けないように、鋼
管部2におけるフランジ予定部5の位置よりも相当に大
きいことを要する。
【0015】 両端部にフランジ加工したPVC鋼管1
を湾曲させるための装置40には、回転可能に設置し且
つPVC鋼管1の曲げ半径に対応する外周を有するほぼ
円形平面の曲げ型41を備え、該曲げ型の外周面に環状
の半円形溝42を設ける(図2及び図5参照)。曲げ型
41には、その外周の一部に切り欠き44を設け、ここ
にクランプホルダ43の受け部45を嵌めて固着する。
【0016】 クランプホルダ43は、図4から明らか
なように、対向面にそれぞれ半円形溝46,47を設け
た矩形平面の受け部45と可動部48とからなり、該受
け部の側面は曲げ型41の直径通過線上に位置する。ク
ランプホルダ43は、油圧機構(図示しない)によって
可動部48をPVC鋼管1の方へ押圧することにより、
受け部45とともに鋼管前方部3b(図2)を締め付け
可能である。クランプホルダ43は、曲げ型41に固着
され、適宜の回動機構によって該曲げ型とともに回転す
る。
【0017】 図1に示すように、やや横長の矩形平面
であるプレッシャホルダ50は、装置の休止状態(図
2)においてクランプホルダ43の可動部48と隣接す
るとともに、半円形溝51を設けた前面において曲げ型
41の半円形溝42とともにPVC鋼管1を挟む。クラ
ンプホルダ43,プレッシャホルダ50及び曲げ型41
において、PVC鋼管1と当接する面に設けた半円形溝
42,46,47及び51は、図4及び図5を参照する
と明らかなように、その断面がやや横長の円形である。
これらの半円形溝は、例えば、水平方向の直径が60.
5mmであれば垂直方向の直径を58mmに定める。
【0018】 一方、スライドホルダ53は、直線状に
摺動可能であってプレッシャホルダ50に近接配置し、
その前端面54が曲げ型41に対して平面から見てほぼ
接線方向に延びる。PVC鋼管1の座屈を防止するため
の固定ブロック55は、平面から見てスライドホルダ5
3と向い合う位置に配置し、PVC鋼管1の軸方向へ位
置替えさせて所定位置で固定できる。スライドホルダ5
3の前端面54及びブロック55の対応部分56の内面
には、PVC鋼管1の外周と対応する半円形溝を形成す
る。
【0019】 全体がほぼ円柱形の心金58は、円柱本
体の先端に円盤部59をワイヤでつなぎ、該円盤部は曲
げ加工時に変位可能である。心金58において、円柱本
体及び円盤部59の内部にニクロムヒータ60を配線
し、PVC鋼管1の内部に押し込んだ際に内側のPVC
管部3を加熱できる。心金58の直径は例えば47. 5
mmであり、PVC鋼管1の内径つまりPVC管部3の
内径よりも2mm小さい。心金58の後端部に軸方向と
平行に連結したリンクバー61は、チャック57を通過
して、PVC鋼管1の軸方向と平行に作動する油圧シリ
ンダ(図示しない)に接続する。また、PVC鋼管1の
後端部を保持する油圧作動のチャック57は、被屈曲部
分3aを曲げ型41の外周面に沿って曲げる際にPVC
鋼管1をクランプホルダ43の方へ後押しする。
【0020】 本発明の配管工法では、PVC鋼管1の
曲げ加工時に、直線状のPVC鋼管1の前方部3bをク
ランプホルダ43の受け部45と可動部48とで締め付
けて把持し、ついで心金58をPVC鋼管1の後側から
管内部へ所定圧力で押し込む。PVC鋼管1を水平に保
持した状態において、クランプホルダ43でPVC鋼管
1の前方部3bをさらに締め付け、プレッシャホルダ5
0及び曲げ型41で被屈曲部分3aを圧縮する。この結
果、PVC鋼管1の前方部3b及びその近傍がやや横長
の円形断面に圧縮され、例えば、水平方向の直径が6
0.5mm及び垂直方向の直径が58mmになる。
【0021】 この後に、クランプホルダ43及び曲げ
型41を図3の矢印方向に回動させ、PVC鋼管1の被
屈曲部分3aを曲げ型41の外周面に沿って曲げる。こ
の際に、PVC鋼管1の被屈曲部分3aはやや横長の円
形断面に圧縮されながら、曲げ型41の外周面に沿って
曲がっていく。また、スライドホルダ53を前方に押し
出すとともに、油圧作動のチャック57でPVC鋼管1
をプレッシャホルダ50の方へ後押しする。この結果、
PVC鋼管1は、その被屈曲部分3aが直径58mmの
ように横断面がやや小径であるが、ほぼ真円形になるよ
うに湾曲させる。
【0022】 この曲げ加工では、曲げ加工時にPVC
鋼管1の内部に心金58を押し込み。該心金の内部のヒ
ータ60によって内側のPVC管部3を加熱する。この
結果、厳冬のような低温期においてPVC鋼管1の被屈
曲部分3aを曲げ型41の外周面に沿って曲げる際に、
内側のPVC管部3にひび割れや皺が発生することがな
い。このヒータ60は、作業環境の温度が高くなる夏季
においては使用しなくてもよい。
【0023】 この曲げ加工の変形例では、前記の心金
58の代りに、約80℃の温水を圧力ポンプ(図示しな
い)によって10〜30Kg/cm2に加圧してPVC
鋼管1の内部に充填してもよい。この温水の充填は、例
えばPVC鋼管1の一端部に盲フランジを取付け、該P
VC鋼管を垂直に配置してから温水を加圧注入し、温水
注入後に該鋼管の他端部における盲フランジを閉鎖した
後に水平に戻す。温水の他にも、このような充填材とし
て、加熱した硅砂,PVCチップ,金属粒片例えば鉛,
鉄粉,亜鉛粉,アルミニウム粉,軟ろう材,スチールベ
ルトなどが使用可能である。
【0024】 曲げ加工時にPVC鋼管1の内部に温水
を加圧充填しておくと、この加圧温水によって内側のP
VC管部3を約50〜60℃まで加熱し、PVC管部3
を鋼管部2の方へ押し付けるから、被屈曲部分3aにお
いてPVC管部3が鋼管部2から剥離することを防ぐ。
また、厳冬のような低温期において、PVC鋼管1の被
屈曲部分3aを曲げ型41の外周面に沿って曲げる際
に、内側のPVC管部3にひび割れや皺が発生すること
を防止する。
【0025】 次に、本発明で用いるフランジ加工装置
7は、図8及び図9に示すように、鋼管部2のフランジ
予定部5の内面に当接しながら回転する押圧部材10
と、フランジ加工作業の進行に応じて押圧部材10をほ
ぼ水平から直角まで位置変えするシリンダ機構11とか
らなる。截頭円錐形の押圧部材10を中央に形成した横
長ブロック20は、その連結軸21がU字形平面の支持
枠22の側壁に設けた湾曲貫通孔23を通過し、該連結
軸を介してほぼ90度の範囲で位置変え可能である。一
方、シリンダ機構11は、一般に油圧シリンダ2本を1
組にして使用する。各油圧シリンダは、後端部24を支
持枠22の側壁上方に軸着し、且つその下端部25を連
結軸21と接続する。図示しないけれども、支持枠22
と後方突起部26とを相互に変位可能に接続し、両者間
にラック−ピニオン機構又は別個の油圧シリンダを設置
することにより、支持枠22が図面の上下方向に移動可
能なように構成している。
【0026】 フランジ加工装置7では、PVC鋼管1
の端部にフランジ部4(図10)を形成する際に、まず
半割型の受け金型17の上型を上昇させてPVC鋼管1
を受け金型17の下型内に挿入し、油圧シリンダ(図示
しない)を伸長作動して前記上型を下方移動して受け金
型17を閉じてPVC鋼管1を水平に固定する。ついで
ヒータ機構(図示しない)をほぼ水平の休止位置から作
動位置まで回動し、さらにガイドピンに沿って水平移動
させてガスバーナ(図示しない)をPVC鋼管1の端部
中心に位置させる。このガスバーナで鋼管部2のフラン
ジ予定部5の内面に向かって炎を噴射し、あらかじめ管
端内面を所定温度まで加熱する。所定の温度まで昇温し
たことを温度センサが感知すると、該温度センサからの
フィードバックによってヒータ機構へのガス供給を停止
し、該ヒータ機構をほぼ水平の休止位置に復帰させる。
【0027】 次に、支持枠22を前進移動し、押圧部
材10の周面をフランジ予定部5の内周面と接触させ
る。この状態で支持枠22を回転し、フランジ加工の進
行に応じて押圧部材10を鋼管部2の内面に当接しなが
ら位置変えしていく。押圧部材10が図9の実線位置ま
で約90度位置変えするとフランジ加工が完了する。形
成されるフランジ部4の下周面は、受け金型17の先端
面との間に約5mmの間隙18を有し、フランジ部4に
おいて残留応力が殆ど増加せずに透磁率も上昇しない。
フランジ加工作業が完了すれば、支持枠22を後退移動
し且つ受け金型17を開口してPVC鋼管1を取り出
す。
【0028】 フランジ加工したPVC鋼管1は、図1
0から図12に例示するように、クランプ(図示しな
い)などで水平に固定してから、鋼管部2の端部12に
フランジラップ13を嵌入して接着する。図10から図
12の工程は、ラップ取付装置(図示しない)又は手作
業によって連続的に処理する。フランジラップ13は、
PVC管部3と同様のPVC製であり、フランジ部30
と円筒部31を有するフランジ付きの円筒体である。フ
ランジラップ13において、その厚み及び円筒部31の
内径はPVC管部3のそれと、且つフランジ部30の外
径は鋼管部2のフランジ部4の直径とほぼ等しく、さら
にその外周面はPVC鋼管1における鋼管端部12の内
周面と対応する。また、フランジラップ13の高さは、
一般に鋼管部2のフランジ部4の表面からPVC管部3
の端面32までの距離よりも長く、このために環状段部
を形成して下方に小径部33に設けることを要する。
【0029】 図10に示すように、フランジラップ1
3を鋼管部2の端部12に嵌め込む際に、フランジ部3
0の裏面及び円筒部31の外周面に接着剤を塗布し、こ
の接着剤はスリーボンド(商品名)などの公知のPVC
用熱反応性樹脂であればよい。フランジラップ13の嵌
入後に、図11においてブシュ型8をラップ内へ挿入す
る。フッ素樹脂(ダイキン製)のブシュ型8は、ラップ
13と同様にフランジ付き円筒形であり、その貫通孔に
熱伝導性の高い銅スリーブ35(厚さ2mm)をインサ
ートしている。ブシュ型8は、ラップ13の内周面と対
応する外周面形状を有し、そのフランジ外径が該ラップ
のそれにほぼ等しく、その外周面にラップ13の小径部
33に対応させて小径部36を形成することにより、該
ラップ内へ挿入した際に密接する。
【0030】 本発明の製造方法では、図12に示す矩
形プレス板14でブシュ型8に加圧し、この加圧は公知
の油圧シリンダ(図示しない)などによって約30Kg
/cm2を付与する。プレス板14の先端には円柱形の
ヒータ15を垂直に取付け、該ヒータはブシュ型8の貫
通孔と密接して進入可能である。プレス板14をブシュ
型8に当接し、そのヒータ15をブシュ型8内へ挿入す
ることにより、ブシュ型8を介してラップ13を管端部
12の方へ押圧すると同時に150〜240℃に加熱す
る。ブシュ型8を所定時間加熱すると、該ブシュ型のフ
ッ素樹脂は熱膨張によって外方へ約1〜2%押し広が
り、管端部12の内周壁とラップ13の外周面とを強く
圧着する。
【0031】 ラップ13への加熱・加圧が完了する
と、プレス板14を後退させる。この後にブシュ型8を
空冷してその熱膨張を解消させてから、該ブシュ型を管
端部12から除去する。ラップ13の外周面は、管端部
12の内周面に密着接着されて空隙が消滅し、配管後に
おいてラップ13と鋼管部2とが層間剥離を起こすこと
はない。
【0032】 図示しないけれども、PVC製のフラン
ジラップは、その下端面が内壁から外壁に向かって下方
へ傾斜していてもよい。この結果、このフランジラップ
が管端部12の内周壁に圧着されると、該ラップの下端
部とPVC管部3の内周面との間に環状段部が形成され
ず、この環状段部に汚れが蓄積することが発生しない。
【0033】 また、フランジラップの下端面が外壁か
ら内壁に向かって下方へ、一方、PVC管部3の端面が
それと反対向きに傾斜していてもよい。このフランジラ
ップの高さは、鋼管部2のフランジ部4の表面からPV
C管部3の端面までの距離とほぼ等しく、このためにラ
ップ円筒部に環状段部を形成していない。このフランジ
ラップが管端部12の内周壁に圧着されると、該ラップ
の傾斜下端面とPVC管部3の傾斜端面とが当接し、該
ラップの内周面とPVC管部3の内周面とが一直線状に
なり、内周面に汚れが蓄積しない。
【0034】 各PVC鋼管1を接合するには、図13
及び図14に示すように、前記のフランジ加工の前に円
形のルーズフランジ部材62をあらかじめPVC鋼管1
に嵌合した後にフランジ部4を形成するか、又は半割型
のフランジ部材(図示しない)を使用することが必要で
ある。図14に示す鉄鋼製のフランジ部材62は、円形
平面のラップジョイ形つば出し部材であり、その中心孔
63はPVC鋼管1の外径よりも僅かに大きく、周辺に
4個のボルト孔64を等間隔に形成している。
【0035】 この鋼管接合加工では、フランジ加工済
みのPVC鋼管1を配管現場へ搬送するか又は保管し、
配管現場において2個のフランジ部材62,62を正確
に位置決めする。次に図13に示すように、両PVC鋼
管1のフランジ部4,4の端面間に円形ガスケット65
やメガネ型ガスケットを介在させてから、4組のボルト
とナット66で両フランジ部材62,62を結合し、得
たパイプ結合部の構造は通常のルーズフランジ式の結合
方式である。このパイプ結合作業が完了すると、PVC
鋼管1を壁面などに固定することを要する。この固定作
業の際に、Uボルトなどの固定金具(図示しない)を用
い、ゴムシートなどを固定金具の内面とPVC鋼管1の
外周面との間に介在させ、該固定金具とPVC鋼管1と
を電気的に絶縁すると好ましい。
【0036】
【発明の効果】本発明の配管工法は、一般に接合個所が
きわめて少なく、エルボ部の接合個所からPVC鋼管が
腐食したり接合不良を発生し、配管後に水漏れを起こす
要因を排除できる。本発明の配管工法は、工場でPVC
鋼管の鋼管端にフランジ加工を施してから曲げ加工し、
ついで現場でルーズフランジで接合して配管が完了する
ので、現場作業が容易になって能率向上と省人・省力化
になるとともに、工場加工による配管品質の向上・安定
を比較的容易に実現できる。
【0037】 本発明の配管工法では、PVC鋼管自体
を曲げ加工することにより、エルボ部を溶接して屈曲部
分を形成する必要がなくなる。この結果、配管全体の重
量が軽くなって、各部材を工場から現場まで運搬するこ
とも容易である。また、PVC鋼管の端部に塑性変形に
よってフランジ部を形成し、フランジラップを接着する
ので加工作業が正確且つ容易であり、このフランジ加工
では、フランジ部において残留応力及び加工硬度が殆ど
増加しない。
【0038】 本発明の配管工法を利用すると、湾曲部
にフランジがないのでビルやマンションにおける冷暖房
設備などの保温工事が容易になり、保温工事自体も全般
的に安価になる。この配管工法により、冷暖房設備の配
管現場における作業が単純で迅速に完了し、保温工事の
納期を迅速に達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明方法で用いる鋼管曲げ装置の要部を示
す概略平面図である。
【図2】 図1の鋼管曲げ装置の要部を示す概略縦断面
図である。
【図3】 図1の鋼管曲げ装置でPVC鋼管を曲げ加工
した状態を示す図2と同様の概略縦断面図である。
【図4】 クランプホルダの受け部及び可動部を示す側
面図である。
【図5】 プレッシャホルダの側面及び曲げ型の部分横
断面図である。
【図6】 本発明方法で適用するPVC鋼管を例示する
縦断面図である。
【図7】 図6のPVC鋼管の端部においてPVC管部
を除去した状態を示す縦断面図である。
【図8】 PVC鋼管におけるフランジ加工の開始状態
を示す部分縦断面図である。
【図9】 PVC鋼管におけるフランジ加工の終了状態
を示す図8と同様の部分縦断面図である。
【図10】 PVC鋼管の端部にフランジラップを挿入
した状態を示す概略縦断面図である。
【図11】 図10のフランジラップの中にブシュ型を
嵌入した状態を示す概略縦断面図である。
【図12】 図11のブシュ型の中にプレス板を押し付
けてヒータを嵌入した状態を示す概略縦断面図である。
【図13】 両PVC鋼管の接合部構造を示す部分断面
図である。
【図14】 図13のPVC鋼管の端面を示す側面図で
ある。
【符号の説明】
1 PVC鋼管 2 鋼管部 3 PVC管部 4 フランジ部 7 PVC鋼管のフランジ加工装置 8 ブシュ型 10 押圧部材 13 フランジラップ 14 プレス板 15 ヒータ 40 PVC鋼管の曲げ装置 41 曲げ型 42 クランプホルダ 50 プレッシャホルダ 58 心金 62 ルーズフランジ部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16L 23/028

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物に対応した配管設計図を作成し、
    得た配管設計図に応じた直径と長さの塩化ビニル鋼管を
    選択して所定個所を曲げ加工し、ついで該塩化ビニル鋼
    管の両端部をフランジ加工してから、各塩化ビニル鋼管
    を接合して配管を完了する塩化ビニル鋼管の配管工法。
  2. 【請求項2】 直線状の塩化ビニル鋼管を曲げ加工する
    際に、該塩化ビニル鋼管の被屈曲部分より前方部をクラ
    ンプホルダで締め付け且つ被屈曲部分をプレッシャホル
    ダで圧縮し、クランプホルダ,プレッシャホルダ及び曲
    げ型はPVC鋼管と圧接する面に半円形溝を設け、該半
    円形溝の断面がやや横長の円形であることにより、塩化
    ビニル鋼管の被屈曲部分及びその近傍をやや横長の円形
    断面に圧縮するとともに曲げ型の外周面に沿って曲げる
    請求項1記載の配管工法。
  3. 【請求項3】 塩化ビニル鋼管の後側から管内部へ心金
    を押し込み、該心金の内部にヒータを配線することで内
    側の塩化ビニル管部を加熱する請求項2記載の配管工
    法。
  4. 【請求項4】 塩化ビニル鋼管の端部における外側の鋼
    管部をフランジ加工した後に、外周に接着剤を塗布した
    円筒形のフランジラップを鋼管部の端部に嵌め込み、つ
    いでこのラップの内周面と対応する外面形状を有するブ
    シュ型をラップ内へ挿入し、該ブシュ型によってフラン
    ジラップを加熱・加圧することにより、該ラップを鋼管
    部の端部に圧着する請求項1記載の配管工法。
  5. 【請求項5】 フランジラップ内へ挿入するブシュ型が
    フッ素樹脂製のフランジ付き円筒体であり、該ブシュ型
    が加熱・加圧によって外方へ膨張してラップを圧着する
    請求項4記載の配管工法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030021352A (ko) * 2001-09-05 2003-03-15 미광인더스트리 주식회사 주름관을 이용한 파이프 굴곡 구조
CN114704699A (zh) * 2022-04-07 2022-07-05 济南迈科管道科技有限公司 一种用于变向连接的管路连接件及其生产设备和方法
KR20220098469A (ko) * 2021-01-04 2022-07-12 김인환 플랜지를 이용한 엘보관 제조 방법 및 이에 의해 제조된 엘보관

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