JPH08144821A - エンジンのアイドル回転数制御装置 - Google Patents

エンジンのアイドル回転数制御装置

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Publication number
JPH08144821A
JPH08144821A JP28321294A JP28321294A JPH08144821A JP H08144821 A JPH08144821 A JP H08144821A JP 28321294 A JP28321294 A JP 28321294A JP 28321294 A JP28321294 A JP 28321294A JP H08144821 A JPH08144821 A JP H08144821A
Authority
JP
Japan
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intake air
idle speed
speed control
control device
engine
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Withdrawn
Application number
JP28321294A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Morioka
宏行 森岡
Osamu Yamashita
修 山下
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
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Publication of JPH08144821A publication Critical patent/JPH08144821A/ja
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】高地でのポンプロス低下に伴うアイドル時の燃
焼安定性の悪化を解消できるエンジンのアイドル回転数
制御装置を提供する。 【構成】エンジンのアイドル時の回転数を所定回転数I
Dに制御するために吸入空気量mを制御するエンジンの
アイドル回転数制御装置において、吸入空気が低地の空
気密度より小さい高地において、高地の空気密度に基づ
いて所定回転数IDを得るための吸入空気量の値m2
決定する制御部と、エンジンが所定回転数IDを維持す
るように吸入空気量の値m2を基準として制御されるF
/B制御部とを具備することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンのアイドル回
転数制御装置に関し、特に定常状態に比して空気密度の
低い状態でのエンジンのアイドル回転数制御装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、エンジンのアイドル回転数制
御装置では、スロットル制御弁をバイパスするように設
けられたアイドルスピードコントロール弁(以下、IS
Cと略称する)を用いて、アイドル回転数を一定に保持
する制御を行っている。このISCは、スロットル弁制
御が全閉状態となるアイドル時にISCを制御すること
によって、最良のアイドル回転数下でエンジンを運転
し、且つ車速がある所定値以上になると僅かに絞り込み
制御を実行してISC空気流量をアイドル時よりも減少
させ、車速がある所定値以下になったとき絞り込み制御
を解除してアイドル回転数の制御に備えるというもので
ある。
【0003】このISCは、たとえ自動車が標高の高い
山間部等の高地で運転されたとしても、ISCの空気流
量をその環境での大気圧に応じて補正する大気圧補正を
行うことによって、エンジンは空気密度の低い高地にお
いても標高の低い低地と同様の回転数でアイドル運転が
できるように制御されている。一方、従来のようにアイ
ドル回転数制御を行うと、下記の理由によって、高地で
は吸気負圧を発生させるためのエンジンに加わる負荷
(以下、ポンピングロスと略称する)が低下してアイド
リング運転が低地より軽負荷(少ない空気充填量)で行
えるようになる。
【0004】(ポンピングロス低下の理由)高地では大
気圧が低下するため、空気密度が低下する。 →空気密度が低い条件下で低地と同一のアイドル回転数
で運転するためには吸入空気量(体積流量)を増加する
必要がある。 →大気圧補正、アイドル回転数のF/B補正によりIS
Cの空気流量(体積流量)が増加する。
【0005】 →低地と同一のアイドル回転数で運転するためには高地
では吸気負圧が低くなる。 →エンジンのポンピングロスが低下する。 →高地では少ない空気充填量(少ない質量流量)で低地
と同一のアイドル回転数で運転できる。
【0006】以上のような従来例のアイドル回転数制御
装置として、例えば、実開平3−114555号公報に
開示されているように、吸気負圧が設定値以下に小さく
なったときにアイドル回転数を高く制御して吸気負圧を
大きくする(大気圧側とは反対側に変化する)ことによ
り、負圧アクチュエータの作動力を大きく確保して、各
種の制御手段を誤作動なく正常に実行するようにしたも
のが提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように構成される従来例においては、ISCによって上
記ポンピングロス低下分を考慮に入れたF/B制御は行
っていないため、下記の2つの問題が発生していた。即
ち、 アイドル安定性の面から見ると、ポンピングロスが低
下して空気充填量が減少すると、シリンダ内の圧縮圧力
が低下する。従って、アイドル時の燃焼安定性はポンピ
ングロスが低下する(軽負荷になる)ほど悪化し、特
に、高出力車等のようにアイドル安定性が低い車では、
ラフアイドルやオフアイドル等の発生する原因となる。
【0008】ISCによる大気圧補正の面から見る
と、通常、ISCによる大気圧補正は理論空燃比(λ=
1)に基づいて補正量が決定され、ポンピングロスに伴
って空気充填量が少なくなる分は考慮されていない。従
って、通常のF/B制御を行うと、低地での質量流量と
同一の質量流量に補正しようとするので、空気密度が低
い分だけ体積流量及び燃料が増加してアイドリング回転
数が低地より上昇し、ISCによるF/B制御の基準値
がズレてしまうことになる。これは、F/B制御での許
容できるマージン(F/B制御における上限値と基準値
との差)を縮小してしまう結果を招くことになる。
【0009】従って、本発明のエンジンのアイドル回転
数制御装置は、上記の事情に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、高地でのポンプロス低下
に伴うアイドル時の燃焼安定性の悪化を解消でき、特に
高出力車のアイドル安定性を向上させることができるエ
ンジンのアイドル回転数制御装置を提供することであ
る。
【0010】更に、ポンプロス低下に伴うF/B制御の
許容マージンの縮小を防止でき、安定したF/B制御を
実現するエンジンのアイドル回転数制御装置を提供する
ことである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し、目
的を達成するために、本発明のエンジンのアイドル回転
数制御装置は、以下の構成を備える。即ち、エンジンの
アイドル時の回転数を所定回転数に制御するために吸入
空気量を制御するエンジンのアイドル回転数制御装置に
おいて、吸入空気が低地の空気密度より小さい高地にお
いて、該高地の空気密度に基づいて前記所定回転数を得
るための吸入空気量の値を決定する手段と、前記エンジ
ンが前記所定回転数を維持するように前記吸入空気量の
値を基準として制御されるF/B制御手段とを具備する
ことを特徴とする。
【0012】また、好ましくは、エンジンのアイドル時
の回転数を所定回転数に制御するために吸入空気量を制
御するエンジンのアイドル回転数制御装置において、吸
入空気が低地の空気密度より小さい高地において、前記
所定回転数を得るために理論値に基づいて第1の吸入空
気量の値を決定する高地補正手段と、前記高地の空気密
度に基づいて前記第1の吸入空気量の値から第2の吸入
空気量の値を決定する手段と、前記エンジンが前記所定
回転数を維持するように前記第2の吸入空気量の値を基
準として制御されるF/B制御手段とを具備することを
特徴とする。
【0013】また、好ましくは、エンジンのアイドル時
の回転数を所定回転数に制御するために吸入空気量を制
御するエンジンのアイドル回転数制御装置において、吸
入空気が低地の空気密度より小さい高地において、該高
地の空気密度に基づいて前記所定回転数を得るための吸
入空気量の値を決定する手段と、前記高地の空気密度に
基づいて前記高地での空燃比を前記低地での空燃比より
リッチ方向に制御する制御手段とを具備することを特徴
とする。
【0014】また、好ましくは、エンジンのアイドル時
の回転数を所定回転数に制御するために吸入空気量を制
御するエンジンのアイドル回転数制御装置において、吸
入空気が低地の空気密度より小さい高地において、該高
地の空気密度に基づいて前記所定回転数を得るための吸
入空気量の値を決定する手段と、前記高地の空気密度に
基づいて前記高地での点火時期を前記低地での点火時期
より遅らせる方向に制御する制御手段とを具備すること
を特徴とする。
【0015】
【作用】以上のように、この発明に係わるエンジンのア
イドル回転数制御装置は構成されているので、 アイドル時の点火時期を遅らせることで、燃焼効率が
下がり、空気充填量が増加するので、アイドル安定性を
向上させることができる。
【0016】アイドル時の燃料増量率を高く設定する
ことで、燃焼効率が下がるので、アイドル安定性を向上
させることができる。 従来のISCでの大気圧補正にて過剰に供給していた
体積流量からポンピングロスで軽負荷になった体積流量
分を差し引くようにISCをデューティ制御すること
で、ISCによるF/B制御の基準値がズレてしまうこ
とを抑えることができる。
【0017】
【実施例】以下に本発明の実施例につき、添付の図面を
参照して詳細に説明する。本発明に基づく実施例のエン
ジンのアイドル回転数制御装置の概略構成図である。図
1において、吸気通路1には上流から順番にエアフロー
メータ2、吸気温センサ3、スロットル弁4、サージタ
ンク5、吸気管6が設けられている。燃料噴射弁7は吸
気管6に取付けられ、吸気ポートからシリンダ内へ燃料
を噴射する。バイパスエア通路8はスロットル弁4の設
けられた吸気通路部分に対して並列に設けられ、ISC
(アイドル・スピード・コントロールバルブ)9がバイ
パス通路8の龍路面積を制御する。燃焼室11は、点火
プラグ12を備え、シリンダヘッド13、シリンダブロ
ック14、及びピストン15により構成される。燃料噴
射弁7から噴射された燃料は、吸気管6内で混合気とさ
れ、吸気ポート開閉弁16を介して燃焼室11内に導入
される。燃焼室11で燃焼した混合気は排気ポート開閉
弁19を介して排気管20へ排出される。酸素センサ
(O2センサ)21は排気ガス中の酸素濃度を検出し、
水温センサ22はシリンダブロック14に取付けられて
冷却水温度を検出する。気筒判別センサ25及び回転角
センサ26は配電器27の軸28の回転からクランク角
を検出する。気筒判別センサ及び回転角センサ26はク
ランク角が夫々720°及び30°変化する毎にパルス
を発生する。スロットルセンサ29はスロットル弁4の
開度を検出する。電子制御装置31は、上記各センサか
ら検出信号が入力され、燃料噴射弁7、ISC9、及び
点火装置32へ所定の制御信号を出力する。点火装置3
2の二次点火電流は配電器27を経て点火プラグ12へ
送られる。
【0018】(ポンピングロス補正)次に、高地におけ
るアイドル運転時のポンピングロス補正について説明す
る。図2は、低地と高地におけるアイドル運転時の充填
空気量の変化を示す図である。図2において、従来例で
説明したように、通常、ISCによる大気圧補正は理論
空燃比(λ=1)に基づいて補正量が決定され、ポンピ
ングロスに伴って空気充填量が少なくなる分は考慮され
ていない。即ち、高地では空気密度が低いので、低地と
同じ体積流量では、高地での質量流量m1は低地での質
量流量m3より小さくなる。この状態で、低地と同様の
ISCのF/B制御を行うと、低地での質量流量と同一
の質量流量に補正しようとするので、空気密度が小さい
分だけ体積流量を増加してアイドル運転が行われる。し
かしながら、F/B制御により体積流量が増加すると、
吸気管6内の空気圧が大気圧側に変化するため、低地と
同一のアイドル回転数で運転するためのエンジンの吸気
負圧が低くなり(エンジンのポンピングロスが低下す
る)、高地では少ない空気充填量(少ない質量流量
2)で低地と同一のアイドル回転数で運転できる。従
来もISCのF/B制御により低地の質量流量m3を高
地補正により高地の質量流量m2に結果的に設定できて
いたが、従来の高地補正では最初に理論値に基づいて補
正されるのでアイドリング回転数が低地より上昇する。
その後、ISCによる回転数F/B制御が実行されるた
めに、F/B制御での許容できるマージン(F/B制御
における上限値と基準値との差)を縮小してしまう結果
を招くことになる。したがって、本実施例では、従来の
ようなF/B制御での結果的な高地補正に代えて、高地
でのポンプロス補正量(質量流量m3−m2)を予め後述
する図7に示す関数l2と決定し、理論値での高地補正
にポンピングロス補正を追加してアイドル回転数制御を
行うようにした。
【0019】(アイドル時の燃焼安定性対策)次に、高
地におけるアイドル運転時の燃焼安定性について説明す
る。上述のポンピングロス補正により空気充填量が減少
すると、シリンダ内の圧縮圧力が低下する。一般にも言
えることであるが、アイドル時の燃焼安定性はポンピン
グロスが低下する(軽負荷になる)ほど悪化する。特
に、高出力車等では、アイドル安定性が低く、バルブオ
ーバーラップ等が大きく設定され、排気ガスがシリンダ
内で混合しやすくアイドリングに対するポテンシャルが
低いため、ラフアイドルやオフアイドル等の発生する原
因となる。このようなアイドル安定性を改善するため
に、本実施例では、2つの対策を採用している。1つの
対策は、アイドル時の点火時期を低地の場合に比べて遅
らせることで空気充填量を増加させ、燃焼効率を下げて
アイドル安定性を図るものである。もう1つの対策は、
アイドル時の燃料を低地の場合に比べて増加することで
アイドル安定性を図るものである。いずれの方法におい
ても、後述する図5、図6に示す点火時期リタード補正
テーブル、燃料増量率補正テーブルを予め関数として決
定しておくことで、アイドリング時の負荷条件により設
定される点火時期及び燃料増量率に各補正テーブルから
求めた補正量を減算してアイドル回転数制御を行うよう
にした。
【0020】(高地でのアイドリング制御)次に、上述
したポンピングロス補正を実現しつつ、アイドル安定性
を向上させるための制御手順について説明する。図3
は、本実施例のアイドル時の制御手順を示すフローチャ
ートである。図3において、処理が開始されると、先ず
ステップS2では、図1で説明した各センサの検出信号
に基づいて、エアコン等の電気的負荷や、パワーステア
リング装置の作動状態に応じたアイドリング時のエンジ
ン負荷条件を判定する。次のステップS4では、エアフ
ローメータ2の検出信号に基づいて大気圧Paを読み込
む。その後、ステップS6に進み、点火装置32の点火
信号からエンジン回転数を読み込む。ステップS8で
は、スロットルセンサ29からの検出信号に基づいてス
ロットル弁4が閉じているか否かを判断する。ステップ
S8でスロットル弁4が閉じている場合(ステップS8
での判断がYESのとき)、ステップS10へ進み、ア
イドルスイッチがオンされているか否かを判断する。一
方、ステップS8で、スロットル弁4が閉じていない場
合(ステップS8での判断がNOのとき)、ステップS
2へリターンする。
【0021】ステップS10で、アイドルスイッチがオ
ンされている場合(ステップS10で判断がYESのと
き)、ステップS12へ進む。一方、ステップS10
で、アイドルスイッチがオンされていない場合(ステッ
プS10での判断がNOのとき)、ステップS2へリタ
ーンする。ステップS12では、エンジンがアイドリン
グ領域で運転されているか否かを判断するために、ステ
ップS6で検出されたエンジン回転数がアイドル回転数
(例えば、1000rpm)以下で、且つステップS
8、S10でスロットル弁が閉弁し、アイドルスイッチ
がオンされている状態であるか否かを判断する。ステッ
プS12でエンジン回転数がアイドル回転数以下且つス
ロットル弁閉、アイドルスイッチオンの場合(ステップ
S12での判断がYESのとき)、ステップS14及び
ステップS18へ進む。一方、テップS12でエンジン
回転数がアイドル回転数以下、且つスロットル弁閉、ア
イドルスイッチオンでない場合(ステップS12での判
断がNOのとき)、ステップS2へリターンする。
【0022】ステップS14では、ステップS4で読み
込んだ大気圧Paと図5に示す点火時期補正テーブルか
ら点火時期の補正量を読み込む。その後、ステップS1
6で、ステップS2で判定したアイドリング時のエンジ
ン負荷条件に応じた点火時期からステップS14で読み
込んだ補正量を減算し、最終的な高地でのアイドリング
の点火時期を設定する。即ち、下記の式1に基づいて設
定される。
【0023】式1: 最終点火時期=ID負荷条件毎に設定される点火時期−
点火時期補正テーブルから読み込んだ補正値 ステップS18では、ステップS4で読み込んだ大気圧
Paと図7に示すポンピングロス補正テーブルからIS
Cのデューティ補正量を読み込む。その後、ステップS
20で、理論値で設定されている補正値l1とポンピン
グロス補正値l2とを加算した値をアイドル時のISC
デューティ値と掛け算することにより、最終的な高地で
のISCデューティ値を設定する。即ち、下記の式2に
基づいて設定される。
【0024】式2: 最終ISCデューティ=ISCデューティ×(ISC大
気圧補正値l1−ポンピングロス補正値l2) そして、ステップS16、ステップS20での処理が終
了すると、ステップS2へリターンする。
【0025】以上説明したように、ポンピングロス補正
に対しては、高地でのポンプロス補正量を図7に示す関
数l2と決定し、理論値での高地補正にポンピングロス
補正を追加してアイドル回転数制御を行うようにすると
共に、アイドル安定性に対しては、図5に示す点火時期
リタード補正テーブルからアイドル時の点火時期を低地
の場合に比べて遅らせることで空気充填量を増加させ、
燃焼効率を下げてアイドル回転数制御を行うようにし
た。その結果、ISCによるF/B制御の基準値がズレ
ることなく、アイドル安定性を向上させることができ
る。
【0026】(変形例)次に、図3で説明した制御手順
の変形例として、前述の点火時期補正に代えて燃料増量
率補正を行う場合について説明する。図4は、本実施例
の変形例として、アイドル時の制御手順を示すフローチ
ャートである。図4において、図3のステップS2〜ス
テップS12及びステップS18〜ステップS12まで
の処理は同一であるので説明は省略し、ステップS12
から先の処理を説明する。
【0027】さて、ステップS22では、ステップS4
で読み込んだ大気圧Paと図6に示す燃料増量率補正テ
ーブルから燃料増量率の補正量を読み込む。その後、ス
テップS24で、ステップS2で判定したアイドリング
時のエンジン負荷条件に応じた燃料増量率からステップ
S22で読み込んだ補正量を減算し、最終的な高地での
アイドリングの燃料増量率を設定する。即ち、下記の式
3に基づいて設定される。
【0028】式3: 最終燃料増量率=ID負荷条件毎に設定される燃料増量
率−燃料増量率補正テーブルから読み込んだ補正値 そして、ステップS24での処理が終了すると、ステッ
プS2へリターンする。
【0029】この変形例でも、点火時期補正と同様にア
イドル安定性を向上させることができる。尚、本発明
は、その趣旨を逸脱しない範囲で上記実施例を修正又は
変形したものに適用可能である。例えば、本実施例で
は、アイドル安定性に対して、点火時期又は燃料増量率
のいずれかを補正する場合について述べたが、これら2
つの補正を同時に行うように制御してもよい。
【0030】
【発明の効果】以上説明のように、本発明のエンジンの
アイドル回転数制御装置によれば、 アイドル時の点火時期を遅らせることで、燃焼効率が
下がり、空気充填量が増加するので、アイドル安定性を
向上させることができる。 アイドル時の燃料増量率を高く設定することで、燃焼
効率が下がるので、アイドル安定性を向上させることが
できる。
【0031】従来のISCでの大気圧補正にて過剰に
供給していた体積流量からポンピングロスで軽負荷にな
った体積流量分を差し引くようにISCをデューティ制
御することで、ISCによるF/B制御の基準値がズレ
てしまうことを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく本実施例のエンジンのアイドル
回転数制御装置の概略構成図である。
【図2】低地と高地におけるアイドル運転時の充填空気
量の変化を示す図である。
【図3】本実施例のアイドル時のポンピングロス補正及
び点火時期補正の制御手順を示すフローチャートであ
る。
【図4】実施例の変形例としてアイドル時のポンピング
ロス補正及び燃料増量率補正の制御手順を示すフローチ
ャートである。
【図5】図3のフローチャートの点火時期を設定するた
めの大気圧テーブルを示す図である。
【図6】図4のフローチャートの燃料増量率を設定する
ための大気圧テーブルを示す図である。
【図7】図3及び図4のフローチャートのISCデュー
ティを設定するための大気圧テーブルを示す図である。
【符号の説明】
1…吸気通路 2…エアフローメータ 3…吸気温センサ 4…スロットル弁 5…サージタンク 6…吸気管 7…燃料噴射弁 8…バイパス通路 9…ISC 21…O2センサ 31…電子制御装置 32…点火装置

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンのアイドル時の回転数を所定回
    転数に制御するために吸入空気量を制御するエンジンの
    アイドル回転数制御装置において、 吸入空気が低地の空気密度より小さい高地において、該
    高地の空気密度に基づいて前記所定回転数を得るための
    吸入空気量の値を決定する手段と、 前記エンジンが前記所定回転数を維持するように前記吸
    入空気量の値を基準として制御されるF/B制御手段と
    を具備することを特徴とするエンジンのアイドル回転数
    制御装置。
  2. 【請求項2】 前記所定回転数は、前記低地と高地とで
    同一に設定されることを特徴とする請求項1に記載のエ
    ンジンのアイドル回転数制御装置。
  3. 【請求項3】 前記吸入空気量は、スロットルバルブを
    バイパスするアイドルスピードコントロールバルブによ
    り制御されることを特徴とする請求項1に記載のエンジ
    ンのアイドル回転数制御装置。
  4. 【請求項4】 前記吸入空気量の値を決定する手段は、
    高地でのポンピングロス低下分を前記吸入空気量から差
    し引くことを特徴とする請求項1に記載のエンジンのア
    イドル回転数制御装置。
  5. 【請求項5】 前記吸入空気量の値は、質量流量に基づ
    いて決定されることを特徴とする請求項4に記載のエン
    ジンのアイドル回転数制御装置。
  6. 【請求項6】 前記高地での質量流量は、前記低地での
    質量流量より小さい値に設定されることを特徴とする請
    求項5に記載のエンジンのアイドル回転数制御装置。
  7. 【請求項7】 エンジンのアイドル時の回転数を所定回
    転数に制御するために吸入空気量を制御するエンジンの
    アイドル回転数制御装置において、 吸入空気が低地の空気密度より小さい高地において、前
    記所定回転数を得るために理論値に基づいて第1の吸入
    空気量の値を決定する高地補正手段と、 前記高地の空気密度に基づいて前記第1の吸入空気量の
    値から第2の吸入空気量の値を決定する手段と、 前記エンジンが前記所定回転数を維持するように前記第
    2の吸入空気量の値を基準として制御されるF/B制御
    手段とを具備することを特徴とするエンジンのアイドル
    回転数制御装置。
  8. 【請求項8】 前記所定回転数は、前記低地と高地とで
    同一に設定されることを特徴とする請求項7に記載のエ
    ンジンのアイドル回転数制御装置。
  9. 【請求項9】 前記第1及び第2の吸入空気量は、スロ
    ットルバルブをバイパスするアイドルスピードコントロ
    ールバルブにより制御されることを特徴とする請求項7
    に記載のエンジンのアイドル回転数制御装置。
  10. 【請求項10】 前記第2の吸入空気量の値を決定する
    手段は、高地でのポンピングロス低下分を前記第1の吸
    入空気量から差し引くことを特徴とする請求項7に記載
    のエンジンのアイドル回転数制御装置。
  11. 【請求項11】 前記第1及び第2の吸入空気量の値
    は、質量流量に基づいて決定されることを特徴とする請
    求項10に記載のエンジンのアイドル回転数制御装置。
  12. 【請求項12】 前記高地での質量流量は、前記低地で
    の質量流量より小さい値に設定されることを特徴とする
    請求項11に記載のエンジンのアイドル回転数制御装
    置。
  13. 【請求項13】 エンジンのアイドル時の回転数を所定
    回転数に制御するために吸入空気量を制御するエンジン
    のアイドル回転数制御装置において、 吸入空気が低地の空気密度より小さい高地において、該
    高地の空気密度に基づいて前記所定回転数を得るための
    吸入空気量の値を決定する手段と、 前記高地の空気密度に基づいて前記高地での空燃比を前
    記低地での空燃比よりリッチ方向に制御する制御手段と
    を具備することを特徴とするエンジンのアイドル回転数
    制御装置。
  14. 【請求項14】 前記所定回転数は、前記低地と高地と
    で同一に設定されることを特徴とする請求項13に記載
    のエンジンのアイドル回転数制御装置。
  15. 【請求項15】 前記吸入空気量は、スロットルバルブ
    をバイパスするアイドルスピードコントロールバルブに
    より制御されることを特徴とする請求項13に記載のエ
    ンジンのアイドル回転数制御装置。
  16. 【請求項16】 前記吸入空気量の値を決定する手段
    は、高地でのポンピングロス低下分を前記吸入空気量か
    ら差し引くことを特徴とする請求項13に記載のエンジ
    ンのアイドル回転数制御装置。
  17. 【請求項17】 前記吸入空気量の値は、質量流量に基
    づいて決定されることを特徴とする請求項16に記載の
    エンジンのアイドル回転数制御装置。
  18. 【請求項18】 前記高地での質量流量は、前記低地で
    の質量流量より小さい値に設定されることを特徴とする
    請求項17に記載のエンジンのアイドル回転数制御装
    置。
  19. 【請求項19】 エンジンのアイドル時の回転数を所定
    回転数に制御するために吸入空気量を制御するエンジン
    のアイドル回転数制御装置において、 吸入空気が低地の空気密度より小さい高地において、該
    高地の空気密度に基づいて前記所定回転数を得るための
    吸入空気量の値を決定する手段と、 前記高地の空気密度に基づいて前記高地での点火時期を
    前記低地での点火時期より遅らせる方向に制御する制御
    手段とを具備することを特徴とするエンジンのアイドル
    回転数制御装置。
  20. 【請求項20】 前記所定回転数は、前記低地と高地と
    で同一に設定されることを特徴とする請求項19に記載
    のエンジンのアイドル回転数制御装置。
  21. 【請求項21】 前記吸入空気量は、スロットルバルブ
    をバイパスするアイドルスピードコントロールバルブに
    より制御されることを特徴とする請求項19に記載のエ
    ンジンのアイドル回転数制御装置。
  22. 【請求項22】 前記吸入空気量の値を決定する手段
    は、高地でのポンピングロス低下分を前記吸入空気量か
    ら差し引くことを特徴とする請求項19に記載のエンジ
    ンのアイドル回転数制御装置。
  23. 【請求項23】 前記吸入空気量の値は、質量流量に基
    づいて決定されることを特徴とする請求項22に記載の
    エンジンのアイドル回転数制御装置。
  24. 【請求項24】 前記高地での質量流量は、前記低地で
    の質量流量より小さい値に設定されることを特徴とする
    請求項23に記載のエンジンのアイドル回転数制御装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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