JPH08144163A - ろ布用経編地 - Google Patents

ろ布用経編地

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JPH08144163A
JPH08144163A JP28173994A JP28173994A JPH08144163A JP H08144163 A JPH08144163 A JP H08144163A JP 28173994 A JP28173994 A JP 28173994A JP 28173994 A JP28173994 A JP 28173994A JP H08144163 A JPH08144163 A JP H08144163A
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JP
Japan
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fabric
knitted fabric
warp
knitted
yarn
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JP28173994A
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English (en)
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Shigeharu Sugihara
重治 杉原
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Toyobo Co Ltd
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Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 環境保護や粉体回収のための集塵装置に使用
されるバグフィルター用ろ布に於ける従来の欠点、すな
わち、ろ過速度が低い、寸法安定性が低い等の課題を解
決し、ろ過速度、ろ過効率、寸法安定性共に優れたバグ
フィルター用素材を提供する。 【構成】 ダブルラッセル経編機を用い、フィラメント
加工糸及び/又は紡績糸の鎖組織に、フィラメント加工
糸及び/又は紡績糸のラップ組織を組み合わせる事によ
り、破断時の縦伸び率が80%以下、横伸び率が160
%以下であり、通気度が5〜50cm3 /cm2 ・sec
であるフィルターバグ用経編地。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、環境保護や粉体回収の
為の集塵装置やろ過に使用されるろ布に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ボイラー、鉄鋼関係の炉、鋳鉄溶鉱炉、
セメントキルン、骨剤乾燥炉、非鉄金属業の炉、ごみ焼
却炉等より発生する煤煙からのダストの分離捕集、ある
いは肥料、薬品などの有価粉体の回収が目的の集塵装置
には通常、織物やフェルト状のろ布が用いられている。
ダストやガスの性状は、発生源の種別や構造、操業条件
によって千差万別であり、ろ布に要求される品質や性能
も一括できない。又、処理ガス量、ろ過速度、ろ布の形
状、ダスト払い落とし機構の種類によっても、ろ布への
要求品質は異なる。一般的に高いろ過効率を得る場合に
は、機械的振動や、逆気流型で代表される間欠式の払い
落とし機構が採用され、ろ布にはダスト剥離性の良い織
物が用いられる場合が多い。
【0003】織物の素材としては天然繊維も含まれた一
般繊維の中から適切な物が選ばれるが、物性的に優れた
合成繊維が広く用いられる。その例としては、ポリオレ
フィン系繊維、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊
維、ポリアクリロニトリル系繊維が、更に耐熱性が要求
される場合には、ガラス繊維、芳香族ポリアミド系繊
維、ポリイミド系繊維等があげられる。
【0004】しかしながら、織物のろ布にはガスのろ過
速度が低い、縫い目が収縮してバナナ状になり結果とし
て縫い目から裂けやすいという欠点がある。フェルトの
場合、通気性は非常に優れるが機械的振動や、逆気流型
の払い落とし機構を適用し難いといった欠点がある。こ
れらの欠点を補う為に加工糸を使用した織物からなるフ
ィルターや、シームレス織物のフィルターが考案されて
いるが、ろ過速度が十分とは言えず、圧力損失が高い、
コストが高い等の欠点がある。又、これらの欠点を補う
為にシームレスニットフィルターが考案されているが、
縦伸びが大きく寸法安定性に欠けると言う欠点があっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、環境保護や
粉体回収のための集塵装置に使用されるバグフィルター
等のろ布に於ける前記従来の欠点、すなわち、ろ過速度
が低い、寸法安定性が低い等の課題を解決し、ろ過速
度、ろ過効率、寸法安定性共に優れたろ布用素材の提供
を目的とし、鋭意検討の結果経編地がこの問題解決に有
用である事を見出し、先の特許を提案した。しかし、本
提案の経編地は、寸法安定性、通気度等の特性は優れる
ものの、ろ過効率の点で今少し不満足であり、これを解
決しバランスのとれたろ布用生地を得る事を目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記した本発明の目的
は、6枚筬の二針床経編地機を用いて編成されており、
前筬及び、後筬の各1枚づつの筬に合成繊維糸が配さ
れ、該糸は各々1針以上3針以下の振りで編成されて地
組織を形成し、他の前後1枚づつの筬には、各々高収縮
糸と極細繊維糸との複合糸が配されており、該糸は各々
2針以上6針以下の振りでニットされており、2枚の中
筬で前後の編地を2針以上3針以下の振りでニット接合
し、筒状となす事を特徴とするろ布用経編地を提供する
事にある。
【0007】本発明の経編地の引っ張り強さは、縦方向
30kgf/5cm2 以上、且つ横方向30kgf/5cm2
上が好ましい。引っ張り強さが縦方向30kgf/5cm2
及び横方向30kgf/5cm2 に満たない場合は、ろ布の
損傷、穴あき等が発生しやすく、ろ布の寿命が短くな
る。引っ張り強さの上限は特に限定しないが縦横共に4
00kgf/5cm2 以下で良い。好ましくは、縦方向40
〜250kgf/5cm2 、横方向40〜250kgf/5cm
2 である。ここで言う引っ張り強さとは、JIS L1096 6.
12(1)A法(カットストリップ法)により測定した値であ
る。
【0008】本発明のろ布用経編地を得る為には編機と
して筬数6枚以上の二針床経編機を用いる事が必要であ
る。前筬及び、後筬各1枚づつに地組織用として配され
る合成繊維糸はマルチフィラメント糸及び/又は仮撚加
工糸が好ましく、トータルデニールは、単糸、双糸又
は、3子等、合糸の計が50〜600デニールであれば
良い。50デニール未満であれば、地組織に必要な引っ
張り強さを得る事が困難となり、600デニールを超え
ると二針床経編機での目付及び通気度の設定が難しくな
る。好ましくは、100〜500デニールである。又こ
の地組織は主として縦強度付与が主目的の為、モノフィ
ラメントを用いても良い。
【0009】更に、本発明に用いられるマルチフィラメ
ント糸及び/又は仮撚加工糸の単繊維強伸度の力積(破
断強度(g/d)×(破断伸度(%))1/2 )が10以
上が好ましく、基本的には破断強度が3.5cm2 /d
以上、破断伸度が100%以下であることが望ましい。
すなわち、単繊維の強度が3.5cm2 /dに満たない
場合は、トータル繊度が50デニール以上であっても、
前述の引っ張り強さを得る事が困難となる。又、破断伸
度が100%を超える場合は、ろ布使用時、特に機械的
振動を与えた時に容易に生地の伸び生じ、目開きによる
吹き漏れが生じる傾向にあり、使用時の寸法安定性を保
証できなくなる。好ましい破断伸度は70%以下であ
る。該糸は生地の縦伸度を下げる目的で振り幅は少ない
方が好ましく、鎖編が望ましい。更に伸度を下げる目的
で挿入糸を入れても良い。
【0010】前筬、後筬の残りの1枚づつに配される複
合糸、すなわち、ラップ組織に使用する合成繊維糸は、
ろ過の働きと横方向の強度付与が主目的であり、この事
を考慮して選定される。つまり、複合糸の太さは必要強
度と振り幅とのかね合いでトータルデニールが決められ
る。振り幅が多い程生地の目付は上がり、ろ過効率、横
強度も上がる。使用できる振り幅の範囲は2〜6針であ
る。1針では目開きの閉塞が不十分であり、7針以上の
振り幅になると円滑な生産ができなくなる。好ましくは
3〜5針内である。なお、ここで言う振り幅は1コース
編成時の振り幅を言い、アトラス柄のごとく複数コース
で7針以上動く様なことは意味しない。
【0011】ここで、使用される複合糸を構成する高収
縮糸と極細繊維は、予めインタ−レ−ス等による混繊を
行うのが好ましいが、編成時、引き揃えて用いる事もで
きる。複合糸の繊度は50〜600デニール、好ましく
は100〜500デニールである。50デニール以下で
は結束部の目開きの閉塞が不十分であり吹き漏れを生じ
やすく、又、600デニール以上では閉塞はできるもの
の、打込み本数が上げれず、組織が粗くなり、ろ過面の
平滑性が低下する。
【0012】該複合糸に用いられる高収縮糸は編地のヒ
−トセットにより収縮させることにより極細繊維糸をバ
ルキ−化させ、ヒ−トセットで編地の目が詰まるのを防
ぎ、通気量の確保と同時に立体的なろ過によるろ過効率
向上の為に用いられる。この為、SHD5%以下の糸で
は上記の目的が達せられず、又、あまり高すぎても表面
の平滑性を損い、ろ過材としての性能を損う。好ましく
はSHD5〜25%、更に好ましくは10〜20%であ
る。
【0013】更に、該複合糸に用いられる糸の単繊維デ
ニ−ルは、ろ過効率向上の目的で、できるだけ小さい方
が好ましく、通常5デニール以下が好ましい。5デニー
ル以上では比表面積の減少により微粒子の捕捉効率が下
がるとか、吹き漏れを生じる等の問題を生じる。従っ
て、単繊維デニールは対象とするダスト又は粉体等の粒
子径に合わせて設計されるのが好ましく、3デニール以
下、更に好ましくは1デニール以下である。
【0014】更に、本複合糸に使用される収縮率が5%
以上の合成繊維糸と単糸デニ−ルが1デニ−ル以下の極
細繊維糸との複合割合は、50:50〜20:80であ
る。極細繊維糸の割合が50%以下では目的のろ過性能
が得られず、高収縮糸の割合が20%よりも少ないと、
前述した編み地の密度アップ及びバルキ−性が不十分と
なり、通気量、ろ過効率が低下する。
【0015】更に、複合糸の一部又は全部を紡績糸に替
える事によりろ過効率を上げる事ができる。もちろん、
この場合も単繊維径は、紡績性等許される範囲で小さい
方が好ましい。紡績糸の太さは9〜100番手が選ばれ
る。100番手より細くなると強度の設計及び編み地の
空隙を埋める事が困難になる。9番手より太くなると編
み地の編み密度が上げにくくなると共に、前記と同様打
込み本数の低下によりろ過面が粗くなる。好ましくは、
20〜80番手である。
【0016】本発明に用いられる繊維の素材は、目的と
する温度、耐薬品性等の要求レベルにより選ばれる。例
えば、〜130℃にはポリプロピレン、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリアクリロニトリルなどが、〜220
℃にはポリエーテルイミド、ポリエーテルサルフォン、
アラミド、ポリフェニレンサルファイドなどが、〜24
0℃にはポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルケ
トンなどが、〜260℃にはポリテトラフルオロエチレ
ン、ポリベンツイミド、ガラス、ポリイミドなどが使用
される。
【0017】又、本発明のフィルターバグ用経編地は、
次に述べる如き特徴を有し、それは二針床経編み機によ
り達成される。その特徴は、 (1)縦方向の伸度が低い。 (2)振り幅の大きい組織、例えばハーフ、サテン、ク
インズコート等の適用により、横伸び時に目開きを生じ
にくい。 (3)編み組織がしっかりしており、緯編みのように編
目がラン(伝線)せず、織物の様なほつれも生じない。 (4)使用目的により、同一機で筒編径を容易に変更で
きる(緯編、円形織機では、機械を変える必要があ
る。)等である。
【0018】本発明のろ布用経編地は、主として二針床
経編機により編成されるが、経編機の機種は目的の編
地、編密度等により選定され、ゲージ数は編密度の点か
ら選ばれる。通常18〜36ゲージが選ばれるが、好ま
しいゲージ数は22〜28ゲージである。
【0019】本発明のろ布用経編地は目的のバグ経(φ
cm)に合わせてシームレス(筒状)に編成され得る。
シームレスにする為には、多枚筬で筒状に編成するのが
好ましく、例として図1に示す如く、No.1、6筬は
鎖編みに、No.2、5はラップ用に、No.3、4筬
はダブルデンビーでフロントとバックの編み地を繋ぐ事
によりシームレス編み地が得られる。シームレス不要の
場合は、前後の編み地の繋ぎを省けば良い。
【0020】本発明のろ布用経編地に取り入れられるラ
ップ用の糸は、縦及び横の伸びを抑制すると共に編目間
に生じる隙間を閉塞する目的で用いられ、加工糸及び/
又は紡績糸が好ましい。ラップに使用される糸の1コー
ス編成時の振り幅は2〜7針、好ましくは2〜6針内で
ある。振り幅を大きくとる程、横伸びは織物並になるも
のの、円滑な生産ができなくなる。又、8枚筬を用いて
上記編み組織に、2枚の筬を用いて0〜2針の振り幅で
糸(特にモノフィラメントが好ましい)を挿入する事に
より、編み地の縦伸び率を更に下げる事ができる。
【0021】以上の糸構成と編み組織で得られた経編地
は、目的のろ布、例えばバグフィルターとして使用する
にはまだ縦伸び率が大きく、具備すべき縦伸び率を得る
為には、縦方向に緊張もしくは定長でヒートセットする
事が重要となる。ヒートセット後の縦伸び率が80%以
下になるのに十分な緊張を与えつつ160℃以上で熱処
理する必要がある。糸製造時に受けた熱処理温度より高
い温度で処理されるのが好ましく、従って経編地の緊張
熱処理温度は180℃以上が更に好ましい。この時、編
目間に生じる隙間を塞ぐ目的でセット時に横方向の収縮
を生ぜしめ生地組織を密にする事により、より高いろ過
効率のろ布を得る事ができる。ろ布用経編地の好ましい
引っ張り破断伸度は縦方向80%以下、横方向160%
以下である。 本発明のもう一つの特徴は、縦方向の伸
度が低い事と、横方向の伸びに対しても吹き漏れしない
事である。
【0022】
【実施例】以下実施例により本発明を説明するが、本発
明はこれに拘束されるものではない。実施例1、2及び
3の経編地を作るために表1に示す糸使い、編み組織、
編み条件で編成した。なお、これらの経編地は22ゲー
ジを装着した2針床経編機6枚筬により編成した。
【0023】
【表1】
【0024】第一図は編み組織を図示したもので前筬 N
o.L1,L2で筒編の前面を編成し、後筬No.5、6で後面を
編成した。中筬No.L3、L4の糸により前後の編み地を繋
ぐ事により筒編を形成せしめた。
【0025】実施例1は、 No.L1の糸として 150d/48
f加工糸を用いて地組織としての鎖編みを形成せしめ、
No.L2の糸として70d/ 216f加工糸2本と75d/36f
高収縮糸(160℃乾熱収縮率(SHD)が5%以上)
を予めインターレースしたものを配し、筒編の前面を形
成せしめた。尚、両者の混合比は65:35であった。
ニットされる糸の1コース編成時の振り幅は、図1の如
く4針とした。筒編みの後面は、同様に筬 No.L6に 150
d/48f加工糸を、 No.L5に上記複合糸を配して編成
し、中筬No.L3、L4に配した 150d/48fと70d/ 216
f×2のインターレース複合糸を用いて、ダブルデンビ
ー(ダブルトリコット)編みにより、前後を繋いで筒状
とした。実施例2も同様な方法で糸使いは同じで振り幅
を変えて編成し、実施例3はラップ用に紡績糸を用いて
編成したものであり、得られた生機を200℃×30秒
間定長セットして得られたニットの特性は表2のとおり
であった。
【0026】
【表2】
【0027】比較例1は、実施例1と同じ編組織で糸使
いを変えたものである。比較例2及び3には、各々、シ
ームレスニット緯編地とシームレス織布を比較の為に揚
げた。
【0028】第2表から明らかなように、本発明による
実施例1、2及び3は、いずれも比較例2の緯編地に比
べ、ニット特有の伸度が高い、強度が低いと言う問題が
大幅に改善されており、縦横の強伸度のバランスを取る
ことにより破裂強度も改善されている。更に、比較例3
の織布と比較すると、引き裂き強度にも優れ、織布の通
気性の低さからくるろ過時の高圧力損失の問題も、通気
性の大幅な改良により解決された。比較例1は、本発明
の請求範囲を外れた場合の1例である。更に、ろ過特性
をダストの吹きもれ量(○:10mg/m3 ・min
>、△:20mg>、×:21mg以上)で比較して
も、本特許による実施例1、2、3共に優れた性能であ
る事が分る。
【0029】第2図は実施例4の編み組織を図示したも
ので、縦伸びを更に押さえるために22ゲ−ジを装着し
た2針床経編み機、8枚筬により以下の糸使い、編み組
織、編み条件で編成したものである。糸使いは筬NO.
L1,L8には挿入糸として夫々150d/48fを配
し、L2,L7には75d/36fを地組織形成用に配
し、L3,L6には実施例1と同様ラップ用に150d
/48f加工糸と70d/216f×2の複合糸を配
し、L4,L5には実施例1と同様150d/48fと
70d/216f×2の複合糸を前後の編地を繋ぐため
の糸として配した。編み組織はL1,L8の挿入以外は
実施例1と同様組織とした。又、編み条件はL1,L8
のランナ−を253、L2,L7のランナ−を119
5、L3,L6のランナ−を2505、L4,L5のラ
ンナ−を1467とした。
【0030】編地の目付は340(g/m2 )、コ−ス数
51(個/in)、ウエ−ル数24(個/in)、厚み0.
6(mm),筒編み径204(mm)、引っ張り強度は、
タテ92.6(kgf/5cm )、ヨコ216(kgf/5cm )、
引っ張り伸度はタテ38%、ヨコ97%、引き裂き強度
(kgf)は、タテ31、ヨコ95、破裂強度(kgf/cm2)は
281、通気性(cm3/cm.s) は15.0であった。強度
特性その他を大きくかえることなく、縦伸度は織物並に
改良され、ろ過特性も優れたものであった。
【0031】この様に、本発明によるバグフィルター用
経編地は、ニット緯編地の伸度が高く強度が低いと言う
欠点と、織布の通気性が低いと言う各々の欠点をカバー
するに足る優れた特性を具備したものであった。
【0032】
【発明の効果】本発明により得られる経編地は、主とし
て編み地の強度に寄与する鎖編みの地組織と、主として
ろ過効率に寄与するラップ組織の組合わせにより、粉体
回収や集塵といった目的により編組織を自由に構成でき
る。更に、本発明によるシームレスバグフィルターは、
縫製による引き釣りもなく優れた寸法安定性と優れた通
気性を具備し、長期にわたり低圧力損失で高ろ過効率を
維持出来ると言う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のダブルラッセル経編地の一実施例を示
す編み組織図。
【図2】本発明のダブルラッセル経編地の一実施例を示
す編み組織図。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも6枚筬の二針床経編機を用い
    て編成されており、地組織に前後一枚づつの筬を使用
    し、他の前後一枚ずつの筬にてラップ組織を編成するこ
    とを特徴とするろ布用経編地。
  2. 【請求項2】 地組織に使用する合成繊維糸の力積(破
    断強度(g/d)×(破断伸度(%))1/2 )が10以
    上であり、全デニ−ルが50デニ−ル〜600デニ−ル
    であることを特徴とする請求項1記載のろ布用経編地。
  3. 【請求項3】 ラップ組織に使用する合成繊維糸が収縮
    率が5%以上の合成繊維糸と単糸デニ−ルが1.0デニ
    −ル以下の繊維糸との複合糸(混合20〜50:50〜
    80重量%)であることを特徴とする請求項1記載のろ
    布用経編地。
  4. 【請求項4】 地組織及び/又はラップ組織に使用する
    合成繊維糸が紡績糸であることを特徴とする請求項1記
    載のろ布用経編地。
  5. 【請求項5】地組織に使用される糸は1針以上3針以下
    の振りで編成されており、ラップ組織に使用される糸は
    2針以上6針以下の振りで編成されていることを特徴と
    する請求項1記載のろ布用経編地。
  6. 【請求項6】地組織とラップ組織とよりなる前後の経編
    地を、2枚の中筬で1針〜3針で編成し筒状となすこと
    を特徴とする請求項1記載のろ布用経編地。
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