JPH08143008A - 包装装置 - Google Patents

包装装置

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JPH08143008A
JPH08143008A JP28053594A JP28053594A JPH08143008A JP H08143008 A JPH08143008 A JP H08143008A JP 28053594 A JP28053594 A JP 28053594A JP 28053594 A JP28053594 A JP 28053594A JP H08143008 A JPH08143008 A JP H08143008A
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film
braking
welding
sensor
packaging
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JP28053594A
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English (en)
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Sadao Watanabe
貞男 渡辺
Taichi Yoshida
太一 吉田
Hiroyuki Tabata
裕之 田畑
Satoru Nakajima
了 中島
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DENGEN AUTOM KK
DENGEN AUTOMATION KK
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DENGEN AUTOM KK
DENGEN AUTOMATION KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 包装品をフィルムに挿入する時、フィルムに
適度な弛みが生じるように、フィルムの貯蔵ロールの回
転の停止、スタートを適正な時点に行える機械的に応答
速度の早い制動機構を備え、同時に包装処理を高速化で
きる小型軽量な包装装置を提供する。 【構成】 対にした貯蔵ロール、搬送機構、溶着切断ユ
ニット、搬送機構の両側部に配置された側部溶着ユニッ
トおよび包装品の移動位置を検出する複数のセンサから
成る包装装置にあって、貯蔵ロール1″を載置して回転
可能に支持するそれぞれ対にした二つの支持ローラR
L1, L2が軸受を介して内部側板49に回動可能に支承
され、対の支持ローラRL1, L2の少なくとも一方にこ
の支持ローラの回転を阻止するブレーキ機構60,SL
BLL を連結し、このブレーキ機構の作動は入口センサお
よび/または定位置センサの検出信号を電子制御系で電
子処理して所定のタイミングで電気的に行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、品物を合成樹脂のフ
ィルムまたはシートで包装する包装装置、特に新聞また
はそれに類する紙葉の束を薄い合成樹脂製のフィルムで
包み、開放端部を溶着切断して密閉被覆する包装装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】この種の包装は、主として雨の日に配達
する新聞が郵便受等に挿入された後にも、雨で濡れない
ようにするために使用される。そのため、密封度が必ず
しも完全でなくてもよい。ここで言う完全な密封度と
は、例えば外部から水の侵入が防止でき、長時間かけて
やっと多少の侵入は許せる程度であるものを言う。販売
店で受け取った新聞を配達するまでには処理時間が非常
に限られているため、包装処理を大量に、しかも短時間
に終了させる必要がある。また、この包装装置は、使用
台数が多いため、設置すべき場所が狭く、軽量小型で、
加えて低価格であることが要請されている。このような
包装装置の一例は特開平4−87912号公報に既に提
唱されている。
【0003】しかし、この種の包装装置は、薬品、食料
品等に使用されている製造ラインの最終処理部に組み込
まれる装置とは大幅に異なる。特に、使用するフィルム
は素材がポリエチレンであり、厚さが相当薄く、主に 1
0 〜 15 μm である。更に、包装される品物である新聞
の束が比較的柔軟である。このような被包装品の先端で
フィルムを引っ張りながら搬送機構に送り込む場合、被
包装品自体に硬さ(所謂腰)がないと、慣性のある貯蔵
ロールからフィルムを繰り出しながら、被包装品を搬送
機構の入口にある食い込みローラまで送れない。
【0004】ロールフィルム用の貯蔵ロール送り機構を
電子制御すると、上に述べた低価格の装置の点で不都合
である。これに対して、貯蔵ロール送り機構に制動機構
(ブレーキ)を全く使用しないと、繰り出し停止時にロ
ールの重量による慣性で挿入時のフィルムに大きな垂れ
が生じ、ロールの径が大きい程、この垂れは大きくな
る。また、フィルムの垂れが大きくなると、表面に帯電
した静電荷により両方のフィルムが互いに不規則に付着
し、新聞の束をフィルムの間に挿入しても一定の状態に
ならず、食い込みローラに平行に挿入できない。
【0005】このため、貯蔵ロール送り機構に対して特
別な制動装置も使用されている。即ち、貯蔵ロールの中
心に貫通させた支持棒を回転可能に支承する部品に制動
装置、例えばブロックブレーキ等で一定圧力を加えた
り、あるいはソレノイドないし電磁ブレーキ(クラッ
チ)により支持棒に制動を加えるものである。ブロック
ブレーキの場合、一定圧力下では、ロールの慣性により
回転停止帰還が大きく変わる。ロールの径が小さいと直
ぐ止まり、大きいと数秒かかる。垂れ量は止まるまでの
回転角度と径に比例するから両方の場合の垂れ量の差は
非常に大きい。ブロックブレーキで大きな慣性量の運動
を素早く止めるには、摩擦を大きくする必要がある。こ
うすると、繰り出し時の負荷がかなり大きくなるので、
必然的にソレノイド等の補助制動装置を付加する必要が
ある。
【0006】上に述べた種類の制動装置は、その機構が
複雑で、占有場所が大きく、高価格であるだけでなく、
使用したロールの量に応じてブレーキ圧を調整する必要
があり、その使用方法が複雑で操作が困難である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】それ故、この発明の課
題は、包装品をフィルムに挿入し、搬送機構に送る時、
フィルムに適度な垂れが生じるように、フィルムの貯蔵
ロールの制動の開始、解除を適正な時点に行え、構造が
簡単であっても、機械的に応答速度の早い制動機構を備
え、同時に包装処理を高速化できる小型軽量な包装装置
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、この発明
により、対にした二つの貯蔵ロール1′,1″から送給
され、溶着で互いに接続された二枚の合成樹脂フィルム
2′,2″の間に被包装品3を入れて挿入口14より内
部の搬送機構80に送り、この搬送機構80内の所定位
置で止め、挿入口14と前記搬送機構80の入口との間
に配置された溶着切断ユニット70および搬送機構の両
側部に配置された側部溶着ユニット75により、フィル
ムの両側部と開放口を溶着し、開放口の部分を切断し
て、包装された被包装品3を搬送機構80により排出口
から外部に放出し、その場合、挿入口14と溶着切断ユ
ニット70との間、溶着切断ユニット70と搬送機構8
0の入口との間、および排出口の近くに、それぞれ入口
センサSI ,定位置センサS IIおよび出口センサSIII
を設け、これ等のセンサSI,II, III の検出信号を
用い電気制御系100の指令に基づき被包装品の搬送、
およびフィルムの溶着と切断を自動的に行う、包装装置
にあって、貯蔵ロール1′,1″を載置して回転可能に
支持するそれぞれ対にした二つの支持ローラR
U1, U2;RL1, L2が軸受を介して横支持板49に回
動可能に支承され、対の支持ローラRU1, U2;RL1,
L2の少なくとも一方にこの支持ローラの回転を阻止す
るブレーキ機構を連結し、このブレーキ機構の作動が入
口センサSI および/または定位置センサSIIの検出信
号を電子制御系100で電子処理して所定のタイミング
で電気的に行われることにより解決されている。
【0009】この発明による他の有利な構成は、特許請
求の範囲の従属請求項に記載されている。
【0010】
【実施例】以下、この発明による一つの実施例を図面に
示し、より詳しく説明する。図1は、この発明による包
装装置10を斜め前方から見た斜視図である。包装すべ
き品物、つまり新聞紙の束は案内板11に沿って手動で
挿入口14に向けて挿入される。使用状態では、この挿
入口14に包装用のフィルム(図示せず)が上部貯蔵ロ
ール1′と下部貯蔵ロール2′から導入されている。こ
の装置の側部15′,15″の前方の傾斜面には操作ス
イッチや表示灯を含む操作・表示パネル12′,12″
が設けてある。この装置は大きさが横 614 mm ,奥行 5
10 mm,高さ 275 mm であるため、通常の机の上に載置
でき、必要とあれば、移動可能なキャスタ上にも載置で
きる。
【0011】図2にこの発明による装置の中央縦断面を
示す。包装すべき品物3は案内板11上を移動して挿入
口14に導入される。回転可能な二つのローラRU1,
U2およびRL1, L2にそれぞれ回動自在に支持されてい
る貯蔵ロール1′と1″から供給されるフィルム2′と
2″はそれぞれ補助ローラARU1, ARU2およびAR L
を経由して挿入口14に導入される。挿入口14の直ぐ
近くには、加熱ナイフ4と押板6および対応するナイフ
受台5と押さえ受台7から成る溶着切断ユニット70が
ある。次いで、挿入された品物3を搬送するため、上部
コンベヤCVUと下部コンベヤCVL から成る搬送機構
80がある。下部コンベヤCVL の3本の支持ローラは
適当な軸受を介して横支持板49(図4参照)に回動自
在に支承されている。上部コンベヤCVU はバネ(図示
せず)により下方にバネ付勢され、適当な支持アーム
(図示せず)を介して横支持板の支持点(後で述べるプ
ーリPLT2の支点)に回動自在に支持されている。搬送
機構80を通過した品物は排出板18を通り、排出口1
9から外部に放出される。
【0012】導入される品物3の存在を確認するため、
各一つの発光素子と受光素子の対で構成される二つの遮
光センサSI,IIがそれぞれ挿入口14と溶着切断ユニ
ット70の間および溶着切断ユニット70と搬送機構8
0の間に設けてある。更に、排出時の品物を確認するた
め、同様に発光素子と受光素子の対で構成される遮光セ
ンサSIII が排出口19の近くに設けてある。
【0013】搬送機構80の駆動は横支持板49に取り
付けた破線で示すステップモータMにより行われる。下
部コンベヤCVL はステップモータMと下部コンベヤC
LのプーリPLL との間に装着されたタイミングベル
トTB1 を介して直接駆動される。上部コンベヤCVU
はギヤ比が1:1の反転ギヤユニットTGの一方のギヤ
1 のプーリPLT1とモータのプーリの間にあるタイミ
ングベルトTB2 および反転ギヤユニットTGの他方の
ギヤG2 のプーリPLT2と上部コンベヤCVUのプーリ
PLU の間に装着されたタイミングベルトTB3 を介し
て駆動される。なお、上部コンベヤCVU を支持するア
ーム(図示せず)は反転ギヤユニットTGの他方のギヤ
2 の回転軸と上部コンベヤCVU のプーリPLU の回
転軸に回動可能に取り付けてある。
【0014】図2で回転する他の軸、ローラR
U1, U2,RL1, L2および補助ローラAR U1, ARU2
およびARL は全て横支持板49に適当な軸受を介して
回動可能に支承されている。
【0015】図3に、この発明による包装装置の溶着切
断ユニット70の詳細を示す。加熱ナイフ4と前方押棒
23および後方押棒27は、それぞれ左右の横支持板に
設けた両方の溶着切断アーム30の先端、および押さえ
アーム20の先端22,26の間にほぼ横方向全体にわ
たり差し渡されている。これ等のアーム30,20の他
端は横支持板49に設けた共通な軸36に回動可能に支
承されていて、押さえアーム20は適当なバネ部材(図
示せず)により上方に向けてバネ付勢されている。更
に、両方のアーム30,20はそれぞれ横支持板49に
固定されたソレノイドSL1L,SL2LのプランジャPL
1,PLG2 および対応する連接棒28,33と回転軸
31,21を介してソレノイドSL1L,SL2Lにより電
磁的に下方に牽引駆動される。図示の状態は、押板6と
加熱ナイフ4が一緒に降下してフィルム(図示せず)を
押さえているが、加熱ナイフ4はこのフィルムに到達し
てなく、未だ溶着切断していない場合に相当する。溶着
切断を行う場合には、更に加熱ナイフ4が下方に降下す
る。品物を通す時には、押板6と加熱ナイフ4は一部を
一点鎖線で示す位置に上昇している。なお、溶着切断ア
ーム30が押さえアーム20に対して図示の状態からこ
れ以上上方に移動しないように、アーム20にアーム3
0用のストッパ(図示せず)が設けてある。従って、押
さえアーム20が下方に移動する時、溶着切断アーム3
0を連行することになり、溶着切断する場合にのみ溶着
切断アーム30が下方に駆動される。
【0016】加熱ナイフ4は熱伝導が良好で軽量のアル
ミニウムあるいはアルミニウム合金で作製され、溶着切
断アーム30の先端に適当な断熱材(図示せず)を介し
て固定されている。溶着切断部であるナイフの先端は図
示のように鋭角に形成されている。更に加熱ナイフ4の
表面の全長にわたり板状の加熱素子KHが貼り付けてあ
る。加熱ナイフ4の温度を所定温度範囲に維持するた
め、加熱ナイフ4の表面の一部に一個所またはそれ以上
の個所に感熱素子(図3に図示せず、但し図6にサーミ
スタTH1 として図示する)が密着させてある。
【0017】押棒23の受台7側の下端には、更にネオ
プレンあるいはフッ素系樹脂であるバイトン等のゴム性
樹脂の滑り止め用の先端片24が取り付けてある。後方
先端26の間にも金属製の押棒27が装着されている。
【0018】加熱ナイフ4の受台5は、柔軟で弾力性が
あり、熱伝導率の低い耐熱性シリコン系スポンジ樹脂な
いしはフッ素系発泡樹脂の長尺板材を保持枠38に装着
して構成されている。押板の受台7は、前方押板22で
フィルムを挟持した時、フィルムが滑らないような、弾
力性で適度な硬さを有する合成樹脂、例えばネオプレン
の長尺板材を保持枠37に装着して構成されている。
【0019】後方先端26の押棒27は受台5の保持枠
38の上部の板部分に近接し、フィルムを挟持するが、
この場合、フィルムを搬送機構80の搬送運動で引っ張
った時、フィルムが容易に滑る程度にフィルムを押圧で
きるように構成する必要がある。こうして、加熱ナイフ
4で溶着固化したフィルム部分のところで切り離すこと
ができる。しかも、後方先端26の押棒27により、品
物の厚さが大幅に変わっても、加熱ナイフ4が溶着切断
するフィルムの個所の状態が必ず一定に維持され、溶着
切断作業を同一条件で行える。
【0020】図4は、この発明の包装装置の搬送機構8
0,側部溶着ユニット75および溶着切断ユニット70
の要部を上から見た部分平面図である。既に説明した個
別部材に付いては、ここではこれ以上触れない。上部コ
ンベヤCVU は左右一対の支持板FRMの3つの軸受に
装着されたシャフトSHT1 〜SHT3 のローラに組み
込まれた3本のベルトBLTL,BLTc,BLTR (この
部材は図示されていない)で構成されている。これ等の
ベルトは、既に説明したように、シャフトSHT1 にあ
るプーリPLU を介してステップモータMで駆動され
る。支持板FRMはプーリPLU の軸と支持アームSP
L を介して反転ギヤユニットのプーリPLT2 に回動
可能に支持されている。
【0021】横支持板49と支持アームSPAL の間に
は側部溶着ユニットが設けてある。つまり、二枚の重な
ったフィルムが進む溶着熱板51の受台52が横支持板
49に固定されている。この溶着熱板51にも加熱ナイ
フ4と同様に加熱板と感熱素子SH1 が密着させてあ
る。溶着熱板51は横支持板49に固定されたソレノイ
ドのプランジャ(いずれも破線で示してある)に連結板
53を介して連結している。横支持板49に固定された
支持体(図示せず)に設けた旋回軸57を介して前記連
結板53が接続している。従って、ソレノイドの動作に
連動して連結板53が回転運動を行い、この回転運動が
溶着熱板51の上下運動に変換される。
【0022】図5および図6には、下部貯蔵ロール1″
の送り出しを制御する制動機構を横支持板の外側から見
た部分側面図が示してある。下部貯蔵ロール1″を回転
可能に支える2本のローラRL1, L2の例えば一方RL1
は横支持板49に軸受BR1を介して回動可能に固定さ
れている。ローラRL1の横支持板49から外に位置する
部分の表面には、摩擦用のゴムリングSF1 が付けてあ
る。更に、相手側の対向ロッドとして同じように摩擦用
のゴムリングSF2 を表面に付けたピンPNが横支持板
49に隣接固定配置されていて、ローラRL1と対向ロッ
ドの間にY字型の制動片60が挿入されている。この制
動片60の足部61にソレノイドSLBL L のプランジャ
PLBLL が連結している。制動片60のV字型部分に対
向している部材62は制動片60の下り止め支柱であ
る。制動応答速度を高めるため、足部61を引き込む方
向(二重矢印の方向)とこの足部61が接触するローラ
L1の回転方向(R方向)が一致するように、このソレ
ノイドSLBLL を横支持板49に固定する。処理速度を
高めるには、この下部貯蔵ロール1″の制動が所定時間
内で確実に行われる必要がある。もちろん、上部貯蔵ロ
ール1′にも同様な制動機構を装備し、同時点に駆動さ
せるべきである。
【0023】なお、貯蔵ロール1′,1″が非常に大き
く、重たい場合には、貯蔵ロールの使用初期と消耗寸前
とでは、制動時に慣性に大きな相違があるため、同じタ
イミングで制動を加えると、ロールが停止するまでの期
間が異なる。そのため、次に包装すべき品物をフィルム
に挿入する時、フィルムの緊張状態が異なり、一定した
挿入状態を維持できず、作業効率が低下する恐れがあ
る。このような場合には、各貯蔵ロール1′,1″のフ
ィルム貯蔵量を監視して、その貯蔵量に応じた制動タイ
ミングを変えるため、タイミングを数段に切り換えると
有利である。これには、フィルム貯蔵量対応する段の切
換時点を検知するセンサを各ロール1′,1″に設ける
と合理的である。図示していないが、このような検知機
構は、例えばロールの上方ないしは横に配置された接触
子と、この接触子が接触すると作動する光バリヤ(フォ
トカプラ)ないしはリードスイッチを用いて実現でき
る。
【0024】図7は、この発明による包装装置の電気制
御系100を示すブロック図である。包装すべき品物の
挿入位置を検知するセンサSI,IIと排出状態を検知す
るセンサSIII の遮光状態信号および貯蔵ロール1′,
1″の貯蔵監視センサSIVの検知信号を受け、ステップ
モータM,加熱ナイフ4のソレノイドSL1R, SL1L
押板6のソレノイドSL2R, SL2L,両側部の加熱板の
ソレノイドSL3R, SL3L,更に、上下部貯蔵ロール
1′,1″のソレノイドSLBUR,SLBUL とSL BLR,
BLL を所定のシーケンスで所定のタイミングに従って
駆動する。タイミングは中央演算部CBRで決定され
る。つまり、センサSI,II, III,IVの信号をイン
ターフェースI/ Oで受け、ROM記憶器ROMに保管
された所定の制御ルーチン・プログラムに従ってマイク
ロプロセッサμPが前記能動部品を駆動させる。その
際、計算値の一時保管にRAM記憶器RAMを利用し、
バスラインと対応するインターフェースI/ Oを介して
開閉要素SWM,SW1 〜SW4 を制御して、対応する最
終駆動回路DRM とDRにより能動部品であるモータM
と諸ソレノイドSLを作動させる。
【0025】加熱ナイフ4と両側部加熱板のヒータK
H,SH1,SH2 は、対応する部材に取り付けた感熱素
子TH1,TH2,TH3 の検出信号に応じて制御される。
これには、前記感熱素子TH1,TH2,TH3 の検出信号
を対応する低域フィルタFT1,FT2,FT3 を通した
後、加熱制御部HCRに導入する。この加熱制御部HC
Rでは、窓比較器により測定信号がそれぞれ許容温度範
囲を決めるしきい値REF 1 とREF2 の間内にあるよ
うに対応する点弧パルス発生部を制御し、発生させた点
弧パルスを各スイッチング素子(図の場合、トライアッ
クTR1,TR2,TR 3 )に送り、対応するヒータKH,
SH1,SH2 に商用電源から所要電力を供給して、それ
ぞれ一定の温度に維持する。
【0026】温度が所定の上限より大きい場合、つまり
対応するしきい値REF3 を越えた場合、加熱制御部H
CRは警報信号SWR2 を出力し、表パネル12′,1
2″の表示灯を点灯させたり、警報ブザーで音響警報を
発生させる。なお、遮光センサSI,II, III が所定
の作業シーケンス以外の順番で出力信号を発生する場合
には、同様に中央演算部CBRでそれを検知して警報信
号SWR1 を発生し、同じように適当な警報を行う。
【0027】最後に、図8でこの発明による包装装置の
動作シーケンスを説明する。処理過程は三つに大別でき
る。即ち、処理過程Iとして品物の挿入過程、処理過程
IIとして品物を包装する過程、および処理過程 IIIと
して包装した品物を排出する過程である。横軸は経過す
る時間を表し、縦軸は検出信号あるいは駆動信号の有無
を示し、モータMに関しては駆動パルスのパルスレート
を示す。
【0028】案内板11上で、例えば手動により品物3
を挿入すると、挿入口センサSI が時点T1 で遮光状態
となり、このセンサSI の出力信号がハイ・レベルにな
る。品物3を更に押し込むと、搬送機構80の直前にあ
る定位置センサSIIが遮光状態になり、T3 の時点でそ
の出力信号がハイ・レベルになる。品物の後端がセンサ
I を通過すると、遮光状態が解除され挿入口センサS
I の出力信号は時点T 2 でロウ・レベルになる。更に、
品物3が進行すると、定位置センサSIIの遮光状態も解
除されて、その出力信号がロウ・レベルになる。排出過
程 IIIでは出口センサSIII により品物の排出に伴い、
時点T5,6 で遮光状態の発生と解除が生じる。
【0029】この発明による包装装置では、上記時点T
1 〜T6 のトリガ信号を手掛かりにして全て自動的に
(手差し動作を除いて)処理過程が進行する。T1 時点
のトリガ信号により中央処理部CBRのマイクロプロセ
ッサμPはM 1 時点にモータMに低速回転(単位時間当
たり駆動パルス数が少ない)指令を与える。次いで、所
定時間後の時点M2 で回転数を上げる指令を送る。
【0030】時点T3 のトリガ信号を基に、所定時間遅
延させた時点B1 で今まで制動状態にあった貯蔵ロール
1′,1″の支持ローラの制動を解除する指令をブレー
キソレノイドSLB に送る。次に、時点T2 のトリガ信
号により適当な遅延時間後の時点Mで、高速回転のモー
タMの回転速度を図示のように順次低下させ、更に適当
な遅延時間後の時点B2 で支持ローラに制動をかける。
【0031】時点T4 のトリガ信号により所定の遅延時
間後の時点M4 でモータの回転を止め、同様に適当な遅
延時点C1 後に押板のソレノイドを作動させて、押棒を
フィルムに押圧させる。更に、所定時間後の時点K1
1 でそれぞれ加熱ナイフ4と側部加熱板を降下させ
る。
【0032】また特定な時点K2 で加熱ナイフ4を上昇
させ、同時に搬送機構80を再度作動させて包装された
品物を排出するため、モータMをほぼ同時点M5 で再び
回転させる。出口センサSIII の遮光解除時点T6 のト
リガ信号により排出過程の終了を検知し、所定の遅延時
間後の時点M7 でモータを止める。
【0033】これにより、処理過程の1サイクルが終了
する。上に述べた種々の特定な遅延時間は、包装すべき
品物の重さ、搬送機構80やロール回転機構の慣性、駆
動ないしは減速駆動部の特性、および入口センサSI
定位置センサSIIの相互位置とこれ等のセンサと搬送機
構80との相互位置を考慮して実験的に決めておき、こ
れ等のパラメータが使用時に変わる場合、自動的に適正
値を選べるようにする。貯蔵ロール1′,1″の支持ロ
ーラの制動の開始と解除は上に述べた例以外に両方のセ
ンサSI,IIの信号を組み合わせて決定することもでき
る。特に搬送系の動作で慣性が大きいため、モータMを
高速回転するのに予め低速回転させたり、停止時にも段
階的に減速させる必要がある。また、ロール回転系の回
転開始と制動開始は、品物の挿入時のフィルムの緩みに
関連し、適切な時点でなくてならない。貯蔵ロールが非
常に大きい場合には、既に図2で説明したように慣性が
貯蔵されているフィルムの量に依存するので、貯蔵量を
検知するセンサ(図6にただ一つのセンサSIVとして暗
示的に示し、実際には段数に応じて複数の対が必要であ
る)を設け、これ等のセンサの出力信号により遅延時間
を選択する必要がある。種々の遅延時間、およびそれ等
の遅延時間をマイクロプロセッサμPによる演算で算出
するルーチンは全てROM記憶器の中に予め記憶させて
おく。
【0034】この発明を新聞の包装装置としてただ一つ
の実施例で説明した。しかし、この発明はそのような包
装装置にのみ限定されるものでなく、例えば印刷され
た、ないしは未だ印刷されていない大量の紙葉の束、あ
るいは一定寸法の大量の固形物体を薄い合成樹脂フィル
ムで密封包装する場合に特に適していることは言うまで
もない。
【0035】
【発明の効果】以上、説明したように、この発明による
包装装置は、支持ロールの回転を止めるため大きな力を
必要としない。また、摩擦力はロールの重量に比例する
ため、径の大きいにもかかわらず、垂れの量に関して自
己制御がかかる。また、簡単な機構で支持ロールを素早
く止めることができ、マイクロプロセッサによる条件制
御で容易に所期の目的が達成される。
【0036】更に、この発明による包装装置は小型軽量
であり、包装品をフィルムに挿入する時、フィルムに適
度な垂れが生じるように、フィルムの貯蔵ロールの回転
の停止、スタートを適正な時点に行え、しかも機械的な
応答速度が早い。それ故、包装処理を高速化でき、特に
新聞のフィルム包装では、毎分 60 部を処理できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による包装装置の全体を示す斜視図で
ある。
【図2】この発明による包装装置のフィルム搬送機構を
示す側面断面図である。
【図3】この発明による包装装置の溶着切断ユニットを
示す側面図である。
【図4】この発明による包装装置の側部溶着ユニット、
溶着切断ユニットおよび搬送機構を示す部分平面図であ
る。
【図5】この発明による包装装置の貯蔵ロールの制動機
構を示す部分側面図である。
【図6】図5の貯蔵ロールの制動機構の軸受部分のI−
I′から見た断面図である。
【図7】この発明による包装装置に使用されている電気
制御部の全体回路図である。
【図8】この発明による包装装置の作業シーケンスとタ
イミングを示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1′,1″ 貯蔵ロール 2,2′,2″ フィルム 3 包装すべき品物 4 加熱ナイフ 5 加熱ナイフの受台 6 押板 7 押棒の受台 14 挿入口 20 押板アーム 22 押板アームの前方先端 23 押棒 24 滑り止め用先端片 26 押板アームの後方先端 27 押棒 30 加熱ナイフのアーム 36 アームの共通回転軸 51 熱板 52 熱板の受台 60 支持ローラのY字型制動片 70 溶着切断ユニット 75 側部溶着ユニット 80 搬送機構 100 電気制御系 RU1, U2, L1, L2 支持ローラ ARU1, ARU2, ARL 補助案内ローラ CVU,CVL ベルトコンベヤ M ステップモータ SL ソレノイド SI,II, III 遮光センサ KH,SH1,SH2 ヒータ
フロントページの続き (72)発明者 中島 了 埼玉県行田市富士見町1−14 電元オート メーション株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対にした二つの貯蔵ロール(1′,
    1″)から送給され、溶着で互いに接続された二枚の合
    成樹脂フィルム(2′,2″)の間に被包装品(3)を
    入れて挿入口(14)より内部の搬送機構(80)に送
    り、この搬送機構(80)内の所定位置で止め、挿入口
    (14)と前記搬送機構(80)の入口との間に配置さ
    れた溶着切断ユニット(70)および搬送機構の両側部
    に配置された側部溶着ユニット(75)により、フィル
    ムの両側部と開放口を溶着し、開放口の部分を切断し
    て、包装された被包装品(3)を搬送機構(80)によ
    り排出口から外部に放出し、その場合、挿入口(14)
    と溶着切断ユニット(70)との間、溶着切断ユニット
    (70)と搬送機構(80)の入口との間、および排出
    口の近くに、それぞれ入口センサ(SI ),定位置セン
    サ(SII)および出口センサ(SIII )を設け、これ等
    のセンサ(SI,II, III )の検出信号を用い電気制
    御系(100)の指令に基づき被包装品の搬送、および
    フィルムの溶着と切断を自動的に行う、包装装置におい
    て、 貯蔵ロール(1′,1″)を載置して回転可能に支持す
    るそれぞれ対にした二つの支持ローラ(RU1, U2;R
    L1, L2)が軸受を介して横支持板(49)に回動可能
    に支承され、対の支持ローラ(RU1, U2;R
    L1, L2)の少なくとも一方にこの支持ローラの回転を
    阻止するブレーキ機構を連結し、このブレーキ機構の作
    動が入口センサ(SI )および/または定位置センサ
    (SII)の検出信号を電子制御系(100)で電子処理
    して所定のタイミングで電気的に行われることを特徴と
    する包装装置。
  2. 【請求項2】 前記ブレーキ機構は、それぞれ表面に摩
    擦用ゴムリング(SF1 )を有する前記少なくとも一つ
    の支持ローラと同様に表面に摩擦用ゴムリング(S
    2 )を有する対向ロッドとの間に足部(61)を挿入
    したY字型の制動片(60)と、足部(61)にプラン
    ジャを介して直結するソレノイドで構成され、制動は制
    動片(60)の楔状部分が支持ローラと対応する対向ロ
    ッドとの間に食い込んで行われることを特徴とする請求
    項1に記載の包装装置。
  3. 【請求項3】 貯蔵ロール(1′,1″)が大きくて重
    い場合、フィルムの残量を数段の範囲に分けて検出する
    検出器を貯蔵ロール支持機構に設け、検出器の残量範囲
    に応じて上記制動のタイミングを調整する電子処理も前
    記電気制御系(100)で行われることを特徴とする請
    求項1または2に記載の包装装置。
  4. 【請求項4】 制動のタミングは予め実験で求め、タイ
    ミングを与える処理ルーチンがこのタイミングと共に電
    気制御系(100)のROM記憶器に保管されているこ
    とを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の包装
    装置。
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