JPH08136013A - ガスエアコン室外機の燃焼室構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】燃焼室の組み立てに際しての作業工数を削減し
て、生産性を向上させる。 【構成】前面室壁２ａを取り外し可能にして、該前面室
壁２ａに、二次空気調節板６と、二次空気調節板６の上
方に位置するバーナー８と、バーナー８のガス吸入口に
燃料ガスを導くノズルホルダー１０と、点火プラグ１１
と、フレームロッド１２とを一体的に組み付けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はガスエアコン室外機にお
ける燃焼室の構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図７に示すように、ガスエアコンの室外
機Ａにおいては、室外ファンＢを有するとともに、暖房
時における冷媒加熱構造部Ｃが組み込まれている。その
冷媒加熱構造部Ｃは暖房用加熱熱交換器Ｄの下部に燃焼
室１を連結し、その燃焼室１の下部に燃焼ファンＥを連
結しており、燃料ガスをガス導管Ｆより燃焼室１に送り
込むとともに、前記燃焼ファンＥにより二次空気を燃焼
室１内に送り込んで燃焼を行い、燃焼ガスを前記暖房用
加熱熱交換器Ｄに送り込んで冷媒に熱交換するようにし
ている。また、この燃焼室１にあっては自動着火を行う
ようにするための点火プラグが備え付けられているとと
もに、燃焼炎を介した通電を行い燃焼状態を確認できる
ようにするためのフレームロッドが備え付けられてい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うに燃焼室においては、その内部にバーナーを配置する
とともに、ガス導管からの燃料ガスを一次空気とともに
バーナー吸入口へ導くためのノズルホルダー、そして上
記二次空気の送り込み量を調節する調節板、上記点火プ
ラグ、フレームロッドなどの多くの部材を燃焼室構成部
材として備えている。このため、燃焼室の組立作業工数
が非常に多くなっており、その組み立て作業が効率よく
行えないという問題を有していた。

【０００４】そこで本発明は上記した事情に鑑み、燃焼
室の組み立てに際しての作業工数を削減することを課題
とし、生産性を向上させるようにすることを目的とす
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を考慮
してなされたもので、室壁により四方が取り囲まれたバ
ーナーに燃料ガスと空気とが送り込まれるとともに、バ
ーナー下方より空気が送り込まれ、点火を行う点火プラ
グがバーナーの火口に近接され、バーナーの火口上に位
置し燃焼炎を介した通電を行うフレームロッドを備えた
ガスエアコン室外機の燃焼室において、燃焼室前方の前
面室壁を取り外し可能に設け、該前面室壁には、二次空
気調節板と、前記二次空気調節板の上方に位置するバー
ナーと、前記バーナーのガス吸入口に燃料ガスを導くノ
ズルホルダーと、前記点火プラグと、前記フレームロッ
ドとが一体となっていることを特徴とするエアコン室外
機の燃焼室構造を提供して、上記課題を解消するもので
ある。

【０００６】

【実施例】つぎに本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。図１から図３に示すように燃焼室１は四方
の室壁２からなるカバー３を備え、下部には上記燃焼フ
ァンＥが取り付けれるようにしているとともに、上部に
は上記暖房用加熱熱交換器を据え付けることができるよ
うにしている。カバー３の一つの室壁である前面室壁２
ａは、図１に示す如く上辺及び下辺が他の室壁、上板、
底板などから構成されているカバー本体にビス止め４さ
れていて、このビス止め４を外すことにより、前記前面
室壁２ａが取り外せるものとなっている。

【０００７】前面室壁２ａの背面には、バーナー支持板
５がビス止めにより止め付けられている。このバーナー
支持板５は、底面５ａに所要の通気孔６ａを開けてこの
底面５ａを二次空気調節板６とし、さらに左右側面５
ｂ、５ｃをバーナー支持部７としている。前記バーナー
支持部７それぞれがバーナー８の端部を支持してこのバ
ーナー８を前記二次空気調節板６の上に位置させてい
る。また、前記前面室壁２ａにはノズルホルダー取付用
孔９が開口されていて、この孔９にノズルホルダー１０
が装着固定されている。前記ノズルホルダー１０は前面
室壁２ａの前方側に、上記ガス導管の先端ノズルを受け
る透孔１０ａを臨ませ、そして前面室壁２ａの背面側に
おいてバーナー８のガス吸入口８ａおよび側板５ｂの透
孔ｄに吹き込み管１０ｂを対向位置させて、燃料ガスお
よび一次空気の送り込みを可能にしている。

【０００８】さらに前面室壁２ａの上部側には、点火プ
ラグ１１及びフレームロッド１２のそれぞれの端部が上
記バーナー８の火口８ｂの上に位置するようにして取付
固定されており、前記点火プラグ１１にて着火を行い、
前記フレームロッド１２により燃焼炎を介した通電を行
うようにして燃焼の有無を確認する手段としているもの
である。

【０００９】このように上記前面室壁２ａに対してバー
ナー支持板５の底面からなる二次空気調節板６、バーナ
ー８、ノズルホルダー１０、点火プラグ１１、フレーム
ロッド１２それぞれが一体的に組み付けられているもの
となっており、これらの部材を予め有したこの前面室壁
２ａを上記カバー本体側に組み付けることにより、燃焼
室１が得られる。

【００１０】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のガスエア
コン室外機の燃焼室構造によれば、室壁により四方が取
り囲まれたバーナーに燃料ガスと空気とが送り込まれる
とともに、バーナー下方より空気が送り込まれ、点火を
行う点火プラグがバーナーの火口に近接され、バーナー
の火口上に位置し燃焼炎を介した通電を行うフレームロ
ッドを備え、燃焼室前方の前面室壁を取り外し可能に設
け、該前面室壁には、二次空気調節板と、前記二次空気
調節板の上方に位置するバーナーと、前記バーナーのガ
ス吸入口に燃料ガスを導くノズルホルダーと、前記点火
プラグと、前記フレームロッドとが一体となっているこ
とを特徴とするものであることから、前記前面室壁の取
り付けを行うことにより、二次空気調節板とバーナーと
ノズルホルダーと点火プラグとフレームロッドとを備え
た燃焼室が得られるようになり、この燃焼室の組み立て
作業が頗る簡単になる。さらにバーナー支持板によって
バーナー下の二次空気調節板を兼ねるようにすれは、部
品点数が削減され、前面室壁に対する取付作業も簡単に
なるなど、実用性に優れた効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るガスエアコン室外機の燃焼室構造
を実施した燃焼室を正面から示す説明図である。

【図２】同じく燃焼室を側面から示す説明図である。

【図３】同じく燃焼室を上面から一部切り欠いて示す説
明図である。

【図４】一実施例における前面室壁を正面から示す説明
図である。

【図５】同じく前面室壁を側面から示す説明図である。

【図６】同じく前面室壁を上面から示す説明図である。

【図７】室外機正面内部を示す説明図である。

【符号の説明】

１…燃焼室 ２…室壁 ２ａ…前面室壁 ５…バーナー支持板 ６…二次空気調節板 ８…バーナー １０…ノズルホルダー １１…点火プラグ １２…フレームロッド

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉山 和也 大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号 三 洋電機株式会社内

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】室壁により四方が取り囲まれたバーナーに
   燃料ガスと空気とが送り込まれるとともに、バーナー下
   方より空気が送り込まれ、点火を行う点火プラグがバー
   ナーの火口に近接され、バーナーの火口上に位置し燃焼
   炎を介した通電を行うフレームロッドを備えたガスエア
   コン室外機の燃焼室において、 燃焼室前方の前面室壁を取り外し可能に設け、該前面室
   壁には、二次空気調節板と、前記二次空気調節板の上方
   に位置するバーナーと、前記バーナーのガス吸入口に燃
   料ガスを導くノズルホルダーと、前記点火プラグと、前
   記フレームロッドとが一体となっていることを特徴とす
   るエアコン室外機の燃焼室構造。
2. 【請求項２】上記前面室壁には、底面を二次空気調節板
   とし左右側面をバーナー支持部とするバーナー支持板が
   組み付けられ、かつ、前記前面室壁に、前記バーナーの
   ガス吸入口に燃料ガスを導くノズルホルダーと、前記点
   火プラグと、前記フレームロッドとが組み付けられてい
   る請求項１に記載のガスエアコン室外機の燃焼室構造。