JPH08135967A - パイロットバーナ及びそれを利用したパイロットバーナ兼用ガスノズル - Google Patents

パイロットバーナ及びそれを利用したパイロットバーナ兼用ガスノズル

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JPH08135967A
JPH08135967A JP29877894A JP29877894A JPH08135967A JP H08135967 A JPH08135967 A JP H08135967A JP 29877894 A JP29877894 A JP 29877894A JP 29877894 A JP29877894 A JP 29877894A JP H08135967 A JPH08135967 A JP H08135967A
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inner cylinder
pilot
flame
gas
outer cylinder
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JP29877894A
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Ryoichi Tanaka
良一 田中
Mamoru Matsuo
護 松尾
Makoto Miyata
誠 宮田
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Nippon Furnace Co Ltd
Original Assignee
Nippon Furnace Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23QIGNITION; EXTINGUISHING-DEVICES
    • F23Q9/00Pilot flame igniters
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23DBURNERS
    • F23D14/00Burners for combustion of a gas, e.g. of a gas stored under pressure as a liquid
    • F23D14/20Non-premix gas burners, i.e. in which gaseous fuel is mixed with combustion air on arrival at the combustion zone
    • F23D14/22Non-premix gas burners, i.e. in which gaseous fuel is mixed with combustion air on arrival at the combustion zone with separate air and gas feed ducts, e.g. with ducts running parallel or crossing each other
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23DBURNERS
    • F23D2207/00Ignition devices associated with burner

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Pre-Mixing And Non-Premixing Gas Burner (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 点火用のイグニッションロッドを省略して小
型化を図ると共に、パイロットバーナとしても、主バー
ナのパイロット機能を有するガスノズルとしても使用で
きるようにする。 【構成】 パイロットガスバーナ1は、導電性の外筒7
と、この外筒7内に電気的に絶縁されながら収容される
導電性の内筒9と、外筒7を接地側電極、内筒9を高圧
電極として両者の間に高電圧を与えて空気噴射口37付
近のスパークギャップ39にスパークを飛ばして噴射口
37付近に生ずる拡散混合ガスを発火させて種火45と
し、この種火45により更に下流に生ずる拡散混合ガス
を燃焼させるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パイロットガスバーナ
としても、主バーナを構成するガスノズルとしても適用
することが可能なガス燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のパイロットガスバーナは、図4に
示すように、パイロット火炎を形成するに十分な量の燃
焼用空気を流す空気通路103内に、予混合空間105
にまで延びるイグニッションロッド107を備え、図示
しない高圧電源によりイグニッションロッド107と外
筒115との間に高電圧をかけてスパークを飛ばすよう
に設けられている。内筒109内の燃料通路111を流
れる燃料ガスの一部は、イグニッションロッド107と
外筒115との間でスパークが飛ぶ箇所よりも上流側に
設けられた連通孔113において空気通路103内の予
混合空間105に噴射され、燃焼空気と混じり合って燃
焼可能な予混合ガスとされる。この予混合ガスがスパー
クで発火し種火が発生する。一方、燃料通路111から
図示しない主バーナに向けて噴出する燃料ガスは、空気
通路103から主バーナに向けて噴出する燃焼空気と拡
散混合され、拡散混合ガスになる。種火は、この拡散混
合ガスを点火させ、パイロット火炎117を発生させ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
パイロットガスバーナ101においては、外筒115及
び内筒109とは別個に絶縁体で支持されたイグニッシ
ョンロッド107を外筒115と内筒109との間の空
気通路103に備えているので、その構造が複雑になる
と共に外筒115を小さくすることができずパイロット
バーナそのものを小型化することが困難であるという問
題があった。
【0004】また、このパイロットガスバーナ101に
おいては、小型化が困難であることに起因して、炉から
の受熱量を少なく抑えることができない。加えて、イグ
ニッションロッド107を空気通路103内に配置して
いる関係上、空気通路103の通路面積が大きくなって
空気通路103内の流速が比較的遅くなり、燃焼空気に
よる冷却効果をあまり期待できない。このため、内筒お
よびイグニッションロッド107が熱により変形してそ
れらの相対位置が狂う虞があり、変形した場合には、可
燃混合ガスの点火が不安定になるという問題もあった。
特に、イグニッションロッドは、冷却体の無い状態で火
炎中に放置されるので、変形または高温酸化し易い。ま
た、このイグニッションロッド107の剛性不足を補う
ため、中間支持を必要とし、構造を複雑にすると共に火
炎の監視視野を妨害することとなる。
【0005】更に、従来の主バーナは、別個に点火用及
び保炎用のパイロットバーナを備える必要があることか
ら、炉への取付作業が手間のかかるものとなると共に、
炉設備が高価になる等の問題もあった。
【0006】本発明は、点火用のイグニッションロッド
を省略して小型化を可能とするパイロットバーナを提供
することを目的とする。また本発明は、パイロットバー
ナを別個に必要とせず、単独で主バーナを構成できるパ
イロットバーナ兼用ガスノズルを提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明のパイロットバーナは、燃料ガスを噴射する
導電性の内筒と、この内筒を囲繞し電気的絶縁をとって
支持すると共に内筒との間の流路に燃焼用空気を流して
噴射する導電性の外筒とを有し、内筒を高圧電極とする
と共に外筒を接地側電極として内筒と外筒との間に高電
圧をかけ、内筒と外筒の噴射口付近にスパークを飛ばす
ようにしている。
【0008】また、本発明のパイロットバーナは、内筒
にはその噴射口よりも上流側に外筒と内筒との間の流路
に燃料ガスの一部を噴射する保炎用燃料噴射口を形成
し、燃料ガスの一部を可燃混合気としてから内筒の噴射
口の周りに噴射させるようにし、内筒をパイロット火炎
内に突出させるようにしている。
【0009】また、本発明のパイロットバーナ兼用ガス
ノズルは、燃料ガスを噴射する導電性の内筒と、この内
筒を囲繞し電気的絶縁をとって支持すると共に内筒との
間の流路に燃焼用空気を流して噴射する導電性の外筒と
を有し、かつ内筒にはその噴射口よりも上流側に外筒と
内筒との間の流路に燃料ガスの一部を噴射する保炎用燃
料噴射口を形成して燃料ガスの一部を可燃混合気として
から内筒の噴射口の周りに噴射させる一方、内筒を高圧
電極とすると共に外筒を接地側電極として内筒と外筒と
の間に高電圧をかけて内筒の噴射口の付近に保炎用火炎
を形成するようにしている。
【0010】更に、本発明のパイロットバーナ兼用ガス
ノズルは、内筒を保炎用火炎内に突出させたようにして
いる。
【0011】
【作用】したがって、請求項1の発明の場合、電気的に
絶縁された内筒と外筒との間に、内筒を高圧電極、外筒
を接地側電極として高電圧をかけると、内筒と外筒の各
噴射口付近でスパークが飛ぶ。そして、この噴射口付近
では燃料の一部と燃焼用空気の一部とが一次拡散混合さ
れているのでこれに着火される。更に燃料と燃焼用空気
とは噴射口の前方で拡散混合し、燃焼可能な拡散混合ガ
スとなる。この拡散混合ガスに一次拡散混合ガスの火炎
が燃え移り、パイロット火炎を形成する。
【0012】また、請求項2の発明の場合、燃料通路内
を流れる燃料ガスの一部が、保炎用燃料噴射口から外筒
と内筒との間の空気通路内へ噴射されてスパーク箇所に
到達する前に予混合されて燃焼可能な予混合ガスにされ
る。一方、外筒と内筒とは電気的に絶縁されているの
で、高圧電源が外筒と内筒との間に高電圧を与えると、
噴射口付近の内筒と外筒との間にスパークが飛んでそこ
を流れる予混合ガスに着火して種火即ち保炎用火炎を形
成する。また、燃料噴射口から噴出した燃料ガスと空気
噴射口から噴出した燃焼空気とは、各噴射口の前方で拡
散混合し、燃焼可能な拡散混合ガスを生成する。この拡
散混合ガスに種火が燃え移り、パイロット火炎を形成す
る。同時に、種火は、予混合ガスの供給を受けて存在し
続ける。
【0013】更に、請求項3の発明の場合、種火あるい
はパイロット火炎中に内筒が触れるため、内筒をフレー
ムロッドとして利用でき、炎の導電現象によって火炎の
有無を検知できる。
【0014】また、請求項4の発明の場合、燃料の一部
が燃焼用空気と予め混合されて燃焼可能な予混合ガスと
して燃料ガスを噴射する内筒の周りに噴射される。そこ
に、スパークを飛ばして予混合ガスを着火させ保炎用火
炎即ち種火を形成する。そして、内筒からの燃料ガスの
噴射量を増加させて主バーナのガスノズルとして機能さ
せる場合には、内筒の前方で燃料噴射口から噴出した燃
料ガスと外部より別途供給された二次空気とを拡散混合
させて燃焼可能な拡散混合ガスとする。そこに、保炎用
火炎が燃え移り、主バーナを燃焼させる。一方、保炎用
火炎は、予混合ガスの供給を受けて存在し続ける。この
パイロットバーナ兼用ガスノズルにおいても、請求項5
に記載の発明のように、内筒を保炎用火炎へ突出させる
ことによって内筒そのものをフレームロッドとして機能
させ、火炎の有無を検知できる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の構成を図面に示す実施例に基
づいて詳細に説明する。
【0016】図1に本発明のパイロットバーナの一実施
例を示す。このパイロットバーナ1は、燃料ガスを噴射
する内筒9と、この内筒9を支持して内筒9との間に燃
焼用空気を噴射する流路31を形成する外筒7及びこれ
らの間にスパークを飛ばす高圧電源等から構成され、例
えば、炉壁5の所定位置に図示しない主バーナに向けて
取り付けられている。
【0017】外筒7は、導電性材料で形成されており、
接地側電極として使用される。したがって、外筒7は、
絶縁支持構造を簡単にすることが可能であり、例えば炉
壁5に支持させることで容易に達成できる。そこで、外
筒7は、耐火断熱材から成る炉壁5の所定位置に穿設さ
れた取付孔内5aに、その先端面が炉壁5の内面に位置
的に一致するまで挿入され、脱落不能に固定されてい
る。この外筒7の軸線方向の略中央には、内筒9を外筒
7の中心に位置させるためのセンタリングガイドねじ2
7をねじ込むためのねじ孔13が設けられている。ま
た、外筒7の基端部7bは、炉壁5から突出して炉3の
外に配置されている。
【0018】この外筒7の基端部7bには、ガス燃料を
導入するガスポート15と、燃焼用空気を導入する空気
ポート17及びプラグ挿入孔19が設けられている。ガ
スポート15は、管軸方向に外筒7の中心を貫通するT
形の孔で、一端に内筒9が接続される一方、他端側には
火炎検出器21が取り付けられパイロット火炎47が発
生しているか否かを検出し得るように設けられている。
尚、パイロット火炎47の発生の有無を検出する手段と
しては火炎検出器21に限るものではなく、この火炎検
出器21に代えて覗窓を設け、この覗窓から作業者がパ
イロット火炎47の発生の有無を直接確認するようにし
ても良い。
【0019】内筒9は、導電性材料で形成されており、
高圧電極として使用される。この内筒9は、外筒7内に
同心円状に配置されて収容されている。内筒9は、その
基端部が十分な絶縁効果を望み得る絶縁リング26を介
して外筒7の基端部7bのガスポート15に嵌め込ま
れ、外筒7によって支持されている。このとき、内筒9
の先端の燃料噴射口33と外筒7の先端の空気噴射口3
7とが同じ位置に配置されるように設けている。また、
内筒9の先端の燃料噴射口33よりも上流側の位置には
拡径部9aが設けられている。そして、この拡径部9a
の先端寄りの面は、内筒9の先端に近づくに従って縮径
するテーパ面となっている。このテーパ面には、周方向
に並んで複数箇所に保炎用燃料噴射口23が穿設され、
内筒9を流れる燃料の一部を外筒7と内筒9との間の燃
焼用空気の流れ内へ噴射するように設けられている。ま
た、内筒9の略中央には、絶縁リング25が脱落不能に
嵌め込まれている。そして、この絶縁リング25部分に
外筒7から突出するセンタリングガイドねじ27を押し
当てて内筒9が外筒7のほぼ中心に配置されるように支
持されている。ここで、センタリングガイドねじ27は
等間隔で3点設けることが好ましいが、これに特に限定
されるものではなく、それ以上若しくは2点ないし1点
で内筒9を支持するようにしても良い。即ち、内筒9
は、絶縁リング25,26を介して電気的絶縁がとられ
ながら外筒7に固定されている。絶縁リング25,26
は、例えば絶縁ゴムや絶縁碍子などで構成されている。
【0020】このパイロットガスバーナ1においては、
内筒9が燃料通路29及び外筒7が空気通路31を形成
し、それぞれガスポート15及び空気ポート17に接続
されている。ガスポート15には、図示しない燃料ガス
供給系が接続されており、パイロット火炎を形成するに
十分な量の燃料ガスが供給される。
【0021】また、空気ポート17には、図示しない燃
焼空気供給系が接続されており、パイロット火炎を形成
するに十分な量の燃焼空気が供給される。この空気通路
31の出口付近は、拡径部9aのテーパ面に沿って広が
っており、予混合空間35となっている。したがって、
拡径部9aのテーパ面に穿設された各保炎用燃料噴射口
23は、この予混合空間35に臨んで開口する。ここ
で、このパイロットガスバーナ1においては、内筒9が
イグニッションロッドとフレームロッドを兼用している
ため、外筒7と内筒9との間の空間を比較的狭く設定で
き、その分だけ外筒7を細くして炉内からの受熱量を小
さくできると共に燃焼用空気の流速を速くして冷却効果
を上げ得る。
【0022】リング状部材11は、導電性材料で形成さ
れ、外筒7の先端部分、即ち、空気通路31の出口部分
に嵌め込まれ固着されている。リング状部材11の外周
面は、図2に示すように、周方向に所定の間隔をおいて
凹んだ溝を有している。したがって、外筒7とリング状
部材11との間には、周方向に沿った複数の孔37,
…,37が形成される。これらの孔37,…,37は空
気噴射口となる。また、内筒9とリング状部材11との
間には若干の隙間39が形成され、この隙間39から予
混合空間35で形成された可燃混合気を噴射させると共
に該隙間39部分でスパークを飛ばすようにしている。
尚、空気噴射口37の形状等は図2に示すものに特に限
定されない。
【0023】外筒7のプラグ挿入孔19には、スパーク
プラグ41が嵌め込まれ、螺着固定されて内筒9に押し
当てられている。このスパークプラグ41は、高圧電源
43に電気的に接続されており、内筒9を高圧電極とし
て内筒9と外筒7との間にスパークを飛ばすようにして
いる。ここで、内筒9は絶縁リング25,26によって
絶縁がしっかりとられている。また、接地側電極となる
外筒7は、簡単な絶縁構造でも十分である。また、外筒
7は全体が導電性材料で形成される必要はなく、スパー
クを飛ばす必要のある箇所例えば先端部分のみを導電性
材料で形成し、その他の部分にはセラミックスなどの非
導電性材料を採用しても良い。
【0024】このパイロットガスバーナ1は、以下のよ
うにパイロット火炎47を形成し、主バーナを点火させ
る。
【0025】燃焼空気供給系から空気ポート17内に燃
焼空気を供給すると共に、燃料ガス供給系からガスポー
ト15内に燃料ガスを供給する。空気ポート17から空
気通路31内に流入した燃焼空気は、各空気噴出口37
及びスパークギャップ39に向けて流れる。また、ガス
ポート15内に供給された燃料ガスは、燃料通路29内
を燃料ガス噴出口33に向けて流れる。このとき、燃料
ガスの一部が、保炎用燃料噴射口23から空気通路31
内の予混合空間35に流入し、この予混合空間35で燃
焼空気と混ざり合って燃焼可能な予混合ガスとなる。こ
の予混合ガスは、スパークギャップ39に向けて流れ
る。
【0026】一方、燃料噴射口33から主バーナに向け
て噴出される燃焼ガスは、各空気噴射口37,…,37
から主バーナに向けて噴出される燃焼空気と拡散混合さ
れ、燃焼可能な拡散混合ガスとなる。
【0027】そして、高圧電源43よりスパークプラグ
41の各電極間、換言すると、外筒7と内筒9との間に
高電圧を与えると、スパークギャップ39の位置で放電
して火花が飛ぶ。スパークギャップ39には、前述した
ように燃焼可能な予混合ガスが流れ込んでおり、スパー
クによる火花が予混合ガスを発火させ、種火・保炎用火
炎45が発生しこれが保炎源として機能する。これに続
いて、この種火45が拡散混合ガスに燃え移り、パイロ
ット火炎47が発生する。パイロット火炎47は主バー
ナを点火する。
【0028】一方、種火45は、予混合空間35で形成
された予混合ガスの供給を受けて燃え続ける。したがっ
て、このパイロットガスバーナ1はいわゆる保炎機能を
有することになる。
【0029】燃焼空気供給系は、空気通路31内に比較
的低温の燃焼空気を供給する。また、空気通路31の通
路面積は、従来のパイロットガスバーナ101のそれに
比べて狭く設定されている。したがって、空気通路31
内を流れる冷たい燃焼空気の流れが速くなり、このパイ
ロットガスバーナ1を効率良く冷却する。
【0030】また、このパイロットガスバーナ1は、内
筒9と外筒7との隙間39でスパークを飛ばすので、イ
グニッションロッド分だけパイロットガスバーナ1全体
の太さが細くなる。したがって、このパイロットガスバ
ーナ1に影響を与える炉3からの受熱量が小さくなる。
【0031】また、図3に他の実施例を示す。この実施
例は、保炎用火炎を形成する可燃混合気を得るための予
混合が行われていないパイロットバーナの例である。こ
のパイロットバーナは、内筒9の先端を外筒7の先端か
ら突出させ、空気噴射口37よりも下流側において燃料
を噴射させるようにしている。内筒9の空気噴射口37
の近傍の周面には、燃料の一部を燃焼用空気の流れに向
けて噴射する副噴射口24が設けられている。また、燃
料の大部分を噴射する主噴射口33は空気噴射口37と
ほぼ平行に内筒9の先端に開口され、燃焼用空気噴射位
置よりも下流で大部分の燃料を噴射するように設けられ
ている。内筒9と外筒7との間にはスパークを飛ばすの
に好適な隙間39が形成されている。内筒9の先端は絶
縁リング25’を介して外筒7側に固着されているリン
グ部材11’によって支持されている。したがって、外
筒7の一部を成すリング部材11’と内筒9との間にス
パークを飛ばすのに好適な一定の隙間39が安定的に確
保される。尚、本実施例では管構造を容易にするため、
内筒9がL形に折り曲げられ、外筒7の側壁部分に絶縁
リング26’を介して固定されている。そして、外筒7
の基端に光学式の火炎検出器21が取り付けられると共
に内筒9にはスパークプラグ41を介してフレームロッ
ドアンプ44が電気的に接続されている。また、外筒7
の先端には、噴射された空気と燃料が周辺に拡散しない
ように拘束するための混合室を形成するカップ46が固
着されている。
【0032】以上のように構成されたパイロットバーナ
によると燃焼用空気の噴射口37近傍では副燃料噴射口
24から噴射された燃料の一部と空気の一部とが一次拡
散混合される。そこにスパークが飛ぶので、着火し種火
45を形成する。更に燃料と燃焼用空気とは各噴射口3
7,33の前方即ち噴射口37,33から離れた位置で
拡散混合し、燃焼可能な拡散混合ガスとなる。この拡散
混合ガスに一次拡散混合ガスの火炎・種火45が燃え移
りパイロット火炎47が形成される。またこのとき、内
筒9の先端部分は一次拡散火炎45内に存在するため、
円筒9と外筒7との間に電圧をかけると、火炎がある場
合には電流が流れ火炎がない場合には電流が流れない炎
の導電現象が見られる。即ち、内筒9がフレームロッド
として機能している。
【0033】尚、上述の実施例は本発明の好適な実施の
一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の
要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能であ
る。
【0034】例えば、上述の場合には、パイロットガス
バーナ1に適用した例を示したが、これに限るものでは
なく、パイロットバーナ兼用ガスノズルに適用しても良
い。この場合には、着火時と主バーナ燃焼時とでガス燃
料の噴射量を異ならせる点を除いて基本的な構成は図1
あるいは図3に代表されるものと本質的に変わらず、ス
パークギャップ39に発生する種火45が保炎用火炎と
して機能し、ガス燃料を増やすことを可能とし、外部よ
り別途供給される二次空気と内筒7から噴射される燃料
ガスとが拡散混合して生ずる燃焼可能な拡散混合ガスを
燃焼させる。したがって、このガスノズルはパイロット
ガスバーナとしての機能を併せ持つことになり、主バー
ナを点火する為に別個にパイロットガスバーナを備える
必要がなくなる。
【0035】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
のパイロットバーナは、燃料ガスを噴射する内筒を高圧
電極とすると共に燃焼用空気を噴射する外筒を接地側電
極として外筒と内筒との間に高電圧をかけて各噴射口付
近でスパークを飛ばすことにより、噴射口付近に生ずる
燃焼用空気と燃料ガスとの一次拡散混合ガスに着火して
種火を形成し、それが更に噴射口の前方で生ずる二次拡
散混合ガスに燃え移るようにしたので、従来必要とされ
ていたイグニッションロッドを省略することができる。
このため、パイロットバーナの構造が簡単になり、その
製造が容易に成ると共に、製造コストを安くすることが
できる。
【0036】しかも、外筒を小型化することにより、炉
からの受熱量を減少させることができ、さらには、燃焼
空気の流速を速めて円筒及び外筒の冷却効果を上げるこ
とができるため、熱による変形の防止を図ることがで
き、スパークの発生を安定化させることができる。ま
た、イグニッションロッドを兼ねる内筒はイグニッショ
ンロッドに比べて剛性が高いため、中間支持が不要とな
り、構造が簡単になると共に火炎検出の視野の妨げとな
らない。加えて、イグニッションロッドを兼ねる内筒は
火炎中に放置されても、その内部を流れる燃料ガスによ
って冷却されるため、変形や過熱がされ難い。依って、
寿命が長くなる。
【0037】また、請求項2の発明の場合、スパークが
飛ぶ箇所に可燃混合気が必ず流れるため、確実に着火で
きる。しかも、着火後この火炎が保炎源となるので燃焼
ガス量を増やしても失火することがなく、パイロット火
炎の安定性に優れることは勿論のこと、保炎機能を有す
るガスノズルとしても使える。
【0038】更に請求項2及び3の発明の場合、内筒の
周りに火炎が発生するため、フレームロッドとして利用
することができ、別個にフレームロッドなどを設置しな
くとも内筒と外筒との間に電圧をかけるだけでフレーム
の有無を検知できる。
【0039】また、請求項4の発明の場合、内筒と外筒
との間に電圧をかけてスパークを飛ばし着火した後は、
その火を保炎源としてガス流量を増やすことによって主
バーナのガスノズルとして使用することができる。この
ため、パイロットバーナを別個に装備する必要がなく、
炉への取付作業が簡単になると共に、炉設備の低価格化
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパイロットバーナの一実施例を示す断
面図である。
【図2】図1のパイロットガスバーナの先端を示す図で
ある。
【図3】本発明のパイロットバーナの他の実施例を示す
縦断面図である。
【図4】従来のパイロットガスバーナの先端部分を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 パイロットバーナ 7 外筒 9 内筒 23 保炎用燃料噴射口 29 燃料通路 31 空気通路 39 スパークギャップ 43 高圧電源 45 種火 47 パイロット火炎

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料ガスを噴射する導電性の内筒と、こ
    の内筒を囲繞し電気的絶縁をとって支持すると共に前記
    内筒との間の流路に燃焼用空気を流して噴射する導電性
    の外筒とを有し、前記内筒を高圧電極とすると共に前記
    外筒を接地側電極として前記内筒と外筒との間に高電圧
    をかけ、前記内筒と外筒の噴射口付近にスパークを飛ば
    すことを特徴とするパイロットバーナ。
  2. 【請求項2】 前記内筒にはその噴射口よりも上流側に
    外筒と内筒との間の流路に燃料ガスの一部を噴射する保
    炎用燃料噴射口を形成し、燃料ガスの一部を可燃混合気
    としてから内筒の噴射口の周りに噴射させることを特徴
    とする請求項1記載のパイロットバーナ。
  3. 【請求項3】 前記内筒をパイロット火炎内に突出させ
    たことを特徴とする請求項1または2記載のパイロット
    バーナ。
  4. 【請求項4】 燃料ガスを噴射する導電性の内筒と、こ
    の内筒を囲繞し電気的絶縁をとって支持すると共に前記
    内筒との間の流路に燃焼用空気を流して噴射する導電性
    の外筒とを有し、かつ前記内筒にはその噴射口よりも上
    流側に外筒と内筒との間の流路に燃料ガスの一部を噴射
    する保炎用燃料噴射口を形成して燃料ガスの一部を可燃
    混合気としてから内筒の噴射口の周りに噴射させる一
    方、前記内筒を高圧電極とすると共に前記外筒を接地側
    電極として前記内筒と外筒との間に高電圧をかけて前記
    内筒の噴射口の付近に保炎用火炎を形成することを特徴
    とするパイロットバーナ兼用ガスノズル。
  5. 【請求項5】 前記内筒を保炎用火炎内に突出させたこ
    とを特徴とする請求項4記載のパイロットバーナ兼用ガ
    スノズル。
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