JPH08131822A - 着色液体の脱色剤及び脱色方法 - Google Patents

着色液体の脱色剤及び脱色方法

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JPH08131822A
JPH08131822A JP30421994A JP30421994A JPH08131822A JP H08131822 A JPH08131822 A JP H08131822A JP 30421994 A JP30421994 A JP 30421994A JP 30421994 A JP30421994 A JP 30421994A JP H08131822 A JPH08131822 A JP H08131822A
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JP
Japan
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decolorizer
colored liquid
calcium silicate
porous structure
silicate hydrate
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP30421994A
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English (en)
Inventor
Arata Yoshida
新 吉田
Masaru Nomura
野村  勝
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Asahi Kasei Corp
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Kasei Corp
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Water Treatment By Sorption (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 多孔体構造を有する珪酸カルシウム水和物か
らなる粉粒体を脱色剤として用い、かつ工業排水など脱
色を行いたい着色液体を接触させる脱色方法を提供す
る。 【構成】 多孔体構造を有する珪酸カルシウム水和物か
らなる粉粒体を脱色剤として用い、被脱色の着色液体を
接触させる脱色方法。 【効果】 大量の水を使うことなく、簡単にかつ短時間
で着色水を脱色でき、排水が可能なものにすることがで
きる。また、使用した脱色剤は、着色液の色に染まって
いるため砂絵等の材料として使用が可能であり、また強
度があるためにセメント材料の骨材等として使用するこ
とも可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、着色液体、特に工業廃
水の脱色剤及びその脱色方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、着色液体、特に、工業廃水の脱色
処理に関しては、数十倍〜数百倍の水で希釈する方法
や、活性炭をろ過剤に用いて吸着作用により脱色する方
法が主に行われてきた。しかし、水で希釈する方法に関
しては、大量の水を使用するため供給に多大な時間を要
するうえ、絶対排出量が多くなるという欠点があり、水
不足等の時期には、廃水を排出することさえできなくな
るという問題点がある。
【0003】また、活性炭を使用する場合、活性炭自身
の色が黒のために、排出廃水に混ざった場合非常に目立
つ。また、使用初期においては、微粉の活性炭が多く含
まれており廃水自体が真っ黒になってしまう。そのた
め、一度活性炭を水で洗浄した後に使用する等の方法が
なされているなど、前処理等の手間が多くかかる課題が
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、簡
単に大量の着色液体を脱色することが可能な着色液体の
脱色剤及びその脱色方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するもので、多孔体構造を有する珪酸カルシウム水和物
からなる粉粒体を脱色剤として用い着色剤と接触させる
ことにより廃水を有効に脱色できることを見出し、本発
明を完成させるに至った。
【0006】本発明でいう着色液体とは、染色工場、食
品工場、医薬工場等における処理廃水である。ここで、
着色体の粒子が比較的大きい染色廃水等は本発明の脱色
剤及びそれによる処理方法を適用するのに好ましい処理
廃液である。次に、本発明の多孔体構造を有する珪酸カ
ルシウム水和物とは、珪酸成分と石灰成分を主体とする
原料に発泡剤を添加して反応させたものであり、公知の
方法により製造することが可能である。
【0007】多孔体構造を有する珪酸カルシウム水和物
には、例えばゾノトライト、トバモライト、ジャイロラ
イト、フォンジャライト、ヒレブランダイト、CSHゲ
ル等及びそれらの混合物が挙げられ、それらの混合物の
構成比率は任意でよく、上記合成物の未反応残渣などの
微量成分等が混在しても構わない。これらの多孔体構造
を有する珪酸カルシウム水和物を工業的規模で生産する
場合の例としてはALCがある。
【0008】このALCを粉砕したものは比表面積が3
0m2 /g前後であり、また比重は一般に0.2〜0.
7(ALCの種類や粒形により異なる)と比較的小さい
が、水分を含水する速度は速く、含水後の粉粒体は簡単
に水溶液中で沈降するため本発明の粉粒体として好まし
い材料と云える。
【0009】また、着色液体と多孔体構造を有する珪酸
カルシウム水和物との接触方法は、両者を撹拌槽中で撹
拌しその後沈降させるいわゆる攪拌式の方法、または、
カラムに多孔体構造を有する珪酸カルシウム水和物を詰
め込み、その中を着色液体を流すいわゆるカラム式の方
法等が考えられるが、特にどのような方法で行っても差
し支えない。着色体と多孔体構造を有する珪酸カルシウ
ム水和物の接触確率が大きい撹拌式が好ましい接触方法
である。
【0010】撹拌式で行う場合に、多孔体構造を有する
珪酸カルシウム水和物粉粒体と着色液体との比率は重量
比で1:10までであれば、問題なく処理することがで
きる。ただし、1回の処理が短時間でかつ迅速に実施で
きるという点で重量比で1:2〜4程度が望ましく、ま
た同じ多孔体構造を有する珪酸カルシウム水和物粉粒体
を利用し回数をこなすほうが工業的にも望ましい。
【0011】また、撹拌速度に関しては特に限定する必
要がないが、多孔体構造を有する珪酸カルシウム水和物
粉粒体の形状を崩さないためにも、1000rpm以下
の撹拌速度が望ましい。また、撹拌時間に関しては着色
液体との接触が十分なされれば特に問題にしないが、1
0分程度の撹拌が望ましい。特に処理水が少ない場合に
おいては1分程度の撹拌で十分である。次に、カラム式
の場合の添加速度は、10〜100cc/分の範囲が望
ましく、好ましくは10〜30cc/分が望ましい。
【0012】また、多孔体構造を有する珪酸カルシウム
水和物の粒径は、撹拌式の場合に特に限定する必要はな
いが、着色体と多孔体構造を有する珪酸カルシウム水和
物との接触確率を高めるためにも、1mm以下の粒子が
20%以上含まれているものが好ましく、さらには、5
0%以上含まれているほうがより好ましい。また、撹拌
式の場合に、使用する脱色剤の沈降性を向上させるため
に凝集沈降剤を添加する場合があるが、このような添加
剤を加えても何ら問題はない。該凝集沈降剤としてはカ
チオン系の高分子凝集剤を挙げることができる。例え
ば、コーリュウフロック5660〔甲竜(株)製〕、Q
−105H〔ハイモ(株)製〕、ポリテツ〔日鉄鉱業
(株)製〕等がある。
【0013】また、カラム式の場合も特に限定する必要
はないが、目詰まり等の点から考えて1〜10mmの粒
子を使用するのがよく、さらに好ましくは3〜8mmの
ものを使用するのがよい。また、処理された後のALC
粉は、着色液の色に染まっているために砂絵等の材料と
して使用が可能であり、かつ、強度があるためにセメン
ト材料の骨材等として使用することも可能である。
【0014】
【実施例】以下、本発明を下記の実施例、比較例により
具体的に説明するが、これらは本発明の範囲を制限しな
い。 (実施例1)着色液体として染色工場から発生する廃液
に関して試験を実施した。まずビーカーに多孔体構造を
有する珪酸カルシウム水和物が、粒径で2mm以下であ
り、1mm以下が58重量%含まれたALC粉体を10
0g添加し、200ccの濃紺色の直接染料の廃液を加
え、撹拌速度200rpmで3分撹拌した後放置した。
60分後には粉体は沈降し、上澄みの溶液は無色透明の
溶液になった。次に該溶液を排出し、新たに濃紺色の直
接染料の廃液を加えて同様の操作を8回繰り返したが、
同様に無色透明の溶液が得られた。9回目においては薄
い紺色が残った。また、これに新しいALC粉を20g
加え撹拌したところ、着色はなくなり無色透明の溶液が
得られた。また、粉体は紺色に染まっており、処理の度
合が一目で分かった。
【0015】(実施例2)実施例1同様の方法に従い、
高分子凝集剤であるポリテツ〔日鉄鉱業(株)製〕10
mgと2mm以下で、1mm以下が73重量%含まれた
ALC粉体100gとを添加し、分散染料の廃液の処理
を行ったところ、実施例1同様に無色透明の溶液が得ら
れた。
【0016】(実施例3)直径3cmのカラムに3〜8
mmのALC粉100gを詰め、直接染料の廃液を20
cc/分の速度で4時間流し込んだところ、処理後の溶
液は無色透明のものが得られた。
【0017】(比較例1)実施例1と同様の方法に従
い、ALC粉の代りに活性炭を使用したところ、最初の
3回までは濃紺色はとれるものの、活性炭の黒い粉が分
散しており、処理されているかどうか判断がつきにくい
状態であった。
【0018】
【発明の効果】以上の如く、本発明の多孔体構造を有す
る珪酸カルシウム水和物からなる粉粒体を脱色剤として
用い、被脱色の着色液体を接触させる方法により、簡単
でかつ大量に脱色することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多孔体構造を有する珪酸カルシウム水和
    物からなる脱色剤。
  2. 【請求項2】 多孔体構造を有する珪酸カルシウム水和
    物からなる粉粒体に着色液体を接触させることにより脱
    色させることを特徴とする、着色液体の脱色方法。
JP30421994A 1994-11-15 1994-11-15 着色液体の脱色剤及び脱色方法 Withdrawn JPH08131822A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012086107A (ja) * 2010-10-15 2012-05-10 National Agriculture & Food Research Organization 排水の脱リン脱色消毒剤と処理方法および処理装置
CN104150643A (zh) * 2014-08-29 2014-11-19 乐山三玺水处理设备有限公司 一种应用脱色剂处理印染污水的方法
WO2015008397A1 (ja) * 2013-07-16 2015-01-22 太平洋セメント株式会社 水質浄化材および魚介類の養殖場の水質の浄化方法

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