JPH08131574A - 自動警報弁付き消火設備 - Google Patents

自動警報弁付き消火設備

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JPH08131574A
JPH08131574A JP27493094A JP27493094A JPH08131574A JP H08131574 A JPH08131574 A JP H08131574A JP 27493094 A JP27493094 A JP 27493094A JP 27493094 A JP27493094 A JP 27493094A JP H08131574 A JPH08131574 A JP H08131574A
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忠裕 奥田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動警報弁付き消火設備として、温度上昇に
伴う二次側圧力の過度の上昇を回避でき、簡単な管路の
付加によって既存の消火設備にも適用でき、この適用に
当たって配管中の消火液が無駄にならず、管路取付け作
業を極めて容易に短時間で行えるものを提供する。 【構成】 自動警報弁Aを介して連通する一次側と二次
側の各流路に、圧力計5a,5bが開閉弁付きの管路7
a,7bによって接続され、自動警報弁Aの逆止弁を経
ずに一次側と二次側の流路間に接続するバイパス流路L
bを有し、バイパス流路Lbに二次側圧力が一次側圧力
よりも所定以上に高くなったときに開弁する差圧弁8が
介挿され、バイパス流路Lbの両端が圧力計5a,5b
の管路7a,7bにT字管継手を介して接続されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビルや駐車場等に固定
式に設置され、火災発生時に自動的に消火ヘッドから消
火液を散布すると共に火災警報の発令信号を発する、自
動警報弁付き消火設備に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の消火設備には、図6〜
図8に示すような自動警報弁Aが組み込まれる。この自
動警報弁Aは、上下端に配管接続部11a,11bを設
けたケーシング本体1内に、環状上端面を逆止弁2の弁
座20とする短円筒状の弁座スリーブ12が嵌装される
と共に、ケーシング本体1の内面にピン22aを介して
基端側を枢着したスィングレバー22により、円盤状の
弁体21が弁座20に上方から嵌合して閉弁し得るよう
に上下動可能に保持されており、逆止弁2を境としてケ
ーシング本体1内が下側の一次側室1aと上側の二次側
室1bとに区画されている。またケーシング本体1の一
側方には排水弁ケース11cが一体形成され、その内周
に形成された弁座30とハンドル32にて開閉操作する
弁体31とからなる排水弁3を介して、二次側室1bが
排水弁ケース11cの下部に接続した排水管13に連通
している。14はケーシング本体11の正面開口部を封
鎖するカバー体である。
【0003】一方、弁座スリーブ12の外周部とケーシ
ング本体1の間には環状流路15が形成されており、逆
止弁2の弁座20の環状面に該環状流路15に連通する
多数の小孔16…が開口し、これら小孔16…は閉弁時
の弁体21によって封鎖されるように設定されている。
この環状流路15は信号停止弁17aを介挿した通液管
路17により警報用圧力スイッチ4のリターディングチ
ャンバー4aの下端に連通接続し、また該通液管路17
より分岐した排水パイプ18が排水弁ケース11cの出
口側空間に連通しており、この排水パイプ18にはオー
トドリップもしくはオリフィスよりなる漏液装置19が
介挿されている。
【0004】また図8に示すように、ケーシング本体1
の排水弁ケース11cを有する側とは反対側に、圧力計
5a,5bが、それぞれ開閉弁6a,6bを介挿した管
路7a,7bを介して,一次側室1a及び二次側室1b
にそれぞれ連通接続されている。
【0005】従来の一般的なスプリンクラー方式の消火
設備は、図9に示すように、加圧送液ポンプPから延出
する一次側配管L1に、散布区画毎に配設された二次側
配管L2…(1本だけを図示し、他は省略している)が
上記構成の自動警報弁Aを介して分岐状に接続され、各
二次配管L2にはそれぞれ熱によって溶解する温度ヒュ
ーズにて密閉された所要個数のスプリンクラーヘッドH
…が分岐接続されると共に、分岐した二次配管L2…は
末端側で合流して末端試験弁Vtを介挿した排出管L3
に接続されている。また、一次側配管L1から圧力空気
槽Tに連通する検出管路L4が分岐しており、該圧力空
気槽Tにはポンプ起動用圧力スイッチS及び圧力計G0
が付設されている。Vは配管要所に介挿されて常時は開
放状態に保持される開閉弁、Vdは圧力空気槽Tの排出
弁である。
【0006】このような消火設備では、設備配管内へ充
水する際、自動警報弁Aの排水弁3を閉止し、末端試験
弁Vtの開放下で加圧送液ポンプPを起動させることに
より、消火用水を一次側配管L1より二次側配管L2…
へ導入し、この消火用水が排出管L3から流出した際に
末端試験弁Vtを閉止するが、この閉止に伴う水撃によ
って自動警報弁Aの弁体21が閉止すると同時に、二次
側の圧力が封入される。従って、設備配管内の圧力は一
次側よりも二次側が高い状態となり、この圧力差によっ
て弁体21が弁座20に緊密に押圧し、もって該弁座2
0面に開口した小孔16…も閉塞され、環状流路15及
び通液管路17内は排水パイプ18からの排水によって
空に保持される。
【0007】しかして、いずれかの散布区画で火災が発
生すると、当該区画のスプリンクラーヘッドH…が熱で
開放し、加圧状態で封入されていた消火用水の散布によ
り二次側の圧力が一次側よりも低下し、自動警報弁Aの
弁体21が開放作動し、一次側配管L1より二次側配管
L2…への導水に伴う圧力空気槽T内の圧力低下により
ポンプ起動用圧力スイッチSが作動し、加圧送水ポンプ
Pからの送水が開始されると共に、自動警報弁Aでは小
孔16…より環状流路15及び通液管路17を通してリ
ターディングチャンバー4a内に水が流入して充満し、
これに伴う内圧上昇により警報用圧力スイッチ4が作動
し、その信号に基づいて自動的に火災警報が発せられ
る。
【0008】ところが、このような消火設備にあって
は、周囲雰囲気の温度が上昇した場合に一次側及び二次
側の圧力も上昇するが、自動警報弁Aが逆止弁機構であ
ることから、一次側の圧力上昇が圧力空気槽Tによって
吸収されても二次側の圧力上昇は吸収されないため、こ
の二次側の異常な圧力上昇により、スプリンクラーヘッ
ドH…や二次側配管L2…の継ぎ目等から漏水したり、
二次側配管L2…や構成各部の破損を招くことがある。
【0009】なお、泡消火方式の消火設備では、図9に
おける二次側配管L2…にスプリンクラーヘッドH…の
代わりに泡ヘッドが分岐接続され、各散布区域毎の二次
側配管L2の上流側に一斉開放弁が介在すると共に、一
次側配管L1の途中に加圧送液ポンプPから送られる水
と消火原液とを混合する混合器が介在するが、この水と
消火原液とを混合した消火液が自動警報弁Aから各一斉
開放弁に至る二次側配管L2…に充満しているため、ス
プリンクラー方式と同様の温度上昇に伴う二次側の圧力
上昇による漏液や破損の問題がある。
【0010】そこで、図10に示すように、一次側配管
L1と二次側配管L2…との間に、オリフィスOが介挿
されたバイパス流路Lbを設ける手段(実公平5−41
717号公報)が提案されている。この手段によれば、
二次側圧力が一次側よりも高くなると、その差圧に相当
する二次側の液がオリフィスOを通して一次側に戻され
るから、二次側の過度の圧力上昇が回避され、もって該
圧力上昇に起因した前記の漏水や破損を防止できる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記提
案手段では、既設の自動警報弁付き消火設備に対して前
記のバイパス流路Lbを付設する場合、一次側配管L1
及び二次側配管L2…に充満している消火液を抜出した
上で、接続部の配管の切断や管継手の取付けを行なって
バイパス流路Lbを接続し、この接続後に新たな消火液
を一次側配管L1及び二次側配管L2…に満たすと共に
各機構部の調整を行なうことになり、付設作業に非常に
手間がかかる上に長時間を費やすという問題があった。
また、スプリンクラー方式では消火液が水であるのに対
し、泡消火方式では水と共に高価な消火原液を使用する
が、配管に充満した消火液は水と混合されているので上
記抜出分を再利用できず、その廃棄に見合う消火原液を
補充することになり、そのためのコスト負担が大きいと
いう難点もあった。
【0012】本発明は、上述の状況に鑑み、火災発生時
にスプリンクラーヘッドや泡ヘッドの如き消火ヘッドか
ら水や消火液を散布すると共に火災警報を発令信号を発
する自動警報弁付き消火設備として、温度上昇に伴う二
次側圧力の過度の上昇を回避でき、しかも簡単な管路の
付加によって既存の消火設備にも適用できる上、この適
用に当たって、配管中の消火液が無駄にならず、且つ管
路取付け作業を極めて容易に短時間で行ない得るものを
提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、消火液の流れを加圧送液ポンプ
及び圧力空気槽に接続する一次側から消火ヘッドに接続
する二次側への一方向に規制すると共に平常時に閉止す
る逆止弁と、火災時の消火ヘッドの開放による二次側の
圧力低下によって該逆止弁が開弁した際、その弁座面に
設けた小孔からの通液による圧力上昇を検出して火災警
報の発令信号を発する圧力スイッチとを有する自動警報
弁を備えると共に、前記一次側と二次側の各流路に、そ
れぞれの圧力を表示する圧力計が開閉弁を介挿した管路
によって接続された自動警報弁付き消火設備において、
前記逆止弁を経ずに一次側と二次側の流路間に接続する
バイパス流路を有し、このバイパス流路に流れ方向を二
次側から一次側への一方向とする流れ方向規制機能もし
くは液流絞り機能を有する液流制御手段が介挿されると
共に、該バイパス流路の両端が前記両圧力計の管路にT
字管継手を介して接続されている構成を採用したもので
ある。
【0014】また請求項2の発明は、上記請求項1の自
動警報弁付き消火設備における液流制御手段として、二
次側圧力が一次側圧力よりも所定以上に高くなったとき
に開弁する差圧弁を用いる構成を採用したものである。
【0015】
【作用】請求項1の構成によれば、二次側圧力が一次側
圧力よりも高くなったとき、バイパス流路を通して二次
側の液が一次側に戻されるため、二次側の過度の圧力上
昇が回避される。また火災発生時に消火ヘッドの開放に
より二次側の圧力が低下したとき、液がバイパス流路を
通して一次側から二次側へと急激に流れることはないか
ら、自動警報弁の逆止弁の開放作動には支障がない。し
かして、このバイパス流路は一次側及び二次側の圧力計
を接続する開閉弁付きの管路を利用して該両側の流路に
連通接続する構造であるから、既設の消火設備にバイパ
ス流路を新たに取り付ける場合、上記両管路の開閉弁を
閉止して圧力計を外し、その位置に該圧力計とバイパス
流路の管体端部とをT字管継手を介して接続するだけで
よく、一次側及び二次側の配管内に充満している消火液
を抜出する必要がない。
【0016】請求項2の構成によれば、バイパス流路の
差圧弁により、二次側圧力が一次側圧力よりも常に高い
状態に保たれるから、自動警報弁の逆止弁の弁体は二次
側と一次側の圧力差によって緊密に弁座に押接して確実
な閉弁状態を維持し、警報用圧力スイッチへ通じる弁座
面の小孔が完全に封鎖され、もって小孔への液漏れによ
る設備配管全体の経時的な圧力低下が防止される。
【0017】
【実施例】図1は本発明の第一実施例に係るスプリンク
ラー方式の消火設備の説明図である。この図1の消火設
備では、既述した図9の一般的な消火設備に比較して、
差圧弁8を介挿したバイパス流路Lbが、自動警報弁A
に付設される一次側及び二次側の圧力計5a,5bの取
付け用管路7a,7b間に接続されている点で異なる
が、他の構成は全て共通しているので、共通部分には同
一符号を付して詳細な説明を省略する。また自動警報弁
Aもバイパス流路Lbが接続されていることを除いて図
6〜図8を用いて説明した既述のものと同一構成であ
る。
【0018】すなわち、図8に示す従来の自動警報弁A
では、一次側及び二次側の圧力計5a,5bが、一次側
室1a及び二次側室1b(図7参照)にそれぞれ連通接
続する開閉弁6a,6b付きの管路7a,7bに直接に
接続されている。これに対し、本発明の第一実施例で
は、図4に示すように、両管路7a,7bにそれぞれT
字管継手9a,9bが連結され、T字管継手9aには一
次側の圧力計5aとバイパス流路Lbの一次側管路Lb
1が接続されると共に、T字管継手9bには二次側の圧
力計5bとバイパス流路Lbの二次側管路Lb2が接続
されている。
【0019】バイパス流路Lbに介挿された差圧弁8
は、図5に示すように、両端部外周に雌ねじ81a,8
1bを刻設した筒軸状のケース本体81と、その一端側
に外嵌螺合したカバー体82とで弁箱80が構成され、
弁室8a内には短軸状の弁体83が軸方向移動自在に装
填され、且つコイルスプリング84の付勢によってOリ
ングからなる弁座85に押接されており、弁室8aの内
周面と弁体83の外周面との間には間隙tを有してい
る。しかして、ケース本体81の他端側は、弁室8aに
連通する入口孔8bが設けてあり、雌ねじ81bを介し
てバイパス流路Lbの二次側管路Lb2に螺合接続され
ている。また、カバー体82は、弁室8aに連通する出
口孔8cを有すると共に、ケース本体81との接続側と
は反対の端部外周面に雌ねじ82aが刻設されており、
該雌ねじ82aを介してバイパス流路Lbの一次側管路
Lb1に螺合接続されている。
【0020】上記第一実施例の消火設備では、設備配管
内へ充水する際、従来と同様に、自動警報弁Aの排水弁
3を閉止し、末端試験弁Vtの開放下で加圧送液ポンプ
Pを起動させることにより、消火用水を一次側配管L1
より二次側配管L2…へ導入し、この消火用水が排出管
L3から流出した際に末端試験弁Vtを閉止するが、こ
の閉止に伴う水撃によって自動警報弁Aの弁体21(図
6,7参照)が閉止すると同時に、二次側の圧力が封入
される。従って、設備配管内の圧力は一次側よりも二次
側が高い状態となり、図6及び図7に示すように、この
圧力差によって弁体21が弁座20に緊密に押圧し、も
って該弁座20面に開口した小孔16…も閉塞され、環
状流路15及び通液管路17内は排水パイプ18からの
排水によって空に保持される。このとき、差圧弁8の弁
体83はコイルスプリング84の付勢によって弁座85
に押接し、バイパス流路Lbが閉塞しているため、上記
の二次側と一次側との圧力差は保持される。
【0021】図2は本発明の第二実施例に係る泡消火方
式の消火設備の説明図である。この図2の消火設備で
は、一次側配管L1の途中に混合器10a,10aが介
挿されており、これら混合器10a,10aにより加圧
送液ポンプPから送られる水と消火原液槽10b内の消
火原液とが自動的に混合され、発泡性の消火液として自
動警報弁Aを介して二次側配管L2…へ分配供給される
ようになっている。そして、図では省略しているが、各
二次側配管L2の末端側には図1におけるスプリンクラ
ーヘッドH…の代わりに泡ヘッドが分岐接続されると共
に、各散布区域毎の二次側配管L2の上流側に一斉開放
弁が介在しており、二次側配管L2…では消火液が自動
警報弁Aから各一斉開放弁に至る管内に充満している。
しかして、他の各構成部は前記の第一実施例と同様であ
り、自動警報弁Aに付設される一次側及び二次側の圧力
計5a,5bの取付け用管路7a,7b間に、差圧弁8
を介挿したバイパス流路Lbが接続されている。
【0022】上述の第一実施例及び第二実施例の構成に
おいては、周囲雰囲気の温度が上昇した場合、一次側及
び二次側の圧力も上昇するが、一次側の圧力上昇は圧力
空気槽Tによって吸収されると共に、二次側と一次側と
の圧力差が差圧弁8の弁体83を押接するコイルスプリ
ング84の付勢力より大となると、該弁体83が弁座8
4から離れて開弁し、二次側配管L2…内の消火液(第
一実施例では水)がバイパス流路Lbを通して一次側配
管L1に戻され、この戻りによる一次側の圧力上昇は圧
力空気槽Tに吸収される。そして、ある程度の液の戻り
によって二次側と一次側との圧力差がコイルスプリング
84の付勢力より小となると、差圧弁8は弁体83が弁
座84に押接して閉弁する。従って、平常時において、
二次側の過度な圧力上昇により、スプリンクラーヘッド
H…あるいは泡ヘッドや二次側の配管L2…の継ぎ目等
から漏液(漏水)したり、二次側の配管L2…や構成各
部の破損を招く恐れはない。
【0023】また、既設の一般的な消火設備を利用する
場合はバイパス流路Lbを新たに取り付けるすることに
なるが、この取付けに際しては、図8に示す自動警報弁
Aにおける圧力計5a,5bを取り付けた管路7a,7
bの開放弁6a,6bを閉止し、圧力計5a,5bを外
して代わりにT字管継手9a,9bを連結し、これらT
字管継手9a,9bに圧力計5a,5bとバイパス流路
Lbの一次側及び二次側の管路Lb1,Lb2を接続す
ればよい。従って、既に一次側及び二次側の配管L1,
L2内に充満していた消火液は抜出する必要がなく、そ
のまま利用できて無駄がなく、特に泡消火方式では高価
な消火原液を補充せずに済むからコスト負担が少ない
上、一次側及び二次側の配管L1,L2にバイパス流路
Lbを直接に接続する場合のような配管の切断操作も要
さず、バイパス流路Lb取付け後の充液操作や各部の調
整も不要であり、非常に手間がかからず、且つ短時間で
取付け作業を完了できる。
【0024】なお、上記第一及び第二実施例ではバイパ
ス流路Lbに介挿する液流制御手段として差圧弁8を用
いているが、該液流制御手段は流れ方向を二次側から一
次側への一方向とする流れ方向規制機能もしくは液流絞
り機能を有するものであればよく、例えば図3に示す第
三実施例のようなオリフィスOや、絞り弁、逆止弁等も
採用可能である。すなわち、この液流制御手段が介在す
れば、火災発生時に消火ヘッドの開放により二次側の圧
力が低下したとき、液がバイパス流路Lbを通して一次
側から二次側へと急激に流れることはないから、自動警
報弁Aの逆止弁2の開放作動に支障を生じない。
【0025】ただし、液流制御手段として差圧弁8を用
いれば、二次側の圧力が一次側よりも常に高い状態に維
持され、この圧力差によって自動警報弁Aの弁体21が
弁座20に緊密に押接し、該弁座20面の小孔16…は
確実に封鎖された状態で保たれ、小孔16…に液が流入
して排水パイプ18の漏液装置19を通して外部へ排出
されることがないから、設備配管全体の経時的な圧力低
下を生じず、該圧力低下をポンプ起動用圧力スイッチS
が検出して加圧送液ポンプPを起動させたり、この起動
時の水撃による弁体21の開きによって警報用圧力スイ
ッチ4が作動して火災警報の誤報を発したりするトラブ
ルを確実に防止できるという利点がある。
【0026】また、上記実施例では一次側及び二次側の
圧力計5a,5bを取り付ける管路7a,7bが自動警
報弁Aの一次側室1a及び二次側室1にそれぞれ連通接
続されているが、これら管路7a,7bは一次側及び二
次側配管L1,L2にそれぞれ接続されている構成であ
ってもよい。更に、本発明の自動警報弁付き消火設備
は、自動警報弁Aの各部の形状や構造及び流路構成、差
圧弁8の細部構造等、細部構成については実施例以外に
種々設計変更可能である。
【0027】
【発明の効果】請求項1の発明にかかる自動警報弁付き
消火設備によれば、周辺温度の上昇により二次側の圧力
が上昇しても、バイパス流路を介して二次側の液が一次
側に戻されるため、二次側圧力の過度の上昇に起因した
消火ヘッドや二次側配管の継ぎ目等からの漏液ならびに
二次側の配管や構成各部の破損が確実に回避される上、
バイパス流路を付加するだけで既設の一般的な消火設備
を利用可能であり、しかも該バイパス流路の取付けに際
して一次側及び二次側の配管内に充満していた消火液を
抜出する必要がなく、特に泡消火方式では高価な消火原
液を補充せずに済むのでコスト負担が少ない上、一次側
及び二次側の配管の切断操作も要さず、取付け後の充液
操作や各部の調整も不要であり、非常に容易に且つ短時
間で取付け作業を完了できる。
【0028】請求項2の発明によれば、上記の自動警報
弁付き消火設備として、平常時に二次側の圧力が一次側
よりも常に高い状態に維持されることから、自動警報弁
が確実な閉弁状態を保持し、設備配管全体の経時的な圧
力低下を生じず、該圧力低下により加圧送液ポンプが起
動したり、この起動により火災警報の誤報を発するとい
った誤作動を未然に防止できるものが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例に係る自動警報弁付き消火
設備の説明図である。
【図2】同第二実施例に係る自動警報弁付き消火設備の
説明図である。
【図3】同第三実施例に係る自動警報弁付き消火設備の
説明図である。
【図4】図1及び図2の消火設備における自動警報弁部
分の正面図である。
【図5】同消火設備におけるバイパス流路に介挿した差
圧弁の縦断側面図である。
【図6】図1〜図3の消火設備における自動警報弁の横
断面平面図である。
【図7】同自動警報弁の縦断側面図である。
【図8】従来の消火設備における自動警報弁部分の正面
図である。
【図9】従来の自動警報弁付き消火設備の構成例を示す
説明図である。
【図10】従来提案の自動警報弁付き消火設備の構成例
を示す説明図である。
【符号の説明】
A 自動警報弁 H スプリンクラーヘッド(消火ヘッド) L1 一次側配管 L2 二次側配管 P 加圧送液ポンプ T 空気圧力槽 2 逆止弁 4 圧力スイッチ 5a 一次側の圧力計 5b 二次側の圧力計 6a 一次側の開閉弁 6b 二次側の開閉弁 7a 一次側の管路 7b 二次側の管路 8 差圧弁(液流制御手段) 9a 一次側のT字管継手 9b 二次側のT字管継手 16 小孔 20 弁座 21 弁体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 消火液の流れを加圧送液ポンプ及び圧力
    空気槽に接続する一次側から消火ヘッドに接続する二次
    側への一方向に規制すると共に平常時に閉止する逆止弁
    と、火災時の消火ヘッドの開放による二次側の圧力低下
    によって該逆止弁が開弁した際、その弁座面に設けた小
    孔からの通液による圧力上昇を検出して火災警報の発令
    信号を発する圧力スイッチとを有する自動警報弁を備え
    ると共に、前記一次側と二次側の各流路に、それぞれの
    圧力を表示する圧力計が開閉弁を介挿した管路によって
    接続された自動警報弁付き消火設備において、 前記逆止弁を経ずに一次側と二次側の流路間に接続する
    バイパス流路を有し、このバイパス流路に流れ方向を二
    次側から一次側への一方向とする流れ方向規制機能もし
    くは液流絞り機能を有する液流制御手段が介挿されると
    共に、該バイパス流路の両端が前記両圧力計の管路にT
    字管継手を介して接続されていることを特徴とする自動
    警報弁付き消火設備。
  2. 【請求項2】液流制御手段は、二次側圧力が一次側圧力
    よりも所定以上に高くなったときに開弁する差圧弁であ
    る請求項1記載の自動警報弁付き消火設備。
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