JPH08129590A - 売買契約を推進するための通信システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 多数当事者が存在しかつ商品の種類が多種類
に及ぶ仲介業者が存在することを前提とする売買契約に
おいて、売却申込者又は買受申込者が、速やかに売買の
可能性を探索できるシステムを提供する。 【構成】 仲介業者が売買の対象となる商品に関するデ
ータを記憶しているメモリ部分２を備え、売却申込者又
は買受申込者が、仲介業者に対する通信を行なう送受信
装置を備え、送受信装置を介して伝達された売却又は買
受の対象と予定している商品のデータと既にメモリ部分
に記憶されている商品に関するデータとを対比する判別
機構３を仲介業者が、又は売却申込者若しくは買受申込
者側に備え、双方のデータが一致する場合、売買の成立
が可能である旨の出力を前記送受信装置を介して売却申
込者又は買受申込者又は仲介業者に対し、伝達すること
に基づく売買契約を推進するためのシステム。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本願発明は、仲介売買を前提とし
て、仲介業者に既にストックされているデータに対し、
売却申込者又は買受申込者において商品の売買推進の可
否を判別し、効率的に売買契約を推進するためのシステ
ムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】不動産の分野などにおいて、仲介人の介
在する売買契約は巷において行なわれているが、出願人
はこの度、自動車（中古品及び新車の双方を含む）の仲
介売買を行なうに至っている。

【０００３】しかして、自動車のように売買当事者が多
数存在し、かつその種類、メーカーによる区分け及び型
など多数の要因が存在する場合、これらのデータを効率
的に処理し、売却申込者及び買受申込者側においても、
目的とする商品の有無を効率的に知るには、一定のシス
テムによる装置が存在すると極めて便利である。

【０００４】しかるに、従来多数当事者及び多種類の商
品を扱う場合において、このような売却申込者又は買受
申込者側の便宜に資するようなシステムはこれまで存在
しなかった。

【０００５】

【発明が解決を必要とする課題】本発明は、このような
多数当事者及び多種類の商品の売買において、売却申込
者及び買受申込者において、目的とする商品の売買の可
能性の有無を容易に判別できるシステムを提供すること
を目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】前記の課題を解決する
為、本願発明の構成は、 （１）．仲介業者において売買の対象となる商品に関す
るデータを記憶しているメモリ部分を備え、売却申込者
又は買受申込者において、仲介業者に対する通信を行な
う送受信装置を備え、該送受信装置を介して伝達された
売却又は買受の対象と予定している商品のデータと既に
メモリ部分に記憶されている商品に関するデータとを対
比する判別機構を仲介業者において備え、双方のデータ
が一致する場合、売買の成立が可能である旨の出力を、
前記送受信装置を介して売却申込者又は買受申込者に対
し伝達することに基づく売買契約を推進するためのシス
テム （２）．仲介業者において売買の対象となる商品に関す
るデータを記憶しているメモリ部分を備え、売却申込者
又は買受申込者において仲介業者に対する通信の送受信
装置を備え、該送受信装置を介して伝達された前記記憶
された商品に関するデータと、売却又は買受の対象と予
定している商品のデータとを対比する判別機構を売却申
込者若しくは買受申込者側において備え、双方のデータ
が一致する場合、売買の成立が可能である旨の出力を、
前記送受信装置を介して仲介業者に伝達することに基づ
く売買契約を推進するためのシステムからなる。

【０００７】

【発明の作用】図１（ａ）、（ｂ）は、本願発明の前記
構成（１）を示すブロック図及びフローチャートであ
る。

【０００８】図１（ａ）によって示すように、仲介業者
は、既に他の売却申込者又は買受申込者から入手してい
る売買予定の商品に関するデータを記憶しているメモリ
２を備えている。

【０００９】他方、新たな売却申込者又は買受申込者
は、仲介業者と情報を伝達できる送受信装置１を備えて
おり、該送受信装置１を介して、売却又は買受の予定と
している商品に関するデータを、仲介業者側において有
している判別機構３に伝達し、当該判別機構３は、図１
（ｂ）のフローチャートに示すように、伝達された商品
に関するデータと既にメモリ部分において記憶されてい
る、売却又は買受を予定している商品のデータを順次対
比し、これに基づく結果を、前記送受信装置を介して売
却申込者又は買受申込者側に伝達することになる。

【００１０】図２は、本願発明の前記構成（２）を示す
ブロック図である。

【００１１】この場合には、判別機構３が、売却申込者
又は買受申込者側に備えられており、送受信装置１を介
して、売却申込者又は買受申込者側に、メモリ２に記載
されている商品のデータの全てを送信してもらい、自ら
前記判別を行なうことになる（尚、構成（２）の場合の
図１（ｂ）に対応するフローチャートは、図１（ｂ）の
場合と同一なので、これを省略する。）。

【００１２】そして双方のデータが一致した場合には、
売却申込者又は買受申込者側から、仲介業者に対し、送
受信装置を介してデータが一致した商品を特定して、送
信することになる。

【００１３】前記構成（１）、（２）の何れの場合にお
いても、双方のデータが一致する旨のアウトプットが出
された場合には、仲介業者は、予め当該商品の売却又は
買受の申込を行なっていた他の売却申込者又は買受申込
者に対し、売買を行なうことが可能である旨の通信を行
なうことによって、売買契約の促進を行なうことができ
る。

【００１４】仲介業者側において、メモリ部分に他の売
却申込者又は買受申込者を記憶している場合には、売買
の相手方となる売却申込者又は買受申込者をもアウトプ
ットし、送受信装置を通じて、売却申込者又は買受申込
者に伝達することができる。

【００１５】これによって、売却申込者又は買受申込者
は、自ら売却又は買受を目的とする商品について、相手
方たる売却人又は買受人の存在を知ることが可能である
が、仲介業者としては、双方の対応する売却申込者又は
買受申込者が、頭越しに契約を締結することを防止する
ため、このような売買の相手となる売却申込者又は買受
申込者を伝達することは少ないものと思われる。

【００１６】

【実施例１】予定の商品が合致したとしても、売買条件
が合致しなければ、売買契約を成立させることは出来な
い。

【００１７】また、売買条件が一致したとしても、複数
の相手方と一致した場合、最も売買条件の好都合なもの
を選択することになる。

【００１８】実施例１では、商品に関するデータだけで
はなく、当該商品の売却又は買受の申込を行なった他の
売却申込者又は買受申込者側の売買条件をも数値化して
これを記憶しておき、図３のフローチャートに示すよう
に、商品のデータが一致するか否かの判別だけでなく、
売買条件が一致するか否かの判別をも行なう構成を示
す。

【００１９】最も典型的な売買条件は、売買代金及びそ
の支払方法である。

【００２０】買受申込者側では、売買価格の最大値をイ
ンプットし、売却申込者側においては、売買価格の最小
値をインプットすることになるが、このような売買価格
の最大値及び最小値において共通する範囲が存在した場
合には、売買条件が一致する旨のアウトプットが得られ
る訳である。

【００２１】他方、分割払いの場合には、支払期間及び
支払金額が完全に一致することは困難であるが、各当事
者において最小期間と最大期間とを予め提示しておき、
これらの期間が共通した場合には、分割払いの条件が合
致する旨のアウトプットを得るようにするとよい。

【００２２】実施例１において、複数個の売買条件が合
致する旨のアウトプットが得られた場合、売却申込者又
は買受申込者は、その内の最も有利なものをピックアッ
プして、仲介人側に売買契約の推進を申し込むことにな
る。尚、実施例１は前記構成（１）及び同（２）の何れ
にも適用される。

【００２３】

【実施例２】業界には、悪質な商法又は詐欺紛いの商法
を行なうブラックリスト掲載業者が存在することが稀で
はない。

【００２４】通常、仲介業者においては、このようなブ
ラックリスト業者をピックアップし、かつメモリに記憶
させておいて、売却申込者又は買受申込者に対し、この
ようなブラックリスト業者と取引を行なわないような実
際の装置を備えることは可能である。

【００２５】しかしながら、仲介業者が備えているブラ
ックリスト業者に関するデータが、必ずしも十分でない
場合が存在する。

【００２６】実施例２では、このような場合に備えて、
売却申込者又は買受申込者側において、自らブラックリ
スト掲載業者のデータを備えておき、目的とする商品が
実施する旨の回答が得られた場合、仲介業者側から売買
当事者に関するデータをもアウトプットさせ、図２のフ
ローチャートに示すように、自ら備えているブラックリ
スト掲載業者と一致するか否かを判別機構３を用いて判
別し、一致する旨のアウトプットが得られた場合には取
引を中止し、これによって危険な取引を自ら防止するこ
とができる。

【００２７】尚、ブラックリスト掲載業者と一致するか
否かの判別を行なう判別機構３は、商品のデータが一致
するか否かの判別機構３と同一のもの又は別のものの何
れをも使用することができる。

【００２８】実際には、構成（１）の場合には、仲介業
者が判別機構３を備えている関係上、売却申込者又は買
受申込者は、別な判別機構を備えることが要求され、前
記構成（２）の場合には、売却申込者又は買受申込者
は、既に備えている判別機構３を使用することになる。

【００２９】

【発明の効果】以上の如き本願発明のシステムによっ
て、売却申込者又は買受申込者は、仲介業者が備えてい
るデータを利用しながら、速やかに目的とする商品の有
無及び売買当事者の条件などを検索して、売買の可能性
を速やかに察知することができる。

【００３０】しかも必要に応じては、ブラックリスト掲
載業者との取引を避けることも可能である。

【００３１】このように、本願発明のシステムによっ
て、多数の売買当事者が存在し、かつ多種類の商品を扱
う売買ビジネスにおいて、売却申込者又は買受申込者側
において速やかに商品の有無などに関する情報を察知
し、売買契約に関するビジネスを円滑に推進できるの
で、本願発明の価値は絶大である。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）、（ｂ）：基本構成（１）の作用原理を
示すブロック図及びフローチャート

【図２】：基本構成（２）の作用原理を示すブロック図

【図３】：実施例１において用いるフローチャート

【図４】：実施例２において用いるフローチャート

【符合の簡単な説明】

１：売却申込者又は買受申込者側のデータ送受信装置 ２：仲介業者が備えているメモリ ３：判別機構

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 仲介業者において売買の対象となる商品
   に関するデータを記憶しているメモリ部分を備え、売却
   申込者又は買受申込者において、仲介業者に対する通信
   を行なう送受信装置を備え、該送受信装置を介して伝達
   された売却又は買受の対象と予定している商品のデータ
   と既にメモリ部分に記憶されている商品に関するデータ
   とを対比する判別機構を仲介業者において備え、双方の
   データが一致する場合、売買の成立が可能である旨の出
   力を、前記送受信装置を介して売却申込者又は買受申込
   者に対し伝達することに基づく売買契約を推進するため
   のシステム
2. 【請求項２】 仲介業者において売買の対象となる商品
   に関するデータを記憶しているメモリ部分を備え、売却
   申込者又は買受申込者において仲介業者に対する通信の
   送受信装置を備え、該送受信装置を介して伝達された前
   記記憶された商品に関するデータと、売却又は買受の対
   象と予定している商品のデータとを対比する判別機構を
   売却申込者又は買受申込者側において備え、双方のデー
   タが一致する場合、売買の成立が可能である旨の出力
   を、前記送受信装置を介して仲介業者に伝達することに
   基づく売買契約を推進するためのシステム
3. 【請求項３】 仲介業者側において、商品に関するデー
   タと共に、売買要件に関するデータをもメモリ部分に記
   憶し、売却申込者又は買受申込者における売買条件に関
   するデータとの対比、及び判別を前記判別機構によって
   行なうことを特徴とする請求項１記載の売買契約を促進
   するための通信システム
4. 【請求項４】 仲介業者側において、商品に関するデー
   タと共に、売買要件に関するデータをもメモリ部分に記
   憶し、売却申込者又は買受申込者における売買条件に関
   するデータとの対比、及び判別を前記判別機構によって
   行なうことを特徴とする請求項２記載の売買契約を促進
   するための通信システム
5. 【請求項５】 売却申込者又は買受申込者側において、
   業界のブラックリスト掲載業者を自らのメモリ部分に記
   憶しておき、仲介業者が記憶している他の売却申込者又
   は買受申込者に関するデータをピックアップし、当該ブ
   ラックリスト掲載業者とが一致するか否かを判別機構に
   よって判別することを特徴とする請求項１記載の売買契
   約を促進するための通信システム
6. 【請求項６】 売却申込者又は買受申込者側において、
   業界のブラックリスト掲載業者を自らのメモリ部分に記
   憶しておき、仲介業者が記憶している他の売却申込者又
   は買受申込者に関するデータをピックアップし、当該ブ
   ラックリスト掲載業者とが一致するか否かを判別機構に
   よって判別することを特徴とする請求項２記載の売買契
   約を促進するための通信システム