JPH08124749A - チップインダクタおよびその製造方法 - Google Patents

チップインダクタおよびその製造方法

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JPH08124749A
JPH08124749A JP26524194A JP26524194A JPH08124749A JP H08124749 A JPH08124749 A JP H08124749A JP 26524194 A JP26524194 A JP 26524194A JP 26524194 A JP26524194 A JP 26524194A JP H08124749 A JPH08124749 A JP H08124749A
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core
chip inductor
coated
magnetic
inductor according
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Application number
JP26524194A
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English (en)
Inventor
Kunio Yamakawa
邦雄 山川
Shinji Harada
真二 原田
Ryo Kimura
涼 木村
Hajime Kawamata
肇 川又
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種電子機器に使用されるチップインダクタ
およびその製造方法において、大きなインダクタンス値
を持ち、しかも小型で安価なインダクタおよびその製造
方法を提供することを目的とする。 【構成】 コア1に被覆導線2を巻回し、コア1の相対
向する両端面5と同一平面上に被覆導線2の端面3を設
置し、モールド樹脂4によりコア1の両端面を除く側面
を被い、概略直方体の形状にする。さらにコア1の両端
面5に外部電極6を形成して被覆導線2端部と接続する
ことにより、小型で性能の優れたチップインダクタンス
が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパソコン、テレビ、ビデ
オ等の電子機器および通信機器等に使用されるチップイ
ンダクタおよびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、各種電子機器および通信機器の小
型化に伴い、これら電子機器および通信機器に用いられ
る部品は小型化が要求され、チップインダクタについて
も小型化が進みつつある。
【0003】以下に従来のチップインダクタについて説
明する。従来のチップインダクタとして、例えば特開平
4−323809に開示されているものがあった。
【0004】図18は従来のチップインダクタを説明す
るための平面図である。従来のチップインダクタは、U
字型チップ181に被覆導線2を巻回し、一字型チップ
182をU字型チップ181の両端の接合面に接合す
る。電極183には金属板を加工したものを用い、U字
型チップ181の側面で被覆導線2と電極183を接合
したものであった。しかしながら上記の従来のチップイ
ンダクタでは電極が金属板であるため、コストが高く、
また金属板加工の微細化に限界があるため、小型化が困
難であるという問題があった。
【0005】その対策のため従来は特開昭57−482
16にあるように、フェライトの表面に厚膜外部電極を
形成したチップインダクタがある。図19は従来の他の
チップインダクタの斜視図である。図19において1は
コの字型のコアであり、2は被覆導線、3はこの被覆導
線の端面、191は厚膜外部電極である。コア1の溝を
除く溝側の面に厚膜外部電極191を形成し、コア1の
溝に被覆導線2を巻回し、端部3を前記厚膜外部電極1
91に接続する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしこの従来のチッ
プインダクタでは磁束が電極によって遮蔽されてしまう
ため、大きなインダクタンス値が得られない。大きなイ
ンダクタンス値を得ようとすると形状が大きくなり、小
型化が困難である。
【0007】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、インダクタンス値が大きく、安価で小型のチップイ
ンダクタおよびその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のチップインダクタはコアに被覆導線を巻回
し、前記コアの相対向する両端面と各々同一平面上に被
覆導線の端面を配置し、概略直方体に前記コアの相対向
する両端面を除く側面のみを樹脂モールドし、前記相対
向する両端部において被覆導線の端部と接続する厚膜外
部電極を具備させたものである。
【0009】
【作用】この構成により、厚膜により形成された外部電
極と被覆導線の端部が接続されるため、電極用金属板が
不要であり、また微細な電極形成が可能となり、製造コ
ストが低減され、小型化が可能となる。またコアの軸方
向と垂直な面に電極があるため、磁束が遮蔽することな
く、大きなインダクタンス値で小型化が可能である。
【0010】
【実施例】
(実施例1)以下本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。図1は本発明の第一の実施例にお
けるチップインダクタの斜視図、図2はその断面図であ
る。
【0011】図1および図2において1はコア、2は被
覆導線、3は被覆導線の端面、4はモールド樹脂、5は
コア端面、6は厚膜外部電極である。コア1に被覆導線
2が巻回され、このコア1の相対する両端面5には厚膜
外部電極6が形成されており、前記被覆導線の端面3が
コア1の相対する両端面5と同一平面上に設置されてお
り、前記厚膜外部電極6に電気接続されている。また前
記被覆導線2が巻回されたコア1の周囲はコア1の相対
する両側面を除いた側面をモールド樹脂4で覆われてい
る。
【0012】本実施例のコア1は巻線に耐える機械強度
を有し、大容量のインダクタを実現するため透磁率の高
い磁性材料、たとえばNi−Zn系フィライトにより構
成される。なおこの磁性材料は、酸化物系のフィライ
ト、鉄系金属あるいは合金系、たとえばセンダスト合
金、パーマロイ合金、アモルファス合金であってもよ
い。
【0013】また被覆導線2は、たとえばウレタン被覆
銅線であり、前記コア1に所望のインダクタンス値にな
るターン数だけ巻回されている。
【0014】モールド樹脂4は耐熱性に優れた熱硬化性
樹脂、たとえばエポキシ樹脂を用いる。モールドにより
概略直方体のチップインダクタが得られ、自動実装機に
よる吸着が可能となる。
【0015】厚膜外部電極6はチップ部品としての実装
性と端子強度を満足するため、たとえば導電性樹脂をデ
ィップあるいは印刷の後焼き付けすることにより得られ
る。後述する製造法によると端面上に被覆導線の端面と
コアの端面が露出しているため、ディップあるいは印刷
により端面に電極が形成されると同時に被覆導線とも電
気接続される。これにより、電極形成と被覆導線接続の
2工程が1工程に削減でき、安価にチップインダクタが
製造できる。
【0016】なお厚膜外部電極6は銀焼き付け型電極、
電気メッキ電極、無電解メッキ電極、薄膜電極を用いて
もよい。
【0017】本発明の第1の実施例のチップインダクタ
の製造方法を図3に示す。まず図3(a)のフェライト
グリーンシートに図3(b)のようにパンチング穴(方
形)およびブレーク溝(点線)を設け、焼成後ブレーク
によって図3(c)の長尺コア61を得る。図3(d)
に示すように前記長尺コア61に被覆導線2を巻回し、
図3(e)に示すように被覆導線2を巻回した長尺コア
61をモールド樹脂4でモールドし、切断位置62で切
断し、図3(f)に示すように切断面に電極6を形成す
る。なお電極6は切断面および切断面に接する4つの面
の一部計5つの面に形成してもよい。
【0018】フェライトグリーンシートを積層し、パン
チング機で穴加工し、焼成後、長尺状にブレークしてい
るため、加工時間が短く、安価に製造できるという効果
がある。
【0019】なお図3(a)の焼結フェライト板を用
い、レーザにより図3(b)の角穴あけおよび切断を行
って図3(c)の長尺コア61を得ることもできる。
【0020】また被覆導線の端面3は斜め切断された楕
円であってもよい。斜め切断の方法はコアに被覆導線を
巻回し、被覆導線の端部をコアの端面に斜めに設置し、
樹脂モールドの後、コアと直角に切断する。コア端面と
平行に切断する被覆導線の端面3と厚膜外部電極5はそ
れぞれ接触面積が大きくなり、接続の信頼性が増す。
【0021】本発明の実施例1のチップインダクタとし
て、外寸が0.5×0.6×1.6mmのコの字型で透磁
率が650のコアに、30μmの被覆導線を30ターン
巻回することによりインダクタンス値3μH、チップサ
イズが日本電子機械工業会が規定する1608サイズの
小型インダクタンスが得られる。また磁束はコアの軸部
分、コア凸部、補助コア、他のコア凸部にほとんど閉じ
こめられている。
【0022】(実施例2)以下本発明の第2の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。図4は本発明の
第2の実施例におけるチップインダクタの斜視図であ
る。41は角棒状磁性体コアである。その他の構成で実
施例1と同様のものには同じ番号を付している。外形が
概略直方体であるチップインダクタにおいて、本発明の
第2の実施例ではコアが角棒状であるため、チップイン
ダクタの外側面近傍まで、コアの形状を大きくでき、コ
アの断面積が大きくなり、インダクタンス値が大きくで
きるという効果がある。
【0023】(実施例3)以下本発明の第3の実施例に
ついて説明する。図5に示すように、コアがHの字型磁
性体51を用いることにより、被覆導線の巻線位置が安
定し、インダクタンス値のバラツキを小さくできる。ま
た、磁束がHの字に沿うため、外部厚膜電極に遮蔽され
ない。このためインダクタンス値が低下することはな
い。
【0024】(実施例4)以下本発明の第4の実施例に
ついて説明する。コアとして角棒状非磁性体を用いる。
本実施例では低誘電率のアルミナを用いる。これにより
線間浮遊容量を小さくでき、使用できる周波数の上限を
数百MHzから数GHzに拡大できるため、高周波用のイン
ダクタが得られる。
【0025】(実施例5)以下本発明の第5の実施例に
ついて説明する。コアとしてコの字型非磁性体を用い
る。本実施例ではコの字型の低誘電率のアルミナを用い
る。これにより線間浮遊容量を小さくでき、使用できる
周波数の上限を数百MHzから数GHzに拡大でき、しかも
巻線位置が安定するため、バラツキの小さい高周波用の
インダクタが得られる。
【0026】(実施例6)以下本発明の第6の実施例に
ついて説明する。第6の実施例ではコアとしてHの字型
非磁性体を用いる。本実施例ではHの字型の低誘電率の
アルミナを用いる。これにより線間浮遊容量を小さくで
き、使用できる周波数の上限が数百MHzから数GHzと拡
大でき、しかも巻線位置が安定するため、バラツキの小
さい高周波用のインダクタが得られる。
【0027】(実施例7)以下本発明の第7の実施例に
ついて説明する。図6は本発明の第7の実施例における
チップインダクタの斜視図である。被覆導線の端部7が
コアの両端面5の外周部に沿って配置されている。本発
明の第7の実施例に用いるコアは図7に斜視図を示すよ
うに、コアの相対向する両端面の外周部に溝8を有し、
この溝8の内側には導電部9が存在する。
【0028】本発明の第7の実施例のチップインダクタ
の製造方法を図8に示す。図8(a)のフェライトグリ
ーンシートに図8(b)に示す角穴81及びスルーホー
ル穴82を開け、スルーホール穴をまたいでブレーク溝
を設ける。スルーホール穴82に銀等の導電材料を印刷
し、内側に導電部を形成する。焼成の後、前記スルーホ
ール穴82を含む面でのブレークによって図8(c)に
示す溝8および導電部9を含む長尺状のフェライトコア
83を得る。前記コア83に被覆導線2を巻回する。そ
の際被覆導線2が溝8を通過するように巻回する。被覆
導線の端部7に相当する箇所の被覆をレーザ照射等によ
り剥がし、はんだ等により導電部9と電気接続する。モ
ールド後前記溝8を含む面で切断して個片にし、外部電
極を形成する。この外部電極形成はたとえば導電性樹脂
をディップすることにより得られる。前記導電部9の断
面が露出しているためこのディップにより外部電極と導
電部9が接続される。この結果被覆導線2の端部7と厚
膜外部電極5との接触面積が大きくなり、接続の信頼性
が向上するという効果がある。
【0029】(実施例8)以下本発明の第8の実施例に
ついて説明する。図9は第8の実施例のチップインダク
タの斜視図である。91は補助コアである。
【0030】本発明の第8の実施例のチップインダクタ
の製造方法を図10に示す。図10(a)のフェライト
グリーンシートに図10(b)の角穴およびブレーク溝
加工を施し、焼成する。ブレークによって長尺状のフェ
ライトコア61を図10(c)のように得る。このと
き、単純な角棒状の補助コア71も同時に得る。図10
(d)に示すようにこの長尺コア61に被覆導線を巻回
し、図10(e)に示すように長尺の補助コア71を前
記長尺コアに貼り合わせる。さらに樹脂モールドして、
図10(f)の矢印62の位置で切断する。得られた個
片の断面に厚膜電極を形成する。長尺の補助コア71も
グリーンシート積層により形成される。
【0031】図9の補助コア91はコア1と概略閉磁路
を構成している。このためインダクタンス値は大きくな
るという効果がある。またコア1と補助コア6の間隙を
設けることにより、磁気飽和が緩和され、インダクタン
ス値が低下し始める直流電流を大きくすることができ
る。
【0032】長尺コアを製造するのに、フェライトグリ
ーンシートを積層し、パンチング機で穴加工し、焼成
後、長尺状にブレークしているため、加工時間が短く、
安価に製造できるという効果がある。また補助コアは長
尺コア用グリーンシート中に同時に形成でき、ブレーク
によって長尺と分離できる。
【0033】(実施例9)本発明の第9の実施例を図1
1の斜視図を用いて説明する。92は棒状のコアであ
り、93はコの字型の補助コアである。棒状コア92に
被覆導線2が巻回されている。コアが棒状である場合
は、長尺コアに被覆導線を同じピッチで連続して巻回す
ることができるため、製造コストが低減できる。さらに
補助コアがコの字状であるため、棒状コアとの組み合わ
せで閉磁路を構成でき、インダクタンス値を大きくでき
る。
【0034】(実施例10)本発明の第10の実施例を
図12の斜視図を用いて説明する。1はコの字型コア、
121はコの字型補助コアである。コアがコの字型で、
補助コアもコの字型である場合、両者を組み合わせると
円に近い閉磁路が構成できるため、磁気抵抗が低く、イ
ンダクタンスが大きくなるという効果が得られる。
【0035】(実施例11)本発明の第11の実施例を
以下に説明する。図9にみる構成において、コア1およ
び補助コア91がNi−Zn系フェライトで構成されて
いる。Ni−Zn系フェライトは絶縁抵抗が高いため、
フェライトの両端面に外部電極を形成しても電極間が短
絡するという問題は生じない。外部電極形成のコストが
小さくできるため安価にチップインダクタが量産できる
という効果がある。
【0036】(実施例12)本発明の第12の実施例を
以下に説明する。図9にみる構成において、コア1と補
助コア91が透磁率が異なる磁性体、たとえばコア1が
透磁率600のNi−Zn系フェライト、補助コア91
が透磁率2400のMn−Zn系フェライトで構成され
ている。コア1はNi−Zn系フェライトで構成されて
いるため、絶縁抵抗が高い。したがって、コア1の両端
面に直接外部電極を形成することができる。一方補助コ
アはMn−Zn系フェライトで構成されているため、絶
縁抵抗が低く、表面に直接外部電極を形成することはで
きないが、補助コアとしては用いることができる。コア
1と補助コア91で構成された本発明の第12の実施例
のインダクタの磁気回路の磁気抵抗はNi−Zn系フェ
ライトだけで構成されたインダクタの磁気抵抗より小さ
くなる。このためインダクタンス値が大きくなるという
効果がある。
【0037】(実施例13)本発明の第13の実施例を
以下に説明する。図9にみる構成のモールド樹脂として
フェライト粉末を充填した樹脂、たとえばフェライト粉
末を80%充填したエポキシ系樹脂を用いる。
【0038】図9の構造のチップサイズが2.0×1.
25mmであるチップインダクタにおいて、透磁率650
のコアおよび補助コアを用い、コアと補助コアの間隔が
計250μmであり、前記コアに線径70μmの被覆導
線を40ターン巻回し、フェライトを充填したモールド
樹脂で用いた場合のフェライトの充填率とインダクタン
ス値の関係のグラフを図13に示す。
【0039】図13によりフェライトの充填率を増加す
ることはインダクタンス値の増加に効果があることがわ
かる。ただし充填率が大きすぎるとモールド樹脂の流動
性が低下するので、流動性が確保できる範囲で充填率を
選ぶ必要がある。
【0040】(実施例14)本発明の第14の実施例を
以下に説明する。長尺のコアと長尺の補助コアをモール
ド金型の中で位置決めし、樹脂モールドする。これによ
り貼り合わせの工程を省くことができるため、貼り合わ
せ設備および工数が削減でき、安価に製造できるという
効果がある。
【0041】(実施例15)本発明の第15の実施例を
以下に説明する。図14は本発明の第15の実施例の説
明図である。製造工程において図14(a)に示すよう
に長尺コア141と長尺の補助コア143の間にストリ
ップ状のスペーサ142を入れる。その結果出来上がっ
たチップインダクタは図14(b)に示すようにコア1
と補助コア91はスペーサ144を介して接する。
【0042】スペーサを介することにより、コアと補助
コアの間隔が一定になり、間隔に依存するインダクタン
ス値や直流重畳特性等のバラツキが小さくできる。
【0043】(実施例16)本発明の第16の実施例を
以下に説明する。図15は本発明の第16の実施例の説
明図である。図15(a)に示すように製造工程におい
て長尺の補助コア143の長尺コア141側の表面に非
磁性膜151を設ける。その結果出来上がったチップイ
ンダクタは図15(b)に示すようにコア1と補助コア
91は非磁性膜152を介して接する。補助コア91の
表面に非磁性膜152があるため、コア1と補助コア9
1の間隔が狭くしかも一定になるため、トロイダルコイ
ルの特性に近くなり、インダクタンス値が大きくしかも
バラツキが小さくできる。
【0044】(実施例17)本発明の第17の実施例を
以下に説明する。図16は本発明の第17の実施例の説
明用の斜視図である。長尺コア141の矢印161の部
分の表面にあらかじめ導電部を形成しておく。被覆導線
2の矢印161の部分にレーザーを照射し、被覆導線の
被覆を剥離すると同時に剥離された被覆導線を前記導電
部に溶接する。さらに矢印161の位置で切断し切断面
に外部電極を形成する。これにより外部電極が前記導電
部と電気接続され、前記導電部被覆導線に接続されてい
るため、外部電極と被覆導線は接続される。従ってコア
表面の外部電極と被覆導線の電気接続が確実になり、信
頼性が増すという効果がある。
【0045】(実施例18)本発明の第18の実施例を
以下に説明する。図17は本発明の第18の実施例にお
ける製造方法の説明図である。図17(a)において長
尺コア83に溝8を設け、この溝8の内側に導電部9を
設ける。次に図17(b)に示すように長尺コア83に
被覆導線2を一部が前記溝8に沿うように巻回する。溝
8に沿った被覆導線の矢印171の位置に銅を溶融させ
た溶射を施し、被覆導線2の被覆の剥離と導電部9への
接続を同時に行う。
【0046】その後図17(c)のように、樹脂モール
ド後矢印172の位置で切断する。切断面に外部電極を
形成し、図17(d)のチップインダクタが得られる。
【0047】この結果被覆導線と外部電極の電気接続が
確実になり、接続の信頼性が向上する。
【0048】なお、外部電極は厚膜を用いたが、印刷し
て焼き付けるタイプの薄膜電極等にしても、小型化およ
び簡略な製造という効果は同様である。
【0049】
【発明の効果】上記のように本発明はコアに被覆導線を
巻回し、前記コアの相対向する両端面と各々同一平面上
に被覆導線の端面を配置し、概略直方体に側面のみを樹
脂モールドし、前記相対向する両端部において被覆導線
の端部と接続する厚膜外部電極を具備することにより、
小型で安価なチップインダクタを実現できるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるチップインダク
タの斜視図
【図2】本発明の第1の実施例におけるチップインダク
タの断面図
【図3】本発明の第1の実施例におけるチップインダク
タの製造方法の説明図
【図4】本発明の第2の実施例におけるチップインダク
タの斜視図
【図5】本発明の第3の実施例におけるチップインダク
タの斜視図
【図6】本発明の第7の実施例におけるチップインダク
タの斜視図
【図7】本発明の第7の実施例におけるチップインダク
タに用いるコアの斜視図
【図8】本発明の第7の実施例におけるチップインダク
タの製造方法の説明図
【図9】本発明の第8の実施例におけるチップインダク
タの斜視図
【図10】本発明の第8の実施例におけるチップインダ
クタの製造方法の説明図
【図11】本発明の第9の実施例におけるチップインダ
クタの斜視図
【図12】本発明の第10の実施例におけるチップイン
ダクタの斜視図
【図13】本発明の第13の実施例におけるチップイン
ダクタのフェライト充填率とインダクタンス値の関係を
示す図
【図14】本発明の第15の実施例におけるチップイン
ダクタの製造方法の説明図
【図15】本発明の第16の実施例におけるチップイン
ダクタの製造方法の説明図
【図16】本発明の第17の実施例におけるチップイン
ダクタの製造方法の説明図
【図17】本発明の第18の実施例におけるチップイン
ダクタの製造方法の説明図
【図18】従来の金属端子電極を有するチップインダク
タの構造図
【図19】従来の厚膜外部端子を有するチップインダク
タの構造図
【符号の説明】
1 コア 2 被覆導線 3 被覆導線の端面 4 モールド樹脂 5 コア端面 6 厚膜外部電極
フロントページの続き (72)発明者 川又 肇 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コアに被覆導線を巻回し、前記コアの相
    対向する両端面と各々同一平面上に被覆導線の端面を配
    置し、概略直方体に前記コアの相対向する両端面を除く
    側面のみを樹脂モールドし、前記相対向する両端部にお
    いて被覆導線の端部と接続する厚膜外部電極を具備させ
    てなるチップインダクタ。
  2. 【請求項2】 コアが角棒状磁性体である請求項1記載
    のチップインダクタ。
  3. 【請求項3】 コアがコの字型磁性体である請求項1記
    載のチップインダクタ。
  4. 【請求項4】 コアがHの字型磁性体である請求項1記
    載のチップインダクタ。
  5. 【請求項5】 コアが角棒状非磁性体である請求項1記
    載のチップインダクタ。
  6. 【請求項6】 コアがコの字型非磁性体である請求項1
    記載のチップインダクタ。
  7. 【請求項7】 コアがHの字型非磁性体である請求項1
    記載のチップインダクタ。
  8. 【請求項8】 厚膜外部電極と接続する被覆導線の端面
    が、斜めに切断された楕円である請求項1記載のチップ
    インダクタ。
  9. 【請求項9】 厚膜外部電極と接続する被覆導線の端部
    が、コアの相対向する両端面の外周部に沿う部分を有す
    る請求項1記載のチップインダクタ。
  10. 【請求項10】 厚膜外部電極と接続する被覆導線の端
    部が、コアの相対向する両端面の外周部に設けた溝に沿
    う部分を有する請求項1記載のチップインダクタ。
  11. 【請求項11】 厚膜外部電極と接続する被覆導線の端
    部が、コアの相対向する両端面の外周部に設けた溝に沿
    う部分を有し、この溝が内面に導電部を有し、前記被覆
    導線の一部を前記導電部と電気的に接続した請求項1記
    載のチップインダクタ。
  12. 【請求項12】 磁性体からなるコアに被覆導線を巻回
    し、前記コアの相対向する両端面に被覆導線の端面を位
    置させ、磁性体からなる補助コアを前記コアと二ヵ所で
    接して閉磁路を形成するように配置し、概略直方体に側
    面のみをモールド樹脂でモールドし、前記コアの相対向
    する両端部において被覆導線の端部と接続する厚膜外部
    電極を具備させてなるチップインダクタ。
  13. 【請求項13】 コアが棒状であり、補助コアがコの字
    型である請求項12記載のチップインダクタ。
  14. 【請求項14】 コアがコの字型であり、補助コアが棒
    状である請求項12記載のチップインダクタ。
  15. 【請求項15】 コアがコの字型であり、補助コアもコ
    の字型である請求項12記載のチップインダクタ。
  16. 【請求項16】 コアに用いる磁性体および補助コアに
    用いる磁性体をNi−Zn系フェライトで構成した請求
    項12記載のチップインダクタ。
  17. 【請求項17】 コアと補助コアを透磁率が異なる磁性
    体で構成した請求項12記載のチップインダクタ。
  18. 【請求項18】 モールド樹脂としてフェライト粉末を
    充填した樹脂を用いた請求項12記載のチップインダク
    タ。
  19. 【請求項19】 長尺のコアに被覆導線を巻回し、樹脂
    モールドし、輪切り切断し、切断面に前記被覆導線と接
    続する厚膜電極を形成するチップインダクタの製造方
    法。
  20. 【請求項20】 グリーンシート積層工法により長尺の
    磁性体のコアを形成する請求項19記載のチップインダ
    クタの製造方法。
  21. 【請求項21】 長尺の磁性体のコアに被覆導線を巻回
    し、前記コアに長尺の磁性体の補助コアを貼り合わせ、
    貼り合わせた全体を樹脂モールドし、輪切り切断し、切
    断面に前記被覆導線と接続する厚膜電極を形成するチッ
    プインダクタの製造方法。
  22. 【請求項22】 貼り合わせがなく、樹脂モールドが貼
    り合わせを兼ねる請求項21記載のチップインダクタの
    製造方法。
  23. 【請求項23】 グリーンシート積層工法により長尺の
    磁性体のコアと長尺の磁性体の補助コアを形成する請求
    項21記載のチップインダクタの製造方法。
  24. 【請求項24】 長尺の磁性体のコアに被覆導線を巻回
    し、ストリップ状の非磁性のスペーサを介して長尺の磁
    性体の補助コアを貼り合わせ、樹脂モールドし、輪切り
    切断し、切断面に前記被覆導線と接続する厚膜外部電極
    を形成するチップインダクタの製造方法。
  25. 【請求項25】 長尺の磁性体のコアに被覆導線を巻回
    し、表面に非磁性膜を設けた長尺の磁性体の補助コアを
    貼り合わせ、樹脂モールドし、輪切り切断し、切断面に
    前記被覆導線と接続する厚膜外部電極を形成するチップ
    インダクタの製造方法。
  26. 【請求項26】 導電性樹脂により切断面をディップあ
    るいは印刷することにより厚膜外部電極を形成し、外部
    電極形成と同時に露出した導線断面の接続をする請求項
    19または請求項21記載のチップインダクタの製造方
    法。
  27. 【請求項27】 長尺のコアの側面の一部に導電部を形
    成する工程と、この長尺のコアに被覆導線を巻回する工
    程と、樹脂モールドする工程と、輪切り切断する工程
    と、切断面に前記被覆導線と接続する厚膜電極を形成す
    る工程を含み、被覆導線を巻回するとき、被覆導線の輪
    切り切断される部分に選択的にレーザー照射する工程を
    含むチップインダクタの製造方法。
  28. 【請求項28】 輪切り切断の切断部に該当する長尺コ
    アの側面に溝を設け、この溝に導電部を設け、長尺のコ
    アに被覆導線を巻回するときに、前記溝に沿わせて被覆
    導線の一部を巻回し、溶射により被覆導線の一部と溝の
    導電部を電気接続し、樹脂モールドし、輪切り切断し、
    切断面に前記被覆導線と電気接続する厚膜電極を形成す
    るチップインダクタの製造方法。
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