JPH08123449A - 予約順番組替え機能付きカラオケ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の人がカラオケを楽しむ場合、一旦予約
した順番を組み替えることによって特定の人にだけ偏ら
ないようにして、利用者の便宜を向上させたカラオケ装
置を提供する。 【構成】 本予約順番組替え機能付きカラオケ装置によ
れば、ＲＡＭ５の予約テーブルには、指定された複数の
カラオケ曲がその指定時期の早い程早く演奏されるよう
に記憶されており、予約順番に従ってカラオケ曲が演奏
される。ここで、入力用リモコン１１を介して、所定の
識別情報とカラオケ曲の曲番号とをセットで入力するこ
とにより予約入力すると、ＣＰＵ１は、その入力された
カラオケ曲の曲番号の予約順番を、識別情報に基づき、
特定の識別情報に係るカラオケ曲に偏りすぎないように
記憶し直す。これにより、全員が均等にカラオケを楽し
むことができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、伴奏音楽に合わせて歌
唱して楽しむことが可能なカラオケ装置に関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】従来、複数の曲を予約しておくことがで
きるカラオケ装置が知られている。従来、家族、友人な
ど複数でカラオケに行ったとき、まず部屋に入り選曲し
て最初の人が歌い始める。そして最初の人が歌っている
間に残りの人が何曲かずつ選曲して入力する。指定され
た複数のカラオケ曲は、その指定時期の早いほど早く演
奏されるように記憶され、その記憶されている予約順番
情報に従って順次対応するカラオケ曲の演奏を行なうの
である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、カラオ
ケ装置はこの指定時期の早い順に従って演奏を行なうた
めに、歌う順がバラバラであったり、人によって歌う曲
数に差がでて全員が平等でないという問題がある。例え
ばＡ，Ｂ，Ｃ，Ｄという４人の人がカラオケを楽しむ際
を例に取って考えると、最初にＡが１曲歌っている間に
残ったＢ，Ｃ，Ｄが歌いたい曲を選曲し、結果的にＡ→
Ｂ→Ｃ→Ｃ→Ｄ→Ｄ→Ｄ→Ｂ→Ｄ→Ｃ→Ａという予約順
番になったとすると、Ａ〜Ｄの４人の歌う順あるいは曲
数がどうしても選曲した早いもの順になり、そのままだ
と全員が均等にカラオケを楽しむことができなかった。

【０００４】また、このような事態を避けてＡ→Ｂ→Ｃ
→Ｄの順番で１曲ずつ交替していくようにするために
は、例えばＡが歌っている内にＢ→Ｃ→Ｄの順番で予約
し、Ａが終わってＢが歌っている内にＡが再度予約し、
Ｂが終って次にＣが歌っている内にＢが再度予約すると
いう具合いにしていかなくてはならず、非常に面倒であ
る。つまり、歌いたい曲を見つけた時点では必ずしも予
約ができるとは限らず、順番を守って所定のタイミング
で予約しなくてはならないので、余計な注意を払わなく
てはならずカラオケに集中しにくい。

【０００５】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、複数の人がカラオケを楽しむ場
合、一旦予約した順番を組み替えることによって、例え
ばカラオケ参加者が順に１曲ずつ歌えるようにする等、
特定の人にだけ偏らないようにして、利用者の便宜を向
上させたカラオケ装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に成された請求項１に記載の発明は、指定された複数の
カラオケ曲を、その指定時期の早い程早く演奏されるよ
うに記憶しておく予約順番記憶手段と、その予約順番記
憶手段に記憶されている予約順番に従って順次対応する
カラオケ曲の演奏を行なうカラオケ演奏手段とを備えた
カラオケ装置であって、所定の識別情報とカラオケ曲の
指定情報とをセットで入力することにより予約入力を行
なう予約入力手段と、該予約入力手段によって入力され
たカラオケ曲の指定情報の予約順番を、上記識別情報に
基づき、複数種類の識別情報がある場合に特定の識別情
報に係るカラオケ曲に偏りすぎないように所定の順番に
組替えて上記予約順番記憶手段に記憶し直す予約順番組
替え手段とを備えたことを特徴とする予約順番組替え機
能付きカラオケ装置である。

【０００７】また、請求項２記載のものは、上記予約入
力手段にて入力される上記所定の識別情報は、その識別
情報自体に予約優先度が設定されており、上記予約順番
組替え手段は、その予約優先度に基づいて上記予約順番
の組替えを行なうことを特徴とする請求項１記載の予約
順番組替え機能付きカラオケ装置である。

【０００８】請求項３記載のものは、上記所定の識別情
報自体に設定されている予約優先度は、所定の順番に従
う識別情報同士の相対的な優先関係であり、時期的に最
も早く予約入力された識別情報を基準として、上記所定
の順番に従う予約優先度が新たに設定されることを特徴
とする請求項２記載の予約順番組替え機能付きカラオケ
装置である。

【０００９】そして請求項４記載のものは、上記識別番
号当りに連続して何曲予約可能とするかを指定する曲数
指定手段を備え、上記予約順番組替え手段は、上記カラ
オケ曲の指定情報の予約順番を、上記各識別情報当り上
記曲数指定手段によって指定された曲数ずつで、サイク
リックに繰り返すよう組替えることを特徴する請求項１
記載の予約順番組替え機能付きカラオケ装置である。

【００１０】

【作用及び発明の効果】上記のように構成された請求項
１に記載の予約順番組替え機能付きカラオケ装置によれ
ば、予約順番記憶手段が、指定された複数のカラオケ曲
を、その指定時期の早い程早く演奏されるように記憶し
ており、カラオケ演奏手段が、その予約順番記憶手段に
記憶されている予約順番に従って順次対応するカラオケ
曲の演奏を行なう。

【００１１】ここで、予約入力手段を介して、所定の識
別情報とカラオケ曲の指定情報とをセットで入力するこ
とにより予約入力を行なうことができ、予約順番組替え
手段は、その入力されたカラオケ曲の指定情報の予約順
番を、識別情報に基づき、複数種類の識別情報がある場
合に特定の識別情報に係るカラオケ曲に偏りすぎないよ
うに所定の順番に組替えて予約順番記憶手段に記憶し直
す。

【００１２】例えば、上記発明が解決しようとする課題
の項で説明した例を引用すれば、Ａ→Ｂ→Ｃ→Ｃ→Ｄ→
Ｄ→Ｄ→Ｂ→Ｄ→Ｃ→Ａという順番で予約をしていった
場合に、例えばＡ〜Ｄの４人の歌う順番をＡ→Ｂ→Ｃ→
Ｄとして曲数は１人当り１曲で次の人に移るようにし
て、Ａ→Ｂ→Ｃ→Ｄ→Ａ→Ｂ→Ｃ→Ｄ→Ｂ→Ｃ→Ｄ→Ｄ
という順番に変更することもできる。Ａ〜Ｄの４人が順
番に１曲ずつ歌うことを２セット繰り返した後、Ａの予
約はないのでＢから始まり、４曲予約したのはＤだけな
ので、この場合はＤが最後に繰り返すこととなる。

【００１３】このように、ある特定の人ばかりが続けて
歌わないように予約順番を組み替えることにより、選曲
した順番にのみ影響されることなく、全員が均等にカラ
オケを楽しむことができるので、好ましい。また、従来
はＡ→Ｂ→Ｃ→Ｄの順番で１曲ずつ交替していくように
するためには、例えばＡが歌っている内にＢ→Ｃ→Ｄの
順番で予約し、Ａが終わってＢが歌っている内にＡが再
度予約し、Ｂが終って次にＣが歌っている内にＢが再度
予約するという具合いにしていかなくてはならず、非常
に面倒であった。これに対して本発明では、歌いたい曲
を見つけた時点で適当な順番で予約（例えば一人が２曲
でも３曲でも続けて予約）しても、装置側で予約順番を
変更してくれるので、予約時に、所定の順番を守って所
定のタイミングで予約するといった、従来のような余計
な注意を払わなくて済む。

【００１４】また、請求項２記載のように、上記予約入
力手段にて入力される所定の識別情報はその識別情報自
体に予約優先度が設定されており、予約順番組替え手段
が、その予約優先度に基づいて予約順番の組替えを行な
うようにすれば、演奏順番を考慮しながらの予約処理が
容易にできる。例えば、曲番号はテンキーで入力し、識
別情報はＡ，Ｂ，Ｃ，……というようにアルファベット
で入力するような構成の場合に、Ａ，Ｂ，Ｃ，……の順
番に予約順位を１，２，３，……と設定しておけば、歌
う順番を決めておいた場合に、その順番通りに演奏がさ
れるような予約処理が容易にできる。

【００１５】そして、上記所定の識別情報自体に設定さ
れている予約優先度としては、請求項３記載のように、
所定の順番に従う識別情報同士の相対的な優先関係であ
り、時期的に最も早く予約入力された識別情報を基準と
して、所定の順番に従う予約優先度が新たに設定される
ようにすることが考えられる。

【００１６】上述したように、識別情報はＡ，Ｂ，Ｃ，
……というようにアルファベットで入力するような構成
の場合に、Ａ，Ｂ，Ｃ，……の順番に予約順位を１，
２，３，……と固定的に設定しておいてもよいが、例え
ば最初に予約した人が、識別情報としてＣを使用した場
合には、その後、Ｄ，Ｅ，……という順番で優先度が決
まるようにしてもよい。

【００１７】また請求項４記載のものによれば、曲数指
定手段によって識別番号当りに連続して何曲予約可能と
するかを指定し、予約順番組替え手段は、カラオケ曲の
指定情報の予約順番を、各識別情報当り上記曲数指定手
段によって指定された曲数ずつで、サイクリックに繰り
返すよう組替える。

【００１８】場合によっては、１人当り２曲ずつあるい
は３曲ずつ歌って次の人に譲るようにしたい場合も考え
られるので、その曲数指定もできるようにすることは好
ましい。なお、本発明の目的は、ある特定の人ばかりが
続けて歌わないように予約順番を組み替えることにある
ので、必ずしも全員平等にする必要性はない。例えば、
識別番号Ａを指定する人は特別に２曲まで連続で歌える
こととし、後は１曲ずつ交替していくような実施態様も
可能である。例えば、歌のうまい人が居た場合に、その
人だけは他の人よりも多く歌うようにしたいという要求
があった場合には、このような方法で実現できる。

【００１９】

【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。図１は本実施例のカラオケ装置の全
体的な概略構成を示すブロック図である。図１に示す通
り本カラオケ装置は、カラオケ制御ユニット１０、ミキ
サアンプ１７、スピーカ１９、マイク２０、表示手段と
してのモニタテレビ２５などを備えている。

【００２０】次に、カラオケ制御ユニット１０の内部構
成についてさらに説明する。図１に示す通り、カラオケ
制御ユニット１０は、ＣＰＵ１、ＲＯＭ３、ＲＡＭ５、
ハードディスク７、操作パネル９、音声再生回路１３、
映像再生回路１５及びバス１６などを備えている。

【００２１】前記ＲＯＭ３は、カラオケ制御ユニット１
０の全体を制御する制御プログラムを記憶するためのも
のである。また前記ＲＡＭ５は前記制御プログラムを実
行するための作業領域である。そして、ＲＡＭ５はリク
エストを予約しておくための予約テーブルも備えてお
り、演奏が終了した時点でその曲の予約データは予約テ
ーブルから削除され、次に予約されている曲の予約順位
が順次繰り上がる。なお、このＲＡＭ５の予約テーブル
が本発明の予約順番記憶手段に対応する。

【００２２】前記ハードディスク７は、複数の曲毎に曲
データと背景映像データを符号化して記憶している。曲
データは歌詞データおよび演奏データからなっており、
背景映像データは曲毎に対応した映像として記憶されて
いる。前記音声再生回路１３は符号化された演奏データ
を楽曲音声信号に変換するためのもので、楽曲音声信号
はミキサアンプ１７に出力される。そして、マイク２０
を介して入力する利用者の歌声と適度な割合でミキシン
グされ、ミキシングされた音声信号は、スピーカ１９に
より演奏音として外部へ出力される。

【００２３】また前記映像再生回路２１は、符号化され
た背景映像データおよび歌詞データを楽曲映像信号に変
換するためのもので、背景映像データおよび歌詞データ
の楽曲映像信号はモニタテレビ２５に出力される。操作
パネル９は、利用者が歌いたい曲を選択したり、演奏音
の音程を調整したりするためのもので、この操作パネル
９に対しては入力用リモコン１１が備えられており、入
力用リモコン１１を操作することで利用者は遠隔で選曲
などの操作ができる。この操作パネル９あるいは入力用
リモコン１１が本発明の予約入力手段に対応する。

【００２４】この入力用リモコン１１の詳細を図２を参
照して示す。本入力用リモコン１１は、電源キー３１、
曲の予約順番を組替えるモードに入るために操作する歌
唱順キー３２、音程（いわゆる曲のｋｅｙ）を上下させ
たり標準状態に戻したりするための音程変更キー３３、
曲番号等を設定するためのテンキー３４、選曲モードに
するための選曲キー３５、利用者が各自の識別情報（以
下ＩＤと記す）を特定するために操作するＩＤキー３
６、演奏を停止させるための演奏停止キー３７、リセッ
トキー３８、一人当り何曲ずつ歌うのかを設定するため
の曲数設定キー３９などを備えている。

【００２５】これらのキーを適宜操作することにより、
曲のリクエストや音程変更、そして本発明の特徴である
予約順番の組替えが可能である。次に本実施例のカラオ
ケ装置の動作を説明する。まず、カラオケ演奏に係る動
作の概略を説明する。カラオケ制御ユニット１０にて利
用者は、操作パネル９あるいは入力用リモコン１１を操
作することで歌いたい曲を選択する。本実施例において
は、リクエストモードにした後、テンキー３４によって
４桁の数字を入力することによってリクエストしたい曲
を指定することとなる。そして、このリクエストされた
曲は所定数まで（例えば１０曲まで）ＲＡＭ５内の予約
テーブルに記憶させることができ、その予約順番に従っ
て、カラオケ曲が演奏されることとなる。演奏が終了す
ると、予約テーブルからその予約曲のデータが削除さ
れ、次に控える曲の演奏順位が繰り上がるカラオケ演奏
処理についても概略を説明しておく。上述したように、
音声再生回路１３で演奏データが楽曲音声信号に変換さ
れてミキサアンプ１７に出力され、マイク２０を介して
入力する利用者の歌声と適度な割合でミキシングされて
スピーカ１９により演奏音として外部へ出力される。ま
た映像再生回路１５では、背景映像データおよび歌詞デ
ータが楽曲映像信号に変換され、合成されてモニタテレ
ビ２５に出力される。

【００２６】続いて、本発明の特徴である予約順番組替
え処理について説明する。図３は本実施例の予約処理を
示すフローチャートであり、図４（Ａ），（Ｂ）はそれ
ぞれ予約順番の組替え処理を行なわない場合の予約手順
を示す説明図及び予約テーブルへの記憶状態を示す説明
図である。また、図５，６はそれぞれ予約順番の組替え
処理を行なう場合の予約手順を示す説明図及び予約テー
ブルへの記憶状態を示す説明図である。

【００２７】まず組替え処理を行わない場合の予約につ
いて説明する。図３のステップ１００（以下ステップを
単にＳと記す。）では歌唱順キー３２が押されたか否か
を判断し、Ｓ１１０では選曲されたか否かを判断する。
なお、この選曲はテンキー３４によって４桁の数字を入
力して最後に選曲キー３５を押すことによって選曲が終
了する。

【００２８】そして、Ｓ１１０で肯定判断、すなわち歌
唱順キー３２が押されないで（Ｓ１００：ＮＯ）選曲さ
れた場合には、通常の選曲処理を行なう（Ｓ１２０）。
この通常の選曲処理について、図４も参照して説明す
る。図４に示すように、テンキー３４によって４桁の数
字が順次入力され、その後に選曲キー３５が押されるこ
とによって所望の曲のリクエスト入力が完了する。

【００２９】図４（Ａ）に示すように、曲番号を「１２
３４」，「５６７８」，「９０１２」，「３４５６」と
いう順番で入力した状況であり、これによってＲＡＭ５
の予約テーブルには、図４（Ｂ）に示すように予約順位
１の曲として曲番号「１２３４」の曲、予約順位２の曲
として曲番号「５６７８」の曲というように、入力され
た時期の早い順番に演奏も開始されるような予約状態と
なる。なお、最初の曲（曲番号「１２３４」の曲）を入
力した場合には、予約曲が無い状態であるため、直ちに
演奏処理が開始され、演奏が終了した時点で、その曲の
曲番号が予約テーブルから削除され、次に控えている曲
の予約順位が繰り上がる。

【００３０】次に、組替え処理を行なう場合の予約につ
いて説明する。図３のＳ１００において肯定判断、すな
わち歌唱順キー３２を押されると、曲数設定を促す表示
（例えば「一人当り歌う曲数をテンキーで入力して下さ
い」というような表示）が、モニタテレビ２５に出され
る（Ｓ１３０）。

【００３１】利用者はこの表示に促されて、曲数設定キ
ー３９を押した後でテンキー３４により例えば「１」を
入力する。これで一人１曲ずつ歌うように設定されたこ
とになる。こうして曲数設定が終了すると（Ｓ１４０：
ＹＥＳ）、次にＩＤ（識別番号）入力されたか否かを判
断し（Ｓ１５０）、ＩＤ入力がされない場合には、ＩＤ
入力を促す表示（例えば「ＩＤキー（Ａ〜Ｆ）のいずれ
かを押して下さい」というような表示）がモニタテレビ
２５に出される（Ｓ１６０）。

【００３２】利用者は、この表示に促されて、例えばＩ
Ｄキー３６の内の「Ａ」を押す。こうしてＩＤ入力が終
了すると（Ｓ１５０：ＹＥＳ）、次に選曲されたか否か
を判断し（Ｓ１７０）、選曲されない場合には、選曲を
促す表示（例えば「テンキーにより曲番号を入力して下
さい」というような表示）がモニタテレビ２５に出され
る（Ｓ１８０）。

【００３３】利用者は、この表示に促されて、例えば曲
番号として「１２３４」を入力して最後に選曲キー３５
を押す。これにより選曲処理が終了し、ＲＡＭ５の予約
テーブルには、図６（Ａ）に示すように、予約順位１の
ところに「Ａ：１２３４」という予約データが記憶され
る。こうして選曲が終了すると（Ｓ１７０：ＹＥＳ）、
続いて予約曲があるか否かを判断し（Ｓ１９０）、予約
曲が無い場合には（Ｓ１９０：ＮＯ）、上記予約順位１
に記憶された曲番号１２３４の演奏を開始する（Ｓ２０
０）。

【００３４】このようにして最初に選曲された曲が演奏
され、最初の利用者（ＩＤとして「Ａ」を入力した人）
が歌っている間に、残りの利用者がＩＤ入力（Ｓ１５
０）とともに選曲を行なう（Ｓ１７０）。そして、この
場合には既に予約曲がある状態なので（Ｓ１９０：ＹＥ
Ｓ）、Ｓ２１０へ移行して以下に説明する予約順番の組
替え処理を行なう。

【００３５】その予約順番組替え処理の具体例を、図
５，６を参照して説明する。ここでは、４人の利用者の
ＩＤとしてＡ〜Ｄの４つのアルファベットを用い、適当
な順番で予約処理をしていく場合について説明する。な
お、本実施例ではＩＤキーによって指定されるＩＤ自体
に予約順位の優先度が予め設定されており、この場合の
予約順位の優先度は、Ａが一番高くてＢ，Ｃ，Ｄと順番
に低くなっている。

【００３６】また、図５は入力用リモコン１１のどのキ
ーが押されたかを順番に示したもので、この場合には、
上述したＩＤとして「Ａ」を入力し曲番号として「１２
３４」を入力したのに続いて、「Ｂ５６７８」，「Ｃ９
０１２」，「Ｃ３４５６」，「Ｄ７８９０」，「Ｄ９８
７６」，「Ｂ５４３２」，「Ｂ１０９８」，「Ａ７１２
３」，……と入力している。

【００３７】この場合、上記Ｓ２１０の組替え処理によ
ってＲＡＭ５の予約テーブルには図６に示すように記憶
される。これについて詳しく説明すると、本実施例では
１曲選曲する毎に組替え処理がなされるので、図５にお
いて選曲キー３５が押された時点でこの組替え処理が実
行される。図５に示す場合には、３曲目まではＩＤがＡ
→Ｂ→Ｃの順番なので、実質的に組替えは起こらない。
次の４曲目においては続けてＣの曲が入力されているの
が、このＣは２順目の曲であるため、５曲目にＤの曲
（これは１順目の曲）が入力された時点で組替え処理が
なされて、図６（Ａ）に示すようにＡ→Ｂ→Ｃ→Ｄ→Ｃ
の順番に記憶され直す。

【００３８】次に組替えが起こるのは７曲目にＢの曲が
入力された時点であり、図６（Ｂ）に示すようにＡ→Ｂ
→Ｃ→Ｄ→Ｂ→Ｃ→Ｄの順番に記憶され直す。さらにそ
の次に組替えが起こるのは９曲目にＡの曲が入力された
時点であり、図６（Ｃ）に示すようにＡ→Ｂ→Ｃ→Ｄ→
Ａ→Ｂ→Ｃ→Ｄ→Ｂの順番に記憶され直す。

【００３９】つまり、この場合には曲数設定が１であ
り、基本的にはＡ→Ｂ→Ｃ→Ｄの順番が繰り返すような
予約順位になるように組替えるのであるが、Ａ〜Ｄの相
互間では上述したように優先度はＡが一番高くてＢ，
Ｃ，Ｄと順番に低くなっているため、同一の順目では、
その優先度の高低によって組替えがなされる。

【００４０】なお、ＣＰＵ１が本発明の予約順番組替え
手段に該当し、ＣＰＵ１が実行する処理の内でＳ１０
０，Ｓ１３０〜Ｓ２１０の処理が予約順番組替え手段と
しての処理の実行に該当する。このように、例えば４人
でカラオケを楽しむ場合に、一人当り続けて歌う曲数を
設定した上で、後は適当に予約していけば、その予約の
時期には関係なく、例えば４人が順番に１曲ずつ歌うこ
とを繰り返すような予約順番に自動的に組替えられる。
そのため、選曲した順番のみに従う結果、ある特定の人
ばかりが続けて歌ってしまうといったことがなくなり、
全員が均等にカラオケを楽しむことができて好ましい。

【００４１】また、従来はＡ→Ｂ→Ｃ→Ｄの順番で１曲
ずつ交替していくようにするためには、例えばＡが歌っ
ている内にＢ→Ｃ→Ｄの順番で予約し、Ａが終わってＢ
が歌っている内にＡが再度予約し、Ｂが終って次にＣが
歌っている内にＢが再度予約するという具合いにしてい
かなくてはならず、非常に面倒であった。これに対して
本実施例では、歌いたい曲を見つけた時点で適当な順番
で予約（例えば一人が２曲でも３曲でも続けて予約）し
ても、カラオケ制御ユニット１０側で予約順番を変更し
てくれるので、予約時に、所定の順番を守って所定のタ
イミングで予約するといった、従来のような余計な注意
を払わなくて済む。

【００４２】なお、上記実施例では１曲入力する毎に組
替え処理（図３のＳ２１０）を実行する構成であった
が、例えば現在演奏中の曲の終了所定時間前までは組替
え処理を行わずに選曲順に予約テーブルに記憶させてお
き、その終了所定時間前になった時点で予約テーブルに
記憶されている曲をまとめて組替え処理するようにして
もよい。

【００４３】また、上記実施例ではＩＤはＡ，Ｂ，Ｃ，
……というようにアルファベットで入力するような構成
であり、Ａ，Ｂ，Ｃ，……の順番に予約順位の優先度を
１，２，３，……と固定的に設定していたが、例えば最
初に予約した人が、識別情報としてＣを使用した場合に
は、その後、Ｄ，Ｅ，……という順番で優先度が決まる
ようにしてもよい。

【００４４】なお、本発明の目的は、ある特定の人ばか
りが続けて歌わないように予約順番を組み替えることに
あるので、必ずしも全員平等にする必要性はない。例え
ば、識別番号Ａを指定する人は特別に２曲まで連続で歌
えることとし、後は１曲ずつ交替していくような設定に
してもよい。例えば、歌のうまい人が居た場合に、その
人だけは他の人よりも多く歌うようにしたいという要求
があった場合には、このような方法で実現できる。

【００４５】また、上記実施例では、曲番号の入力はテ
ンキー３４のみとしたが、ＩＤキー３６を選曲のために
も用い、テンキー３４と併用させることで、より多くの
曲を選択できるようにしてもよい。また、曲数設定キー
３９を選曲キー３５のダブルファンクションにするなど
の入力方法を変えたりすることも可能である。

【００４６】また、上記カラオケ装置では自らが曲デー
タや映像データを持ち、単体で演奏が可能なタイプであ
ったが、センターと多数のカラオケ端末装置とを伝送回
線にて接続したカラオケシステムにおいても同様に適用
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本実施例のカラオケ装置の概略構成を示すブ
ロック図である。

【図２】 本実施例の入力用リモコンの詳細を示す平面
図である。

【図３】 本実施例の予約処理を示すフローチャートで
ある。

【図４】 （Ａ）は予約順番の組替え処理を行なわない
場合の予約手順を示す説明図、（Ｂ）はその場合の予約
テーブルへの記憶状態を示す説明図である。

【図５】 予約順番の組替え処理を行なう場合の予約手
順を示す説明図である。

【図６】 予約順番の組替え処理を行なう場合の予約テ
ーブルへの記憶状態を示す説明図である。

【符号の説明】

１…ＣＰＵ ３…ＲＯＭ ５…
ＲＡＭ ７…ハードディスク ９…操作パネル １０…カラオケ制御ユニット １１…入力用リモコ
ン １５…映像再生回路 １３…音声再生回路 １７…ミキサアンプ １９…スピーカ ２０…マイク ２５…モニタテレビ ３２…歌唱順キー ３４…テンキー ３５…選曲キー ３６…ＩＤキー ３８…リセットキー ３９…曲数設定キー

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】指定された複数のカラオケ曲を、その指定
   時期の早い程早く演奏されるように記憶しておく予約順
   番記憶手段と、その予約順番記憶手段に記憶されている
   予約順番に従って順次対応するカラオケ曲の演奏を行な
   うカラオケ演奏手段とを備えたカラオケ装置であって、 所定の識別情報とカラオケ曲の指定情報とをセットで入
   力することにより予約入力を行なう予約入力手段と、 該予約入力手段によって入力されたカラオケ曲の指定情
   報の予約順番を、上記識別情報に基づき、複数種類の識
   別情報がある場合に特定の識別情報に係るカラオケ曲に
   偏りすぎないように所定の順番に組替えて上記予約順番
   記憶手段に記憶し直す予約順番組替え手段と、 を備えたことを特徴とする予約順番組替え機能付きカラ
   オケ装置。
2. 【請求項２】上記予約入力手段にて入力される上記所定
   の識別情報は、その識別情報自体に予約優先度が設定さ
   れており、上記予約順番組替え手段は、その予約優先度
   に基づいて上記予約順番の組替えを行なうことを特徴と
   する請求項１記載の予約順番組替え機能付きカラオケ装
   置。
3. 【請求項３】上記所定の識別情報自体に設定されている
   予約優先度は、所定の順番に従う識別情報同士の相対的
   な優先関係であり、時期的に最も早く予約入力された識
   別情報を基準として、上記所定の順番に従う予約優先度
   が新たに設定されることを特徴とする請求項２記載の予
   約順番組替え機能付きカラオケ装置。
4. 【請求項４】上記識別番号当りに連続して何曲予約可能
   とするかを指定する曲数指定手段を備え、 上記予約順番組替え手段は、上記カラオケ曲の指定情報
   の予約順番を、上記各識別情報当り上記曲数指定手段に
   よって指定された曲数ずつで、サイクリックに繰り返す
   よう組替えることを特徴する請求項１記載の予約順番組
   替え機能付きカラオケ装置。