JPH08118320A - 短尺小径木用原木クリーナー装置 - Google Patents

短尺小径木用原木クリーナー装置

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Publication number
JPH08118320A
JPH08118320A JP6282787A JP28278794A JPH08118320A JP H08118320 A JPH08118320 A JP H08118320A JP 6282787 A JP6282787 A JP 6282787A JP 28278794 A JP28278794 A JP 28278794A JP H08118320 A JPH08118320 A JP H08118320A
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wood
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small
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Application number
JP6282787A
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English (en)
Inventor
Koji Takahashi
孝司 高橋
Kaoru Aizawa
薫 相澤
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Kyoei Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Kyoei Kogyo Co Ltd
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Publication date
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  • Debarking, Splitting, And Disintegration Of Timber (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 剥皮工程の円滑且つ能率的な工程操作の遂行
を図ること。 【構成】 コンベヤ3上を移送されて来る短尺小径原木
2を一旦鋏型のVブロック1a,1bからなる原木セン
ターリング機構1と該原木センターリング機構1を搭載
した中性点移動機構9により原木軸心方向の前後に押圧
移動自在に挾持してその両木口の加工センターを芯出し
し、次で一旦挾持し芯出しした前記原木2の加工センタ
ーを左右一対のスピンドル7aからなる原木チャッキン
グ機構7により回動自在に押圧支承し、更に前記回動自
在に押圧支承した前記原木2の外周に回転カッターブロ
ック8aからなる原木クリーニング機構8を擺動、昇
降、横行自在に当接してその外皮を剥ぎ落すように構成
したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は合板工場等の単板切削工
程等に提供される針葉樹等の原木を所定の単板切削寸法
等に短く玉切りにした短尺小径原木を主たる対象にし
て、その外周に付着している樹皮、樹脂、土砂等の夾雑
物や枝打ちの残節等を含む外皮を剥ぎ落して単板切削用
のナイフ等を破損しないように清掃する、針葉樹等の短
尺小径木専用の原木クリーナー装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の針葉樹原木等の小径木を対象にし
た原木クリーナー装置乃至は原木バーカー装置は、直径
100〜700mm程度の比較的小径の長さ数mに及ぶ
長尺のままの原木を、コンベヤにより軸心方向に移送し
ながら該原木に対して外周を公転するリング状の回転カ
ッターブロックの回転中心を通過させることによって、
該リング状の回転カッターブロックにより長尺原木の外
周に付着している樹皮、樹脂、土砂等の夾雑物や枝打ち
の残節等を含む外皮をスパイラル状に剥ぎ落す、いわゆ
るカッター公転型のリングバーカー等の剥皮装置が長尺
の針葉樹等の小径原木用として当業界で周知慣用されて
いた。
【0003】また従来の南洋材原木等の大径木を対象に
した原木クリーナー装置乃至は原木バーカー装置は、直
径250〜1600mm程度の比較的大径の原木を所定
の単板切削寸法等の1〜2m程度に短かく玉切りにした
短尺大径原木を一対の回転ローラー上に搭載してこれを
外周方向へサイドドライブ方式により回転させながら回
転カッターブロックをその外周に擺動自在に当接させる
ことによって、該回転カッターブロックによって原木の
外周に付着している樹皮、貝殻、土砂等の夾雑物を含む
外皮をスパイラル状または階段状に剥ぎ落す、いわゆる
原木サイドドライブ型の原木クリーナー等の剥皮装置が
短尺の南洋材等の大径原木用として当業界で周知慣用さ
れていた。
【0004】更にまたベニヤレースによる単板切削に先
だって原木の外皮を剥ぎ落しながら整形する装置の従来
技術としては、例えば特公昭48−38125号単板の
連続流れ製造方法に開示されている選択剥皮切削装置
や、特公昭54−14360号原木の整形装置等の原木
センタードライブ型の剥皮装置のような、原木芯出し装
置と原木移送装置とをそれぞれ個別に独立して剥皮整形
装置に付設したものが当業界で一部使用に供されていた
こともある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来技
術になる原木クリーナー装置乃至は原木バーカー装置の
主流は、長尺の針葉樹等の小径原木を主たる対象にした
カッター公転型のリングバーカー装置や、短尺の南洋材
等の大径原木を主たる対象にした原木サイドドライブ型
の原木クリーナー装置等であったので、近時当業界が直
面した原木資源の枯渇化にともなって大径長尺原木の入
手難やそれによる経済的な不利益を克服するため、針葉
樹等の原木を所定の単板切削寸法等に短かく玉切りにし
た短尺小径木が調達原木の主流となって合板工場等の単
板切削工程等に多量に提供されるようになってきた。
【0006】しかしながら、この種の針葉樹等の短尺小
径原木を従来装置のカッター公転型のリングバーカー装
置や、原木サイドドライブ型の原木クリーナー装置等に
そのまま投入して、その外周に付着している樹皮、樹
脂、土砂等の夾雑物や枝打ちの残節等を含む外皮の剥ぎ
落し作業を円滑且つ能率的に実施しようとしても、先ず
そのカッター公転型のリングバーカー装置等において
は、剥皮装置の構造上、及び原木の移送機能上最低3m
程度以上の原木長さを必要とするので、単板切削寸法等
の1〜2m程度に短かく玉切りにした短尺小径原木への
対応は不可能であり、また原木サイドドライブ型の原木
クリーナー装置等においては、一対の回転ローラー上に
短尺小径原木を搭載してこれを外周方向へ回転させよう
としても、当該原木には150mm程度の小径原木のも
のも多量に含まれるので自重も軽く一対の回転ローラー
の谷底に沈んでスリップするようになり、特に針葉樹等
のように軸心方向に曲りがある原木では全く回動しなく
なるので、円滑且つ能率的な外皮の剥ぎ落し作業を実施
することが不可能になる等の機能上の重大な難点があっ
たものであり、更にまた従来装置の原木センタードライ
ブ型の剥皮整形装置にあっても、剥皮整形装置本体と原
木芯出し装置と原木移送装置とをそれぞれ個別に独立し
て設けたものであったので、工程長が長大化して能率的
な工程操作に欠け、装置の大型化や輻輳化により経済性
にも欠ける等の構成上の重大な難点もあったものであ
る。
【0007】よって本発明は上記従来諸装置の難点を払
拭すべく、針葉樹等の短尺小径原木の外周に付着してい
る樹皮、樹脂、土砂等の夾雑物や枝打ちの残節等を含む
外皮を剥ぎ落すに当り、カッター公転型のリングバーカ
ー装置や、原木サイドドライブ型の原木クリーナー装置
乃至は原木センタードライブ型の剥皮整形装置等の従来
技術の剥皮装置から脱脚して、コンベヤ上を移送されて
来る短尺小径原木を一旦鋏型のVブロックからなる原木
センターリング機構と該原木センターリング機構を搭載
した中性点移動機構により原木軸心方向の前後に押圧移
動自在に挾持してその両木口の加工センターを芯出し
し、次で一旦挾持し芯出しした前記原木の加工センター
を左右一対のスピンドルからなる原木チャッキング機構
により回動自在に押圧支承し、更に前記回動自在に押圧
支承した前記原木の外周に回転カッターブロックからな
る原木クリーニング機構を擺動、昇降、横行自在に当接
してその外皮を剥ぎ落す、針葉樹等の短尺小径木専用の
原木センタードライブ型の原木クリーナー装置に構成す
ることによって、剥皮工程の円滑且つ能率的な工程操作
の遂行を図ることを目的としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明おける特定発明の短尺小径木用原木クリーナ
ー装置は次のように構成した。 a.短尺小径原木を軸心方向の直交方向へ移送するコン
ベヤ。 b.前記コンベヤ上の原木加工場所に配設した短尺小径
原木を挾持して、該短尺小径原木の両木口の加工センタ
ーを芯出しする、鋏型のVブロックからなる左右一対の
原木センターリング機構。 c.前記原木センターリング機構を原木軸心方向の前後
に押圧移動可能に、該原木センターリング機構の中性点
に押圧移動用の流体シリンダーを装着した左右一対の中
性点移動機構。 d.前記原木センターリング機構により芯出しされた短
尺小径原木の両木口の加工センターを、前記コンベヤの
両側部に対設した左右一対のスピンドルにより押圧支承
して回動可能に、該スピンドルに押圧支承用の流体シリ
ンダーと駆動用のモーターとを装着した左右一対の原木
チャッキング機構。 e.前記原木チャッキング機構により支承され回動され
る短尺小径原木の外周に擺動及び昇降自在に当接して該
原木の外皮を剥ぎ落し可能に、及び該原木の軸心方向に
沿って横行可能に、擺動、昇降、横行用の流体シリンダ
ーと駆動用のモーターとを剥ぎ落し用の回転カッターブ
ロックに装着した複数台の原木クリーニング機構。とか
らなる短尺小径木用原木クリーナー装置。
【0009】また本発明における従属発明の短尺小径木
用原木クリーナー装置は次のように構成した。 イ.鋏型のVブロックからなる原木センターリング機構
の原木搬出側のVブロックと原木搬入側のVブロックと
を各別に直立可能に、該原木搬出側のVブロックと、該
原木搬入側のVブロックとのそれぞれに左右一対づつの
直立用の流体シリンダーを装着した、短尺小径木用原木
クリーナー装置。 ロ.鋏型のVブロックからなる原木センターリング機構
の原木搬出側のVブロックと原木搬入側のVブロックと
を同時に並行移動可能に、該原木搬出側のVブロック
と、該原木搬入側のVブロックとを連結する左右一対づ
つの並行リンクと、該並行リンクを発動する左右一対づ
つの発動用の流体シリンダーとを装着した、短尺小径木
用原木クリーナー装置。 ハ.原木クリーニング機構に装着されている複数台の駆
動用のモーターと、該駆動用のモーターによって回動さ
れる複数台の剥ぎ落し用の回転カッターブロックとの中
間にラインシャフトを介在させて、該ラインシャフトに
より前記複数台の回転カッターブロックと複数台のモー
ターによる個別の回動を相互に助成し合うように連携し
た、短尺小径木用原木クリーナー装置。
【0010】
【作用】本発明の短尺小径木用原木クリーナー装置は、
コンベヤ上を移送されて来る短尺小径原木を一旦鋏型の
Vブロックからなる原木センターリング機構と該原木セ
ンターリング機構を搭載した中性点移動機構により原木
軸心方向の前後に押圧移動自在に挾持してその両木口の
加工センターを芯出しし、次で一旦挾持し芯出しした前
記原木の加工センターを左右一対のスピンドルからなる
原木チャッキング機構により回動自在に押圧支承し、更
に前記回動自在に押圧支承した前記原木の外周に回転カ
ッターブロックからなる原木クリーニング機構を擺動、
昇降、横行自在に当接してその外皮を剥ぎ落す、針葉樹
等の短尺小径木専用の原木センタードライブ型の原木ク
リーナー装置に構成したものであって、先ず本発明装置
が特異とする原木センターリング機構と原木チャッキン
グ機構の作用について図6〜図9に例示した作動態様図
により詳述すれば次の如くである。
【0011】即ち本発明装置の原木センターリング機構
1を構成する鋏型のVブロック1a,1bは、短尺小径
原木2を軸心方向の直交方向へ移送するコンベヤ3上の
原木加工場所に、移送方向に直交して左右一対づつのV
ブロック1a,1bが配設されていて、常態時は移送線
上より没入しておる(図6参照)。次で前記Vブロック
1a,1bの原木搬出側のVブロック1aが流体シリン
ダー4aの発動によりコンベヤ3の移送線上に個別に直
立状態まで擺動させられて、移送過程の前記原木2を該
Vブロック1aによりその移送が制止される(図7参
照)。次で前記Vブロック1aの他の原木搬入側のVブ
ロック1bが流体シリンダー4bの発動によりコンベヤ
3の移送線上に個別に直立状態まで擺動させられて、前
記原木搬出側のVブロック1aにより一旦その移送を制
止されている前記原木2を両Vブロック1a,1bの底
部で抱え込むようにする(図8参照)。然る後に前記直
立状態の両Vブロック1a,1bを内側に同時に並行移
動させる並行リンク5を流体シリンダー6により更に発
動させて前記Vブロック1a,1bに挾持された原木2
の両木口の加工センターを、原木チャッキング機構7の
スピンドル7aの中心と芯出し線A−Aの交点まで持ち
上げるように芯出しし、この一旦スピンドル7aの中心
と芯出し線A−Aの交点上に持ち上げられて芯出しされ
た前記原木2を原木チャッキング機構7に装備されてい
る流体シリンダー7bとモーター7cによりその両木口
の加工センターを左右から押圧支承して回動すると共
に、前記原木チャッキング機構7の流体シリンダー7b
による押圧支承時に惹起される原木2の軸心方向への移
動に対しては、前記原木センターリング機構1を搭載し
ている中性点移動機構9の押圧移動用の流体シリンダー
9a,9bにより原木2の軸心方向への移動を安全に吸
収して、次で行われる原木外皮の剥ぎ落し作業に待機す
るように構成(図9参照)されているものである。尚、
図中4c,4dはVブロック1a,1b及び流体シリン
ダー4a,4bを搭載したスライドレール、9cは原木
センターリング機構1を搭載したスライドレールであ
る。
【0012】
【実施例】図1と図2は本発明の特定発明を構成する短
尺小径木用原木クリーナー装置における全体の配置例を
示す側面図と正面図であって、1は短尺小径原木2を軸
心方向の直交方向へ移送するチェン等のコンベヤ3上の
原木加工場所に左右一対づつ配設されている原木センタ
ーリング機構である。前記原木センターリング機構1は
鋏型のVブロック1a,1bが油圧、空圧等の直立用の
流体シリンダー4a,4bにより原木搬出側の前記Vブ
ロック1aと原木搬入側の前記Vブロック1bとが各別
に直立状態まで擺動して前記コンベヤ3により移送され
て来る原木2を一旦制止し、次でこれを両Vブロック1
a,1bにより抱え込むようにして、前記原木加工場所
に形成されている芯出し線A−A上にその両木口の加工
センターを整合させたまま一旦静置する。次に前記原木
センターリング機構1の両Vブロック1a,1bには、
前記直立用の流体シリンダー4a,4bとは別に、左右
一対づつの前記Vブロック1a,1bをスライドレール
4c上で並行に移動させるための並行リンク5と、該並
行リンク5を発動させるための油圧、空圧等の発動用の
流体シリンダー6が装着されているので、前記一旦芯出
し線A−A上に両木口の加工センターを整合させたまま
静置されている前記原木2は、更に両Vブロック1a,
1bの並行移動により一層内側へ抱え込まれるようにな
るから、前記原木2はその両側部に対設されている一対
の原木チャッキング機構7を構成するスピンドル7aの
中心と芯出し線A−Aの交点までその両木口の加工セン
ターが押し上げられて一線上に整合されるようになり、
以上の諸動作によって原木センターリング機構1による
原木2の芯出し作業の一連動作を完結するように構成さ
れているものである。
【0013】次に前記原木センターリング機構1により
スピンドル7aの中心と芯出し線A−Aの交点上に持ち
上げられて芯出しされた原木2は、原木チャッキング機
構7のスピンドル7aに装着されている油圧、空圧等の
流体シリンダー7bと定速または可変速型のモーター7
cにより、その両木口の加工センターを両木口からスピ
ンドル7aで押圧支承しながら適当速度でこれを回動す
ると共に、前記原木チャッキング機構7の流体シリンダ
ー7bによる押圧支承時に惹起される原木2の軸心方向
への移動に対しては、前記原木センターリング機構1を
スライドレール9c上に搭載して、その中性点を原木軸
心方向の前後に押圧移動可能に装置されている中性点移
動機構9の流体シリンダー9a,9bにより原木2の軸
心方向への移動を安全に吸収して、次いで行われる原木
外皮の剥ぎ落し作業に待機するように構成されているも
のである。
【0014】次にまた前記原木チャッキング機構7によ
り押圧支承され適当速度で回動される原木2は、原木加
工場所に架設した複数台の、例えば図示のように3台の
原木クリーニング機構8の剥ぎ落し用の回転カッターブ
ロック8aと駆動用のモーター8bとを擺動及び昇降自
在に、擺動及び昇降用の油圧、空圧等の流体シリンダー
8c,8dをそれぞれに装着し、また前記複数台の原木
クリーニング機構8を横行自在に、横行用の油圧、空圧
等の流体シリンダー8eを一括装着することによって、
前記原木チャッキング機構7により支承され適当速度で
回動される原木2の外皮をスパイラル状または階段状に
剥ぎ落す、いわゆる短尺小径木専用の原木センタードラ
イブ型の原木クリーナー装置に構成されているものであ
る。
【0015】扨て図3は本発明の従属発明を構成する短
尺小径木用原木クリーナー装置における原木センターリ
ング機構1の詳細を例示した平面図であって、鋏型のV
ブロック1a,1bからなる原木センターリング機構1
の原木搬出側Vブロック1aと原木搬入側のVブロック
1bとを各別に直立状態まで擺動可能に、即ち先ず最初
に原木搬出側のVブロック1aを短尺小径原木のコンベ
ヤによる移送線上より上方に直立状態まで擺動して移送
過程の前記原木の移送を一旦制止し、次で原木搬入側の
Vブロック1bを同様に直立状態まで擺動して前記Vブ
ロック1aとVブロック1bにより前記原木を直立状態
にまで抱え込むように操作して原木加工場所に形成され
ている芯出し線A−A上にその両木口の加工センターを
整合させたまま一旦底部に静置することが出来るよう
に、前記Vブロック1aとVブロック1bのそれぞれに
左右一対づつの直立用の油圧、空圧等の流体シリンダー
4a,4bを一体に装着すると共に、前記両Vブロック
1a,1bと両流体シリンダー4a,4bをスライドレ
ール4c,4d上に一体に搭載して並行移動自在に構成
されているものである。
【0016】また図3には本発明の従属発明を構成する
短尺小径木用原木クリーナー装置における鋏型のVブロ
ック1a,1bからなる原木センターリング機構1の原
木搬出側のVブロック1aと原木搬入側のVブロック1
bとを同時に並行移動可能に、即ち一旦両Vブロック1
a,1bを各別に直立させて短尺小径原木を原木加工場
所に形成されている芯出し線A−A上に該原木の両木口
の加工センターを整合させて一旦両Vブロック1a,1
bの底部に静置させた後、原木チャッキング機構のスピ
ンドルの中心と芯出し線A−Aの交点まで更にこれを押
し上げてそれと一線状に整合可能に、前記両Vブロック
1a,1bを連結する左右一対づつの並行リンク5と、
該並行リンク5を発動する左右一対づつの発動用の油
圧、空圧等の流体シリンダー6を装着して構成されてい
るものである。
【0017】次にまた図4、図5は本発明の従属発明を
構成する短尺小径木用原木クリーナー装置における原木
クリーニング機構8に装着されている複数台の剥ぎ落し
用の回転カッターブロック8aを適当速度で駆動する複
数台の駆動用の定速または可変速型のモーター8bを駆
動系の中間で一体に連携するラインシャフト14であっ
て、該ラインシャフト14によって個々の回転カッター
ブロック8aに作用する過大な負荷を、例えば短尺小径
原木に散在する枝打ちの残節や根張り等の突起個所によ
って、一部の回転カッターブロック8aに過大な負荷が
作用してその剥ぎ落し速度が急激にダウンする異常事態
に対しても、前記一部の回転カッターブロック8aに作
用する過大な負荷が他の回転カッターブロック8aと駆
動用の定速または可変速型のモーター8bの回転体が常
時保有しているイナーシャーによって、前記個々の回転
カッターブロック8aの剥ぎ落し速度の急激なダウンを
ラインシャフト14による一体連携によって相互に助成
し合うように構成したものである。尚、図中8cは擺動
用の油圧、空圧等の流体シリンダー、8eは横行用の油
圧、空圧等の流体シリンダー、8fは昇降フレームであ
る。
【0018】
【発明の効果】本発明は以上に説明したように、針葉樹
等の短尺小径原木の外周に付着している樹皮、樹脂、土
砂等の夾雑物や枝打ちの残節等を含む外皮を剥ぎ落すに
当り、コンベヤ上を移送されて来る短尺小径原木を一旦
鋏型のVブロックからなる原木センターリング機構と該
原木センターリング機構を搭載した中性点移動機構によ
り原木軸心方向の前後に押圧移動自在に挾持してその両
木口の加工センターを芯出しし、次で一旦挾持し芯出し
した前記原木の両木口の加工センターを左右一対のスピ
ンドルからなる原木チャッキング機構により回動自在に
押圧支承し、更に前記回動自在に押圧支承した前記原木
の外周に回転カッターブロックからなる原木クリーニン
グ機構を擺動、昇降、横行自在に当接してその外皮を剥
ぎ落す、針葉樹等の短尺小径木専用の原木センタードラ
イブ型の原木クリーナー装置に構成したものであるか
ら、本発明による時は従来技術のカッター公転型のリン
グバーカー装置や、原木サイドドライブ型の原木クリー
ナー装置乃至は原木センタードライブ型の剥皮整形装置
等に惹起していた、原木長さやその形状のため円滑且つ
能率的な外皮の剥ぎ落し作業を実施することを不可能に
していた機能上の難点や、工程長が長大化して能率的な
工程操作に欠け、装置の大型化や輻輳化により経済性に
も欠ける等の構成上の難点があったものを悉く払拭し得
たものであり、従って近時当業界が直面した原木資源の
枯渇化にともなって大径長尺原木の入手難やそれによる
経済的な不利益を克服するため、多くの合板工場に多量
に提供されている針葉樹等の原木を所定の単板切削寸法
等に短かく玉切りにした短尺小径木からなる調達原木の
剥皮処理作業に当っても、円滑且つ能率的な工程操作の
遂行を図ることが始めて出来たものであるから、当業界
にとっての実施効果は極めて顕著なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体の配置例を示す側面図。
【図2】全体の配置例を示す正面図。
【図3】原木センターリング機構を示す平面図。
【図4】原木クリーニング機構の駆動方式を示す平面
図。
【図5】原木クリーニング機構の駆動方式を示す側面
図。
【図6】原木センターリング機構と原木チャッキング機
構の作動態様を示す常態時の側面図。
【図7】原木センターリング機構と原木チャッキング機
構の作動態様を示す原木制止時の側面図。
【図8】原木センターリング機構と原木チャッキング機
構の作動態様を示す原木抱え込み時の側面図。
【図9】原木センターリング機構と原木チャッキング機
構の作動態様を示す原木芯出し時の側面図。
【符号の説明】
1 原木センターリング機構 1a,1b Vブロック 2 短尺小径原木 3 コンベヤ 4a,4b,6,7b,8c,8d,8e 流体シリン
ダー 4c,4d,9a,9b スライドレール 5 並行リンク 7 原木チャッキング機構 7a スピンドル 7c モーター 8 原木クリーニング機構 8a 回転カッターブロック 8f 昇降フレーム 9 中性点移動機構 10 ラインシャフト

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 短尺小径原木を軸心方向の直交方向へ移
    送するコンベヤと、前記コンベヤ上の原木加工場所に配
    設した短尺小径原木を挾持して該原木の両木口の加工セ
    ンターを芯出しする鋏型のVブロックからなる左右一対
    の原木センターリング機構と、前記原木センターリング
    機構を原木軸心方向の前後に押圧移動可能に、該原木セ
    ンターリング機構の中性点に押圧移動用の流体シリンダ
    ーを装着した左右一対の中性点移動機構と、前記原木セ
    ンターリング機構により芯出しされた短尺小径原木の両
    木口の加工センターを前記コンベヤの両側部に対設した
    左右一対のスピンドルにより押圧支承して回動可能に、
    該スピンドルに押圧支承用の流体シリンダーと駆動用の
    モーターとを装着した左右一対の原木チャッキング機構
    と、前記原木チャッキング機構により支承され回動され
    る短尺小径原木の外周に擺動及び昇降自在に当接して該
    原木の外皮を剥ぎ落し可能に、及び該原木の軸心方向に
    沿って横行可能に、擺動、昇降、横行用の流体シリンダ
    ーと駆動用のモーターとを剥ぎ落し用の回転カッターブ
    ロックに装着した複数台の原木クリーニング機構とから
    なることを特徴とする短尺小径木用原木クリーナー装
    置。
  2. 【請求項2】 鋏型のVブロックからなる原木センター
    リング機構の原木搬出側のVブロックと原木搬入側のV
    ブロックとを各別に直立可能に、該原木搬出側のVブロ
    ックと該原木搬入側のVブロックとのそれぞれに左右一
    対づつの直立用の流体シリンダーを装着してなる請求項
    1記載の短尺小径木用原木クリーナー装置。
  3. 【請求項3】 鋏型のVブロックからなる原木センター
    リング機構の原木搬出側のVブロックと原木搬入側のV
    ブロックとを同時に並行移動可能に、該原木搬出側のV
    ブロックと該原木搬入側のVブロックとを連結する左右
    一対づつの並行リンクと、該並行リンクを発動する左右
    一対づつの発動用の流体シリンダーとを装着してなる請
    求項1記載の短尺小径木用原木クリーナー装置。
  4. 【請求項4】 原木クリーニング機構に装着されている
    複数台の駆動用のモーターと、該駆動用のモーターによ
    って回動される複数台の剥ぎ落し用の回転カッターブロ
    ックとの中間にラインシャフトを介在させて、該ライン
    シャフトにより前記複数台の回転カッターブロックと複
    数台のモーターによる個別の回動を相互に助成し合うよ
    うに連携した請求項1記載の短尺小径木用原木クリーナ
    ー装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110843063A (zh) * 2019-11-20 2020-02-28 王占通 一种黄檗晒制预处理装置
CN112757428A (zh) * 2021-01-14 2021-05-07 朱江杰 一种人造板加工用的木材去皮机及其操作方法

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