JPH08115425A - 指紋照合装置 - Google Patents

指紋照合装置

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JPH08115425A
JPH08115425A JP6249876A JP24987694A JPH08115425A JP H08115425 A JPH08115425 A JP H08115425A JP 6249876 A JP6249876 A JP 6249876A JP 24987694 A JP24987694 A JP 24987694A JP H08115425 A JPH08115425 A JP H08115425A
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JP6249876A
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Inventor
Masakatsu Abe
正勝 阿部
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Chuo Hatsujo KK
Chuo Spring Co Ltd
Original Assignee
Chuo Hatsujo KK
Chuo Spring Co Ltd
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Publication date
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    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V40/00Recognition of biometric, human-related or animal-related patterns in image or video data
    • G06V40/10Human or animal bodies, e.g. vehicle occupants or pedestrians; Body parts, e.g. hands
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    • G06V40/1365Matching; Classification

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 指紋の照合精度に優れる指紋照合装置の提
供。 【構成】 特定指の指紋を光学的に取り込み、指紋隆線
濃淡像を得る指紋画像採取手段1と、指紋隆線濃淡像を
ディジタル濃淡データにA/D変換するアナログ・ディ
ジタル変換手段2と、A/D変換されたディジタル濃淡
データの有効性を判別する大きさチェック手段3と、登
録動作時に、大きさチェック手段3が有効であると判別
した場合、そのディジタル濃淡データに所定の処理を施
した後、識別対象者の指紋データとして登録する指紋デ
ータ登録手段4と、照合動作時に、大きさチェック手段
で有効であると判別した場合、ディジタル濃淡データに
所定の処理を施した後、登録済のディジタル濃淡データ
と照合する指紋データ照合手段5と、照合結果を報知す
る報知手段6とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、指紋の照合を行なう指
紋照合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】指の腹側(指紋側)をプリズムの斜面に
押し当て、一方端面から光を透光し、斜面で全反射する
反射光を他方端面側で捕捉して原画像(指紋像)を採取
し、〜の手法を用いて指紋照合を行なう技術が従来
より知られている。
【0003】原画像から指紋特徴点(指紋隆線の端点
や分岐点等)を探し、指紋特徴点の位置関係を個人毎の
特徴データとして蓄積し、これを照合する。 原画像から上記特徴点間の隆線数を計数し、これを個
人毎の特徴データとして蓄積し、これを照合する。 原画像を個人毎の特徴データとして蓄積し、原画像同
士でパターン照合する。 原画像にFFT等の周波数解析を行ない、この解析結
果を個人毎の特徴データとして蓄積し、これを照合す
る。
【0004】上記従来の技術において、以下の状態下
で、指紋照合の照合精度が低下する。 (1)指押圧力の過大・過少、指先の斜面への押し当て
不良に伴う、原画像の指紋部分面積の狭小、発汗、又は
指の傾き等により、採取される原画像の品位が悪化した
時。 (2)照合動作時の、指押圧力、原画像の指紋部分面
積、発汗の有無、又は指の傾き(水平/垂直)が、登録
時のものと異なって、原画像の再現性が悪い時。
【0005】指紋照合の照合精度を上げる技術として、
以下のものが提案されている。上面に指紋入力面を形成
し、前面を斜面とし、該斜面上にセンサを配し、指の中
腹が所定位置に位置したことを検出した時のみ、指紋の
読み取りを行なう(特開平2−167139号公報)。
読み取り手段に、押捺時の指の圧力を検出する圧力検出
手段を設け、登録に際し、押捺時の指の圧力を押圧デー
タとして指紋データと共に登録手段に登録するととも
に、照合に際し、指の圧力が登録手段に記憶されている
登録動作時の押圧データと同じ、或いは所定の範囲内に
なった時、指紋像の読み取り照合を開始する(特開平2
−191083号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術は、以下の様な欠点がある。 (ア)指の中腹を所定位置に位置させ、且つ指の圧力を
登録手段に記憶されている登録動作時の押圧データと略
同じにした場合は、原画像の品位や再現性は改善され
る。しかし、指の状態が設定状態になる様にしているに
すぎず、高品位の原画像や、再現性に優れた原画像が常
に得られるとは限らない。例えば、登録動作時に、過度
に発汗又は乾燥していると高品位の原画像が得られな
い。又、登録動作時又は照合動作時の何れかにおいて、
過度に発汗又は乾燥していると各原画像が異なってしま
う。例えば、指紋位置の指先の状態を故意又は無意識に
変えると、原画像の品位が低下したり、再現性が悪化す
る。 (イ)指の中腹が所定位置に位置したことを検出するセ
ンサ、又は指の圧力を検出するセンサの何れかが必要と
なり、構造が複雑となり、コスト高となる。
【0007】本発明の目的は、指紋の照合精度に優れる
指紋照合装置の提供にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為、
本発明は以下の構成を採用した。 〔1〕採取面に押し当てた、識別対象者の特定指の指紋
を光学的に取り込み、指紋隆線の濃淡画像を得る指紋画
像採取手段と、採取した指紋画像を、ディジタル濃淡デ
ータにA/D変換するアナログ・ディジタル変換手段
と、A/D変換されたディジタル濃淡データに基づい
て、採取した前記濃淡画像の指紋部分の大きさを把握
し、その大きさから前記ディジタル濃淡データの有効性
を判別する大きさチェック手段と、登録動作時に、前記
大きさチェック手段が有効であると判別した場合、その
ディジタル濃淡データに所定の処理を施した後、識別対
象者の指紋データとして登録する指紋データ登録手段
と、照合動作時に、前記大きさチェック手段が有効であ
ると判別した場合、そのディジタル濃淡データに所定の
処理を施した指紋データを、登録済の指紋データと照合
する指紋データ照合手段と、照合結果を報知する報知手
段とを具備する。
【0009】〔2〕採取面に押し当てた、識別対象者の
特定指の指紋を光学的に取り込み、指紋隆線の濃淡画像
を得る指紋画像採取手段と、採取した指紋画像を、ディ
ジタル濃淡データにA/D変換するアナログ・ディジタ
ル変換手段と、A/D変換されたディジタル濃淡データ
に基づいて、前記濃淡画像の指紋隆線の採取具合を判定
し、その採取具合から前記ディジタル濃淡データの有効
性を判別する指先状態チェック手段と、登録動作時に、
前記指先状態チェック手段が有効であると判別した場
合、そのディジタル濃淡データに所定の処理を施した
後、識別対象者の指紋データとして登録する指紋データ
登録手段と、照合動作時に、前記指先状態チェック手段
が有効であると判別した場合、そのディジタル濃淡デー
タに所定の処理を施した指紋データを、登録済の指紋デ
ータと照合する指紋データ照合手段と、照合結果を報知
する報知手段とを具備する。
【0010】〔3〕採取面に押し当てた、識別対象者の
特定指の指紋を光学的に取り込み、指紋隆線の濃淡画像
を得る指紋画像採取手段と、採取した指紋画像を、ディ
ジタル濃淡データにA/D変換するアナログ・ディジタ
ル変換手段と、A/D変換されたディジタル濃淡データ
に基づいて、採取した前記濃淡画像の指紋部分の大きさ
を把握し、その大きさから前記ディジタル濃淡データの
有効性を判別する大きさチェック手段と、A/D変換さ
れた前記ディジタル濃淡データに基づき、前記濃淡画像
の指紋隆線の採取具合を判定し、その採取具合から前記
ディジタル濃淡データの有効性を判別する指先状態チェ
ック手段と、登録動作時に、前記大きさチェック手段及
び指先状態チェック手段の両方が有効であると判別した
場合、そのディジタル濃淡データに所定の処理を施した
後、識別対象者の指紋データとして登録する指紋データ
登録手段と、照合動作時に、前記大きさチェック手段及
び指先状態チェック手段の両方が有効であると判別した
場合、そのディジタル濃淡データに所定の処理を施した
指紋データを、登録済の指紋データと照合する指紋デー
タ照合手段と、照合結果を報知する報知手段とを具備す
る。
【0011】
【作用および発明の効果】
{請求項1について}指紋画像採取手段は、採取面に押
し当てた識別対象者の特定指の指紋を光学的に取り込
み、指紋隆線の状態を濃淡模様で表現した濃淡画像を得
る。アナログ・ディジタル変換手段は、濃淡画像をA/
D変換してディジタル濃淡データにする。
【0012】大きさチェック手段は、A/D変換された
ディジタル濃淡データに基づいて、採取した濃淡画像の
指紋部分の大きさを把握し、その大きさからディジタル
濃淡データの有効性を判別する。指が採取面に水平に、
且つ適度な押圧力で押し当てられていると、採取した濃
淡画像の指紋部分が適正な大きさとなり、大きさチェッ
ク手段は、ディジタル濃淡データが有効であると判別す
る。又、指が採取面に水平ではなく斜めに押し当てられ
ていたり、押圧力が不足していると、採取した濃淡画像
の指紋部分が小さくなり、大きさチェック手段は、ディ
ジタル濃淡データが有効でないと判別する。
【0013】登録動作時に、大きさチェック手段が有効
であると判別した場合、指紋データ登録手段は、そのデ
ィジタル濃淡データに所定の処理を施した後、識別対象
者の指紋データとして登録する。照合動作時に、大きさ
チェック手段が有効であると判別した場合、指紋データ
照合手段は、そのディジタル濃淡データに所定の処理を
施した指紋データを、多数の登録済の指紋データと照合
して合致するものを探す。報知手段は、照合結果を報知
する。
【0014】大きさチェック手段が有効であると判別し
た場合(採取面に指先が正しく押し当てられ、指紋隆線
のデータ量が多く品位が良い場合)のディジタル濃淡デ
ータに所定の処理を施して登録や照合に用いる構成であ
るので指紋の照合精度に優れる。
【0015】{請求項2について}指紋画像採取手段
は、採取面に押し当てた識別対象者の特定指の指紋を光
学的に取り込み、指紋隆線の状態を濃淡模様で表現した
濃淡画像を得る。アナログ・ディジタル変換手段は、採
取した濃淡画像を、A/D変換してディジタル濃淡デー
タにする。
【0016】指先状態チェック手段は、A/D変換され
たディジタル濃淡データに基づいて、濃淡画像の指紋隆
線の採取具合を判定し、その採取具合からディジタル濃
淡データの有効性を判別する。例えば、指の採取面への
押し当て力が適正であり、且つ、適度に湿っている場合
は、濃淡画像の指紋隆線の採取具合が良好であると判定
し、指先状態チェック手段は、ディジタル濃淡データが
有効であると判別する。
【0017】又、例えば、指先が過度に乾燥している場
合は、指紋隆線が掠れたり{指紋の特徴が欠落する}、
薄い濃淡画像{背景に埋没する}となり、照合精度の低
下を招くので、指先状態チェック手段は、ディジタル濃
淡データが有効でないと判別する。更に、例えば、指先
が過度に湿っている場合は、指紋隆線谷部が水分で埋ま
って指紋隆線が太くなり、隣り合う指紋隆線が結合した
濃淡画像となり、照合精度の低下を招くので、指先状態
チェック手段は、ディジタル濃淡データが有効でないと
判別する。
【0018】登録動作時に、指先状態チェック手段が有
効であると判別した場合、指紋データ登録手段は、その
ディジタル濃淡データに所定の処理を施した後、識別対
象者の指紋データとして登録する。照合動作時に、指先
状態チェック手段が有効であると判別した場合、指紋デ
ータ照合手段は、そのディジタル濃淡データに所定の処
理を施した指紋データを、多数の登録済の指紋データと
照合して合致するものを探す。報知手段は、照合結果を
報知する。
【0019】指先状態チェック手段が有効であると判別
した場合{指の採取面への押し当て力が適正であり、且
つ適度に湿っており、指紋隆線の濃淡画像が高品位とな
る}のディジタル濃淡データに所定の処理を施して登録
や照合に用いる構成であるので指紋の照合精度に優れ
る。
【0020】{請求項3について}指紋画像採取手段
は、識別対象者の特定指の指紋を光学的に取り込み、指
紋隆線の状態を濃淡模様で表現した濃淡画像を得る。ア
ナログ・ディジタル変換手段は、採取した濃淡画像を、
A/D変換してディジタル濃淡データにする。
【0021】大きさチェック手段は、A/D変換された
ディジタル濃淡データに基づいて、採取した濃淡画像の
指紋部分の大きさを把握し、その大きさからディジタル
濃淡データの有効性を判別する。例えば、指が採取面に
水平に、且つ適度な押圧力で押し当てられていると、採
取した濃淡画像の指紋部分が適正な大きさとなり、大き
さチェック手段は、ディジタル濃淡データが有効である
と判別する。又、例えば、指が採取面に水平ではなく斜
めに押し当てられていたり、押圧力が不足していると、
採取した濃淡画像の指紋部分が小さくなり、大きさチェ
ック手段は、ディジタル濃淡データが有効でないと判別
する。
【0022】指先状態チェック手段は、A/D変換され
たディジタル濃淡データに基づいて、濃淡画像の指紋隆
線の採取具合を判定し、その採取具合からディジタル濃
淡データの有効性を判別する。例えば、指の採取面への
押し当て力が適正であり、且つ、適度に湿っている場合
は、濃淡画像の指紋隆線の採取具合が良好であると判定
し、指先状態チェック手段は、ディジタル濃淡データが
有効であると判別する。又、例えば、指先が過度に乾燥
している場合は、指紋隆線が掠れたり{指紋の特徴が欠
落する}、薄い濃淡画像{背景に埋没する}となり、照
合精度の低下を招くので、指先状態チェック手段は、デ
ィジタル濃淡データが有効でないと判別する。更に、例
えば、指先が過度に湿っている場合は、指紋隆線谷部が
水分で埋まって指紋隆線が太くなり、隣り合う指紋隆線
が結合した濃淡画像となり、照合精度の低下を招くの
で、指先状態チェック手段は、ディジタル濃淡データが
有効でないと判別する。
【0023】登録動作時に、大きさチェック手段及び指
先状態チェック手段の両方が有効であると判別した場
合、指紋データ登録手段は、そのディジタル濃淡データ
に所定の処理を施した後、識別対象者の指紋データとし
て登録する。報知手段は、照合結果を報知する。
【0024】A/D変換されたディジタル濃淡データ
が、大きさチェック手段及び指先状態チェック手段の両
方でもって有効であると判別される場合{濃淡画像の大
きさが大きく、指の採取面への押し当て力が適正であ
り、且つ、適度に湿っている場合}のディジタル濃淡デ
ータに所定の処理を施して登録や照合に用いる構成であ
るので指紋の照合精度に優れる。
【0025】
【実施例】本発明の第1実施例(請求項1に対応)を図
1〜図7、及び表1に基づいて説明する。指紋照合装置
Aは、図1に示すように、識別対象者の特定指の指紋を
光学的に取り込み、指紋隆線濃淡像を得る指紋画像採取
手段1と、指紋隆線濃淡像をディジタル濃淡データ10
にA/D変換するアナログ・ディジタル変換手段2と、
A/D変換されたディジタル濃淡データ10の有効性を
判別する大きさチェック手段3と、登録動作時に、大き
さチェック手段3が有効であると判別した場合、そのデ
ィジタル濃淡データ10に所定の処理を施した後、識別
対象者の指紋データとして登録する指紋データ登録手段
4と、照合動作時に、大きさチェック手段3が有効であ
ると判別した場合、ディジタル濃淡データ10に所定の
処理を施した後、登録済のディジタル濃淡データ10と
照合する指紋データ照合手段5と、照合結果を報知する
報知手段6とを具備する。
【0026】指紋画像採取手段1は、例えば、図2に示
すように、指11の指紋面112がプリズム面121に
押圧される直角プリズム12と、端面122に垂直に照
明光131を投光する光源13と、プリズム面121で
反射する反射光132を垂直に捕捉できる様に斜面12
3と平行に配され、指紋隆線山部に対応する反射光13
2を明るい像、指紋隆線谷部に対応する反射光132を
暗い像として取り込むCCD素子14とで構成され、C
CD素子14は電気出力(指紋隆線の濃淡画像)をアナ
ログ・ディジタル変換手段2に転送する。アナログ・デ
ィジタル変換手段2は、指紋画像採取手段1から転送さ
れた電気出力をA/D変換した二次元のディジタル濃淡
データ10(図3のaに示す)を内蔵メモリに格納す
る。
【0027】大きさチェック手段3は、以下に示す様
に、A/D変換した二次元のディジタル濃淡データ10
に対して、検出ラインを設定し、指紋部分の長さを求
め、指紋部分の大きさを把握して、二次元のディジタル
濃淡データ10の有効性を判別する。
【0028】〔検出ラインを設定する〕 (1) 全ラインを検出ラインとする。 (2) 等間隔に検出ラインを設定する。 (3) 重み付けを行ない、特定部分(例えば中央部分)の
検出ラインの間隔を狭く設定する(図6参照)。
【0029】〔指紋部分の長さを求める;探索は検出ラ
インの片端又は両端の何方でも良い〕 (1) 濃度値に閾値を設定し、濃度値が閾値以上となる部
分を切り出す。 (2) 濃度値の傾きに閾値を設定し、傾きが閾値以上とな
る部分を切り出す。
【0030】〔指紋部分の大きさ(面積)から有効性を
判別する〕 (1) 各検出ラインの指紋部分の長さ{又は幅、又は長さ
と幅の両方}を加算{又は各々加算}し、加算値が閾値
以上であれば、二次元のディジタル濃淡データ10が有
効であると判別する。 (2) 指紋部分の長さ{又は幅、又は長さと幅の両方}に
閾値を設定し、各検出ラインにおける指紋部分の長さ
{又は幅、又は長さと幅の両方}が閾値以上となる検出
ライン数が一定数以上であれば、二次元のディジタル濃
淡データ10が有効であると判別する。 (3) 図7に示す様に、各検出ラインにおける指紋部分の
長さ{又は幅、又は長さと幅の両方}から近似的に面積
を求め、求めた面積が閾値以上であれば、二次元のディ
ジタル濃淡データ10が有効であると判別する。
【0031】
【表1】
【0032】上述したことを組み合わせると、表1に示
す16通りの方法が考えられるが、本実施例では、精度
やアルゴリズムの簡素化等により、表1中に“A”で示
す方法を採用している。具体的には、y軸を等間隔(例
えば8毎)に区切り、検出ラインを設定(例えば16
本)する。
【0033】つぎに、各検出ライン毎に、0〜127の
x座標位置における濃淡度合を0〜255迄の濃度値に
変換し、図3の(b)に示す濃度値カーブを得る。そし
て、この濃度値カーブの片端(x=0 or x=12
7)又は両端(x=0及びx=127)から探索して、
x=0側及びx=127側において、最初に閾値以上
(例えば、濃度値=90以上)となるディジタル濃淡デ
ータ10のx方向における濃淡画像の指紋部分の長さ
を、各検出ライン毎に切り出す。切り出した指紋部分の
長さを、各検出ラインについて加算(積算)し、この加
算値が閾値以上である場合、二次元のディジタル濃淡デ
ータ10が有効性有りとする。
【0034】例えば、図5の(b)に示す様に、指11
をプリズム面121に水平で且つ適度な押圧力で押し当
てた場合、矢印で示す様に濃淡画像を十分大きく採取で
き、大きさチェック手段3は、ディジタル濃淡データ1
0が有効であると判別する。又、例えば、図4に示す様
に、指11をプリズム面121に斜めに押し当てた場
合、又は、図5の(a)に示す様に、指11をプリズム
面121に軽く押し当てた場合は、十分な大きさの濃淡
画像を採取することができず、大きさチェック手段3
は、ディジタル濃淡データ10が無効であると判別す
る。尚、この場合は、指紋画像採取手段1を再動作させ
るべく指示する。
【0035】指紋データ登録手段4は、登録操作時に、
採取したディジタル濃淡データ10が有効であると大き
さチェック手段3が判別した場合、そのディジタル濃淡
データ10に所定の処理{例えば、マニューシャ等の特
徴点を抽出、FFT等の周波数解析を実施}を施した
後、識別対象者の指紋データとして指紋データ格納用の
記憶装置(E2 PROM、ハードディスク、フロッピー
等)に登録する。
【0036】指紋データ照合手段5は、照合操作時に、
採取したディジタル濃淡データ10が有効であると大き
さチェック手段3が判別した場合、そのディジタル濃淡
データ10に上述した所定の処理を施した指紋データ
を、記憶装置に登録されている多数のディジタル濃淡デ
ータと照合して合致するものを探す。
【0037】報知手段6は、合致するものがあると指紋
データ照合手段5が判別した場合、その指紋データを登
録した者の氏名や認識番号をディスプレイ上に表示し、
合致するものがないと判別された場合は、“該当者無
し”と表示する。
【0038】つぎに、本実施例に係る指紋照合装置Aの
利点を述べる。図4に示す様に指先のみをプリズム面1
21に押し当てた場合や、図5の(a)に示す様にプリ
ズム面121への押し当て力が不足する場合は、図3の
(b)に示すx方向における濃淡画像の指紋部分の長さ
が短くなり、指紋隆線のデータ量が少なく(品位が悪
い)、照合に適さない場合は指紋データが記憶装置に格
納されず{指紋データの登録動作時}、合致するものが
あるか否かの照合を行なわない{指紋照合動作時}構成
である。この為、x方向における濃淡画像の指紋部分の
長さが長く、指紋隆線111のデータ量が多い(品位が
良い)、有効な指紋データを用いて照合が行なわれるの
で、照合精度の向上が図れる。尚、ディジタル濃淡デー
タ10のy方向における濃淡画像の指紋部分の幅につい
ても{幅のみでも良い}、有効か無効かを、大きさチェ
ック手段3が判別する構成であっても良い。この場合
は、指の水平状態のチェックもできるので、更に照合精
度が向上する。
【0039】本発明の第2実施例(請求項1に対応)を
図1、図2、図4、図5、図8〜図10、及び表2に基
づいて説明する。指紋照合装置Bは、図1に示す様に、
指紋画像採取手段1と、アナログ・ディジタル変換手段
2と、大きさチェック手段3と、指紋データ登録手段4
と、指紋データ照合手段5と、報知手段6とを具備し、
大きさチェック手段3以外の構成は、第1実施例と同一
である。
【0040】アナログ・ディジタル変換手段2は、指紋
画像採取手段1のCCD素子14(図2に示す)から転
送される電気出力をA/D変換して、二次元のディジタ
ル濃淡データ10(図8のaに示す)を、内蔵メモリ
(x方向が0〜127、y方向が0〜127のメモリ空
間を有する)に格納する。
【0041】大きさチェック手段3は、以下に示す様
に、A/D変換した二次元のディジタル濃淡データ10
に対して、二次元のディジタル濃淡データ10を特定方
法で分割し、検出区画を決定して、指紋部分を検出し、
指紋部分の大きさを把握して、二次元のディジタル濃淡
データ10の有効性を判別する。
【0042】〔分割方法〕 (1) 図8の(a)に示す様に、二次元のディジタル濃淡
データ10を等間隔に分割する。 (2) 図10に示す様に、特定部分(例えば中央部)を細
かく分割する。
【0043】〔検出区画〕 (1) 検出区画を全区画とする。 (2) 区画を間引きして検出区画を設定する。
【0044】〔指紋部分の検出方法〕 (1) 平均濃度値に閾値を設定し、調べる検出区画の平均
濃度が閾値以上ならば、その検出区画に指紋部分が存在
すると見なす。 (2) 濃度値の中央値に閾値を設定し、調べる検出区画の
中央値{最大濃度値と最小濃度値の中間に最も近い、実
在する濃度値}が閾値以上ならば、その検出区画に指紋
部分が存在すると見なす。 (3) 濃度値の合計値{濃度値の累積加算値}に閾値を設
定し、調べる検出区画の合計値が閾値以上ならば、その
検出区画に指紋部分が存在すると見なす。
【0045】〔指紋部分の大きさ(面積)による有効性
の判別〕指紋部分と判定される区画数が一定数以上であ
るか否かにより、ディジタル濃淡データ10の有効性を
判別する。
【0046】
【表2】
【0047】上述したことを組み合わせると、表2に示
す12通りの方法が考えられるが、本実施例では、計算
量の少なさ等により、表2中に“B”で示す方法を採用
している。
【0048】本実施例では、大きさチェック手段3は、
図9のフローチャートに示す様に、採取したディジタル
濃淡データ10に基づいて濃淡画像の指紋隆線111の
採取具合を調べ、ディジタル濃淡データ10の有効性を
判別している。
【0049】先ず、図8の(a)に示す様に、二次元の
ディジタル濃淡データ10を、等間隔に16分割する。
そして、区画を間引きして、検出区画を例えば、中央の
四個に設定する。
【0050】ステップs1で、検出対象の、各区画の平
均濃度(濃部分の面積割合)を各区画毎に求め(図8の
b参照)、ステップs2に進む。ステップs2で、平均
濃度≧所定値である区画数Kをカウントし、ステップs
3に進む。ステップs3で、平均濃度≧所定値である区
画数Kが閾値以上(例えば3以上)であるか否か判別
し、K≧閾値の場合(YES)はステップs4に進み、
K<閾値の場合(NO)はステップs5に進む。
【0051】ステップs4で、採取したディジタル濃淡
データ10が、登録・照合に適したものであると判別す
る。又、ステップs5で、採取したディジタル濃淡デー
タ10が無効であると判別し、指紋画像採取手段1を再
動作させるべく指示する。
【0052】つぎに、本実施例に係る指紋照合装置Bの
利点を述べる。図4に示す様に指先のみをプリズム面1
21に押し当てた場合、又は、図5に示す様に、指11
をプリズム面121に軽く押し当てた場合は、平均濃度
≧所定値となる区画数Kが3未満となり(図9のステッ
プs3でNO)、そのディジタル濃淡データに係る指紋
データは記憶装置に格納されず{指紋データの登録動作
時}、合致するものがあるか否かの照合を行なわない
{指紋照合動作時}。そして、指11全体をプリズム面
121に適圧で押し当てることにより採取された、区画
数Kが多く(3以上)、指紋隆線111のデータ量が多
い(品位が良い)、照合に適した指紋データを用いて照
合を行なう構成であるので、照合精度が高い。
【0053】本発明の第3実施例(請求項2に対応)を
図2、図6、図11〜図13、及び表3に基づいて説明
する。指紋照合装置Cは、図11に示すように、指紋画
像採取手段1と、アナログ・ディジタル変換手段2と、
指先状態チェック手段7と、指紋データ登録手段4と、
指紋データ照合手段5と、報知手段6とを具備し、指先
状態チェック手段7以外の構成は第1実施例と同一であ
る。
【0054】アナログ・ディジタル変換手段2は、転送
された電気出力をA/D変換して、二次元のディジタル
濃淡データ10(図12に示す)を内蔵メモリに格納す
る。
【0055】指先状態チェック手段7は、以下に示す様
に、A/D変換した二次元のディジタル濃淡データ10
に対して、検出ラインを設定し、探索範囲を設定し、指
紋部分の濃度値に基づき、二次元のディジタル濃淡デー
タ10の有効性を判別する。
【0056】〔検出ラインを設定する〕 (1) 全ラインを検出ラインとする。 (2) 等間隔に検出ラインを設定する。 (3) 重み付けを行ない、特定部分(例えば中央部分)の
検出ラインの間隔を狭く設定する(図6参照)。
【0057】〔探索範囲を設定する〕 (1) 検出ラインの全てを探索範囲とする{例えば、x=
0〜127}。 (2) 検出ラインの特定部分{例えば、x=10〜12
0}を探索範囲とする。
【0058】〔指紋部分の濃度値に基づく有効性の判
別〕 (1) 全検出ラインの平均濃度値を算出し、算出した平均
濃度値が所定範囲内にあるか否かで判別する。 (2) 各検出ラインの平均濃度値を算出し、閾値範囲内の
検出ライン数が一定値以上であるか否かにより判別す
る。 (3) 全検出ラインの濃度値の中央値を算出し、算出した
中央値が所定範囲内にあるか否かで判別する。 (4) 各検出ラインの濃度値の中央値を算出し、算出した
中央値が所定範囲内におさまる検出ライン数が一定数以
上であるか否かにより判別する。 (5) 全検出ラインの濃度値の合計値を算出し、算出した
合計値が所定範囲内にあるか否かで判別する。 (6) 各検出ラインの濃度値の合計値を算出し、算出した
合計値が所定範囲内におさまる検出ライン数が一定数以
上であるか否かにより判別する。
【0059】
【表3】
【0060】上述したことを組み合わせると、表3に示
す36通りの方法が考えられるが、本実施例では、判定
時間の短縮、計算量の低減等により、表3中に“C”で
示す方法を採用している。
【0061】本実施例では、指先状態チェック手段7
は、内蔵メモリに格納されたディジタル濃淡データ10
の特定部分の平均濃淡値が所定範囲内であるか無いか
を、等間隔(例えば4毎)に検出ラインを設定し、図1
2に示す様に、各検出ラインの全て(x=0〜127)
について濃淡度合を0〜255迄の濃度値に変換して濃
淡度合を合計し、128で割った値を各ラインの平均濃
度値とする。そして、各ラインの平均濃度値を加算した
ものをライン数で割って、全検出ラインの平均濃度値を
算出し、これが所定範囲内であれば、ディジタル濃淡デ
ータ10が有効であると判別している。
【0062】例えば、指11の指紋面112の、プリズ
ム面121への押し当て力が適正であり{図13の
(b)に示す}、且つ適度に湿っている場合は、ディジ
タル濃淡データ10の指紋隆線相当部分が掠れたり潰れ
たりしないので、指先状態チェック手段7は、ディジタ
ル濃淡データ10が有効であると判別する。
【0063】一方、指11が過度に乾燥している場合
は、図13の(a)に示す様に、ディジタル濃淡データ
10の指紋隆線相当部分が掠れたり{指紋の特徴が欠落
する}、薄い濃淡画像{背景に埋没する}となり、濃度
値が下がるので、指先状態チェック手段7は、ディジタ
ル濃淡データ10が無効であると判別する。
【0064】又、発汗等により指が過度に湿っている場
合は、図13の(c)に示す様に、指紋隆線谷部が水分
で埋まって指紋隆線が太くなり、隣り合う指紋隆線が結
合した濃淡画像となり、濃度値が上がって所定範囲を逸
脱する。尚、これらの場合は、指紋画像採取手段1を再
動作させるべく指示する。
【0065】つぎに、本実施例に係る指紋照合装置Cの
利点を述べる。指11が過度に乾燥していたり、過度に
湿っている場合に採取したディジタル濃淡データに係る
指紋データは記憶装置に格納されず{指紋データの登録
動作時}、且つ合致するものがあるか否かの照合を行な
わない{指紋照合動作時}構成である。そして、指11
の指紋面112の、プリズム面121への押し当て力が
適正であり、且つ適度に湿っている場合は、ディジタル
濃淡データ10の指紋隆線相当部分が掠れたり潰れたり
しない高品位のディジタル濃淡データに係る指紋データ
を登録や照合に用いる構成であるので指紋の照合精度に
優れる。
【0066】本発明の第4実施例(請求項3に対応)を
図2、図3、図4、図5、図14、、図15、表1、及
び表3に基づいて説明する。本実施例の指紋照合装置D
は、図14に示すように、指紋画像採取手段1と、アナ
ログ・ディジタル変換手段2と、大きさチェック手段3
と、指紋データ登録手段4と、指紋データ照合手段5
と、報知手段6と、指先状態チェック手段7とを具備
し、図15に示すフローチャート(ステップS1〜6)
に従って、ディジタル濃淡データ10を有効にするか無
効にするか決定する。
【0067】本実施例では、大きさチェック手段3は、
表1中に“D”で示す方法を採用し、内蔵メモリに格納
されたディジタル濃淡データ10の有効性を判別してい
る。具体的には、y軸を等間隔(例えば8毎)に区切
り、検出ラインを設定(例えば16本)する。
【0068】つぎに、各検出ライン毎に、0〜127の
x座標位置における濃淡度合を0〜255迄の濃度値に
変換し、図3の(b)に示す濃度値カーブを得る。そし
て、この濃度値カーブの片端(x=0 or x=12
7)又は両端(x=0及びx=127)から探索して、
x=0側及びx=127側において、最初に閾値以上
(例えば、濃度値=90以上)となるディジタル濃淡デ
ータ10のx方向における濃淡画像の指紋部分の長さ
を、各検出ライン毎に切り出す。切り出した指紋部分の
長さを、各検出ラインについて加算(積算)し、この加
算値が閾値以上である場合、二次元のディジタル濃淡デ
ータ10が有効性有りとする。
【0069】そして、図5の(b)に示す様に、指11
をプリズム面121に水平で且つ適度な押圧力で押し当
てた場合、図5の(b)に示す様に濃淡画像の指紋部分
を十分大きく採取でき、x方向における濃淡画像の指の
部分の長さが所定値以上となった場合、大きさチェック
手段3は、ディジタル濃淡データ10が有効であると判
別する{図15のステップS3でYES}。又、図5の
(a)に示す様に、x方向における濃淡画像の指の部分
の長さが、例えば所定値未満の場合、大きさチェック手
段3は、ディジタル濃淡データ10が無効であると判別
する。尚、この場合は、指紋画像採取手段1を再動作さ
せるべく指示する{図15のステップS3でNO}。
【0070】又、本実施例では、指先状態チェック手段
7は、表3中に“D”で示す方法を採用している。
【0071】本実施例では、指先状態チェック手段7
は、内蔵メモリに格納されたディジタル濃淡データ10
の特定部分の平均濃淡値が所定範囲内であるか無いか
を、等間隔(例えば4毎)に検出ラインを設定し、図3
に示す様に、先に大きさチェック手段3が求めた、指紋
隆線111の濃淡画像が存在する範囲{例えば、図3の
(a)の検出ラインの時は、x=10〜120}につい
て濃淡度合を0〜255迄の濃度値に変換して濃淡度合
を合計し、濃淡画像が存在する長さ{図3の(a)の検
出ラインの時は111}で割った値を各ラインの平均濃
度値とする。そして、各ラインの平均濃度値を加算した
ものをライン数で割って、全検出ラインの平均濃度値を
算出し、これが所定範囲内であれば、ディジタル濃淡デ
ータ10が有効であると判別している。
【0072】そして、指11の指紋面112の、プリズ
ム面121への押し当て力が適正であり、且つ、適度に
湿っている場合は、濃度値が所定範囲内となる{図15
のステップS4でYES}。又、指11が発汗等により
過度に湿っている場合{図15のステップS4でNO}
は濃度値が上がって所定範囲を逸脱する。又、指11が
過度に乾燥している場合{図15のステップS4でN
O}は濃度値が下がって所定範囲を逸脱する。尚、これ
らの場合は、指紋画像採取手段1を再動作させるべく指
示する。
【0073】つぎに、本実施例に係る指紋照合装置Dの
利点を述べる。図4に示す様に指先のみをプリズム面1
21に押し当てた場合、又は図5に示す様に指11をプ
リズム面121に軽く押し当てた場合の、濃淡画像が小
さく、指紋隆線111のデータ量が少ないディジタル濃
淡データや、指11の湿り具合が悪い場合のディジタル
濃淡データに係る指紋データは、記憶装置に格納されず
{指紋データの登録時}、合致するものがあるか否かの
照合も行なわない{指紋照合動作時}構成である。そし
て、指11全体がプリズム面121へ、適度に押し当て
られ、且つ指11の状態が良好であり、指紋隆線111
のデータ量が多く、指紋隆線111の濃淡画像が滲んだ
り掠れたりしない高品位のディジタル濃淡データ10に
係る指紋データを登録や照合に用いる構成であるので指
紋の照合精度が更に向上する。
【0074】尚、本実施例の様に、大きさチェック手段
3及び指先状態チェック手段7の両方でディジタル濃淡
データ10の有効性を判定する構成の場合、大きさチェ
ック手段3と指先状態チェック手段7の検出方法{ライ
ンで検出、N×Mに分割}を合わせるのが好ましい。
【0075】本発明は、上記実施例以外に、つぎの実施
態様を含む。 a.ディジタル濃淡データに基づき、濃淡画像の大きさ
の有効・無効を判別する閾値や、濃淡画像の指紋隆線の
採取具合を判別する閾値を、登録動作時と照合動作時と
で異なる(例えば、登録動作時の方を厳しくする)様に
しても良い。
【0076】b.大きさチェック手段がA/D変換され
たディジタル濃淡データに基づいて採取した濃淡画像の
大きさを把握する際、その大きさからディジタル濃淡デ
ータの有効性を判別する方法として以下のものを用いて
も良い。 所定のy座標位置でx方向に走査し、0〜127のx
座標位置における濃淡度合を0〜255迄の濃淡値に変
換し、濃淡値カーブの傾きが、最初に閾値以上となるデ
ィジタル濃淡データ10のx方向における濃淡画像の指
の部分の長さを求める{表1の*印参照}。 x方向に走査する所定のy座標位置を複数設定し、こ
れら各y座標位置において夫々、同様の方法でx方向に
おける濃淡画像の指紋部分の長さを求めて加算し、加算
値が閾値以上の場合、濃淡画像の大きさが適正であると
する。
【0077】c.指先状態チェック手段7は、A/D変
換した二次元のディジタル濃淡データ10をN×Mに分
割して有効性を判定する方法を採用しても良く、この場
合、二次元のディジタル濃淡データ10を特定方法で分
割し、検出区画を決定して、指紋部分の濃度値を特定方
法で測定する、以下に示す方法を組み合わせた表4の何
れかを用いても良い。
【0078】〔分割方法〕 (1) 図8の(a)に示す様に、二次元のディジタル濃淡
データ10を等間隔に分割する。 (2) 図10に示す様に、特定部分(例えば中央部)を細
かく分割する。
【0079】〔検出区画〕 (1) 検出区画を全区画とする。 (2) 区画を等間隔に間引きして検出区画を設定する。 (3) 区画の、ある部分を細かく間引きして検出区画を設
定する。
【0080】〔指紋部分の濃度値に基づく有効性の判
別〕 (1) 全検出区画の平均濃度値を算出し、算出した平均濃
度値が所定範囲内におさまっているか否かで判別する。 (2) 各検出区画の平均濃度値を算出し、所定範囲内にお
さまる検出区画数が一定値以上であるか否かにより判別
する。 (3) 全ての検出区画の濃度値を求め、求めた濃度値の、
最大と最小との中間に最も近い濃度値を中央値とし、こ
の中央値が所定範囲内におさまっているか否かで判別す
る。 (4) 各検出区画の濃度値を各々求め、求めた濃度値の、
最大と最小との中間に最も近い濃度値を中央値とし、こ
の中央値が所定範囲内におさまっている検出区画数が一
定数以上であるか否かで判別する。 (5) 全検出区画の濃度値の合計値を算出し、算出した合
計値が所定範囲内におさまっているか否かで判別する。 (6) 各検出区画の合計値を算出し、所定範囲内におさま
る検出区画数が一定数以上であるか否かにより判別す
る。
【0081】上述したことを組み合わせると、表4に示
す36通りの方法が考えられる。
【0082】
【表4】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1、第2実施例に係る指紋照合装置
のブロック図である。
【図2】本発明の第1〜第4実施例に係る指紋照合装置
が有する指紋画像採取手段の構成図である。
【図3】アナログ・ディジタル変換手段によりA/D変
換されたディジタル濃淡データを示す説明図(a)、及
びそのディジタル濃淡データを所定ラインでx方向に走
査し、0〜127のx座標位置における濃淡度合を0〜
255迄の濃度値に変換して作成した濃度値カーブを示
すグラフ(b)である。
【図4】指先のみをプリズム面に押し当てた状態を示す
説明図である。
【図5】指先を軽くプリズム面に押し当てた状態とその
時のディジタル濃淡データを示す説明図(a)、及び指
先を適度にプリズム面に押し当てた状態とその時のディ
ジタル濃淡データを示す説明図(b)である。
【図6】中央部分の間隔を狭くした検出ラインの設定を
示す説明図である。
【図7】指紋部分の長さから近似的に面積を求める方法
を示す説明図である。
【図8】アナログ・ディジタル変換手段が、ディジタル
濃淡データを内蔵メモリに格納した状態を示す説明図
(a)、及びその拡大図(b)である。
【図9】本発明の第2実施例に係る指紋照合装置の有す
る大きさチェック手段が、登録・照合に適したディジタ
ル濃淡データであるか否かを判別するフローチャートで
ある。
【図10】中央部分を細かく分割する分割方法を示す説
明図である。
【図11】本発明の第3実施例に係る指紋照合装置のブ
ロック図である。
【図12】ディジタル濃淡データを所定ラインでx方向
に走査する様子を示す説明図である。
【図13】指先の状態に応じた、ディジタル濃淡データ
の比較図である。
【図14】本発明の第4実施例に係る指紋照合装置のブ
ロック図である。
【図15】本発明の第4実施例に係る指紋照合装置の有
する、大きさチェック手段及び指先状態チェック手段
が、登録・照合に適したディジタル濃淡データであるか
否かを判別するフローチャートである。
【符号の説明】
1 指紋画像採取手段 2 アナログ・ディジタル変換手段 3 大きさチェック手段 4 指紋データ登録手段 5 指紋データ照合手段 6 報知手段 7 指先状態チェック手段 10 ディジタル濃淡データ 11 指(特定指) 111 指紋隆線 112 指紋 121 プリズム面(採取面) A〜D 指紋照合装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 採取面に押し当てた、識別対象者の特定
    指の指紋を光学的に取り込み、指紋隆線の濃淡画像を得
    る指紋画像採取手段と、 採取した指紋画像を、ディジタル濃淡データにA/D変
    換するアナログ・ディジタル変換手段と、 A/D変換されたディジタル濃淡データに基づいて、採
    取した前記濃淡画像の指紋部分の大きさを把握し、その
    大きさから前記ディジタル濃淡データの有効性を判別す
    る大きさチェック手段と、 登録動作時に、前記大きさチェック手段が有効であると
    判別した場合、そのディジタル濃淡データに所定の処理
    を施した後、識別対象者の指紋データとして登録する指
    紋データ登録手段と、 照合動作時に、前記大きさチェック手段が有効であると
    判別した場合、そのディジタル濃淡データに所定の処理
    を施した指紋データを、登録済の指紋データと照合する
    指紋データ照合手段と、 照合結果を報知する報知手段とを具備する指紋照合装
    置。
  2. 【請求項2】 採取面に押し当てた、識別対象者の特定
    指の指紋を光学的に取り込み、指紋隆線の濃淡画像を得
    る指紋画像採取手段と、 採取した指紋画像を、ディジタル濃淡データにA/D変
    換するアナログ・ディジタル変換手段と、 A/D変換されたディジタル濃淡データに基づいて、前
    記濃淡画像の指紋隆線の採取具合を判定し、その採取具
    合から前記ディジタル濃淡データの有効性を判別する指
    先状態チェック手段と、 登録動作時に、前記指先状態チェック手段が有効である
    と判別した場合、そのディジタル濃淡データに所定の処
    理を施した後、識別対象者の指紋データとして登録する
    指紋データ登録手段と、 照合動作時に、前記指先状態チェック手段が有効である
    と判別した場合、そのディジタル濃淡データに所定の処
    理を施した指紋データを、登録済の指紋データと照合す
    る指紋データ照合手段と、 照合結果を報知する報知手段とを具備する指紋照合装
    置。
  3. 【請求項3】 採取面に押し当てた、識別対象者の特定
    指の指紋を光学的に取り込み、指紋隆線の濃淡画像を得
    る指紋画像採取手段と、 採取した指紋画像を、ディジタル濃淡データにA/D変
    換するアナログ・ディジタル変換手段と、 A/D変換されたディジタル濃淡データに基づいて、採
    取した前記濃淡画像の指紋部分の大きさを把握し、その
    大きさから前記ディジタル濃淡データの有効性を判別す
    る大きさチェック手段と、 A/D変換された前記ディジタル濃淡データに基づき、
    前記濃淡画像の指紋隆線の採取具合を判定し、その採取
    具合から前記ディジタル濃淡データの有効性を判別する
    指先状態チェック手段と、 登録動作時に、前記大きさチェック手段及び指先状態チ
    ェック手段の両方が有効であると判別した場合、そのデ
    ィジタル濃淡データに所定の処理を施した後、識別対象
    者の指紋データとして登録する指紋データ登録手段と、 照合動作時に、前記大きさチェック手段及び指先状態チ
    ェック手段の両方が有効であると判別した場合、そのデ
    ィジタル濃淡データに所定の処理を施した指紋データ
    を、登録済の指紋データと照合する指紋データ照合手段
    と、 照合結果を報知する報知手段とを具備する指紋照合装
    置。
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