JPH08110826A - 桁の入力装置 - Google Patents

桁の入力装置

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JPH08110826A
JPH08110826A JP6272878A JP27287894A JPH08110826A JP H08110826 A JPH08110826 A JP H08110826A JP 6272878 A JP6272878 A JP 6272878A JP 27287894 A JP27287894 A JP 27287894A JP H08110826 A JPH08110826 A JP H08110826A
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JP6272878A
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Tetsuya Jikumaru
哲也 軸丸
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HAYASHI SEIGYO KK
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HAYASHI SEIGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】算盤の熟練者にとっても使い勝手が良い算盤に
近似した繰り上げ、繰り下げ動作を実現しうる桁の入力
装置を提供する。 【構成】各桁において、入力キーが操作される毎にこの
直接操作された入力キーの前記発光部3が、点灯、消灯
を交互に繰り返すとともに、前記各桁の第1〜第4の1
珠キーのうち、発光部3が点灯中の1珠キーK1〜K4
を押圧することにより、その桁における1珠キーよりも
下位の全ての1珠キーの発光部3を消灯させる繰り下げ
動作と、発光部3が消灯中の1珠キーを押圧することに
より、その桁における1珠キーよりも上位の1珠キーの
発光部を点灯させる繰り上げ動作とを行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は算盤の熟練者にとっても
使い勝手が良い算盤に近似した繰り上げ、繰り下げ動作
を実現しうる桁の入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子計算機等における数値の桁を
入力しうる入力装置としては、0〜9の数に夫々対応し
た数値キーを順次押圧操作するものが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
入力装置は、入力すべき数値データを、位取りを無視し
た0〜9の数字の羅列として取り扱うため、例えば10
桁以上にも桁数が増加すると入力時に桁誤りを生じ易
く、正確なデータを入力しえず、又「0」の入力を必要
とするなど入力時間を大とする。
【0004】他方、算盤は、数値を常に位の観念を持っ
て扱う点で、又「0」を入力しない点では前記入力装置
に優れるものの、算盤の入力結果や計算結果はそれ自体
人間により読みとり可能であるに留まり、これを直接電
子計算機やCPUなどを用いた演算に利用することはで
きず汎用性に劣るという問題がある。
【0005】本発明は、かかる問題に鑑み案出されたも
ので、入力すべき数値を位の観念を持って取り扱いで
き、又繰り上げ、繰り下げ動作といった算盤の利点をそ
のまま実現しうるとともに、入力結果を直接電子計算機
やCPUなどによる演算にも利用可能とし、さらにその
演算結果の表示も可能な桁の入力装置を提供することを
目的としている。加うるに、処理速度の高速化を図るべ
くハードウエアのみによって桁の入力装置を可能とし、
そのハードウエアの集積化をも達成しうる桁の入力装置
を提供することをも目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、本体部の表面
に、算盤の5珠、1珠に対応して配される5の値を示す
1つの5珠キー、この5珠キーの下方位置に順次配され
るそれぞれ1の値を示す第1の1珠キー、この第1の1
珠キーよりも下位の第2の1珠キー、この第2の1珠キ
ーよりも下位の第3の1珠キー、この第3の1珠キーよ
りも下位の第4の1珠キーからなる入力キーと、この入
力キー毎に設けられた発光部と、前記各入力キー毎に設
けられかつこの入力キーを操作することにより入力キー
に対応した操作状態を示すキー操作信号を出力するスイ
ッチとを有する複数桁の桁入力部、前記各桁入力部の全
てのスイッチのキー操作信号を、入力される時分割され
た走査信号に基づいて順次受け取り、かつこの受け取っ
た前記キー操作信号を順次出力しうるキーマトリック
ス、このキーマトリックスから出力される前記各入力キ
ーのキー操作信号をクロック信号として入力し、かつこ
のクロック信号の入力により前記各入力キーの状態を、
信号を交互に反転させることによりキー状態信号として
記憶保持しうるキー状態出力端子を有する前記5珠キー
と第1〜4の1珠キーに対応した1つの5珠キー用Dフ
リップフロップと4つの第1〜4の1珠キー用Dフリッ
プフロップとを有するキー状態保持回路、この5珠キー
及び第1〜4の1珠キー用Dフリップフロップの記憶保
持される各入力キーのキー状態信号を各入力キー毎に記
憶しうるレジスタを前記複数桁設けたレジスタマトリッ
クス、及び、前記レジスタマトリックスから桁の各キー
状態信号を順次読み出して、この信号に対応して各入力
キーの前記発光部を発光させかつ消灯させる発光表示マ
トリックスを有することにより、前記各桁において、入
力キーが操作される毎にこの直接操作された入力キーの
前記発光部が、点灯、消灯を交互に繰り返すとともに、
前記第1〜4の1珠キーの操作時において、操作された
桁のレジスタマトリックスの第3の1珠キーのキー状態
信号が前記発光部を点灯させている信号状態であると
き、又は前記キーマトリックスから前記第1の1珠キー
が操作されたキー操作信号が出力されたとき、のいずれ
かの状態を検知することにより、操作された入力キーよ
りも前記下位の入力キーの前記Dフリッププロップへ出
力されてキー状態信号を反転させる繰り下げ決定信号を
出力し、かつ、前記状態の非検知により操作されたキー
よりも上位のキーの前記Dフリップフロップへ出力され
てキー状態信号を反転させる繰り上げ決定信号を出力す
る動作判別回路を具えることにより、前記各桁の第1〜
第4の1珠キーのうち、発光部が点灯中の1珠キーを押
圧することにより、その桁における1珠キーよりも下位
の全ての1珠キーの発光部を消灯させる繰り下げ動作
と、発光部が消灯中の1珠キーを押圧することにより、
その桁における1珠キーよりも上位の1珠キーの発光部
を点灯させる繰り上げ動作とを行なう桁の入力装置を基
本としている。
【0007】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づき説明す
るが、その説明に先立って、先ず第1に、本発明でいう
繰り上げ、繰り下げという概念を説明し、第2に前記繰
り上げ、繰り下げは、如何なるキー操作が行われた場合
に実現させるのか、その判断条件を中心に説明する。
【0008】周知のように算盤は、1つの5珠とその下
に配される4つの1珠(以下、上から順次第1、第2、
第3、第4の1珠という。)とから1桁の値を表示しう
るように構成されており、例えば4を置数する場合は、
第4の1珠を上に向けて押し上げることにより、全ての
1珠を押し上げしうる。つまり、1回の手指操作にて当
該桁に「4」を表示構成する。これが算盤でいう繰り上
げ動作である。
【0009】他方、かかる4を表示する状態から、この
表示を「0」に変化させる場合、第1の1珠を下方に向
けて押し下げることにより、全ての1珠を押し下げしう
る。これが算盤でいう繰り下げ動作である。このことか
ら明らかな如く、算盤でいう繰り上げ、繰り下げ動作と
は、直接操作される珠以外の珠の位置をも変化させるの
である。
【0010】次に、本発明の桁の入力装置は、算盤とは
異なり、図1に示す如く、算盤の珠に相当するものとし
て、算盤の珠と略同様に配置されかつ点灯、消灯自在な
発光部3を表面に有する5の値を示す1つの5珠キーK
5と、この5珠キーK5の下に順次配される1の値を示
す第1〜第4の4つの1珠キーK1、K2、K3、K4
キーが設けられている。
【0011】又前記発光部3が点灯している入力キー
は、算盤でいう珠が上に押し上げられている状態(5珠
は1珠とは反対で押し下げられている状態を示し、以下
同様。)に相当し、かつ発光部3が消灯しているキー
は、算盤で珠が押し下げられている状態に対応する。つ
まり、算盤の珠の動きを、前記発光部3の点灯、消灯に
よりイメージ的に表示しているのである。
【0012】さらに、前記入力キーは、手指により直接
押圧操作されることによりその入力キーの発光部3の点
灯、消灯を交互に繰りかえす。このとき、算盤で説明し
たように、桁の表示が0(発光部3が全て消灯している
状態)である場合に4の値を入力するときには、最も下
の第4の1珠キーK4を押圧する。すると、第4の1珠
キーK4の発光部3が点灯する他、直接操作されていな
い第1ないし第3の1珠キーK1〜K3の発光部3につ
いても点灯する。これが、本発明でいう「繰り上げ」で
ある。
【0013】同様に、かかる「4」を表示している状態
から、この表示を「0」に変化させる場合、第1の1珠
キーK1を押圧操作すると、この第1の1珠キーK1の
発光部3が消灯する他、直接操作されていない第2ない
し第4の1珠キーK2〜K4の発光部3をも消灯するよ
うに構成されている。これが本発明でいう「繰り下げ」
である。
【0014】ここで、桁において、前記5珠キーK1、
第1ないし4の1珠キーK1〜K4の発光部3が算盤の
ように繰り上げ、繰り下げ動作のいずれを行わせるのか
に関し、如何なる判断条件が存在するのかを調べた結
果、5珠キーK5については、操作により発光部3の点
灯、消灯繰り返すのみで足り、繰り上げ、繰り下げとい
った動作には関係がなく、他の第1ないし4の1珠キー
K1〜K4については表1のようにな動作の必要性が判
明した。
【0015】
【表1】
【0016】表1から明らかなように、桁の値が
「0」、「1」、「3」、「4」であるとき、第3の1
珠キーK3の状態がLレベルのとき繰り上げ動作のみが
必要となる一方、第3の1珠キーの状態がHレベルのと
きは繰り下げ動作のみが必要なことが理解できる。なお
発光部3は、Hレベルで点灯、Lレベルで消灯する場合
を示している。
【0017】ところが、桁の値が「2」であるとき、第
3の1珠キーK3の状態がLレベルのときでも、繰り上
げ動作と繰り下げ動作の両動作が必要となり、未だ判断
条件が十分ではない。しかし、かかる場合でも、第1の
1珠キーK1の操作がなされているとき、即ち第1の1
珠キーK1の発光部3が変化しようとしているときには
繰り下げであるという条件を加えれば、全ての桁の値に
対し、繰り上げ、繰り下げ動作を行えばよいのかの判断
が可能となる。
【0018】上記を整理すると、第3の1珠キーK3
の状態がHレベルのとき、第1の1珠キーK1の操作
がなされているとき、のいずれかの場合には桁の変化は
繰り下げのみが必要となり、これ以外は繰り上げで足り
るのである。
【0019】以下、上記の繰り上げ、繰り下げという概
念及びこの繰り上げ、繰り下げのいずれをキーの操作時
に実行するかの前記2つの判断条件を踏まえて、これら
を具体的に実現しうるハードウエアについて詳細に説明
する。
【0020】本実施例では、桁の入力装置1は、その外
観を図1に示すように卓上の電子算盤CLとして採用さ
れたものを例示しており、本体部2の表面に、算盤の5
珠、1珠に対応して配される5の値を示す1つの5珠キ
ーK5と、この5珠キーの下方位置に順次配されるそれ
ぞれ1の値を示す第1の1珠キーK1、この第1の1珠
キーよりも下位の第2の1珠キーK2、この第2の1珠
キーよりも下位の第3の1珠キーK3、この第3の1珠
キーよりも下位の第4の1珠キーK4を有する入力キー
と、この入力キー毎に設けられた発光部3と、前記各入
力キー毎に設けられかつこの入力キーを操作することに
より入力キーに対応した操作状態としてのキー操作信号
S1を出力するスイッチSW1〜SW5(図2に示す)
とを有する桁入力部5が複数桁、本実施例では20桁設
けられて構成される。
【0021】前記入力キーは、本実施例では、縦長の矩
形状をなしこの電子算盤CLを操作状態の正面から見た
図1において、上から5珠キーK5、第1の1珠キーK
1、第2の1珠キーK2、第3の1珠キーK3、第4の
1珠キーK4の順で配設されている。なお、前記下位と
いう概念とは逆に、第4の1珠キーK4の上位とは、第
1〜第3の1珠キーを示す。
【0022】又入力キーには、本実施例ではキー毎に発
光ダイオード等からなる点灯消灯自在な発光部3が外部
から容易に視認しうるように設けられている。尚このよ
うに、発光部3は、本実施例のように入力キーから露出
させて設ける他、入力キーを透光性の材質で構成したと
きにはその内部に収納しても良い。つまり発光部3が点
灯しているのか、消灯しているのかを電子算盤CLの使
用時に外部から確認しうることが必要である。なお発光
部3は、前記した発光ダイオードに代わるものとして、
液晶のように色の変化が電気信号で制御できるものを利
用してもよい。
【0023】又本実施例では、5珠キーK5と第1の1
珠キーK1との間隙は、他のキーとの間隙よりも大とし
て、両キーの差異を明確とするとともに、各キーの表面
には、その識別性を高めるような文字、図柄等の表示を
適宜付してもよく又省略しても良い。
【0024】前記各スイッチSW1〜SW5は、プルア
ップ抵抗Rにより非操作状態でHレベルに吊られてお
り、前記入力キーが押圧されたときに各入力キー毎の操
作信号S1を出力しうるように構成されている。
【0025】次に、図2乃至3に示すように、本実施例
の電子算盤CLは、内部電子回路としてキーマトリック
ス6と、1つの5珠キー用Dフリップフロップ16と4
つの第1〜4の1珠キー用Dフリップフロップ17〜2
0を有するキー状態保持回路7と、レジスタを前記複数
桁設けたレジスタマトリックス9と、このレジスタマト
リックス9から桁の各キー状態信号を順次読み出して各
入力キーの前記発光部3を点灯、消灯しうる発光表示マ
トリックス10と、後述する繰り下げ、繰り上げを決定
しかつ実行する動作判別回路11とを具えるとともに、
これらの間の信号伝達タイミングなどを制御しうる時分
割の走査信号SCNなどを出力しうる制御回路12を有
している。
【0026】前記キーマトリックス6は、図4に示すよ
うに全てのスイッチSW1…を格子状に接続する回路網
からなり、前記制御回路12が発する前記走査信号SC
Nの入力により全ての桁を順次1桁づつ選択し、かつこ
の桁の各スイッチSW1…のキー操作信号SS1を順次
受け取り、しかもこの受け取った前記キー操作信号SS
1を、本実施例では桁毎に順次キー入力回路13(図2
に示す)へと出力する。
【0027】このキー入力回路13は、前記各入力キー
が、所定の時間押圧操作されたか否かを判別し、所定の
時間以上操作されていればその操作をキー操作とみな
す、いわゆるチャタリングを吸収するものである。
【0028】又このキー入力回路13により、キー操作
と判断されたキー操作信号SS1は、本実施例では各入
力キー毎に二分され、それぞれの一方のキー操作信号S
1は、NOT回路G1、NOR回路G2を経て、信号の
状態を反転させた信号S2、S3としてレジスタマトリ
ックス9へと入力され、かつ他方のそれぞれのキー操作
信号S1は本実施例では後述するキー重複操作防止回路
14へと出力される。
【0029】前記レジスタマトリックス9は、図5に示
すように、例えば7ビットのデータを記憶しうるDフリ
ップフロップ群9A…からなるレジスタRGを前記桁数
に応じた20個設けることにより構成される。このDフ
リップフロップ群9A…は、前記走査信号SCNがクロ
ック入力され、又D端子にはデータバスを介して前記信
号S2、S3と、後述するキー状態信号ST1が入力さ
れ、又Q端子は前記クロック入力によりD端子に入力さ
れている前記信号S2、S3、キー状態信号ST1を記
憶保持し、かつ夫々信号OS2、OS3、キー状態信号
ST2として出力しうる。
【0030】又本実施例ではレジスタRGの7ビット
中、上位1ビット目に前記5珠キーK5のキー操作信号
S1を反転させたNOT回路G1の出力たる信号S2
が、上位2ビット目には、第1〜4の一珠キーのキー操
作信号S1のNOR回路G2の出力である信号S3がそ
れぞれ記憶領域を異にして記憶保持される。なお残りの
5ビットには、適宜各入力キーのキー状態信号ST1が
記憶保持されている。
【0031】前記発光表示マトリックス10は、前記レ
ジスタマトリックス9から出力される各キー状態信号S
T2を順次読み出し、かつ発光駆動部20を経由して本
実施例ではこのキー状態信号ST2がLレベルのとき
に、対応する入力キーの前記発光部3を点灯させ、かつ
Hレベルのときに前記発光部3を消灯させるように構成
されている。
【0032】前記キー重複操作防止回路14は、各キー
入力回路13からのキー操作信号S1出力と、前記レジ
スタマトリックス9にキー操作信号S1を反転して記憶
された上位1ビット目、2ビット目から出力される信号
OS2又はOS3との論理積出力たる有効キー操作信号
SP1を出力する5つのAND回路G3〜7により構成
されている。
【0033】いま例えば、前記走査信号SCNにより任
意の桁においてキー入力回路13から5珠キーのキー操
作信号S1(Hレベル)が出力されると、その信号の一
方は前記NOT回路G1により反転した信号S2(Lレ
ベル)として当該桁の前記レジスタRGの上位1ビット
目に記憶保持される。
【0034】又かかる保持されたLレベルの信号S2
は、OS2としてレジスタマトリックス9の出力側より
読み出され前記AND回路G3の一方の端子に入力され
る。従って、走査信号SCNの複数スキャニングに亘っ
て5珠キーK5を押し続けているような場合には、AN
D回路G3の一方の出力端はLレベルとなり、このAN
D回路G3は有効キー走査信号SP1(Hレベル)を一
旦出力した後は再度出力しない。つまり、この5珠キー
K5から手を離すまでのキー入力操作は1回に限定さ
れ、重複操作が禁止されるのである。
【0035】なお、第1〜4の1珠キーK1〜4につい
ても同様である。ただし、本実施例では5珠キーK5と
第1ないし4の1珠キーK1〜4とはレジスタRGの記
憶領域を異ならしめていることにより、第1ないし4の
1珠キーK1〜4内の一つの入力キーと、5珠キーK5
との関係では重複操作が可能となり、例えば、「9」を
置数する際など、5珠キーK5と第4の1珠キーK4と
を同時に操作してキー入力を可能とし、入力速度を向上
しうる点で好ましい。
【0036】前記AND回路G3〜7から出力される有
効キー操作信号SP1は、キー状態保持回路7に出力さ
れる。このキー状態保持回路7は、前記5珠キーと第1
〜第4の1珠キーに対応した1つの5珠キー用Dフリッ
プフロップ16と4つの第1〜4の1珠キー用Dフリッ
プフロップ17〜20を有する。
【0037】前記各Dフリップフロップ16〜20は、
キー重複動作防止回路14の前記各AND回路G3〜7
から出力される有効キー操作信号SP1をクロック信号
として入力するとともに、この有効キー操作信号SP1
の入力によりD端子への入力信号をキー状態信号出力端
子としてのQ端子で保持かつ出力でき、又Q−端子には
このQ端子の反転信号を出力する(なお、D端子、Q端
子、Q−端子は、第4の1珠キー用Dフリップフロップ
20についてのみ表示)。
【0038】前記各Dフリップフロップ16〜20のキ
ー状態信号出力端子たるQ端子の信号を反転させたQ−
端子の出力は、この各Dフリップフロップ16〜20の
D端子、及び3ステートパッファG13を介して前記レ
ジスタマトリックス9のDフリップフロップ群9A…の
D端子にそれぞれ入力されている。従って、レジスタマ
トリックス9では、Dフリップフロップ16〜20のD
端子とは反転した信号レベルのキー状態信号ST1とし
て記憶している。
【0039】又前記Dフリップフロップ16〜20は、
本実施例ではLレベルの信号を入力されることにより前
記Q端子の信号状態を強制的にHレベルとするセット端
子Pと、同Lレベルの信号を入力されることにより前記
Q端子の信号を強制的にLレベルとするリセット端子R
とを有している。
【0040】なお本実施例では、前記レジスタマトリッ
クス9から読み出されるキー状態信号ST2は、それぞ
れ後で述べる制御回路12のLレベルのコピー信号CP
との論理積を出力する負論理AND回路G9を経て5珠
キー用及び第1〜4の1珠キー用Dフリップフロップ1
6〜20の各セット端子Pへと入力される。又第1〜3
の1珠キー用Dフリップフロップ17〜19について
は、論理和を出力する負論理OR回路G10〜12を介
在させている。
【0041】なお、3ステートバッファG13は、制御
回路12から出力される通常時Lレベルの信号によりQ
−端子の信号を出力側へと伝達する。
【0042】又前記動作判別回路11は、前記レジスタ
マトリックス9のDフリップフロップ群9A…のQ端子
から読み出される第3の1珠キーK3のキー状態信号S
T2(K3)と、第1の1珠キーK1に対応した前記A
ND回路G4の有効キー操作信号SP1をNOT回路G
15により反転させた反転信号SP1−とを、ともに入
力する負論理OR回路G16を有している。
【0043】かかる構成により、前記負論理OR回路G
16は、第3の1珠キーK1のキー操作信号がLレベル
(発光部3の点灯状態)であるとき、又は前記反転信号
SP1−によって第1の1珠キーK1が操作されたと
き、のいずれかの状態、即ち前に述べた繰り下げを実現
する2条件のいずれかを検知して、Lレベルの繰り下げ
条件信号SDを出力しうる。
【0044】さらに、この繰り下げ条件信号SDは、制
御装置12から出力される繰り下げ実行用のタイミング
信号TDとともに負論理AND回路G17に入力され
る。又この負論理AND回路G17から出力される、L
レベルかつ繰り下げを実行する繰り下げ決定信号Dは、
負論理OR回路G19Aを介して前記第2〜4の1珠キ
ー用Dフリップフロップ18〜20のリセット端子R
に、負論理AND回路G20〜22を介して入力され
る。
【0045】前記負論理AND回路G20の他端には、
第1の1珠キー用Dフリップフロップ17の前記Q端子
出力が入力され、同様に負論理AND回路G21の他端
には、第2の1珠キー用Dフリップフロップ18の前記
Q端子出力が、又負論理AND回路G22の他端には、
第3の1珠キー用Dフリップフロップ19の前記Q端子
出力がそれぞれ入力されている。
【0046】つまり、第2ないし4の1珠キー用Dフリ
ップフロップ18〜20のリセット端子Rには、1つ上
位のDフリップフロップのQ端子出力及び負論理OR回
路G19Aの出力の論理積(負論理)が入力されてい
る。
【0047】さらに前記第1〜3の1珠キーのキー状態
信号ST2が負論理AND回路G9を介して入力される
負論理OR回路G10〜12には、他端側の入力信号と
して、負論理AND回路G24〜G26の出力信号が入
力される。
【0048】前記負論理AND回路G24は、制御回路
12から出力されるLレベルの繰り上げ用のタイミング
信号TUと、第2の1珠キー用Dフリップフロップ18
のQ−端子出力信号が入力され、同負論理AND回路G
25は、前記タイミング信号TUと、第3の1珠キー用
Dフリップフロップ19のQ−端子出力が、さらに負論
理AND回路G26は、前記タイミング信号TUと、第
4の1珠キー用Dフリップフロップ20のQ−端子の出
力がそれぞれ入力されている。
【0049】又前記負論理OR回路G10〜12の出力
信号は、それぞれ第1〜3の1珠キー用Dフリップフロ
ップ17〜19の前記セット端子Pへと入力される。
【0050】従って、第1ないし第3の1珠キー用Dフ
リップフロップ17〜19のセット端子Pには、1つ下
位のDフリップフロップのQ−端子出力及び繰り上げ用
のタイミング信号TUとの論理積(負論理)が入力され
る。
【0051】又前記制御装置12は、各回路のタイミン
グなどを制御する時分割された走査信号SCN、各桁の
値を初期化する桁クリア信号AC、前記レジスタマトリ
ックス9から出力される任意の桁におけるキー状態信号
ST2を各Dフリップフロップ16〜20のQ端子にコ
ピー指令を行うコピー信号CP、前記桁の繰り下げ動作
を確認する繰り下げ用のタイミング信号TD、同じく桁
の繰り上げ動作用のタイミング信号TU、前記3ステー
トバッファの信号伝達を制御する通常時にLレベルの内
部・外部制御信号BF及び全ての状態を初期化するリセ
ット信号RTを出力するとともに、有効キー操作信号S
P1を負論理OR回路G29を介してキー状態変化があ
ったことをこの制御装置に知らせる割り込み信号IPが
入力されている。
【0052】このように構成された本発明の桁の入力装
置1の動作について、任意の桁に「4」を置数する場合
を図6のタイミングチャートを参照しつつ説明する。
【0053】桁の入力装置1の電源スイッチPWをオン
にすると、制御回路12からは先ずLレベルのリセット
信号RTが走査信号SCNが全桁を一循する期間出力さ
れる。このリセット信号RTは、2つの負論理OR回路
G19A、G19Bに夫々入力され、その結果前記2つ
の負論理OR回路G19A、G19BからはLレベルの
信号が出力される。
【0054】このLレベルの信号は、5つの各Dフリッ
プフロップ16〜20のリセット端子Rへと入力され、
5珠キー用及び第1の1珠キー用Dフリップフロップ1
6、17のQ端子の出力を強制的にLレベル、Q−端子
の出力をHレベルとする。
【0055】又第2の1珠キー用Dフリップフロップ1
8は、前記負論理OR回路G19Aから出力されるLレ
ベルの信号と第1の1珠キー用Dフリップフロップ17
のQ端子出力(Lレベル)をともに入力される負論理A
ND回路G20のLレベルの出力がリセット端子Rに入
力されることにより、Q端子出力をLレベルとする。同
様に、第3ないし第4の1珠キー用Dフリップフロップ
19、20のリセット端子RについてもLレベルが出力
される。つまり、全てのDフリップフロップ16〜20
のQ端子出力はLレベルに初期化される。
【0056】かかる全てのDフリップフロップ16〜2
0のQ−端子出力(Hレベル)は、常時Lレベルの内部
・外部制御信号BFによりゲートを開いた3ステートバ
ッファG13を経由し、レジスタマトリックス9の該当
桁におけるDフリップフロップ群9A…のD端子へ入力
される。
【0057】又制御回路12からは常時規則的な周期で
順次1桁目から20桁目までを繰り返し走査する走査信
号SCNが出力されており、この時分割の走査信号SC
Nは、夫々キーマトリックス6及びレジスタマトリック
ス9に入力され、キーマトリックス6ではこの走査信号
SCNにより任意の桁の各キーのキー操作信号SS1を
逐次得る。
【0058】他方、レジスタマトリックス9は、前記走
査信号SCNを各Dフリップフロップ群9A…のクロッ
ク信号として入力することにより、前記リセット信号R
Tにより初期化された各Dフリップフロップ16〜20
のQ端子の信号が反転したQ−端子のHレベル信号が、
このDフリップフロップ群9A…へ保持されかつQ端子
に出力されて、Dフリッププロップ16〜20同様全て
が初期化される。なおタイミング的には、保持されて1
走査周期後に出力される。
【0059】さらに、制御回路12は、各桁が選択され
た最初の時点で桁の値を初期化するLレベルの桁クリア
信号ACを出力する。この桁クリア信号ACは、前記リ
セット信号RTと同様に2つの負論理OR回路G19
A、G19Bに入力されて、全てのDフリップフロップ
16〜20のQ端子出力をLレベルに初期化する。
【0060】次に制御回路12は、Lレベルのコピー信
号CPを出力する。このコピー信号CPは、前記負論理
AND回路G9の一端に入力されるが、前記レジスタマ
トリックス9のDフリップフロップ群9A…のQ端子は
全てHレベルであるため、第1から第5のDフリップフ
ロップのセット端子にはLレベルの信号は出力されず信
号状態は変化しない。なお、レジスタマトリックス9の
各桁の7ビットレジスタのうち、前記キー重複動作防止
回路14に使用する上位2ビットは、NOT回路G1、
NOR回路G2により反転されたHレベルの信号S2、
S3として記憶保持されている。
【0061】かかる状態で任意の桁に「4」の値を入力
するには、桁の第4の1珠キーK4を手指により押圧す
る。この操作はキーマトリックス6により検知されるこ
とにより、キー入力回路13からHレベルの第4の1珠
のキーK4のキー操作信号S1が出力される。
【0062】かかる第4の1珠のキーK4のキー操作信
号S1は、二分され一方は、AND回路G7の一方の端
子に入力される。又このAND回路G7の他方の端子に
は、前記レジスタマトリックス9の上位2ビット目の位
置にて出力側から読み出されたHレベルの信号OS3が
入力され、両信号の論理積出力であるHレベルの有効キ
ー操作信号SP1が前記AND回路G7から出力され
る。
【0063】他方、二分された他方の第4の1珠のキー
操作信号S1は、NOR回路G2を経て反転され、レジ
スタマトリックス9の上位2ビット目の位置に記憶さ
れ、次回以後、この桁の走査時には、Lレベルの信号O
S3として読み出される。
【0064】従って、この第4の1珠キーK4を押し続
け、この桁の次回の走査時に連続して第4の1珠キーの
キー操作信号S1がキー入力回路13から出力された場
合であっても、前記AND回路G7の一端には、前記記
憶保持されて読み出されたLレベルの信号OS3が入力
される結果、AND回路G7からは有効キー操作信号S
P1は、最初の一回のみしか出力されないことによりキ
ーの重複操作を防止しうる点で好ましい。
【0065】さらに、AND回路G7から出力されたH
レベルの有効キー操作信号SP1は、キー状態保持回路
7の第4の1珠キー用Dフリップフロップ20のクロッ
ク端子に入力される。この入力により、第4の1珠キー
用Dフリップフロップ20は、このクロック信号の立ち
上がりエッジの時点で、現在のD端子(即ち、Q−端
子)の状態、即ちHレベルの信号をQ端子に出力し、か
つこの反転信号即ちLレベルの信号をQ−端子に出力保
持する。
【0066】次に制御回路12は、先ずLレベルの繰り
下げ用のタイミング信号TDを出力する。このタイミン
グ信号TDは、負論理AND回路G17の一端に入力さ
れる。又この負論理AND回路G17の他端には、繰り
下げを行うか否かを決定する前記した負論理OR回路G
16の出力が入力されている。
【0067】前記負論理OR回路G16は、レジスタマ
トリックス9のDフリップフロップ群9A…から読み出
された前記第3の1珠キーの状態を反転して示すキー状
態信号ST2(K3)と、第1の1珠キーK1のキー操
作信号S1の反転した信号SP1−を入力としている。
ここで、前記第3の1珠キーK3の状態を示すキー状態
信号ST2(K3)はHレベルであり、又第1の1珠キ
ーK1は、この場合操作されていない結果、信号SP1
−はHレベルとなる。
【0068】したがって、かかる場合には前記繰り下げ
の2条件をいずれも充足せず、繰り下げを行う負論理O
R回路G16からのLレベル信号は出力されず、Hレベ
ル出力となる。又かかるHレベルの出力を一方の端子に
入力する負論理AND回路G17も、Hレベルの信号を
出力し、これを一端に入力している負論理OR回路G1
9Aは、他のリセット信号RT、桁クリア信号ACがと
もにHレベルであるためHレベルの信号を出力する。
【0069】よって、負論理AND回路G20〜22の
出力は全てHレベルとなり、第1ないし4の1珠キー用
Dフリップフロップ18〜20のリセット端子RにはL
レベルの信号は出力されない。つまり、この場合には、
繰り下げ動作を行わないのである。
【0070】次に制御回路12は、Lレベルの繰り上げ
用のタイミング信号TUを出力する。このタイミング信
号TUは、前記負論理AND回路G24〜26の一端に
入力される。又負論理AND回路G24〜26の他端に
は、前記したように第2ないし4の1珠キー用Dフリッ
プフロップ18〜20のQ−端子出力が入力されてい
る。
【0071】従って、前記のように第4のDフリップフ
ロップのQ−端子は、キー操作によりLレベルを保持し
ているため、前記負論理AND回路G26はLレベルの
繰り上げ決定信号Uを、負論理OR回路G12へと出力
する。
【0072】負論理OR回路G12は、前記Lレベルの
繰り上げ決定信号Uを受けて第3の1珠キー用Dフリッ
プフロップ19のセット端子PにLレベルの信号を出力
し、第3の1珠キー用Dフリップフロップ19は、強制
的にそのQ端子がHレベルに、又Q−端子がLレベルへ
と変化しかつその状態が保持される。
【0073】又この第3の1珠キー用Dフリップフロッ
プのQ−端子からのLレベルの出力は、前記Lレベルの
繰り上げ用のタイミング信号TUとにより、負論理AN
D回路G25からLレベルの繰り上げ決定信号Uを出力
させる。かかる繰り上げ決定信号Uを入力された負論理
OR回路G11は、第2の1珠キー用Dフリップフロッ
プ18のセット端子PにLレベルの信号を出力する。よ
って、第2の1珠キー用Dフリップフロップ18につい
ても、強制的にそのQ端子がHレベルに、又Q−端子が
Lレベルへと変化しかつその状態が保持される。
【0074】さらにこの第2の1珠キー用Dフリップフ
ロップ18のQ−端子からのLレベルの出力は、前記タ
イミング信号TUとにより、負論理AND回路G24か
らLレベルの繰り上げ決定信号Uを出力させる。かかる
繰り上げ決定信号Uを入力された負論理OR回路G10
は、第1の1珠キー用Dフリップフロップ17のセット
端子PにLレベルの信号を出力し、そのQ端子がHレベ
ルに、又Q−端子がLレベルに保持されるのである。
【0075】次に、制御回路12は、この桁の走査を終
了するため時分割走査信号SCNをLレベルからHレベ
ルへ変化させる。この時分割走査信号のLレベルからH
レベルへの変化の時点でレジスタマトリックス9のDフ
リップフロップ群9A…は、現在の5珠キー用及び第1
ないし4の1珠キー用Dフリップフロップ16〜20の
Q−端子の出力を自らのQ端子に反転したキー状態信号
ST1として記憶保持する。つまり、5珠キーは、Hレ
ベル、第1ないし4の1珠キーは全てLレベルとなる。
【0076】さらに発光表示マトリックス10は、レジ
スタマトリックス9の出力側より読み出された各桁のキ
ー状態信号ST2が、5珠キー用及び第1ないし4の1
珠キー用Dフリップフロップ16〜20に読み出される
際に、この信号を二分して取り込み、本実施例では前記
の如くLレベルの入力キーの発光部3を点灯させ、かつ
Hレベルの入力キーの発光部3を消灯させるように構成
されている。
【0077】従って、図7に示すように、任意の桁の第
4の1珠キーK4を押圧操作することのみで、第1ない
し4の1珠キーK1〜K4の全ての発光部3が点灯する
繰り上げ動作を行いうる。このように本発明では、発光
部3が点灯しているキーは、算盤の繰り入れられた珠と
同一のイメージを、珠を動かす算盤とは異なる手段によ
り実現している。
【0078】次に、この「4」が表示された桁を、
「0」の表示に戻す場合について説明する。一般に算盤
においては、かかる場合には、第1の1珠を繰り下げる
ことにより行いうるのと同様に、本発明においても第1
の1珠キーK1を押圧操作することにより行いうる。
【0079】即ち、前記状態から第1の1珠キーK1を
押圧操作した場合には、AND回路G4から有効キー操
作信号SP1が出力され、キー状態保持回路7の第1の
1珠キー用Dフリップフロップ17のクロック端子に入
力される。よって、このDフリップフロップ17は、こ
のクロック信号の立ち上がりエッジの時点で、現時での
D端子の状態、即ちLレベルのQ−端子の状態をQ端子
に出力し、この反転信号即ちHレベルの信号をQ−端子
に出力しかつ保持する。
【0080】又AND回路G4からの出力を二分したH
レベルの有効キー操作信号SP1は、NOT回路G15
によりLレベルに反転されて前記負論理OR回路G16
の一端に入力される。この場合、第1の1珠キーK1の
操作であることにより、前記繰り下げ条件の一つを充足
するため、この負論理OR回路G16からは、Lレベル
の繰り下げ条件信号SDを前記負論理AND回路G17
へと出力する。又負論理AND回路G17は前記Lレベ
ルの繰り下げ決定信号SDを入力されることにより、前
記繰り下げ用のタイミング信号TDの入力により負論理
OR回路G19AにLレベルの繰り下げ決定信号Dを出
力する。
【0081】前記繰り下げ決定信号Dは、第2ないし4
の1珠キー用Dフリップフロップ18〜20のリセット
端子Rに、それぞれ一つ上位のDフリップフロップのQ
端子出力を負論理AND回路G20〜22にともに介在
させて入力している。
【0082】従って、負論理AND回路G20は、負論
理OR回路G19Aが出力するLレベルの信号と、同L
レベルの第1の1珠キー用Dフリップフロップ17のL
レベルであるQ端子出力信号とがともに入力されること
により、前記第2の1珠キー用Dフリップフロップ18
のリセット端子RにLレベルの信号を出力する。つま
り、第2の1珠キー用Dフリップフロップ18は、Q端
子をLレベル、Q−端子をHレベルへと強制的に変化さ
せかつその状態が保持される。
【0083】同様に負論理AND回路G21は、負論理
OR回路G19Aから出力されるLレベルの信号と、同
Lレベルの前記第2の1珠キー用Dフリップフロップ1
8のLレベルであるQ端子出力信号とがともに入力され
ることにより、前記第3の1珠キー用Dフリップフロッ
プ19をリセット端子RにLレベルの信号を出力する。
つまり、第3の1珠キー用Dフリップフロップ19のQ
端子をLレベル、Q−端子をHレベルとする。第4のD
フリップフロップについても同様である。
【0084】以上を整理すると、第1の1珠キーK1を
操作したことにより、5珠キー用Dフリップフロップ1
6については信号状態の変化がなく、そのQ端子はLレ
ベル、Q−端子をHレベルで保持されている。又第1な
いし4の1珠キー用Dフリップフロップ17〜20のQ
端子はLレベル、Q−端子は、すべてHレベルの信号に
変化して保持されている。
【0085】従って、これらのDフリップフロップのQ
−端子出力が、この桁の走査信号SCNの立ち上がり時
点において前記レジスタマトリックス9に記憶される。
又、この状態がレジスタマトリックス9から読み出され
ることにより、当該桁の全ての入力キーの発光部3が消
灯し繰り下げ動作を行いうるのである。
【0086】なお本実施例では、前記AND回路G3〜
7の出力は二分されてNOR回路G29を介して制御回
路12に割り込み信号IPとして入力される。従って、
入力キーの操作がなされたことを随時制御回路12に知
らしめることにより、外部に別設しかつ接続したCPU
において、桁の入力装置から最新のキーの状態を読み込
む読み込みタイミング、又その逆の書き込みタイミング
といったインターフェースを容易として汎用性を高めう
る。
【0087】又本実施例では特に集積化しやすい素子を
用いたハードウエアからなるものを例示しており、特に
図2の1点鎖線部分は、独立したコンデンサや抵抗とい
った集積化に不向きな素子を用いていないことにより、
かかる部分の集積化が容易に実現でき、低コスト、装置
の小型化に寄与しうることはいうまでもない。
【0088】以上の他、本実施例では図2に示すように
外部に別設したCPUを設けてこれを接続している。従
って、発光部3の点灯、消灯をキー操作によることなく
外部のCPUより強制的に行わしめることができる。こ
のとき、制御装置とはインタフェース信号CTLにて相
互に通信でき、例えばCPUから前記強制的に発光部3
を点灯させるときは、内部、外部制御信号BFをHレベ
ルとすれば、キー操作を無効とすれば良い。したがって
電子算盤CLの利用者は、例えば発光する入力キーを追
って押す動作を行えば、算盤の置数する際の算盤練習機
として利用でき、又LCD表示器などを付加して、各桁
の値を数字により表示することにより視認性を高めかつ
算盤初心者の操作性を補助しうるものなど本発明は種々
の態様に変形しうる。
【0089】
【発明の効果】叙上の如く、本発明によれば入力すべき
数値データの各桁は、複数個設けられた夫々の桁入力部
に入力しうる結果、数値データを常に位取りの観念を持
って取り扱いでき、桁数の増加による桁誤りを発生を少
なくでき、またキーに設けられた発光部の点灯、消灯に
より、算盤の珠の動きと近似したイメージを表現しうる
ため、外部から入力結果を容易に確認でき、しかも算盤
の熟練者による使い勝手を高めうる。
【0090】さらに本発明の桁の入力装置は、外部との
インターフェースが可能となり、桁の入力結果を電子計
算機、CPUなどによる演算や、その結果表示にも容易
に利用でき、又ハードウエア資源のみによって桁の入力
装置を実現でき電子回路の集積化をも可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す平面図である。
【図2】本実施例の電気的全体ブロック図である。
【図3】本実施例の電気回路図である。
【図4】キーマトリックスを説明する回路図である。
【図5】レジスタマトリックスを説明する回路図であ
る。
【図6】本実施例のタイミングチャートである。
【図7】本発明の作用を説明する線図である。
【符号の説明】
2 本体部 3 発光部 SW1〜5 スイッチ 5 桁入力部 6 キーマトリックス 7 キー状態保持回路 9 レジスタマトリックス 10 発光表示マトリックス 11 動作判別回路 12 制御回路 13 キー入力回路 14 キー重複操作防止回路 16 5珠キー用Dフリップフロップ 17 第1の1珠キー用Dフリップフロップ 18 第2の1珠キー用Dフリップフロップ 19 第3の1珠キー用Dフリップフロップ 20 第4の1珠キー用Dフリップフロップ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体部の表面に、算盤の5珠、1珠に対応
    して配される5の値を示す1つの5珠キー、この5珠キ
    ーの下方位置に順次配されるそれぞれ1の値を示す第1
    の1珠キー、この第1の1珠キーよりも下位の第2の1
    珠キー、この第2の1珠キーよりも下位の第3の1珠キ
    ー、この第3の1珠キーよりも下位の第4の1珠キーか
    らなる入力キーと、この入力キー毎に設けられた発光部
    と、前記各入力キー毎に設けられかつこの入力キーを操
    作することにより入力キーに対応した操作状態を示すキ
    ー操作信号を出力するスイッチとを有する複数桁の桁入
    力部、 前記各桁入力部の全てのスイッチのキー操作信号を、入
    力される時分割された走査信号に基づいて順次受け取
    り、かつこの受け取った前記キー操作信号を順次出力し
    うるキーマトリックス、 このキーマトリックスから出力される前記各入力キーの
    キー操作信号をクロック信号として入力し、かつこのク
    ロック信号の入力により前記各入力キーの状態を、信号
    を交互に反転させることによりキー状態信号として記憶
    保持しうるキー状態出力端子を有する前記5珠キーと第
    1〜4の1珠キーに対応した1つの5珠キー用Dフリッ
    プフロップと4つの第1〜4の1珠キー用Dフリップフ
    ロップとを有するキー状態保持回路、 この5珠キー及び第1〜4の1珠キー用Dフリップフロ
    ップの記憶保持される各入力キーのキー状態信号を各入
    力キー毎に記憶しうるレジスタを前記複数桁設けたレジ
    スタマトリックス、 及び、 前記レジスタマトリックスから桁の各キー状態信号を順
    次読み出して、この信号に対応して各入力キーの前記発
    光部を発光させかつ消灯させる発光表示マトリックスを
    有することにより、 前記各桁において、入力キーが操作される毎にこの直接
    操作された入力キーの前記発光部が、点灯、消灯を交互
    に繰り返すとともに、 前記第1〜4の1珠キーの操作時において、操作された
    桁のレジスタマトリックスの第3の1珠キーのキー状態
    信号が前記発光部を点灯させている信号状態であると
    き、又は前記キーマトリックスから前記第1の1珠キー
    が操作されたキー操作信号が出力されたとき、のいずれ
    かの状態を検知することにより、操作された入力キーよ
    りも前記下位の入力キーの前記Dフリッププロップへ出
    力されてキー状態信号を反転させる繰り下げ決定信号を
    出力し、かつ、前記状態の非検知により操作されたキー
    よりも上位のキーの前記Dフリップフロップへ出力され
    てキー状態信号を反転させる繰り上げ決定信号を出力す
    る動作判別回路を具えることにより、 前記各桁の第1〜第4の1珠キーのうち、発光部が点灯
    中の1珠キーを押圧することにより、その桁における1
    珠キーよりも下位の全ての1珠キーの発光部を消灯させ
    る繰り下げ動作と、発光部が消灯中の1珠キーを押圧す
    ることにより、その桁における1珠キーよりも上位の1
    珠キーの発光部を点灯させる繰り上げ動作とを行なう桁
    の入力装置。
  2. 【請求項2】前記レジスタマトリックスは、前記キーマ
    トリックスから出力される前記キー操作信号を二分した
    一方の信号を反転させた反転信号を、5珠キーと1珠キ
    ーとに分けて記憶保持しうる少なくとも2つの記憶領域
    を有するとともに、 前記キーマトリックスと前記キー状態保持回路の間に、
    前記走査信号の入力時に前記二分されたキー操作信号の
    他方と、前記レジスタマトリックスに記憶された反転信
    号との論理積を前記Dフリップフロップへのクロック信
    号として出力しうるAND回路を介在させることによ
    り、走査信号の数周期に亘って入力キーを押し続けた場
    合の重複した操作を禁止しうるキー重複操作防止回路を
    含んでなる請求項1記載の桁の入力装置。
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