JPH08110396A - レーザーによる除染方法 - Google Patents

レーザーによる除染方法

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Publication number
JPH08110396A
JPH08110396A JP6246054A JP24605494A JPH08110396A JP H08110396 A JPH08110396 A JP H08110396A JP 6246054 A JP6246054 A JP 6246054A JP 24605494 A JP24605494 A JP 24605494A JP H08110396 A JPH08110396 A JP H08110396A
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JP
Japan
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laser
decontamination
oxide layer
layer
oxide
Prior art date
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Pending
Application number
JP6246054A
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English (en)
Inventor
Minoru Uehara
実 上原
Yuko Kanazawa
祐孝 金沢
Shigeru Yamaguchi
滋 山口
Shoji Shibata
章司 柴田
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 除染と同じレーザー照射装置を利用して、ド
ライな状態で、除染と改質層の形成が行えるレーザーに
よる除染方法を提供する。 【構成】 除染を行う材料15に第1のレーザー光LB
を照射して放射性酸化物層20を除去した後、その放射
性酸化物層20を除去した材料表面に第2のレーザー光
LA を照射すると共に酸化剤などの改質材を供給して表
面改質層21を形成するようにしたことを特徴としてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原子炉の系統機器や配
管内面など金属材料に付着堆積した汚染物質を除去する
ためのレーザーによる除染方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、原子炉の系統機器、配管などの金
属材料に付着堆積した酸化物層に取り込まれている放射
性核種(60Co,58Co,54Mn,51Cr,59Fe等)
をレーザー照射によって除去する方法が特公平1−45
039号公報(発明の名称:レーザによる除染法)に開
示されている。
【0003】この除染方法は、除染する酸化物層の厚さ
より実質的に大きい幅で熱透過を達成するに十分なエネ
ルギ密度のネオジミウムYAGのパルス・レーザ・ビー
ムを、除染する金属材料の酸化物層に走査するようにし
たものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この除
染方法は、放射性核種を取り込んでいない酸化物層も同
時に除去されるため、除染後に酸化剤による酸化膜形成
処理が必要となる。
【0005】この酸化膜は、耐食性によって、放射性核
種の取り込みを抑える働きがあり、除染後、新たに酸化
物を故意に形成するためには、酸化剤をウェット状態で
使用する二次処理が必要となり、ドライプロセスを特徴
とするレーザー除染の優位性が損なわれる。
【0006】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、除染と同じレーザー照射装置を利用して、ドライな
状態で、除染と改質層の形成が行えるレーザーによる除
染方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、除染を行う材料に第1のレーザー光を照射
して酸化物層を除去した後、その酸化物層を除去した材
料表面に第2のレーザー光を照射すると共に酸化剤など
の改質材を供給して表面改質層を形成するようにしたレ
ーザーによる除染方法である。
【0008】
【作用】上記構成によれば、第1のレーザ光で酸化膜を
除去して除染を行った後、第2のレーザー光を照射で酸
化膜などの改質層を形成することで、ドライな環境下
で、除染と表面改質が行え、しかも処理速度の速い除染
作業が可能となる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て詳述する。
【0010】図1は、放射性酸化物層の除去装置を示
し、図2は酸化物形成装置を示している。図1、図2で
は、装置を別々に示しているが、レーザー発生装置10
からのレーザー光を分岐するか、除去物回収装置11と
表面改質用材料供給装置12を一緒に搭載することで実
質的に1台の装置ですむので、機能が同じものは同一の
図面符号で説明する。
【0011】図1、図2において、10はレーザー発生
装置で、例えばCO2 、エキシマ等の気体レーザー、Y
AGレーザー発振器からなる。レーザー発生装置10か
ら発振されるレーザー光Lは、反射鏡13で90度反射
され照射光学装置14で集光されて材料15の表面に照
射される。
【0012】この照射部位置近傍に、図1では、除去物
回収装置11の吸引ノズル16が配置され、図2では、
表面改質用材料供給装置12の供給ノズル17が配置さ
れる。 以上において、先ず図1のレーザー発生装置1
0からのレーザー光Lが反射鏡13で90度反射され、
照射光学装置14で集光されて第1のレーザー光LBと
して照射されると共に材料15に対して矢印18方向に
相対移動され、第1のレーザー光LB の照射で、酸化物
層20を選択的に蒸発、ガス化し、吸引ノズル16より
吸引して除去物回収装置11に回収する。
【0013】酸化物層20は、表層が放射性核種が取り
込まれた放射性酸化物層20aと放射性核種が取り込ま
れていない内層20bからなっているが、放射性酸化物
層20aの厚みは均一でないため、照射する第1のレー
ザ光LB のエネルギーは、放射性酸化物層20aを完全
に除去し得るように、内層20bから放射線が検出され
なくなるまで除去できるように調整する。
【0014】このように酸化物層20を除去した後、図
2に示すように、レーザー発生装置10からのレーザー
光Lが反射鏡13で90度反射され、照射光学装置14
で集光されて第2のレーザー光LA が酸化物除去後の材
料15の表面に照射されると共に矢印19で示すよう
に、材料15に対して相対移動され、同時に表面改質供
給装置12から供給ノズル17より酸化剤などの表面改
質材が供給されて表面改質層21が形成される。
【0015】このように、第1と第2のレーザー光LB
,LA の照射で、放射性酸化物層20aの除去と共に
表面改質層21をドライな状態で行うことができ、放射
性核種を取り込んだ各種配管などの材料の除染に処理速
度が速くしかも、放射性核種の後処理工程が簡単な除染
が行える。
【0016】図3は本発明の他の実施例を示し、除染対
象の配管材30の内周面の除染作業を行う例を示したも
のである。
【0017】この配管材30は、図3(b)に示すよう
に移動台車31に載せて矢印方向32に移動自在にさ
れ、また図3(a)に示すように移動台車31上でロー
ラなどの回転機構33で図示の矢印34のように回転で
きるようになっている。
【0018】レーザー発生装置10からのレーザー光L
の出射口にはガイドパイプ35接続し、そのガイドパイ
プ35内をレーザー光Lが通るようになし、そのガイド
パイプ35内にビーム分割器13A、反射鏡13B、照
射光学装置14A,14Bを設け、ガイドパイプ35を
配管材30の軸心位置に支持させて配管材30の内周面
に除去用レーザー光LB と改質用レーザー光LB を照射
するようにしたものである。
【0019】この図3の実施例において、レーザー発生
装置10からのレーザー光Lは、ビーム分割器13Aで
第1と第2のレーザー光LB ,LA に分割され、第2の
レーザー光LA は、ビーム分割器13Aで90度反射さ
れ、第2のレーザー光LA が反射鏡13Aにより90度
反射され、それぞれ集光レンズなどの照射光学装置14
B,14Aにて集光されて配管材30の内周面に照射照
射される。
【0020】配管材30は、矢印方向32に移動され、
先ず第1のレーザー光LB の照射により、配管材30内
周面の酸化物層20(図1参照)がガス化して除去さ
れ、そのガス化した除去物が吸引ノズル16を介して除
去物回収装置11に回収される。次いで酸化物が除去さ
れた表面が、第2のレーザー光LA の照射で溶融状態に
され、表面改質用材料供給装置22の改質材料供給ノズ
ル17から酸化剤などの改質材料が溶融状態の照射部に
供給されて酸化膜などの表面改質層21(図2参照)が
形成される。
【0021】この図3の実施例では配管材30を矢印方
向32に移動させて内周に付着した汚染を除去した後、
表面改質を行うが、回転機構33で配管材30の回転位
置を替えることで配管材30の全内周面を表面改質する
ことができる。
【0022】このように、図3の実施例によれば、放射
性核種が取り込まれた酸化物20の除去と表面改質層2
5を1台のレーザー発生装置10で同時に行って除染を
行ううことで、耐食性の向上、放射性各種の再取り込み
を抑えることができる。
【0023】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、除染後の
酸化物などの表面改質層の形成において液体の酸化剤な
どを要することなく、ドライな環境下で、除染作業が行
え、遠隔性に優れ、除染能力が高く、処理速度の速い除
染作業が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示し、酸化物除去工程を示
す図である。
【図2】本発明の一実施例を示し、表面改質工程を示す
図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す図である。
【符号の説明】
10 レーザー発生装置 11 除去物回収装置 12 表面改質用材料供給装置 13 反射鏡 14 照射光学装置 15 材料 LB 第1のレーザー光 LA 第2のレーザー光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 滋 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社技術研究所内 (72)発明者 柴田 章司 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社横浜エンジニアリ ングセンター内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 除染を行う材料に第1のレーザー光を照
    射して放射性酸化物層を除去した後、その放射性酸化物
    層を除去した材料表面に第2のレーザー光を照射すると
    共に酸化剤などの改質材を供給して表面改質層を形成す
    ることを特徴とするレーザーによる除染方法。
JP6246054A 1994-10-12 1994-10-12 レーザーによる除染方法 Pending JPH08110396A (ja)

Priority Applications (1)

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JP6246054A JPH08110396A (ja) 1994-10-12 1994-10-12 レーザーによる除染方法

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JPH08110396A true JPH08110396A (ja) 1996-04-30

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001099987A (ja) * 1999-09-28 2001-04-13 Toshiba Corp 原子炉配管内レーザ研磨装置
JP2015037800A (ja) * 2013-08-19 2015-02-26 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 レーザ溶接装置、原子力プラントの炉内構造物の保全方法及びレーザ加工装置
JP2020016530A (ja) * 2018-07-25 2020-01-30 株式会社東洋ユニオン レーザー除染装置、レーザー除染システム及びレーザー除染方法

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JP2015037800A (ja) * 2013-08-19 2015-02-26 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 レーザ溶接装置、原子力プラントの炉内構造物の保全方法及びレーザ加工装置
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