JPH0811017Y2 - 電力ケーブルの垂直支持装置 - Google Patents

電力ケーブルの垂直支持装置

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JPH0811017Y2
JPH0811017Y2 JP1989117291U JP11729189U JPH0811017Y2 JP H0811017 Y2 JPH0811017 Y2 JP H0811017Y2 JP 1989117291 U JP1989117291 U JP 1989117291U JP 11729189 U JP11729189 U JP 11729189U JP H0811017 Y2 JPH0811017 Y2 JP H0811017Y2
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JP
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sheath
cable
locking member
power cable
support device
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JP1989117291U
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JPH0360826U (ja
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裕二郎 泥
博久 官上
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、電力ケーブルの終端部等において、ケーブ
ルシースの収縮移動によるずれを防止する電力ケーブル
の垂直支持装置に関するものである。
[従来の技術] 塩化ビニールやポリエチレン等のケーブルシースを施
した電力ケーブルでは、一般に製造工程においてシース
内に歪が残留し、このため布設後に通電・停電の繰り返
しによるヒートサイクル或いは外気温の変化を経ると、
シースがケーブル長さ方向に収縮を起こすことが知られ
ている。この収縮のために、特にケーブルの終端等では
シースの内側に設けられた遮蔽層が、シースのずれと共
に引っ張られて剥離し、ケーブルの電気的性能に重大な
影響を及ぼす虞れがある。
例えばCVケーブルにおいては、通常ではその終端接続
部は第2図に示すように、ケーブル導体1aの最端部に取
り付けた端子2側から、所定の長さに渡って主絶縁1bが
露出され、その外周に絶縁テープの巻回等により保護層
1cが設けられている。保護層1cの外周には電界を緩和す
るためのストレスコーン3が形成され、更に保護層1cの
下方のケーブルシース1dは含浸黄麻布等のクッション層
1eを介してブラケット4によって把持されている。
上述の構造のケーブル終端部では、ケーブル導体1aは
端子2により溶着すれば確実に固定されるのに対し、ブ
ラケット4のシース1dに対する把持力は充分ではなく、
前述のようにシース1dに収縮が生じた際に、シース1dの
ずれを防止することができない。このため、従来からシ
ース1dと同材質の材料を巻回してシース1dに溶着した
り、又は第3図に示すようにポリオレフィン等の熱収縮
チューブを加熱しシース1dに圧着することにより、シー
ス1dの外周上に環状に係止部5を設け、この係止部5を
ブラケット4に係止してシース1dのずれを引留める固定
装置が提案されている。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、第3図に示すこの従来例では係止部5
とブラケット4の当接面積が小さいため、小面積の当接
部分に大きな圧力が加えられることになる。また、この
圧力は場所によって不均一になり易く、その結果、係止
部5が変形したり、シース1dから分離してシース1dに対
する引留めが不確実となる場合がある。更には、シース
1dが比較的薄いケーブル等では、係止部5との溶着部分
のシース1dが破損して防食性能が損なわれ、ケーブルを
かえって危険な状態にしてしまう虞れもある。
本考案の目的は、上述の従来の問題点を解決し、シー
スのずれ防止を安全、確実に実施できる電力ケーブルの
垂直支持装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するための本考案に係る電力ケーブ
ルの垂直支持装置は、ヒートサイクル或いは外気温の変
化によりケーブル絶縁体及びシースに熱膨張、収縮を生
ずる電力ケーブルをその長手方向を鉛直方向に向けて支
持するための支持装置であって、2つ割りの固定部材
と、該固定部材のケーブル挟持部分に介在し該固定部材
に係止するフランジと内径を可変にするスリットと内周
部に環状凹部とを有する略円筒状の係止部材とから成
り、支持すべき前記電力ケーブルのシース外周上を該シ
ースと同一材料から成り前記係止部材の環状凹部に係合
する環状凸部を形成し、該環状凸部を前記係止部材の環
状凹部により抱合係合することを特徴とする。
[作用] 上記の構成を有する電力ケーブルの垂直支持装置は、
ケーブルシースの外周上を設けた環状凸部と係止部材の
環状凹部が嵌合し、更に係止部材がケーブル固定部材と
係合してその動きを制止する。
[実施例] 本考案を第1図に図示の実施例に基づいて詳細に説明
する。
第1図は本考案に係る電力ケーブルの垂直支持装置の
断面図であり、ケーブル固定部材11は2つの半割り部材
11a、11bから成り、図示しないボルトを介して長手方向
を鉛直方向に向けた電力ケーブル1を挟持するように構
成されており、従来から所謂ブラケット又はクリートと
称されている。電力ケーブル1の上方には図示しない終
端接続部が設けられており、ケーブル固定部材11による
挟持部分のほぼ中心部において、ケーブルシース1dの外
周にシース1dと同材料で断面台形状の凸部12が円周方向
に環状に溶着されている。
また、ケーブル固定部材11と電力ケーブル1の間に
は、硬質合成樹脂や金属等の硬質材料から成る係止部材
13が介在されている。この係止部材13は略円筒状の例え
ば2つ割りでスリット部を有し、外周を圧締することに
より内側の電力ケーブル1を締め込むようにされてお
り、その内周面には電力ケーブル1の凸部12と係合する
環状の凹部13aが形成されている。
更に、ケーブル固定部材11と当接する係止部材13の外
周面の最上部には、外側に向けて突出され、ケーブル固
定部材11の上面と係合して係止部材13の下方への動きを
係止するフランジ13bが設けられている。
上述の構成では、一端をフレームなどに固定されたケ
ーブル固定部材11は電力ケーブル1を所望の位置に把持
すると共に、ケーブルシース1dが収縮して下方に移動し
ようとする場合に、シース1dに溶着された凸部12が係止
部材13の凹部13aにより制止され、更にこの係止部材13
の下方への動きはフランジ13bによりケーブル固定部材1
1により係止される。
この際に、溶着部分である凸部12と係止部材13との当
接面積は大きくとれ、また中心方向に締圧力が掛けられ
ているために、凸部12の変形や破損、或いはシース1dか
らの剥離が防止でき、シース1dのずれ防止が確実に達成
されることになる。
なお、上述の実施例において、係止部材13の内周半径
と電力ケーブル1の外周半径が異なる場合などに、電力
ケーブル1を締結した際の変形等が問題であれば、第1
図に示すように電力ケーブル1と係止部材13の間にクッ
ション層14を設けて、機械的及び電気的に保護、補強す
ることも可能である。この場合のクッション層14には、
例えば熱収縮性の高分子チューブを被せて加熱収縮させ
たものや、或いはブチルゴム等の自己融着テープを巻回
したもの等が望ましく、また必要によっては、接着剤等
を用いて上述の収縮や自己融着力を補強してもよい。
[考案の効果] 以上説明したように本考案に係る電力ケーブルの垂直
支持装置は、大きな収縮力に対してもケーブルに設けた
環状凸部と係止部材に設けた環状凹部との係合により、
ケーブルシースのずれ防止を確実に行うことができ、シ
ースずれに伴うケーブル遮蔽層の剥離や、ケーブルの電
気的性能の劣化による事故を未然に防止できる。また、
係止部材にはスリットを設けているので、ヒートサイク
ルや外気温度の変化によりシースの外径変動が生じても
支持不能になる虞れはない。
【図面の簡単な説明】
図面第1図は本考案に係る電力ケーブルの垂直支持装置
の実施例の断面図であり、第2図は従来の電力ケーブル
の終端接続構造の断面図、第3図は従来の固定装置の断
面図である。 符号1は電力ケーブル、1dはケーブルシース、11はケー
ブル固定部材、12は凸部、13は係止部材、13aは凹部、1
3bはフランジ、14はクッション層である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒートサイクル或いは外気温の変化により
    ケーブル絶縁体及びシースに熱膨張、収縮を生ずる電力
    ケーブルをその長手方向を鉛直方向に向けて支持するた
    めの支持装置であって、2つ割りの固定部材と、該固定
    部材のケーブル挟持部分に介在し該固定部材に係止する
    フランジと内径を可変にするスリットと内周部に環状凹
    部とを有する略円筒状の係止部材とから成り、支持すべ
    き前記電力ケーブルのシース外周上に該シースと同一材
    料から成り前記係止部材の環状凹部に係合する環状凸部
    を形成し、該環状凸部を前記係止部材の環状凹部により
    抱合係合することを特徴とする電力ケーブルの垂直支持
    装置。
JP1989117291U 1989-10-04 1989-10-04 電力ケーブルの垂直支持装置 Expired - Lifetime JPH0811017Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0360826U JPH0360826U (ja) 1991-06-14
JPH0811017Y2 true JPH0811017Y2 (ja) 1996-03-29

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Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS532313U (ja) * 1976-06-22 1978-01-11
JPS5339358U (ja) * 1976-09-10 1978-04-06
JPH0436194Y2 (ja) * 1984-10-25 1992-08-26
JPS62165716U (ja) * 1986-04-10 1987-10-21
JPH0196725U (ja) * 1987-12-18 1989-06-27

Also Published As

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JPH0360826U (ja) 1991-06-14

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