JPH0810300Y2 - 脈波検出装置 - Google Patents

脈波検出装置

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JPH0810300Y2
JPH0810300Y2 JP4326890U JP4326890U JPH0810300Y2 JP H0810300 Y2 JPH0810300 Y2 JP H0810300Y2 JP 4326890 U JP4326890 U JP 4326890U JP 4326890 U JP4326890 U JP 4326890U JP H0810300 Y2 JPH0810300 Y2 JP H0810300Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は脈波検出装置に関し、特に、脈波を安定して
検出し得るとともに被検者に苦痛を与えないようにする
技術に関するものである。
従来の技術 感圧素子が配設された押圧面を有する押圧部材を備
え、その押圧部材を生体表面の動脈上に押圧することに
よりその動脈から発生する脈波を検出する脈波検出装置
が知られている。
考案が解決しようとする課題 ところで、上記押圧部材の押圧面は、通常、その押圧
部材に一体的に設けられた凸部の先端に設けられてお
り、その凸部の突出高さが高い場合には、生体表面から
比較的浅い位置に動脈が位置している場合においては、
押圧部材の凸部の押圧面を生体表面に軽く押圧するだけ
で好適な大きさの脈波が得られて、押圧部材の凸部が設
けられた面(凸部外周側に位置する面)が生体表面から
離隔させられることにより、生体の体動等により押圧部
材の押圧姿勢が傾いて脈波を安定して検出し得ない場合
があった。
一方、凸部の突出高さが低い場合には、凸部の押圧面
だけでなく押圧部材の凸部外周側に位置する面をも生体
表面に確実に押圧することができるため、生体の体動等
により押圧部材の押圧姿勢が傾くことは殆どなく脈波を
安定して検出することができるものの、生体表面から比
較的深い位置に動脈が位置している場合においては、押
圧部材を相当大きな押圧力で押圧しなければ好適な大き
さの脈波を検出できず、押圧部材の凸部外周側に位置す
る面により骨や腱などが強く圧迫されて被検者に苦痛を
与える場合があった。
本考案は以上の事情を背景にして為されたものであっ
て、その目的とするところは、生体表面からの動脈の深
さ位置のばらつきに拘わらず脈波を安定して検出し得か
つ苦痛を与えることのない脈波検出装置を提供すること
にある。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するために、本考案は、感圧素子が配
設された第1押圧面を有する第1押圧部材を備え、その
第1押圧部材を生体表面の動脈上に押圧することにより
その動脈から発生する脈波を検出する脈波検出装置であ
って、(a)前記第1押圧面の外周側に設けられて前記
脈波を検出するためにその第1押圧面と共に前記生体表
面に押圧される第2押圧面を有し、その第1押圧面がそ
の第2押圧面から突出し可能に前記第1押圧部材を内部
に収容する第2押圧部材と、(b)容積可変の液室を備
え、その液室の容積が変化させられるに伴って前記第1
押圧部材の第1押圧面を前記第2押圧部材の第2押圧面
から突き出させる液圧駆動装置と、(c)その液圧駆動
装置の液室へ供給される液体の漏れを検出する液漏れ検
出手段とを含むことを特徴とする。
作用および考案の効果 このように構成された脈波検出装置によれば、第2押
圧部材の内部に第1押圧部材が収容されて、その第1押
圧部材の第1押圧面がその第2押圧部材の第2押圧面か
らの突出し可能とされており、それら第1押圧面および
第2押圧面が脈波を検出するために共に生体表面に押圧
される。このとき、液圧駆動装置の液室の容積を変化さ
せることにより、第1押圧部材の第1押圧面の第2押圧
部材の第2押圧面からの突出し量を調節することができ
る。これにより、生体表面からの脈波の深さ位置が浅い
場合においては、第1押圧面の第2押圧面からの突出し
量を小さくして第2押圧面により生体表面を押圧した状
態で脈波を検出することができるため、被検者の体動等
により第1押圧部材の押圧姿勢が傾くのを好適に防止し
得て脈波を安定して検出し得る。また、生体表面からの
動脈の深さ位置が深い場合においては、第2押圧面によ
り生体表面を強く押圧しなくても、第1押圧面の第2押
圧面からの突出し量を大きくすることにより脈波を好適
に検出し得るため、第2押圧面により骨や腱などが強く
圧迫されて被検者に苦痛を与えるのを回避し得る。
しかも、第1押圧面の第2押圧面からの突出し位置は
液室内の非圧縮性流体である液体により維持されるた
め、その突出し位置を気体により維持する場合に比べ
て、その突出し位置を一層好適に維持し得て脈波を一層
安定して検出し得る。この場合において、液室へ供給さ
れる液体が漏れると、その液漏れが液漏れ検出手段によ
り検出されるので、液漏れにより第1押圧面の第2押圧
面からの突出し位置が変化して不適当な条件で脈波検出
が継続されるのを防止することができる。
実施例 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。
第1図は、本考案の一実施例である脈波検出装置の一
部を構成する脈波検出プローブ8を示す図であって、10
はハウジングである。ハウジング10は、全体として容器
状を成し、その開口端が生体のたとえば手首の体表面12
に対向する状態で装着バンド14によりその手首に着脱可
能に取り付けられるようになっている。
ハウジング10内には、駆動モータ16,送りねじ18,駆動
モータ16の出力軸19と送りねじ18の一端部とを作動的に
連結する減速ギヤユニット20,および有底筒状を成して
底部側において送りねじ18に螺合により取り付けられた
筒状部材22が設けられており、駆動モータ16により送り
ねじ18が回転駆動されることにより、筒状部材22が手首
内の動脈24と略直交する方向において移動させられるよ
うになっている。なお、筒状部材22の両側面には、一対
の案内溝(図示せず)が設けられており、筒状部材22
は、これらの案内溝と、ハウジング10の内壁面に設けら
れた一対のガイドレール26(第1図において一方のみ図
示)とによって、所定の移動ストロークでがたつきなく
直線的に案内されるようになっている。
上記筒状部材22の内部には、ダイアフラム28が固定さ
れており、このダイアフラム28により筒状部材22の底部
側において圧力室30が形成されている。ダイアフラム28
の圧力室30側と反対側の面の中央部には押圧部材31が固
定されている。この押圧部材31は、容器状を成し、底部
側においてダイアフラム28に固定されたケーシング32
と、そのケーシング32の開口端にケーシング32の開口部
を覆うように一体的設けられたリング状板34とから成
る。圧力室30には、第2図に示すように、流体供給源36
から調圧弁38を経て圧力エア等の圧力流体が供給される
ようになっており、これにより、押圧部材31の一部を構
成するリング状板34の押圧面40が圧力室30内の圧力に応
じた押圧力で体表面12に押圧されるようになっている。
上記押圧部材31の内部には、ダイアフラム42を介して
脈波センサ44が相対移動可能に取り付けられており、こ
れらダイアフラム42および脈波センサ44によってケーシ
ング32の底部側に容積可変の液室46が形成されている。
脈波センサ44は、有底の筒状部48と、その筒状部48の開
口端に一体に設けられたフランジ部50と、筒状部48の底
部外面に一体的に固着された半導体基板51とを有して構
成されており、筒状部48内にケーシング32の底部内面に
突設された棒状部52が嵌合されることにより、筒状部48
が前記リング状板34の内周側を通って突出し可能な位置
において、動脈24と接近離隔する方向に移動させられる
ようになっている。液室46には、第2図に示すように、
パルスモータ54により駆動される液圧シリンダ56からシ
リコンオイル等の液体が供給されるようになっており、
これにより、液室46の容積の変化に伴って脈波センサ44
の筒状部48側が押圧部材31の押圧面40から突き出させら
れて、脈波センサ44の半導体基板51の押圧面58が体表面
12に押圧されるようになっている。したがって、本実施
例においては、脈波センサ44が第1押圧部材を、押圧面
58が第1押圧面を、押圧部材31が第2押圧部材を、押圧
面40が第2押圧面をそれぞれ構成するとともに、押圧部
材31のケーシング32およびダイアフラム42等により液圧
駆動装置が構成されている。なお、棒状部52の外周面に
は、長手方向に延び且つ棒状部52の先端面において開口
する溝57がたとえば周方向の所定間隔毎に複数(第1図
においては1個のみ図示)形成されており、その溝57を
介して、液室46内の液体が筒状部48の穴の底部と棒状部
52の先端面との間の空間に導かれるようになっている。
上記脈波センサ44の半導体基板51には、たとえば本出
願人が先に出願して公開された特開昭63−293424号公報
に記載されているように、感圧ダイオードや半導体歪ゲ
ージ等の複数の感圧素子59(第1図においては図示せ
ず)が送りねじ18と略平行な方向、すなわち動脈24と略
直交する方向において配列された状態形成されている。
脈波センサ44は、半導体基板51の押圧面58において動脈
24を押圧することにより、その動脈24から心拍に同期し
て発生する脈波を感圧素子59にて検出し、その脈波を表
す脈波信号を制御装置60へ出力する。
上記脈波センサ44のフランジ部50と押圧部材31のリン
グ状板34との間には圧縮コイルスプリング62が設けられ
ている。パルスモータ54により液圧シリンダ56が非液供
給方向へ作動させられると、脈波センサ44は、圧縮コイ
ルスプリング62の付勢力に従って、筒状部48の穴の底面
がケーシング32の棒状部52先端面と当接する位置まで押
圧部材31内へ引き込まれることにより、脈波センサ44の
押圧面58がリング状板34の押圧面40から突き出さない引
込み位置に位置させられるようになっている。
さらに、脈波センサ44の押圧面58の前記引込み位置、
およびその押圧面58のリング状板34の押圧面40からの予
め定められた突出し限度位置(たとえば3〜4mm程度の
突出し位置)を検出するためのセンサが設けられてい
る。すなわち、脈波センサ44の筒状部48の外周面には、
周方向において所定距離隔てた位置において一対の反射
板64,65が固着されているとともに、リング状板34の押
圧面40側と反対側の面であって圧縮コイルスプリング62
の内側に位置する部分には、反射板64,65と対向する位
置において一対のフォトインタラプタ66,67が取り付け
られている。反射板64は、脈波センサ44の押圧面58側に
位置する端部(第1図において下端部)に幅狭の反射領
域が設けられており且つそれ以外の部分に非反射領域が
設けられているが、反射板65は、脈波センサ44のフラン
ジ部50側に位置する端部(第1図において上端部)に幅
狭の反射領域が設けられており且つそれ以外の部分に非
反射領域が設けられている。フォトインタラプタ66,67
は、反射板64,65から反射された反射光を受光するとと
もに、予め定められた一定限度以上の反射光が受光され
た場合には、反射板64,65の反射領域から反射光が受光
されたことを表す電気信号を前記制御装置60へ出力す
る。フォトインタラプタ66から前記電気信号が入力され
た場合には、脈波センサ44の押圧面58が引込み位置にあ
ることを示し、フォトインタラプタ67から前記電気信号
が入力された場合には、脈波センサ44の押圧面58が突出
し限度位置にあることを示している。
上記脈波センサ44および押圧部材31の何れか一方に
は、EPROM68(第1図においては図示せず)が設けられ
ており、このEPROM68は、第2図に示すように、制御装
置60と接続されている。このEPROM68には、たとえば脈
波検出装置の製造時において、パルスモータ54により脈
波センサ、44を引込み位置から突出し限度位置まで駆動
するのに要したパルスモータ54へのパルス数αが書き込
まれている。このパルス数αは、好適には、脈波センサ
ン44を引込み位置から突出し限度位置まで複数回(たと
えば3回)駆動したときの平均値が用いられる。
上記制御装置60は、CPU,ROM,RAM,入出力インタフェー
スなどからなる所謂マイクロコンピュータを有して構成
されている。CPUは、RAMの記憶機能を利用しつつROMに
予め記憶されたプログラムに従って入力信号を処理し、
駆動モータ16を脈波センサ44が動脈24の直上に位置する
ように制御するとともに、調圧弁38を制御して圧力室30
内を予め定められた一定圧に設定することにより押圧部
材31をその押圧面40において体表面12に固定する一方、
脈波センサ44により動脈24を平坦に押圧して好適な脈波
が得られる脈波センサ44の最適突出し位置を決定すると
ともに、複数の感圧素子59のうちから動脈24の直上の中
央に位置する最適感圧素子を決定する。また、CPUは、R
OMに予め記憶されたプログラムに従って、脈波センサ44
の押圧面58を引込み位置から突出し限度位置まで移動さ
せるのに要したパルスモータ54への実際のパルス数と前
記EPROM68に書き込まれたパルス数αとに基づいて、液
圧シリンダ56から押圧部材31内の液室46までの液流通径
路における液漏れ等の異常を検出し、異常表示器70に異
常表示をさせる一方、脈波センサ44の最適突出し位置に
おいて最適感圧素子から出力される脈波信号が表す脈波
の波形を表示器72に表示させるとともに、その波形に基
づいて最高血圧値およひ最低血圧値を決定し、それらの
血圧値を表示器72に表示させる。なお、脈波検出の目的
に応じて脈波の波形および血圧値の一方を表示させるよ
うにしてもよいし、脈波の波形や血圧値を表示するのに
替えて或いは加えてチャート紙等に記録させるようにし
てもよい。
次に、以上のように構成された脈波検出装置の作動を
第3図のフローチャートに従って説明する。
まず、電源が投入されると、図示しない初期処理が実
行されて後述のカウンタCなどがクリアされるととも
に、ステップS1が実行されることにより、図示しない起
動スイッチがON操作されたか否かが判断される。ステッ
プS1の判断が否定されると待機状態とされるが、肯定さ
れるとステップS2が実行される。このステップS2におい
ては、たとえば、パルスモータ54を駆動して脈波センサ
44の押圧面58を押圧部材31の押圧面40から予め1mm程度
突き出させるとともに、圧力出力30の圧力を一定圧(た
とえば50mmHg程度)に設定し、体表面12を押圧する脈波
センサ44の押圧面58の各感圧素子59からそれぞれ採取さ
れた脈波に基づいて、動脈24が感圧素子59の配列範囲の
略中央に位置するか否かを判定し、略中央に位置しない
場合には、駆動モータ16により脈波センサ44等を動脈24
と交差する方向において移動させつつ脈波センサ44の押
圧および前記判定を逐次行うことにより、動脈24が感圧
素子59の配列範囲の略中央に位置するように脈波センサ
44が位置決めされる。
このようにして脈波センサ44が位置決めされると、ス
テップS3が実行されることにより、圧力室30内を前記一
定圧に維持して押圧部材31の押圧面40を体表面12に押圧
した状態で、パルスモータ54を1パルス分だけ一方向へ
駆動することにより、液圧シリンダ56が非液供給方向へ
所定量作動させられる。これにより、脈波センサ44は圧
縮コイルスプリング62の付勢力に従って前記1パルスに
対応する所定距離だけ押圧部材31内へ戻されることとな
る。次に、ステップS4が実行されて、フォトインタラプ
タ66から前記電気信号が入力されたか否か、すなわち脈
波センサ44の押圧面58が前記引込み位置に位置するか否
かが判断される。この判断が否定された場合には、ステ
ップS3およびステップS4が繰り返し実行されて脈波セン
サ44の押圧面58が引込み位置に位置させられるまでパル
スモータ54が1パルスづつ前記一方向へ駆動されるが、
ステップS4の判断が肯定された場合には、続くステップ
S5が実行される。
ステップS5においては、パルスモータ54を1パルス分
だけ前記一方向と反対の方向へ駆動することにより、液
圧シリンダ56が液供給方向へ所定量作動させられる。こ
れにより、脈波センサ44は圧縮コイルスプリング62の付
勢力に抗して前記1パルスに対応する所定距離だけ押圧
部材31内から突き出されることとなる。続くステップS6
においては、パルスモータ54を駆動するために制御装置
60からパルスモータ54へ供給されたパルス数を計数する
ためのカウンタCの内容に「1」が加えられる。次に、
ステップS7が実行されることにより、各感圧素子59から
の脈波信号がそれぞれ読み込まれる。
続くステップS8においては、フォトインタラプタ67か
ら前記電気信号が入力されたか否か、すなわち脈波セン
サ44の押圧面58が前記突出し限度位置に位置するか否か
が判断される。この判断は当初は否定されるので、ステ
ップS5乃至ステップS8が繰り返し実行されて、パルスモ
ータ54が1パルスづつ駆動される毎にカウンタCの内容
が「1」づつ増大させられ且つ脈波信号が逐次読み込ま
れる。このとき、脈波センサ44の突出し速度がたとえば
0.2mm/sec程度となるように、パルスモータ54が駆動さ
れる。
上記ステップS8の判断が肯定された場合には、ステッ
プS9が実行されて、カウンタCの計数内容が、前記EPRO
M68に書き込まれているパルス数αに0.9を乗じた値より
大きく且つそのパルス数αに1.1を乗じた値より小さい
か否かが判断される。この範囲は前記パルス数αに相当
する実際のパルス数のばらつきを考慮したものであり、
1.1αは、それ以上であるときに液圧シリンダ56から液
室46までの液流通径路において液漏れがあったことを推
定するための基準となる値である。なお、0.9および1.1
の値は、実験的に決定されたものであって、それ以外の
値とすることもできる。ステップS9の判断が否定された
場合には、ステップS10が実行されることにより、前記
液漏れ等の異常があったことを表す所定の異常表示が異
常表示器70に表示された後、終了させられる。この場合
において、異常表示に替えて或いは加えて異常を表す音
を発するようにしてもよい。本実施例においては、フォ
トインタラプタ66,67、反射板64,65、EPROM68、ステッ
プS3乃至ステップS6、ステップS8、およびステップS9が
液漏れ検出手段に対応する。
一方、ステップS9の判断が肯定された場合には、ステ
ップS11が実行されることにより、脈波センサ44の最適
突出し位置が決定されるとともに、複数の感圧素子59の
うちから最適感圧素子が決定される。すなわち、たとえ
ば、前記特開昭63−293424号公報に記載されている決定
方法と略同様に、脈波センサ44の突出し過程において上
記ステップS7にて読み込まれた脈波信号が表す脈波の振
幅が最大となったときの脈波センサ44の押圧面58の突出
し位置が最適突出し位置として決定されるとともに、パ
ルスモータ54が駆動されて脈波センサ44が一旦引込み位
置に戻された後、脈波センサ44を引込み位置から最適突
出し位置まで突き出させるのに要するパルス数だけパル
スモータ54が駆動されることにより、脈波センサ44の突
出し位置が最適突出し位置に設定される。また、脈波セ
ンサ44の最適突出し位置において動脈24の直上部に位置
する複数の感圧素子59から出力されて上記ステップS7に
て読み込まれた脈波信号が表す脈波の最大ピーク値のう
ち極小となるものに対応する感圧素子59が最適感圧素子
として決定される。
次に、ステップS12が実行されることにより、脈波セ
ンサ44の最適突出し位置において最適感圧素子により1
つの脈波が検出されたか否かが判断される。この判断が
否定された場合にはステップS12が繰り返し実行される
が、肯定された場合には、続くステップS13が実行され
て、検出された脈波の最大ピーク値および最小ピーク値
に基づいて最高血圧値および最低血圧値が決定される。
ステップS14においては、ステップS12において検出され
た脈波の波形およびステップS13において決定された血
圧値が表示器72にそれぞれ表示される。次いで、ステッ
プS15が実行されて、起動スイッチがOFF操作されたか否
かが判断される。未だOFF操作されていない場合には、
ステップS12乃至ステップS15が繰り返し実行されて脈波
の波形および血圧値が逐次表示されるが、OFF操作され
た場合には、ステップS16が実行されて圧力室30内が排
圧され且つ脈波センサ44が引込み位置に戻された後、終
了させられる。
以上のように構成された脈波検出装置によれば、脈波
センサ44の押圧面58が押圧部材31の押圧面40からの突出
し可能な状態で脈波センサ44が押圧部材31内に設けられ
ており、脈波センサ44により脈波を検出する際には、両
押圧面58,40が共に体表面12に押圧されるとともに、パ
ルスモータ54を駆動して液圧シリンダ56により液室46の
容積を変化させることにより、脈波センサ44の押圧部材
31からの突出し量を好適な大きさの脈波が得られるよう
に適宜調節することができる。これにより、体表面12か
らの動脈24の深さ位置が浅い場合においては、脈波セン
サ44の押圧部材31からの突出し量を小さくして押圧部材
31の押圧面40により体表面12を押圧した状態で脈波を検
出することができるため、被検者の体動等により脈波セ
ンサ44の押圧姿勢が傾くのを好適に防止することがで
き、脈波を安定して検出することができる。また、体表
面12からの動脈24の深さ位置が深い場合においては、押
圧部材31の押圧面40により体表面12を強く押圧しなくて
も、脈波センサ44の押圧部材31からの突出し量を大きく
することにより脈波を好適に検出することができるた
め、押圧部材31の押圧面40により骨74や腱76などが強く
圧迫されて被検者に苦痛を与えるのを回避することがで
きる。
また、本実施例によれば、脈波センサ44の押圧部材31
からの突出し位置は液室46内の非圧縮性流体である液体
により維持されるため、その突出し位置を気体により維
持する場合に比べて、その突出し位置を一層好適に維持
し得て脈波を一層安定して検出することができる。
また、本実施例によれば、液室46へ供給される液体が
漏れると、その液漏れが検出されて異常表示が行われた
後、脈波検出が終了させられるので、液漏れにより脈波
センサ44の押圧部材31からの突出し位置が変化して不適
当な条件で脈波検出が継続されるのを防止することがで
きる。
また、本実施例によれば、液漏れ等の異常の有無を判
断する基準となるパルス数αを書き込むためのEPROM68
は、脈波センサ44または押圧部材31に設けられているの
で、たとえば、それら脈波センサ44および押圧部材31等
の組立体を交換する必要が生じたときには、前記パルス
数αが書き込まれたEPROM68も共に交換されることにな
り、これにより、制御装置60に設けたEPROMにパルス数
αを書き込む場合のように、前記組立体を交換する毎に
EPROMのパルス数αを書き直す必要がない利点がある。
なお、前述の実施例では、脈波センサ44を引込み位置
から突出し限度位置まで突き出すのに要したパルスモー
タ54への実際のパルス数αがEPROM68に予め書き込まれ
たパルス数より一定数以上大きいときに液漏れが検出さ
れるように構成されているが、パルスモータ54をEPROM6
8に書き込まれたパルス数αより所定数大きいパルス数
だけ駆動しても、脈波センサ44が突出し限度位置に達し
ないときに液漏れを検出するように構成することもでき
る。
また、前述の実施例では、液漏れ等の異常の有無を判
断する基準となるパルス数αは脈波センサ44および押圧
部材31等の組立体に設けられたEPROM68に書き込まれて
いるが、必ずしもその必要はなく、たとえば、制御装置
60に設けたEPROMにパルス数αを書き込むとともに、前
記組立体を交換した場合には、交換した組立体に合わせ
てそのパルス数を書き直すように構成することもでき
る。
また、前述の実施例では、脈波センサ44の最適突出し
位置および最適感圧素子を決定するために押圧部材31に
より体表面12を押圧した状態で脈波センサ44を引込み位
置から突出し限度位置まで突き出す際に、パルスモータ
54のパルス数が計数されているが、必ずしもその必要は
なく、たとえば、脈波検出プローブ8を手首に装着する
前、あるいは装着後において押圧部材31により体表面12
を押圧する前に、脈波センサ44を引込み位置から突出し
限度位置まで突き出させてパルスモータ54のパルス数を
計数し、このパルス数とEPROM68に書き込まれたパルス
数αとに基づいて液漏れ等の異常を検出するようにして
もよい。
また、前述の実施例では、圧力室30内の圧力は予め定
められた一定圧に設定されるように構成されているが、
必要に応じて適宜変更されてもよい。
また、前述の実施例では、液圧シリンダ56はパルスモ
ータ54により駆動されるように構成されているが、必ず
しもその必要はなく、たとえば、直流モータとロータリ
エンコーダとの組合せにより液圧シリンダ56を駆動する
ように構成してもよく、この場合においても脈波センサ
44の突出し量を細かく且つ正確に制御することができ
る。
また、前述の実施例では、脈波センサ44の突出し位置
を検出するためのセンサはフォトインタラプタ66,67を
有して構成されているが、近接スイッチやマイクロスイ
ッチなどを有して構成することもできるし、液室46内の
圧力を検出する圧力センサにて構成することも可能であ
る。
また、前述の実施例では、脈波検出プローブ8は、脈
波センサ44を動脈24と交差する方向において位置決めす
るために、駆動モータ16,減速ギヤユニット20,送りねじ
18等から成る位置決め機構を有しているが、斯かる位置
決め機構が設けられていない脈波検出プローブを備えた
脈波検出装置であっても本考案を適用し得ることは勿論
である。
その他、本考案はその趣旨を逸脱しない範囲において
種々変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の脈波検出装置の一部を構成する脈波検
出プローブの一例を示す断面図であって、装着状態を示
す図である。第2図は本考案の脈波検出装置の構成を説
明するためのブロック線図である。第3図は第2図の脈
波検出装置の作動を説明するためのフローチャートであ
る。 12:体表面 24:動脈 28:ダイアフラム(液圧駆動装置)、32:ケーシング(液
圧駆動装置) 31:押圧部材(第2押圧部材) 40:押圧面(第2押圧面) 44:脈波センサ(第1押圧部材) 46:液室 58:押圧面(第1押圧面) 59:感圧素子 64,65:反射板(液漏れ検出手段)、66,67:フォトインタ
ラプタ(液漏れ検出手段)、68:EPROM(液漏れ検出手
段)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】感圧素子が配設された第1押圧面を有する
    第1押圧部材を備え、該第1押圧部材を生体表面の動脈
    上に押圧することにより該動脈から発生する脈波を検出
    する脈波検出装置であって、 前記第1押圧面の外周側に設けられて前記脈波を検出す
    るために該第1押圧面と共に前記生体表面に押圧される
    第2押圧面を有し、該第1押圧面が該第2押圧面から突
    出し可能に前記第1押圧部材を内部に収容する第2押圧
    部材と、 容積可変の液室を備え、該液室の容積が変化させられる
    に伴って前記第1押圧部材の第1押圧面を前記第2押圧
    部材の第2押圧面から突き出させる液圧駆動装置と、 該液圧駆動装置の液室へ供給される液体の漏れを検出す
    る液漏れ検出手段と を含むことを特徴とする脈波検出装置。
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