JPH0810142Y2 - 自動車ドア開閉装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は自動車ドア開閉装置、詳細にはドアの開閉
に人手を必要としない自動車ドア開閉装置にかかる。

（従来の技術） 従来は、自動車のドア例えばバックドアの開閉におい
て、自動車ドアから離れた位置からのドアロックの解
除、およびドアの閉状態から開状態への変更は一般に行
われていた。しかしながら、開状態から閉状態への変更
およびロックは行われていなかった。

（考案が解決しようとする課題） しかしながら、ドアの開閉をドアに触れることなく行
うことができないと、ドアが汚れている場合等ドアの開
閉に伴い手を汚すことがある課題を有した。

（課題を解決するための手段） この考案は、 ヒンジを介して自動車ボデーに取り付けられる自動車
ドアと、一端を自動車ドア自由端付近に設けられる自動
車ドア取り付け部に取り付けられ他端はヒンジ付近に設
けられる自動車ボデー取り付け部に取り付けられるとと
もに常に伸長方向に付勢するダンパーと、ダンパーの自
動車ドアへの取り付け端および自動車ホデーに設置され
た電動機を連結するとともに中間部ではダンパーに沿っ
て設置されるケーブルと、自動車ドアを自動車ボデーに
ロックさせるドアロック機構と、ドアロック機構を開閉
作動させるアクチュエータと、ケーブルを巻き取る電動
機と、自動車ドアに開状態をとらせる場合は、アクチュ
エータに開作動をとらせるとともに、電動機に巻きとら
れたケーブルを緩める方向に作動させ、自動車ドアに閉
状態をとらせる場合は、電動機にケーブルを巻きとら
せ、ロック機構にドアロック機構と自動車後部ドアとの
接触後ロックさせるよう制御する制御装置からなること
を特徴とする自動車ドア開閉装置、 を提供する。

（作用） 自動車ドアが閉状態を取っている場合に、アクチュエ
ータが制御装置からのロック解除信号を受領するとアク
チュエータは開作動をおこない、ドアロック機構を解除
する。次いで、電動機は制御装置から自動車ドア開信号
を受領すると、巻き取られたケーブルを緩める方向に一
定時間作動される。すると、電動機の作動に伴いダンパ
ーのドアを開状態を取る方向に付勢力により自動車ドア
は開く。

自動車ドアを閉じる場合は、制御装置から電動機に自
動車ドア閉信号が伝送され、信号を受領した電動機は、
ケーブルの巻き取り方向に回転する。するとダンパーの
付勢力に抵抗しながらケーブルは巻き取られ、ダンパー
は縮み、ダンパーの縮状態に従ってダンパーに取り付け
られた自動車ドアも移動する。更に自動車ドアが移動さ
れると自動車ドアはドアロック機構に接触し更に移動す
ることでロックされる。ロック機構の作動は、信号化さ
れ制御装置に伝送されると信号を受領した制御装置から
は電動機に作動停止信号が伝送される。停止信号を受領
した電動機では駆動を停止する。

（実施例） この考案の実施例の正面図をあらわす自動車後部中央
断面図に係る第１図に従って、以下説明する。

（11）は自動車ボデーである。（12）は、自動車ボデ
ー（11）の後部に取り付けられる後部自動車ドアであ
る。後部自動車ドア（12）は、ヒンジ（13）を介して自
動車ボデー（11）に取り付けられる。（14）は、ダンパ
ーである。ダンパー（14）は油圧ダンパーでもエアダン
パーでもよく、先端を後部自動車ドア（12）の自由端付
近に取り付けられ反対端は自動車ボデー（11）に、自動
車ボデー取り付け部（14）ａを回動軸として回動可能に
取り付けられるとともに常に自動車ドア（12）を開状態
を取る方向にすなわち第１図２点鎖線で図示されるよう
に、ダンパー（14）が伸長する方向に付勢する。（15）
は、ダンパー（14）を被覆するカバーである。（16）
は、金属線からなるケーブルであり、ダンパー（14）の
自動車ドア取り付け部（14）ｂからダンパー（14）の自
動車ボデー取り付け部（14）ａを経由してカバー（15）
内を通り自動車ボデー（11）に設置された電動機（17）
を、連結する。電動機（17）は、正回転、逆回転を選択
することによりケーブル（16）を巻取り、巻取り解除作
業を行う。（18）は、自動車ボデー取り付け部（14）ａ
から電動機（17）まで、ケーブル（16）を収納しガイド
する円筒である。（21）は、ドアロック機構である。ド
アロック機構（21）は、自動車ボデー（11）の後部内側
に取り付けられ、自動車後部ドア（12）の取付端（24）
を自動車ボデーにロックさせる。（22）は、アクチュエ
ータである。アクチュエータ（22）は、ロッド（23）を
介して、ドアロック機構を開閉作動させる。

（31）は、制御装置である。制御装置（31）は、自動
車ボデー（11）に載置されるマイクロコンピュータから
なり、電動機（17）およびアクチュエータ（22）を作動
させる電動機に接続される。次に、実施例の作用を説明
する。自動車後部ドア（12）の取付端（18）がドアロッ
ク機構（21）にロックされ、ケーブル（16）が巻き取ら
れ自動車後部ドア（12）が閉状態を取っている場合に、
アクチュエータ（22）が制御装置（31）からのロック解
除信号を受領するとアクチュエータ（22）の電動機は開
作動をおこない、ドアロック機構（21）を解除する。次
いで、電動機（17）は制御装置（31）から自動車ドア開
信号を受領すると、巻き取られたケーブル（16）を緩め
る方向に一定時間作動される。すると、電動機（17）の
作動に伴いダンパー（14）の自動車後部ドア（12）を開
状態を取る方向に付勢力によって自動車後部ドア（12）
は開く。

自動車後部ドア（12）を閉じる場合は、制御装置（3
1）から電動機（17）に自動車ドア閉信号が伝送され、
信号を受領した電動機（17）は、ケーブル（16）の巻き
取り方向に回転する。するとダンパー（14）の付勢力に
抵抗しながらケーブル（16）は巻き取られ、ダンパー
（14）は縮み、ダンパー（14）の縮状態に従ってダンパ
ー（14）に取り付けられた自動車後部ドア（12）も移動
する。更に自動車後部ドア（12）が移動されると自動車
後部ドア（12）はドアロック機構（21）に接触し更に移
動することでロックされる。ロック機構（21）の作動
は、信号化され制御装置に伝送されると信号を受領した
制御装置（31）からは電動機（17）に作動停止信号が伝
送される。停止信号を受領した電動機（17）では駆動を
停止する。

制御装置（31）を、自動車ボデー（11）外に設置さ
せ、あるい自動車ボデー（11）外から制御装置（31）を
作動する旨の信号を伝送させるスイッチを設置してもよ
く、その場合は、いわゆるキーレスエントリーシステム
とすることが可能となる。

（考案の効果） したがって、この考案では、ドアの開閉をドアに触れ
ることなく行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案の実施例の正面図をあらわす自動車
後部中央断面図である。 （11）……自動車ボデー、（12）……自動車ドア、（1
4）……ダンパー、（17）……電動機、（16）……ケー
ブル、（21）……ドアロック機構、（22）……アクチュ
エータ、（31）……制御装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−197785（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−268891（ＪＰ，Ａ) 特開 昭58−218571（ＪＰ，Ａ) 実開 昭62−182377（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭60−166619（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭62−11988（ＪＰ，Ｕ)

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ヒンジを介して自動車ボデーに取り付けら
   れる自動車ドアと、一端を自動車ドア自由端付近に設け
   られる自動車ドア取り付け部に取り付けられ他端はヒン
   ジ付近に設けられる自動車ボデー取り付け部に取り付け
   られるとともに常に伸長方向に付勢するダンパーと、ダ
   ンパーの自動車ドアへの取り付け端および自動車ボデー
   に設置された電動機を連結するとともに中間部ではダン
   パーに沿って設置されるケーブルと、自動車ドアを自動
   車ボデーにロックさせるドアロック機構と、ドアロック
   機構を開閉作動させるアクチュエータと、ケーブルを巻
   き取る電動機と、自動車ドアに開状態をとらせる場合
   は、アクチュエータに開作動をとらせるとともに、電動
   機に巻きとられたケーブルを緩める方向に作動させ、自
   動車ドアに閉状態をとらせる場合は、電動機にケーブル
   を巻きとらせ、ロック機構にドアロック機構と自動車後
   部ドアとの接触後ロックさせるよう制御する制御装置か
   らなることを特徴とする自動車ドア開閉装置。