JPH08101421A - 防振カメラ - Google Patents

防振カメラ

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JPH08101421A
JPH08101421A JP25982094A JP25982094A JPH08101421A JP H08101421 A JPH08101421 A JP H08101421A JP 25982094 A JP25982094 A JP 25982094A JP 25982094 A JP25982094 A JP 25982094A JP H08101421 A JPH08101421 A JP H08101421A
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shake
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camera
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JP25982094A
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Koichi Washisu
晃一 鷲巣
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  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 光学設計の自由度を高めることができる。 【構成】 露光時に駆動され、撮像面上の像の振れを補
正する第1の補正手段85と、露光時以外の時に駆動さ
れ、撮影者によって観察される像の振れを補正する第2
の補正手段11とを、露光時と露光時以外(構図決定
時)とで切り換えて用いるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、振れ補正を行う為に複
数の補正手段を備えた防振カメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明の対象となる従来技術を、カメラ
の場合を例にして以下に説明する。
【0003】現在のカメラは露出決定やピント合せ等の
撮影にとって重要な作業は全て自動化されているため、
カメラ操作に未熟な人でも撮影失敗を起す可能性は非常
に少なくなっている。
【0004】このカメラ振れに起因する撮影失敗をも防
止するカメラが近年意欲的に研究され、特に撮影者の手
振れによる撮影失敗を防止する目的のカメラについて開
発,研究が進められている。
【0005】撮影時のカメラの手振れは、周波数として
通常1Hz乃至12Hzの振動であるが、シャッタのレ
リーズ時点においてこのような手振れを起していても像
振れのない写真を撮影可能とするための基本的な考えと
して、上記手振れによるカメラの振動を検出し、その検
出値に応じて補正レンズを変位させる事が必要とされて
いる。従って、カメラの振れが生じても像振れを生じな
い写真を撮影できることを達成するためには、第1にカ
メラの振動を正確に検出し、第2に手振れによる光軸変
化を補正することが必要となる。
【0006】この振動(カメラ振れ)の検出は、原理的
にいえば、角変位、角加速度、角速度等を検出する振動
センサと、該センサの出力信号を電気的あるいは機械的
に積分して角変位を出力するカメラ振れ検出手段とをカ
メラに搭載することによって行うことができる。そし
て、この検出情報に基づき撮影光軸を偏心させる補正機
構を駆動させて像振れ抑制が行われる。
【0007】ここで、角速度計を用いた防振システムに
ついて、図15を用いてその概要を説明する。
【0008】図15の例は、図示矢印81方向のカメラ
縦振れ81p及びカメラ横振れ81yに由来する像振れ
を抑制するシステムの図である。
【0009】同図中、82はレンズ鏡筒、83p,83
yは各々カメラ縦振れ角速度、カメラ横振れ角速度を検
出する角速度計と角速度→角変位変換処理回路で構成さ
れた振動検出手段で、それぞれの角変位検出方向を84
p,84yで示してある。85は補正手段(86p,8
6yは各々補正手段85に推力を与えるコイル、87
p,87yは補正手段85の位置を検出する位置検出素
子)であり、該補正手段85は後述する位置制御ループ
が具備されており、振動位検出手段83p,83yの出
力を目標値として駆動され、像面88での安定を確保す
る。
【0010】図16はかかる目的に好適に用いられる補
正手段の構造を示す分解斜視図である。
【0011】レンズ71がカシメられた支持枠72に軸
受73yが圧入されている。そして、軸受73yには支
持軸74yが軸方向に摺動可能に支持されている。そし
て、支持軸74yの凹部74yaは支持アーム75の爪
75aに嵌込められる。又、支持アーム75にも軸受7
3pが圧入され、支持軸74pが軸方向に摺動可能に支
持されている。
【0012】なお、図16に支持アーム75の裏面図も
併記すると共に、爪75aを明示する為の一部正面図も
併記している。
【0013】支持枠72の投光器取付穴72pa,72
yaにはIRED等の投光素子76p,76yを接着
し、接続基板を兼ねた蓋77p,77y(支持枠72に
接着される)にその端子が半田付けされる。また、支持
枠72にはスリット72pb,72ybが設けられてお
り、投光素子76p,76yの投光はスリット72p
b,72ybを通し、後述するPSD78p,78yに
入射する。又、支持枠72にはコイル79p,79yも
接着され、端子は蓋77p,77yに半田付けされる。
【0014】鏡筒710には支持球711が嵌入(3か
所)され、また支持軸74pの凹部74paが嵌込めら
れる爪部710aを有している。
【0015】ヨーク712p1 ,712p2 ,712p
3 、マグネット713pは重ねて接着され、同様にヨー
ク712y1 ,712y2 ,712y3 、マグネット7
13yも重ねて接着される。尚、マグネットの極性は矢
印713pa,713yaの配置となる。
【0016】ヨーク712p2 ,712y2 は鏡筒71
0の凹部710pb,710ybにネジ止めされる。
【0017】センサ座714p,714y(714yは
不図示)にPSD等の位置検出素子78p,78yを接
着し、センサマスク715p,715yを被せてフレキ
シブル基板716に位置検出素子78p,78yの端子
が半田付けされる。センサ座714p,714yの凸部
714pa,714ya(714yaは不図示)を鏡筒
710の取付穴710pc,710ycに嵌入し、フレ
キシブル基板ステイ717にてフレキシブル基板716
は鏡筒710にネジ止めされる。フレキシブル基板71
6の耳部716pa,716yaは各々鏡筒710の穴
710pd,710ydを通り、ヨーク712p1 ,7
12y1 上にネジ止めされ、蓋77p,77y上のコイ
ル端子、投光素子端子は各々フレキシブル基板716の
耳部716pa,716yaのランド部716pb,7
16ybとポリウレタン銅線(3本縒り線)に接続され
る。
【0018】メカロックシャーシ718にはプランジャ
719がネジ止めされ、バネ720をチャージしたメカ
ロックアーム721にプランジャ719が嵌込まれ、軸
ビス722によりメカロックシャーシ718に回転可能
にネジ止めされる。
【0019】メカロックシャーシ718は鏡筒710に
ネジ止めされ、プランジシャ719の端子はフレキシブ
ル基板716のランド部716bに半田付けされる。
【0020】先端球状の調整ネジ723(3か所)はヨ
ーク712p1 、メカロックシャーシ718にネジ込み
貫通され、調整ネジ723と支持球711で支持枠72
の摺動面(斜線部72c)を挟んでいる。調整ネジ72
3は摺動面に僅かなクリアランスで対向する様にネジ込
み調整されている。
【0021】カバー724は鏡筒710に接着され、上
記の補正手段をカバーしている。
【0022】図17は上記図16の補正手段の駆動制御
系について説明するための図である。
【0023】位置検出素子78p,78yの出力を増幅
回路727p,727yで増幅してコイル79p,79
yに入力すると、支持枠72が駆動されて位置検出素子
78p,78yの出力が変化する。ここでコイル79
p,79yの駆動方向(極性)を位置検出素子78p,
78yの出力が小さくなる方向に設定すると(負帰
還)、コイル79p,79yの駆動力により位置検出素
子78p,78yの出力がほぼ零になる位置で支持枠7
2は安定する。補償回路728p,728yは制御系を
より安定させる回路であり、駆動回路729p,729
yはコイル79p,79yへの印加電流を補う回路であ
る。
【0024】そして、図17の系に外部から指令信号7
30p,730yを与えると、支持枠72は指令信号7
30p,730yに極めて忠実に駆動される。
【0025】図17の制御系のように位置検出出力を負
帰還してコイルを制御する手法を位置制御手法と云い、
指令信号730p,730yとして手振れの量を与える
と支持枠72は手振れ量に比例して駆動される。
【0026】図18は上記の補正手段の駆動制御系の詳
細を示した回路図であり、ここではピッチ方向725p
についてのみ説明する(ヨー方向726yも同様である
ため)。
【0027】電流−電圧変換アンプ732pa,732
pbは投光素子76pにより位置検出素子78pに生じ
る光電流731pa,731pbを電圧に変換し、差動
アンプ733pは各電流−電圧変換アンプ731pa,
731pbの差(支持枠72のピッチ方向725pの位
置に比例した出力)を求めるものである。以上、電流−
電圧変換アンプ732pa,732pb、差動アンプ7
33pが図17の増幅器727pを構成している。
【0028】指令アンプ734pは外部より入力される
指令信号730pを差動アンプ733pの出力信号に加
算し、駆動アンプ735pへ出力する。図17の駆動回
路729pは、駆動アンプ735pとトランジスタ73
6pa,736pb、抵抗737pで構成される。
【0029】抵抗738p,739p及びコンデンサ7
40pは公知の位相進み回路であり、図17の補償回路
728pに相当する。
【0030】加算アンプ741pは電流−電圧変換アン
プ732pa,732pbの出力の和(位置検出素子7
8pの受光量総和)を算出し、この出力信号を受ける駆
動アンプ742pはこれにしたがって投光素子76pを
駆動する。
【0031】上記の投光素子76pは温度等に極めて不
安定にその投光量が変化し、それに伴い差動アンプ73
3pの位置感度が変化するが、上記の様に位置検出素子
78pの受光量総和で投光素子76pを駆動する(受光
量総和が少なくなると、投光素子76pの発光量を増す
受光量一定制御)ことで、位置感度変化は少なくなる。
【0032】ここで、図16及び図17に示す支持枠7
2を係止する係止手段について説明する。
【0033】図16で説明した、メカロックシャーシ7
18,プランジャ719,バネ720,メカロックアー
ム721,軸ビス722で係止手段を構成しており、該
係止手段を、図16の矢印718a方向より見た図を、
図19(a)に示し、又、プランジャ719の断面図を
図19(b)に示す。
【0034】図19(b)において、プランジャ719
は、スライダ719aとステータ719b及び該ステー
タ719bに設けられたコイル719c,永久磁石71
9dより構成されている。そして、図19(a)に示す
様に、スライダ719aは軸722により回転可能に軸
支されたメカロックアーム721の孔721bに掛けら
れており、メカロックアーム721はバネ720により
矢印720a方向に回転付勢されている。その為、スラ
イダ719aはステータ719bより引き抜かれる力F
out を常に受けている。しかし、スライダ719aは永
久磁石719dと当接している為、その吸収力は大き
く、バネ720の力で動かされる事はない(Fmg>Fou
t :Fmgは永久磁石の吸収力)。尚、この状態の時には
メカロックアーム721の先端の突起721aは支持枠
72の孔72dに嵌入しており、支持枠72は係止され
る。
【0035】次に、コイル719cに所望の方向に電流
を流すと、永久磁石719dとスライダ719a,ステ
ータ719bで構成される磁気回路の磁束の流れが変化
して、スライダ719aと永久磁石719dの吸収力が
弱まる。すると、バネ720の力でメカロックアーム7
21は矢印720a方向に回転し、突起721aは指示
枠72の孔72dより離れて係止が解除される(Fout
>Fmg−Fi Fi は電流反発力)。この時、スライダ
719aも同時にステータ719bより引き抜かれ、ス
ライダ719aと永久磁石719d間にギャップδを生
ずる。
【0036】公知の通り、吸引力は永久磁石719dと
対向物の距離の平方に反比例する為、ギャップδが生じ
た事で吸収力は極めて小さくなる。その為、コイル71
9cの通電を断ってもバネ720の付勢力で支持枠72
の係止解除状態を保持できる。
【0037】次に、コイル719cに逆方向に電流を流
すと、この電流によるスライダ719aの吸引力と永久
磁石719dの吸収力の合力がバネ720の力より大き
くなり、スライダ719aはステータ719b内に引き
込まれる(Fmg+F2 >Fout ) 一旦、スライダ719aがステータ719b内に引き込
まれ始めると、ギャップδが小さくなる事により永久磁
石719dの吸収力が加速度的に大きくなり、スライダ
719aは永久磁石719dに当接すると共に、突起7
21aは支持枠72の孔72dに入り、再び支持枠72
を係止するようになる。
【0038】以上の様に係止,係止解除時のみプランジ
ャ719に電流を流す事で、各々の状態を保持する双安
定構成になっており、小型で且つ省電力の係止手段を実
現している。
【0039】図20は防振システムの概要を示すブロッ
ク図である。
【0040】図20において、91は図15の振動検出
手段83p,83yであり、振動ジャイロ等の角速度を
検出する振れ検出センサと該振れ検出センサ出力のDC
成分をカットした後に積分して角変位を得るセンサ出力
演算手段より構成される。
【0041】振動検出手段91からの角変位信号は、目
標値設定手段92に入力される。この目標値設定手段9
2は、可変差動増幅器92aとサンプルホールド回路9
2bより構成されており、サンプルホールド回路92b
は常にサンプル中の為に可変差動増幅器92aに入力さ
れる両信号は常に等しく、その出力はゼロである。しか
し、後述する遅延手段93からの出力で前記サンプルホ
ールド回路92bがホールド状態になると、可変差動増
幅器92aは、その時点をゼロとして連続的に出力を始
める。
【0042】可変差動増幅器92aの増幅率は、防振敏
感度設定手段94の出力により可変になっている。何故
ならば、目標値設定手段92の目標値信号は補正手段を
追従させる目標値(指令信号)であるが、補正手段の駆
動量に対する像面の補正量(防振敏感度)は、ズーム,
フォーカス等の焦点変化に基づく光学特性により変化す
る為、その防振敏感度変化を補う為である。故に防振敏
感度設定手段94は、ズーム情報出力手段95からのズ
ーム焦点距離情報と露光準備手段96の測距情報に基づ
くフォーカス焦点距離情報が入力され、その情報を基に
防振敏感度を演算あるいはその情報を基にあらかじめ設
定した防振敏感度情報を引き出して、目標値設定手段9
2の可変差動増幅器92aの増幅率を変更させる。
【0043】補正駆動手段97は、図18に示した駆動
制御回路であり、目標値設定手段92からの目標値が指
令信号730p,730yとして入力される。
【0044】補正起動手段98は、図17の駆動回路7
29p,729yとコイル79p,79yの接続を制御
するスイッチであり、通常時はスイッチ98aを端子9
8cに接続させておく事でコイル79p,79yの各々
の両端を短絡しておき、論理積手段99の信号が入力さ
れるとスイッチ98aを端子98bに接続し、補正手段
910を制御状態(未だ振れ補正は行わないが、コイル
79p,79yに電力を供給し、位置検出素子78p,
78yの信号がほぼゼロになる位置に補正手段910を
安定させておく)にする。又、この時同時に論理積手段
99の出力信号は係止手段914にも入力し、これによ
り係止手段は補正手段910を係止解除する。
【0045】尚、補正手段910はその位置検出素子7
8p,78yの位置信号を補正駆動手段97に入力し、
前述した様に位置制御を行っている。
【0046】論理積手段99は、レリーズ手段911の
レリーズ半押しSW1信号と防振切換手段912の出力
信号の両信号が入力された時に、その構成要素であるア
ンドゲート99aが信号を出力する。
【0047】つまり、防振切換手段912の防振スイッ
チを撮影者が操作し、且つレリーズ手段911でレリー
ズ半押し(SW1)を行ったとき補正手段910は係止
解除され制御状態になる。
【0048】レリーズ手段911のSW1信号は露光準
備手段96に入力され、測光,測距,レンズ合焦駆動を
行うと共に、前述した様に防振敏感度設定手段94にフ
ォーカス焦点距離情報を出力する。
【0049】遅延手段93は論理積手段99の出力信号
を受けて、例えば1秒後に出力して前述した様に目標値
設定手段92より目標値信号を出力させる。
【0050】図示していないが、レリーズ手段911の
SW1信号に同期して振動検出手段91も起動を始め
る。そして、前述した様に積分器等、大時定回路を含む
センサ出力演算は起動から出力が安定する迄に、ある程
度の時間を要する。
【0051】遅延手段93は、振動検出手段91の出力
が安定する迄待機した後に、補正手段910へ目標値信
号を出力する役割を演じ、振動検出手段91の出力が安
定してから防振を始める構成にしている。
【0052】露光手段913はレリーズ手段911のレ
リーズ押切りSW2信号入力によりミラーアップを行
い、露光準備手段96の測光値を元に求められたシャッ
タスピードでシャッタを開閉して露光を行い、ミラーダ
ウンして撮影を終了する。
【0053】撮影終了後、撮影者がレリーズ手段911
から手を離し、SW1信号をオフにすると、論理積手段
99は出力を止め、目標値設定手段92のサンプルホー
ルド回路92bはサンプリング状態になり、可変差動増
幅器92aの出力はゼロになる。従って、補正手段91
0は、補正駆動を止めた制御状態に戻る。
【0054】論理積手段99の出力がオフになった事に
より、係止手段914は補正手段910を係止し、その
後に補正起動手段98のスイッチ98aは端子98cに
接続され、補正手段910は制御されなくなる。
【0055】振動検出手段91は、不図示のタイマによ
り、レリーズ手段911の操作が停止された後も一定時
間(例えば5秒)は動作を継続し、その後に停止する。
これは、撮影者がレリーズ操作を停止した後に引き続き
レリーズ操作を行う事は頻繁にあるわけで、その様な時
に毎回振動検出手段91を起動するのを防ぎ、その出力
安定迄の待機時間を短くする為であり、振動検出手段9
1が既に起動している時には該振動検出手段91は起動
既信号を遅延手段93に送り、その遅延時間を短くして
いる。
【0056】
【発明が解決しようとする課題】図16〜図18を用い
て説明した様に、補正手段910は位置制御されてお
り、この制御中や補正駆動中は常に重力に抗して補正レ
ンズ71を安定させておく電流をコイルに通電しておく
必要がある。又、補正レンズ71は、光軸偏心を行った
時にも色収差,片ボケが無い様に光学設計する必要があ
るが、これにより大きく且つ重くなってしまう。したが
って、重力保持の為の電力は相当大きくなってしまう問
題があった。
【0057】また、上述の様に補正レンズ71が大きく
なると、スペース上その可動範囲が狭くなり、振れ補正
ストロークを大きく確保出来なくなる。その為大きな振
れが生じた時には補正が出来なくなる問題があった。
【0058】更に、コンパクトカメラに上述の防振シス
テムを組み込む場合、ファインダは外部ファインダの為
に、撮影中の像の振れ補正は出来ても撮影者が被写体を
狙っている間のファインダ内での振れ補正は出来ない
(補正手段910は撮影光学系内にあり、ファインダ光
学系内に無い為)と云う問題もあった。
【0059】(発明の目的)本発明の第1の目的は、光
学設計の自由度を高めることのできる防振カメラを提供
することである。
【0060】本発明の第2の目的は、特別なスイッチ手
段を備えることなく、第1と第2の補正手段の駆動選択
を行うことのできる防振カメラを提供することである。
【0061】本発明の第3の目的は、上記第1又は第2
の目的を達成すると共に、露光時と露光時以外(構図決
定時)のそれぞれに適した振れ補正を行うことのできる
防振カメラを提供することである。
【0062】本発明の第4の目的は、上記第3の目的を
達成すると共に、露光中の振れ補正精度を高め、且つ、
構図決定時にはその操作感と防振の両者を良好なものに
することのできる防振カメラを提供することである。
【0063】本発明の第5の目的は、上記第1又は第2
の目的を達成すると共に、撮影準備動作時に決定した構
図と写真に写った構図が同じになるようにすることので
きる防振カメラを提供することである。
【0064】本発明の第6の目的は、上記第5の目的を
達成すると共に、第1の補正手段の応答遅れに伴う像劣
化を防ぐことのできる防振カメラを提供することであ
る。
【0065】本発明の第7の目的は、上記第1又は第2
の目的を達成すると共に、構図決定時には、軽量な第2
の補正手段を用い、この駆動に伴う消費電力を抑えるこ
とのできる防振カメラを提供することである。
【0066】本発明の第8の目的は、第1のモードで
は、省電化とはならないが、露光初期の第1の補正手段
の駆動応答遅れによる像劣化を無くし、第2のモードで
は、省電化を達成することのできる防振カメラを提供す
ることである。
【0067】本発明の第9の目的は、リアルタイム撮影
モードに問題となる、第1の補正手段の駆動応答遅れに
よる像劣化を無くすことのできる防振カメラを提供する
ことである。
【0068】本発明の第10の目的は、上記第1,2又
は8の目的を達成すると共に、第1の補正手段と第2の
補正手段が同時駆動されることによる過補正を防止する
ことのできる防振カメラを提供することである。
【0069】本発明の第11の目的は、上記第1,2又
は8の目的を達成すると共に、防振を重要としない露光
時における省電化を達成することのできる防振カメラを
提供することである。
【0070】本発明の第12の目的は、上記第8の目的
を達成すると共に、第1のモードでは構図決定時にも第
1の補正手段による補正が行われる為に、第2のモード
時に様にシャッタスピードが速く、防振を必要としない
時に第1の補正手段の駆動を停止すると、構図決定時に
も防振が不能になってしまうが、このような不都合を防
止することのできる防振カメラを提供することである。
【0071】本発明の第13の目的は、上記第1,2又
は8の目的を達成すると共に、電源消耗時であっても、
振れの無い写真撮影を行うことのできる防振カメラを提
供することである。
【0072】本発明の第14の目的は、構図決定時の防
振を行う為の機構を小型化することのできる防振カメラ
を提供することである。
【0073】本発明の第15の目的は、大きな振れが加
わったとしても、最適な防振効果を得ることのできる防
振カメラを提供することである。
【0074】本発明の第16の目的は、上記第15の目
的を達成すると共に、光学性能の劣る第2の補正手段の
駆動による像劣化を、撮影者に注意を促すことで防止す
ることのできる防振カメラを提供することである。
【0075】本発明の第17の目的は、上記第15の目
的を達成すると共に、像劣化した写真を無駄に撮ってし
まうことを防止することのできる防振カメラを提供する
ことである。
【0076】本発明の第18の目的は、防振能力を高め
ることのできる防振カメラを提供することである。
【0077】本発明の第19の目的は、上記第18の目
的を達成すると共に、防振を重要としない露光時におけ
る省電化を達成し、且つ、電源消耗時であっても、振れ
の無い写真撮影を行うことのできる防振カメラを提供す
ることである。
【0078】本発明の第20の目的は、上記第18の目
的を達成すると共に、振れの無い写真撮影を可能にしつ
つ、省電化を達成することのできる防振カメラを提供す
ることである。
【0079】本発明の第21の目的は、上記第20の目
的を達成すると共に、補正手段と画像補正手段が同時駆
動されることによる過補正を防止することのできる防振
カメラを提供することである。
【0080】本発明の第22の目的は、上記第18の目
的を達成すると共に、防振の周波数帯域を広くすること
のできる防振カメラを提供することである。
【0081】本発明の第23の目的は、最適な防振効果
を得ることのできる防振カメラを提供することである。
【0082】本発明の第24の目的は、上記第18の目
的を達成すると共に、大振幅駆動を必要とする際には補
正手段を用いないことによる、省電化及び光学性能の劣
化防止を図ることのできる防振カメラを提供することで
ある。
【0083】本発明の第25の目的は、光学性能の高い
第1の補正手段と光学性能の低い第2の補正手段の棲み
分けを行い、精度の良い防振を可能とする防振カメラを
提供することである。
【0084】本発明の第26の目的は、光学性能の高い
第1の補正手段と光学性能の低い第2の補正手段の棲み
分けを簡単に行うことのできる防振カメラを提供するこ
とである。
【0085】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1記載の本発明は、露光時に駆動さ
れ、撮像面上の像の振れを補正する第1の補正手段と、
露光時以外の時に駆動され、撮影者によって観察される
像の振れを補正する第2の補正手段とを備え、露光時と
露光時以外(構図決定時)とで、用いる補正手段を変え
るようにしている。
【0086】上記第2の目的を達成するために、請求項
2記載の本発明は、撮影準備動作開始の為の第1のスイ
ッチ手段の入力操作に応答して像振れを補正する第2の
補正手段と、撮影動作開始の為の第2のスイッチ手段の
入力操作に応答して像振れを補正する第1の補正手段と
を備え、第1のスイッチ手段と第2のスイッチ手段の入
力操作とで、用いる補正手段を変えると共に、各補正手
段の駆動選択を、前記各スイッチを兼用して行えるよう
にしている。
【0087】上記第3の目的を達成するために、請求項
3記載の本発明は、第1の補正手段と第2の補正手段の
振れ補正特性を、それぞれ異ならせ、露光時と構図決定
時とで振れ補正の精度を異ならせるようにしている。
【0088】上記第4の目的を達成するために、請求項
4記載の本発明は、第1の補正手段を、第2の補正手段
よりも振れ補正特性が高いものにしている。
【0089】上記第5の目的を達成するために、請求項
5記載の本発明は、第2の補正手段手段から第1の補正
手段に補正駆動が切り換わる際、第2の補正手段の駆動
による撮影構図と撮像面上の構図が一致するように、前
記第1の補正手段の駆動を制御する制御手段を設け、補
正手段を切り換え時た、構図変動を生じないようにして
いる。
【0090】上記第6の目的を達成するために、請求項
6記載の本発明は、第2の補正手段手段から第1の補正
手段に補正駆動が切り換わった時点において、前記第1
の補正手段の振れ補正量が前記第2の補正手段の振れ補
正量と同じ量になるように、あらかじめ前記第1の補正
手段の位置制御を行う制御手段を設け、あらかじめ第1
の補正手段を第2の補正手段の振れ補正量と同じ量にな
る位置まで駆動しておくようにしている。
【0091】上記第7の目的を達成するために、請求項
7記載の本発明は、第2の補正手段を、第1の補正手段
よりも光学性能の劣るものにし、第2の補正手段は構図
決定時にのみ用いられるものであり(露光時には用いら
れないものであり)、色収差等の光学性能は重んじられ
ないことから、該第2の補正手段の光学性能を、第1の
補正手段のそれよりも劣ったものして、該第2の補正手
段を軽量化するようにしている。
【0092】上記第8の目的を達成するために、請求項
8記載の本発明は、第2のモード時に、撮影準備動作開
始の為の第1のスイッチ手段の入力操作に応答して像振
れを補正する第2の補正手段と、第1のモード時には、
前記第1のスイッチ手段及び撮影動作開始の為の第2の
スイッチ手段の入力操作に応答して像振れ補正を行い、
第2のモード時には、撮影動作開始の為の第2のスイッ
チ手段の入力操作に応答して像振れを補正する第1の補
正手段とを備え、前記第2の補正手段を、前記第1の補
正手段よりも光学性能の劣るものとし、第1のモードで
は、構図決定時及び露光時ともに、光学収差等の光学特
性の優れた第1の補正手段を用いるようにしている。
【0093】上記第9の目的を達成するために、請求項
9記載の本発明は、第1のモードを、第2のスイッチ手
段の入力操作に応答して直ちに露光動作を開始させるリ
アルタイム撮影モードとし、このリアルタイム撮影モー
ド時には、構図決定時及び露光時ともに、光学性能の優
れた第1の補正手段を用いるようにしている。
【0094】上記第10の目的を達成するために、請求
項10記載の本発明は、該カメラをTTL構成とし、前
記第1の補正手段を撮影光路中に配置し、前記第2の補
正手段をファインダ光路中に配置し、TTL構成である
ことから、第1の補正手段と第2の補正手段が同時に駆
動されないようにしている。
【0095】上記第11の目的を達成するために、請求
項11記載の本発明は、撮影時のシャッタスピードと撮
影レンズの焦点距離の少なくとも一方の情報により、第
1の補正手段の駆動を制御する制御手段を設け、シャッ
タスピードが速い時、或いは、焦点距離が短い時、或い
は、これらの関連値により、第1の補正手段の駆動を停
止するようにしている。
【0096】上記第12の目的を達成するために、請求
項12記載の本発明は、撮影時のシャッタスピードと撮
影モードに応じて第1の補正手段の駆動を制御する制御
手段を設け、第2のモード時には、シャッタスピードが
速ければ第1の補正手段の駆動を停止し、第1のモード
時には、シャッタスピードに依ること無く、常に第1の
補正手段の駆動を行うようにしている。
【0097】上記第13の目的を達成するために、請求
項13記載の本発明は、電源状態を検出する電源検出手
段と、該電源手段によって所定以下であることが検出さ
れている場合には、前記第2の補正手段の駆動を禁止す
る補正駆動禁止手段とを具備し電源消耗時には、露光時
の防振を可能とする為に第2の補正手段の駆動を行わな
いようにしている。
【0098】上記第14の目的を達成するために、請求
項14記載の本発明は、撮影光束をファインダ光学系に
導くミラーを駆動する第1の駆動手段と、前記ファイン
ダ光学系の一部を成すプリズム光学系を駆動する第2の
駆動手段と、前記第1の駆動手段を動作させて第1の方
向の振れを補正し、第2の駆動手段を動作させて第2の
方向の振れを補正する防振手段とを設け、TTL構成の
カメラにおいて、構図決定時の防振は、既存のミラーと
プリズム光学系をそれぞれファインダ光軸と直交した異
なる方向に駆動するようにしている。
【0099】上記第15の目的を達成するために、請求
項15記載の本発明は、振れ補正を行う為の第1の補正
手段と、振れ補正量が所定値以上の際に用いられる第2
の補正手段とを備え、振れ補正用として第1,第2の補
正手段を設け、これら補正手段の協調動作によって振れ
補正量を広げるようにしている。
【0100】上記第16の目的を達成するために、請求
項16記載の本発明は、第1の補正手段よりも光学収差
の劣る第2の補正手段の駆動時には、警告を行う警告手
段を設け、光学収差の劣る第2の補正手段の駆動時に
は、振れ補正量が所定値以上であることを知らせるよう
にしている。
【0101】上記第17の目的を達成するために、請求
項17記載の本発明は、第1の補正手段よりも光学収差
の劣る第2の補正手段の駆動時には、露光を禁止する露
光禁止手段を設け、光学収差の劣る第2の補正手段の駆
動時には、撮影を禁止するようにしている。
【0102】上記第18の目的を達成するために、請求
項18記載の本発明は、撮影光軸を偏心させて像振れを
補正する補正手段と、撮像素子からの画像信号を処理す
ることによって像振れを補正する画像補正手段とを備
え、複数の補正手段によって像振れを補正するようにし
ている。
【0103】上記第19の目的を達成するために、請求
項19記載の本発明は、電源状態を検出する電源検出手
段と、該電源手段によって検出される電源情報、撮影時
のシャッタスピード、撮影レンズの焦点距離のうちの少
なくとも一つの情報により、前記画像補正手段の駆動を
制御する制御手段とを設け、シャッタスピードが短い
時、焦点距離が短い時は防振精度の要求が低くなる場合
や電源電圧が所定値以下である場合は、防振能力は低い
が、消費電力の少ない画像補正手段を用いるようにして
いる。
【0104】上記第20の目的を達成するために、請求
項20記載の本発明は、補正手段は露光時にのみ駆動
し、防振能力(精度)が求められる露光時のみ、補正手
段を駆動するようにしている。
【0105】上記第21の目的を達成するために、請求
項21記載の本発明は、補正手段の駆動時には、画像補
正手段の駆動を禁止する駆動制御手段を設け、補正手段
と画像補正手段の同時駆動を行わないようにしている。
【0106】上記第22の目的を達成するために、請求
項22記載の本発明は、補正手段と前記画像補正手段そ
れぞれの補正周波数帯域を異ならせるようにしている。
【0107】上記第23の目的を達成するために、請求
項23記載の本発明は、該カメラに加わる振れの中に高
周波成分が多く含まれている場合は、補正手段にて振れ
補正を行わせる駆動選択手段を設け、振れの中に高周波
成分が多い場合は、画像補正手段よりも高周波側の振れ
補正を可能とする補正手段を用いるようにしている。
【0108】上記第24の目的を達成するために、請求
項24記載の本発明は、該カメラに加わる振れの中に高
周波成分が多く含まれている場合は、画像補正手段の駆
動と共に補正手段を駆動させて、画像補正手段の振れ補
正残りを除去させる駆動選択手段を設け、大振幅駆動を
必要とする低周波成分の振れ補正は画像補正手段により
行い、大振幅駆動を必要としない高周波成分の振れ補正
は補正手段により行うようにしている。
【0109】上記第25の目的を達成するために、請求
項25記載の本発明は、該カメラに加わる大きな振れを
補正する、光学性能の高い第1の補正手段と、小さな振
れを補正する、光学性能の低い第2の補正手段とを備
え、光学性能の高い補正手段は、大きくて重たいものに
なる為に高周波駆動はできない反面、大きな振れを光学
収差劣化無く行え、一方、光学性能の低い補正手段は、
小さくて軽い為に高周波駆動を可能とする反面、大きな
振れを補正する際に光学収差劣化を招くといった点に着
目し、これらを駆動を適宜行うようにしている。
【0110】上記第26の目的を達成するために、請求
項26記載の本発明は、光学性能の低い第2の補正手段
により、フィルタ等の周波数弁別手段にて弁別される手
振れに代表される高周波成分を補正するようにしてい
る。
【0111】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。
【0112】図1は本発明の第1の実施例における防振
カメラの要部構成を示すブロック図であり、図20と同
じ機能を持つ部分は同一の符号を付すと共に、その説明
は省略する。
【0113】図1において、撮影光路に導かれた被写体
像は、クイックリターンミラー13,プリズム光学系1
4を介在してファインダ光路に至る。
【0114】ファインダ光路には、図15等で説明した
様な補正手段とほぼ同様な補正手段が別に設けられてお
り、レンズ鏡筒82内の補正手段85と異なるのは、補
正レンズが小さく且つ軽く構成されている点にある。
【0115】ファインダ光路中の補正レンズは、撮影光
路中の補正レンズに比べて小さく出来るのは公知である
が、更に光軸偏心動作を行った時の色収差、片ボケを許
容出来る為に相当小さく且つ軽い補正レンズが選択出来
る(実際の露光には関与しない為)。
【0116】ファインダ光路内に設けられた第2の補正
手段11は、補正駆動手段97bで補正駆動される。こ
の補正駆動手段97bには目標値設定手段92より目標
値信号が入力されるが、その目標値は精度良い防振を行
う為の目標値に比べて、約2/3にゲインを落とした信
号が入力される。
【0117】第2の補正手段11は撮影者が被写体を狙
っている時の観察上の振れを補正する役割を持つもので
あるが、観察上の振れを十分に補正してしまうと、以下
の様な取り扱い上の不便を生ずる。
【0118】つまり、撮影者は被写体を狙いつつ細かな
フレーミング変更を行うが、十分な防振が効いている
と、このフレーミング変更さえも補正してしまい、フレ
ーミング変更が出来なくなる。故に、防振目標値ゲイン
を落として若干のフレーミング変更は許容する(防振補
正残りを意図的に作る)事で、撮影者の使用感を高めて
いる。
【0119】補正駆動手段97bの第2の補正手段11
へのコイル電力供給は、補正起動手段98eを介在して
行われる。
【0120】前記補正起動手段98eのスイッチ98f
は、レリーズ手段911にSW1信号が発生した時のみ
端子98gと接続し、SW1信号の無い時及びSW2信
号発生時にはコイル他端端子98hと接続してコイルを
短絡している。つまり、第2の補正手段11はSW1信
号の発生時のみ制御状態にあって振れ補正駆動を行って
おり、実際の露光時(SW2信号の発生時)には補正駆
動を行わない。
【0121】これは、後述する様にSW2信号発生時に
は第1の補正手段85が振れ補正駆動を行っており、そ
の為に電源の低下を抑える為である。
【0122】又、最近クイックリターンミラー13をハ
ーフミラーにして露光時も被写体を観察できるカメラが
出現しているが、この様なカメラのときに第1の補正手
段85と第2の補正手段11とも振れ補正を行っている
と、手振れを過補正することになってしまう事を避ける
為である。
【0123】目標値増幅手段12は、目標値設定手段9
2の目標値出力を十分な防振が行えるゲイン迄増幅して
おり、その出力を補正駆動手段97aに送る。これは、
第1の補正手段85では補正残りの無い精度良い防振を
可能とし、像面での振れを十分に抑えることができるよ
うにする。
【0124】補正起動手段98dは、そのスイッチ98
iをレリーズ手段911にSW2信号が発生した時のみ
端子98jに接続し、第1の補正手段85を制御状態に
して振れ補正駆動を行い、それ以外は端子98kに接続
してコイル両端を短絡している。
【0125】つまり、第1の補正手段85は露光時のみ
振れ補正駆動される。よって、大きくて重い第1の補正
手段85は露光と云う短い時間のみ駆動され、撮影者が
被写体を狙ってカメラを構えている長い間は、小さくて
軽い第2の補正手段11が振れ補正を行うようにして省
電力化を達成するようにしている。
【0126】尚、前述の様に第2の補正手段11の駆動
時には色収差,片ボケを発生するが、観察上はあまりそ
の影響を受ける事は無く、実際の露光時には光学性能の
良い第1の補正手段85が像振れ補正を行う為に像面上
の色収差,片ボケは抑えられる。
【0127】図1において、第2の補正手段11は第1
の補正手段85と同様な構成にしたが、これに限られる
ものでは無いのは云う迄も無い。
【0128】例えば、図2(a)の様に、クイックリタ
ーンミラー13をモータ15により、矢印15a方向に
揺動駆動する事で、カメラの縦振れ(ピッチ)を補正
し、クイックリターンミラー13を支持する支持アーム
16をモータ17で駆動する事で、クイックリターンミ
ラー13を矢印17a方向に回動して、カメラの横振れ
(ヨー)を補正する構成にしても良い。
【0129】また、図2(b)に示す様に、プリズム光
学系14をその重心でジンバル支持し、プリズム光学系
に貼り付けられたコイル18pとカメラボディに貼り付
けられた磁石19pの電磁力により、プリズム光学系1
4を矢印15a方向に揺動してピッチ方向の振れ補正を
行い、同様にプリズム光学系14に貼り付けられたコイ
ル18yとカメラボディに貼り付けられた磁石19yの
電磁力により、プリズム光学系を矢印17a方向に回動
してヨー方向の振れ補正を行っても良い。
【0130】尚、プリズム光学系14はその重心でジン
バル支持されている為に重力に抗する為の電力を大きく
する必要は無く、又、最近ではミラーを貼り合わせてペ
ンタプリズムを構成する“中空ペンタプリズム”の様に
極めて軽いプリズム光学系も出現して来ており、プリズ
ム光学系を駆動する事に大電力は必要としない。
【0131】更に、図2(c)の様に、クイックリター
ンミラー13をモータ15で矢印15a方向に揺動して
ピッチ方向振れ補正を行い、プリズム光学系14をコイ
ル18yで矢印17a方向に回動してヨー方向の振れ補
正を行っても良い。
【0132】尚、ファインダ内の振れ補正を行う時、ピ
ント板11a上の情報(液晶表示板やLEDによるシャ
ッタスピード,絞り,AF合焦表示)は、第2の補正手
段11の駆動の影響により逆に加振になってしまう。そ
れを防ぐ為にピント板11aも第2の補正手段11と同
様に動くように構成してある。
【0133】図1において、液晶表示板やLEDの表示
群11gを持つ枠11e(ピント板11aを保持する)
は4つのバネ11hで不図示カメラボディに連結され、
矢印11i´2方向に自由度を持つ2つのボイスコイル
11iの協調作用により、矢印11j方向に動かされ
る。ボイスコイル11iには第2の補正手段11の駆動
目標値と同じ信号が入力される為、第2の補正手段11
と同期に同方向に駆動され、各表示が加振されてしまう
事を防いでいる。
【0134】又、振れ表示源11dはピント板11aと
は別に固定されている為、第2の補正手段11の駆動に
伴ってファインダ像面上で加振され、振れ量の表示を行
うことになる。よって、使用者は振れが生じていること
を知ることができる。
【0135】ここで、ピント板11aはボイスコイル1
1iで駆動されたが、第2の補正手段11の駆動力を伝
達して駆動しても良いのは云う迄も無い。
【0136】(第2の実施例)図3は本発明の第2の実
施例における防振カメラの要部構成を示すブロック図で
あり、図1と同じ部分は同一符号を付してある。
【0137】第1の実施例と異なるのは、シャッタスピ
ード,ズーム,(フォーカス)焦点距離に応じて、第1
の補正手段85,第2の補正手段11の駆動(オン,オ
フ)を制御している点にある。
【0138】図3において、起動判断手段22には、露
光準備手段96で決定されるシャッタスピードと焦点距
離情報手段95からのズーム及び焦点距離が入力され
る。そして、例えばシャッタスピードが1/250秒以
上の時、或いは、シャッタスピードが1/60秒であっ
ても、焦点距離が50mmとワイドな時は、信号を発生し
て起動切換手段21のスイッチ21aを端子21bから
断つ。すると、SW2信号発生時でも、補正駆動手段9
7aからのコイル電力は第1の補正手段85に供給され
なくなり、露光中の像面での振れ補正は行わない。何故
ならば、シャッタスピードが遅い時又はズームワイドの
時、振れは像面に写り込まないからである。
【0139】起動判断手段22の信号は補正起動手段9
8eにも入力しており、この入力により、SW2信号が
入力されてもスイッチ98fを端子98gから断つ事は
しない。つまり、露光中もファインダ上での振れ補正は
継続する。
【0140】以上の様に、シャッタスピードが速い時、
或いは、焦点距離が短く且つ像振れの必要が無い時に
は、第1の補正手段85を駆動させない為に省電力とな
り、且つ観察上の振れは補正を行えるメリットが生まれ
る。
【0141】(第3の実施例)図4は本発明の第3実施
例における防振カメラの要部構成を示すブロック図であ
り、図3等と同じ部分は同一符号を付してある。
【0142】上記図3の構成と異なるのは、補正量一致
手段23を具備している点のみである。
【0143】補正量一致手段23は、差動増幅器23
a,23b及びサンプルホールド回路23cで構成され
ており、差動増幅器23aの両端には目標値設定手段9
2の目標値信号と目標値増幅手段12の信号が入力して
おり、常にその差出力をサンプルホールド回路23cに
入力している。サンプルホールド回路23cは、レリー
ズ手段911にSW2信号が発生している時にその信号
をホールドし、それ以外はサンプル状態にある。サンプ
ルホールド回路23cの出力信号と目標値増幅手段12
の出力信号は差動増幅器23bにてその差が求められ、
第1の補正手段85の目標値信号として補正駆動手段9
7aに入力される。
【0144】次に、補正量一致手段23の動作につい
て、図5を用いて説明する。
【0145】図5において、実際の振れ24に対し、第
2の補正手段11を追従させる為の目標値設定手段92
の出力は波形25である。ここで、この波形25はSW
1信号発生時点をゼロにして連続的に出力されるのは、
図20における説明の通りである。又、この時の目標値
増幅手段12の十分な防振の為の目標値信号は、波形2
6aの様に波形25と増幅度が異なっている。
【0146】そして、SW2信号発生時点においては、
波形25と26aはδだけの誤差を生じている。故に、
このまま露光の時に第2の補正手段11から第1の補正
手段85に振れ補正を切り換えると、δだけのフレーミ
ングのずれを生ずる。
【0147】補正量一致手段23の差動増幅器23aは
常に波形25と26aの差を求めており、SW2信号発
生時点での誤差δをサンプルホールド回路23cがホー
ルドし、この誤差δを第1の補正手段85の目標値信号
である目標値増幅手段12の出力から差動増幅器23b
で差し引く。よって、SW2信号発生時に第2の補正手
段11から第1の補正手段85に切り換えても誤差δは
生じず、SW2信号発生時の第2の補正手段11の防振
補正量xと第1の補正手段85の防振補正量xが一致し
た時点より防振補正が切り換わる。
【0148】尚、実際には第1の補正光学手段85のメ
カニカルな時定数の為に、SW2信号発生時に該第1の
補正手段85の動きは破線26bの様に補正量xだけス
テップ状にあらかじめずらしておき補正駆動する事は出
来ず、第1の補正手段85の立ち上り時間tを要し、実
線26の様に波形が鈍ってしまうが、SW2信号発生か
ら露光迄の間にレリーズタイムラグが有る為に露光時に
立ち上りが問題になる事は無い。
【0149】もし、補正量一致手段23が無いと、上述
の様にδだけずれた波形26a(26cは第1の補正手
段85の立ち上り動作波形)により振れ補正が行われ、
これでも十分な振れ補正は行えるものの、ファインダ上
で撮影者が決めた構図と実際に写真になる構図はδだけ
ずれてしまうが、該補正量一致手段23を設ける事でフ
レーミングの変化を防止する事が出来る。
【0150】(第4の実施例)図6は本発明の第4の実
施例における防振カメラの要部構成を示すブロック図で
あり、図4等と同じ部分は同一符号を付してある。
【0151】図5で述べた様に、SW2信号発生から第
1の補正手段85を起動する時、立ち上り時間tが必要
になる。ところが、SW2信号発生から露光開始迄にレ
リーズタイムラグが有る為、この立ち上り時間tは無視
できる事は前述した通りである。
【0152】しかし、最近のカメラではレリーズタイム
ラグを極めて短い時間に設定するリアルタイムモード
(以下、RTモードと記す)を備えているものもあり、
その様なモードでは立ち上り時間が無視できなくなって
くる。
【0153】先ず、図6を用いてRTモードについて説
明する。
【0154】RTモードを備えたTTLカメラにおいて
は、被写体像をファインダ光路に導く為にクイックリタ
ーンミラー13を用いず、ハーフミラー13a(ペリク
ルミラー)を用いている。これは、露光時にミラーを駆
動させる為の時間を無くす事が目的であり、露光時にも
ハーフミラー13aは固定のままで撮影光をファインダ
光路と像面の両方に導く。
【0155】モード選択手段31は、通常モードとRT
モードを撮影者が選択する為の外部操作手段であり、R
Tモード時に出力する。
【0156】モード切換手段32は、レリーズ手段91
1に発生するSW2信号及び露光準備手段96a(測
光,測距,レンズ合焦駆動)、露光準備手段96b(絞
り駆動)の出力信号を、露光手段913,露光準備手段
96bに切り換えるスイッチ手段であり、通常時はスイ
ッチ32aを端子32cに、スイッチ32bを端子32
fに、各々接続しており、RTモードが選択されてモー
ド選択手段31が出力すると、スイッチ32aを端子3
2dに、スイッチ32bを端子32eに、各々接続を切
り換える。
【0157】駆動切換手段33は、通常時は、2つのス
イッチ33a,33bはともにオン状態になっている
が、モード選択手段31から信号が入力されたRTモー
ド時には、両スイッチともオフになる。
【0158】つまり、通常モード時には、露光手段91
3からの露光終了信号は、スイッチ33aを介在して補
正起動手段98d、補正起動手段98eに入力し、スイ
ッチ98iを端子98kに接続して第1の補正手段85
の駆動を止め、又スイッチ98fを端子98gに接続し
て第2の補正手段11の駆動を再び開始するが、RTモ
ード時にはその様な操作はしない。
【0159】すなわち、通常モード時には、レリーズ手
段911に発生したSW2信号は、スイッチ33bを介
在して補正起動手段98eのスイッチ98fを端子98
hに接続して第2の補正手段11の補正駆動を止める
が、RTモード時には、SW2信号による補正起動手段
98eの制御は止める。
【0160】駆動切換手段34は、通常モードでは、ス
イッチ34aを端子34bに接続しているが、モード選
択手段31から信号が入力されるRTモード時には、ス
イッチ34aを端子34cに接続する。
【0161】よって、通常モード時には、レリーズ手段
911に発生するSW2信号は、スイッチ34aを介在
して補正起動手段98dのスイッチ98iを端子98j
に入力し、第1の補正手段85を制御状態にすると共に
補正量一致手段23のサンプルホールド回路23cをホ
ールド状態にして、前述した誤差δを補正した目標値で
第1の補正手段85を駆動させて防振を行わせる。ま
た、RTモード時には、SW1信号がSW2信号に換わ
ってスイッチ34aを介在して補正起動手段98d及び
補正量一致手段23に入力される為、SW1信号発生よ
り第1の補正手段85が起動され、該第1の補正手段8
5によって防振が行われる。
【0162】以上の様な回路構成において、レリーズシ
ーケンスについて説明する。
【0163】先ず、撮影者が通常モードを選択した場
合、レリーズ手段911にSW1信号が発生すると、露
光準備手段96aは測光,測距,レンズ合焦駆動を行
い、測光値に基づくシャッタスピードを露光手段913
及び起動判別手段22に送る。
【0164】また、前記SW1信号は、補正起動手段9
8のスイッチ98fを端子98gに接続して第2の補正
手段11を制御状態にし、又目標値設定手段92のサン
プルホールド回路92bをホールド状態にして目標値を
発生させ、ファインダ面での防振を開始させる。
【0165】その後、レリーズ手段911にSW2信号
が発生すると、このSW信号2は、駆動切換手段33の
スイッチ33bを介在して補正起動手段98eのスイッ
チ98fを端子98hに接続して、又第2の補正手段1
1の駆動を止めると共に、駆動切換手段34のスイッチ
34aを介在して補正起動手段98dのスイッチ98i
を端子98jに接続して補正量一致手段23のサンプル
ホールド回路23cをホールド状態にし、誤差δだけ補
正した目標値を発生させ、第1の駆動手段を振れ補正駆
動させ、ファインダ面及び像面の防振を行わせる。
【0166】前記SW2信号はモード切換手段32のス
イッチ32aを介在して露光準備手段96bに入力する
為、露光準備手段96bは絞り駆動を行い、絞り駆動終
了信号はモード切換手段32のスイッチ32bを介在し
て露光手段913に入力する。これにより、露光手段9
13はシャッタ開閉(露光)を行い、露光終了信号を発
生させる。
【0167】また、前記露光終了信号は駆動切換手段3
3のスイッチ33aを介在して補正起動手段98d,補
正起動手段98eに入力し、スイッチ98iを端子98
kに接続させ、第1の補正手段85の駆動を止め、スイ
ッチ98fを端子98gに接続させて第2の補正手段1
1を再駆動させる。
【0168】よって、ファインダ面の防振が行われ、S
W1信号が無くなると補正起動手段98eのスイッチ9
8fが端子98hに接続され、第2の補正手段11の駆
動が止まる。
【0169】尚、シャッタスピードが速い時には、起動
判断手段22が信号を出力して起動切換手段21のスイ
ッチ21aを端子21bより断つ為、第1の補正手段8
5は駆動されず、よって、露光中は第1の補正手段8
5,第2の補正手段11とも振れ補正を止めているが、
この様な時は露光時間は極めて短く、その間振れ補正を
止めても撮影者に何の不快感も感じさせ無い。又、起動
判断手段22は焦点距離が短い時も信号を発生させ防振
を止めるが、この様に焦点距離が短い時は手振れそのも
のが目立たない為、露光中防振を止めても撮影者に違和
感を感じさせないものである。
【0170】次に、撮影者がRTモードを選択した場合
は、レリーズ手段911にSW1信号が発生すると、露
光準備手段96aは測光,測距,レンズ合焦駆動を行
い、測光値から求まるシャッタスピードを露光手段91
3及び起動判別手段22に送る。又、レンズ合焦駆動終
了後の合焦終了信号はモード切換手段32のスイッチ3
2aを介在して露光準備手段96bに入力する為、露光
準備手段96bは絞り駆動を行う。
【0171】また、前記SW1信号は補正起動手段98
eに入力してスイッチ98fを端子98gに接続させ様
とするが、モード選択手段31の信号が補正起動手段9
8eにも入力しており、スイッチ98fの制御を阻止し
ている為、第2の補正手段11は起動されない。
【0172】しかし、前記SW1信号は駆動切換手段3
4のスイッチ34aを介在して補正起動手段98dに入
力し、スイッチ98iを端子98jに接続させている
為、第1の補正手段85は制御状態となり、又補正量一
致手段23はサンプルホールド回路23cがホールド状
態にされる。目標値設定手段92のサンプルホールド回
路92bもSW1信号発生でホールド状態になっている
為、補正量一致手段23は目標値出力を行い、第1の補
正手段85は駆動され、ファインダ面及び像面の防振が
行われる。
【0173】つまり、SW1信号発生から像面の防振を
行う点が通常モードと異なる。
【0174】モード選択手段31の信号は起動切換手段
21にも入力され、RTモード時にはスイッチ21aの
制御を阻止される。即ち、シャッタスピードが速く、起
動判断手段22が出力していても、スイッチ21aは断
たれる事無く、防振を継続する。その為、シャッタスピ
ードが速くても第1の補正手段85は駆動され、SW1
時にシャッタスピードが速くなる、或いは、焦点距離が
短くなって、ファインダ上の防振が止まってしまう事は
無い。
【0175】次に、レリーズ手段911にSW2信号が
発生すると、このSW2信号はモード切換手段32のス
イッチ32bを介在して露光手段913に入力され、直
ちに露光が行われる。
【0176】つまり、通常モードに比べて絞り駆動の時
間が省かれている為に、SW2信号発生直後に露光が行
われる。しかし、第1の補正手段85はSW1信号発生
時点から既に起動を始めている為に、露光時に立ち上り
が問題になる事は無い。
【0177】そして、前記SW1信号が無くなると、補
正起動手段1(98d)のスイッチ98iは端子98k
に接続され、防振は終了する。
【0178】以上の様に、RTモード時には、SW1信
号発生時点から第1の補正手段85を起動しておく為、
SW2信号発生時にその立ち上りが問題になる事は無
い。
【0179】(第5の実施例)図7は本発明の第5の実
施例における防振カメラの要部構成を示すブロック図で
ある。
【0180】この第5の実施例では、外部ファインダ式
カメラに本発明を適用した例であるが、基本的な回路構
成は図7の例と変わらない。但し、外部ファインダ式の
為、第1の補正手段85が防振している時も第2の補正
手段11が駆動されていないと、ファインダ上の防振が
行われない点が異なっている。
【0181】先ず、撮影者が通常モードを選択している
時について説明する。
【0182】レリーズ手段911にSW1信号が発生す
ると、露光準備手段96aは測光,測距を行い、測光に
基づくシャッタスピードを露光手段913と起動判断手
段22に送る。また、前記SW1信号は補正起動手段2
(98e)に入力し、スイッチ98fを端子98gに接
続させる為、第2の補正手段11は制御状態となり、目
標値設定手段92はサンプルホールド回路92bがホー
ルド状態となって目標値を出力し、ファインダ面の防振
が行われる。
【0183】但し、電源状態検出手段41にて電源電池
が一定以下に消耗したことが検出されると、補正起動手
段98eのスイッチ98fの制御が阻止され、SW1信
号が発生しても第2の補正手段11は駆動されず、更な
る電力の消耗を止める。又、警告手段42は電源電池が
一定以下に消耗し、且つ、SW1信号が発生した時にフ
ァインダ面の防振が出来ない事を警告する。
【0184】尚、警告手段42は,防振モードを選択さ
れない時は出力しないのは云う迄もない。
【0185】レリーズ手段911のSW2信号が発生す
ると、このSW2信号は、駆動切換手段2のスイッチ3
4aを介在して補正起動手段98dのスイッチ98iを
端子98jに接続させ、第1の補正手段85を起動さ
せ、又、補正量一致手段23のサンプルホールド回路2
3cをホールド状態にして、目標値を発生させ像面での
防振を行わせる。
【0186】図6の例では、この時第2の補正手段11
の駆動を止めていたが、この実施例では、この時第2の
補正手段11も補正駆動している。
【0187】又、第1の補正手段85は起動判別手段2
2の出力により起動されない事は、図6と同様である。
【0188】また、前記SW2信号はモード切換手段3
2のスイッチ32aを介在して露光準備手段96bに入
力する為、露光準備手段96bはレンズ合焦駆動を行
い、レンズ合焦後、合焦信号がモード切換手段32のス
イッチ32bを介在して露光手段913に入力すること
で、露光が行われる。
【0189】そして、露光終了信号が発生すると、その
信号は補正起動手段98dに入力してスイッチ98iを
端子98kに接続する為、第1の補正手段85は防振を
止め、又SW1信号が無くなると、補正起動手段98e
のスイッチ98fは端子98gに接続される為、ファイ
ンダ面の防振も止まる。
【0190】次に、撮影者がRTモードを選択した場
合、レリーズ手段911のSW1信号発生することで第
2の補正手段11が起動し、SW1信号が無くなること
でで駆動停止されるのは、通常モードと同じである。
【0191】また、前記SW1信号は露光準備手段96
aに入力する為、露光準備手段96aは測光,測距を行
い、測光に基づくシャッタスピードを露光手段913と
起動判別手段22に送る。
【0192】又、測距終了信号はモード切換手段32の
スイッチ32aを介在して露光準備手段96bに入力す
る為、レンズ合焦駆動が行われる。
【0193】更に、SW1信号は駆動切換手段34のス
イッチ34aを介在して補正起動手段98dのスイッチ
98iを端子98jに接続させると共に、補正量一致手
段23のサンプルホールド回路23cをホールド状態に
して目標値を発生させ、像面での防振も行われるように
する。
【0194】この際、第1,第2の補正手段85,11
とも駆動されているが、電源消耗時には第2の補正手段
11は駆動され無いのは云う迄も無い。
【0195】そして、SW2信号がモード切換手段32
のスイッチ32bを介在して露光手段913に入力する
ことにより、直ちに露光が行われる。
【0196】つまり、通常モード時の様にSW2信号発
生でレンズ合焦駆動を行った後に露光を行うのに比べ
て、レリーズタイムラグを短縮できる。しかし、第1の
補正手段85はSW1信号発生時点で既に起動されてい
る為に、その立ち上りが問題になる事は無い。
【0197】そして、露光終了信号が発生すると、補正
起動手段98dはスイッチ98iを端子98kに接続さ
せ、第1の補正手段85は駆動を止める。
【0198】尚、以上の様なモード切換機能付カメラの
場合、上述の通常モードとRTモードは、省電力モード
とRTモードとも云い換える事が出来る。これは、省電
力モードでは、SW1信号発生でファインダ面だけの防
振を行い、露光時に像面の防振を行い、一方、RTモー
ドでは、SW1信号発生から像面の防振も行う為、前者
では補正手段が小さくて軽い為、相当省電力になる為で
ある。
【0199】尚、図7における第2の補正手段11は、
マスク11b,接眼レンズ11cより被写体側にあり、
ファインダ内の情報は第2の補正手段11の駆動で影響
を受けない様にしている。
【0200】(第6の実施例)図8は本発明の第6の実
施例における防振カメラの要部構成を示すブロック図で
あり、各回路の機能及び動作シーケンスは、図6で説明
したものと同一である。但し、図6と異なるのは、第2
の補正手段11がファインダ光路では無く、撮影光路内
に設けてある点である。
【0201】勿論、第2の補正手段11は、露光時には
駆動されず、中立点(光軸と一致した位置)に安定され
る為に、第2の補正手段11の偏心作用による色収差,
片ボケが写真の劣化につながる事は無く、故に第2の補
正手段11の補正レンズは偏心時の光学性能劣化を気に
しないで小型、軽量のものを自由に選べる為、撮影者が
被写体を狙い構えている間は省電力にすることができ
る。
【0202】(第7の実施例)図9は本発明の第7の実
施例における防振カメラの要部構成を示すブロック図で
ある。
【0203】図8と異なるのは、第1,第2の補正手段
85,11共に、撮影者が被写体を狙っている間、及
び、露光中も振れ補正駆動される点であり、図20の従
来例との違いは、補正駆動手段97b,補正起動手段9
8e,補正手段910(第2の補正手段11),係止手
段914bが、補正駆動手段97a,補正起動手段98
d,補正手段910(第1の補正手段85),係止手段
914aに並列に設けられているだけであり、その動作
シーケンスは同一の為、その説明は省く。
【0204】尚、係止手段914bは、係止手段914
aで第1の補正手段85,第2の補正手段11共に係
止,係止解除させる事で、省くことも出来る。
【0205】ここで、第1の補正手段85及び第2の補
正手段11は、従来例及び図1〜図8の例に比べて、各
々振れ補正ストロークが小さく設定されている。今迄、
大きな振れも補正し、且つ、その様な大振れ補正の為に
補正手段を大きく偏心させても、光学性能の劣化を生じ
ない様にする為に、特に第1の補正手段85は大きくて
重くなってしまっていたが、振れ補正ストロークを小さ
くする事(補正手段を大きく偏心させない)で、補正手
段の光学設計の自由度が増し、補正レンズを小さくて軽
くでき、省電力となる。
【0206】そして、第1,第2の補正手段85,11
の各々の補正ストロークは小さくても、各々の補正手段
は同時に振れ補正を行う為に,その強調動作によりトー
タルの振れ補正量を確保する事が出来る。
【0207】(第8の実施例)図10は本発明の第8の
実施例における防振カメラの要部構成を示すブロック図
である。
【0208】この第8の実施例は、第7の実施例では2
つの補正手段の強調動作で振れ補正量を確保していたも
のを、第1の補正手段85の振れ補正残りを第2の補正
手段11が補う構成により、振れ補正量を確保したもの
である。
【0209】故に、通常の小さな振れの時には第1の補
正手段85のみ振れ補正駆動している為、より一層の省
電力化が成される。
【0210】図10において、目標値設定手段92の振
れ補正目標値が波形92cに示す様に大振れが重量して
いる場合、リミッタ手段51はその目標値の一定振幅以
上はホールドし、波形51aに変換し、補正駆動手段9
7aに送る。その為、第1の補正手段85は一定量以上
の振れ補正を行わない。
【0211】第1の補正手段85は、その量以下の振れ
補正の為の偏心時にのみ光学性能を確保すれば良い為
に、上述と同様に小型,軽量に出来る。
【0212】差動手段52は上記の波形92cと51a
の差を求め、振れ補正残り波形52aを算出し、補正駆
動手段97bに送る。
【0213】第2の補正手段11は、第1の補正手段8
5の補正残り量だけを補えば良い為、第1の補正手段8
5より更に小型,軽量に出来る。
【0214】警告手段53は、リミッタ手段51が作動
(目標値設定手段92の振れ補正目標値が一定振幅以
上)すると、振れが大きい事を撮影者に促し、カメラを
しっかり構え直してもらうようにする。
【0215】振幅判別手段54は差動手段52の波形5
2aが一定振幅になると出力し、露光手段913にレリ
ーズロック動作(露光禁止)を行わせる。これは、第2
の補正手段11が一定量以上偏心駆動すると、色収差,
片ボケ時の光学性能の劣化が発生し、観察上は問題無く
ても良好な写真が得られなく無る為である。
【0216】(第9の実施例)前記の第7の実施例で
は、2つの補正手段を持つ事で各々の補正ストロークを
抑え、省電力化できる例を示したが、2つの補正手段を
持つ事で防振周波数帯域を広くする事も出来る。以下、
これを第9の実施例として説明する。
【0217】図11は本発明の第9の実施例における要
部構成を示すブロック図であり、図9と異なるのは、目
標値設定手段92の振れ補正目標値は高域通過手段55
を介在して補正駆動手段2(97b)に入力している点
である。
【0218】高域通過手段55は、例えば100HZ
下を減衰するハイパスフィルタであり、手振れの100
Z 以上の成分のみ補正駆動手段97bに送る。
【0219】前述した様に、手振れは通常1HZ 〜10
Z の帯域にあるが、レリーズ時の振れ、及び、ミラー
13やシャッタの駆動に伴う振れ(カメラ振れ)は、3
0HZ 〜200HZ に広がっている。
【0220】今迄、光学性能を維持すべく設計された第
1の補正手段85は、その重さ故に上記カメラ振れの帯
域迄追従する事が出来ず、カメラ振れを十分に防振出来
なかった。
【0221】ここで、図11の例において、第1の補正
手段85は光学性能を維持した従来の補正手段である
が、第2の補正手段85は撮影光路中に設けられ、限ら
れた量しか振れ補正を行わない極めて小さな補正レンズ
で構成され、その為にその補正帯域は500HZ 以上に
迄及ぶ。
【0222】ここで、第2の補正手段11の補正量は限
られた量(例えば、像面上で50um)に制限される為
に、光学設計の自由度が増し、極めて小さく、軽く出来
る事は前述と同様であり、第2の補正手段85の補正量
を限定出来る事のは、カメラ振れ等の高周波の振れはそ
の振幅が極めて小さい為である。
【0223】高域通過手段55はハイパスフィルタ作用
により、第1の補正手段85が補正可能な周波数成分を
減衰させ、それ以上の高周波振れ成分のみを補正駆動手
段97bに送る。
【0224】第2の補正手段11は、高速駆動されてカ
メラ振れ等の高周波振れ成分のみを補正する。
【0225】以上の様に、第1,第2の補正手段85,
11の強調動作により、振れ補正帯域を広げる事が出来
る。
【0226】以上、図1〜図11の例は、第1,第2の
補正手段85,11とも補正レンズを偏心駆動する補正
光学手段であったが、これに限られるものでなく、観察
上の像安定を行う為には、撮像素子に結像した振れ像の
各画素を振動検出手段83p,83yの出力を基に平行
移動して、振れ補正を行う公知の振れ補正技術を用いて
も良い。
【0227】(第10の実施例)図12(a),(b)
は本発明の第10の実施例における防振カメラの電気的
構成及び断面を示す図である。
【0228】基本的な回路構成は図10と同様である
が、第2の補正手段61は上述した様な撮像素子上の振
れ補正技術を用いている。
【0229】図12(b)において、67はカメラボデ
ィであり、振動検出手段83p,83y、第1の補正手
段85、CCD等の撮像素子62、第2の補正手段61
(演算手段)を含み、不図示の撮影光学系(第1の補正
手段85を含む)を通した被写体像は、像面88に結像
し、フィルム面上に記録される。ハーフミラー64,6
5及びレンズ66は撮影光学系からの被写体像を撮影素
子62に導き、撮影素子の情報は第2の補正手段61を
介して表示面63に液晶表示されるとともに、不図示の
手段により電気信号の情報として記録される。
【0230】ここで、第2の補正手段61の補正動作
は、図10と同様に、第1の補正手段85の補正残りが
生じた時のみ行い、その補正量は僅かである。
【0231】一般に、撮像素子の情報をシフトして振れ
補正を行う場合には、撮影素子の全情報総てを記録,表
示する事が出来なくなる。何故ならば、情報をシフトす
る分だけ余計に情報を入力しておく必要がある為であ
り、振れ補正の為のシフト量が多い程、記録表示する情
報が減り、画質劣化に連がってしまう。
【0232】しかし、図12の例の様に、第2の補正手
段61は第1の補正手段85の補正残り分だけを補正す
れば良く、その為の補正量は少なくて済む。故に、画質
劣化は最小限に届める事が出来る。
【0233】尚、第2の補正手段61の補正駆動時(リ
ミッタ手段51出力時)には、像面88での振れ補正は
十分に行えない。そこで、リミッタ手段51の出力時に
は警告手段53出力とともに露光手段913がレリーズ
ロックして、像面88での露光禁止を行う。
【0234】電源状態判別手段41は、電源が一定時以
上消耗すると補正切換手段68のスイッチ68aを端子
68cに接続する(通常は68bに接続)。すると、目
標値設定手段92の振れ補正目標値が、リミッタ手段5
1,差動手段52を介在させずに、補正手段2(61)
に入力する。
【0235】つまり、電源が消耗すると、第2の補正手
段61のみで振れ補正を行い、第1の補正手段85は振
れ補正を止め、電源の早期消耗を防止する。この時、第
2の補正手段61のみによる防振の為、その補正量は大
きくなり、画質劣化は生じてしまうが、第1の補正手段
85が駆動され、電源が早期に消耗し、カメラが動かな
くなってしまう事を防いでいる。
【0236】尚、図12において、カメラ67は情報の
電子的記録と物理化学的記録の両方を持つ形態で説明し
たが、これに限られるものでは無く、像面88を廃した
一般のスチルカメラ,カムコーダにおいても本実施例が
有効(画質劣化が少なく補正ストローク大)なのは云う
迄もない。
【0237】(第11の実施例)図13(a),(b)
は本発明の第11の実施例における防振カメラの電気的
構成及び断面を示す図である。
【0238】第10の実施例と異なるのは、被写体を狙
っている時(表示面63に液晶表示,電気信号の情報と
して記録時)は、第2の補正手段61で振れ補正を行
い、像面88でフィルム面に露光時には第1の補正手段
85で振れ補正を行う様に切り換えている点である。
【0239】図13(a)において、補正切換手段69
のスイッチ69aはレリーズ手段911のSW2信号発
生時には、スイッチ69aを端子69cに切換接続さ
せ、目標値設定手段92のブレ補正目標値を補正駆動手
段97に入力させる。よって、この事(フィルムへの露
光時)には、第1の補正手段85により振れ補正を行
う。
【0240】そして、SW2信号が発生していない時に
は、スイッチ69aに接続しており、目標値設定手段9
2の振れ補正目標値が発生している時(SW1信号発生
時)には、その信号を低域通過手段610を介在して第
2の補正手段61に入力させ、表示面63での振れ補
正、及び、電気信号としての情報記録における振れ補正
を行う。
【0241】ここで、低域通過手段610は5Hz 以上
の高周波を減衰させる公知のローパスフィルタである。
【0242】第2の補正手段61は、前述した様に、振
れ補正目標値信号を基に画素をシフトさせて振れ補正を
行うが、画素シフトの為の演算時間による遅れの為に高
周波迄追従出来ていない。(高速で画素シフトは可能で
あるが、そのシフトタイミングは振れ補正目標値信号に
比べ相当位相が遅れる) 故に、振れ補正目標値信号の高周波成分は画素を実際の
振れに対し、位相が遅れてシフトさせてしまい、振れ補
正が出来ないばかりでなく、逆に加振方向に作用してし
まう。
【0243】表示面63での表示、及び、電気信号とし
て情報を記録する場合、その解像力はフィルムに比べて
小さい為に高周波成分の様に小振幅の振れは目立たない
が、第2の補正手段61が高周波を加振方向に過補正す
ると、高周波の振幅は大きくなり高周波振れも目立って
来る。
【0244】その為に、低域通過手段610により振れ
補正目標値信号の高周波成分を取り除いた後に、第2の
補正手段61に入力している。
【0245】以上の様に、通常時は第2の補正手段61
で防振を行い、露光時のみ第1の補正手段85で防振す
る事で、省電力化を図っている。
【0246】(第12の実施例)図14(a),(b)
は本発明の第12の実施例における防振カメラの電気的
構成及び断面を示す図であり、第1の補正手段85と第
2の補正手段61の協調作用で防振帯域を広げるように
している。
【0247】図14において、目標値設定手段92の振
れ補正目標値信号は、高域通過手段611を介在して補
正駆動手段97に入力し、第1の補正手段に振れ補正を
行わせ、又、低域通過手段610を介在して第2の補正
手段に振れ補正を行わせている。
【0248】ここで、第2の補正手段61が低域通過手
段610を介在して振れ補正を行うのは、図13と同様
であるが、第2の補正手段61で補正出来ない高周波振
れのみを、高域通過手段611のハイパスフィルタ(5
Z 以下を減衰)で弁別して第1の補正手段を駆動し、
補っている。
【0249】振れ成分の中でも高周波成分は振幅が小さ
い為に、それを補正する為の第1の補正手段85の補正
ストローク(光軸偏心量)は小さくて済む。よって、第
1の補正手段85の補正レンズは、光軸偏心量大のとき
に問題になる色収差,片ボケ時の光学性能劣化を考えな
くても良く、光学設計自由度が増し、極めて小型,軽量
に出来る。
【0250】その為、被写体を狙っている時も露光時も
第1の補正手段85を振れ補正を駆動させても、電力の
消費は極めて少なく出来る。
【0251】勿論、露光時にフィルム面に写り込む像は
高周波振れの補正しか行っていない為、例えば1/30
秒以下の低速シャッタ秒時には、十分な振れ補正は行え
ない。(それでも第1の補正手段85を働かせない時に
は、1/300秒以上の高速シャッタでしか振れを止め
られなかったのに比べて、防振の効果は出ている。) しかしながら、スチルカメラとビデオを組み合わせた構
成の場合には、常時ビデオ撮影を行っている為に、低速
シャッタを使う頻度は極めて稀であり、実際上欠点には
ならない。
【0252】以上、第1,第2の補正手段61,85の
協調動作で振れ補正帯域を広げる事が出来るとともに、
第1の補正手段85を小型軽量に出来る為に、相当な省
電力効果が生まれる。
【0253】(発明と実施例の対応)本実施例におい
て、第1の補正手段85が本発明の第1の補正手段又は
補正手段に相当し、第2の補正手段11が本発明の第2
の補正手段に相当し、第2の補正手段61が本発明の画
像補正手段に相当する。また、スイッチSW1が本発明
の第1のスイッチ手段に相当し、スイッチSW2が第2
のスイッチ手段に相当する。
【0254】また、補正量一致手段23が請求項5記載
の制御手段に相当し、起動判断手段22,電源状態検出
手段41が請求項11,請求項12及び請求項19記載
の制御手段に相当する。また、起動判断手段22,電源
状態検出手段41が請求項13記載の補正駆動禁止手段
に相当し、モータ15、コイル18p、磁石19p及び
モータ17、コイル18y、磁石19yが請求項14記
載の第1及び第2の駆動手段に相当する。また、警告手
段53が請求項16記載の警告手段に相当し、振幅判断
手段54が請求項17記載の露光禁止手段に相当する。
【0255】また、補正切換手段69が請求項21記載
の駆動制御手段に相当し、高域通過手段611が請求項
23及び請求項24記載の駆動選択手段に相当する。
【0256】以上が実施例の各構成と本発明の各構成の
対応関係であるが、本発明は、これら実施例の構成に限
定されるものではなく、請求項で示した機能、又は実施
例がもつ機能が達成できる構成であればどのようなもの
であってもよいことは言うまでもない。
【0257】(変形例)本発明は、振動検出手段として
は、角加速度計、加速度計、角速度計、速度計、角変位
計、変位計、更には画像振れ自体を検出する方法等、振
れが検出できるものであればどのようなものであっても
良い。
【0258】本発明は、振動検出手段と補正手段は、互
いに装着可能な複数の装置、例えばカメラとそれに装着
可能な交換レンズにそれぞれわけて設けることも可能で
ある。
【0259】本発明は、クレームまたは実施例の各構成
または一部の構成が別個の装置に設けられていてもよ
い。例えば、防振手段がカメラ本体に、補正手段が前記
カメラに装着されるレンズ鏡筒に、それらを制御する制
御装置が中間アダプタに設けられていてもよい。
【0260】本発明は、補正手段として、光軸に垂直な
面内で光学部材を動かすシフト光学系や画像処理を行う
手段を例にしているが、これに限定されるものではな
く、可変頂角プリズム等の光束変更手段や、光軸に垂直
な面内で撮影面を動かすもの等、振れが防止できるもの
であればどのようなものであってもよい。
【0261】また、本発明は、一眼レフカメラ,レンズ
シャッタカメラ,ビデオカメラ等のカメラに適用した場
合を述べているが、その他のカムコーダ等の光学機器や
他の装置、更には構成ユニットとしても適用することが
できるものである。
【0262】更に、本発明は、以上の各実施例、又はそ
れらの技術を適当に組み合わせた構成にしてもよい。
【0263】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
露光時に駆動され、撮像面上の像の振れを補正する第1
の補正手段と、露光時以外の時に駆動され、撮影者によ
って観察される像の振れを補正する第2の補正手段と
を、露光時と露光時以外(構図決定時)とで切り換えて
用いるようにしている。
【0264】よって、光学設計の自由度を高めることが
できる。
【0265】また、本発明によれば、撮影準備動作開始
の為の第1のスイッチ手段の入力操作に応答して像振れ
を補正する第2の補正手段と、撮影動作開始の為の第2
のスイッチ手段の入力操作に応答して像振れを補正する
第1の補正手段とを、第1のスイッチ手段と第2のスイ
ッチ手段の入力操作で切り換えて用いると共に、各補正
手段の駆動選択を、前記各スイッチを兼用して行えるよ
うにしている。
【0266】よって、特別なスイッチ手段を備えること
なく、第1と第2の補正手段の駆動選択を行うことがで
きる。
【0267】また、本発明によれば、露光時に用いられ
る第1の補正手段と構図決定時似用いられる第2の補正
手段の振れ補正特性を、それぞれ異ならせ、露光時と構
図決定時とで振れ補正の精度を異ならせるようにしてい
る。
【0268】よって、露光時と露光時以外(構図決定
時)のそれぞれに適した振れ補正を行うことができる。
【0269】また、本発明によれば、露光時に用いられ
る第1の補正手段を、構図決定時に用いられる第2の補
正手段よりも振れ補正特性が高いものにしている。
【0270】よって、露光中の振れ補正精度を高め、且
つ、構図決定時にはその操作感と防振の両者を良好なも
のにすることができる。
【0271】また、本発明によれば、露光時に用いられ
る第2の補正手段手段から構図決定時に用いられる第1
の補正手段に補正駆動が切り換わる際、第2の補正手段
の駆動による撮影構図と撮像面上の構図が一致するよう
に、第1の補正手段の駆動を制御して、補正手段を切り
換え時に構図変動を生じないようにしている。
【0272】よって、露光中の振れ補正精度を高め、且
つ、構図決定時にはその操作感と防振の両者を良好なも
のにすることができる。
【0273】また、本発明によれば、露光時に用いられ
る第2の補正手段手段から構図決定時に用いられる第1
の補正手段に補正駆動が切り換わった時点において、前
記第1の補正手段の振れ補正量が前記第2の補正手段の
振れ補正量と同じ量になるように、あらかじめ前記第1
の補正手段の位置制御を行い、つまり、あらかじめ第1
の補正手段を第2の補正手段の振れ補正量と同じ量にな
る位置まで駆動しておくようにしている。
【0274】よって、第1の補正手段の応答遅れに伴う
像劣化を無くすことができる。
【0275】また、本発明によれば、構図決定時に用い
られる第2の補正手段を、露光時に用いられる第1の補
正手段よりも光学性能の劣るものにし、第2の補正手段
は構図決定時にのみ用いられるものであり(露光時には
用いられないものであり)、色収差等の光学性能は重ん
じられないことから、該第2の補正手段の光学性能を第
1の補正手段のそれよりも劣ったものして、該第2の補
正手段を軽量化するようにしている。
【0276】よって、構図決定時には、軽量な第2の補
正手段を用い、この駆動に伴う消費電力を抑えることが
できる。
【0277】また、本発明によれば、第2のモード時
に、撮影準備動作開始の為の第1のスイッチ手段の入力
操作に応答して像振れを補正する第2の補正手段と、第
1のモード時には、前記第1のスイッチ手段及び撮影動
作開始の為の第2のスイッチ手段の入力操作に応答して
像振れ補正を行い、第2のモード時には、撮影動作開始
の為の第2のスイッチ手段の入力操作に応答して像振れ
を補正する第1の補正手段とを備え、前記第2の補正手
段を、前記第1の補正手段よりも光学性能の劣るものと
し、第1のモードでは、構図決定時及び露光時ともに、
光学特性の優れた第1の補正手段を用いるようにしてい
る。
【0278】よって、第1のモードでは、省電化とはな
らないが、露光初期の第1の補正手段の駆動応答遅れに
よる像劣化を無くし、第2のモードでは、省電化を達成
することができる。
【0279】また、本発明によれば、リアルタイム撮影
モード時には、構図決定時及び露光時ともに、光学性能
の優れた第1の補正手段を用いるようにしている。
【0280】よって、リアルタイム撮影モードに問題と
なる、第1の補正手段の駆動応答遅れによる像劣化を無
くことができる。
【0281】また、本発明によれば、該カメラをTTL
構成とし、光学性能の優れた第1の補正手段を撮影光路
中に配置し、光学性能の劣る第2の補正手段をファイン
ダ光路中に配置すると共に、TTL構成であることか
ら、第1の補正手段と第2の補正手段が同時に駆動され
ないようにしている。
【0282】よって、第1の補正手段と第2の補正手段
が同時駆動されることによる過補正を防止することがで
きる。
【0283】また、本発明によれば、シャッタスピード
が速い時、或いは、焦点距離が短い時、或いは、これら
の関連値により、露光時に用いられる第1の補正手段の
駆動を停止するようにしている。
【0284】よって、防振を重要としない露光時におけ
る省電化を達成可能となる。
【0285】また、本発明によれば、第2のモード時に
は、シャッタスピードが速ければ光学性能の優れた第1
の補正手段の駆動を停止し、第1のモード時には、シャ
ッタスピードに依ること無く、常に第1の補正手段の駆
動を行うようにしている。
【0286】よって、第1のモードでは構図決定時にも
第1の補正手段による補正が行われる為に、第2のモー
ド時に様にシャッタスピードが速く、防振を必要としな
い時に第1の補正手段の駆動を停止すると、構図決定時
にも防振が不能になってしまうが、このような不都合を
防止することができる。
【0287】また、本発明によれば、電源検出手段によ
って電源電圧が所定以下であることが検出されている場
合には、第2の補正手段の駆動を禁止する補正駆動禁止
手段とを具備し、電源消耗時には、露光時の防振を可能
とする為に(可能な限り、電力を消費しないようにする
為に)第2の補正手段の駆動を行わないようにしてい
る。
【0288】よって、構図決定時の防振を行う為の機構
を小型化することができる。
【0289】また、本発明によれば、TTL構成のカメ
ラにおいて、構図決定時の防振は、既存のミラーとプリ
ズム光学系をそれぞれファインダ光軸と直交した異なる
方向に駆動するようにしている。
【0290】よって、構図決定時の防振を行う為の機構
を小型化することができる。
【0291】また、本発明によれば、振れ補正用とし
て、振れ補正量の異なる第1,第2の補正手段を備え、
これら補正手段の協調動作によって振れ補正量を広げる
ようにしている。
【0292】よって、大きな振れが加わったとしても、
最適な防振効果を得ることができる。
【0293】また、本発明によれば、第1の補正手段よ
りも光学性能の劣る第2の補正手段の駆動時には、振れ
補正量が所定値以上であることを撮影者に警告するよう
にしている。
【0294】よって、光学性能の劣る第2の補正手段の
駆動による像劣化を、撮影者に注意を促すことで防止す
ることができる。
【0295】また、本発明によれば、第1の補正手段よ
りも光学性能の劣る第2の補正手段の駆動時には、露光
を禁止するするようにしている。
【0296】よって、像劣化した写真を無駄に撮ってし
まうことが防げる。
【0297】また、本発明によれば、撮影光軸を偏心さ
せて像振れを補正する補正手段と、撮像素子からの画像
信号を処理することによって像振れを補正する画像補正
手段の、両方の補正手段によって像振れを補正するよう
にしている。
【0298】よって、防振能力を高めることができる。
【0299】また、本発明によれば、シャッタスピード
が短い時、焦点距離が短い時は防振精度の要求が低くな
る場合や電源電圧が所定値以下である場合は、防振能力
は低いが、消費電力の少ない画像補正手段を用いるよう
にしている。
【0300】よって、防振を重要としない露光時におけ
る省電化を達成し、且つ、電源消耗時であっても、振れ
の無い写真撮影を行うことができる。
【0301】また、本発明によれば、補正手段は露光時
にのみ駆動し、防振能力(精度)が求められる露光時の
み、補正手段を駆動するようにしている。
【0302】よって、振れの無い写真撮影を可能にしつ
つ、省電化を達成することができる。
【0303】また、本発明によれば、補正手段の駆動時
には、画像補正手段の駆動を禁止する駆動制御手段を設
け、補正手段と画像補正手段の同時駆動を行わないよう
にしている。
【0304】よって、補正手段と画像補正手段が同時駆
動されることによる過補正を防止することができる。
【0305】また、本発明によれば、補正手段と画像補
正手段それぞれの補正周波数帯域を異ならせるようにし
ている。
【0306】よって、防振の周波数帯域を広くすること
ができる。
【0307】また、本発明によれば、振れの中に高周波
成分が多い場合は、画像補正手段よりも高周波側の振れ
補正を可能とする補正手段を用いるようにしている。
【0308】よって、最適な防振効果を得ることができ
る。
【0309】また、本発明によれば、大振幅駆動を必要
とする低周波成分の振れ補正は画像補正手段により行
い、大振幅駆動を必要としない高周波成分の振れ補正は
補正手段により行うようにしている。
【0310】よって、大振幅駆動を必要とする際には補
正手段を用いないことによる、省電化及び光学収差の劣
化防止を図ることができる。
【0311】また、本発明によれば、光学性能の高い補
正手段は、大きくて重たいものになる為に高周波駆動は
できない反面、大きな振れを光学収差劣化無く行え、一
方、光学性能の低い補正手段は、小さくて軽い為に高周
波駆動を可能とする反面、大きな振れを補正する際に光
学収差劣化を招くといった点に着目し、これらを駆動を
適宜行うようにしている。
【0312】よって、光学性能の高い第1の補正手段と
光学性能の低い第2の補正手段の棲み分けを行い、精度
の良い防振を可能とする。
【0313】また、本発明によれば、光学性能の低い第
2の補正手段により、フィルタ等の周波数弁別手段にて
弁別される手振れに代表される高周波成分を補正するよ
うにしている。
【0314】よって、光学性能の高い第1の補正手段と
光学性能の低い第2の補正手段の棲み分けを簡単に行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における防振カメラの要
部を示すブロック図である。
【図2】図1の第1の補正手段を他の構成にした例を示
すカメラの断面図である。
【図3】本発明の第2の実施例における防振カメラの要
部を示すブロック図である。
【図4】本発明の第3の実施例における防振カメラの要
部を示すブロック図である。
【図5】図4の第1及び第2の補正手段の動きについて
説明する為の図である。
【図6】本発明の第4の実施例における防振カメラの要
部を示すブロック図である。
【図7】本発明の第5の実施例における防振カメラの要
部を示すブロック図である。
【図8】本発明の第6の実施例における防振カメラの要
部を示すブロック図である。
【図9】本発明の第7の実施例における防振カメラの要
部を示すブロック図である。
【図10】本発明の第8の実施例における防振カメラの
要部を示すブロック図である。
【図11】本発明の第9の実施例における防振カメラの
要部を示すブロック図である。
【図12】本発明の第10の実施例における防振カメラ
の要部の電気的構成及び断面を示す図である。
【図13】本発明の第11の実施例における防振カメラ
の要部の電気的構成及び断面を示す図である。
【図14】本発明の第12の実施例における防振カメラ
の要部の電気的構成及び断面を示す図である。
【図15】一般的な防振システムの構成を示す斜視図で
ある。
【図16】図15の補正手段の構成例を示す斜視図であ
る。
【図17】図16の補正手段の駆動制御系を示す構成図
である。
【図18】図17の駆動制御系の具体的な構成例を示す
回路図である。
【図19】図16に示す係止手段の動きについて説明す
るための機構図である。
【図20】図15の防振システムを備えた従来の防振カ
メラの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
11 第1の補正手段 12 目標値増幅手段 21 起動切換手段 22 起動判断手段 23 補正量一致手段 31,32 モード切換手段 33 駆動切換手段 52 差動手段 53 警告手段 85 第2の補正手段 91 振動検出手段 97a,97b 補正駆動手段 98a,98b 補正起動手段 911 レリーズ手段 914a,914b 係止手段

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光時に駆動され、撮像面上の像の振れ
    を補正する第1の補正手段と、露光時以外の時に駆動さ
    れ、撮影者によって観察される像の振れを補正する第2
    の補正手段とを備えた防振カメラ。
  2. 【請求項2】 撮影準備動作開始の為の第1のスイッチ
    手段の入力操作に応答して像振れを補正する第2の補正
    手段と、撮影動作開始の為の第2のスイッチ手段の入力
    操作に応答して像振れを補正する第1の補正手段とを備
    えた防振カメラ。
  3. 【請求項3】 前記第1の補正手段と前記第2の補正手
    段の振れ補正特性は、それぞれ異なることを特徴とする
    請求項1又は2記載の防振カメラ。
  4. 【請求項4】 前記第1の補正手段は、前記第2の補正
    手段よりも振れ補正特性が高いことを特徴とする請求項
    3記載の防振カメラ。
  5. 【請求項5】 前記第2の補正手段手段から前記第1の
    補正手段に補正駆動が切り換わる際、前記第2の補正手
    段の駆動による撮影構図と撮像面上の構図が一致するよ
    うに、前記第1の補正手段の駆動を制御する制御手段を
    設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の防振カメ
    ラ。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記第2の補正手段手
    段から前記第1の補正手段に補正駆動が切り換わった時
    点において、前記第1の補正手段の振れ補正量が前記第
    2の補正手段の振れ補正量と同じ量になるように、あら
    かじめ前記第1の補正手段の位置制御を行う手段である
    ことを特徴とする防振カメラ。
  7. 【請求項7】 前記第2の補正手段は、前記第1の補正
    手段よりも光学性能の劣るものであることを特徴とする
    請求項1又は2記載の防振カメラ。
  8. 【請求項8】 第2のモード時に、撮影準備動作開始の
    為の第1のスイッチ手段の入力操作に応答して像振れを
    補正する第2の補正手段と、第1のモード時には、前記
    第1のスイッチ手段及び撮影動作開始の為の第2のスイ
    ッチ手段の入力操作に応答して像振れ補正を行い、第2
    のモード時には、撮影動作開始の為の第2のスイッチ手
    段の入力操作に応答して像振れを補正する第1の補正手
    段とを備え、前記第2の補正手段は、前記第1の補正手
    段よりも光学性能の劣るものである防振カメラ。
  9. 【請求項9】 前記第1のモードは、前記第2のスイッ
    チ手段の入力操作に応答して直ちに露光動作を開始させ
    るリアルタイム撮影モードであることを特徴とする請求
    項8記載の防振カメラ。
  10. 【請求項10】 該カメラはTTL構成であり、前記第
    1の補正手段は撮影光路中に配置され、前記第2の補正
    手段はファインダ光路中に配置されていることを特徴と
    する請求項1,2又は8記載の防振カメラ。
  11. 【請求項11】 撮影時のシャッタスピードと撮影レン
    ズの焦点距離の少なくとも一方の情報により、前記第1
    の補正手段の駆動を制御する制御手段を設けたことを特
    徴とする請求項1,2又は8記載の防振カメラ。
  12. 【請求項12】 撮影時のシャッタスピードと撮影モー
    ドに応じて前記第1の補正手段の駆動を制御する制御手
    段を設けたことを特徴とする請求項8記載の防振カメ
    ラ。
  13. 【請求項13】 電源状態を検出する電源検出手段と、
    該電源検出手段によって電源電圧が所定以下であること
    が検出されている場合には、前記第2の補正手段の駆動
    を禁止する補正駆動禁止手段とを具備したことを特徴と
    する請求項1,2又は8記載の防振カメラ。
  14. 【請求項14】 撮影光束をファインダ光学系に導くミ
    ラーを駆動する第1の駆動手段と、前記ファインダ光学
    系の一部を成すプリズム光学系を駆動する第2の駆動手
    段と、前記第1の駆動手段を動作させて第1の方向の振
    れを補正し、第2の駆動手段を動作させて第2の方向の
    振れを補正する防振手段とを設けたことを特徴とするT
    TL構成の防振カメラ。
  15. 【請求項15】 振れ補正を行う為の第1の補正手段
    と、振れ補正量が所定値以上の際に用いられる第2の補
    正手段とを備えた防振カメラ。
  16. 【請求項16】 前記第2の補正手段は前記第1の補正
    手段よりも光学性能の劣るものであり、該第2の補正手
    段の駆動時には、警告を行う警告手段を設けたことを特
    徴とする請求項15記載の防振カメラ。
  17. 【請求項17】 前記第2の補正手段は前記第1の補正
    手段よりも光学性能の劣るものであり、該第2の補正手
    段の駆動時には、露光を禁止する露光禁止手段を設けた
    ことを特徴とする請求項15記載の防振カメラ。
  18. 【請求項18】 撮影光軸を偏心させて像振れを補正す
    る補正手段と、撮像素子からの画像信号を処理すること
    によって像振れを補正する画像補正手段とを備えた防振
    カメラ。
  19. 【請求項19】 電源状態を検出する電源検出手段と、
    該電源手段によって検出される電源情報、撮影時のシャ
    ッタスピード、撮影レンズの焦点距離のうちの少なくと
    も一つの情報により、前記画像補正手段の駆動を制御す
    る制御手段とを設けたことを特徴とする請求項18記載
    の防振カメラ。
  20. 【請求項20】 露光時にのみ、前記補正手段を駆動す
    ることを特徴とする請求項18記載の防振カメラ。
  21. 【請求項21】 前記補正手段の駆動時には、前記画像
    補正手段の駆動を禁止する駆動制御手段を設けたことを
    特徴とする請求項20記載の防振カメラ。
  22. 【請求項22】 前記補正手段と前記画像補正手段それ
    ぞれの補正周波数帯域が異なることを特徴とする請求項
    18記載の防振カメラ。
  23. 【請求項23】 該カメラに加わる振れの中に高周波成
    分が多く含まれている場合は、前記補正手段にて振れ補
    正を行わせる駆動選択手段を設けたことを特徴とする請
    求項18記載の防振カメラ。
  24. 【請求項24】 該カメラに加わる振れの中に高周波成
    分が多く含まれている場合は、前記画像補正手段の駆動
    と共に前記補正手段を駆動させて、前記画像補正手段の
    振れ補正残りを除去させる駆動選択手段を設けたことを
    特徴とする請求項18記載の防振カメラ。
  25. 【請求項25】 該カメラに加わる大きな振れを補正す
    る、光学性能の高い第1の補正手段と、小さな振れを補
    正する、光学性能の低い第2の補正手段とを備えた防振
    カメラ。
  26. 【請求項26】 前記第2の補正手段は、前記振れの中
    の高周波成分を補正するものであることを特徴とする請
    求項25記載の防振カメラ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008072395A (ja) * 2006-09-13 2008-03-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd カメラシステム、カメラ本体、交換レンズユニットおよび像ブレ補正方法
CN100395583C (zh) * 2005-06-29 2008-06-18 奥林巴斯映像株式会社 带相机抖动校正功能的照相机***
JP2015075697A (ja) * 2013-10-10 2015-04-20 キヤノン株式会社 像振れ補正装置、その制御方法および撮像装置

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