JPH08101359A - 立体視表示物の製造方法及びそれを用いた製造装置 - Google Patents

立体視表示物の製造方法及びそれを用いた製造装置

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JPH08101359A
JPH08101359A JP6259410A JP25941094A JPH08101359A JP H08101359 A JPH08101359 A JP H08101359A JP 6259410 A JP6259410 A JP 6259410A JP 25941094 A JP25941094 A JP 25941094A JP H08101359 A JPH08101359 A JP H08101359A
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images
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lenticular lens
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Tsutomu Ozaka
勉 尾坂
Hiroyasu Nose
博康 能瀬
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 立体視表示物において、画像ブロックのプリ
ント幅のピッチ及びレンチキュラレンズのピッチに差が
あっても良好な立体視性能の得られる立体視表示物の製
造方法及びそれを用いた製造装置を得ること。 【構成】 複数の2次元の原画像から合成され、印刷又
は表示された画像を、多数のレンチキュラレンズを通し
て観察することにより立体視の得られる立体視表示物を
製造する際、各レンチキュラレンズに対応する画像ブロ
ックのプリント幅のピッチと、各レンチキュラレンズの
ピッチとのピッチ差によって発生するレンチキュラレン
ズと対応する画像ブロックの相対位置ずれを、該ピッチ
差により定められる間隔を隔てた位置に在る画像ブロッ
クを構成する部分画像の増減で周期的に補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像を3次元的に観察す
る、所謂立体視する為の立体視表示物(以下3D表示物
という)の製造方法及びそれを用いた製造装置に関し、
特に複数の2次元画像から合成された画像を複数のレン
チキュラレンズより成るレンチキュラシート(レンチキ
ュラ板)を通して立体視する為の3D表示物を製造する
際に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりレンチキュラレンズを使用して
立体視する3D表示物に関しては種々と提案されてい
る。例えば特開昭52-56534号公報においては、2台のテ
レビカメラによって被写体像を撮り、2台のテレビカメ
ラの出力信号を交互にサンプリングして1つの画像の信
号としてこれをハードコピーし、これにより得られたハ
ードコピーの画像上に所定のレンチキュラー板を貼り付
けて3D表示物を構成し、これより立体視を得る立体写
真装置が提案されている。
【0003】又、特開平3-116130号公報においては、複
数の2次元画像から得た信号をサーマルプリンタの線状
の発熱体列を内蔵するサーマルヘッドに送り、これによ
ってレンチキュラシートの裏面に一列づつ直接に部分画
像をプリントして3D表示物を製造する方法が提案され
ている。
【0004】更に、特開平4-242394号公報においては、
観測者の観測位置を検出して、画像表示器に表示された
画像に対してレンチキュラ板の位置を電歪素子を利用し
て前後左右に変化させ、常に良質の立体画像が得られる
レンチキュラ板を用いた立体画像TV電話機が提案され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記の特開昭52-56534
号公報で提案している立体写真装置においては、2台の
テレビカメラで撮影された2つの原画像を1つに合成し
て3D表示物を得ている。従って、1つのレンチキュラ
レンズに対して2つの部分画像で構成される画像ブロッ
クを対応させて3D表示物を構成している。ハードコピ
ー上の各部分画像の幅はハードコピーの機械的精度に依
存する為、レンチキュラレンズのピッチが狭くなった場
合、或は後述するようにレンチキュラ立体視方式を用い
てより自然な立体視を得ようとして多像化した場合に
は、2つの部分画像で構成される画像ブロックのプリン
ト幅のピッチとレンチキュラレンズのピッチの差が無視
出来ないこととなり、立体視が著しく損なわれるという
問題点がある。
【0006】又、特開平3-116130号公報で提案された製
造方法によれば、サーマルプリンタにおいてレンチキュ
ラシートの送り方向を、レンチキュラレンズのカマボコ
状レンズの長手方向に垂直な方向としているが、この場
合にもサーマルプリントヘッドによって形成される各画
像ブロックのプリント幅のピッチとレンチキュラレンズ
のピッチ差によってレンチキュラレンズとそれに対応す
る画像ブロックがずれて立体視が損なわれるという問題
点がある。
【0007】又、特開平4-242394号公報で提案された3
D表示物においては、表示画像とレンチキュラレンズの
相対位置関係を調節することが可能であるが、レンチキ
ュラレンズのピッチとこれに対応する画像ブロックの表
示幅のピッチ間に差があればやはり立体視が損なわれる
という問題点がある。
【0008】次にこの立体視が損なわれる理由について
説明する。図8は従来のレンチキュラレンズを使用した
3Dプリント(3D表示物)10の要部断面図である。
図中、1はレンチキュラシートであり、R1 ,R2 〜R
i+1 は各々レンチキュラレンズである。レンチキュラレ
ンズのピッチはP1 である。2はレンチキュラシート1
の裏面にプリントされた立体視画像(これを3D画像と
呼ぶこととする)であり、A1,1 ,A2,1 〜A1、i+1
画像を構成する部分画像である。部分画像のピッチはP
P である。
【0009】同図に示す3Dプリントは原画像の数Mが
4個の3Dプリントである。以下これを4像構成の3D
プリントと呼ぶこととする。従って、A1,1 ,A2,1
3,1 ,A4,1 はレンチキュラレンズR1 に対応する部
分画像であり、これを画像ブロックB1 と呼ぶことと
し、その幅をPB とする。A1,2 〜A4,2 、A1,3 ・・
・A1,i+1 ,A2,i+1 は夫々レンチキュラレンズR2
i+1 に対応する部分画像である。
【0010】なお、同図に示す3Dプリントはレンチキ
ュラレンズの配列方向について1つの部分画像がプリン
トのnドット(ドットピッチPd )によって構成されて
いるとする。
【0011】3Dプリントの場合、完全な立体視効果を
得る為には各レンチキュラレンズに対して夫々4個づつ
の部分画像で構成される画像ブロックが同じ方向に対応
していなければならない。
【0012】しかしながら、一般にレンチキュラレンズ
のピッチP1 と画像ブロックの幅PB (PB =M*PP
但しPP =n*Pd )には僅かな機械的な寸法誤差があ
る為に、例えば図8に示すようにレンチキュラレンズR
1 の左端と部分画像A1,1 の左端とが一致していると
き、レンチキュラレンズR3 の右端と部分画像A4,3
右端とではズレ△P3、4 が生じる。ピッチ差によるズレ
は累積される為、レンチキュラレンズR2 ,R3 ・・・
となるに従ってレンチキュラレンズと対応する画像ブロ
ックの相対位置ズレが増加し、やがてズレ量が部分画像
のピッチPP に相当する程度になる。図8ではレンチキ
ュラレンズRi の右端で略1ピッチのズレが生じてい
る。
【0013】かかる状態の3D画像2をレンチキュラシ
ート1を通して観察すると、レンチキュラレンズRi
通して観察する対応する部分画像A1,i 〜A4,i の方向
はレンチキュラレンズR1 のそれに対して大きく傾く。
レンチキュラレンズRi を通してレンチキュラレンズR
1 と同じ方向で画像を見れば、部分画像A4,i-1 ,A
1,i ,A2,i ,A3,i が見えることになる。
【0014】この場合、画像にi*P1 のピッチのモア
レ縞が生じ、正常な立体画像を観察することが困難にな
る。本発明の目的は、 (1−1) 立体視表示物において、画像ブロックのプ
リント幅のピッチPB (ひいてはプリントのドットピッ
チPd )及びレンチキュラレンズのピッチP1 に差があ
っても良好な立体視が得られる立体視表示物の製造方法
を得ること。 (1−2) 液晶を利用した立体視表示物の製造の際
に、容易にレンチキュラレンズとその対応する画像ブロ
ックの相対位置ずれを補正して良好な立体視が得られる
立体視表示物の製造方法を得ること。 (1−3) 視差の有る複数枚の撮影した原画像をもと
にして、隣り合う視差の有る2枚の撮影した原画像より
原画像として使用出来る中間像を生成することにより、
立体視を向上させた立体視表示物の製造方法を得ること
にある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の立体視表示物の
製造方法の構成は、 (2−1) M個の2次元の原画像から合成され、印刷
又は表示された3D画像を、多数のレンチキュラレンズ
より構成されるレンチキュラシートを通して観察するこ
とにより立体視の得られる立体視表示物を製造する際、
各レンチキュラレンズに対応するM個の部分画像より構
成される画像ブロックのプリント又は表示幅のピッチ
と、各レンチキュラレンズのピッチとのピッチ差によっ
て発生するレンチキュラレンズと、対応する画像ブロッ
クの相対位置ズレを、該ピッチ差により定められる間隔
を隔てた位置に在る画像ブロックを構成する部分画像の
増減で周期的に補正することを特徴としている。
【0016】特に、(2−1−1) 前記画像ブロック
を構成する部分画像の増減で補正する部分画像は、該画
像ブロックの両端に位置する部分画像である、(2−1
−2) 前記M個の2次元の原画像の中の複数枚はカメ
ラによって撮影して得た原画像であり、その他の原画像
は該撮影して得た原画像より生成したものである、(2
−1−3) 前記原画像から合成され、印刷又は表示さ
れた3D画像の各部分画像は、前記レンチキュラレンズ
の配列方向に1又は複数のプリントのドット又は表示画
素で構成されている、(2−1−4) 前記画像ブロッ
クを構成する部分画像の増減で周期的に補正することを
電子的に制御するように立体視表示物の制御手段に入力
する、こと等を特徴としている。
【0017】又、本発明の立体視表示物の製造装置の構
成は、 (2−2) M個の2次元の原画像から合成され、印刷
又は表示された3D画像を、N個のレンチキュラレンズ
を横に配列して構成されるレンチキュラシートを通して
観察することにより立体視の得られる立体視表示物の製
造装置であって、該2次元の原画像を読み取り、これを
デジタル情報で構成されるデジタル画像に変換する画像
変換手段と、情報処理手段と、情報処理手順を記憶して
いる記憶手段と、印刷手段又は出力手段とを有し、該情
報処理手段は該情報処理手順に従って該画像変換手段が
変換した複数のデジタル画像を夫々横方向に1/Mに圧
縮して圧縮画像を形成し、該圧縮画像を更に横方向にN
個の部分画像に分割し、所定の順番で該部分画像を横に
配列して1つの3D画像を合成して印刷又は表示する
際、各レンチキュラレンズに対応するM個の部分画像よ
り構成される画像ブロックのプリント又は表示幅のピッ
チと、各レンチキュラレンズのピッチとのピッチ差によ
って発生するレンチキュラレンズと、対応する画像ブロ
ックの相対位置ズレを、該ピッチ差により定められる間
隔を隔てた位置に在る画像ブロックを構成する部分画像
の増減で周期的に補正して製造することを特徴としてい
る。
【0018】特に、(2−2−1) 前記画像ブロック
を構成する部分画像の増減で補正する部分画像は、該画
像ブロックの両端に位置する部分画像である、(2−2
−2) 前記M個の2次元の原画像の中の複数枚はカメ
ラによって撮影して得た原画像であり、その他の原画像
は該撮影して得た原画像より生成したものである、(2
−2−3) 前記原画像から合成され、印刷又は表示さ
れた3D画像の各部分画像は、前記レンチキュラレンズ
の配列方向に1又は複数のプリントのドット又は表示画
素で構成されている、(2−2−4) 前記画像ブロッ
クを構成する部分画像の増減で周期的に補正することを
電子的に制御するように立体視表示物の制御手段に入力
する、こと等を特徴としている。
【0019】又、本発明の立体視表示物の構成は、 (2−3) N個のレンチキュラレンズを横に配列して
構成されるレンチキュラシートを通して3D画像を観察
することにより立体視の得られる立体視表示物であっ
て、該3D画像は、M個の2次元の原画像を夫々横方向
に1/Mに圧縮して、更に横方向にN個の部分画像に分
割したものを、所定の順番で横方向に配列して1つの画
像に合成したものをプリント又は表示したものであっ
て、各レンチキュラレンズに対応するM個の部分画像よ
り構成される画像ブロックのプリント又は表示幅のピッ
チと、各レンチキュラレンズのピッチとのピッチ差によ
って発生するレンチキュラレンズと、対応する画像ブロ
ックの相対位置ズレを、該ピッチ差により定められる間
隔を隔てた位置に在る画像ブロックを構成する部分画像
の増減で周期的に補正していることを特徴としている。
【0020】特に、(2−3−1) 前記画像ブロック
を構成する部分画像の増減で周期的に補正する部分画像
は、該画像ブロックの両端に位置する部分画像である、
こと等を特徴としている。
【0021】更に、本発明の立体視表示物の構成は、 (2−4) 視差を有する2次元画像から合成した3D
画像を複数のレンチキュラレンズを一定ピッチで配列し
たレンチキュラシートの裏面に設け、 該レンチキュラ
レンズを介して該3D画像を立体視するようにした立体
視表示物において、該3D画像を表示する画素(部分画
像)のピッチと該レンチキュラレンズのピッチとの相対
的ピッチ差を1つのレンチキュラレンズに対応する画素
(部分画像)の数を増減させて補正をしていること等を
特徴としている。
【0022】
【実施例】図1は本発明にかかる3D表示物(3Dプリ
ント)の製造装置の実施例1の概略構成図でる。図中、
21は4組の撮影レンズを有する3Dカメラ、22は3
Dカメラ21で撮影し、現像したフィルムで、フィルム
上には4個1組の原画像A1 〜A4 が形成されている。
即ち、本装置は4像構成(M=4)の3Dプリントの製
造装置を示している。23はスキャナ(画像変換手段)
であり、原画像A1〜A4 をデジタル情報に変換する。
24はコンピュータ(情報処理手段)であり、スキャナ
23からのデジタル情報を元に原画像A1 〜A4 を画像
処理を行って、3Dプリントの為に部分画像が短冊上に
配列された3D画像を得る。25は画像処理のソフト
(情報処理手順)を記録しているフロッピーディスク
(記憶手段)、26はプリンタ印刷手段)、1はレンチ
キュラシートであって、プリンタ26によりその裏面に
3D画像がプリントされる。100はプリントアウトさ
れて完成した3Dプリントである。以上の各要素の内、
スキャナ23、コンピュータ24、フロッピーディスク
25、プリンタ26等は3D表示物の製造装置の一要素
を構成している。
【0023】次に図1の実施例の動作について説明す
る。
【0024】最初に、最終的にプリントアウトする3D
画像の大きさと、これをカバーするレンチキュラシート
を決める。3D画像の大きさを横H,縦Vとし、これを
カバーするレンチキュラレンズの数をNとする。
【0025】図2は図1の実施例1によって3Dプリン
トを得る製造方法、即ち本発明の立体視表示物の製造方
法の説明図である。立体視表示物の原画像は図2(A)
に示すようにフィルム22中の4個1組の画像A1 〜A
4 である。
【0026】まず、スキャナ23によって4個1組の原
画像A1 〜A4 をデジタル情報としてコンピュータ24
に取り込む。
【0027】図2(B)は上記4個の原画像A1 〜A4
をスキャナ23でコンピュータ24に取り込み、モニタ
に表示した場合に相当する画像である。各画像は横hピ
クセル、縦vピクセルのデジタル画像で構成されてい
る。デジタル画像D1 〜D4 は原画像A1 〜A4 に対応
している。
【0028】次に、コンピュータ24はフロッピーデス
ク25から読み込んだソフトによってこれらの画像を圧
縮する。
【0029】図2(C)は図2(B)の画像を横方向に
公知の画像圧縮方法によって1/4 (1/M )に圧縮した圧
縮画像である。圧縮画像の大きさは横1/4 hピクセル、
縦vピクセルである。圧縮画像DS1 〜DS4 はデジタル画
像D1 〜D4 に対応している。
【0030】次に、4つの圧縮画像DS1 〜DS4 から1つ
の画像を合成する。その方法は次の通りである。先ず、
各圧縮画像DS1 〜DS4 を横方向にN個の部分画像に分割
する。圧縮画像DS1 は図2(D)の(a)に一部図示す
るようにA1,1 ,A1,2 ,A1,3 ,・・・A1,N の部分
画像に、また、圧縮画像DS2 は図2(D)の(b)に一
部図示するようにA2,1 ,A2,2 ,A2,3 ,・・・A
2,N の部分画像に、圧縮画像DS3 はA3,1 ,A3,2 ,A
3,3 ,・・・A3,N の部分画像に、圧縮画像DS4はA4,1
,A4,2 ,A4,3 ,・・・A4,N の部分画像に、分割
される。
【0031】ついで、圧縮画像DS1 〜DS4 にかけて部分
画像を順番に1つづつ取り出し、横方向に並べて行く
(図2(E))。この際、カメラの撮影位置とピクセル
の配列順序によって正常な立体視が得られる様に配慮す
る。その結果、部分画像A1,1,A2,1 ,A3,1 ,A4,1
,A1,2 ,A2,2 ,A3,2 ,A4,2 ,・・・A1,N
2,N ,A3,N ,A4,N と並んだ1個の画像が得られ
る。
【0032】図2(F)はこの合成した画像を示すもの
で、横hピクセル、縦vピクセルで構成されている。
【0033】次にプリンタ26はこれにセットされたレ
ンチキュラシート1の裏面に上記の画像をプリントして
3D画像のプリントされた3Dプリント(立体視表示
物)100を完成する。この時、プリンタ26はレンチ
キュラシート1のレンチキュラレンズ配列方向にnドッ
トで以て部分画像をプリントする。この3Dプリント1
00の画面の大きさは横H、縦Vである(図2
(G))。
【0034】以上が製造装置の実施例1の基本的な動作
であり、製造方法の基本的な部分である。
【0035】しかしながら、従来例で述べた様に、3D
画像(3D画像とはレンチキュラシートの裏面に形成さ
れた画像を言う)をプリントする際に、画像ブロックの
プリント幅のピッチとレンチキュラレンズのピッチとの
間に差が生じることは避けられず、これは累積してレン
チキュラレンズとこれに対応する画像ブロックとに位置
ズレが生じる。
【0036】そこで本発明の3Dプリントの製造方法で
はそれを補正する為に部分画像を組み合わせて1つの画
像に再合成を行う際に部分画像の増減を行う。
【0037】先ず、実施例1の装置によって部分画像の
補正を行わずに3Dプリントを試しプリントする。これ
によってレンチキュラレンズのピッチと画像ブロックの
ピッチとが計測出来、ピッチ差が得られる。
【0038】図3は部分画像数を変化する方法の説明図
である。図3(A)はレンチキュラレンズのピッチP1
と画像ブロックのプリント幅PB とのピッチ差が0、即
ち無い場合の3DプリントのレンチキュラレンズRi
近の部分図である。この場合はレンチキュラレンズRi
に部分画像A1,i ,A2,i ,A3,i ,A4,i より構成さ
れる画像ブロックBi が正しい方向に対応している。
【0039】図3(B)はピッチ差が存在する場合につ
いて図示している。レンチキュラレンズのピッチP1
画像ブロックのプリント幅のピッチPB より僅かに小さ
い場合である。本発明においてはこの場合、ピッチ差の
累積が部分画像の1ピッチより大きくなった時点で部分
画像を1つ減らして位置ズレを補正している。図の場
合、画像ブロックがBi のところでピッチ差の累積が部
分画像の1ピッチより大きくなる場合で、この場合は部
分画像A3,i を除いている。この場合、画像ブロックの
構成4部分画像の内の第3の部分画像A3,i を除いてい
るが、減少する部分画像を画像ブロックBi の内部の部
分画像A2,i 又はA3,i にすると、観察する部分画像の
変化が大きくなるので、立体視する際に違和感を感じ画
質が劣化する。
【0040】この問題を回避する為に本実施例では、図
3(C)或は図3(D)に示すように部分画像の減少に
当たっては画像ブロックBi の構成4部分画像の両端即
ち第1の部分画像或は第4の部分画像、即ちA1,i 又は
4,i のいずれかをを減少している。このようにすれ
ば、3D画像を観察する際、部分画像の飛びが不自然で
なく、従って快適な立体視が得られる。
【0041】なお、レンチキュラレンズのピッチP1
画像ブロックのプリント幅のピッチPB より僅かに大き
い場合はピッチ差の累積が部分画像の1ピッチより小さ
くなった時点で部分画像を1つ挿入して増やす。その場
合は第1の部分画像の部分に挿入する場合は第1の部分
画像を、又第4の部分画像の部分に挿入する場合は第4
の部分画像を挿入する。このようにすれば、3D画像を
観察する際、部分画像の飛びが不自然でなく、従って快
適な立体視が得られる。
【0042】本発明の3D表示物の製造方法において
は、レンチキュラレンズのピッチと画像ブロックのプリ
ント幅のピッチとのピッチ差による累積ずれが部分画像
の1ピッチ分を越える時、対応する画像ブロックの両端
の部分画像を増減して補正して、各レンチキュラレンズ
に対する部分画像(画像ブロック)の対応を正すことが
ポイントである。なお、何番目のレンチキュラレンズで
ピッチ差による累積ずれが部分画像の1ピッチ分を越え
るかは、予め計測しているピッチ差によって計算出来
る。
【0043】図4は4眼の3Dカメラを用いて実施例1
の製造装置で製造した3Dプリント(立体視表示物)の
要部断面図である。図中、1はレンチキュラシートであ
り、R1 ,R2 〜Ri+1 はレンチキュラレンズである。
レンチキュラレンズのピッチはP1 である。2はレンチ
キュラシート1の裏面にプリントされた3D画像であ
り、A1,1 ,A2,1 〜A2,i+1 は画像を構成する部分画
像である。部分画像のピッチはPP である。なお、A
1,1 ,A2,1 ,A3,1 ,A4,1 はレンチキュラレンズR
1 に対応する部分画像であり、画像ブロックB1 を構成
している。A1,2 〜A4,2 、A1,3 ・・・A1,i+1 ,A
2,i+1 は夫々レンチキュラレンズR2 〜Ri+1 に対応す
る部分画像である。
【0044】本実施例における3Dプリントにおいて、
完全な立体視効果を得る為には各レンチキュラレンズに
対して夫々4個づつの部分画像で構成される画像ブロッ
クが同じ方向に対応していなければならない。
【0045】しかしながら、前記の理由によってレンチ
キュラレンズと対応する画像ブロックとの相対位置ズレ
が生じ、やがてズレ量が部分画像のピッチPP に相当す
る程度になる。図4ではレンチキュラレンズRi の右端
で略1ピッチのズレが生じることになる。
【0046】そこで本実施例の3Dプリントにおいて
は、予め試しプリントをして、それを計測して得たピッ
チ差を利用して、ピッチ差の累積が1部分画像になるレ
ンチキュラレンズの数iを求めておき、図示する様にレ
ンチキュラレンズRi に対応する画像ブロックBi の部
分画像A4,i を減らして3つの部分画像で構成してピッ
チズレを補正している。本実施例の3Dプリントの場
合、i*P1 毎にこの補正を行っており、3D画像の全
画面にわたってピッチの相対ズレによるモアレ現象を回
避している。
【0047】図1の実施例1において、3Dカメラは公
知、市販の単眼〜4眼カメラ或は4眼以上の多眼カメラ
でも良い。又、一般のカメラに公知のステレオアダプタ
を装着したものでも良い。更に、単眼カメラの場合、良
く知られているように撮影レンズの光軸に対して垂直方
向にずらして所要枚数の撮影を行って画像を得ても良
い。
【0048】又、フィルム22は35mmネガフィルムでも
良いし、ポジフィルムでも、或はスキャナの対応が可能
ならば印画紙、印刷物でも良い。
【0049】又、スキャナ23も公知のもので良く、3
D画像情報が既に有るならばカメラ21、フィルム2
2、スキャナ23は不要であり、3D画像情報がデジタ
ル情報であれば直接、又アナログ情報であればデジタイ
ザを通してデジタル情報に変換してコンピュータ24に
情報を送れば良い。
【0050】又、コンピュータ24は画像処理が可能な
程度のパソコンレベルのもので良く、後述する動作を行
わせるフロッピーディスクに記録しているソフトにより
画像処理を行う。
【0051】又、プリンタ26は公知のインクジェット
プリンタ、サーマルプリンタ、電子写真方式のプリン
タ、昇華性方式のプリンタ等のデジタル画像情報でプリ
ント出来るプリンタである。
【0052】又、本実施例ではレンチキュラシート1に
3D画像を直接プリントして3Dプリント(3D表示
物)100を得ているが、公知のようにレンチキュラシ
ート1とは別のシートに3D画像をプリントした後、レ
ンチキュラシート1に貼り合わせても良い。
【0053】又、図4の3Dプリントは4像構成で、プ
リントのnドット(ドットピッチP d )が1部分画像に
対応し、レンチキュラレンズのピッチP1 が画像ブロッ
クのプリント幅のピッチPB (PB =M*PP )よりも
小さく、i番目のレンチキュラレンズにおいてズレ量が
1部分画像に相当する場合を示したが、構成像数Mの多
少、1部分画像に対するプリントのドット数nの多少、
両ピッチの大小、ピッチ差の量の大小に関わらず同様の
補正が可能である。
【0054】図5は7眼の3Dカメラを用いて本発明の
立体視表示物の製造装置の実施例1によって製造した3
Dプリント(立体視表示物)101の断面図である。
【0055】従って、図4の3Dプリントに於ては1つ
の画像ブロックが4つの部分画像で構成されていたのに
対して、図5の3Dプリントは7つの部分画像で構成さ
れている点のみ異なっており、その他の点は同じであ
る。図中、1はレンチキュラシート、R1 ,R2 ,・・
・・Ri+1 はレンチキュラレンズである。P1 はレンチ
キュラレンズのピッチである。12はレンチキュラシー
ト1の裏面にプリントされた3D画像であり、A1,1
2,1 ,・・・A2、i+1 は3D画像を構成する部分画像
であり、PP はその部分画像のピッチである。なお、A
1,1 ,A2,1 ,・・・A7,1 はレンチキュラレンズR1
に対応する部分画像であり、画像ブロックB1 を構成し
ている。A1,2 〜A7,2 ,A1,3 ・・・A1,i+1 ,A
2,i+1 は夫々レンチキュラレンズR2 〜Ri+1 に対応す
る部分画像である。
【0056】これは7像構成(M=7)の3Dプリント
であり、且つレンチキュラレンズの配列方向に1つの部
分画像がプリントのnドットによって構成されている。
【0057】この場合、完全な立体視効果を得る為には
各レンチキュラレンズに対して夫々対応する7個づつの
部分画像(画像ブロック)が同じ方向に対応していなけ
ればならない。
【0058】しかしながら、この場合も図4の3Dプリ
ントと同様にレンチキュラレンズと対応する画像ブロッ
クの相対位置ズレが生じ、やがてズレ量が部分画像のピ
ッチPP に相当する程度になる。図5ではレンチキュラ
レンズRi の画像ブロックBi の右端で略1ピッチのズ
レが生じている。
【0059】そこで本実施例の3Dプリントにおいて
も、予め試しプリントを計測して得たピッチ差を利用し
て、ピッチ差の累積が1部分画像になるレンチキュラレ
ンズの数iを求めておき、図示する様にレンチキュラレ
ンズRi に対応する画像ブロックBi を構成する部分画
像A7,i を減らして6つの部分画像で構成してピッチズ
レを補正している。i*P1 毎にこの補正を行うことに
より、3Dプリントの全画面にわたってピッチの相対ズ
レによるモアレ現象を回避している。
【0060】図5の3D表示物は7像構成(M=7)
で、レンチキュラレンズの配列方向に1部分画像のプリ
ントがnドット(ドットピッチPd )で行われており、
レンチキュラレンズのピッチP1 が画像ブロックのプリ
ント幅のピッチPB (PB =M*PP )よりも小さく、
i番目のレンチキュラレンズにおいてズレ量が1部分画
像に相当する場合を示したが、構成像数Mの多少、1部
分画像に対するプリントのドット数nの多少、両ピッチ
の大小、ピッチ差の量の大小に関わらず同様の補正が可
能である。
【0061】図6は図5の立体視表示物を製造する際に
必要な7つの原画像を得る為の別の方法、即ち2つの原
画像から中間像を得る方法の説明図である。3Dプリン
ト用の7像の原画像を得るに、7眼の撮影レンズを有す
る公知の3Dカメラを使用すれば良い。しかしながら、
かかる3Dカメラは複雑、高価であり、利用困難であ
る。そこで比較的容易に利用できる2眼乃至4眼の3D
カメラの画像を使用して、より多くの原画像として使用
できる中間像を生成する方法について説明する。
【0062】図6において61、63は公知の4眼式の
3Dカメラによって撮影された画像の内、隣合わせの1
対の原画像である。62はこれら2個の原画像を元に新
しく生成した中間像である。
【0063】中間像62の生成法について説明する。6
1a,61bは画像61の中の特徴点であり、61c
(三角形部分)は領域を示す。63a,63bは画像6
3の中の61a,61bに対応する対応点であり、63
cは対応領域である。このように2個の原画像の夫々の
対応点、対応領域を適切な数だけ取り上げて、夫々の中
間点を得て、それらを適切に繋げば、中間像62を生成
出来る。4眼式3Dカメラにより4個の原画像を得てい
るので、これらの原画像の隣り合う原画像同志で上記の
中間像を生成し、これらの中間像を新たな原画像と見な
せば、全部で7個の原画像を得ることが出来る。
【0064】この像は厳密な意味では3Dカメラの第3
のレンズで撮影した画像とは一致しないが、この方法に
よれば3Dプリントにおいて、少ない撮影原画像から原
画像として使える中間像を生成することにより、原画像
の数を増やし、立体像を構成する部分画像の数を増加し
て立体視性能を著しく向上させることが出来る。
【0065】図7は本発明の製造方法を適用して製作し
た液晶を利用した立体視表示物の断面図である。本実施
例の3D表示物は液晶に表示した3D画像をレンチキュ
ラシートを通して立体的に鑑賞する立体視表示物であ
る。
【0066】図中、1はレンチキュラシート、R1 ,R
2 ,・・・・Ri+1 はレンチキュラレンズである。P1
はレンチキュラレンズのピッチである。72は偏光板、
73はガラス基板、74はガラス基板73上に設けられ
た液晶電極である。PD はその液晶電極のピッチであ
る。E1,1 ,E2,1 ,E3,1 ,E4,1 はレンチキュラレ
ンズR1 に対応する液晶電極であり、画像ブロックB1
を構成している。E1,2、・・・E1、i+1 ,E2,i+1
夫々レンチキュラレンズR2 〜Ri+1 に対応する液晶電
極、75は液晶、76は偏光板を示す。又、偏光板72
の背面には光源(不図示)がある。
【0067】本実施例の立体視表示物は4像構成(M=
4)の液晶を利用した立体視表示物であり、液晶の1つ
の電極の部分が1つの部分画像(1つの表示画素でもあ
る)を構成している。この場合、適正な立体視効果を得
る為には各レンチキュラレンズに対して夫々対応する4
個づつの液晶電極(画像ブロック)が同じ方向に対応し
ていなければならない。
【0068】しかしながら、この場合も一般にレンチキ
ュラレンズのピッチP1 と画像ブロックの幅のピッチP
B には機械的な寸法誤差がある為に、例えば図7に示す
ようにレンチキュラレンズR1 の左端と部分画像A1,1
の左端とが一致しているとき、レンチキュラレンズR3
の右端と部分画像A4,3 の右端とでは△P3、4 のズレを
生じる。ピッチ差によるズレは累積される為、レンチキ
ュラレンズR2 ,R3・・・となるに従ってレンチキュ
ラレンズと対応する画像ブロックの相対位置ズレが増加
し、やがてズレ量が液晶電極のピッチPD に相当する程
度になる。図7ではレンチキュラレンズRi の画像ブロ
ックBi の右端で略1ピッチのズレが生じている。
【0069】そこで本実施例においては、先ず、画像ブ
ロックに相当する液晶電極の幅とレンチキュラレンズの
ピッチを測定して、ピッチ差を得る。このピッチ差を利
用して予めピッチ差の累積が1部分画像(1液晶電極)
になるレンチキュラレンズの数iを求めておき、液晶に
よって3D画像を表示する際、図示する様にレンチキュ
ラレンズRi に対応する画像ブロックBi を構成すべき
液晶電極E4,i を減らして、3電極でもって画像ブロッ
クBi を表示するように電子的に処置する。これは本実
施例の製造装置に出力手段を設け、これを介して液晶を
利用した立体視表示物の制御手段にその情報を出力して
処理する。これによって本実施例でもって製造される液
晶を利用した3D表示物は表示に際して、部分画像の表
示を電子的に制御して、レンチキュラレンズと画像ブロ
ックの位置ズレを補正する。i*P1 毎にこの補正を行
うことにより、3D画像の全画面にわたってピッチの相
対ズレによるモアレ現象を回避している。
【0070】図7の3D表示物は4像構成で、液晶電極
1個が1部分画像に対応し、レンチキュラレンズのピッ
チP1 が画像ブロックの幅のピッチPB よりも小さく、
i番目のレンチキュラレンズでズレ量が1部分画像に相
当する場合を示したが、構成像数Mの多少、1部分画像
に対する電極数の多少(表示画素の多少)、両ピッチの
大小、ピッチ差の量の大小に関わらず同様の補正が可能
である。又、部分画像1個に対しRGB3個の電極及び
フィルタを持つカラー液晶表示装置にも同様に適用出来
る。
【0071】
【発明の効果】本発明は以上の構成により、 (3−1) 立体視表示物において、画像ブロックのプ
リント幅のピッチPB (ひいてはプリントのドットピッ
チPd )及びレンチキュラレンズのピッチP1 に差があ
っても良好な立体視が得られる立体視表示物の製造方法
を得ている。 (3−2) 液晶を利用した立体視表示物の製造の際
に、容易にレンチキュラレンズとその対応する画像ブロ
ックの相対位置ずれを補正して良好な立体視が得られる
立体視表示物の製造方法を得ている。 (3−3) 視差の有る複数枚の撮影した原画像をもと
にして、隣り合う視差の有る2枚の撮影した原画像より
原画像として使用出来る中間像を生成することにより、
立体視を向上させた立体視表示物の製造方法を得てい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の製造装置の実施例1の要部構成図
【図2】 本発明の立体視表示物の製造方法の説明図
【図3】 画像ブロックのズレの補正方法の説明図
【図4】 製造装置の実施例1で製造した3Dプリント
の断面図
【図5】 7眼の3Dカメラを用いて本発明の製造装置
の実施例1により製造した3Dプリントの断面図
【図6】 2つの原画像から中間像を得る方法の説明図
【図7】 本発明により製造した液晶を利用した立体視
表示物の断面図
【図8】 従来の立体視表示物の断面図
【符号の説明】
1 レンチキュラシート R1 ,R2 ,・・・Ri+1 レンチキュラレンズ P1 レンチキュラレンズのピッチ 2、12 3D画像 A1,1 ,A2,1 ,・・・A2、i+1 部分画像 PP 部分画像のピッチ B1 ,B2 ,・・・Bi 、Bi+1 画像ブロック PB 画像ブロックのプリント幅のピッチ 21 3Dカメラ 22 フィルム A1 〜A4 フィルム上の4個1組の原画像 23 スキャナ 24 コンピュータ 25 フロッピーデスク 26 プリンタ 27 レンチキュラシート 61、63 3Dカメラの1対の画像 62 中間画像 61a,61b 画像61の特徴点 61c 領域 63a、63b 画像63中の61a,61bに対応す
る対応点 63c 対応領域 72 偏光板 73 ガラス基板 74 液晶電極 PD 液晶電極のピッチ E1,1 ,E2,1 ,・・・E2,i+1 液晶電極 75 液晶 76 偏光板 10 従来の3Dプリント(3D表示物) 100、101、102 3Dプリント(3D表示物)

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 M個の2次元の原画像から合成され、印
    刷又は表示された3D画像を、多数のレンチキュラレン
    ズより構成されるレンチキュラシートを通して観察する
    ことにより立体視の得られる立体視表示物を製造する
    際、 各レンチキュラレンズに対応するM個の部分画像より構
    成される画像ブロックのプリント又は表示幅のピッチ
    と、各レンチキュラレンズのピッチとのピッチ差によっ
    て発生するレンチキュラレンズと、対応する画像ブロッ
    クの相対位置ズレを、該ピッチ差により定められる間隔
    を隔てた位置に在る画像ブロックを構成する部分画像の
    増減で周期的に補正することを特徴とする立体視表示物
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記画像ブロックを構成する部分画像の
    増減で補正する部分画像は、該画像ブロックの両端に位
    置する部分画像であることを特徴とする請求項1の立体
    視表示物の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記M個の2次元の原画像の中の複数枚
    はカメラによって撮影して得た原画像であり、その他の
    原画像は該撮影して得た原画像より生成したものである
    ことを特徴とする請求項1又は2の立体視表示物の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 前記原画像から合成され、印刷又は表示
    された3D画像の各部分画像は、 前記レンチキュラレンズの配列方向に1又は複数のプリ
    ントのドット又は表示画素で構成されていることを特徴
    とする請求項1、2又は3の立体視表示物の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記画像ブロックを構成する部分画像の
    増減で周期的に補正することを電子的に制御するように
    立体視表示物の制御手段に入力することを特徴とする請
    求項1、2、3又は4の立体視表示物の製造方法。
  6. 【請求項6】 M個の2次元の原画像から合成され、印
    刷又は表示された3D画像を、N個のレンチキュラレン
    ズを横に配列して構成されるレンチキュラシートを通し
    て観察することにより立体視の得られる立体視表示物の
    製造装置であって、 該2次元の原画像を読み取り、これをデジタル情報で構
    成されるデジタル画像に変換する画像変換手段と、情報
    処理手段と、情報処理手順を記憶している記憶手段と、
    印刷手段又は出力手段とを有し、 該情報処理手段は該情報処理手順に従って該画像変換手
    段が変換した複数のデジタル画像を夫々横方向に1/M
    に圧縮して圧縮画像を形成し、該圧縮画像を更に横方向
    にN個の部分画像に分割し、所定の順番で該部分画像を
    横に配列して1つの3D画像を合成して印刷又は表示す
    る際、 各レンチキュラレンズに対応するM個の部分画像より構
    成される画像ブロックのプリント又は表示幅のピッチ
    と、各レンチキュラレンズのピッチとのピッチ差によっ
    て発生するレンチキュラレンズと、対応する画像ブロッ
    クの相対位置ズレを、該ピッチ差により定められる間隔
    を隔てた位置に在る画像ブロックを構成する部分画像の
    増減で周期的に補正して製造することを特徴とする立体
    視表示物の製造装置。
  7. 【請求項7】 前記画像ブロックを構成する部分画像の
    増減で補正する部分画像は、該画像ブロックの両端に位
    置する部分画像であることを特徴とする請求項6の立体
    視表示物の製造装置。
  8. 【請求項8】 前記M個の2次元の原画像の中の複数枚
    はカメラによって撮影して得た原画像であり、その他の
    原画像は該撮影して得た原画像より生成したものである
    ことを特徴とする請求項6又は7の立体視表示物の製造
    装置。
  9. 【請求項9】 前記原画像から合成され、印刷又は表示
    された3D画像の各部分画像は、前記レンチキュラレン
    ズの配列方向に1又は複数のプリントのドット又は表示
    画素で構成されていることを特徴とする請求項6、7又
    は8の立体視表示物の製造装置。
  10. 【請求項10】 前記画像ブロックを構成する部分画像
    の増減で周期的に補正することを電子的に制御するよう
    に立体視表示物の制御手段に入力することを特徴とする
    請求項6、7、8又は9の立体視表示物の製造装置。
  11. 【請求項11】 N個のレンチキュラレンズを横に配列
    して構成されるレンチキュラシートを通して3D画像を
    観察することにより立体視の得られる立体視表示物であ
    って、 該3D画像は、M個の2次元の原画像を夫々横方向に1
    /Mに圧縮して、更に横方向にN個の部分画像に分割し
    たものを、所定の順番で横方向に配列して1つの画像に
    合成したものをプリント又は表示したものであって、 各レンチキュラレンズに対応するM個の部分画像より構
    成される画像ブロックのプリント又は表示幅のピッチ
    と、各レンチキュラレンズのピッチとのピッチ差によっ
    て発生するレンチキュラレンズと、対応する画像ブロッ
    クの相対位置ズレを、該ピッチ差により定められる間隔
    を隔てた位置に在る画像ブロックを構成する部分画像の
    増減で周期的に補正していることを特徴とする立体視表
    示物。
  12. 【請求項12】 前記画像ブロックを構成する部分画像
    の増減で周期的に補正する部分画像は、該画像ブロック
    の両端に位置する部分画像であることを特徴とする請求
    項7の立体視表示物。
  13. 【請求項13】 視差を有する2次元画像から合成した
    3D画像を複数のレンチキュラレンズを一定ピッチで配
    列したレンチキュラシートの裏面に設け、 該レンチキュラレンズを介して該3D画像を立体視する
    ようにした立体視表示物において、 該3D画像を表示する画素(部分画像)のピッチと該レ
    ンチキュラレンズのピッチとの相対的ピッチ差を1つの
    レンチキュラレンズに対応する画素(部分画像)の数を
    増減させて補正をしていることを特徴とする立体視表示
    物。
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