JPH0798225B2 - 折曲げ加工機 - Google Patents

折曲げ加工機

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JPH0798225B2
JPH0798225B2 JP1319248A JP31924889A JPH0798225B2 JP H0798225 B2 JPH0798225 B2 JP H0798225B2 JP 1319248 A JP1319248 A JP 1319248A JP 31924889 A JP31924889 A JP 31924889A JP H0798225 B2 JPH0798225 B2 JP H0798225B2
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bending
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JP1319248A
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幸夫 林
昭利 鈴木
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エスイージャパン株式会社
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  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ブランクの端縁を折曲げる折曲げ加工機、特
に1台で数加工でき、しかも加圧時の力によってフレー
ムが撓むことがないコンパクトな折曲げ加工機に関す
る。
(従来の技術並びに発明が解決しようとする課題) 従来から金属板の縁を断面コ字形又はZ形に折曲げたり
あるいはヘミング加工する場合には、所定寸法に板取り
されたブランクの縁部を一旦断面L字状に折曲げ、この
ブランクを他の機械に移して次の折曲げ加工を行なって
いる。そして、他の縁部を折曲げ加工する場合には、こ
のブランクを平面内で回し、上型を他の縁部の折幅に合
せて折曲げ加工を行なっている。
このため、折曲げ部分の多い製品を成形する場合には、
一台の機械でブランクの縁部を加工することができず、
作業性の悪いものとなっており、折曲げ加工の自動化も
困難なものとなっている。
また、板材の折曲げを行なう場合には、一般に僅かなが
ら板の変形が目的の形状に一致しなくなるスプリングバ
ック現象が起こる。この現象は、被加工材の弾性限度や
引張強さ、曲げ半径、曲げ角度等によってその程度が異
なる。そこで、前記折曲げ作業においては、作業条件及
びワークの物性に応じたスプリングバック量をある程度
見越して余分に折曲げるようにしている。
したがって、ブランクの前端縁をブランクホルダと近接
してほぼ直交方向に移動する折曲げ型(折曲げブレード
あるいはワイプ型ともいう)によって折曲げる場合に
は、この型を単に垂直方向のみでなくブランクが鋭角に
曲がるようにブランクホルダ側へさらに押込むオーバー
ベンド加工を行なう。
従来から用いられている折曲げ機を示すと、第7,8図に
示されるようなものがある(例えば、実公昭58−147,62
4号公報参照)。
この折り曲げ機は、第7図に示すようにC型フレーム10
0にブランクホルダ101と、カウンタブレード102を設
け、その背面に折曲げ型103を設けたものである。そし
て、この型103は、第8図に示すように、通孔104からピ
ストン105の背面に導入された油圧により支点106を中心
に回動し、前記ブランクホルダ101側へさらに折込むよ
うにしたものである。そして、この型103の微調整は楔1
07,108により行なうようになっている。
しかしながら、この折曲げ加工機は、構造が複雑で、曲
げ角度の調節に複雑な操作を必要とするので、作業性及
び設備コスト的な面で不利となり、また、型を平行移動
させる場合に多数の駆動源により行なうが、これら駆動
源の同期をとりにくく、作動性にも問題がある。しか
も、多数の駆動源は、位置決め用の楔107,108を介して
型103からの反力を受けるので、剛性メンバーたるカウ
ンタブレード102に直接固定する場合に比べて剛性が劣
り、折曲げ精度が低下し、また型103が回動して折曲加
工を行なうという点でも、曲げ角度等の精度的な面で不
利となる。
特に、この折曲げ機全体がC型フレームであるために、
加圧加工を行なう時にフレームが撓む虞があり、構造的
な面でも精度的に不利となり、しかも装置全体が大型化
する虞もある。
そこで本発明は、1台で数加工を行なうことができ、し
かもこの加工時に簡単な操作で所望の曲げを容易かつ精
度よく行なうことができ、さらに全体形状もコンパクト
な折曲げ加工機を提供すること目的とする。
(課題を解決するための手段) かかる目的を達成するために、請求項1に記載の発明
は、上面が水平なブランク搬送面とされたベッドと、こ
のベッドに対し昇降自在に設けられたラムと、このラム
に取付けられたブランクホルダと、このブランクホルダ
の近傍に配設され、ブランクを折曲げ加工する折曲げ型
とを有する折曲げ加工機において、 前記ベッドの上方に直状に立設された平板状のラムと、 このラム及びベッドの一側面に沿って第1駆動源により
前記ブランク搬送面に対し直交する方向に昇降自在に支
持された摺動体に支持され、かつ該摺動体に設けられた
第2駆動源により前記ブランク搬送面に対し平行な方向
に移動されるようにした、前記ブランク搬送面を中心と
して上下一対設けられたワイプ型よりなる第1折曲げ型
と、 前記ラムに設けられ、下型との協同により前記ブランク
を折曲げ加工する1つまたは複数の第2折曲げ型とを有
し、 前記第2折曲げ型は前記下型との協同により折曲げ加工
する位置と非加工位置との間を回動し得るように構成し
たことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、前記第2駆動源は、前記第1
折曲げ型を直接保持し、前記摺動体の溝部内に嵌挿され
た型ホルダと、この型ホルダと前記溝部の底面との間に
介装されかつ型ホルダの後端に常時当接状態とされたテ
ーパ付きの板カム部材と、この板カム部材を摺動し、前
記型ホルダを前記ブランクホルダ側に向って突出後退さ
せるアクチュエータとを有することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、前記テーパ付きの板カム部材
が、テーパを多段に形成したことを特徴とする。
(作用) このように構成した請求項1に記載の発明では、第1折
曲げ型又は第2折曲げ型によりそれぞれが単独に所定の
折曲げ加工を行なうことができるのみでなく、第1折曲
げ型及び第2折曲げ型の組合せによっても加工を行なう
ことができる。例えば、第2折曲げ型を非加工位置に回
動した状態で、第1折曲げ型により第1次の折曲げ加工
を行なった後に、ブランクをブランク搬送面で単にずら
すのみで第2折曲げ型により第2次の加工を行なうこと
ができることになり、1台の機械により複数の加工が可
能となる。
従って、ブランクを移動するのみで複数の折曲げ加工を
行なうことができ、この折曲げ加工も容易で、しかも、
ブランクは単に直線的に移動すればよいので、折曲げ加
工の自動化も可能となる。
また、ラムがベッドに対し直立に設けられているので、
加圧加工を行なう場合に、力は全て上下方向に作用し、
いわゆるモーメントによる大きな曲げ作用が働かないこ
とから、ラム等に撓みは起らず、剛性のあるものとな
り、精度の良い加工が可能となる。
さらに、順次流されてくるブランクに関する諸情報、例
えば寸法形状、折曲げ条件、作業手順等を記憶させてNC
制御、CNC制御するようにしておけば、ひとつの曲げ作
業が完了した後、直ちに型を所望幅に編成して次の曲げ
工程に進めることができ、能率的な多種少量生産が実現
可能となる。
請求項2に記載の発明は、長尺のテーパ付き板カム部材
をアクチュエータを用いて動作してブランクの先端を曲
げ加工を行なうために、寸法精度が高いものとなるのみ
でなく、多数の駆動源を必要とせず構成が簡素なため設
備コスト的にも有利となり、装置全体もコンパクトなも
のとなる。
請求項3に記載の発明は、テーパ付きの板カム部材のテ
ーパを多段にしたので、始端から終端までリニアにテー
パ付けされたものに比し、所定の移動量を確保する場合
には板カム部材全体が小型化できる。
(実施例) 以下、本発明の折曲げ加工機の一実施例について説明す
る。
第1図は、本発明に係る折曲げ加工機の一実施例を示す
概略正面図、第2図は、第1図の平面図、第3図は、第
1図のIII−III線に沿う断面図、第4図は、第3図の要
部拡大断面図、第5図は、第3図のV−V線に沿う断面
図、第6図(A)(B)(C)は、折曲げ加工の工程を
示す説明図である。
この折曲げ加工機1は、上面が、ベルトフィーダV等に
より形成された水平なブランク搬送面Fの一部とされた
ベッド2と、このベッド2に対し昇降自在に設けられた
平板状のラム4と、このラム4に取付けられたブランク
ホルダ10とを有している。
前記ベッド2の両端には、それぞれガイドポスト3,3が
立設され、このガイドポスト3,3は、ラム4を昇降自在
に支持するもので、このラム4はガイドポスト3,3を抱
持するように取付けられている。そして、このラム4に
は昇降時のガイドポスト3,3との摺動を円滑に行なうた
めにガイドブッシュ5が設けられている。
このラム4の両側には、ラム4の頂部を覆うキャップ6
が固着され、このキャップ6に主動シリンダCのピスト
ンロッド8が螺合されている。したがって、主動シリン
ダCを動作させることによりピストンロッド8及びキャ
ップ6を介してラム4が昇降することになる。
なお、前記主動シリンダCは、シリンダ支持部材7によ
り支持され、このシリンダ支持部材7の下部はベッド2
に下端が固着されている。
このラム4の下面には、第3,4図に示すように上ホルダ
9が直接取付けられ、この上ホルダ9の下面に上ブラン
クホルダ10aが設けられ、この上ブランクホルダ10aと対
向する下ブランクホルダ10bは、前記ベッド2上の下ホ
ルダ12に取付けられている。そしてこの上ブランクホル
ダ10aと下ブランクホルダ10b等により、ブランクW(第
6,7図参照)を保持するブランクホルダ10が構成されて
いる。
前記ブランク搬送面Fには下ブランクホルダ10bに近接
して第1下型11a及び第2下型11bが前記下ホルダ12に設
置されているが、これら下型11a,11bは、上ホルダ9に
取付けられた長尺物を折曲げる第2折曲げ型14である第
1ブレーキ型14a及び第2ブレーキ型14bと対向するよう
になっている。これら第1ブレーキ型14a及び第2ブレ
ーキ型14bは回動自在に取付けられ、必要に応じて、ブ
レーキ型シリンダ15a,15b(第1図参照)を駆動し、ラ
ックピニオン機構16a,16bを介して軸17a,17bを回動する
ことにより、前記下型11a,11bとの協同により折曲げ加
工する位置と非加工位置との間を回動し得るようになっ
ている。
一方、前記ラム4の背面側には、第1折曲げ型18として
の一対のワイプ型18a,18bが設けられている。この第1
折曲げ型18は、ブランク搬送面Fに対し垂直な方向に昇
降し、ブランクホルダ10に挾持されたブランクWの前端
縁を折曲げ加工を行なうものである。このワイプ型18a,
18bは、第3図に示すようにブランク搬送面Fを中心と
して上下設けられているが、下方のものが正曲げ用、上
方が逆曲げ用として使用される。
このワイプ型18a,18bは、型ホルダ19,19により保持さ
れ、この型ホルダ19,19は、摺動体20に形成された溝部2
1,21内で摺動可能に取付けられている。この摺動体20に
は、複数のT溝22(第2図参照)が形成され、このT溝
22内に、前記ラム4及びベッド2に取付けられた断面T
字状のバー23が嵌合され、第3図に示す曲げ加工用の第
1駆動源であるシリンダ24(以下Bシリンダ24)により
ブランク搬送面Fに対し垂直方向に移動可能とされてい
る。
特に本実施例では、前記型ホルダ19の後端面に前記折曲
げ加工用の第2駆動源である駆動機構25が設けられてい
る。この駆動機構25は、第5図に示すように、型ホルダ
19の後端に当接する多段のテーパT1T2T3…が形成された
カム面26を有する板カム部材27を有している。
板カム部材27を多段のテーパ付きのものとしたのは、板
カム部材27を始端から終端までリニアにテーパが変化す
るものに比較し、所定の移動量を確保するうえからは板
カム部材全体が小型化できるためである。
この板カム部材27のカム面27aは、その前面が前記型ホ
ルダ19の後端面のカム面26に当接し、背面28は、スペー
サ29を介して前記溝部21の底面に当接している。この当
接は、板カム部材27に開設された長孔30を挿通するボル
ト31の端部にばね32を設け、このばね32の弾撥力により
行なうようになっている。そして、板カム部材27の一端
には、作動部33が設けられ、この作動部33は、前記板カ
ム部材27の両端に連結された揺動アーム34,34と、各揺
動アーム34の他端に取付けられたオーバーベンディング
加工用のアクチュエータであるシリンダ35,35(以下OB
シリンダ35)とからなり、このOBシリンダ35を駆動する
ことにより支点36を中心に揺動アーム34,34を揺動し、
前記板カム部材27を摺動させ、型ホルダ19を摺動体20の
溝21内から突出させ、ワイプ型18a,18bを駆動するよう
にしている。このワイプ型18a,18bの平行度の調整は、
スペーサ29を介して調整ねじ37により行なう。
なお、前記作動部33は、前記板カム部材27の両端に設け
られ、OBシリンダ35,35により1本の板カム部材27を作
動し、前記ワイプ型18a,18bにオーバーベンディング加
工を行なわしめるものである。前記ワイプ型18bの作動
部にも同様のシリンダ38,38が設けられている。
次に、作用を説明する。
ブランクWの前端縁を例えば、第6図(C)に示すよう
な3段に内側に折曲げる加工を行なう場合について説明
する。
まず、予めプログラムに入力されたブランク寸法及び作
動手順等に基づいてブランクWがベルトフィーダV等に
よりブランク搬送面F上を搬送され、ブランクホルダ10
内に送り込まれる。このブランクWはその前端縁がブラ
ンクホルダ10から所定量突出された状態で、所定の位置
決め手段により位置決めされ、主動シリンダCがラム4
を下降し、上ブランクホルダ10aと下ブランクホルダ10b
との間でこれを挟持する。
次いで、第1駆動源であるBシリンダ24を動作してワイ
プ型18bを上昇させると、ブランクホルダ10から突出し
た前端縁は折曲げられる(第6図(A)に示す状態)。
この場合、本実施例では、構造的にラム4及びベッド2
が撓まない。つまり、ワイプ型18aにはBシリンダ24の
押圧力が加わるが、この上向きの力は、ブランクWを介
して直立のラム4とベッド2により支持されるので、第
7図に示すCフレームにおける撓み、いわゆる顎の開き
は起らない。
また、このワイプ型18bは、前記曲げを行なう場合にブ
ランクホルダ10から逃げる方向(第3図の水平方向)に
変位しようとするが、この力は摺動体20により支持され
る。つまり、この摺動体20は、ラム4及びベッド2のT
バー23に沿って摺動するので、第3図において水平方向
の力が加わっても、この力はラム4及びベッド2と摺動
体20との間で作用するのみで、ラム等を撓ませる力とし
て作用することはない。
したがって、折曲げ加工時に生じる力によりラム4ある
いはベッド2は上型、下型、ワイプ型とのクリアランス
を一定の保つことができ、正常な折曲げができ、加工精
度は著じるしく向上することになる。
次に、ワイプ型18bが所定位置まで上昇しブランクWを
折曲げた後、その状態を維持したままプログラムに従っ
てOBシリンダ35を動作し、前記板カム部材27を摺動体20
の溝21内で摺動させる。この摺動により板カム部材27
は、型ホルダ19を摺動体20より突出し、ワイプ型18b
を、例えば第3図において水平方向に移動させる。これ
によって、ブランクWの前端縁にはスプリングバック量
を見越したオーバーベンディング加工が施こされ、所定
の角度に折曲げられる。
このように本実施例では、板カム部材27のテーパを使っ
て型ホルダ19を介してワイプ型18bを動作させるととも
にこのワイプ型18bの位置調整も行なうので、ワイプ型1
8bの駆動系が極めて簡素となり、装置全体をコンパクト
化することができ、コスト的に有利となる。
さらに、前記Bシリンダ24を動作してワイプ型18bを一
旦下降させた後に、ブランクWを所定長突出させ、再度
前記Bシリンダ24を動作してワイプ型18bによりブラン
クWを折曲げる(第6図(B)に示す状態)。この場合
も、ワイプ型18bの位置を維持したままプログラムに従
ってOBシリンダ35を動作し、前記板カム部材27を摺動体
20の溝21内で摺動させ、型ホルダ19を摺動体20より突出
し、ワイプ型18bを水平方向に移動させ、ブランクWの
前端縁にオーバーベンディング加工を施こす。
同様にワイプ型18bを一旦下降させて、ブランクWを所
定長突出させ、Bシリンダ24を動作してワイプ型18bに
よりブランクWを折曲げる(第6図(C)に示す状
態)。この場合も、同様にオーバーベンディング加工を
施こす。
なお、この場合、上下のブランクホルダ10a,10bには逃
げ加工が形成されているので、第1回目に折曲げ加工し
た部分がブランクホルダ10に当り変形することはない。
前記ワイプ型を使用して行なう加工は、ブランクWの左
右いずれの端部でも可能であり、また、上述した形状の
もののみでなく、第6図(D)に示すような種々の形状
に折曲げることができる。
次に、ブレーキ型を使用して折曲げる場合について説明
する。
ブレーキ型を使用して折曲げるには、まず、ブレーキ型
シリンダ15a,15bを駆動し、ラックピニオン機構16a,16b
を介して軸17a,17bを回動し、第1ブレーキ型14a及び第
2ブレーキ型14bを加工位置にセットする。ただし、ブ
レーキ型14aを使用する場合は、ブレーキ型14bは非加工
位置に回動したまま待機させておく。
この状態で、ブレーキ型14aを下降すれば、第4図のブ
レーキ型14aの下面のようなW型の成形や、同図のブレ
ーキ型14bの下面のようなL型の成形を行なうことがで
きる。
また、前記ワイプ型とブレーキ型とを共に使用して成形
することもできる。つまり、ブランクWをベッド2上で
前後方向に移動するのみで、ワイプ曲げとブレーキ曲げ
を組合せた複数の折曲げ加工を行なうことができること
になる。
このようにして加工が完了すると、板カム部材27は前記
OBシリンダ35により後退させられ、次の作業に備える。
なお、この板カム部材27の後退位置は、無駄な移動を省
くため、リミットスイッチを利用してブランクWの加工
条件等に対応させて適宜変更することが好ましい。
また、前記後退位置の状態のまま、Bシリンダ24を動作
して摺動体20も下降させる。
なお、上述した場合とは逆方向に折曲げ加工を行なう場
合には、第3図における上方のワイプ型18aを使用すれ
ばよく、この場合の作動も前述したものとほぼ同様であ
るため説明は省略する。
尚、以上説明した折曲げ機は一例であって、本発明の要
旨を逸脱しない範囲において種々の変形可能である。例
えば、ワイプ型18a18bの駆動源は必ずしもBシリンダ24
あるいはOBシリンダ35等を使用することはなく、モータ
等を使用してもよく、また、前記ブレーキ型14は2つの
みに限定されるものではなく3つ以上であってもよいこ
とは言うまでもない。
(発明の効果) 以上のように、請求項1に記載の発明によれば、折曲げ
型を複数個ベッドのブランク搬送面に配置し、ブランク
を移動するのみで複数の折曲げ加工を行なうことがで
き、この折曲げ加工も容易で、しかも折曲げ加工の自動
化も比較的容易となる。また、ラムがヘッドに対し直立
に設けられ、加圧加工の力は上下方向に作用するので、
ラム等に顎の開きのような撓みは起らず、精度の良い加
工が可能となる。さらに、順次流されてくるブランクに
関する諸情報、例えば寸法形状、折曲げ条件、作業手順
等を記憶させてNC制御、CNC制御するようにしておけ
ば、ひとつの曲げ作業が完了した後、直ちに型を所望幅
に編成して次の曲げ加工に進めることができ、能率的な
多種少量生産が実現可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、長尺のテーパ付き板カ
ム部材をアクチュエータを用いて動作してブランクの先
端を曲げ加工を行なうために、寸法精度が高いものとな
るのみでなく、多数の駆動源を必要とせず構成が簡素な
ため設備コスト的にも有利となり、装置全体もコンパク
トなものとなる。
請求項3に記載の発明によれば、テーパ付きの板カム部
材のテーパを多段にしたので、始端から終端までリニア
にテーパ付けされたものに比し、所定の移動量を確保す
る場合には板カム部材全体が小型化できる。しかも、長
尺のテーパ付き駆動部材をOBシリンダを用いて動作して
ブランクの先端を曲げ加工を行なうために、寸法精度が
高くなるのみでなく、複数の駆動源を必要とせず設備コ
スト的にも有利となり、装置全体もコンパクトなものと
なる。なお、順次流されてくるブランクに関する諸情報
たとえば寸法形状、折曲げ条件、作業手順等を記憶させ
てNC制御、CNC制御するようにしておけば、ひとつの上
げ作業が完了した後直ちに型を所望幅に編成して次の曲
げ加工に進めることができ、能率的な多種少量生産が実
現可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る折曲げ加工機の一実施例を示す
概略正面図、第2図は、第1図の平面図、第3図は、第
1図のIII−III線に沿う断面図、第4図は、第3図の要
部拡大断面図、第5図は、第3図のV−V線に沿う断面
図、第6図(A)(B)(C)は、折曲げ加工を工程順
に示す説明図、第6図(D)は、他の種々の折曲げ加工
を示す説明図、第7図は、従来の折曲げ加工機の全体斜
視図、第8図は、第7図の要部を示す断面図である。 1……折曲げ加工機、2……ベッド、 4……ラム、10……ブランクホルダ、 11……下型、14……第2折曲げ型、 18a,18b……ワイプ型(第1折曲げ型)、 19……型ホルダ、20……摺動体、 24……Bシリンダ(第1駆動源)、 25……駆動機構(第2駆動源) 27……板カム部材、 35,38……OBシリンダ(アクチュエータ)、 F……ブランク搬送面、W……ブランク、 T……テーパ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上面が水平なブランク搬送面(F)とされ
    たベッド(2)と、このベッド(2)に対し昇降自在に
    設けられたラム(4)と、このラム(4)に取付けられ
    たブランクホルダ(10)と、このブランクホルダ(10)
    の近傍に配設され、ブランク(W)を折曲げ加工する折
    曲げ型とを有する折曲げ加工機において、 前記ベッド(2)の上方に直状に立設された平板状のラ
    ム(4)と、 このラム(4)及びベッド(2)の一側面に沿って第1
    駆動源(24)により前記ブランク搬送面(F)に対し直
    交する方向に昇降自在に支持された摺動体(20)に支持
    され、かつ該摺動体(20)に設けられた第2駆動源(2
    5)により前記ブランク搬送面(F)に対し平行な方向
    に移動されるようにした、前記ブランク搬送面(F)を
    中心として上下一対設けられたワイプ型(18a,18b)よ
    りなる第1折曲げ型(18)と、 前記ラム(4)に設けられ、下型(11)との協同により
    前記ブランク(W)を折曲げ加工する1つまたは複数の
    第2折曲げ型(14)とを有し、 前記第2折曲げ型(14)は前記下型(11)との協同によ
    り折曲げ加工する位置と非加工位置との間を回動し得る
    ように構成したことを特徴とする折曲げ加工機。
  2. 【請求項2】前記第2駆動源(25)は、前記第1折曲げ
    型(18)を直接保持し、前記摺動体(20)の溝部(21)
    内に嵌挿された型ホルダ(19)と、この型ホルダ(19)
    と前記溝部(21)の底面との間に介装されかつ型ホルダ
    (19)の後端に常時当接状態とされたテーパ付きの板カ
    ム部材(27)と、この板カム部材(27)を摺動し、前記
    型ホルダ(19)を前記ブランクホルダ(10)側に向って
    突出後退させるアクチュエータ(35,38)とを有する請
    求項1に記載の折曲げ加工機。
  3. 【請求項3】前記テーパ付きの板カム部材(27)は、テ
    ーパが多段に形成された請求項2に記載の折曲げ加工
    機。
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