JPH0795501B2 - 電解コンデンサ - Google Patents
電解コンデンサInfo
- Publication number
- JPH0795501B2 JPH0795501B2 JP2175257A JP17525790A JPH0795501B2 JP H0795501 B2 JPH0795501 B2 JP H0795501B2 JP 2175257 A JP2175257 A JP 2175257A JP 17525790 A JP17525790 A JP 17525790A JP H0795501 B2 JPH0795501 B2 JP H0795501B2
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- Japan
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- electrolytic capacitor
- heat
- fibers
- electrolytic
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、独特の構成のセパレータを用いた電解コンデ
ンサに関し、更に詳しくは、異なる性質を有する2種類
の繊維を混抄した素材を電解コンデンサ用セパレータと
して使用することにより、セパレータの強度向上を実現
し得る電解コンデンサに関する。
ンサに関し、更に詳しくは、異なる性質を有する2種類
の繊維を混抄した素材を電解コンデンサ用セパレータと
して使用することにより、セパレータの強度向上を実現
し得る電解コンデンサに関する。
[従来の技術] 電解コンデンサは、小形、大容量、安価で整流出力の平
滑化等に優れた特性を示し、各種電気・電子機器の重要
な構成要素の1つである。
滑化等に優れた特性を示し、各種電気・電子機器の重要
な構成要素の1つである。
一般に電解液式のアルミニウム電解コンデンサにおいて
は、電解酸化による表面酸化皮膜を有する陽極箔を用
い、この酸化皮膜を誘電体とし、集電陰極箔との間に所
定の電解液を介在させて電解コンデンサが製造される。
この際、陽極箔と集電陰極箔との間に例えば多孔質のセ
パレータを挾持させることにより、電解液の担持を確実
にし、製品における陽極箔と陰極箔との隔離を確実にす
る手段がしばしば用いられる。
は、電解酸化による表面酸化皮膜を有する陽極箔を用
い、この酸化皮膜を誘電体とし、集電陰極箔との間に所
定の電解液を介在させて電解コンデンサが製造される。
この際、陽極箔と集電陰極箔との間に例えば多孔質のセ
パレータを挾持させることにより、電解液の担持を確実
にし、製品における陽極箔と陰極箔との隔離を確実にす
る手段がしばしば用いられる。
一般に電解コンデンサの製品特性は、電解液式の電解コ
ンデンサの場合、主として陽極と陰極との間に介在させ
る電解液の性質によって規定される。セパレータは、陽
極、陰極、誘電体酸化皮膜、電解液等と異なり、電解コ
ンデンサの基本的な構成要素ではないが、製品の安定性
の向上やライフ特性の向上を図るためにセパレータを使
用すると、結果的に使用したセパレータの性質によって
コンデンサの総合的な性能が影響を受けることとなる。
ンデンサの場合、主として陽極と陰極との間に介在させ
る電解液の性質によって規定される。セパレータは、陽
極、陰極、誘電体酸化皮膜、電解液等と異なり、電解コ
ンデンサの基本的な構成要素ではないが、製品の安定性
の向上やライフ特性の向上を図るためにセパレータを使
用すると、結果的に使用したセパレータの性質によって
コンデンサの総合的な性能が影響を受けることとなる。
例えば、セパレータの機械的強度は、製品電解コンデン
サの寿命特性等に確実に影響を与え得ると考えられる。
サの寿命特性等に確実に影響を与え得ると考えられる。
電解コンデンサ用セパレータとしては、通常はマニラ
紙、クラフト紙等のセルロース系繊維からなる紙が広く
使用されている。また、耐熱性を高めるために、アラミ
ド等の耐熱性の繊維も用いられる。しかしながら、これ
らの素材は機械的強度が弱いため、製品電解コンデンサ
の総合的な性能向上の阻害要因となり、また、機械加工
を行う製造工程上の観点からも、強度の高い素材からな
るセパレータが望まれていた。
紙、クラフト紙等のセルロース系繊維からなる紙が広く
使用されている。また、耐熱性を高めるために、アラミ
ド等の耐熱性の繊維も用いられる。しかしながら、これ
らの素材は機械的強度が弱いため、製品電解コンデンサ
の総合的な性能向上の阻害要因となり、また、機械加工
を行う製造工程上の観点からも、強度の高い素材からな
るセパレータが望まれていた。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、独特の構成のセパレータを用いた電解コンデ
ンサであって、異なる性質を有する2種類の繊維を混抄
した素材を電解コンデンサ用セパレータとして使用する
ことにより、セパレータの強度向上を実現し得る電解コ
ンデンサを提供することを目的とする。
ンサであって、異なる性質を有する2種類の繊維を混抄
した素材を電解コンデンサ用セパレータとして使用する
ことにより、セパレータの強度向上を実現し得る電解コ
ンデンサを提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明によれば、電解コンデンサ用セパレータとして、
耐熱性高分子繊維と熱可塑性高分子繊維とを混抄し、繊
維同士を熱融着した紙または不織布を使用する電解コン
デンサが提供される。
耐熱性高分子繊維と熱可塑性高分子繊維とを混抄し、繊
維同士を熱融着した紙または不織布を使用する電解コン
デンサが提供される。
耐熱高分子繊維が、アラミド、ポリイミド、ポリエーテ
ルイミド、ポリアミドイミド、PTFE(ポリ4フッ化エチ
レン)、並びにポリアミノビスマレイミドよりなる群か
ら選択され、熱可塑性高分子繊維が、PP(ポリプロピレ
ン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PPS(ポリ
フェニレンサルファイド)、ナイロン、レーヨン、ETFE
(エチレン−4フッ化エチレン)、並びにPVDF(ポリフ
ッ化ビニリデン)よりなる群から選択されれば好適であ
る。
ルイミド、ポリアミドイミド、PTFE(ポリ4フッ化エチ
レン)、並びにポリアミノビスマレイミドよりなる群か
ら選択され、熱可塑性高分子繊維が、PP(ポリプロピレ
ン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PPS(ポリ
フェニレンサルファイド)、ナイロン、レーヨン、ETFE
(エチレン−4フッ化エチレン)、並びにPVDF(ポリフ
ッ化ビニリデン)よりなる群から選択されれば好適であ
る。
本発明の耐熱高分子繊維と熱可塑性高分子繊維とを混抄
して繊維同士を熱融着した紙または不織布は、好ましく
は厚さ20〜100μm、密度0.2〜1.0g/cm3とし、これを電
解コンデンサ用セパレータとして使用する。
して繊維同士を熱融着した紙または不織布は、好ましく
は厚さ20〜100μm、密度0.2〜1.0g/cm3とし、これを電
解コンデンサ用セパレータとして使用する。
本発明の耐熱高分子繊維と熱可塑性高分子繊維とを混抄
して繊維同士を熱融着した紙または不織布は、繊維間の
交錯部において融着しているため、繊維の引張強度が向
上し、低密度化しても所定の強度を維持することができ
る。
して繊維同士を熱融着した紙または不織布は、繊維間の
交錯部において融着しているため、繊維の引張強度が向
上し、低密度化しても所定の強度を維持することができ
る。
[作用] 前記したように、電解コンデンサ用セパレータとして
は、通常はマニラ紙、クラフト紙等のセルロース系繊維
からなる紙が広く使用され、また、耐熱性を高めるため
に、アラミド等の耐熱性の繊維も用いられていたが、こ
れらの素材は機械的強度が弱いため、製品電解コンデン
サの総合的な性能向上の阻害要因となっていた。
は、通常はマニラ紙、クラフト紙等のセルロース系繊維
からなる紙が広く使用され、また、耐熱性を高めるため
に、アラミド等の耐熱性の繊維も用いられていたが、こ
れらの素材は機械的強度が弱いため、製品電解コンデン
サの総合的な性能向上の阻害要因となっていた。
本発明は、異なる性質を有する2種類の繊維として熱可
塑性樹脂の繊維と耐熱性の高い繊維とをを混抄し、熱融
着させることにより機械的強度を増加させ、これを電解
コンデンサ用セパレータとして使用することにより、セ
パレータの強度向上を実現し得る電解コンデンサを提供
することを意図するものである。
塑性樹脂の繊維と耐熱性の高い繊維とをを混抄し、熱融
着させることにより機械的強度を増加させ、これを電解
コンデンサ用セパレータとして使用することにより、セ
パレータの強度向上を実現し得る電解コンデンサを提供
することを意図するものである。
本発明によれば、熱可塑性樹脂として例えばPP、PPS等
を用い、耐熱性樹脂として例えばアラミド、ポリイミ
ド、ポリエーテルイミド等を用いることにより、セパー
レータの強度を向上させることができる。
を用い、耐熱性樹脂として例えばアラミド、ポリイミ
ド、ポリエーテルイミド等を用いることにより、セパー
レータの強度を向上させることができる。
本発明が開示したように、繊維間の交錯部において融着
した繊維をセパレータとして使用すると、繊維の引張強
度が向上し、低密度化しても強度を維持し得るという効
果が得られる。
した繊維をセパレータとして使用すると、繊維の引張強
度が向上し、低密度化しても強度を維持し得るという効
果が得られる。
[発明の効果] 本発明によれば、独特の構成のセパレータを用いた電解
コンデンサであって、異なる性質を有する2種類の繊維
として、耐熱高分子繊維と熱可塑性高分子繊維とを混抄
し熱融着した素材を電解コンデンサ用セパレータとして
使用することにより、セパレータの強度向上を実現し得
る電解コンデンサを提供することができる。
コンデンサであって、異なる性質を有する2種類の繊維
として、耐熱高分子繊維と熱可塑性高分子繊維とを混抄
し熱融着した素材を電解コンデンサ用セパレータとして
使用することにより、セパレータの強度向上を実現し得
る電解コンデンサを提供することができる。
[実施例] 以下に実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本
発明は以下の実施例にのみ限定されるものではない。
発明は以下の実施例にのみ限定されるものではない。
耐熱性樹脂としてアラミドを用い、熱可塑性樹脂として
PPまたはPPSを用いて、耐熱性高分子繊維と熱可塑性高
分子繊維とを混抄し熱融着させたセパレータを作製し
た。
PPまたはPPSを用いて、耐熱性高分子繊維と熱可塑性高
分子繊維とを混抄し熱融着させたセパレータを作製し
た。
セパレータの厚さは50μm、密度は0.4g/cm3とした。
このセパレータの引張り強度試験結果を以下に示す。な
お、数値は、セパレータ15mm当りの荷重kg(kg/15mm)
で示す。
お、数値は、セパレータ15mm当りの荷重kg(kg/15mm)
で示す。
セパレータの引張り強度 アラミド単独 PP混抄 PPS混抄 0.5 1.3 1.4 この結果から、混抄することによりセパレータの強度が
向上することが分る。
向上することが分る。
Claims (1)
- 【請求項1】電解コンデンサ用セパレータとして、アラ
ミド、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリアミドイ
ミド、ポリ4フッ化エチレン、並びにポリアミノビスマ
レイミドよりなる群から選択される耐熱性高分子繊維と
ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリフ
ェニレンサルファイド、ナイロン、レーヨン、エチレン
−4フッ化エチレン、並びにポリフッ化ビニリデンより
なる群から選択される熱可塑性高分子繊維とを混抄し、
繊維同士を熱融着した紙または不織布を使用することを
特徴とする電解コンデンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2175257A JPH0795501B2 (ja) | 1990-07-04 | 1990-07-04 | 電解コンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2175257A JPH0795501B2 (ja) | 1990-07-04 | 1990-07-04 | 電解コンデンサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0464213A JPH0464213A (ja) | 1992-02-28 |
JPH0795501B2 true JPH0795501B2 (ja) | 1995-10-11 |
Family
ID=15993003
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2175257A Expired - Fee Related JPH0795501B2 (ja) | 1990-07-04 | 1990-07-04 | 電解コンデンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0795501B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4560940B2 (ja) * | 1999-11-04 | 2010-10-13 | パナソニック株式会社 | 固体電解コンデンサおよびその製造方法 |
JP2002203750A (ja) * | 2000-12-28 | 2002-07-19 | Nippon Chemicon Corp | 固体電解コンデンサ |
JP2002367863A (ja) * | 2001-06-07 | 2002-12-20 | Nippon Kodoshi Corp | 電解コンデンサ |
JP4646462B2 (ja) * | 2001-08-10 | 2011-03-09 | 日本ケミコン株式会社 | 電解コンデンサ |
JP4584702B2 (ja) * | 2004-12-24 | 2010-11-24 | 日本バイリーン株式会社 | 不織布及び不織布の製造方法、並びに不織布を用いた電気二重層キャパシタ用セパレータ、リチウムイオン二次電池用セパレータ、電気二重層キャパシタ又はリチウムイオン二次電池 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50122662A (ja) * | 1974-03-15 | 1975-09-26 | ||
JPS5225175A (en) * | 1975-08-21 | 1977-02-24 | Mitsubishi Rayon Co | Manufacture of unwoven fabrics |
JPS6025541B2 (ja) * | 1976-09-22 | 1985-06-19 | 日本バイリ−ン株式会社 | 微細繊維から成る高強度不織布及びその製造方法 |
-
1990
- 1990-07-04 JP JP2175257A patent/JPH0795501B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0464213A (ja) | 1992-02-28 |
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