JPH0794630B2 - フレキソ印刷インキ用バインダー及びフレキソ印刷インキ組成物 - Google Patents
フレキソ印刷インキ用バインダー及びフレキソ印刷インキ組成物Info
- Publication number
- JPH0794630B2 JPH0794630B2 JP4056707A JP5670792A JPH0794630B2 JP H0794630 B2 JPH0794630 B2 JP H0794630B2 JP 4056707 A JP4056707 A JP 4056707A JP 5670792 A JP5670792 A JP 5670792A JP H0794630 B2 JPH0794630 B2 JP H0794630B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- component
- parts
- printing ink
- solvent
- flexographic printing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
Description
インダー及びフレキソ印刷インキ組成物に関する。
チックであり製版が容易であり、また印刷に要するトー
タルコストがグラビア印刷に比べ安価であることから、
紙を印刷基材とする分野(段ボール、ライナー紙、重包
装紙、軽包装紙等)では該印刷方式が広く採用されてい
る。また、CI(センターインプレッションドラム)型
フレキソ印刷機を使用すればグラビア印刷より見当精度
が良好なため、プラスチックフィルムのような柔軟性基
材に対する印刷にも適している。
ックであるため使用溶剤に制限があり、例えば溶解力に
富んだメチルエチルケトン等のケトン系溶剤やトルエ
ン、キシレン等の芳香族系溶剤は版を痛めるため使用で
きない。そのためイソプロピルアルコールやエタノール
等のアルコールを主溶剤とし、酢酸エチル等のエステル
系溶剤を助溶剤とする混合溶剤が汎用されている。
使用バインダーも同様に制限され、これまでニトロセル
ロースやアクリル樹脂等のアルコール可溶型の樹脂だけ
が使用されてきた。これらは、ポリエチレンやポリプロ
ピレンフィルムに対し十分な密着性を有しておらず、こ
れを補うため、ポリアミド、アルキッド、ロジンエステ
ル樹脂等の粘着付与剤が添加されたりしているものの不
満足であり、印刷フィルム中に含まれる残留溶剤の量も
多いという不利がある。そのため、前記混合溶剤に対す
る溶解性が良好であり、プラスチック基材への密着性に
優れ、しかも印刷後の残留溶剤量の少ないバインダーが
望まれてきた。
スチックフィルムに優れた密着性を有しかつ印刷後の残
留溶剤量が少ない樹脂としてポリウレタン樹脂が賞用さ
れているが、該樹脂は極性が高く、安定な樹脂溶液を得
るには溶解力に富む溶媒(ケトン系、芳香族系、エステ
ル系等の溶剤)を主溶剤として用いる必要がある。その
ため、ポリウレタン樹脂をフレキソ印刷インキ用バイン
ダーとして使用することができなかった。
剤、アルコール系溶剤に対し優れた溶解性を有するポリ
ウレタンが開示されているが、あくまで酢酸エチルを主
溶剤に用いたグラビアインキ用ポリウレタンであり、フ
レキソ印刷インキ用バインダーには適用できない。
性混合溶剤に対する溶解性が良好であり、プラスチック
基材への密着性に優れ、しかも印刷後の残留溶剤量の少
ないフレキソ印刷インキ用バインダー及びフレキソ印刷
インキ組成物を提供することを目的とした。
景に鑑みて、従来技術の課題を解決すべく鋭意検討を重
ねた結果、特定の高分子ジオールを特定割合で組み合わ
せて用い、且つジイソシアネートとして特定のジイソシ
アネート化合物を用いることにより、前記課題を解決し
うるフレキソ印刷インキ用バインダーとして好適なポリ
ウレタン樹脂を見出し本発明を完成するに至った。
(A)、ジイソシアネート成分(B)、鎖伸長剤(C)
を反応せしめて得られるポリウレタン樹脂を主成分とす
る印刷インキ用バインダーにおいて、成分(A)が分子
量700〜2500のポリプロピレングリコール及び分
子量700〜2500のポリオキシテトラメチレングリ
コールのうちの少なくとも1種のポリエーテルジオール
(a−1)並びに、側鎖を有する炭素数3〜10のグリ
コールとアジピン酸とを必須構成成分としてなるポリエ
ステルジオールとε−カプロラクトンとのエステル交換
反応物であってε−カプロラクトン含有率が30〜80
重量%、融点が20℃以下である分子量700〜250
0のポリエステルジオール(a−2)であり、且つ該ポ
リオール成分の使用重量百分率が(a−1)/(a−
2)=30/70〜70/30であり、成分(B)がイ
ソホロンジイソシアネートであり、成分(C)がジアミ
ン類を必須成分として含有してなるポリウレタン樹脂を
主成分とすることを特徴とするフレキソ印刷インキ用バ
インダーに関する。更に、本発明は該バインダーを用い
てなるフレキソ印刷インキ組成物に関する。
脂の構成成分は次の通りである。まず、高分子ポリオー
ル成分(A)として、分子量700〜2500のポリプ
ロピレングリコール及び分子量700〜2500のポリ
オキシテトラメチレングリコールのうちの少なくとも1
種のポリエーテルジオール(以下、成分(a−1)とい
う)と;側鎖を有する炭素数3〜10のグリコールとア
ジピン酸を脱水エステル化反応させて得られるポリエス
テルジオールとε−カプロラクトンとをエステル交換反
応させて得られるε−カプロラクトンを30〜80重量
%含み、20℃以下の融点を有する分子量700〜25
00のポリエステルジオール(以下、成分(a−2)と
いう)が必須とされる。
エーテルジオールを使用することはできない。例えば、
ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物や、これ
に対応するプロピレンオキサイド付加物を用いると、ポ
リウレタン樹脂溶液の溶解性が低下し本発明目的を達成
できない。
成分である炭素数3〜10のグリコールの具体例として
は、1,2−プロピレングリコール、1,3−ブチレン
グリコール、ネオペンチルグリコール、2−メチル−
1,3−プロピレングリコール、3−メチル−1,5−
ペンタンジオール、2,3,5−トリメチルペンタンジ
オール、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオー
ル、2−エチル−2−ブチル−1,3−プロパンジオー
ル等が挙げられ、これらは単独使用又は併用が可能であ
る。尚、これらグリコールの30重量%までは側鎖を有
しないグリコールで置換されて良く、例えばエチレング
リコール、ジエチレングリコール、1,3−プロパンジ
オール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジ
オール、1,6−ヘキサンジオール等が使用できる。
である多塩基酸としては、得られるポリウレタン樹脂溶
液の溶解性の観点から、アジピン酸に限定される。無水
フタル酸、イソフタル酸、マレイン酸、フマル酸、セバ
シン酸、コハク酸、アゼライン酸等を用いるとポリウレ
タン樹脂溶液の溶解性が低下し、使用できない。
であるε−カプロラクトンの使用量は、成分(a−2)
中で30〜80重量%の範囲とされる。ε−カプロラク
トンが30重量%に満たない場合は得られるポリウレタ
ン樹脂の耐水性が低下する傾向があり、また80重量%
を越えると結晶性が強くなり溶解性が低下する傾向があ
る。
が700未満であれば極性が強くなりすぎ溶解性が低下
し、他方2500を越えると溶解性、乾燥性及び耐ブロ
ッキング性が低下する傾向があり、いずれも好ましくな
い。
ル成分(A)中の各種構成成分の限定に加えて、該構成
成分の使用割合も限定される。すなわち、成分(a−
1)と成分(a−2)のの使用割合が、(a−1)/
(a−2)=30/70〜70/30(重量%基準)の
範囲でなければならない。この範囲外では得られるポリ
ウレタン樹脂溶液の安定性が劣るためである。
(B)としては、イソホロンジイソシアネートのみを用
いることができる。イソホロンジイソシアネート以外の
ジイソシアネートでは満足な溶解性を有するポリウレタ
ン樹脂は得られない。
(C)としては、ジアミン類を必須使用することが必要
である。その代表例として、エチレンジアミン、プロピ
レンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、イソホロンジ
アミン、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジアミン
等が挙げられる。また、2−ヒドロキシエチルエチレン
ジアミン、2−ヒドロキシエチルプロピレンジアミン、
ジ−2−ヒドロキシエチルエチレンジアミン、ジ−2−
ヒドロキシエチルプロピレンジアミン、2−ヒドロキシ
プロピルエチレンジアミン、ジ−2−ヒドロキシプロピ
ルエチレンジアミン等の分子内に水酸基を有するジアミ
ン類も同様に使用できる。なお。前記した高分子ジオー
ルの項で説明した側鎖を有する炭素数3〜10の低分子
グリコール類等も上記ジアミン類と併用できる。
用できる。代表例としては、ジアルキルアミン、例えば
ジ−n−ブチルアミン等や、ジヒドロキシアルキルアミ
ン、例えばジエタノールアミン等及びアルコール類、例
えばエタノール、イソプロピルアルコール等が挙げられ
る。
としては、まず高分子ジオール成分とイソホロンジイソ
シアネートとを、イソシアネート基過剰の条件で反応さ
せ、高分子ジオールの両末端にイソシアネート基を有す
るプレポリマーを調製し、次いでこれを適当な溶媒中で
鎖伸長剤及び必要に応じて鎖長停止剤と反応させる二段
法ならびに高分子ジオール成分、イソホロンジイソシア
ネート、鎖伸長剤及び必要に応じて鎖長停止剤を、適当
な溶媒中で一度に反応させる一段法のいずれの方法をも
採用しうるが、均一なポリマー溶液をうる目的には前者
方法が好ましい。また該製造法において使用される溶剤
としては、既述の本発明目的に照らし、主溶剤としてエ
タノール、イソプロピルアルコールを用い、助溶剤とし
てメタノール、n−ブタノール等のアルコール系溶剤、
酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶剤を併用でき
る。
段法で製造する場合、高分子ジオール成分とイソホロン
ジイソシアネートとを反応させる際の条件はイソシアネ
ート過剰になるようにするほか限定はされないが、水酸
基/イソシアネート基が当量比で1/1.2〜1/4の
範囲になるように反応させるのが好ましい。また、得ら
れたプレポリマーと鎖伸長剤及び必要に応じて鎖長停止
剤とを反応させる際の条件は、プレポリマーの末端に有
する遊離のイソシアネート基を1当量とした場合に、鎖
伸長剤中のイソシアネート基と反応しうる活性水素の合
計当量が0.5〜2.0当量の範囲内であるのが好まし
い(特に、活性水素がアミノ基の場合には、0.5〜
1.3当量の範囲内であるのがよい)。前記活性水素が
0.5当量未満の場合、乾燥性、耐ブロッキング性、皮
膜強度が十分でなく、前記活性水素が2.0当量より過
剰になった場合には鎖伸長剤が未反応のまま残存し、印
刷後臭気が残りやすくなる。
の数平均分子量は、5000〜100000の範囲内と
するのが好適である。分子量が5000に満たない場合
には、これをバインダーとして用いた印刷インキの乾燥
性、耐ブロッキング性、皮膜強度、耐油性等が劣り、一
方、100000を越える場合にはポリウレタン樹脂溶
液の粘度が上昇したり、印刷インキの光沢が低下する傾
向がある。
脂溶液の樹脂固形分濃度は特に制限はされず、印刷時の
作業性等を考慮して適宜決定され、通常は15〜60重
量%とされ、また粘度は50〜10000cP/25℃
とするのが実用上好適である。ポリウレタン樹脂溶液の
溶剤組成は、溶剤総量の75%以上がイソプロピルアル
コール及び/またはエタノールであり、残り25%未満
がメタノール、n−ブタノール等のイソプロピルアルコ
ール及びエタノール以外のアルコール系溶剤、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル等のエステル系溶剤である。
のフレキソ印刷インキ組成物を製造するには、ポリウレ
タン樹脂に着色剤、溶剤、必要に応じてインキ流動性改
良及び表面皮膜の改良のための界面活性剤、ワックスを
適宜配合し、ボールミル、アトライター、サンドミル等
の通常のインキ製造装置を用いて混練りすれば良い。ま
た、ニトロセルロース、ポリアミド、アクリル樹脂、ロ
ジンエステル等も本発明の性能を逸脱しない範囲内で配
合しても良い。本インキ組成物の溶剤組成もまた、前記
バインダーにおける溶剤組成と同様であり、該組成であ
る限り適宜希釈しインキ粘度を調整できる。
発明を詳細に説明するが、本発明はこれら各例に限定さ
れるものではない。尚、各例中、部及び%は特記しない
限りすべて重量基準である。
底フラスコに、分子量2000のポリプロピレングリコ
ール350部と特公平3−57133の実施例2に記載
の分子量1262のポリエステルジオール650部、イ
ソホロンジイソシアネート306.4部を仕込み、窒素
気流下に130℃で6時間反応させ遊離イソシアネート
価4.43%のプレポリマーとなし、これに酢酸エチル
526.1部を加えてウレタンプレポリマーの均一溶液
とした。次いで、イソホロンジアミン93.1部及びイ
ソプロピルアルコール2121.5部からなる混合物の
存在下に上記ウレタンプレポリマー溶液1832.5部
を添加し、次いで50℃で3時間反応させた。こうして
えられたポリウレタン樹脂溶液Aは、樹脂固形分濃度が
35%、粘度が800cP/25℃であった。本ポリウ
レタン樹脂溶液Aは、0℃にて1カ月間放置した後も、
その溶液安定性は良好で、沈澱物や結晶物を全く生じな
かった。
リオキシテトラメチレングリコール500部と特公平3
−57133の実施例3に記載の分子量1993のポリ
エステルジオール500部、イソホロンジイソシアネー
ト222.4部を仕込み、窒素気流下に130℃で6時
間反応させ遊離イソシアネート価3.44%のプレポリ
マーとなし、これに酢酸エチル489.4部を加えてウ
レタンプレポリマーの均一溶液とした。次いで、イソホ
ロンジアミン62.7部、ジ−n−ブチルアミン31.
4部及びイソプロピルアルコール1958.9部からな
る混合物の存在下に上記ウレタンプレポリマー溶液17
11.8部を添加し、次いで50℃で3時間反応させ
た。こうしてえられたポリウレタン樹脂溶液Bは、樹脂
固形分濃度が35%、粘度が650cP/25℃であっ
た。本ポリウレタン樹脂溶液Bは、0℃にて1カ月間放
置した後も、その溶液安定性は良好で、沈澱物や結晶物
を全く生じなかった。
リプロピレングリコール600部と特公平3−5713
3の実施例4に記載の分子量2025のポリエステルジ
オール400部、イソホロンジイソシアネート354.
1部を仕込み、窒素気流下に130℃で6時間反応させ
遊離イソシアネート価4.94%のプレポリマーとな
し、これに酢酸エチル544.1部を加えてウレタンプ
レポリマーの均一溶液とした。次いで、イソホロンジア
ミン66.1部、2−ヒドロキシエチルエチレンジアミ
ン27.2部及びイソプロピルアルコール2194.2
部からなる混合物の存在下に上記ウレタンプレポリマー
溶液1898.2部を添加し、次いで50℃で3時間反
応させた。こうしてえられたポリウレタン樹脂溶液C
は、樹脂固形分濃度が35%、粘度が550cP/25
℃であった。本ポリウレタン樹脂溶液Cは、0℃にて1
カ月間放置した後も、その溶液安定性は良好で、沈澱物
や結晶物を全く生じなかった。
リオキシテトラメチレングリコール500部と特公平3
−57133の実施例2に記載の分子量1262のポリ
エステルジオール500部、ネオペンチルグリコール3
0部、イソホロンジイソシアネート415部を仕込み、
窒素気流下に130℃で6時間反応させ遊離イソシアネ
ート価5.43%のプレポリマーとなし、これに酢酸エ
チル591.6部を加えてウレタンプレポリマーの均一
溶液とした。次いで、イソホロンジアミン83.5部、
2−ヒドロキシエチルエチレンジアミン29.6部、ジ
−n−ブチルアミン29.0部及びイソプロピルアルコ
ール2371.9部からなる混合物の存在下に上記ウレ
タンプレポリマー溶液2036.6部を添加し、次いで
50℃で3時間反応させた。こうしてえられたポリウレ
タン樹脂溶液Dは、樹脂固形分濃度が35%、粘度が1
400cP/25℃であった。本ポリウレタン樹脂溶液
Dは、0℃にて1カ月間放置した後も、その溶液安定性
は良好で、沈澱物や結晶物を全く生じなかった。
3の実施例3に記載の分子量1993のポリエステルジ
オール1000部及びイソホロンジイソシアネート22
2.8部を仕込み、窒素気流下に130℃で6時間反応
させ遊離イソシアネート価3.44%のプレポリマーと
なし、これに酢酸エチル483.4部を加えてウレタン
プレポリマーの均一溶液とした。次いで、イソホロンジ
アミン63部及びイソプロピルアルコール1949.2
部からなる混合物の存在下に上記ウレタンプレポリマー
溶液1706.2部を添加し、次いで50℃で3時間反
応させた。こうしてえられたポリウレタン樹脂溶液E
は、樹脂固形分濃度が35%、粘度が900cP/25
℃であった。本ポリウレタン樹脂溶液Eは、溶液安定性
に劣り、0℃にて1日後に既に樹脂の沈澱物を生じた。
リオキシテトラメチレングリコール1000部及びイソ
ホロンジイソシアネート222部を仕込み、窒素気流下
に130℃で6時間反応させ遊離イソシアネート価3.
43%のプレポリマーとなし、これに酢酸エチル483
部を加えてウレタンプレポリマーの均一溶液とした。次
いで、イソホロンジアミン62.7部及びイソプロピル
アルコール1947.5部からなる混合物の存在下に上
記ウレタンプレポリマー溶液1705部を添加し、次い
で50℃で3時間反応させた。こうしてえられたポリウ
レタン樹脂溶液Fは、樹脂固形分濃度が35%、粘度が
850cP/25℃であった。本ポリウレタン樹脂溶液
Fは、溶液安定性に劣り、0℃にて1日後に既に樹脂の
沈澱物を生じた。
スフェノールAのプロピレンオキサイド付加物655
部、分子量2000のポリエチレンアジペートジオール
345部及びイソホロンジイソシアネート230部を仕
込み、窒素気流下に130℃で6時間反応させ遊離イソ
シアネート価3.53%のプレポリマーとなし、これに
酢酸エチル487部を加えてウレタンプレポリマーの均
一溶液とした。次いで、イソホロンジアミン65.5部
及びイソプロピルアルコール1963.9部からなる混
合物の存在下に上記ウレタンプレポリマー溶液1717
部を添加し、次いで50℃で3時間反応させた。こうし
てえられたポリウレタン樹脂溶液Gは、樹脂固形分濃度
が35%、粘度が1000cP/25℃であった。本ポ
リウレタン樹脂溶液Fは、溶液安定性に劣り、0℃にて
1日後に既に樹脂の沈澱物を生じた。
リプロピレングリコール500部、分子量1500のポ
リエチレンアジペートジオール500部及びイソホロン
ジイソシアネート295.8部を仕込み、窒素気流下に
130℃で6時間反応させ遊離イソシアネート価4.3
1%のプレポリマーとなし、これに酢酸エチル520.
7部を加えてウレタンプレポリマーの均一溶液とした。
次いで、イソホロンジアミン89.2部及びイソプロピ
ルアルコール2099.5部からなる混合物の存在下に
上記ウレタンプレポリマー溶液1816.5部を添加
し、次いで50℃で3時間反応させた。こうしてえられ
たポリウレタン樹脂溶液Hは、樹脂固形分濃度が35
%、粘度が1200cP/25℃であった。本ポリウレ
タン樹脂溶液Hは、溶液安定性に劣り、0℃にて1日後
に既に樹脂の沈澱物を生じた。
し、藍色印刷インキを調製した。得られた藍色印刷イン
キに対して、さらに酢酸エチル5部およびイソプロピル
アルコール35部を加えて粘度を調整し、表1に示す4
点の藍色インキを作製した。尚、比較例1の藍色インキ
は、従来の硝化綿ポリアミドタイプのフレキソインキで
ある。これら5点の藍色印刷インキを165線のアニロ
ックスローラーを装備したゴムローラーを用い、コロナ
放電処理ナイロンフィルム(NY)、ポリエチレンテレ
フタレート(PET)フィルム、コロナ放電処理ポリプ
ロピレンフィルム(OPP)、コロナ放電処理ポリエチ
レンフィルム(PE)に展色した。
後、展色面にセロハン粘着テープをはりつけ、これを強
く剥したときのインキフィルムの状態から、次のように
評価した。 ◎ ------ インキフィルムに全く異常無し。 〇 ------ インキフィルムの80%以上が残った。 △ ------ インキフィルムの50%以上が残った。 × ------ インキフィルムの50%未満しか残ってい
ない。
300cm2 を300mlの三角フラスコに採り密封し
た後、140℃で10分間保温し、その後フラスコ内の
ガスをガスクロマトグラフィーで定量した。
する溶解性が良好であり、プラスチック基材への密着性
に優れ、しかも印刷後の残留溶剤量の少ないフレキソ印
刷インキ用バインダー及びフレキソ印刷インキ組成物が
得られるという多大の効果を奏する。
Claims (4)
- 【請求項1】 高分子ポリオール成分(A)、ジイソシ
アネート成分(B)、鎖伸長剤(C)を反応せしめて得
られるポリウレタン樹脂を主成分とする印刷インキ用バ
インダーにおいて、成分(A)が分子量700〜250
0のポリプロピレングリコール及び分子量700〜25
00のポリオキシテトラメチレングリコールのうちの少
なくとも1種のポリエーテルジオール(a−1)、並び
に側鎖を有する炭素数3〜10のグリコールとアジピン
酸とを必須構成成分としてなるポリエステルジオールと
ε−カプロラクトンとのエステル交換反応物であってε
−カプロラクトン含有率が30〜80重量%、融点が2
0℃以下である分子量700〜2500のポリエステル
ジオール(a−2)であり、且つ該ポリオール成分の使
用重量百分率が(a−1)/(a−2)=30/70〜
70/30であり、成分(B)がイソホロンジイソシア
ネートであり、成分(C)がジアミン類を必須成分とし
て含有してなるポリウレタン樹脂を主成分とすることを
特徴とするフレキソ印刷インキ用バインダー。 - 【請求項2】 バインダー中の溶剤成分として、イソプ
ロピルアルコール及び/またはエタノールを溶剤総量に
対し75%以上含有する請求項1記載のフレキソ印刷イ
ンキ用バインダー。 - 【請求項3】 請求項1のフレキソ印刷インキ用バイン
ダーを用いてなるフレキソ印刷インキ組成物。 - 【請求項4】 インキ組成物中の溶剤成分として、イソ
プロピルアルコール及び/またはエタノールを溶剤総量
に対し75%以上含有する請求項3記載のフレキソ印刷
インキ組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4056707A JPH0794630B2 (ja) | 1992-02-07 | 1992-02-07 | フレキソ印刷インキ用バインダー及びフレキソ印刷インキ組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4056707A JPH0794630B2 (ja) | 1992-02-07 | 1992-02-07 | フレキソ印刷インキ用バインダー及びフレキソ印刷インキ組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05222330A JPH05222330A (ja) | 1993-08-31 |
JPH0794630B2 true JPH0794630B2 (ja) | 1995-10-11 |
Family
ID=13034955
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4056707A Expired - Lifetime JPH0794630B2 (ja) | 1992-02-07 | 1992-02-07 | フレキソ印刷インキ用バインダー及びフレキソ印刷インキ組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0794630B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000265102A (ja) * | 1999-03-17 | 2000-09-26 | Printing Bureau Ministry Of Finance Japan | フレキソ印刷用酸化重合併用紫外線硬化型インキ及びその印刷物 |
JP2001059065A (ja) * | 1999-06-14 | 2001-03-06 | Arakawa Chem Ind Co Ltd | 非芳香族溶剤系印刷インキ用バインダー |
JP5906732B2 (ja) * | 2011-12-27 | 2016-04-20 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | アルコール溶剤系ウレタンウレア樹脂の製造方法および印刷インキ組成物 |
JP2014084449A (ja) * | 2012-10-26 | 2014-05-12 | Sanyo Chem Ind Ltd | 印刷インキ用バインダー及びこれを用いた印刷インキ |
PL3348592T3 (pl) * | 2017-01-11 | 2020-04-30 | Hubergroup Italia | Poliuretan nadający się jako środek wiążący do modułowego układu farb drukarskich |
-
1992
- 1992-02-07 JP JP4056707A patent/JPH0794630B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05222330A (ja) | 1993-08-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6760435B2 (ja) | 印刷インキ用バインダー、軟包装用ラミネートインキ組成物及び印刷物 | |
JP3471055B2 (ja) | ポリウレタン樹脂、その製造方法およびそれを用いたラミネート用印刷インキ組成物 | |
JP6870673B2 (ja) | 印刷インキ用バインダー、包装ラミネート用印刷インキ組成物及び印刷物 | |
JP2013227465A (ja) | 印刷インキバインダー用ポリウレタン樹脂組成物 | |
JP6969349B2 (ja) | 印刷インキ組成物 | |
JPH0794630B2 (ja) | フレキソ印刷インキ用バインダー及びフレキソ印刷インキ組成物 | |
JP3301201B2 (ja) | 易溶剤回収性印刷インキ組成物 | |
JP2019001932A (ja) | リキッドインキ組成物 | |
JP3360920B2 (ja) | ポリウレタン樹脂、その製造方法およびそれを用いたラミネート用印刷インキ組成物 | |
JP2003221539A (ja) | 印刷インキ用バインダー | |
JP3161799B2 (ja) | ラミネート用水性印刷インキ組成物 | |
JPH06100817A (ja) | フレキソ印刷インキ用バインダー | |
JP2003206431A (ja) | 印刷インキ用バインダーおよび印刷インキ | |
JP3791631B2 (ja) | 水性印刷インキ組成物 | |
JP3812218B2 (ja) | インクジェットインキ | |
AU2004255586A1 (en) | Resin and ink for the printing of shrink sleeves | |
JP2002121250A (ja) | アルコール可溶性ウレタン樹脂の製造方法および印刷インキ | |
JP2004204048A (ja) | 表刷り用印刷インキ組成物 | |
JPH0137427B2 (ja) | ||
JP2002069353A (ja) | 印刷インキおよびラミネート加工物 | |
JP3394814B2 (ja) | ラミネート用溶剤系印刷インキ組成物 | |
JP3865005B2 (ja) | 印刷インキ用バインダー | |
JPH08269152A (ja) | 低アルコール含有量ポリウレタン樹脂の製造法及びそれを用いた印刷インキ組成物 | |
JP2018009104A (ja) | 印刷インキ組成物 | |
JP4134400B2 (ja) | ポリウレタン樹脂および印刷インキ用バインダー |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071011 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081011 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081011 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091011 Year of fee payment: 14 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091011 Year of fee payment: 14 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091011 Year of fee payment: 14 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101011 Year of fee payment: 15 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101011 Year of fee payment: 15 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111011 Year of fee payment: 16 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111011 Year of fee payment: 16 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121011 Year of fee payment: 17 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121011 Year of fee payment: 17 |