JPH0794620B2 - 防滑性塗料組成物 - Google Patents

防滑性塗料組成物

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JPH0794620B2
JPH0794620B2 JP20884991A JP20884991A JPH0794620B2 JP H0794620 B2 JPH0794620 B2 JP H0794620B2 JP 20884991 A JP20884991 A JP 20884991A JP 20884991 A JP20884991 A JP 20884991A JP H0794620 B2 JPH0794620 B2 JP H0794620B2
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JP
Japan
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copolymer
coating composition
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silica particles
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JP20884991A
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信男 若林
弘明 三鴨
卓三 内山
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Honshu Seishi KK
Nippon Kako Toryo Co Ltd
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Honshu Seishi KK
Nippon Kako Toryo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は段ボ−ル等の表面に塗工
して用いられる防滑性塗料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】パレット等に積まれた段ボ−ル箱の荷崩
れを防止する方法としては、紐やバンドで縛ったり、
シュリンクフイルムやストレッチフィルムで覆ったりす
る機械的方法、上下の箱をホットメルト接着剤で点接
着する方法、箱の表面に防滑剤を塗布する方法等が知
られている。しかし、の方法は荷造り・荷解きの作業
が煩雑であり、の方法は接着剤の跡が箱の表面に残
り、美観を著しく損う不都合がある。こうした事情か
ら、現在ではの方法が最も広く採用され、なかでも段
ボ−ルシ−トを形成する前の、例えばライナ−原紙の印
刷工程で、防滑剤を塗工する、いわゆるプレプリント方
式が注目されている。
【0003】プレプリント方式に使用される従来の防滑
剤の一つとして、コロイダルシリカとアクリル共重合体
とからなる防滑性塗料組成物が、特開平1−30874
8号公報に提案されている。しかし、この防滑性塗料組
成物にあっては、コロイダルシリカ粒子が、その表面を
アクリル共重合体で被覆されている関係で、ガラス転移
温度が0℃以下のアクリル共重合体を使用した場合に
は、耐ブロッキング性が必ずしも充分でない欠点があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はガラス転移温
度が0℃以下である重合体の水分散液と、シリカ粒子と
の混合物からなる防滑性塗料組成物の防滑性能を低下さ
せることなく、耐ブロッキング性を向上させることを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するための手段として、以下の構成をとる。すなわ
ち、本発明の防滑性塗料組成物は、重合体の水分散液と
シリカ粒子との混合物からなり、シリカ粒子が固形分中
の35〜50重量%を占め、シリカ粒子の粒径が5〜5
0ミリミクロンの範囲にあり、かつ、重合体水分散液は
ビニルアルコキシシラン又はビニル−トリス(β−メト
キシエトキシ)シランと、これと共重合可能な他のビニ
ルモノマーとから製造され、しかもガラス転移温度が0
℃以下である共重合体を含有することを特徴とする。本
発明の組成物に於いては、シリカ粒子が共重合体粒子の
表面にに配位した状態にある。
【0006】本発明で使用する共重合体は、ガラス転移
温度が0℃以下であって、ビニルアコキシシラン又はビ
ニル−トリス(β−メトキシエトキシ)シランと、これ
と共重合可能な他のビニルモノマーとから製造される。
ビニルアコキシシランとしては、ビニルトリエトキシシ
ン等が使用可能であり、他のビニルモノマーとして
は、例えば、エチルアクリレート、ブチルアクリレー
ト、イソプロピルアクリレート、2−エチルヘキシルア
クリレート、ヒドロキシエチルアクリレート等のアクリ
ル酸エステルを使用することができる。本発明の共重合
体を製造するに当っては、ビニルアルコキシシラン又は
ビニル−トリス(β−メトキシエトキシ)シランを0.
5〜5重量%の範囲で、他のビニルモノマーを95〜9
9.5重量%の範囲で使用することが好ましい。こうし
て得られる共重合体は、本発明の塗料組成物に於いて、
0.05〜1ミクロンの粒子として存在する。尚、本発
明の塗料組成物には、所望ならば、スチレン・ブタジエ
ン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体等を、本発
明の共重合体と併用することもできる。
【0007】本発明で使用するシリカ粒子は、その粒径
が5〜50ミリミクロンと、共重合体粒子より小さい。
このような微細なシリカ粒子を使用することにより、本
発明では共重合体粒子がシリカと親和性の高いビニルア
ルコキシシラン又はビニル−トリス(β−メトキシエト
キシ)シラン成分を含んでいることと相俟って、液中に
分散する共重合体粒子を取囲むよう、シリカ粒子を配位
させることができ、その結果として、優れたブロッキン
グ防止性能を発揮させることができる。シリカ粒子の使
用量は、全固形分の35〜50重量%の範囲で選ばれ
る。シリカ粒子で共重合体粒子を取囲んでブロッキング
防止性能を発揮させるためには、全固形分中の35重量
%以上に相当するシリカ粒子が存在することが必要であ
るが、過剰に存在すると、共重合体と紙及び共重合体同
志の接着力を弱めたり、塗膜からシリカ粒子が剥落し易
くなり、耐摩耗性が低下するので、シリカ粒子配合量の
上限は、全固形分中の50重量%とすることが適当であ
る。
【0008】
【実施例】実施例1 スチレン43重量部と、アクリル酸2−エチルヘキシル
57重量部と、NUCシリコーンA−172(日本ユニ
カー(株)社製のビニル−トリス(β−メトキシエトキ
シ)シラン)1重量部からなる共重合成分を、40〜8
0℃で8時間加熱重合して得た共重合体エマルジョン
(固形分50%、粒径0.12ミクロン、Tg=−20
℃)100重量部に、シリカの水分散液(粒径20ミリ
ミクロン、固形分30%)120重量部を、緩かに加え
て充分混合し、個々の共重合体粒子の周囲にシリカ粒子
が配位した実施例1の塗料組成物を得た。
【0009】実施例2 実施例1で得た共重合体エマルジョンと同一の共重合体
エマルジョン100重量部に、シリカの水分散液(粒径
50ミリミクロン、固形分50%)125重量部を、緩
かに加えて充分混合し、個々の共重合体粒子の周囲にシ
リカ粒子が配位した実施例2の塗料組成物を得た。
【0010】実施例3 実施例1で得た共重合体エマルジョンと同一の共重合体
エマルジョン100重量部に、シリカの水分散液(粒径
5ミリミクロン、固形分20%)135重量部を、緩か
に加えて充分混合し、個々の共重合体粒子の周囲にシリ
カ粒子が配位した実施例3の塗料組成物を得た。
【0011】比較例1 実施例1で得た共重合体エマルジョンと同一の共重合体
エマルジョン100重量部に、シリカの水分散液(粒径
60ミリミクロン、固形分40%)90重量部を、緩か
に加えて充分混合し、個々の共重合体粒子の周囲にシリ
カ粒子が配位した比較例1の塗料組成物を得た。
【0012】比較例2 実施例1で得た共重合体エマルジョンと同一の共重合体
エマルジョン100重量部に、シリカの水分散液(粒径
20ミリミクロン、固形分50%)71重量部を、緩か
に加えて充分混合し、個々の共重合体粒子の周囲にシリ
カ粒子が配位した比較例1の塗料組成物を得た。
【0013】実施例4 スチレン56重量部と、アクリル酸2−エチルヘキシル
44重量部と、NUCシリコーンA−172(日本ユニ
カー(株)社製のビニル−トリス(β−メトキシエトキ
シ)シラン)1重量部からなる共重合成分を、40〜8
0℃で8時間加熱重合して得た共重合体エマルジョン
(固形分50%、粒径0.12ミクロン、Tg=0℃)
100重量部に、シリカの水分散液(粒径20ミリミク
ロン、固形分30%)120重量部を、緩かに加えて充
分混合し、個々の共重合体粒子の周囲にシリカ粒子が配
位した実施例4の塗料組成物を得た。
【0014】比較例3 スチレン62重量部と、アクリル酸2−エチルヘキシル
38重量部と、NUCシリコーンA−172(日本ユニ
カー(株)社製のビニル−トリス(β−メトキシエトキ
シ)シラン)1重量部からなる共重合成分を、40〜8
0℃で8時間加熱重合して得た共重合体エマルジョン
(固形分50%、粒径0.12ミクロン、Tg=10
℃)100重量部に、シリカの水分散液(粒径20ミリ
ミクロン、固形分30%)120重量部を、緩かに加え
て充分混合し、個々の共重合体粒子の周囲にシリカ粒子
が配位した比較例3の塗料組成物を得た。
【0015】実施例5 スチレン43重量部と、アクリル酸2−エチルヘキシル
57重量部と、NUCシリコーンA−172(日本ユニ
カー(株)社製のビニル−トリス(β−メトキシエトキ
シ)シラン)0.5重量部からなる共重合成分を、40
〜80℃で8時間加熱重合して得た共重合体エマルジョ
ン(固形分50%、粒径0.12ミクロン、Tg=−2
0℃)100重量部に、シリカの水分散液(粒径20ミ
リミクロン、固形分30%)120重量部を、緩かに加
えて充分混合し、個々の共重合体粒子の周囲にシリカ粒
子が配位した実施例5の塗料組成物を得た。
【0016】実施例6 スチレン43重量部と、アクリル酸2−エチルヘキシル
57重量部と、NUCシリコーンA−172(日本ユニ
カー(株)社製のビニル−トリス(β−メトキシエトキ
シ)シラン)0.3重量部からなる共重合成分を、40
〜80℃で8時間加熱重合して得た共重合体エマルジョ
ン(固形分50%、粒径0.12ミクロン、Tg=−2
0℃)100重量部に、シリカの水分散液(粒径20ミ
リミクロン、固形分30%)120重量部を、緩かに加
えて充分混合し、個々の共重合体粒子の周囲にシリカ粒
子が配位した比較例4の塗料組成物を得た。
【0017】上記の実施例及び比較例で得た各塗料組成
物を、それぞれ段ボ−ル用ラインシ−ト(本州製紙
(株)社製RK280)に、固形分塗布量が2g/m2
になるように塗布して乾燥し、テストシ−トを得た。こ
のテストシ−トを用いて次の方法により、防滑性、耐ブ
ロッキング性及び耐汚れ適性を評価した。結果を表1に
示す。
【0018】防滑性 温度及び湿度が設定条件(20℃で60%、0℃で60
%)になるように設定された恒温恒湿室内で、JIS
P8147の方法により滑り角度を測定した。耐ブロッキング性 シ−トを5cm角に切り、その2枚を塗布面同志が対向
するように重ね合わせこれを2kg/cm2 の圧力で2
4時間圧縮後、2枚のシ−トを手で剥がしてブロッキン
グ状態を判定した。優を◎印で、良を○印で示す。耐摩耗性 25℃、60%RHの条件にて、上記の防滑性評価と同
様な方法で滑り角度を10回繰り返して測定し、10回
目の測定値が1回目の測定値より5%以上低下しものを
×、5%未満ではあるが低下したものを△、低下しなか
ったものを○で評価した。
【0019】
【表1】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重合体水分散液とシリカ粒子との混合物
    からなる防滑性塗料組成物に於いて、シリカ粒子が固形
    分中の35〜50重量%を占め、シリカ粒子の粒径が5
    〜50ミリミクロンの範囲にあり、かつ、重合体水分散
    液はビニルアルコキシシラン又はビニル−トリス(β−
    メトキシエトキシ)シランと、これと共重合可能な他の
    ビニルモノマーとから製造された、ガラス転移温度が0
    ℃以下である共重合体を含有し、その共重合体粒子の表
    面にシリカ粒子が配位していることを特徴とする防滑性
    塗料組成物。
  2. 【請求項2】 前記の共重合体がビニルアルコキシシラ
    又はビニル−トリス(β−メトキシエトキシ)シラン
    0.5〜5重量%と、これと共重合可能な他のビニルモ
    ノマー95〜99.5重量%とを共重合させたものであ
    ることを特徴とする請求項1記載の防滑性塗料組成物。
JP20884991A 1991-07-26 1991-07-26 防滑性塗料組成物 Expired - Lifetime JPH0794620B2 (ja)

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