JPH0793914A - 復号装置 - Google Patents

復号装置

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JPH0793914A
JPH0793914A JP25892593A JP25892593A JPH0793914A JP H0793914 A JPH0793914 A JP H0793914A JP 25892593 A JP25892593 A JP 25892593A JP 25892593 A JP25892593 A JP 25892593A JP H0793914 A JPH0793914 A JP H0793914A
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JP25892593A
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Atsushi Hayamizu
淳 速水
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パーシャルレスポンス方式での記録/再生を
行い、ビタビ復号を実行する復号装置において、3値等
化波形信号に非対称な波形歪が残留していても、良好な
ビタビ復号を可能にして、符号誤り率を有効に抑制す
る。 【構成】 クロック再生系10では、3値等化波形信号の
A/D変換とビタビ復号に用いるビットクロックのジッ
タを防止するために、比較器13の出力をLPF15で帰還
させるオートスライス方式が採用されているが、そのス
ライスレベルは再生信号を2値等化した信号の平均化レ
ベルのシフト量に対応している。マイクロコンピュータ
回路21はそのシフト情報を用いて復号制御信号を演算作
成し、ビタビ復号器22がその復号制御信号に基づいて差
メトリックで定まるパス成立条件を信号の非対称歪発生
態様に対応させて緩和する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は復号装置に係り、ディジ
タルVTRや光ディスク装置等に適用され、多値等化さ
れた再生信号をサンプリングクロックで同期をとりなが
ら検出してビタビ復号を行う場合に、再生信号の対称性
が不十分な場合でも正確なビタビ復号を行えるようにす
るための改良に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、ディジタルVTR等に代表される
ディジタル情報の記録/再生装置では、記録媒体に対す
る情報の高密度記録に伴い、NRZI(Non Return to Z
ero Inverted)符号やインタリーブドNRZI符号のよ
うなパーシャルレスポンス(PR)方式による記録/再生
が採用されるようになり、またデータの復号処理にはビ
タビ復号器が用いられることが多い。
【0003】これは、PR方式を採用すると、記録/再
生系の周波数特性に見合った電力スペクトルを有した信
号伝送を行うことができ、不要帯域の雑音によるS/N
比の劣化が少なく、高密度化が可能になるという利点が
あり、また、ビタビ復号器を用いると、再生信号に含ま
れている情報を最大限に利用しながら優れたS/N比や
低い符号誤り率での復号が可能になるからである。
【0004】そして、従来から、ディジタルVTRの記
録/再生回路は図6に示すような基本的構成を有してお
り、記録媒体(磁気テープ等)を介して記録/再生チャネ
ルが構成されている。同図において、記録系のディジタ
ル信号処理部から入力された記録データはプリコーダ1
によって所定の符号相関がかけられ、その変調記録信号
が信号記録系2[記録増幅器2a,記録部(磁気ヘッドやロー
タリトランス等)2b]を介して記録媒体3に記録される。
一方、記録媒体3の記録信号は信号再生系4[再生部(磁気
ヘッドやロータリートランス)4a,再生増幅器4b]で読取
られ、その読取り信号がデータ復号系5へ出力される。
【0005】データ復号系5では、読取り信号に含まれ
ている歪を波形等化回路6で除去し、3値等化回路7で3
値等化波形信号とされ、その信号をA/D変換器8でサ
ンプリングしながらディジタル信号へ変換し、ビタビ復
号器9で復号を行うことにより再生信号を得る。また、
その再生信号はビタビ復号器9から再生系ディジタル信
号処理部へ出力されて、表示出力等のために所定の処理
が施される。
【0006】ところで、NRZIやインタリーブドNR
ZI等のように3値で再生されるPR方式を採用する
と、3値等化回路7で波形等化を行うためにA/D変換
器8によるサンプリング点(データ点)での検出レベルが
多値となり、その等化波形からサンプリングのためのク
ロック情報(位相点)を直接抽出することが困難である。
そこで、データ復号系5とは別にクロック再生系10を設
け、独立にクロック情報を生成させてA/D変換器8と
ビタビ復号器9へ同期用ビットクロックとして供給して
いる。
【0007】そのクロック再生系10は、前記の波形等化
回路6から得られる信号を2値等化回路11で2値等化波
形信号とし、増幅器12で増幅した後、比較器13でエッジ
検出を行って位相を抽出し、その位相に基づいてPLL
(Phase Locked Loop)回路14で同期用ビットクロックを
生成させるものである。しかし、前記の信号記録系2や
信号再生系4では記録信号自体のデューティ比の不揃い
や系の非対称性に起因して信号波形に非対称歪が発生し
ていることが多く、そのような波形歪に対しては波形等
化回路6で完全に歪の除去を行うことが困難であるた
め、2値等化再生波と3値等化再生波には非対称歪が残
留している。
【0008】そのような場合における記録信号と2値等
化再生波と3値等化再生波と再生信号の関係は図7に示
される。尚、同図はNRZI符号方式で記録/再生が行
われている場合の関係を示している。記録信号(a)に対
して、もし波形等化回路6で完全な歪除去が行われてい
たとすると、2値等化再生波と3値等化再生波はそれぞ
れ(b)と(c)のように基準レベルに関して対称性を有し
た波形になるが、前記の要因によって記録信号(a)の立
下りや立上りに対して記録媒体3からの読取り信号に非
対称性が発生し、それを波形等化回路6で除去できなか
った場合には、2値等化再生波と3値等化再生波はそれ
ぞれ(d)と(e)や(g)と(h)のように非対称な波形歪を
残留させており、本来の基準レベル(一点鎖線)からずれ
たレベルにアイパターンの中心レベル(点線)がシフトす
る。即ち、2値等化再生波と3値等化再生波の中心レベ
ルは、立下りが相対的に大きくなったときにはマイナス
側へΔE2,ΔE3だけシフトし、逆に立下りが相対的に
大きくなったときにはプラス側へΔE2,ΔE3だけシフ
トすることになる。従って、単純に一定のスライスレベ
ルを設定した比較器13でエッジ検出を行うと、再生信号
のデューティ比が(f)や(i)に示すように不揃いになり
(図7の斜線部分だけパルス幅が変化する)、それに対応
してPLL回路14から出力される同期用ビットクロック
のジッタが大きくなり、結果的にサンプリング点がずれ
てビタビ復号の符号誤り率が大きくなるという問題を生
じる。
【0009】そこで、従来から、前記の2値等化再生波
のように等化後に直流成分を含まない変調信号(DCフ
リーコード)に対しては、比較器13の出力をLPF(Low
PassFilter)15を介して比較器13の比較レベル端子側へ
帰還させるオートスライサが用いられ、比較器13の出力
に直流成分が含まれないようにしている。即ち、2値等
化再生波における前記のシフト量に対応させて比較器13
のスライスレベルを変化させ、PLL回路14の同期用ビ
ットクロックのジッタを防止することでデューティ比が
揃った再生信号を得られるようにしている。
【0010】ところで、前記のオートスライサはクロッ
ク再生系10で同期用ビットクロックの適正化を図るもの
であり、3値等化再生波に関しては波形歪が残留してお
り、また前記の中心レベルがシフトしたままA/D変換
されてビタビ復号器9へ入力される。従って、その信号
をビタビ復号器9で復号すると、3値等化再生波の波形
歪とアイパターンの中心レベルがシフトしていることに
よって符号誤り率が大きくなる。
【0011】そして、前記のようなビタビ復号における
問題点に関して、「信号のピークの平均レベルApを求
め、その平均レベルApを用いてビタビ復号器における
メトリックの計算を行うと同時に、信号自体の平均レベ
ルmを求め、その平均レベルmをビタビ復号器の入力か
ら差し引くことによって信号の変動に影響されることが
少ないビタビ復号器」の提案(特開昭62-18118号)がなさ
れており、信号の記録/再生系の特性に起因して読取り
信号のピークレベルや中心レベルの変動があっても、ビ
タビ復号が適正に行える改善策を与えている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
提案において、信号の振幅変動はAGC(Automatic Gai
n Controller)を用いれば十分に抑圧することが可能で
あり、また信号自体の平均レベルmは所謂DC変動であ
ることから、上記のように3値等化再生波に非対称な波
形歪が残留している場合に対しては有効に機能しないと
考えられる。
【0013】そこで、本発明は、図6で示したようにク
ロック再生系でオートスライサを用いて同期用ビットク
ロックのジッタを防止している復号装置において、3値
等化再生波に非対称な波形歪が含まれている場合にも、
オートスライサのスライスレベルの変化を利用して良好
なビタビ復号を行える復号装置を提供することを目的と
して創作された。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、再生信号から
多値等化波形信号を得る多値等化手段と、前記再生信号
から2値等化波形信号を得る2値等化手段と、前記2値
等化手段による2値等化波形信号を用いてサンプリング
クロックを生成する手段であり、入力される2値等化波
形信号の平均化レベルを求めて、その平均化レベルと入
力される2値等化波形信号とのレベル差を検出すること
によりサンプリングクロックのジッタを補正するクロッ
ク生成手段と、前記クロック生成手段のサンプリングク
ロックを用いて前記多値等化手段で得られた多値等化波
形信号をサンプリングする信号検出手段と、前記信号検
出手段によるサンプリング信号を復号するビタビ復号手
段を有した復号装置において、前記クロック生成手段か
ら得られる平均化レベルと一定の基準レベルとのレベル
差を求め、そのレベル差に対応した復号制御信号を作成
する演算手段を設け、その復号制御信号に基づいて、前
記ビタビ復号手段が差メトリックで定まるパス成立条件
を前記レベル差の発生態様に応じて緩和させることを特
徴とした復号装置に係る。
【0015】
【作用】再生信号の歪除去が十分でない場合には、残留
した波形歪によって2値等化波形信号の平均化レベルが
変動する。そして、再生信号に残留した波形歪は当然に
多値等化波形信号にも波形歪や平均化レベルの変動を生
じさせるが、それらは2値等化波形信号の波形歪や平均
化レベルの変動と一定の相関関係を有している。従っ
て、多値等化波形信号の波形歪や平均化レベルは、クロ
ック生成手段から得られる平均化レベルと一定の基準レ
ベルのレベル差の変動に対応して変化することになる。
【0016】一方、後述するように、ビタビ復号手段で
は差メトリックを求めながら対応するパス成立条件に基
づいて生き残りパスを決定するが、前記のように多値等
化波形信号に波形歪等が存在する場合には、通常のパス
成立条件を適用すると誤ったパスが選択されることがあ
る。
【0017】本発明では、演算手段が前記のレベル差を
求めると共に、そのレベル差に対応した復号制御信号を
作成し、ビタビ復号手段がその復号制御信号に基づいて
パス成立条件を補正するようにしている。即ち、前記の
クロック生成手段から得られるレベル差と多値等化波形
信号の非対称性との対応関係に基づいて、復号制御信号
はそのレベル差の変動方向と変動量に応じてビタビ復号
手段でのパス成立条件を緩和させる情報を有し、多値等
化波形信号の波形歪に起因してビタビ復号手段が誤った
パス選択を行ってしまうことを防止する。
【0018】
【実施例】以下、本発明に係る復号装置の実施例を図1
から図5を用いて詳細に説明する。 先ず、図1は本実
施例に係るディジタルVTRの記録/再生回路を示す。
そして、同図で示される回路構成は図6で説明したもの
とほぼ同様であり、また同一符号で表現した各ユニット
は同様の機能を有していることから、ここでは各ユニッ
トとその動作に関する説明は省略する。本実施例回路の
特徴は、クロック再生系10にA/D変換器内蔵型のマイ
クロコンピュータ(マイコン)回路21が設けられている
点、及びビタビ復号器22がそのパス成立条件式をマイコ
ン回路21からの制御信号に基づいて変化させる点にあ
る。
【0019】具体的には、マイコン回路21は常にLPL
15の出力から得られるスライスレベルと基準電圧レベル
[0(V)]とのレベル差を求め、その正負に係る情報(以
下「(±)情報」という)とレベル差の絶対値を2乗した値
に比例する情報(以下「α情報」という)を復号制御信号と
してビタビ復号器22へ出力する。尚、本実施例でも図7
で示したNRZI符号方式での記録/再生を行ってお
り、2値等化再生波の基準レベルを0(V)として設定し
ていることから、α情報はα∝(ΔE2)2で与えられる。
【0020】一方、ビタビ復号器22はパス条件式を変化
させることが可能なものであるが、本実施例回路の動作
説明の前に、ビタビ復号をNRZI符号方式へ適用した
場合の復号原理を説明しておく。先ず、図2はNRZI
符号方式での記録再生伝達系をモデル化した図である。 時刻:Kにおける送信信号aKをプリコードして中間系列
K=−aKK-1を得て記録/再生チャネルに通す。そ
の場合、ディジタルVTRのように磁気記録系は微分特
性を有することから、高周波域の振幅低下を補正すれ
ば、その出力はzK=bK−bK-1となる。そして、一般
的に、gを離散化したインパルス応答として[g0,g1,
……,gL](但し、Lはチャネルの符号間干渉の長さ)で
与えると、チャネルを通過した信号は、雑音がない場合
にはzK=aK0+aK-11+……aK-LLとなり、雑
音nKが加わると受信信号はyK=zK+nKとなる。尚、
Kは2値信号であり、ここでは図7の記録信号に基づ
いて0又は1をとる。
【0021】従って、zKに係る前記の各式を比較する
と、NRZI符号方式の場合にはg0=1,g1=−1,
X=0(但し、X=2,…,L)の場合に相当し、また時
刻:Kの状態SKはSK=bKで与えられbKは−1又は1で
あることから状態数は2となり、状態推移図は図3に示
すようになる。また、図3の状態推移図に基づいて、そ
の状態推移を時系列的に表すと図4のトリレス線図とな
る。
【0022】そこで、図4に示すように各状態に応じて
2種類のメトリックLK(+),LK(-)を定義すると、時刻:
K-1の状態S=−1及び1から時刻:Kに向けてそれぞれ
2本ずつパスがでるが、時刻:Kの各状態で前記の2本の
パスの内、メトリックの大きいパスを正しいパスとして
選択することになる。即ち、 LK(+)=max[LK-1(+)+{−(yK−0)2},LK-1(-)+
{−(yK−2)2}] LK(-)=max[LK-1(+)+{−(yK+2)2},LK-1(-)+
{−(yK−0)2}] の式に従ってメトリックが決定される。しかし、その数
式から明らかなように、時間が経過するに従って各メト
リックには次第に負の数が累積されてその絶対値が無限
に大きくなるため、実際の回路に適用して演算させるこ
とができない。
【0023】一方、パスを決定するのに必要な情報は2
つの状態におけるメトリックの差であって絶対値ではな
い。従って、差メトリックをΔLKとして、 ΔLK=LK(+)−LK(-) =max[LK-1(+)+{−(yK−0)2},LK-1(-)+{−(yK−2)2}] −max[LK-1(+)+{−(yK+2)2},LK-1(-)+{−(yK−0)2}] を求めると、ΔLKは有限であり、4通りのパスの組合
せに分けて計算することが可能になる。但し、実際には
図4におけるパスが交差する場合の組合せが存在しない
ことから、図5に示すように、3つのパスの態様に応じ
て次の3つのパス成立条件に分類できる。 ΔLK=4yK−4 4yK−ΔLK-1>4 …(イ) ΔLK=ΔLK-1 4≧4yK−ΔLK-1>−4 …(ロ) ΔLK=4yK+4 −4≧4yK−ΔLK-1 …(ハ)
【0024】そして、これらの数式(イ),(ロ),(ハ)に基
づいて、時刻:K-1の差メトリックΔLK-1と時刻:KのyK
が与えられると次の差メトリックΔLKが決まり、その
演算を各時刻で巡回的に実行することにより生き残りパ
スを決定することができる。
【0025】図6で説明した従来の記録/再生回路にお
けるビタビ復号器9では、前記の原理に基づいて再生信
号の復号を行っているが、3値等化回路7によって得ら
れた3値等化再生波に非対称歪が残留して、そのアイパ
ターンの中心レベルがずれていると、前記の数式(イ),
(ロ),(ハ)をそのまま適用したのでは符号誤り率が大き
くなる。
【0026】本実施例回路では、前記のようにマイコン
回路21がLPF15から比較器13へ出力されるスライスレ
ベルに基づいて作成した(±)情報とα情報[∝(ΔE2)2]
を復号制御信号としてビタビ復号器22へ出力させてい
る。そして、ビタビ復号器22は、その復号制御信号に基
づいて、前記の3つのパス成立条件(イ),(ロ),(ハ)を次
のように適応的に変化させる。即ち、(±)情報がマイナ
スであった場合[図7(d)のように2値等化再生波の中
心レベルがマイナス方向へシフトしている場合]には次
の数式〜に基づいたパス成立条件を設定し、逆に
(±)情報がプラスであった場合[図7(g)のように2値
等化再生波の中心レベルがプラス方向へシフトしている
場合]には数式〜に基づいたパス成立条件を設定す
る。
【0027】(±)情報がマイナスの場合; ΔLK=4yK−4+α 4yK−ΔLK-1>4−α … ΔLK=ΔLK-1 4−α≧4yK−ΔLK-1>−4 … ΔLK=4yK+4 −4 ≧4yK−ΔLK-1 … (±)情報がプラスの場合; ΔLK=4yK−4 4yK−ΔLK-1>4 … ΔLK=ΔLK-1 4 ≧4yK−ΔLK-1>−4+α … ΔLK=4yK+4−α −4+α≧4yK−ΔLK-1
【0028】そして、このようなビタビ復号器22におけ
るパス成立条件の設定は、図7の(e)と(h)に示される
ような3値等化再生波の残留歪や中心レベルのシフトに
対して、それぞれ図5に示した(イ)と(ハ)のパスをとる
条件を緩和することに他ならない。具体的には、前記の
数式,は3値等化再生波の中心レベルがマイナス側
へシフトした場合に、図5の(イ)で示すパス選択条件を
緩和しており、数式,は3値等化再生波の中心レベ
ルがプラス側へシフトした場合に、図5の(ハ)で示すパ
ス選択条件を緩和している。従って、記録/再生系2,4
で信号の非対称性や波形歪が生じ、波形等化回路6で十
分な歪除去がなされずに、3値等化再生波に非線形な残
留歪やアイパターンの中心レベルの変動が発生している
場合にも、常に良好なビタビ復号を行うことが可能にな
り、符号誤り率を有効に抑制することができる。
【0029】
【発明の効果】本発明の復号装置は、以上の構成を有し
ていることにより、次のような効果を奏する。PR方式
での記録/再生を行い、またビタビ復号手段で復号を実
行する復号装置において、記録/再生系で信号の非対称
歪が発生し、波形等化によっても十分な歪除去が行われ
ない場合には、再生対象である多値等化波形信号に非対
称な歪が残留してビタビ復号のエラー率が大きくなる
が、本発明では、クロック生成手段がサンプリングクロ
ックのジッタを補正するために2値等化波形信号の平均
化レベルを求めることを利用し、その平均化レベルと一
定の基準レベルとのレベル差に基づいて演算作成される
復号制御信号でビタビ復号手段のパス成立条件を適応的
に緩和させるようにしているため、信号波形の非対称歪
やアイパターンの中心のずれがあっても常に良好なビタ
ビ復号が可能になり、符号誤り率を抑制することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の復号装置の実施例に係るディジタルV
TRの記録/再生回路を示すブロック回路図である。
【図2】NRZI符号方式での記録再生伝達系をモデル
化した図である。
【図3】ビタビ復号をNRZI符号方式に適用した場合
の状態推移図である。
【図4】ビタビ復号をNRZI符号方式に適用した場合
のトリレス線図である。
【図5】ビタビ復号をNRZI符号方式に適用した場合
のパス分類図である。
【図6】従来のディジタルVTRの記録/再生回路を示
すブロック回路図である。
【図7】記録信号と2値等化再生波と3値等化再生波と
再生信号の関係を、正常な場合と非対称な波形歪が発生
している場合について表した信号タイミングチャートで
ある。
【符号の説明】
1…プリコーダ、2…信号記録系、2a…記録増幅器、2b…
記録部、3…記録媒体、4…信号再生系、4a…再生部、4b
…再生増幅器、5…データ復号系、6…波形等化回路、7
…3値等化回路(多値等化手段)、8…A/D変換器(信号
検出手段)、9,22…ビタビ復号器(ビタビ復号手段)、10
…クロック再生系、11…2値等化回路(2値等化手段)、
12…増幅器、13…比較器(クロック生成手段)、14…PL
L回路(クロック生成手段)、15…LPF(クロック生成
手段)、21…マイコン回路(演算手段)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 再生信号から多値等化波形信号を得る多
    値等化手段と、前記再生信号から2値等化波形信号を得
    る2値等化手段と、前記2値等化手段による2値等化波
    形信号を用いてサンプリングクロックを生成する手段で
    あり、入力される2値等化波形信号の平均化レベルを求
    めて、その平均化レベルと入力される2値等化波形信号
    とのレベル差を検出することによりサンプリングクロッ
    クのジッタを補正するクロック生成手段と、前記クロッ
    ク生成手段のサンプリングクロックを用いて前記多値等
    化手段で得られた多値等化波形信号をサンプリングする
    信号検出手段と、前記信号検出手段によるサンプリング
    信号を復号するビタビ復号手段を有した復号装置におい
    て、前記クロック生成手段から得られる平均化レベルと
    一定の基準レベルとのレベル差を求め、そのレベル差に
    対応した復号制御信号を作成する演算手段を設け、その
    復号制御信号に基づいて、前記ビタビ復号手段が差メト
    リックで定まるパス成立条件を前記レベル差の発生態様
    に応じて緩和させることを特徴とした復号装置。
JP25892593A 1993-09-24 1993-09-24 復号装置 Pending JPH0793914A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6477125B1 (en) 1998-12-04 2002-11-05 Victor Company Of Japan, Ltd. Decoding apparatus
US7386068B2 (en) 2003-12-03 2008-06-10 Kabushiki Kaisha Toshiba Decoder and receiver

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US6477125B1 (en) 1998-12-04 2002-11-05 Victor Company Of Japan, Ltd. Decoding apparatus
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