JPH0793260A - マルチプロセッサシステム - Google Patents

マルチプロセッサシステム

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Publication number
JPH0793260A
JPH0793260A JP5241243A JP24124393A JPH0793260A JP H0793260 A JPH0793260 A JP H0793260A JP 5241243 A JP5241243 A JP 5241243A JP 24124393 A JP24124393 A JP 24124393A JP H0793260 A JPH0793260 A JP H0793260A
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JP
Japan
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bus
processor
processors
message
buses
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Application number
JP5241243A
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English (en)
Inventor
Takahiro Fujii
高広 藤井
Yoshio Masubuchi
美生 増渕
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH0793260A publication Critical patent/JPH0793260A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】多重化バスを持つマルチプロセッサシステムに
おいてプロセッサ間のメッセージ通信によって発生する
デッドロックを防止する。 【構成】送信先プロセッサIDと送信元プロセッサID
との組み合わせに基づいてメッセージ通信のために使用
するバスがバスセレクトユニットA0によって一義的に
決定される。このため、2つのプロセッサP0,P1が
互いに相手のプロセッサにメッセージ送信する場合に
は、同一のシステムバスB1が選択され、バスアービタ
によっていずれか一方のプロセッサにのみバスアクセス
が許可される。したがって、2つのプロセッサP0,P
1が互いに別のバスを使って同時に相手にメッセージを
送信するといった事態の発生を防止することができ、効
率的にデッドロックの発生を防止する事ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数のプロセッサと
これら各プロセッサによってアクセスできる複数のシス
テムバスをもつマルチプロセッサシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、マルチプロセッサシステムで
は、プロセッサ間での情報交換のためにシステムバスを
介してメッセージ通信が行なわれている。このメッセー
ジ通信の効率化の為に、最近では、各プロセッサから独
立にアクセス可能な多重化されたシステムバスを持つマ
ルチプロセッサシステムが種々開発されている。
【0003】この種のシステムでは、メッセージの送受
信時にメッセージ送信とメッセージ受信要求が同時に起
こった時、メッセージの受信の漏れが無いように、各プ
ロセッサは送信に対して受信を優先するように構成され
ている。
【0004】しかしながら、この方式では、メッセージ
通信の際に以下のようなデッドロックが生じる場合があ
る。まず、図11を参照して、システムバス数が“2”
の場合に2つのプロセッサ間で発生するデッドロックを
説明する。
【0005】このシステムにおいて、プロセッサPiが
プロセッサPjに対してシステムバスB0を使ってメッ
セージを送信し、これと同時にプロセッサPjがプロセ
ッサPiに対して別のシステムバスB1を使ってメッセ
ージを送信すると、プロセッサPiとプロセッサPjの
両方がメッセージの受信を優先させようとする。
【0006】しかし、この場合には、互いにメッセージ
を送りあっているため、メッセージの送り手がいなくな
りどちらのメッセージ通信も実行されない。このように
してデッドロックが生じる。
【0007】また、システムバス数が3以上の場合に
は、3つ以上のプロセッサ間でメッセージ通信のデッド
ロックが起こり得る。すなわち、図12のシステムにお
いて、プロセッサPiはバスB0を介してプロセッサP
jに、プロセッサPjはバスB1を介してプロセッサP
kに、プロセッサPkはバスB2を介してプロセッサP
iに同時にメッセージを送信すると、3つのプロセッサ
Pi〜Pkそれぞれにおいてメッセージの送信と受信が
同時におこり、それぞれがメッセージ受信を優先させる
ためシステムバス数が2の時と同様にデッドロックが発
生する。
【0008】さらに、1対1のメッセージ通信以外、す
なわち1対多数のブロードキャスト(同報通信)の場合
でも、デッドロックが発生し得る。すなわち、図13の
システムにおいて、2つのプロセッサPiおよびPkが
同時に別々のシステムバスB0,B2を利用してブロー
ドキャストを行なうと、プロセッサPiおよびプロセッ
サPkで送信と受信が同時に起こり、両方のプロセッサ
Pi,Pjが受信を優先させるのでデッドロックが生じ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のマルチプロセッ
サシステムでは、複数のプロセッサそれぞれが互いに異
なるバスを使用してプロセッサ間通信を行うと、全ての
プロセッサが送信よりも受信を優先してしまうことによ
り、プロセッサ間通信にデッドロックが生じる欠点があ
った。
【0010】この発明はこのような点に鑑みてなされた
もので、2つのプロセッサが互いに別のバスを通して相
手のプロセッサに同時にメッセージ送信することを防止
できるバス選択方式を実現し、効率的にデッドロックの
発生を防止することができるマルチプロセッサシステム
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段および作用】この発明は、
複数のプロセッサと、これら複数のプロセッサ各々に接
続され、各プロセッサからそれぞれアクセス可能な多重
化された複数のシステムバスと、各システムバス毎にそ
の使用権を調停するバスアービタとを有するマルチプロ
セッサシステムにおいて、前記複数のプロセッサにそれ
ぞれ固有の識別番号を割り当てておき、前記各プロセッ
サに、メッセージ送信先プロセッサを示す識別番号とメ
ッセージ送信元プロセッサの識別番号との組み合わせに
基づいて、前記複数のシステムバスの中から送信元プロ
セッサへのメッセージ送信に使用する1つのシステムバ
スを一義的に決定するバス決定手段と、このバス決定手
段によって決定されたシステムバスの使用要求を前記バ
スアービタに発行し、前記バスアービタによって使用権
が与えられた時に前記決定されたシステムバスを介して
送信元プロセッサへメッセージ送信する手段とを具備す
ることを特徴とする。
【0012】このマルチプロセッサシステムにおいて
は、メッセージ送信先プロセッサを示す識別番号とメッ
セージ送信元プロセッサの識別番号との組み合わせに基
づいて使用するバスが一義的に決定される。このため、
2つのプロセッサが互いに相手のプロセッサにメッセー
ジ送信する場合には、同一のシステムバスが選択され
る。この時、そのシステムバスを使用したメッセージ送
信は、バスアービタによっていずれか一方のプロセッサ
にのみ許可される。したがって、2つのプロセッサが互
いに別のバスを使って同時に相手にメッセージを送信す
るといった事態の発生を防止することができ、効率的に
デッドロックの発生を防止する事ができる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例を説
明する。図1にはこの発明の一実施例に係わるマルチプ
ロセッサシステムが示されている。ここでは、プロセッ
サ数が4、システムバス数が2の場合を想定している。
すなわち、マルチプロセッサシステムは、4台のプロセ
ッサP0〜P3、2本のシステムバスB0,B1、およ
びバスアービタZ1,Z2を備えている。
【0014】4台のプロセッサP0〜P3には、それぞ
れ固有の識別番号(ID)が割り当てられている。プロ
セッサP0〜P3の各々は、全てのシステムバスB0,
B1にそれぞれアクセスする事ができる。この場合、使
用するシステムバスは、プロセッサP0〜P3にそれぞ
れ内蔵されているバスセレクトユニットA0〜A3によ
って決定される。
【0015】システムバスB0,B1は、互いに独立に
アクセス可能で多重化されたシステムバスであり、プロ
セッサ間のメッセージの通信等に利用される。バスアー
ビタZ1,Z2は、それぞれ対応するシステムバスの使
用権を調停する。すなわち、バスアービタZ1は、プロ
セッサP0〜P3からそれぞれシステムバスB0につい
てのバス使用要求信号を受け、その時にシステムバスB
0が使用中であればウエイト信号を発行してバス使用要
求を発行したプロセッサのバス使用を待機させ、システ
ムバスB0が空いていればアクノリッジ信号を発行して
バス使用を許可する。同様に、バスアービタZ2は、プ
ロセッサP0〜P3からそれぞれシステムバスB1につ
いてのバス使用要求信号を受け、その時にシステムバス
B1が使用中であればウエイト信号を発行してバス使用
要求を発行したプロセッサのバス使用を待機させ、シス
テムバスB1が空いていればアクノリッジ信号を発行し
てバス使用を許可する。
【0016】これらバスアービタZ1,Z2とプロセッ
サP0〜P3間の通信は、システムバスまたは専用の信
号線を介して行われる。バスセレクトユニットA0〜A
3は、それぞれ該当するプロセッサのIDと送信先プロ
セッサのIDとによって使用するバスを決定する。これ
らバスセレクトユニットA0〜A3はどれも同一の構成
であるので、ここでは、バスセレクトユニットA0を例
にとってその具体的な構成を説明する。
【0017】バスセレクトユニットA0において、Cは
プロセッサバス、DはプロセッサバスCを2つのシステ
ムバスB0,B1に選択的に接続するバス切り替えスイ
ッチである。バス切り替えスイッチDは、スイッチ入力
Sの値が“0”の時プロセッサバスCをシステムバスB
0に接続し、スイッチ入力Sの値が“1”の時プロセッ
サバスCをシステムバスB1に接続する。
【0018】Eは演算部であり、使用するバスを決定す
るための剰余演算を行う。すなわち、演算部Eは、送信
元プロセッサのIDと送信先プロセッサのIDとの和に
対するバス数の剰余演算{(送信元ID+送信先ID)
mod(バス数)}を行い、求めた剰余値を、使用する
バス番号としてセレクタFの第2入力I2に供給する。
セレクタFの第1入力I1には、I/Oやメモリ転送の
ための通常のバス使用時のバス番号が供給される。
【0019】セレクタFは、セレクト入力Sにプロセッ
サ間通信を示す信号が入力された時に第2入力I2を選
択し、セレクト入力Sにプロセッサ間通信を示す信号が
入力されない時には第1入力I1を選択する。
【0020】以下、プロセッサP0とプロセッサP1と
の間でメッセージ通信を行う場合のバス選択動作を説明
する。ここでは、プロセッサP0〜P3にそれぞれ
“0”〜“3”のIDが割り当てられている場合を想定
する。
【0021】プロセッサP0がプロセッサP1にメッセ
ージを送信する場合には、セレクタFの入力Sにプロセ
ッサ間通信を示す信号が入力され、これによって第2入
力I2に供給される演算部Eの出力が選択される。
【0022】演算部Eは、(送信元ID+送信先ID)
mod(バス数)の演算、すなわち(0+1)mod
2、の演算を行い、その結果である“1”をバス番号と
して出力する。このバス番号“1”を示す信号は、バス
切り替えスイッチDの入力Sに供給され、これによって
プロセッサバスCはシステムバスB1に接続される。
【0023】この結果、プロセッサP0からプロセッサ
P1へのメッセージ送信に使用されるバスとしては、シ
ステムバスB1が決定される。同様にして、プロセッサ
P1がプロセッサP0にメッセージ送信する場合のバス
も、これら2つのプロセッサのIDの組み合わせによっ
てシステムバスB1に決定される。
【0024】よって、たとえプロセッサP0からプロセ
ッサP1へのメッセージ送信とプロセッサP1からプロ
セッサP0へのメッセージ送信が同時に発生しても、バ
スアービトレーションによってプロセッサP0,P1の
どちらか一方のプロセッサのみがシステムバスB1を獲
得するため、デッドロックを回避できる。この様子を図
2に示す。図2では、プロセッサP0,P1からバスB
1についてもバス使用要求が同時発行され、図1のバス
アービタZ1によってプロセッサP0のバス使用要求が
許可された例が示されている。
【0025】図3には、演算部Eの演算結果の一覧が示
されている。この図において、演算結果“0”はバスB
0、“1”はバスB1の使用を示している。このよう
に、送信元プロセッサIDと送信先プロセッサIDの組
み合わせにより、使用するバスが一義的に決定される。
【0026】図4には、第1実施例で使用されるバスセ
レクトユニットの変形例が示されている。このバスセレ
クトユニットは、図1の演算部Eの代わりに、ROMテ
ーブルGを備えており、他の点は図1と同様の構成であ
る。
【0027】ROMテーブルGは、プロセッサIDの組
合せから使用するバスを決定するためのテーブルであ
り、送信元プロセッサIDと送信先プロセッサIDとの
和とバス番号との対応関係が定義されている。このRO
MテーブルGの定義内容の一例を図5に示す。この図5
においも、値“0”はバスB0、“1”はバスB1の使
用を示している。このROMテーブルGの登録内容は、
その対角線について対象となっており、送信元プロセッ
サIDと送信先プロセッサIDの組み合わせにより使用
するバスが一義的に決定される。
【0028】図6には、この発明の第2実施例に係わる
マルチプロセッサシステムが示されている。ここでは、
プロセッサ数が4、システムバス数が4の場合を想定し
ている。すなわち、マルチプロセッサシステムは、4台
のプロセッサP0〜P3、4本のシステムバスB0〜B
3、およびバスアービタZ1〜Z4を備えている。
【0029】4台のプロセッサP0〜P3には、それぞ
れ固有の識別番号(ID)が割り当てられている。プロ
セッサP0〜P3の各々は、全てのシステムバスB0〜
B3にそれぞれアクセスする事ができる。この場合、使
用するシステムバスは、プロセッサP0〜P3にそれぞ
れ内蔵されているバスセレクトユニットA0〜A3によ
って決定される。
【0030】システムバスB0〜B3は、互いに独立に
アクセス可能で多重化されたシステムバスであり、プロ
セッサ間のメッセージの通信等に利用される。バスアー
ビタZ1〜Z4は、それぞれ対応するシステムバスの使
用権を調停する。すなわち、バスアービタZ1は、プロ
セッサP0〜P3からそれぞれシステムバスB0につい
てのバス使用要求信号を受け、その時にシステムバスB
0が使用中であればウエイト信号を発行してバス使用要
求を発行したプロセッサのバス使用を待機させ、システ
ムバスB0が空いていればアクノリッジ信号を発行して
バス使用を許可する。同様に、バスアービタZ4は、プ
ロセッサP0〜P3からそれぞれシステムバスB3につ
いてのバス使用要求信号を受け、その時にシステムバス
B3が使用中であればウエイト信号を発行してバス使用
要求を発行したプロセッサのバス使用を待機させ、シス
テムバスB3が空いていればアクノリッジ信号を発行し
てバス使用を許可する。
【0031】これらバスアービタZ1〜Z4とプロセッ
サP0〜P3間の通信は、システムバスまたは専用の信
号線を介して行われる。バスセレクトユニットA0〜A
3は、それぞれ該当するプロセッサのIDと送信先プロ
セッサのIDとによって使用するバスを決定する。これ
らバスセレクトユニットA0〜A3はどれも同一の構成
であるので、ここでは、バスセレクトユニットA0を例
にとってその具体的な構成を説明する。
【0032】バスセレクトユニットA0において、Cは
プロセッサバス、HはプロセッサバスCを4つのシステ
ムバスB0〜B3の1つにに選択的に接続するバス切り
替えスイッチである。バス切り替えスイッチHは、スイ
ッチ入力S0,S1の値が“00”の時プロセッサバス
CをシステムバスB0に接続し、“01”の時にシステ
ムバスB1に、“10”の時にシステムB2に、“1
1”の時にシステムB3に接続する。
【0033】Eは演算部であり、第1実施例と同様に、
使用するバスを決定するための剰余演算を行う。すなわ
ち、演算部Eは、送信元プロセッサのIDと送信先プロ
セッサのIDとの和に対するバス数の剰余演算{(送信
元ID+送信先ID)mod(バス数)}を行い、求め
た剰余値を、使用するバス番号としてセレクタIの2つ
の第2入力I2の一方に供給する。セレクタIの2つの
第1入力I1には、I/Oやメモリ転送のための通常の
バス使用時のバス番号(2ビット)が供給される。
【0034】セレクタIは、セレクト入力Sにプロセッ
サ間通信を示す信号が入力された時に2つの第2入力I
2を選択し、セレクト入力Sにプロセッサ間通信を示す
信号が入力されない時には2つの第1入力I1を選択す
る。この時、2つの第2入力I2の他方の値は、メッセ
ージ通信に使用するバスをB0,B1の2本に限定する
ために、“0”に固定されている。
【0035】通常のシステムバス使用時には、セレクタ
Iのセレクト入力Sにプロセッサ間通信を示す信号が入
力されないので、セレクタIの第1入力I1の2ビット
が選択され、4本のシステムバスB0〜B3を自由に選
択できる。一方、プロセッサ間通信時には、セレクト入
力Sが1となり、セレクタIの第2入力I2が選択され
るが、第2入力I2の一方のビットが“0”に固定され
ているため、バス番号“01”,“10”の2本のバス
だけが選択される。
【0036】このようにプロセッサ間通信時に選択でき
るシステムバスを2つに限定しておくことによって、3
つのプロセッサがメッセージを送信しようとした場合少
なくとも2つのプロセッサは同一のバスを選択すること
になりる。この結果、バスアービトレーションによって
メッセージを送信できるプロセッサ数は使用できるバス
数、すなわち2つに制限される。これによって第1実施
例のシステムバス数が2のときと同様にみなせるので、
上記の方法によって3つ以上のプロセッサ間のデッドロ
ックも回避できる。この様子を図7に示す。図7では、
プロセッサP0がプロセッサP1へのメッセージ送信の
ためにバスB0の使用要求を発行し、プロセッサP1が
プロセッサP2へのメッセージ送信のためにバスB1の
使用要求を発行し、プロセッサP2がプロセッサP0へ
のメッセージ送信のためにバスB1の使用要求を発行
し、バスB1については図6のバスアービタZ2によっ
てプロセッサP1のバス使用要求が許可され、プロセッ
サP2のバス使用が許可されなかった例が示されてい
る。この場合、プロセッサP2からP0へのメッセージ
送信が亡くなるので、図13で説明したような3つのプ
ロセッサ間でのデッドロックの発生を防止できる。
【0037】図8には、第2実施例で使用されるバスセ
レクトユニットの変形例が示されている。このバスセレ
クトユニットは、図6の演算部Eの代わりに、ROMテ
ーブルGを備えており、他の点は図6と同様の構成であ
る。
【0038】ROMテーブルGは、プロセッサIDの組
合せから使用するバスを決定するためのテーブルであ
り、送信元プロセッサIDと送信先プロセッサIDとの
和とバス番号との対応関係が定義されている。このRO
MテーブルGの内容は、図5と同様である。
【0039】なお、ここでは、プロセッサ間通信に使用
されるシステムバスをB0,B1に限定しているが、プ
ロセッサ間通信に使うシステムバスは、セレクタIの2
つの第2入力I2の上位と下位のどちらの入力を固定す
るか、および“0”と“1”のどちらの値に固定するか
によって以下のように任意に決めることができる。
【0040】 ・I2の上位側を“0”に固定した場合…B0,B1 ・I2の上位側を“1”に固定した場合…B2,B3 ・I2の下位側を“0”に固定した場合…B0,B2 ・I2の上位側を“1”に固定した場合…B1,B3 次に、図9を参照して、この発明の第3実施例を説明す
る。ここでは、ブロードキャスト時のデッドロックを防
止するために、ブロードキャスト時に選択できるシステ
ムバスを1つに限定する構成になっている。
【0041】すなわち、各プロセッサに設けられるバス
セレクトユニットにおいて、セレクタIのに2つの第2
入力には共に固定値“0”が入力されており、セレクト
入力Sにブロードキャストを示す信号が入力されると、
第1入力に代わってその第2入力の2ビット“00”が
バス番号として選択される。この結果、ブロードキャス
ト時に使用できるバスはバスB0のみに限定される。し
たがって、2つのプロセッサが同時にブロードキャスト
をしようとしても、アクセスするシステムバスが同一で
あるためバスのアービトレーションでどちらか一方のプ
ロセッサのみにブロードキャストが許され、デッドロッ
クを排除できる。この様子を図10に示す。図10で
は、プロセッサP0からプロセッサP1,P2へのブロ
ードキャストとプロセッサP2からプロセッサP0,P
1へのブロードキャストが同時発生してバスB0のアク
セスの競合し、バスアービトレーションによってプロセ
ッサP0にのみバスB0の使用権が与えられた場合が示
されている。この場合、プロセッサP2からのブロード
キャストが亡くなるので、図14で説明したようなブロ
ードキャストに起因する3つのプロセッサ間でのデッド
ロックの発生を防止できる。
【0042】以上説明したように、この発明のマルチプ
ロセッサシステムにおいては、送信先プロセッサIDと
送信元プロセッサIDとの組み合わせに基づいて使用す
るバスが一義的に決定される。このため、2つのプロセ
ッサが互いに相手のプロセッサにメッセージ送信する場
合には、同一のシステムバスが選択され、バスアービタ
によっていずれか一方のプロセッサにのみバスアクセス
が許可される。したがって、2つのプロセッサが互いに
別のバスを使って同時に相手にメッセージを送信すると
いった事態の発生を防止することができ、効率的にデッ
ドロックの発生を防止する事ができる。また、プロセッ
サ間のメッセージ通信やブロードキャスト時に使用でき
るバスを制限することにより、3つ以上のプロセッサ間
で生じるデッドロックも防止できる。
【0043】なお、ここでは、3つ以上のプロセッサ間
のメッセージ通信におけるデッドロック防止とブロード
キャスト時のデッドロック防止をそれぞれ第2、第3実
施例として別個に説明したが、図6と図9のバスセレク
トユニットを組み合わせて、通常のメッセージ通信の場
合にはセレクタIの第2入力の一方に固定値、他方に演
算装置Eの出力が供給され、ブロードキャスト時には、
セレクタIの第2入力の一方および他方にそれぞれ固定
値が供給されるように構成することもできる。
【0044】また、以上の説明ではプロセッサ数4、シ
ステムバス数が2あるいは4の場合について示したが、
プロセッサ数あるいはシステムバス数がどのような場合
でも本方式の原理を適用することができることはもちろ
んである。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、メッセージ送信先プロセッサを示す識別番号とメッ
セージ送信元プロセッサの識別番号との組み合わせに基
づいて使用するバスが一義的に決定されるので、2つの
プロセッサが互いに相手のプロセッサに同時にメッセー
ジ送信する場合には、同一のシステムバスが選択され、
バスアービトレーションによっていずれか一方のプロセ
ッサにのみバスの使用が許可される。したがって、2つ
のプロセッサが互いに別のバスを使って同時に相手にメ
ッセージを送信するといった事態の発生を防止すること
ができ、効率的にデッドロックの発生を防止する事がで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係わるマルチプロセッ
サシステムの構成を示すブロック図。
【図2】図1のシステムにおけるバス選択およびバスア
ービトレーションの様子を模式的に示す図。
【図3】図1のシステムにおいて送信元プロセッサID
と送信先プロセッサIDの組み合わせとそれによって選
択されるバスとの関係を示す図。
【図4】図1のシステムに設けられるバスセレクトユニ
ットの他の構成の一例を示すブロック図。
【図5】図4のバスセレクトユニットに設けられたRO
Mテーブルの内容の一例を示す図。
【図6】この発明の第2実施例に係わるマルチプロセッ
サシステムの構成を示すブロック図。
【図7】図6のシステムにおけるバス選択およびバスア
ービトレーションの様子を模式的に示す図。
【図8】図6のシステムに設けられるバスセレクトユニ
ットの他の構成の一例を示すブロック図。
【図9】この発明の第3実施例に係わるマルチプロセッ
サシステムの構成を示すブロック図。
【図10】図9のシステムにおけるバス選択およびバス
アービトレーションの様子を模式的に示す図。
【図11】従来のマルチプロセッサシステムにおいて2
つのプロセッサ間のメッセージ通信で発生するデッドロ
ックの様子を模式的に示す図。
【図12】従来のマルチプロセッサシステムにおいて3
つのプロセッサ間のメッセージ通信で発生するデッドロ
ックの様子を模式的に示す図。
【図13】従来のマルチプロセッサシステムにおいてブ
ロードキャストにより3つのプロセッサ間で発生するデ
ッドロックの様子を模式的に示す図。
【符号の説明】
P0〜P3…プロセッサ、B0〜B3…システムバス、
Z1〜Z4…バスアービタ、C…プロセッサバス、D…
バス切り替えスイッチ、E…演算部、F…セレクタ、G
…ROMテーブル。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のプロセッサと、これら複数のプロ
    セッサ各々に接続され、各プロセッサからそれぞれアク
    セス可能な多重化された複数のシステムバスと、各シス
    テムバス毎にその使用権を調停するバスアービタとを有
    するマルチプロセッサシステムにおいて、 前記複数のプロセッサにはそれぞれ固有の識別番号が割
    り当てられ、 前記各プロセッサは、 メッセージ送信先プロセッサを示す識別番号とメッセー
    ジ送信元プロセッサの識別番号との組み合わせに基づい
    て、前記複数のシステムバスの中から送信元プロセッサ
    へのメッセージ送信に使用する1つのシステムバスを一
    義的に決定するバス決定手段と、 このバス決定手段によって決定されたシステムバスの使
    用要求を前記バスアービタに発行し、前記バスアービタ
    によって使用権が与えられた時に前記決定されたシステ
    ムバスを介して送信元プロセッサへメッセージ送信する
    手段とを具備することを特徴とするマルチプロセッサシ
    ステム。
  2. 【請求項2】 前記バス決定手段は、前記メッセージ送
    信先プロセッサとメッセージ送信元プロセッサとの識別
    番号の和の前記システムシステムバス数での剰余を算出
    する演算手段を具備し、その剰余値に応じて前記複数の
    システムバスの中からメッセージ送信に使用する1つの
    システムバスを決定することを特徴とする請求項1記載
    のマルチプロセッサシステム。
  3. 【請求項3】 前記バス決定手段は、前記メッセージ送
    信先プロセッサとメッセージ送信元プロセッサの識別番
    号の組み合わせとバス番号との関係が定義されたテーブ
    ルを有し、そのテーブルを前記識別番号の組み合わせに
    よって検索することによって前記複数のシステムバスの
    中からメッセージ送信に使用する1つのシステムバスを
    決定することを特徴とする請求項1記載のマルチプロセ
    ッサシステム。
  4. 【請求項4】 前記各プロセッサは、ブロードキャスト
    を実行する際、前記複数のシステムバスの中から予め決
    められた1つのシステムバスをブロードキャストに使用
    するシステムバスとして決定する手段をさらに具備し、 前記複数のプロセッサ間で同一のシステムバスがブロー
    ドキャストのために使用されるように構成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載のマルチプロセッサシステ
    ム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004517507A (ja) * 2000-04-11 2004-06-10 テレフオンアクチーボラゲツト エル エム エリクソン(パブル) パケット・データ・サービシング・ノード(pdsn)初期割当と再選択

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004517507A (ja) * 2000-04-11 2004-06-10 テレフオンアクチーボラゲツト エル エム エリクソン(パブル) パケット・データ・サービシング・ノード(pdsn)初期割当と再選択
JP4646478B2 (ja) * 2000-04-11 2011-03-09 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) パケット・データ・サービシング・ノード(pdsn)初期割当と再選択

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