JPH0792847B2 - コイン搬送ダクト - Google Patents
コイン搬送ダクトInfo
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- JPH0792847B2 JPH0792847B2 JP2417960A JP41796090A JPH0792847B2 JP H0792847 B2 JPH0792847 B2 JP H0792847B2 JP 2417960 A JP2417960 A JP 2417960A JP 41796090 A JP41796090 A JP 41796090A JP H0792847 B2 JPH0792847 B2 JP H0792847B2
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- Japan
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- coin
- plate
- side plate
- coins
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- G—PHYSICS
- G07—CHECKING-DEVICES
- G07D—HANDLING OF COINS OR VALUABLE PAPERS, e.g. TESTING, SORTING BY DENOMINATIONS, COUNTING, DISPENSING, CHANGING OR DEPOSITING
- G07D9/00—Counting coins; Handling of coins not provided for in the other groups of this subclass
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- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Pinball Game Machines (AREA)
- Rollers For Roller Conveyors For Transfer (AREA)
- Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、自動販売機、自動支払
機、両替機、ゲーム機等に用いられている硬貨、メダル
等（本明細書では「コイン」と総称する。）を、ホッパ
ー内から１枚宛送出するコイン送出装置に連結されるコ
インエスカレータおよびコインの研磨・補給・回収・計
数等に用いるコイン搬送ライン等のコインを搬送するコ
イン搬送ダクトに関するものである。
機、両替機、ゲーム機等に用いられている硬貨、メダル
等（本明細書では「コイン」と総称する。）を、ホッパ
ー内から１枚宛送出するコイン送出装置に連結されるコ
インエスカレータおよびコインの研磨・補給・回収・計
数等に用いるコイン搬送ライン等のコインを搬送するコ
イン搬送ダクトに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】これまでのコイン送出装置として、たと
えば、特公昭６２−４５５８８号公報に開示されたもの
が知られている。この形式のコイン送出装置には、多数
のコインをバラ状態で収容するホッパーの内でコイン送
り円盤が水平に対して傾斜した平面内で回転されるよう
に設けられている。そして、コイン送り円盤の上に中心
円形台部と円板外周部分に円周方向に離間した位置で円
板表面から突出する複数個のコイン送り片とによって複
数個のコインポケットを画成され、これらによりコイン
送り円盤の回転により各ポケットがホッパー下部からコ
インを拾い上げて上方に送り、コイン送出装置のコイン
出口部を経てコイン送り片の押し出し力によってコイン
を１枚宛送り出すように構成されている。
えば、特公昭６２−４５５８８号公報に開示されたもの
が知られている。この形式のコイン送出装置には、多数
のコインをバラ状態で収容するホッパーの内でコイン送
り円盤が水平に対して傾斜した平面内で回転されるよう
に設けられている。そして、コイン送り円盤の上に中心
円形台部と円板外周部分に円周方向に離間した位置で円
板表面から突出する複数個のコイン送り片とによって複
数個のコインポケットを画成され、これらによりコイン
送り円盤の回転により各ポケットがホッパー下部からコ
インを拾い上げて上方に送り、コイン送出装置のコイン
出口部を経てコイン送り片の押し出し力によってコイン
を１枚宛送り出すように構成されている。
【０００３】この形式のコイン送出装置は、例えば、両
替機、ゲーム機等に組み込まれて使用されるが、その際
に、機内の底部すなわち低い位置に取り付けられる。し
たがって、低い位置にあるコインを上方に搬送するため
にコインエスカレータが使用される。このコインエスカ
レータは、図１１に符号６で示すように、コイン送出装
置のコイン出口部５に連結される。ここで、ホッパー内
にあるコインは、コイン出口部５からコインエスカレー
タ６の湾曲入口部６ａを経てエスカレータ６内に押し込
こまれて上昇する。このようにして上昇したコインは、
やがてコインエスカレータ６の上方位置にあるコイン払
出口（図示せず）やコイン搬送ライン７（図１０参照）
などに向けて送出される。
替機、ゲーム機等に組み込まれて使用されるが、その際
に、機内の底部すなわち低い位置に取り付けられる。し
たがって、低い位置にあるコインを上方に搬送するため
にコインエスカレータが使用される。このコインエスカ
レータは、図１１に符号６で示すように、コイン送出装
置のコイン出口部５に連結される。ここで、ホッパー内
にあるコインは、コイン出口部５からコインエスカレー
タ６の湾曲入口部６ａを経てエスカレータ６内に押し込
こまれて上昇する。このようにして上昇したコインは、
やがてコインエスカレータ６の上方位置にあるコイン払
出口（図示せず）やコイン搬送ライン７（図１０参照）
などに向けて送出される。
【０００４】引き続き図１１において、上述したコイン
エスカレータ６には、前側板８および後側板９と、これ
らの前側板８と後側板９を搬送コインの厚さに対応する
所定の間隔で離間させるスペーサ１０とによって画成さ
れたコイン通路１１が設けられている。このコイン通路
１１は、少なくともその幅方向両側端にあっては密閉状
態となっている。このため、コイン通路１１内に逃げ場
のないごみや研磨剤などが付着したり、異形コインや大
径コインの混入等により、コインの搬送作用にしばしば
不都合が生じる。
エスカレータ６には、前側板８および後側板９と、これ
らの前側板８と後側板９を搬送コインの厚さに対応する
所定の間隔で離間させるスペーサ１０とによって画成さ
れたコイン通路１１が設けられている。このコイン通路
１１は、少なくともその幅方向両側端にあっては密閉状
態となっている。このため、コイン通路１１内に逃げ場
のないごみや研磨剤などが付着したり、異形コインや大
径コインの混入等により、コインの搬送作用にしばしば
不都合が生じる。
【０００５】また、これらの前側板８と後側板９および
スペーサ１０とは、一般に、互いにねじで緊締固定され
ている。このため、上記したようなごみを清掃する場合
や異形コインの排除を行う場合、または正常コインを回
収等を行う場合には、これらのねじを外し、側板を取り
外してコイン通路１１を開放させる必要がある。ところ
が、この作業は甚だ面倒であるばかりでなく、組み込ま
れた状態でそのような作業を行うのは作業スペースの制
限などから困難な場合もある。
スペーサ１０とは、一般に、互いにねじで緊締固定され
ている。このため、上記したようなごみを清掃する場合
や異形コインの排除を行う場合、または正常コインを回
収等を行う場合には、これらのねじを外し、側板を取り
外してコイン通路１１を開放させる必要がある。ところ
が、この作業は甚だ面倒であるばかりでなく、組み込ま
れた状態でそのような作業を行うのは作業スペースの制
限などから困難な場合もある。
【０００６】そこで、このようなごみの付着を防ぐため
に、コイン搬送ダクトの側板等にごみ排出孔（図示せ
ず）を設けることが提案されている。しかしながら、こ
の方法だけでは、ごみの排除が十分に行われないことが
経験的に認められ、またコイン詰まりを解除する作業の
不便さがいまだ解消されていない。
に、コイン搬送ダクトの側板等にごみ排出孔（図示せ
ず）を設けることが提案されている。しかしながら、こ
の方法だけでは、ごみの排除が十分に行われないことが
経験的に認められ、またコイン詰まりを解除する作業の
不便さがいまだ解消されていない。
【０００７】一方、図１１に示すコインエスカレータ６
は、既に述べたように、コイン出口部５に湾曲入口部６
ｄを介して上方に延長され、例えばゲーム機に組み込ま
れた場合は、その高さが２ｍ以上にも達することがあ
る。このコイン出口部５は垂直線に対して傾斜して設け
られているため、コインエスカレータ６も同様に傾斜し
た状態で連結される。このコインエスカレータ６を傾斜
させたままの状態で使用すると、一定の高さまでコイン
を持ち上げるためには、それ相応の奥行寸法すなわちコ
イン出口部５とコイン通路１１の先端との水平距離を要
することになる。そこで、その奥行寸法を小さくするた
めコインエスカレータ６に湾曲部６ｃを設け、コインエ
スカレータ６を垂直方向、すなわち、垂直線に対して傾
斜した下端部６ａから湾曲部６ｃを経て６ｂで示すよう
に延長させている。
は、既に述べたように、コイン出口部５に湾曲入口部６
ｄを介して上方に延長され、例えばゲーム機に組み込ま
れた場合は、その高さが２ｍ以上にも達することがあ
る。このコイン出口部５は垂直線に対して傾斜して設け
られているため、コインエスカレータ６も同様に傾斜し
た状態で連結される。このコインエスカレータ６を傾斜
させたままの状態で使用すると、一定の高さまでコイン
を持ち上げるためには、それ相応の奥行寸法すなわちコ
イン出口部５とコイン通路１１の先端との水平距離を要
することになる。そこで、その奥行寸法を小さくするた
めコインエスカレータ６に湾曲部６ｃを設け、コインエ
スカレータ６を垂直方向、すなわち、垂直線に対して傾
斜した下端部６ａから湾曲部６ｃを経て６ｂで示すよう
に延長させている。
【０００８】このようにコインエスカレータ６の方向を
変えるために湾曲部６ｃを設ける場合に次のような問題
がある。例えば、図１２に示すように湾曲部６ｃの曲率
半径を比較的大きくする場合には大きな問題は生じな
い。つまり、直線部分６ａと同じく直線部分６ｂにおけ
る前側板８と後側板９間の間隔をコインの厚みに０．２
〜０．５ｍｍを加えた程度とするならば、湾曲部６ｃに
おけるコインのかみ込みは生じない。しかし、その結果
として、コインエスカレータを方向転換させるための奥
行寸法Ｄ−１を大きく取らなければならない。
変えるために湾曲部６ｃを設ける場合に次のような問題
がある。例えば、図１２に示すように湾曲部６ｃの曲率
半径を比較的大きくする場合には大きな問題は生じな
い。つまり、直線部分６ａと同じく直線部分６ｂにおけ
る前側板８と後側板９間の間隔をコインの厚みに０．２
〜０．５ｍｍを加えた程度とするならば、湾曲部６ｃに
おけるコインのかみ込みは生じない。しかし、その結果
として、コインエスカレータを方向転換させるための奥
行寸法Ｄ−１を大きく取らなければならない。
【０００９】この奥行寸法を小さくするため、湾曲部６
ｃ曲率半径をＤ−２で示すように小さくすると、図１３
に示すように湾曲部６ｃにおける前側板８と後側板９間
の間隔をｄで示すように大きくしなければならない。す
ると、この間隔ｄに先行するコインまたは後続するコイ
ンが入り込んで２枚のコインが重なりかみ込んでしまう
という問題が生じる。
ｃ曲率半径をＤ−２で示すように小さくすると、図１３
に示すように湾曲部６ｃにおける前側板８と後側板９間
の間隔をｄで示すように大きくしなければならない。す
ると、この間隔ｄに先行するコインまたは後続するコイ
ンが入り込んで２枚のコインが重なりかみ込んでしまう
という問題が生じる。
【００１０】このような問題を解決する手段として、図
１４記載されたものが提案されている。これは、板バネ
１２によって湾曲部６ｃにおけるコインを側板９に対し
て押しつけ、これにより、間隔ｄの中に他のコインが入
り込むのを防ごうとするものである。しかしながら、こ
の方法では、同図に示すコインＡは板バネ１２によって
十分押えつけることができるが、コインＢは板バネ１２
の遊端部で押えているのでコインＡほど十分に押さえる
ことができない。したがって、コインＡと同様にコイン
Ｂをも十分押えつけるためにバネ圧を強くすると、下か
らコインを押し上げるための負担が大きくなるばかりで
なく、コインに傷がつき易くなるという問題や、長期間
の使用により板バネ力が低下し易いという問題がある。
１４記載されたものが提案されている。これは、板バネ
１２によって湾曲部６ｃにおけるコインを側板９に対し
て押しつけ、これにより、間隔ｄの中に他のコインが入
り込むのを防ごうとするものである。しかしながら、こ
の方法では、同図に示すコインＡは板バネ１２によって
十分押えつけることができるが、コインＢは板バネ１２
の遊端部で押えているのでコインＡほど十分に押さえる
ことができない。したがって、コインＡと同様にコイン
Ｂをも十分押えつけるためにバネ圧を強くすると、下か
らコインを押し上げるための負担が大きくなるばかりで
なく、コインに傷がつき易くなるという問題や、長期間
の使用により板バネ力が低下し易いという問題がある。
【００１１】さらに、コイン搬送ダクトは、そのコイン
通路の幅が搬送されるべきコインの直径に応じて限定さ
れるので、複数種類の異径コイン（例えば、１００円硬
貨と５００円硬貨）を同時に通過させたり、一種類のエ
スカレータで複数種類の異径コインに対応させるような
ことはできないという不便がある。
通路の幅が搬送されるべきコインの直径に応じて限定さ
れるので、複数種類の異径コイン（例えば、１００円硬
貨と５００円硬貨）を同時に通過させたり、一種類のエ
スカレータで複数種類の異径コインに対応させるような
ことはできないという不便がある。
【００１２】このような異径コインを同時に搬送するた
めにベルトコンベア方式が採用されているが、この方式
ではベルト上にコインを載置して移送する構造上、コイ
ン面を水平にして移送しなければならない。したがっ
て、コインを垂直にして移送することができるダクト方
式に比べ設置スペースを広く確保しなければならないと
いう問題がある。
めにベルトコンベア方式が採用されているが、この方式
ではベルト上にコインを載置して移送する構造上、コイ
ン面を水平にして移送しなければならない。したがっ
て、コインを垂直にして移送することができるダクト方
式に比べ設置スペースを広く確保しなければならないと
いう問題がある。
【００１３】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、コイ
ン搬送ダクトのコイン通路内のごみの付着を軽減し、こ
のコイン搬送ダクトの側板を取り外ずすことなくコイン
通路内の清掃や異形コインの排除または正常コインの回
収等を行うことを可能とし、コインの移送方向を自在と
するとともに、異なるコインサイズに対応する併用タイ
プであって広い設置スペースを不要とするコイン搬送ダ
クトを提供しようとするものである。
ン搬送ダクトのコイン通路内のごみの付着を軽減し、こ
のコイン搬送ダクトの側板を取り外ずすことなくコイン
通路内の清掃や異形コインの排除または正常コインの回
収等を行うことを可能とし、コインの移送方向を自在と
するとともに、異なるコインサイズに対応する併用タイ
プであって広い設置スペースを不要とするコイン搬送ダ
クトを提供しようとするものである。
【００１４】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために請求項１記載のコイン搬送ダクトは、後側板に沿
ってコインを通過させるコイン通路を有するコイン搬送
ダクトにおいて、当該後側板上の当該コイン通路の両側
に、左右一対を一組とするテーパーローラを当該後側板
に対して回転自在に設け、当該テーパーローラに、当該
後側板と当該テーパーローラとの間を通過するコインの
外周縁に接触し得る下向きテーパー面を設け、当該テー
パーローラをスプリングにより負荷して当該下向きテー
パー面に接触するコイン外周縁に当該後側板に対する押
圧力を作用させるように構成したと特徴とする。
ために請求項１記載のコイン搬送ダクトは、後側板に沿
ってコインを通過させるコイン通路を有するコイン搬送
ダクトにおいて、当該後側板上の当該コイン通路の両側
に、左右一対を一組とするテーパーローラを当該後側板
に対して回転自在に設け、当該テーパーローラに、当該
後側板と当該テーパーローラとの間を通過するコインの
外周縁に接触し得る下向きテーパー面を設け、当該テー
パーローラをスプリングにより負荷して当該下向きテー
パー面に接触するコイン外周縁に当該後側板に対する押
圧力を作用させるように構成したと特徴とする。
【００１５】また、請求頂２記載のコイン搬送ダクト
は、後側板に沿ってコインを通過させるコイン通路を有
するコイン搬送ダクトにおいて、当該後側板上の当該コ
イン通路の一側に端板を設け、当該端板に当該後側板に
対して当該後側板の幅方向外側に向かって傾斜する案内
軌道を設け、当該端板と対向する当該コイン通路の他側
にテーパーローラを当該後側板に対して回転自在に設
け、当該テーパーローラに当該後側板と当該テーパーロ
ーラとの間を通過するコインの外周縁に接触し得る下向
きテーパー面を設け、当該テーパーローラをスプリング
により負荷して当該下向きテーパー面に接触するコイン
外周縁に当該後側板に対する押圧力を作用させるように
構成したこと特徴とする。
は、後側板に沿ってコインを通過させるコイン通路を有
するコイン搬送ダクトにおいて、当該後側板上の当該コ
イン通路の一側に端板を設け、当該端板に当該後側板に
対して当該後側板の幅方向外側に向かって傾斜する案内
軌道を設け、当該端板と対向する当該コイン通路の他側
にテーパーローラを当該後側板に対して回転自在に設
け、当該テーパーローラに当該後側板と当該テーパーロ
ーラとの間を通過するコインの外周縁に接触し得る下向
きテーパー面を設け、当該テーパーローラをスプリング
により負荷して当該下向きテーパー面に接触するコイン
外周縁に当該後側板に対する押圧力を作用させるように
構成したこと特徴とする。
【００１６】さらに、請求項３記載のコイン搬送ダクト
は、後側板に沿ってコインを通過させるコイン通路を有
するコイン搬送ダクトにおいて、当該後側板上の当該コ
イン通路の一側に当該コイン通路内にあるコインの通過
を許すも脱落を防止する脱落防止板を設け、当該脱落防
止板と対向する当該コイン通路の他側にテーパーローラ
を当該後側板に対して回転自在に設け、当該テーパーロ
ーラに、当該後側板と当該テーパーローラとの間を通過
するコインの外周縁に接触し得る下向きテーパー面を設
け、当該テーパーローラをスプリングにより負荷して当
該下向きテーパー面に接触するコイン外周縁に当該後側
板に対する押圧力を作用させるように構成したこと特徴
とする。
は、後側板に沿ってコインを通過させるコイン通路を有
するコイン搬送ダクトにおいて、当該後側板上の当該コ
イン通路の一側に当該コイン通路内にあるコインの通過
を許すも脱落を防止する脱落防止板を設け、当該脱落防
止板と対向する当該コイン通路の他側にテーパーローラ
を当該後側板に対して回転自在に設け、当該テーパーロ
ーラに、当該後側板と当該テーパーローラとの間を通過
するコインの外周縁に接触し得る下向きテーパー面を設
け、当該テーパーローラをスプリングにより負荷して当
該下向きテーパー面に接触するコイン外周縁に当該後側
板に対する押圧力を作用させるように構成したこと特徴
とする。
【００１７】
【作用】請求項１記載のコイン搬送ダクトによれば、コ
イン搬送ダクトであるコインエスカレータ内に、これに
接続された硬貨投出装置の投出作用によって押し入れら
れたコインは、左右一対のテーパーローラー間にスプリ
ングのバネ力に抗して進入し、これらの下向きテーパー
面によって通過コインの外周縁が後側板に対して押しつ
けられつつ、コインエスカレータのコイン通路内を通過
する。また、請求項２記載のコイン搬送ダクトによれ
ば、一方のテーパーローラの代わりを端板が果たし、請
求項３記載のコイン搬送ダクトによれば、同じく一方の
テーパーローラの代わりを脱落防止部材が果たす。
イン搬送ダクトであるコインエスカレータ内に、これに
接続された硬貨投出装置の投出作用によって押し入れら
れたコインは、左右一対のテーパーローラー間にスプリ
ングのバネ力に抗して進入し、これらの下向きテーパー
面によって通過コインの外周縁が後側板に対して押しつ
けられつつ、コインエスカレータのコイン通路内を通過
する。また、請求項２記載のコイン搬送ダクトによれ
ば、一方のテーパーローラの代わりを端板が果たし、請
求項３記載のコイン搬送ダクトによれば、同じく一方の
テーパーローラの代わりを脱落防止部材が果たす。
【００１８】
【実施例】図１は、本発明にかかるコイン搬送ダクトの
第１の実施例を示している。図示の例では、コインエス
カレータ６に、後側板９を設け、この後側板９に沿って
コインが通過するように構成する。また、この後側板９
を、図２および図３に示すように、水平に対して傾斜し
た下端部６ａと、垂直に延びる上方部分６ｂと、これら
部分間に位置する湾曲部６ｃとで構成する。
第１の実施例を示している。図示の例では、コインエス
カレータ６に、後側板９を設け、この後側板９に沿って
コインが通過するように構成する。また、この後側板９
を、図２および図３に示すように、水平に対して傾斜し
た下端部６ａと、垂直に延びる上方部分６ｂと、これら
部分間に位置する湾曲部６ｃとで構成する。
【００１９】そして、直線部６ａならびに６ｂおよび湾
曲部６ｃに、部分的または全面的に左右１対を一組とす
るテーパーローラ１３をコイン通路１１の両側にコイン
通路の長さ方向に適宜の間隔で互いに離間して配置す
る。テーパーローラ１３は、図３に示すように、下向き
テーパ面１４を有する独楽形状に形成し、その中心孔１
５に中心軸１６を貫通させ、この中心軸１６の一端側の
回りにテーパーローラ１３を回転自在に設ける。
曲部６ｃに、部分的または全面的に左右１対を一組とす
るテーパーローラ１３をコイン通路１１の両側にコイン
通路の長さ方向に適宜の間隔で互いに離間して配置す
る。テーパーローラ１３は、図３に示すように、下向き
テーパ面１４を有する独楽形状に形成し、その中心孔１
５に中心軸１６を貫通させ、この中心軸１６の一端側の
回りにテーパーローラ１３を回転自在に設ける。
【００２０】そして、図４に示すように、中心軸１６の
他端側を、後側板９にあけた案内溝孔１７に貫通させ、
中心軸１６の軸端に摺動シュー１８を取り付けてテーパ
ーローラ１３がコイン通路１１の幅方向に移動できるよ
うに構成する。これにより、左右一対のテーパーローラ
１３の摺動シュー１８をコイルスプリング１９によって
互いに引き寄せる方向にバネ力を作用させ、このバネ力
に抗してコインが左右のテーパーローラ１３間に押し入
らせることによってコインを下向きテーパ面１４の作用
によって後側板９に対して押しつけさせ、もって、コイ
ンの浮き上がりを防止している。
他端側を、後側板９にあけた案内溝孔１７に貫通させ、
中心軸１６の軸端に摺動シュー１８を取り付けてテーパ
ーローラ１３がコイン通路１１の幅方向に移動できるよ
うに構成する。これにより、左右一対のテーパーローラ
１３の摺動シュー１８をコイルスプリング１９によって
互いに引き寄せる方向にバネ力を作用させ、このバネ力
に抗してコインが左右のテーパーローラ１３間に押し入
らせることによってコインを下向きテーパ面１４の作用
によって後側板９に対して押しつけさせ、もって、コイ
ンの浮き上がりを防止している。
【００２１】また、テーパーローラ１３が案内溝孔１７
に沿ってコイン通路１１の幅方向に移動しえるので、コ
イン通路１３の通路幅が移送されるべきコインの直径に
応じて広くなったり、狭くなったりする。これにより、
エスカレータ６内を複数種類の異径コイン（例えば、１
００円硬貨ど５００円硬貨）を同時に通過させたり、一
種類のエスカレータで複数種類の異径コインに対応させ
ることが可能となる。
に沿ってコイン通路１１の幅方向に移動しえるので、コ
イン通路１３の通路幅が移送されるべきコインの直径に
応じて広くなったり、狭くなったりする。これにより、
エスカレータ６内を複数種類の異径コイン（例えば、１
００円硬貨ど５００円硬貨）を同時に通過させたり、一
種類のエスカレータで複数種類の異径コインに対応させ
ることが可能となる。
【００２２】一方、図５に示す実施例の場合は、上述し
た実施例の場合と同様の下向きテーパ面１４を有するテ
ーパーローラ１３を用い、後側板９あけた取付孔２０に
中心軸１６を貫通させ、円錐形のスパイラルスプリング
２１をその大径端２２を後側板９の裏面にあてて中心軸
１６の軸遊端に取りつけたスプリング受板２３と後側板
９との間に介挿させる。これにより、上述した実施例の
場合と同様に、左右一対のテーパーローラ１３の摺動シ
ュー１８をコイルスプリング１９によって互いに引き寄
せる方向にバネ力を作用させ、このバネ力に抗してコイ
ンが左右のテーパーローラ１３間に押し入らせることに
よってコインを下向きテーパ面１４の作用によって後側
板９に対して押しつけさせ、もって、コインの浮き上が
りを防止している。
た実施例の場合と同様の下向きテーパ面１４を有するテ
ーパーローラ１３を用い、後側板９あけた取付孔２０に
中心軸１６を貫通させ、円錐形のスパイラルスプリング
２１をその大径端２２を後側板９の裏面にあてて中心軸
１６の軸遊端に取りつけたスプリング受板２３と後側板
９との間に介挿させる。これにより、上述した実施例の
場合と同様に、左右一対のテーパーローラ１３の摺動シ
ュー１８をコイルスプリング１９によって互いに引き寄
せる方向にバネ力を作用させ、このバネ力に抗してコイ
ンが左右のテーパーローラ１３間に押し入らせることに
よってコインを下向きテーパ面１４の作用によって後側
板９に対して押しつけさせ、もって、コインの浮き上が
りを防止している。
【００２３】次に、本発明にかかる他の実施例を、図７
に基づいて説明する。この場合は、後側板９上のコイン
通路１１の一側に端板２５をねじで固定して設け、この
端板２５のコイン通路１１側の端面に、後側板９の幅方
向外側に向かって傾斜する傾斜軌道面２６を設ける。こ
の傾斜軌道面２６は、先に述べたテーパーローラ１３の
下向きテーパ面１４と同様に、通過コインの外周縁に接
触し得るように構成する。これは、次に述べるテーパー
ローラ１３との相互作用によって通過コインの脱落を防
止するためのものである。
に基づいて説明する。この場合は、後側板９上のコイン
通路１１の一側に端板２５をねじで固定して設け、この
端板２５のコイン通路１１側の端面に、後側板９の幅方
向外側に向かって傾斜する傾斜軌道面２６を設ける。こ
の傾斜軌道面２６は、先に述べたテーパーローラ１３の
下向きテーパ面１４と同様に、通過コインの外周縁に接
触し得るように構成する。これは、次に述べるテーパー
ローラ１３との相互作用によって通過コインの脱落を防
止するためのものである。
【００２４】一方、この端板２５に対向するコイン通路
１１の他側に少なくとも１個のテーパーローラ１３を後
側板９に対して回転自在に設け、端板２５とテーパーロ
ーラ１３との間を通過するコインの外周縁に接触し得る
下向きテーパー面１４を各テーパーローラ１３に設け
る。そして、テーパーローラ１３を、図８または図９に
示すように、それぞれコイルスプリング１９またはスパ
イラルスプリング２１ににより負荷して下向きテーパー
面１４に接触するコイン外周縁に押圧力を作用させるよ
うにする。
１１の他側に少なくとも１個のテーパーローラ１３を後
側板９に対して回転自在に設け、端板２５とテーパーロ
ーラ１３との間を通過するコインの外周縁に接触し得る
下向きテーパー面１４を各テーパーローラ１３に設け
る。そして、テーパーローラ１３を、図８または図９に
示すように、それぞれコイルスプリング１９またはスパ
イラルスプリング２１ににより負荷して下向きテーパー
面１４に接触するコイン外周縁に押圧力を作用させるよ
うにする。
【００２５】以上のように構成することにより、バネ力
に抗して押し入れられたコインは、コインの外周縁が端
板２５どテーパーローラ１３の間に押し入れられること
によってコインを端板２５の傾斜軌道面２６と下向きテ
ーパ面１４の作用によって後側板９に対して押しつけら
れ、もって、コインの浮き上がりを防止している。
に抗して押し入れられたコインは、コインの外周縁が端
板２５どテーパーローラ１３の間に押し入れられること
によってコインを端板２５の傾斜軌道面２６と下向きテ
ーパ面１４の作用によって後側板９に対して押しつけら
れ、もって、コインの浮き上がりを防止している。
【００２６】また、第３の実施例として図６に示すよう
に、第２の実施例（図７）に示す端板２５の代わりに、
コイン通路１１の一側をコイン脱落防止板３０で被覆し
てもよい。この脱落防止板３０は、コイン通路１１内に
あるコインの通過を許すも脱落を防ぐように、スペーサ
１０を介して後側板９にねじ固定する。
に、第２の実施例（図７）に示す端板２５の代わりに、
コイン通路１１の一側をコイン脱落防止板３０で被覆し
てもよい。この脱落防止板３０は、コイン通路１１内に
あるコインの通過を許すも脱落を防ぐように、スペーサ
１０を介して後側板９にねじ固定する。
【００２７】上述の実施例は、コイン投出装置によって
投出されたコインを低い位置から上方へ持ち上げるコイ
ン搬送ダクトを示しているが、図１０に示すように他の
コイン投出手段２９によって投出されたコインを上方へ
送ることはもとより、例えば水平湾曲部２７を介して水
平方向に方向変換させ、さらにカーブ湾曲部２８によっ
てコインの厚み方向に湾曲させてコインを他の場所へ移
動させるコイン搬送ラインにも好適に用いることができ
る。
投出されたコインを低い位置から上方へ持ち上げるコイ
ン搬送ダクトを示しているが、図１０に示すように他の
コイン投出手段２９によって投出されたコインを上方へ
送ることはもとより、例えば水平湾曲部２７を介して水
平方向に方向変換させ、さらにカーブ湾曲部２８によっ
てコインの厚み方向に湾曲させてコインを他の場所へ移
動させるコイン搬送ラインにも好適に用いることができ
る。
【００２８】
【発明の効果】以上説明したように本発明のコイン搬送
ダクトは、コイン搬送ダクトのコイン通路内のごみの付
着を軽減し、このコイン搬送ダクトの側板を取り外ずす
ことなくコイン通路内の清掃や異形コインの排除または
正常コインの回収等を行うことを可能とし、コインの移
送方向を自在とするとともに、異なるコインサイズに対
応する併用タイプであって広い設置スペースを不要とす
る。
ダクトは、コイン搬送ダクトのコイン通路内のごみの付
着を軽減し、このコイン搬送ダクトの側板を取り外ずす
ことなくコイン通路内の清掃や異形コインの排除または
正常コインの回収等を行うことを可能とし、コインの移
送方向を自在とするとともに、異なるコインサイズに対
応する併用タイプであって広い設置スペースを不要とす
る。
【図１】本発明にかかるコイン搬送ダクトの第１実施例
を示す斜視図
を示す斜視図
【図２】図１に示すコイン搬送ダクトの部分拡大図
【図３】図２に示すコイン搬送ダクトのＩ−Ｉ線上の断
面図
面図
【図４】図２に示すコイン搬送ダクトのＩＩ−ＩＩ線上
の断面図
の断面図
【図５】図２に示すコイン搬送ダクトのＩＩ−ＩＩ線上
の変形例の断面図
の変形例の断面図
【図６】本発明にかかるコイン搬送ダクトの他の実施例
【図７】本発明にかかるコイン搬送ダクトの他の実施例
【図８】図７に示すコイン搬送ダクトのＩＩＩ−ＩＩＩ
線上の断面図
線上の断面図
【図９】図７に示すコイン搬送ダクトのＩＩＩ−ＩＩＩ
線上の変形例の断面図
線上の変形例の断面図
【図１０】コイン搬送ラインの実施例を示す概略斜視図
【図１１】従来のコインエスカレータの斜視図
【図１２】従来のコインエスカレータの湾曲部を示す略
線図
線図
【図１３】従来のコインエスカレータの湾曲部を示す略
線図
線図
【図１４】従来のコインエスカレータの湾曲部を示す略
線図
線図
９ 後側板 １１ コイン通路 １３ テーパーローラ １４ 下向きテーパ面 １９ コイルスプリング ２１ スパイラルスプリング ２５ 端板 ２６ 傾斜軌道面 ３０ 脱落防止板
Claims (3)
- 【請求項１】 後側板に沿ってコインを通過させるコイ
ン通路を有するコイン搬送ダクトにおいて、当該後側板上の当該コイン通路の両側に、左右一対を一
組とする テーパーローラを当該後側板に対して回転自在
に設け、 当該テーパーローラに、当該後側板と当該テーパーロー
ラとの間を通過するコインの外周縁に接触し得る下向き
テーパー面を設け、当該 テーパーローラをスプリングにより負荷して当該下
向きテーパー面に接触するコイン外周縁に当該後側板に
対する押圧力を作用させるように構成し、 こと特徴とするコイン搬送ダクト。 - 【請求項２】 後側板に沿ってコインを通過させるコイ
ン通路を有するコイン搬送ダクトにおいて、当該後側板板上の当該コイン通路の一側に端板を設け、 当該端板に当該後側板に対して当該後側板の幅方向外側
に向かって傾斜する案内軌道を設け、 当該端板と対向する当該コイン通路の他側にテーパーロ
ーラを当該後側板に対して回転自在に設け、 当該テーパーローラに、当該後側板と当該テーパーロー
ラとの間を通過するコインの外周縁に接触し得る下向き
テーパー面を設け、当該 テーパーローラをスプリングにより負荷して当該下
向きテーパー面に接触するコイン外周縁に当該後側板に
対する押圧力を作用させるように構成し、 こと特徴とするコイン搬送ダクト。 - 【請求項３】 後側板に沿ってコインを通過させるコイ
ン通路を有するコイン搬送ダクトにおいて、当該後側板上の当該コイン通路の一側に当該コイン通路
内にあるコインの通過を許すも当該コインの脱落を防止
する脱落防止板を設け、 当該脱落防止板と対向する当該コイン通路の他側にテー
パーローラを当該後側 板に対して回転自在に設け、 当該テーパーローラに、当該後側板と当該テーパーロー
ラとの間を通過するコインの外周縁に接触し得る下向き
テーパー面を設け、当該 テーパーローラをスプリングにより負荷して当該下
向きテーパー面に接触するコイン外周縁に当該後側板に
対する押圧力を作用させるように構成し、 こと特徴とするコイン搬送ダクト。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2417960A JPH0792847B2 (ja) | 1990-12-20 | 1990-12-20 | コイン搬送ダクト |
| US07/737,343 US5170874A (en) | 1990-08-02 | 1991-07-29 | Coin conveyor for successively transporting coins |
| KR1019910020653A KR950003204B1 (ko) | 1990-12-20 | 1991-11-20 | 경화 반송 덕트 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2417960A JPH0792847B2 (ja) | 1990-12-20 | 1990-12-20 | コイン搬送ダクト |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04220790A JPH04220790A (ja) | 1992-08-11 |
| JPH0792847B2 true JPH0792847B2 (ja) | 1995-10-09 |
Family
ID=18525951
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2417960A Expired - Fee Related JPH0792847B2 (ja) | 1990-08-02 | 1990-12-20 | コイン搬送ダクト |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0792847B2 (ja) |
| KR (1) | KR950003204B1 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002208057A (ja) * | 2001-01-10 | 2002-07-26 | Sanyo Electric Co Ltd | 硬貨払出装置 |
| JP5097645B2 (ja) * | 2008-08-20 | 2012-12-12 | 株式会社カプコン | メダル投出装置およびそれを用いたメダルゲーム機 |
| JP5314469B2 (ja) * | 2009-03-19 | 2013-10-16 | Ｍｉｎａテクノロジー株式会社 | メダル投出装置 |
| JP5851805B2 (ja) * | 2011-11-18 | 2016-02-03 | Ｎｅｃマグナスコミュニケーションズ株式会社 | 硬貨取扱い装置 |
| JP5851806B2 (ja) * | 2011-11-18 | 2016-02-03 | Ｎｅｃマグナスコミュニケーションズ株式会社 | 硬貨取扱い装置 |
-
1990
- 1990-12-20 JP JP2417960A patent/JPH0792847B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1991
- 1991-11-20 KR KR1019910020653A patent/KR950003204B1/ko not_active IP Right Cessation
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| KR950003204B1 (ko) | 1995-04-04 |
| KR920013205A (ko) | 1992-07-28 |
| JPH04220790A (ja) | 1992-08-11 |
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