JPH0792728B2 - 表示制御装置 - Google Patents

表示制御装置

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JPH0792728B2
JPH0792728B2 JP60290349A JP29034985A JPH0792728B2 JP H0792728 B2 JPH0792728 B2 JP H0792728B2 JP 60290349 A JP60290349 A JP 60290349A JP 29034985 A JP29034985 A JP 29034985A JP H0792728 B2 JPH0792728 B2 JP H0792728B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、例えば透明デジタイザ等の座標入力手段が例
えばCRT等の表示手段に組合せられた表示装置を制御す
る表示制御装置に関する。
[従来の技術] コンピユータによるデータ処理と画像処理技術とを組合
せてグラフイツクによるデータ入力分野では、オペレー
タが指示する位置に応じて表示変化をもたらすことによ
り、機械と人間とが会話的に作業を進められるマン=マ
シンインターフエースの必要性が叫ばれている。
この種のマン=マシンインターフエースには、透明デジ
タイザ又はタブレツトの下に液晶表示器等の表示装置を
重ねた組合せのもの、CRTとライトペンによる組合せの
もの、又は透明タツチパネルをCRT等の表示装置前面に
重ねたもの等が考案されている。即ち、座標入力装置と
表示装置とが一体となつた座標入力/表示装置ともいう
べきものである。このような装置において、画面上にメ
ニユーリストの各項目をいくつかの領域に分けて表示
し、ペン先や指先で押された位置を含む領域の項目を選
択するような場合には、当該領域が充分広いためにペン
先や指先の入力座標値が目的とする位置より多少ずれて
も大きな問題はおこらない。
しかし、例えば昨今注目されているCAD(CONPUTER AIDE
D DESIGN)等の如き、図形作成等の精度が要求される分
野においては種々の問題がある。第2図はCADによりプ
リント配線の設計を行う場合のCRT表示例である。CRT画
面上には図示の如く横方向に密集したプリント配線が走
つている。さて、今カーソルが画面左上の点Aにあつた
場合を想定してみる。点Aから配線密集領域内の点Bま
でカーソルを移動する場合に、2つの方法がある。その
第1の方法は軌跡Cの如くプリント配線の間を縫つてカ
ーソルを移動しつつ点Bに到達する方法である。これは
軌跡C上に新たなプリント配線を作図する事を想定すれ
ば容易に了解できるであろう。そして、第2の方法は軌
跡Dの如く略最短距離で点Bに到達する方法である。
[発明が解決しようとする問題点] 上記2つの方法を分析して検討すれば、当該座標入力/
表示装置には下記のような視点が必要なことが分る。即
ち、 :カーソルを移動すべき方向,カーソルを移動すべき
距離が把握できるような構成になつていること、 :座標入力の観点から見れば目標位置を速くかつ正確
に指示する事が課題である。これは現在のカーソルの位
置から目標位置にカーソルを速やかに移動し、目標位置
の近くにきたら正確にその位置を指示できなくてはなら
ない。言い換えれば、目標点をより正確に指示できて、
そのためには装置の操作者が目標点の位置を視認し易い
構成になつていることである。又、目標への方向、目標
までの距離を見失わない事も重大である。ところが、こ
の観点に対して従来の座標入力指示具がスタイラスペン
や指先などでは、その先端に表示されている図形がかく
れてしまい、目的とする位置を的確に指示することが困
難である。特にタツチパネル等のように座標入力装置の
分解能がCRT等の表示手段の分解能に比較して小さい場
合、CRT等に表示された任意の微小区画、例えば1ドツ
トを正確に指示することはできない。又、タツチパネル
等において、ある格子点とそのとなりにある格子点との
間に表示されたドツトを指示しようと思つても、場合に
よつては誤つた方の格子点の直下に表示された点を指示
することになつてしまう。
:はある目標点に達するにはどうするかという観点
からみた従来技術の問題点であつた。しかし第2図の軌
跡Cの例でも分るように、ある目標点へ到達する事と同
時にその目標点までの到達経路が問題になつている。即
ち、上記軌跡Cの例では既に表示されているプリント配
線を避けつつ目標点Bに達するにはどうすればよいかと
いうことである。このカーソル位置を既存の画像から所
定距離に保つ等という観点は、言い換えれば操作者が指
示する点を軌跡として一次元的に表示するという問題で
ある。この点に関しても従来技術は、例えばタツチパネ
ル等で入力できる座標の格子点の直下の点のみが正確に
指示、即ち表示可能であるからして、不充分である。
:更に正確に目標点に達するためには、又は所望の軌
跡を描きながら目標点に達するためには、操作者の入力
指示速度とカーソルの移動速度(又は、軌跡が描かれる
表示描画速度)が、例えば目標点が遠いときは軌跡の描
画速度を入力指示速度より速く、一方近くなつたときは
前者の速度を後者の速度より遅くできる事が望ましい。
:単なる表示装置又は座標入力装置としてではなく、
以上の点を加味したマン=マシンインターフエースが望
まれる事等である。
本発明は上記従来技術の問題点に鑑みてなされたもので
その目的は、例えばタッチパネル等の座標入力手段を用
いて移動対象の図形(例えばカーソル図形)を移動表示
させるに際し、この移動対象の図形を所望の移動速度で
且つ正確に移動させて表示することのできる表示制御装
置を提案するところにある。
[問題点を解決するための手段] 上記課題を達成するため、本発明の表示制御装置は、 表示手段の表示画面に、移動対象の図形と、該図形の近
傍に予め定められた距離だけ離れた所定の大きさの領域
とを表示する表示制御手段と、 前記表示画面に重なるように配設された座標入力面をも
つ座標入力手段と、 前記座標入力手段の指示されている位置を検出する検出
手段と、 前記領域に対応した前記座標入力手段の座標入力面の位
置が指示されていることが検知され、該指示されている
位置が移動されると、該移動に応じて前記図形を移動さ
せる移動制御手段とを有し、 前記移動制御手段は、前記指示された位置の移動速度の
違いにより、前記図形の移動距離を変化させることを事
を特徴とする。
[作用] 上記構成の表示制御装置において、表示制御手段は移動
対象の図形の近傍に所定の領域を表示させる。表示画面
に重なるように配設された座標入力面をもつ座標入力手
段において操作者により指示されている位置を検出する
と、移動制御手段により該指示されている位置が移動さ
れ、該移動に応じて前記図形を移動させる。即ち、移動
対象の図形に対して直接的な指示を与えることなく、そ
の移動対象の図形を移動させることができる。さらに、
この移動制御手段は、前記指示された位置の移動速度の
違いにより、前記図形の移動距離を変化させるので、指
示した領域の移動速度に応じて、移動対象の図形の移動
速度を設定することができる。
[実施例] 以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施例を
説明する。
本発明の好適な実施例としての例えば第1図に示す実施
例の座標入力装置は、表示手段であるCRTデイスプレイ
2の表示面と座標入力手段である透明タブレツト1とを
重なるようにしてかつ両者の表示座標と入力座標とが所
定の対応関係を有するように重ねる。これらの重なつた
面には、カーソル400を移動すべき指示を入力するカー
ソル移動指示領域500と、カーソル400の表示位置での座
標を所望の座標として入力すべきである事を指示するカ
ーソル座標入力指示領域501との夫々が、CRTデイスプレ
イ2の表示面とタツチパネル1の入力面とで重なるよう
な領域をもつように設定されている。
又、座標入力装置にはカーソル移動手段402と、座標変
位検出手段401が設けられている。
以上の構成の下に、座標入力面上のある点の座標を入力
するときは、カーソル移動指示領域500上に指等をあて
て、その上で目標点方向に指を動かすと、座標変位検出
手段401が指の移動方向,距離及び速度等の座標変位と
して検出し、その移動方向,距離及び速度等にもとづい
て、カーソル移動手段402がカーソル400を移動する。カ
ーソル移動手段402がカーソル400を移動する際、例えば
変位速度が所定の速度より大のときは指の移動距離の1
倍以上の距離を、変位速度が所定の速度より小のときは
指の移動距離の1倍未満の距離をカーソル400に移動さ
せるようする。このようにすると、カーソル400の移動
は操作者の移動指示領域500への指による入力によりコ
ントロールでき、更にカーソル400を移動すべき目標点
に遠いときと近いときとで、カーソル400の移動速度を
可変にできるので、操作性が良く、又所望の目標に高速
かつ正確に移動できる。カーソル400とカーソル移動指
示領域500とは距離が離れているので、カーソル400は指
で隠されることもなく従つて正確にカーソル400を目標
点に到達させることができる。正確にカーソル400を目
標点に到達した時点でカーソル座標入力指示領域501を
指で押すことにより、カーソル400の位置座標を目標点
の座標として入力する。
以下、本発明のさらなる好適な実施例を詳細に説明す
る。
〈実施例のブロツク構成〉 第3図(a)は実施例の表示機能付きの座標入力装置の
ブロツク構成図である。1はタツチパネルでCRTデイス
プレイ2の画面上に画面を覆うように取りつける。CRT
コントローラ3はCPU4のプログラムの実行により作成さ
れた画像データを画像メモリ5より取り出しCRTデイス
プレイ2上に表示する。CPU4のプログラム及びデータは
メモリ6に格納する。また、タツチパネル1の面におい
て指等で触れられた位置は、タツチパネル制御回路7に
よつて検出される。これはCPU4が座標値として読み出
す。CPU4はこれらのデータをバス8を介してアクセスす
る。キーボード9は画像表示,座標入力に必要な操作を
入力するためのものである。例えば「モード」キー80,
「入力」キー81等である。これらのキーの使用方法は後
述する。
第3図(b)はCRT画面の例を示す。この画面の画素数
は例えば横640ドツト、縦400ドツトとする。そして左上
端の画素の座標を(0,0)、右上端を(0,633)、左下端
を(399,0)、右下端を(399,633)とする。一般に、こ
の様に座標づけした画素に対応するデータを画像メモリ
5に格納する場合、横方向の8画素を1単位のメモリ位
置、即ち1バイドに対応させ、横方向にシーケンシヤル
に格納し、1ドツトライン分の次の1ドツトラインをシ
ーケンシヤルに格納していき、1画面分のデータをラス
タイメージで格納する方法が一般にとられる。この様に
して、CPU4から画像メモリ5の内容を通常のメモリ6と
同様に取り扱えるようにする。以上の様な環境のもと
で、CRTデイスプレイ2の画面上の任意位置に点を形成
する。任意位置から任意位置に線を引く。任意位置を中
心に円をえがく、等の描画プログラムの他、画面上の任
意矩形領域のビツトパタンデータを特定の形式でメモリ
6中に転送したり、その逆でメモリ6中のデータを画面
の任意の位置に出力する等の描画プログラムがある。こ
れはCPU4が画像メモリ5の内容を書き換えたり、メモリ
6との間でデータ転送することにより実現している。こ
の画像メモリ5の内容を書き換える際にそれぞれの画素
データに対応するビツト単位で、書き換えのソースデー
タをS、画像メモリの画素データをDとしたとき、D=
α・Sなる論理演算αを施した結果を画像メモリの新デ
ータとする手法などもとられる。例えば、画面の反転で
あれば、αを排他的論理和、Sを“1"とすることにより
実現できる。
以上はCPU4のプログラムとして図形処理を行なう例であ
るが、CRTコントローラ3にこれらの機能を有するもの
もあり、この場合、CPU4は描画指令をCRTコントローラ
3に出すだけでよい。
一方画面上の任意の点を指等で押すと、画面上にはタツ
チパネル1が配置されているので、その座標位置をCPU4
はタツチパネル制御回路7から読み出すことができる。
タツチパネル制御回路7は押された位置のX方向の座標
とY方向の座標とを数値コードでCPU4に受け渡してもよ
いし、2進数値として受け渡してもよい。いずれにおい
ても、タツチパネル1の座標と、CRTデイスプレイ2上
の座標と、画像メモリ5内の座標とがユニークに対応し
ているので、CRT画面をみながら画素上を押したときの
タツチパネル1上の座標値を入力し、その値から、画像
メモリ5の座標(x,y)を算出できればよい。
〈グラフイツクカーソル〉 さて第4図は実施例に用いられるグラフイツクカーソル
の原理的構成例を示す。CRTデイスプレイ2の表示面に
はL型の図形を4つ合せたカーソル10とカーソル移動指
示表示領域11と座標入力指示表示領域12という3つの表
示領域が設けられている。又、タツチパネル1の座標入
力面には前記カーソル移動指示表示領域11に対応したカ
ーソル移動指示入力領域14と、座標入力指示表示領域12
に対応した座標入力指示入力領域13の2つの領域が設け
られている。操作者はカーソル10の中心部Pを所望の表
示位置に移動するために、カーソル移動指示表示領域11
を視認しながらカーソル移動指示入力領域14内で移動方
向及び移動距離を、例えば指又はスタイラスペン等で与
える。又、座標入力指示表示領域12の表示を視認しなが
ら座標入力指示入力領域13を押すことにより、カーソル
10の中心部Pの示す画素を新たな画像(ドツト)として
入力すべき事を指示する。
このように構成されたカーソルを本実施例では「グラフ
イツクカーソル」と呼ぶこととする。第4図に示したよ
うに5つの構成要素からなるグラフイツクカーソルを適
当に組合せて色々な操作が可能となる。例えば :カーソル10と、カーソル移動指示表示領域11とカー
ソル移動指示入力領域14とを、カーソル10がカーソル移
動指示入力領域14を指で押しても隠されない程度に近接
した領域に設定するようにする。カーソル移動指示表示
領域11上にて指を動かしてカーソル10を移動させると、
カーソル移動指示表示領域11とカーソル移動指示入力領
域14もカーソル10と一緒に移動するようにする。この操
作は指の移動につれてカーソル10が指と短い距離を保つ
たまま移動するものであり、しかもカーソル10は指から
離れているので指で隠されることはないから、極めて操
作性が高い。目標点まで正確かつ要領良く到達できるの
で表示装置としての価値が高い。
:の構成に加えて座標入力指示表示領域12と座標入
力指示入力領域13もカーソル10に近接させて設定し、か
つカーソル10が移動するときはこの領域も移動する。こ
の手法ではに述べた特徴に加えて、座標入力という点
で極めて操作性が良くなる(この例として、第5図
(a),(b)に示す)。
:以上2つの構成はカーソル移動指示表示領域11及び
座標入力指示表示領域12がグラフイツク表示されるもの
であつた。それらに対して、例えば座標入力指示表示領
域12と座標入力指示入力領域13をキーボード9上の例え
ば前述の「入力」キー81等で代用させてもよい。又、 :カーソル移動指示表示領域11とカーソル移動指示入
力領域14とをカーソル10と一緒に移動させないで、第6
図(c)の如く固定領域に設定してもよい。
:又、カーソルの代りに図形一般を移動対象とするこ
ともできる。
〈グラフイツクカーソルの具体例〉 グラフイツクカーソルの構成の2つの例を第5図
(a),(b)に示す。
第5図(a)のグラフイツクカーソル100では、カーソ
ル10と座標入力指示表示領域12,座標入力指示入力領域1
3とを一致させて重ね(このように重ねた領域を座標入
力指示領域30と呼ぶことにする)、座標入力指示領域30
の近くにカーソル移動指示表示領域11とカーソル移動指
示入力領域14とを重ねた移動指示領域40を設定する。第
5図(a)のグラフイツクカーソル100の全体は水平長
がL1x、垂直長がL1yの矩形領域に形成される。L字形の
領域20a,20b,20c,20dはカーソル10を構成し、特にこの
ような構成にしたのもその中央部Pを特定し易くしたた
めである。従来のグラフイツクカーソルと本実施例のグ
ラフイツクカーソルとの差異を際立たせるために、この
4辺のL字形の中心を以後「代替位置」と呼ぶ。カーソ
ル10と移動指示領域40とを分離して、指等による入力に
対してカーソルの中心部Pの座標が「代りに」入力座標
となる本実施例の特徴からである。
グラフイツクカーソル100の基準座標位置を左上隅(Xb,
yb)とすると、代替位置pの相対的長さは水平距離がΔ
X1、垂直距離がΔY1である。即ち、代替位置Pは(Xb,Y
b)を原点として、(ΔX1,ΔY1)で表わされる。移動指
示領域40は四角形で表わされ、その領域の大きさは水平
長がl2x、垂直長がl2y、又、当該領域の基準点である左
上隅位置は(Xb、yb+l3)となるようにしてある。ま
た、座標入力指示領域30の基準位置は(xb,yb)にと
り、その水平長はl1x、垂直長l1yとする。このように各
図形の基準座標とそこからの距離を与えれば、所望のグ
ラフイツクカーソル図形を描く事は容易である。即ち、
基準位置を移動させていけばグラフイツクカーソル100
はそのまま移動することになる。
第5図(b)は第5図(a)のグラフイツクカーソル10
0とは若干異なつた機能を有するグラフイツクカーソル2
00の例である。このグラフイツクカーソル200は水平長
がL2y、垂直長がL2yの矩形領域に形成される。代替位置
Qのオフセツトは水平がΔX2、垂直がΔY2である。グラ
フイツクカーソル100と特に異なるのは、移動指示領域6
0がグラフイツクカーソル200全体に設定しているもので
あり、従つて座標入力指示領域50(この領域は同時に移
動指示領域でもある)は移動指示領域60から移動のみを
指示する領域を表わす四角形70を除いた、グラフイツク
カーソル200の残りの領域である。尚、この座標入力指
示領域50の水平長はl4x、水平長はl4yで、基準位置から
のオフセツトは水平、垂直とも“0"である。このグラフ
イツクカーソル200はグラフイツクカーソル100の機能に
加えて、座標を連続して入力することが可能であるよう
に、座標入力指示領域50を代替位置Qが隠れないように
して押しつつ移動させると移動指示と座標入力指示が同
時に可能になるものである。
〈グラフイツクカーソルの操作〉 第6図(a)にグラフイツクカーソル100(第5図
(a))の操作方法の一例を示す。CRTデイスプレイ2
上でのカーソル出発位置で、移動指示領域40を押しなが
ら、指を離さずに指を移動する。この移動につれてグラ
フイツクカーソル100又は200全体が移動する。この移動
は基準座標(xb,yb)の値を変える事によりなされる。
図を見てもわかるように、移動中は指で代替位置Pは指
で隠されないことに留意すべきである。代替位置Pが目
標位置に到達すれば座標入力指示領域30を指で押すこと
により、その目標位置の座標が入力される。
第6図(b)は「モード」キー80の操作により、連続入
力モード(第11図の制御手順)として本装置を使用する
ときの図である。この連続入力モードではグラフイツク
カーソル100の移動指示領域40に指を当てながら移動す
ると、グラフイツクカーソル100は指の移動につれて移
動するのはもちろんであるが、同時に代替位置Pの座標
が入力されて連続した座標入力(それをそのまま表示す
れば軌跡になる)が得られる。
第6図(c)の例は第4図の各構成要素がばらばらであ
る構成であつて、カーソル10が従来のようにCRTデイス
プレイ2上を移動するのであるが、カーソル移動指示表
示領域11,座標入力指示表示領域12,座標入力指示入力領
域13,カーソル移動指示入力領域14とが移動せずに、図
示の固定的な位置に留まるものである。
第6図(d)の例は座標入力指示をキーボード9上の座
標入力キー81により行うものである。
〈その他のグラフイツクカーソルの例〉 第5図(c),(d)に他のグラフイツクカーソル300,
600の例を示す。第5図(c)のように外枠301と内枠30
2と間の領域を移動のみの指示領域とし、内枠302の内部
が入力指示領域304、外枠301の内部が移動指示領域303
である。尚、代替座標Rは前述と同様に4つのL字形の
中心で表わされる。このように代替座標のまわりを入力
指示領域とし、そのまわりを移動指示領域とすることに
より、代替座標Rを画面の上下左右端の任意の位置に移
動できるようになる。第5図(d)のように、代替座標
Sのまわり以外のところに、入力指示領域601を定義し
てもよい。特に、グラフイツクカーソルの大きさが限ら
れる場合、代替座標Sから離れた場所でも、軌跡入力で
きるようにする場合に有効になる。もちろん、領域602
を移動のみとして、領域601とL字形付近を入力指示領
域とするようにしてもよい。
〈描画プログラムと座標入力プログラム〉 第7図(c)はCRTデイスプレイ2上に回路図を描画す
る一例を表わしている。点Eからゲート101の入力ピン
Fまで直線(プリント配線)を引くものである。点Fは
ゲート102の入力ピンとは近接しており従来のグラフイ
ツクカーソルでは点Fと点Gとを区別してカーソルを移
動させる事は困難であつたのは前述した通りである。こ
の描画プログラムの一例は第9図の如くである。さて描
画プログラムに描画させるには、入力座標等が必要であ
るが、そのような情報を与えるのが座標入力プログラム
である。座標入力プログラムはカーソルを移動したり、
入力座標を描画プログラムに与える役目をもつ。座標入
力プログラムの例の第10図,第11図,第12図,第13図,
第14図,第15図に示す。座標入力プログラムはCPU4によ
り所定の時間間隔のタイマ値105(第8図)毎に呼び出
されて、描画プログラムとは独立して実行される。
描画プログラムと座標入力プログラムのメモリ6内での
配置は第7図(b)のようである。第7図(c)は描画
プログラムと座標入力プログラムとのインターフエース
を示す図である。座標入力プログラムからは、ONOFF変
化フラグ、OFFON変化フラグ、スタート座標,エンド座
標,ON座標,ONフラグ等が描画プラグラムに渡される。こ
れらの情報は座標入力プログラムがメモリ6内に格納す
る(第8図参照)。描画プログラムと座標入力プログラ
ムとは多重処理される。描画プログラムはメモリ6に格
納されたこれらの情報を読み出して、自分のプログラム
を制御手順に沿つて描画していく。
〈制御情報〉 第8図は実施例の制御に必要なフラグ等がメモリ6に格
納されている様子を示している。順に、仮座標90,移動
中フラグ91,基準位置座標92,旧座標93,ONフラグ94,代替
位置座標95,移動領域内フラグ96,入力中フラグ97,連続
モードフラグ98,OFFON変化フラグ99,ONOFF変化フラグ10
1,スタート座標102,エンド座標103,ON座標104,タイマー
値105等であり、これらの具体的説明は制御手順説明時
に行う。又、前述のグラフイツクカーソルの大きさ等を
特定するL1x等の量もメモリ6に格納される。
〈描画プログラムの制御手順〉 第9図は描画プログラムの制御手順である。第7図
(a)に示したような直線を引くための簡単なプログラ
ムである。ステツプS2ではこの描画プログラムに必要な
メニユーを表示する。ステツプS4ではOFFON変化フラグ9
9がセツトされるのを待つ。このOFFON変化フラグ99は座
標入力プログラムでセツトされるもので、このフラグが
“1"であることは指等でカーソル移動指示入力領域14が
初めて押された事を示す。この時、後述する座標入力プ
ログラムによりメモリ6内にスタート座標102が格納さ
れている。ステツプS6ではONOFF変化フラグ101がセツト
されのを待つ。このONOFF変化フラグ101はカーソル移動
指示入力領域14から指が離されたことを示すフラグであ
る。このフラグが“1"のときにはメモリ6にはエンド座
標103が格納されている。ステツプS8ではスタート座標1
02とエンド座標103に対応する画像メモリ5内のアドレ
スを算出し、その間にある画素を全て“1"とする。こう
して第7図(a)に示された点Eと点Fは簡単に直線で
結ばれたことになる。
〈座標入力プログラム〉 次に本実施例に最も特徴的な座標入力プログラムの例を
以下に説明する。前述したように、この座標入力プログ
ラムは定期的に所定時間間隔(タイマー値105)毎に呼
び出され実行される。
〈グラフイツクカーソル100の制御手順〉 第10図は第5図(a)に示したグラフイツクカーソル10
0の操作に伴う制御手順である。ステツプS60でタツチパ
ネル1のいずれかの場所が押されたかどうか判断する。
ステツプS60で入力なしと判断したときはステツプS94に
進む。指が触れていないので、ステツプS94で移動中フ
ラグ91を“0"にする。この移動中フラグ91はカーソル移
動指示入力領域14が一度は押された事を示すものであ
る。ステツプS96ではONフラグ94をチエツクする。このO
Nフラグ94は指がタツチパネル1のいずれかの点を前回
に押していた事を示す。ONフラグ94が“0"のときは座標
入力プログラムを終了し、“1"の場合はステツプS98
で、ONOFF変化フラグ101を“1"にする。ステツプS100
で、エンド座標103としてON座標104を、即ち前回の入力
座標値で、指が離れる直前の座標値を登録する。そして
ステツプS102でONフラグ94を“0"にして座標入力プログ
ラムを終了する。所定時間経過後には本座標入力プログ
ラムは再び実行される。
ステツプS60でタツチパネル1のいずれかの点が押され
ている場合に、入力有りとしてステツプS62に進み、そ
のタツチ座標106(X′,y′)を入力する。このとき、
タツチパネル1の制御方式によつては、まず座標値
(X′,y′)を入力し、この値の範囲チエツクにより入
力の有無を判断してもよい。ステツプS64では、タツチ
パネル1と画像メモリ5との対応に従つた座標変換をほ
どこし、画面上の座標に変換し仮座標90として登録す
る。ステツプS66では前回のサンプリング時に移動指示
領域内に指が触れられたかどうかを示す移動中フラグ91
をチエツクし、このフラグが“0"のとき、即ち、前回の
サンプリング時にカーソル移動が指示されていないとき
はステツプS72に進む。ステツプS72では仮座標90(これ
を(X,y)とする)と、(x,y)が移動指示領域40内かど
うかを判断する。この判断は、基準位置を(xb,yb)と
すると、 のとき移動指示領域40内と判断する。
この領域外のときステツプS76に進み、移動中フラグ91
を“0"にしてステツプS80で、仮座標90が座標入力指示
領域30内かどうかを判断する。このチエツクは、 のとき座標入力指示領域30内と判断する。座標入力指示
領域30内のときはステツプS84にてON座標104を代替座標
95、即ちカーソル内の点Pの座標で登録する。描画プロ
グラムに渡されるべき情報であるON座標104を(x″,
y″)とすると、 と表わされることになる。ステツプS80にて仮座標90
(タツチされた点)が座標入力指示領域30外のときは、
ステツプS82にてON座標104を仮座標90の値で登録する。
これは操作者がカーソルを使う以外の目的でタツチパネ
ル1にタツチしたものと考えたからである。
そしてステツプS86に進む。ここではONフラグ94をチエ
ツクする。ONフラグ94は前回のサンプリングで座標入力
されたことを表わすフラグであり、これが“1"ならばプ
ログラムを終了し、“0"ならば前回サンプリング時オ
フ、今回オンであるので、その変化を処理するためにス
テツプS88に進む。ここでON状態への変化が発生したこ
とを表わすOFFON変化フラグ99を“1"にし、ステツプS90
でスタート座標102をON座標104の値で登録し、ステツプ
S92でONフラグ94を“1"にしてプログラムを終了する。
ステツプS72で移動指示領域40内と判断したときは、ス
テツプS74で移動中フラグ91を“1"にして、ステツプS98
に進む。ここで仮座標90の値を旧座標93として登録す
る。これは後述するステツプにて、移動指示領域40に指
を触れたまま指を動かすことによりグラフイツクカーソ
ル100を移動させるために、もとの指の位置を記憶して
おくためのものである。
ステツプS66にて移動中フラグ91が“1"のときは、前回
移動指示領域40に触れており、現在も画面に触れている
ことになる。従つて、ステツプS68,S70に進み、グラフ
イツクカーソル100を指の移動に従つて移動させる。即
ち、ステツプS68ではグラフイツクカーソル100の基準座
標の新しい値を算出する。これは指の移動変位をそれぞ
れx座標、y座標でδx,δyとすると、 δx ←(仮座標90のx座標値)−(旧座標93のx座標値) δy ←(仮座標90のy座標値)−(旧座標93のy座標値) であるから、グラフイツクカーソル100の新たな基準座
標(xb,yb)を と更新する。そしてステツプS70でグラフイツクカーソ
ル100の移動処理を行なう。即ち、グラフイツクカーソ
ル100の表示機構(不図示のグラフイツクカーソル表示
回路)に対し、新しい基準座標の更新を行なえばよい。
次に、ステツプS98で次の基準位置移動に備えて、この
仮座標90の値を旧座標93に移す。
以上のように構成すると、任意の位置の座標は移動指示
領域40に触れてそのまま指を動かして、4つのL字形領
域の中心、即ち代替位置Pをその所望の位置に設定した
のち座標入力指示領域30を指で触れることにより可能に
なる。
〈グラフイツクカーソル200の制御手順〉 以上説明したグラフイツクカーソル100の構成では、正
確な軌跡を入力することができない。これに対応するに
は、第5図(b)の如くグラフイツクカーソル200全体
を移動指示領域とみなし、その中の一部を確定指示領域
50とする。このようなグラフイツクカーソル200の操作
に係る制御手順を第11図に示す。
ステツプS110で、タツチパネル1が押されたかどうか判
断する。押されていない場合の制御手順は第10図のステ
ツプS94〜ステツプS102と略同じであるので説明は省略
する。
タツチパネル1が押されていると判断した場合入力有り
としてステツプS112に進み、そのタツチ座標106(x′,
y′)を入力する。ステツプS114ではタツチ座標106
(X′,y′)に前記実施例のステツプS64で行つたのと
同じ座標変換を施し画面上の座標に変換し、仮座標90と
して登録する。ステツプS116では、前回のサンプリング
時にグラフイツクカーソル200内の何処かにか指が触れ
られていたのかどうかを示す移動領域内フラグ96をチエ
ツクする。
移動領域内フラグ96が“1"のとき、即ち、前回はグラフ
イツクカーソル200上を指示していないとき、ステツプS
122に進む。ステツプS122では、仮座標90(x,y)がグラ
フイツクカーソル200内の座標かどうかを判断する。こ
の判断は第5図(b)を参照しつつ、 のときグラフイツクカーソル200内であると判断すれば
よい。
今、仮座標90がグラフイツクカーソル200内にない場合
はステツプS130に進み、移動領域内フラグ96を“0"にし
て、ステツプS132で座標入力中フラグ107を“0"にす
る。座標入力中フラグ107はグラフイツクカーソル200の
座標入力指示領域50に指が触れられていた事を表わすも
のであるから、グラフイツクカーソル200に触れていな
いため“0"クリアする。そこで現在、指はグラフイツク
カーソル200以外の場所を触れていることになるので、
この位置を入力座標値とするため、ステツプS146でON座
標104の値を仮座標90の値で登録する。そしてステツプS
154ではONフラグ94をチエツクする。ONフラグ94が“1"
ならばプログラムを終了し、“0"ならば前回のサンプリ
ング時にオフ、今回はオンであるので、ステツプS156に
進む。ここでタツチパネル1へのON状態への変化が発生
したことを表わすOFFON変化フラグ99を“1"にし、ステ
ツプS158でスタート座標102をON座標104の値で登録し、
ステツプS160でONフラグ94を“1"にしてプログラムを終
了する。
ステツプS122にてグラフイツクカーソル200内を指がさ
していると判断したときは、ステツプS124に進み、まず
移動領域内フラグ96を“1"にする。さらにステツプS126
にて仮座標90が座標入力指示領域50内かどうかをチエツ
クし、座標入力指示領域50内になつているときのみ、ス
テツプS128で座標入力中フラグ107を“1"にする。そう
でないときはこの107はステツプS132,S136でクリアされ
ているため“0"のままである。ステツプS126の座標入力
指示領域50内かどうかのチエツクは、 の式に基づいて判断すればよい。
そしてステツプS148に進み、ここで仮座標90の値を旧座
標93として登録する。このステツプS148の意味は前述の
ステツプS78と同じである。ステツプS150では座標入力
入フラグ107が“1"かどうかを調べる。このフラグが
“0"であるときは、即ち座標入力指示領域50に触れてい
ない場合は、本プログラムを終了し、触れている場合は
ステツプS152にてグラフイツクカーソル200の代替位置
の座標値をON座標104の値として登録する。この座標指
示位置の座標(x″,y″)は以下のようにして算出でき
る。
これにより指で押した位置ではなく、グラフイツクカー
ソル200で示した点Qの位置の座標をON座標104として用
いることが可能となる。そしてステツプS154以下を前述
のように実行すれば、ON状態への変化も同様にしてとら
えることができ、指を離したときのOFF状態への変化も
同様に入力可能となる。
ステツプS116にて移動領域内フラグ96が“1"のときは、
前回グラフイツクカーソル200に触れており、現在も画
面に触れていることになる。従つてステツプS118,S120
と進みグラフイツクカーソル200を指の移動に従つて移
動させる。ステツプS118ではグラフイツクカーソルの基
準座標の新しい値を算出する。これは、指の移動変位を
それぞれX座標、y座標でδx,δyとすると、 δx =(仮座標90のx座標値)−(旧座標93のx座標値) δy =(仮座標90のy座標値)−(旧座標93のy座標値) であるから、グラフイツクカーソル200の基準座標(xb,
yb)を とすればよい。そしてステツプS120で、グラフイツクカ
ーソル200の移動処理を行なう。
そしてステツプS148以下を前述のように実行することに
より、座標座標入力指示領域50に触れたまま指を移動さ
せて、グラフイツクカーソル200内の点Qの座標指示位
置の座標を連続して入力することも可能となる。即ち、
描画プログラム(第9図とは異なる)として、座標入力
プログラムから得たON座標104を連続的に画像メモリ5
内に展開するように組めば、座標入力が軌跡として得ら
れることになる。前述の第7図(a)を実行する座標入
力プログラム(第10図)は特に表示装置としてみた場合
に効果的であるが、第11図の座標入力プログラムは座標
入力装置のプログラムとしての意義がある。
〈連続座標入力〉 第12図は第5図(a)のグラフイツクカーソル100を使
つて、連続的に座標入力する変形例である。その為にキ
ーボード9上の「モード」キー80を操作して連続入力モ
ードに切換える(即ち、連続モードフラグ98が“1"とな
る)。第10図のフローチヤートとの相違はステツプS79
のみで、このステツプS79で連続モードフラグ98を調
べ、このフラグが“1"であればステツプS84へ進むが、
“0"であるときはプログラムを終了させるというもので
ある。
更に、「モード」キー80の代りに画面上にモード切換指
示のための領域を設定することもできる。その場合、例
えば移動指示領域40,60内の一部にモード切換指示領域
を設定し、この領域へのOFF→ON変化をチェツクするス
テツプを、ステツプS66とS72との間に入れ、その領域で
のOFF→ON又はON→OFF変化の度に連続モードフラグ98を
反転させるようにする。一方、移動指示領域40,60外に
モード切換指示領域を設定する場合は、OFF→ON又はON
→OFF変化チエツクするステツプをステツプS80とステツ
プS82との間に入れる。但しこの場合、モード切換え指
示があつた場合、ステツプS82には進まずプログラムを
終了するようにすればよい。
こうして、座標入力の方式を単発か連続かのいずれかに
適宜変更しながら、かつ代替位置座標を入力座標として
座標入力可能となるので、操作性が大幅に向上する。
〈キーボードからの座標入力指示〉 以上説明した実施例は座標入力指示を表示図形上への入
力(即ち、タツチパネル1への入力)により行うもので
あつた。第13図に示す実施例は第6図(d)に一部対応
するもので、座標入力指示をキーボード9から行うもの
である。この指示は第6図(d)にも示す如く「入力」
キー81によりなされたものである。第13図に示したフロ
ーチヤートはその構成上第12図のフローチヤートと基本
的に同じで、第12図のステツプS80,82,S84に代つて、ス
テツプS95で「入力」キー81からの座標入力指示の有無
を確かめるものである。
〈カーソル移動速度の可変化〉 以上説明した実施例は移動指示領域40又は60に入力した
ときは原則的に、グラフイツクカーソルの移動速度は指
の移動速度と同じものであつた。次に説明する実施例は
このカーソルの移動速度を可変にするものである。これ
は、カーソルを移動するに際し、目標が遠いときはカー
ソルを高速に移動し、目標点に近づいたときは精度を上
げるために指の移動速度より遅くして近づけるものであ
る。
そのために、第10図,第12図,第13図のステツプS68及
び第11図のステツプS118を、第14図の如く変更する。即
ち、前記フローチヤートのステツプS68又はステツプS12
8へきたときは、第14図のステツプS1001へジヤンプし
て、実行する。まず、指の移動変位をそれぞれx座標,y
座標でδx,δyとすると、ステツプS1001で、 δx← (仮座標90のx座標値)−(旧座標93のx座標値) δy← (仮座標90のy座標値)−(旧座標93のy座標値) を算出する。そして、ステツプS1002で、グラフイツク
カーソルの移動量をγ(107)として、 を算出し、メモリ6に格納されていた一定距離の閾値R
(111)と比較する。移動量γ(107)がR(111)未満
の場合、ステツプS1003を実行し、そうでないときステ
ツプS1003を省略してステツプS1004に進む。
ステツプS1003では、移動量δx,δyにそれぞれ定数α
(108)を乗じた結果をあらためてそれぞれの移動量と
する。ここで、定数α(108)は1未満とすることによ
り実際の指の動きに比較して移動量を小さく変更するこ
とになる。1以上の量であれば逆に高速にする事ができ
る。ステツプS1004にて、グラフイツクカーソルの基準
座標(xb,yb)を とする。
以上のように構成すると、正確な位置の指示は移動指示
領域に触れて、そのまま指を動かして4つのL字形領域
の中心、すなわち代替位置をすばやく目的位置近傍に移
動させたのち、正確に位置合わせをするときは、ゆつく
りと指を移動させることにより、たとえ座標入力装置の
分解能が小さくても任意の位置への移動が可能となる。
一般に正確な位置を指示するときは、初めはすばやく大
体の位置合わせをして、最終位置を指示するときはゆつ
くりと行なうことする人間の行動とも合致しているため
違和感もない。
さて第14図のプログラムは定期的に呼び出される。従つ
て、上述した式により計算される移動量は、その単位が
ドツトであるにもかかわらず、そのプログラムの呼出し
の定期性故、速度としての意味をもつ。ここで、前記一
定の閾値R(111)を導いてみる。
カーソルの移動速度が毎秒30mm未満の移動が微調モー
ド、これ以上を粗調モードとする事が操作者に適当な操
作感を与えるものであるならば、この30mm内には、画面
のドツト密度が4ドツト/mmとした場合に、4×30ドツ
トが含まれる。即ち、カーソルの移動速度をvaとすれ
ば、va=120ドツト/秒である。従つて、座標入力プロ
グラムがts秒毎に呼び出されるとすると、 R=ts・Va=ts×(30×4) =120ts[ドツト] が閾値R(111)の目安となる。例えば、座標入力プロ
グラムを100ms毎に呼び出した場合、R(111)=12[ド
ツト]となる。このときの指の移動ががγドツトであ
つたとき、指の移動速度Vaは Va=γa/ts[ドツト/秒] である。ここで、γの単位は[(画面の実距離)/
(その長さの座標間の長さ)]である。
〈移動速度可変の変形例〉 さて座標入力プログラムを100ms毎に呼び出した場合閾
値R=12となるのは前述した通りであるが、サンプリン
グの度(座標入力プログラムが呼び出される度)に指の
移動量が12未満のときは速度が30mm/s未満との判断がで
きる。そこで座標入力の分解能が低い場合の対処を以下
に説明する。このような場合でもカーソルの代替位置は
1ドツト毎に精度よく特定の点を指示できくてはならな
い。そこで、nドツト(nは自然数)毎の座標入力しか
できないようなタツチパネル1の場合でも(例えば、最
小幅が1mmのとき4ドツト毎の座標入力となる)、上記
の定数α(108)を「1/n」に設定すれば、入力変位がγ
のとき、ゆつくり移動したときの代替位置座標の移動は
γ/nとなり、最小移動nドツトの場合、代替位置座標の
変位は1ドツトとなるので、1ドツト単位に任意の位置
を指示することが可能となる。
ただし、上記例の場合は毎秒10回のサンプリングの例
(100msのサンプリングレート)を示したが、さらにス
ムーズな動きを実行する場合や、さらに高速に軌跡を入
力したいときなどはサンプリングレートを上げる必要が
ある。こういつた場合、サンプリング毎の変位が小さく
なつてしまい、上述の方法では変位速度が高速、低速の
区別がつかなくなる。例えば、10ms毎のサンプリングに
すると、R=1.2となつてしまい、最小4ドツト毎の座
標入力の場合γ≧4となるべきでるが、γ<R(111)
の条件はγ=0のときしか成り立たなくなつてしまい、
上記の効果がなくなつてしまう。この様な場合は1つの
方法として、過去k回のサンプリングにおける変位の平
均値をγ′として算出して記憶し、γ′<Rの条件をス
テツプS1002で用いればよい。
次に、グラフイツクカーソルの操作の1態様として指の
移動のし方が急激に大きく移動する場合がある。その対
処として、第14図のフローチヤートにかえて第15図のフ
ローチヤートの制御を用いてもよい。即ち、ステツプS1
001のつぎにステツプS1010で移動量γを で算出し、ステツプS1011でγが“0"かどうかチエツク
し、“0"以外の場合、ステツプS1012で平均変位γ′を γ′←γ/B で算出する。このパラメータβ(109)の初期値は値
“1"としておく。γ=0のときは、ステツプS1014で平
均変位γ′も“0"にして、ステツプS1015ではβ(109)
の値を1つインクリメントしておく。こうすることによ
り、γ(107)が“0"から急激に大となつても、β(10
9)はγ(107)が“0"であつた時間に見合つた量となつ
ているので、ステツプS1012でγ(107)/β(109)と
する事により急激な移動を緩和することができる。又、
ステツプS1013でβ(109)を“1"に設定し直すことによ
り、γ(107)が連続して大きな値のときは、前記変位
の緩和は最初だけであるのでその変位に見合つた変位
γ′が次回から得られる。上記の手法は概念を第16図に
示した。
このようにしておくと、座標入力の分解能が低いような
場合に、変位“0"が続き、ある境界で急激に変位が大き
くなる場合にも対応がとれるようになる。
また更に、上記実施例では、変位γが閾値R(111)よ
り小さいとき、水平変位δx、垂直変位δyに係数α
(108)をかけるようにしたが、係数α(108)を変位γ
の関数f(γ)を定義して、ステツプS1002(S1002′)
を省略し、ステツプS1003の代わりに、ここで、 としてもよい。この関数f(γ)を として、プログラムを100ms毎に呼び出した場合R=12
となる。よつて、複数個のα12,…αのうちのいず
れか1つを返すようにして、選ばれたαにrを乗しても
よい。尚、αを1未満だけでなく、1以上にすれば、急
激に指を動かし、グラフイツクカーソルをはじくように
動かすことも可能となる。
〈一般図形への適用〉 ところで、以上色々な実施例について説明したものは全
てカーソル又はグラフイツクカーソルの例であつた。し
かし、本発明はカーソル又はグラフイツクカーソルへの
適用に留まるものではない。即ち、一般的な図形を移動
対象とすることも当然考えられる。この場合、上記実施
例のカーソル又はグラフイツクカーソルを用いて移動対
象の図形を指定し、その指定された図形の移動は前述し
たカーソルの移動と類似した手法により、即ち平行移動
により簡単になされる。
[発明の効果] 以上説明したように本発明の表示制御装置によれば、移
動対象の図形の近傍に所定の領域を表示させ、この領域
における指示位置を移動させると共に、指示位置の移動
速度に応じて移動対象の図形の移動速度を制御してい
る。このために、移動対象の図形の移動が所望の速度で
行なわれ、且つその移動が正確なものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る実施例の原理を説明する図、 第2図は従来例の問題点をCADにおいて説明した図、 第3図(a)は実施例の座標入力/表示装置のブロツク
構成図、 第3図(b)はCRTデイスプレイの表示面を説明する
図、 第4図は実施例に用いられるグラフイツクカーソルの原
理的構成図、 第5図(a)〜(d)は実施例に用いられるグラフイツ
クカーソルの種々の例の構成図、 第6図(a)〜(d)はグラフイツクカーソル等を用い
て操作を行う様子を説明する図、 第7図(a)は描画プログラムをCADに適用した様子を
説明する図、 第7図(b),(c)は座標入力プログラムと描画プロ
グラムとの関連を説明する図、 第8図は実施例の制御に用いられる種々の制御情報がメ
モリに格納されている様子を説明する図、 第9図は描画プログラムの一例のフローチヤート、 第10図〜第15図は実施例の制御手順のフローチヤート、 第16図はカーソルの移動の変形例の動作を説明する図で
ある。 図中、 1……タツチパネル、2……CRTデイスプレイ、4……C
PU、5……画像メモリ、6……メモリ、7……タツチパ
ネル制御回路、9……キーボード、10……カーソル、11
……カーソル移動指示表示領域、12……座標入力指示表
示領域、13……座標入力指示入力領域、14……カーソル
移動指示入力領域、30……座標入力指示領域、40……移
動指示領域、50……座標入力指示領域、60……移動指示
領域、100,200,300,600……グラフイツクカーソル、C,D
……カーソル移動軌跡、P,Q,R,S……代替位置、400……
カーソル、401……座標変位検出手段、402……カーソル
移動手段、403……図形移動手段、500……カーソル移動
指示領域、700……移動対象図形である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表示手段の表示画面に、移動対象の図形
    と、該図形の近傍に予め定められた距離だけ離れた所定
    の大きさの領域とを表示する表示制御手段と、 前記表示画面に重なるように配設された座標入力面をも
    つ座標入力手段と、 前記座標入力手段の指示されている位置を検出する検出
    手段と、 前記領域に対応した前記座標入力手段の座標入力面の位
    置が指示されていることが検知され、該指示されている
    位置が移動されると、該移動に応じて前記図形を移動さ
    せる移動制御手段とを有し、 前記移動制御手段は、前記指示された位置の移動速度の
    違いにより、前記図形の移動距離を変化させることを事
    を特徴とする表示制御装置。
  2. 【請求項2】前記図形がカーソル図形であることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項に記載の表示制御装置。
  3. 【請求項3】前記図形が移動した位置に線を表示するこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第2項に記載の表示制御
    装置。
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