JPH0791Y2 - 袋 物 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は小旅行用として或いは通
学、通勤などの日常用として使用するオシャレ感覚に優
れた袋物に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】小旅行用として或いは通学、通勤などの
日常用として使用する従来の袋物としては、袋物主体に
提手を取り付けたハンドバッグや袋物主体に吊り紐や背
負いベルトを取り付けたナップザックやショルダーバッ
グが一般的であるが、この種のものは興趣に乏しいので
オシャレ感覚に優れたものとはいいがたく、また、袋物
主体に吊り紐や背負いベルトを取り付けたナップザック
やショルダーバッグは不使用時に壁面などに掛けておく
と袋物主体が変形し目障りで室内装飾上好ましくないも
のであった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】本考案が解決しようと
するところは前記したような問題点を解決し、オシャレ
感覚に優れているうえに不使用時には壁面などに体裁よ
く掛けておくことができ、しかも、手で提げても背負っ
ても使用できる袋物を提供しようとすることにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】前記のような課題を解決
した本考案に係る袋物は、可撓性材よりなる環状チュー
ブと、該環状チューブの内径より幅狭で上下端に環状チ
ューブへの着脱を行う連結部材が設けられた手提ベルト
付の袋物主体とよりなり、袋物主体は前記連結部材をも
って環状チューブの上下の袋物取付部間に該袋物主体の
両側縁と環状チューブとの間が手挿込用の間隔が残され
るように架設されて該環状チューブの両側の露呈部分を
背負いベルト代わりに利用できるものとしてあることを
特徴とするものである。

【０００５】

【作用】このような袋物は、不使用時には環状チューブ
に空気を充填して壁面に掛けておけば、壁面に添ってい
る環状チューブにより袋物主体は変形することなく所定
の形状に保持されることとなるので体裁がよく、壁掛け
代わりとして室内装飾効果をも発揮するものであり、ま
た、使用時には袋物主体中に所要の物品を入れたうえ手
提ベルトを利用してそのまま手でさげてハンドバッグ代
わりに使用するか、この袋物主体の両側縁と環状チュー
ブとの間に形成される所要幅の間隔部分に手を挿し込
み、該環状チューブの両側の露呈部分を背負いベルト代
わりとして背負えばよいもので、背負い袋とした場合は
背中に空気が充填された環状チューブが当たって緩衝効
果を発揮するので背負い心地がよいものである。

【０００６】

【実施例】次に、本考案を図示の実施例により更に詳細
に説明する。１は自転車用ゴムチューブを利用した直径
が３０〜４０cm程度の可撓性材よりなる環状チューブ、
２は環状チューブ１の環内の上下の袋物取付部１ａ、１
ａ間に架設される該環状チューブ１の内径より幅狭の袋
物主体であって、該袋物主体２を環状チューブ１の環内
に上下に架設する手段は袋物主体２の上下端に設けた連
結部材３、３によるものとしてある。

【０００７】なお、図示の連結部材３は袋物主体２を環
状チューブ１に対して取り外し自在に連結することによ
り通常の手提袋としても利用できるようにしたものであ
るから、布製の袋物主体２の上下端に該袋物主体２と共
布の帯布を続かせ、この帯布で環状チューブ１を巻いて
該帯布に付設されたスライドファスナー４により管状化
しているが、紐その他任意の連結部材で取り外し自在と
してもよく、また、袋物主体２は前記したように取り外
して通常の手提袋としても利用できるものとしてあるか
ら、袋物主体２の上部に手提ベルト５が設けられてい
る。なお、図中６は環状チューブ１の空気注入口であ
る。

【０００８】このように構成されたものは、空気注入口
６から環状チューブ１に空気を充填しておき、不使用時
にはそのまま手提ベルト５を利用して壁面に掛ければ、
環状チューブ１が壁面に添ってこれに上下に架設されて
いる袋物主体２は環状チューブ１により変形することな
く所定の形状に保持されることとなり、体裁がよくて壁
掛け代わりとして室内装飾効果をも発揮する。しかし
て、使用時には袋物主体２中に所要の物品を入れたうえ
手提ベルト５を利用して手でさげてハンドバッグ代わり
に使用するか、該袋物主体２の両側縁と環状チューブ１
の両側の露呈部分１ｂ、１ｂとの間に形成される所要幅
の間隔７、７に手を挿し込み、該環状チューブ１のうち
袋物主体２の両側より耳状に張り出した弧状の露呈部分
１ｂ、１ｂを背負いベルト代わりとして背負えば、袋物
主体２は空気が充填された環状チューブ１で保形されて
型崩れすることがないので体裁がよいうえ、背負った場
合、背中には空気が充填された環状チューブ1a、1aが当
たって充填空気が緩衝効果を発揮するので背負い心地が
よいものである。さらに、流通過程などにおいては空気
注入口６より環状チューブ１内にある空気を抜いた状態
としておけば、通常の袋物と同様嵩張ることなく梱包し
て保管、搬送できるものである。

【０００９】

【考案の効果】本考案は以上に説明したように、オシャ
レ感覚に優れているうえに形崩れがなく、また、手で提
げても背負っても使用できるうえに背負った場合には背
負い心地もよいものであり、しかも、不使用時には壁面
などに体裁よく掛けておくことができるもので、小旅行
用として或いは通学、通勤などの日常用として使用する
ハンドバッグやナップザック、ショルダーバッグ代わり
として利用できる。従って、本考案は従来のこの種袋物
の問題点を解決したものとして実用的価値極めて大きい
ものがある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す正面図である。

【図２】本考案の実施例を示す背面図である。

【図３】使用態様の１例を示す側面図である。

【符号の説明】

１ 環状チューブ1a 袋物取付部 1b 露呈部分 ２ 袋物主体 ３ 連結部材５ 手提ベルト ７ 手挿込用の間隔

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 可撓性材よりなる環状チューブ(1) と、
   該環状チューブ(1) の内径より幅狭で上下端に環状チュ
   ーブ(1) への着脱を行う連結部材(3) 、(3) が設けられ
   た手提ベルト(5) 付の袋物主体(2) とよりなり、袋物主
   体(2) は前記連結部材(3) 、(3) をもって環状チューブ
   (1) の上下の袋物取付部(1a)、(1a)間に該袋物主体(2)
   の両側縁と環状チューブ(1) との間に手挿込用の間隔
   (7) 、(7)が残されるように架設されて該環状チューブ
   (1) の両側の露呈部分(1b)、(1b)を背負いベルト代わり
   に利用できるものとしてあることを特徴とする袋物。