JPH0791114A - フェンス用連結金具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、フェンス途中に使用される連結金
具に関し、互いに隣接するフェンスの高さが異なる場合
にも、支柱に任意の高さで取り付けることができると共
に、任意の多角形状に設定してフェンスを取り付けるこ
とのできるフェンス用連結金具を提供することを目的と
する。。 【構成】 支柱４に若干の隙間を有して遊嵌され半径方
向に止めネジ用取付孔１６ａが設けられた全体輪状のバ
ンド１６と、該バンドの表面に固着され上端が全面開口
された箱状の支持金物１７とからなり、前記支持金物の
底面にはフェンスの胴縁が嵌合されたソケットのネジ孔
に固定ネジを螺合させ前記胴縁を固定するための貫通孔
１７ｃが穿設され、かつ、前記バンド１６の止めネジ用
取付孔と同軸配置にして前記支持金物の両側壁１７ｄ，
１７ｅに止めネジ用取付孔１７ｆ，１７ｇが設けられた
ことを特徴とするフェンス用連結金具１５。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、敷地を区画するために
使用される金属製のフェンスを互いに連結したり、フェ
ンス途中に段付きのフェンスや開閉扉等をセットしたり
するために使用される連結金具に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、金属製フェンスを所定間隔で地面
に立設した支柱間に連結金具で架設して所望のフェンス
を形成する場合に、図１２乃至図２２に示すようなもの
が知られている。即ち、フェンス本体１を形成するステ
ンレス製胴縁２，３を地面に所定間隔で立設され頭部に
キャップ４ａが被冠されたステンレス製支柱４に架設す
るための取り合いは、図１３乃至図１４に示すように、
前記支柱４の所定の高さに中空内部に向けて貫通孔を穿
設し、該支柱４の外形にほぼ等しい内径で所定の幅で形
成したバンド５と該バンド５に一体的に固着されたステ
ンレス製支持金物６とからなる連結金物７と、該連結金
物７の上に載置され支柱４の表面に一端部を当接させて
固定ネジ９で螺着されるソケット８が設けられ、前記支
持金物６と対向配置にして前記バンド５を支柱４に６角
穴付ボルト１０で取り付ける時に同時に固定されるステ
ンレス製支持金物１１が設けられる。

【０００３】前記バンド５には、図１７に示すように、
前記支柱４に嵌装させた際に、水平面内で所望の方向に
回転させて固定できるように水平溝５ａが設けられてい
る。

【０００４】前記支持金物６は、上端を全面開口させた
全体箱状体であり、図１３において固定ネジ９を下方向
から挿入することができるように、底面に貫通孔６ａが
穿設されている。なお、この固定ネジ９は、６角穴付止
めネジ９ａと６角ナット９ｂとスプリングワッシャー９
ｃとからなる。

【０００５】前記ソケット８は、図１６に示すように、
胴縁２の端部を差し込んで嵌合させるための筒状体であ
り、その一端側は支柱４の表面Ｒ形状に沿うような形状
になされており、下側には前記固定ネジ９の６角穴付止
めネジ９ａが螺合されるネジ孔８ａが設けられている。

【０００６】前記支持金物１１は、図１８に示すよう
に、上端を全面開口させた箱状体であり、底面には固定
ネジ９を下方向から挿入することができるように貫通孔
１１ａが設けられ、更に、前記６角穴付ボルト１０を挿
入させるために左側壁１１ｄに貫通孔１１ｂが設けら
れ、右側壁には前記貫通孔１１ｂと同軸にして貫通孔１
１ｃが設けられている。前記貫通孔１１ｂは前記６角穴
付ボルト１０を支柱４の貫通孔に向かって差し込むため
のものであり、前記貫通孔１１ｃは前記６角穴付ボルト
１０の頭部の穴に６角レンチを差し込んで回転させるた
めのものである。

【０００７】以上のように形成した連結金物７とソケッ
ト８と支持金物１１を使用して、図１３乃至図１４に示
すように、中間柱としての支柱４に連結金物７のバンド
５を上方からはめ込み、支柱４の貫通孔とバンド５の水
平溝５ａの位置を合わせて、更に、前記支柱４の貫通孔
に支持金物１１の貫通孔１１ｂ，１１ｃを位置合わせし
て水平方向に重ねるようにしてこれらを保持する。

【０００８】そして、６角穴付ボルト１０を前記支持金
物１１の上端の開口部から貫通孔１１ｂに差込み、更に
支柱４の貫通孔にも差し込んで、ナット１０ａ（キャッ
プ４ａを外した状態で上から差入れる）で締結する。

【０００９】次に、６角レンチを支持金物１１の貫通孔
１１ｃから差し込んでその端部を６角穴付ボルト１０の
頭部の穴に嵌合させ、当該６角レンチを手で回転させて
前記６角穴付ボルト１０を緊締する。

【００１０】そして、前記連結金物７の支持金物６と前
記支持金物１１の上端開口部に各々ソケット８を載置
し、フェンス本体１の胴縁２を前記ソケット８に嵌合さ
せ、固定ネジ９でもって支持金物６，１１の各貫通孔６
ａ，１１ａから６角穴付止めメジ９ａを挿入してソケッ
ト８のネジ孔８ａに螺合させてねじ込み、その先端面を
前記胴縁２の表面に当接させる。そして、スプリングワ
ッシャー９ｃと６角ナット９ｂを取り付けて締結する。

【００１１】こうして、図１２中の符号Ａで示すと共に
図１３乃至図１４に示すように、互いに隣接するフェン
ス本体１を直線状にセット出来るものである。また、多
角形状にフェンスを設置する場合には、図１４に示すよ
うに、連結金物７のバンド５を支柱４に嵌合させた際に
水平溝５ａを利用して水平方向に所望角度で回して取り
付けるようにするものである。この場合、図示の状態か
ら矢印で示すように略９０度程度で両側に回転させるこ
とができる。

【００１２】また、図１５に示すように、前記支持金物
１１とこれに載置するソケット８を使用しなければ、支
柱４を図１２中の符号Ｂで示す箇所の端柱とすることが
できる。

【００１３】次に扉フェンス１２における掛金１３（図
１２中の符号Ｃで示す部分）は、図１９乃至図２２に示
すように、扉フェンス１２の支柱１２ａに穿設されたネ
ジ孔にボルト１３ａで固定されるもので、一側面側が全
面開口しこれに対向する側面に前記ボルト１３ａを前記
扉フェンスの支柱１２ａのネジ孔に螺合させるための挿
入孔１３ｃが設けられた全体箱型の本体１３ｂと、該本
体１３ｂの下部で前後両方向に突設された支持軸１３ｄ
及び上部で前後両方向に突設された平板状のストッパー
１３ｅと、前記両支持軸１３ｄの端部に回転自在に装着
され支柱４を挟装するようにされた掛止板１３ｆと、該
掛止板１３ｆの一端部に固着されて回転自在にされ掛止
板１３ｆが水平状態で前記支柱４を挟装した時に前記ス
トッパー１３ｅに当接して掛止板１３ｆの回転を停止さ
せる停止板１３ｇとから構成されている。

【００１４】前記掛金１３により掛止板１３ｆを図２１
に示す矢印方向に支持軸１３ｄを中心にして時計方向に
回転させることで支柱４に対する掛止状態が解除され扉
フェンス１２を開けることができるものである。

【００１５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
フェンスにおいては、支柱４に取り付ける連結金物７は
当該支柱４の穿設された貫通孔に対して６角穴付ボルト
１０とナット１０ａで固定するので、隣接するフェンス
１の高さが一定の場合には支障ないが、例えば傾斜地で
ある場合や高さの低いフェンスをセットしたいと言う場
合には、互いに隣接しかつ高さの異なるフェンスを支柱
４に取り付けることができないと言う問題点があった。
また、フェンス全体を一直線状に配置された状態から多
角形状に任意にセットする場合には、図１３を参照して
説明すると、支持金物１１における固定ネジ９を緩めて
取り外し、６角穴付ボルト１０を６角レンチで緩めて連
結金物７を所望の位置に回転させて再び前記６角穴付ボ
ルト１０を６角レンチで締結し、更に前記固定ネジ９を
装着しなければならず手間が掛かると言う問題点があっ
た。

【００１６】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
ので、互いに隣接するフェンスの高さが異なる場合に
も、支柱に任意の高さで取り付けることができると共
に、任意の多角形状に設定してフェンスを取り付けるこ
とのできるフェンス用連結金具を提供することを目的と
する。

【００１７】

【課題を解決するための手段】本発明の上記課題を解決
し上記目的を達成するための要旨は、支柱に若干の隙間
を有して遊嵌され半径方向に止めネジ用取付孔が設けら
れた全体輪状のバンドと、該バンドの表面に固着され上
端が全面開口された箱状の支持金物とからなり、前記支
持金物の底面にはフェンスの胴縁が嵌合されたソケット
のネジ孔に固定ネジを螺合させ前記胴縁を固定するため
の貫通孔が穿設され、かつ、前記バンドの止めネジ用取
付孔と同軸配置にして前記支持金物の両側壁に止めネジ
用取付孔が設けられたことに存する。

【００１８】

【作用】本発明のフェンス用連結金具によれば、立設さ
れた支柱に遊嵌されるバンドを所定の位置に維持して止
めネジで支柱に固定することにより、このバンドに固着
された支持金物が所定の位置に保持されて、支柱に取り
付けるフェンスの高さに応じて前記連結金具を支柱の任
意の高さの位置に固定させることができる。よって、本
発明に係る連結金具が上下方向の高さに対して自由位置
取付パイプの連結金具となり、傾斜地においてフェンス
を支柱に取り付ける場合や、隣接するフェンスと高さが
異なるフェンスを支柱に取り付ける場合に、容易に対応
することができる。

【００１９】

【実施例】次に、本発明に係る一実施例について図面を
参照して詳細に説明する。図１は、本発明に係る連結金
具を使用した使用例の正面図であり、その詳細を図２乃
至図４に示している。なお、理解容易のために従来例に
対応する部分には同符号を付けて説明する。

【００２０】本発明の連結金具１５は、地面に適宜間隔
をおいて立設された支柱４に若干の隙間を有して遊嵌さ
れ半径方向に止めネジ用取付孔１６ａが設けられた全体
輪状で所定幅のバンド１６と、該バンド１６の表面に一
端部１７ａが溶接で固着され、上端が全面開口された箱
状の支持金物１７とからなる。

【００２１】前記支持金物１７の底面１７ｂにはフェン
ス１ａの胴縁２ａが嵌合されたソケット８のネジ孔８ａ
（図１６参照）に固定ネジ９を螺合させ前記胴縁２ａを
固定するための貫通孔１７ｃが穿設され、かつ、前記バ
ンド１６の止めネジ用取付孔１６ａと同軸配置にして前
記支持金物１７の両側壁１７ｄ，１７ｅに止めネジ用取
付孔１７ｆ，１７ｇが設けられている。

【００２２】前記止めネジ用取付孔１６ａ，１７ｆのい
づれか一方には６角穴付止めネジ１８を螺合させるため
のネジ溝を設けるようにし、図示の例では止めネジ用取
付孔１６ａに設けている。また、前記止めネジ用取付孔
１７ｇは６角レンチを挿通させるための貫通孔である。

【００２３】このようにして形成された連結金具１５を
使用すれば、支柱４に対して上方からバンド１６を貫入
させ、これから取付ようとするフェンス１ａの胴縁２ａ
の高さに合わせて位置決めして、支持金物１７の止めネ
ジ用取付孔１７ｆから６角穴付止めネジ１８を差し込ん
でバンド１６の止めネジ用取付穴１６ａに螺合させて仮
止めし、更に、６角レンチを支持金物１７の止めネジ用
取付孔１７ｇから差し込んで前記６角穴付止めネジ１８
の頭部に嵌合させて手で回転させて、前記６角穴付止め
ネジ１８の先端部を支柱４の表面に強くねじ込んで、連
結金具１５を支柱４に固定する。

【００２４】次に、フェンス１ａの胴縁２ａの端部を差
し込んで嵌合させたソケット８を前記連結金具１５の支
持金物１７の上端開口部に載置し、支持金物１７の底面
の貫通孔１７ｃから固定ネジ９を挿入して、前記ソケッ
ト８のネジ孔８ａに螺合させるとともに強くねじ込ん
で、前記胴縁２ａ及びソケット８を支柱４に固定する。

【００２５】こうして互いに隣接するフェンスが高さの
異なる段違いの場合にも、本発明の連結金具１５によっ
てフェンス１ａを支柱４に取り付けることができるよう
になる。

【００２６】また、前記連結金具１５は、バンド１６が
支柱４の表面に遊嵌させて止めネジ１８をねじ込んで固
定する構造なので、水平方向の回転位置は任意に設定で
きるもので、フェンス１ａを多角形状に設定することが
容易である。

【００２７】図５乃至図６に示すものは他の実施例に係
るもので、支柱４とフェンスをヒンジ構造にした連結部
１９で揺動可能に連結するようにしたものである。即
ち、支柱４側には所定幅の平板体を平面視コ字状に屈曲
させた形状の係止金具２０をその側面開口部において溶
接等で固着し、一方、胴縁２を嵌合させたコーナーエル
ボ２１の一端部に係止金具２２を固着し、前記係止金具
２０，２２を重ね合わせて、これらにボルト２３を挿通
しフェンスの取付角度を設定してから、前記ボルト２３
の端部を袋ナット２４で締結したものである。

【００２８】図７乃至図８は支柱４に扉フェンス２５を
回転自在に連結した構造を示すものであり、各係止金具
２２ａ，２０ａには係止孔２６ａが穿孔されたピン２６
を挿通させるための貫通孔２２ｂ等が上面に設けられ、
前記ピン２６を中心に回転できるようになされている。

【００２９】このように、図５乃至図８に示すフェンス
と支柱との連結や扉フェンスと支柱との連結をヒンジ構
造とすることで、揺動が自由となりフェンス全体を任意
な多角形状に配置することが容易にできるものである。
なお、図９乃至図１０に示すものはコーナーエルボ２１
に固着した係止金具２２の構造を示し、図１１は支柱４
が隅柱である場合と端柱の場合に係止金具２０ａを固着
した様子を示す平面図である。

【００３０】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のフェンス
用連結金具は、支柱に若干の隙間を有して遊嵌され半径
方向に止めネジ用取付孔が設けられた全体輪状のバンド
と、該バンドの表面に固着され上端が全面開口された箱
状の支持金物とからなり、前記支持金物の底面にはフェ
ンスの胴縁が嵌合されたソケットのネジ孔に固定ネジを
螺合させ前記胴縁を固定するための貫通孔が穿設され、
かつ、前記バンドの止めネジ用取付孔と同軸配置にして
前記支持金物の両側壁に止めネジ用取付孔が設けられた
ものなので、この連結金具を支柱の任意の高さの所に固
定することができるようになり、傾斜地においてフェン
スを設置する場合や、隣接するフェンスの高さが異なる
場合であっても容易にフェンスを取り付けることができ
ると云う優れた効果を奏する。また、フェンスを通常の
一直線状に配置する場合に限らずある任意の角度で多角
形状に設置する場合でも、支柱の周方向に所要回転させ
てこの連結金具を固定することができ、従来の連結金具
に比し手間が掛からずに作業能率が向上すると云う優れ
た効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る連結金具を使用した状態のフェン
スの正面図である。

【図２】同連結金具の使用状態における要部を示す正面
図である。

【図３】本発明に掛かる連結金具の斜視図である。

【図４】同連結金具の縦断面図である。

【図５】フェンスと支柱をヒンジ構造で連結した状態を
示す一部正面図である。

【図６】同図５の平面図である。

【図７】扉フェンスと支柱をヒンジ構造で連結した状態
を示す一部正面図である。

【図８】同図７の平面図である。

【図９】コーナーエルボと係止金具を示す平面図であ
る。

【図１０】同図９の正面図である。

【図１１】隅柱としての支柱に係止金具を固着した場合
の平面図（イ）と、端柱としての支柱に係止金具を固着
した場合の平面図（ロ）である。

【図１２】従来例に係るフェンスと連結金具の使用状態
を示す正面図である。

【図１３】同連結金具の構造を使用状態において示す正
面図である。

【図１４】同図１３の平面図である。

【図１５】同支柱が端柱の場合の連結金具の使用状態を
示す正面図である。

【図１６】ソケットの縦断面図である。

【図１７】連結金物の縦断面図である。

【図１８】支持金物の縦断面図である。

【図１９】扉フェンスの掛金の正面図である。

【図２０】同図１９の平面図である。

【図２１】同掛金の開閉動作を示す正面図である。

【図２２】掛金の左側面図である。

【符号の説明】

１，１ａ フェンス、 ２，３ 胴縁、 ４ 支柱、 ８ ソケット、 ９ 固定ネジ、 １５ 連結金具、 １６ バンド、 １６ａ 止めネジ用取付孔、 １７ 支持金物、 １７ｃ 貫通孔、 １７ｄ，１７ｅ 側壁、 １７ｆ，止めネジ用取付孔、 １７ｇ 貫通孔、 １８ 止めネジ、 １９ 連結部、 ２０，２２ 係止金具、 ２１ コーナーエルボ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 支柱に若干の隙間を有して遊嵌され半径
   方向に止めネジ用取付孔が設けられた全体輪状のバンド
   と、該バンドの表面に固着され上端が全面開口された箱
   状の支持金物とからなり、前記支持金物の底面にはフェ
   ンスの胴縁が嵌合されたソケットのネジ孔に固定ネジを
   螺合させ前記胴縁を固定するための貫通孔が穿設され、
   かつ、前記バンドの止めネジ用取付孔と同軸配置にして
   前記支持金物の両側壁に止めネジ用取付孔が設けられた
   ことを特徴とするフェンス用連結金具。