JPH079100Y2 - 回転数検出用のアキシヤル形パルスリング - Google Patents

回転数検出用のアキシヤル形パルスリング

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JPH079100Y2
JPH079100Y2 JP1987012984U JP1298487U JPH079100Y2 JP H079100 Y2 JPH079100 Y2 JP H079100Y2 JP 1987012984 U JP1987012984 U JP 1987012984U JP 1298487 U JP1298487 U JP 1298487U JP H079100 Y2 JPH079100 Y2 JP H079100Y2
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JP
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tooth
annular plate
pulse ring
ring
side end
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JP1987012984U
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Inventor
典男 山田
邦茂 乙竹
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エヌティエヌ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、自動車用アンチスキッドブレーキ装置に用
いる回転数検出用のアキシャル形パルスリングに関する
ものである。
〔従来の技術およびその問題点〕
自動車のアンチスキッドブレーキ装置においては、第6
図に示すように、ハブユニットの外輪10にパルスリング
11を圧入し、そのパルスリング11の外周部に形成した多
数の環状配置の歯12に対向して磁気センサ13を設け、ブ
レーキ操作時にパルスリング11の回転数を磁気センサ13
で検出してブレーキを作動し、左右車輪の制動量を制御
してスピンの発生を防止するようにしている。
アンチスキッドブレーキ装置に使用されるパルスリング
11には、環状の歯を外径面に設けた平歯車状のものと片
面に設けフェースギヤ状のものとがあり、フェースギヤ
状のパルスリングはアキシャル形パルスリングと称され
ている。
このアキシャル形パルスリングの従来技術として、第6
図に示すように、旋削によって形成したものと、焼結品
とが存在するが、いずれのパルスリングも加工コストが
高く、しかも質量が大きいため、軽量化を図る自動車へ
の組込みに問題がある。また、焼結製のパルスリング
は、磁気特性上、鈍鉄に近い材料を用いる必要があるこ
と、焼結特性の微少孔を有することから防錆処理を施す
必要があり、旋削製品に比較してコストがさらに高いと
いう不都合がある。
〔考案の目的〕
そこで、この考案は上記の不都合を解消し、加工コスト
および材料コストの安い製造の容易な軽量のアキシャル
形パルスリングを提供することを目的としている。
〔考案の構成〕
上記の目的を達成するために、この考案は、鋼板から成
る環状板の片面側にプレス成形によって環状板の周方向
に等間隔に並ぶ歯を、各歯の周方向両側部が環状板と連
続する状態で突設し、その歯の外径側端部と内径側端部
の少なくとも一方を環状板から切り離された切断面と
し、かつ歯の高さを環状板の厚みより大きくした構成と
したのである。
〔作用〕
上記の構成から成るパルスリングは、従来のパルスリン
グと同様にハブユニットの外輪に取付け、そのパルスリ
ングの歯の形成部位に磁気センサを対向し、磁気センサ
の出力電圧の変化からパルスリングの回転数を検出す
る。この場合、磁気センサは、パルスリングの歯の突出
面に対向した配置であってもよく、その背面に対向した
配置であってもよい。また、磁気センサの中心と歯の中
心とがオフセットした配置であってもよい。いずれの場
合も、歯の両側部が環状板に連続する状態であるため、
パルスリングと磁気センサとの間において磁束変化を大
きくとることができ、パルスリングの回転数を精度よく
検出することができる。
〔実施例〕
以下、この考案の実施例を第1図乃至第5図に基づいて
説明する。
第1図乃至第3図に示すように、この考案に係るパルス
リングは、鋼板製の環状板1を備え、その環状板1の内
径縁には嵌合筒2が設けられている。また、環状板1の
片面には、プレス成形によって、環状板1の周方向に等
間隔に並ぶ多数の歯3が突設されている。
一般に、パルスリングの回転数を検出する磁気センサ
は、永久磁石から発した磁力線中を歯3が横切るときの
磁束の変化により、その永久磁石の外側に巻付けたコイ
ルに交流電圧を発生させる構成であるため、歯3の半径
方向の有効長さlや高さhが不充分であったり、歯3の
歯先、歯元におけるコーナ部cに丸みがあり、さらには
歯3の両側部が環状板1に対して切り離されていると、
磁気センサの出力電圧の変化が小さくなり、実用上問題
が生じる。したがって、歯3の有効長さlおよび高さh
を充分に確保し、その歯3の両側が環状板1に連続し、
かつ各コーナ部cにシャープなエッジを有する歯3を設
ける必要がある。
そこで、実施例においては、歯3の両側部を環状板1に
連続させ、外径側端部と内径側端部に環状板1から切り
離された切断面4を設けてある。
また、歯3の高さhを環状板1の厚みtより大きくし、
歯3の背面側に形成された窪み5の両端部を歯3の突設
面において開口させてある。
上記のようなパルスリング1は、環状板1の半径方向に
おいて対向する一対の切り目を環状板1の周方向に等間
隔に形成し、一対の切り目をプレス成形により環状板1
の片面側に突設させることによって簡単に形成すること
ができる。
歯3を上記のような構成にすると、外径の小さな環状板
1においても歯3の有効長さlを充分に確保することが
できると共に、歯3のコーナ部cにシャープなエッジを
形成することができ、精度の高い歯3を得ることができ
る。
実施例で示すパルスリングは、上記の構造から成り、こ
のパルスリングを用いて回転数を検出するには、上記パ
ルスリングの嵌合筒2をハブユニットの外輪10に圧入
し、そのパルスリングに対向して磁気センサ13を設ける
ようにする。この場合、磁気センサ13は、第3図に示す
ように、環状板1の歯3の突設面に対する背面側に配置
してもよく、あるいは、第4図に示すように、歯3の突
設面に対向して設けてもよい。また、第5図に示すよう
に、歯3の中心に対して磁気センサ13の中心をオフセッ
トしてもよい。Oは、オフセット量を示す。
因みに、環状板1の厚みtを1.8mmとし、歯3のピッチ
円直径Pを98mm、有効長さlを20mm、高さhを2mmとし
たこの考案に係るパルスリングを用い、そのパルスリン
グと磁気センサ13の間隔を1mmとして第3図乃至第5図
に示す状態に配置し、パルスリングを、60rpm回転させ
た状態で磁気センサ13の出力電圧を測定したところ、第
1表に示す測定結果を得た。その比較例として、焼結品
から成る従来のパルスリングを用いた場合の測定結果を
記載した。
第1表から明らかなように、この考案に係るパルスリン
グを用いた場合の出力電圧は、従来のパルスリングを用
いた場合の出力電圧より低いが、その差は僅かであり、
実用上問題はない。
実施例の場合は、歯3の外径側端部および内径側端部を
切断面4としたが、少なくとも一方の端部を切断面4と
した場合においても比較的精度の高い歯3を形成するこ
とができる。
〔効果〕
以上のようにこの考案は、環状板の片面側に歯を突設さ
せたので、金属板のプレス成形によってパルスリングを
簡単に形成することができ、旋削によって形成したパル
スリングに比較してコストが安く軽量である。
また、歯の両側部を環状板に連続させ、その歯の外径側
端部と内径側端部の少なくとも一方を切断面としたの
で、コーナ部にシャープなエッジを有する精度の高い歯
をプレス成形することができ、反応電圧の高い感度の良
好なパルスリングを得ることができる。
さらに、歯の高さを環状板の厚みより大きくし、その歯
の端部に切断面を形成したことによって、歯の背面側に
形成された窪みの端部が歯の突設面において開口するた
め、実車運転時に窪みに泥水が付着したとしても、その
泥水は端部の開口から自然に排出されて溜ることがな
く、防錆に効果を挙げることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係るパルスリングの一実施例を示す
一部分の斜視図、第2図は第1図の背面側からの斜視
図、第3図乃至第5図は同上の使用状態を示す断面図、
第6図は従来のパルスリングの使用状態を示す断面図で
ある。 1……環状板、3……歯、4……切断面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋼板から成る環状板の片面側にプレス加工
    によって環状板の周方向に等間隔に並ぶ歯を、各歯の両
    側部が環状板と連続する状態で突設し、その歯の外径側
    端部と内径側端部の少なくとも一方を環状板から切り離
    された切断面とし、かつ歯の高さを環状板の厚みより大
    きくした回転検出用のアキシャル形パルスリング。
JP1987012984U 1987-01-31 1987-01-31 回転数検出用のアキシヤル形パルスリング Expired - Lifetime JPH079100Y2 (ja)

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