JPH0790821A - 自発光式道路鋲 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐久性、耐水性に優れた自発光式道路鋲を提
供する。 【構成】 鋲本体１の下部に地中に埋設する箱状収容部
２を設ける。収容部２内に光源ブロック３を収容する。
光源ブロック３は、複数個の発光ダイオード３１を配列
し、その基部、配線部を樹脂成型体３３内に埋設一体化
して形成する。光ファイバケーブル４をその一端を発光
ダイオード３１に、他端を鋲本体１の発光窓１１にそれ
ぞれ臨ませて設ける。外部電源により光源ブロック３に
電力供給し、発光ダイオード３１の光を光ファイバケー
ブル４を介して鋲本体１の発光窓１１に導く。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は道路の車線分離帯、交差
点中央等種々の場所に設置される自発光式道路鋲に関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の自発光式道路鋲として、
例えば実開平４−１３４５２３号公報に記載される如
く、上部に太陽電池を有する鋲本体の下部に蓄電池を収
容した地中埋設用の脚部が設けられ、鋲本体の側面内側
に、ケースに収納した発光ダイオードが設けられ、鋲本
体内にシリコン樹脂が充填されてケースが封止され、防
水処理が施されたものが知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の自発光式道路鋲は、地上に突出した鋲本体に発光
ダイオードが設けられているために、鋲本体が車両によ
り踏まれると、車両の荷重による鋲本体及びその内部の
充填樹脂の変形等により発光ダイオードに応力がかか
り、発光ダイオードの破壊、配線部の断線等が生じて故
障しやすい問題点がある。又、鋲本体内に、ケースに収
納した発光ダイオードを設けると共に防水処理のために
樹脂を充填することから、鋲本体の地上突出高さが高く
なり、二輪車が鋲本体上に乗り上げた場合に二輪車が転
倒する危険性がある。

【０００４】本発明はかかる従来の問題点を解消した自
発光式道路鋲を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は発光ダイオードを鋲本体下部の地中に埋設
される収容部に収容し、発光ダイオードからの光を光フ
ァイバケーブルを利用して鋲本体側面に導くようにした
ものである。すなわち、本発明自発光式道路鋲は、鋲本
体の下部に地中に埋設される箱状収容部が設けられ、収
容部内に外部電源と接続可能な光源ブロックが収容さ
れ、光源ブロックは複数個の発光ダイオードが配列され
ると共にその基部、配線部が樹脂成型体内に埋設一体化
されてなり、多数本の光ファイバを束ねて形成した光フ
ァイバケーブルが、その一端を光源ブロックの発光ダイ
オードに、他端を鋲本体側面の発光窓にそれぞれ臨ませ
て設けられたものである。

【０００６】

【作用】外部電源から電力供給された光源ブロックの発
光ダイオードの光が光ファイバケーブルにより導かれ、
鋲本体側面から発光される。鋲本体が車両に踏まれても
車両荷重が直接発光ダイオードにかからない。

【０００７】

【実施例】以下、図面を参照しながら本発明について説
明する。図面において、１は鋲本体、２は箱状収容部で
あって、それぞれ金属等から作製されている。鋲本体１
は図１の如く箱状収容部２の上部開口部の蓋をなすよう
に収容部２と接合され、収容部２が地中に埋設されて鋲
本体１が地上に突出して設置されるようになされてい
る。

【０００８】鋲本体１は偏平状の円形、方形等適宜形状
となされ、その側面に外部に開口する発光窓１１が設け
られている。発光窓１１には後述の光ファイバケーブル
４の端部が臨むようになされており、この発光窓１１は
単に外部に開口されているだけでもよいが、上記ケーブ
ル４の端部を保護するために適宜透明板が設けられた
り、防水処理が施されていると耐久性や防水性の面で好
ましい。

【０００９】収容部２は円筒状、角筒状等適宜形状の箱
状となされ、内部に光源ブロック３が収容され、底部に
光源ブロック３に電力を供給する外部電源（図示せず）
の電源入力線口２１が設けられている。

【００１０】上記光源ブロック３は、図１、図２の如
く、複数個の発光ダイオード３１が上向き直立状にして
基板上に縦横に配列され、箱形状の発光ダイオードホル
ダ３２内に保持され、ホルダ３２内に合成樹脂が充填さ
れている。ホルダ３２内に充填した樹脂成型体３３内に
発光ダイオード３１の基部、配線部が埋設され、耐水性
が付与されている。なお、発光ダイオード３１の配線部
は上記基板が配線基板となされていてもよいし、基板と
は別途に配線されていてもよい。

【００１１】光ファイバケーブル４は、その一端を光源
ブロック３の発光ダイオード３１に、他端を鋲本体１の
発光窓１１にそれぞれ臨ませて設けられ、発光ダイオー
ド３１の光を発光窓１１に導くものである。上記光ファ
イバケーブル４の一端は、例えば図１の如く、光源ブロ
ック３の上部に設けたガイドケース５の発光ダイオード
３１に対応するガイド孔５１に挿入されることにより、
発光ダイオード３１に臨むようになされている。

【００１２】又、光ファイバケーブル４は、多数本の光
ファイバを束ねて形成した柔軟性を有するものであっ
て、例えば直径０．７５ｍｍの小径の光ファイバを４８
本束ねて形成した直径約６ｍｍ程度のものが好適に使用
される。なお、光ファイバケーブル４の両端部には光フ
ァイバを束ねる集束部が設けられている。

【００１３】しかして、本発明自発光式道路鋲は、商用
電源又は太陽電池等の外部電源に接続されたケーブルが
電源入力線口２１に挿入されて光源ブロック３と接続さ
れ、外部電源からの電力供給によって発光ダイオード３
１が発光するようになされている。又、この発光制御は
外部電源側において制御されるものである。さらに、本
発明自発光式道路鋲は使用形態によっては複数個のもの
が外部電源と接続されてもよい。

【００１４】

【発明の効果】以上詳述した如く、本発明自発光式道路
鋲は、鋲本体下部の地中に埋設される箱状収容部内に、
発光ダイオードを有する光源ブロックが収容されている
ので、鋲本体が車両に踏まれても、従来の如く発光ダイ
オードに直接車両荷重による応力がかからず、発光ダイ
オードの破損や配線の断線等を防止できる。

【００１５】又、光源ブロックが複数個の発光ダイオー
ドが配列されると共にその基部、配線部が樹脂成型体内
に埋設一体化されているので、発光ダイオードの経年劣
化がほとんどなく耐久性がよいと共に、耐水性に優れ、
浸水等に対して故障しがたい。しかも、発光ダイオード
の光が光ファイバケーブルを介して鋲本体に導かれてい
るので、光ファイバケーブルの高耐湿性、高耐水性によ
って上記と同様に浸水等による故障率を抑えることがで
きると共に、光ファイバケーブルに経年劣化がほとんど
なく耐久性がよい。

【００１６】さらに、鋲本体には側面の発光窓に光ファ
イバケーブルの端部が臨むようになされているだけであ
るので、従来に比べ鋲本体の地上突出高さを低くするこ
とができ、二輪車が鋲本体上に乗り上げても二輪車が転
倒する危険性がない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明自発光式道路鋲の一実施例を示す縦断面
図である。

【図２】本発明における光源ブロックとガイドケースの
例を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 鋲本体 １１ 発光窓 ２ 収容部 ３ 光源ブロック ３１ 発光ダイオード ３３ 樹脂成型体 ４ 光ファイバケーブル ５ ガイドケース

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 鋲本体の下部に地中に埋設される箱状収
   容部が設けられ、収容部内に外部電源と接続可能な光源
   ブロックが収容され、光源ブロックは複数個の発光ダイ
   オードが配列されると共にその基部、配線部が樹脂成型
   体内に埋設一体化されてなり、多数本の光ファイバを束
   ねて形成した光ファイバケーブルが、その一端を光源ブ
   ロックの発光ダイオードに、他端を鋲本体側面の発光窓
   にそれぞれ臨ませて設けられた自発光式道路鋲。