JPH0790679A - 樹脂製品の部分めっき方法 - Google Patents

樹脂製品の部分めっき方法

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Publication number
JPH0790679A
JPH0790679A JP23183593A JP23183593A JPH0790679A JP H0790679 A JPH0790679 A JP H0790679A JP 23183593 A JP23183593 A JP 23183593A JP 23183593 A JP23183593 A JP 23183593A JP H0790679 A JPH0790679 A JP H0790679A
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JP
Japan
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plating
electroless plating
layer
electroplating
resin product
Prior art date
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Pending
Application number
JP23183593A
Other languages
English (en)
Inventor
Nariyuki Takahashi
成幸 高橋
Yasuhiko Ogisu
康彦 荻巣
Mamoru Kato
守 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
Priority to JP23183593A priority Critical patent/JPH0790679A/ja
Publication of JPH0790679A publication Critical patent/JPH0790679A/ja
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  • Chemically Coating (AREA)
  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)
  • Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】突起の形成により意匠性が損なわれることな
く、しかも、容易にかつ確実にめっきを必要とする部分
にのみめっき層を形成することを可能とする。 【構成】副仕切り板6の段差部10に断面略V字状の条
溝11が環状に形成されたグリル本体2を得、無電解め
っきを施す。底部11aにはめっき溶液が到達せず、底
部11aを除くすべての部分に無電解めっき層15が形
成される。次に、グリル本体2を電気めっき溶液に複数
回浸漬するとともに、段差部10において条溝11の内
周側の無電解めっき層15に対し、針状電極17の先端
部を当接させ電流を流す。めっきを必要としない部分に
形成された無電解めっき層15は溶解され、めっきを必
要とする部分においては、無電解めっき層15の表面に
電気めっき層16が形成される。針状電極17を用いる
ことにより意匠面に突起を形成する必要がなく、島状に
部分めっきを確実に施すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂製の基材の表面の
うち、めっきを必要とする部分にのみめっき層が形成さ
れた樹脂製品の部分めっき方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の技術として、例えば本件
出願人による特願平5−83603号において提案され
たものがある。この技術では、図18に示すように、先
ず金型成形により、段差部51に条溝52が環状に形成
されたグリル本体53を成形し、そのグリル本体53に
無電解めっきを施す。このとき、条溝52の底部52a
においては、隙間間隔が狭いため、めっきが施されず、
これらを除く全部分には無電解めっき層54が形成され
る。次に、無電解めっき層54が形成されたグリル本体
53を電気めっきに供する。すると、めっきを必要とし
ない部分に形成された無電解めっき層54は、電気めっ
き液によって溶解される。また、めっきを必要とする部
分においては、通電により、無電解めっき層54の表面
に電気めっき層55が形成される。このように無電解め
っき層54及び電気めっき層55よりなるめっき層56
の形成された部分を、電鋳マスク57により被覆して、
露出部分に向けて塗装を施し、塗膜層58を形成する。
【0003】従って、塗膜層58を形成するに際して
は、プライマー層を介することなく、直接グリル本体5
3上に直接塗膜層58が形成される。その結果、全面め
っきを施した上に部分的に塗膜層を形成する場合に比べ
て、グリル本体53上に塗膜層58を強固に接合させて
耐久性能を向上させることができる。また、外観品質の
向上並びに製造に際しての工数及びコストの低減を図る
ことが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記技術に
おいては、電気めっき工程において、めっきを必要とす
る部分が電気的に導通されることによりにより無電解め
っき層54の表面に電気めっき層55が形成される。こ
のため、上記従来技術では、予めグリル本体53に電気
接触用の突起(図示せず)が非意匠面側に形成され、該
突起が電極クリップ等にて挟持されることにより、電気
的導通が行われていた。
【0005】しかしながら、上記従来技術では、前記突
起を形成する必要があるため、製品によっては意匠性が
損なわれてしまうおそれがあった。すなわちめっきの必
要な部分が全て意匠面側にあるような、いわゆる島状め
っきを施すような場合には、意匠面側に突起を設ける必
要があった。また、製品構成の都合上、突起を形成する
のが困難な場合があった。
【0006】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、樹脂基材の表面のう
ち、めっきを必要とする部分にのみめっき層が形成され
てなる樹脂製品の部分めっき方法において、突起の形成
により意匠性が損なわれることなく、しかも、容易に、
かつ、確実にめっきを必要とする部分にのみめっき層を
形成することのできる樹脂製品の部分めっき方法を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明においては、樹脂製の基材の表面のう
ち、めっきを必要とする部分とめっきを必要としない部
分との境界線部分に、断面略V字状の条溝を環状をなす
ように形成する条溝形成工程と、前記基材表面の前記条
溝の底部以外の部分に無電解めっき層を形成する無電解
めっき工程と、前記無電解めっき工程を経た前記基材に
形成された前記無電解めっき層のうち、めっきの必要な
部分に直接電極を接触させることにより、該部分を電気
的に導通させて、前記無電解めっき層上のめっきの必要
な部分に電気めっき層を形成する電気めっき工程とを備
えたことを特徴とする樹脂製品の部分めっき方法をその
要旨としている。
【0008】また、第2の発明においては、第1の発明
の樹脂製品の部分めっき方法であって、前記電極の接触
される位置は、前記樹脂製品の使用時における視界から
外れた箇所であることをその要旨としている。
【0009】さらに、第3の発明においては、第1の発
明の樹脂製品の部分めっき方法であって、前記電極は、
針状を成していることをその要旨としている。併せて、
第4の発明においては、第1の発明の樹脂製品の部分め
っき方法であって、前記電極は、ローラであって、電気
めっき工程の最中には該ローラを回転させることをその
要旨としている。
【0010】加えて、第5の発明においては、樹脂製の
基材の表面のうち、めっきを必要とする部分とめっきを
必要としない部分との境界線部分に、断面略V字状の条
溝を環状をなすように形成する条溝形成工程と、めっき
を必要とする部分の前記基材の意匠面側と、非意匠面側
とを連通する部分に導電性部材を配設する導電性部材配
設工程と、前記基材表面の前記条溝の底部以外の部分に
無電解めっき層を形成する無電解めっき工程と、前記無
電解めっき工程を経た前記基材に形成された前記無電解
めっき層のうち、前記基材の非意匠面側の導電性部材を
電気的に導通させて、前記無電解めっき層上のめっきの
必要な部分に電気めっき層を形成する電気めっき工程と
を備えたことをその要旨としている。
【0011】さらにまた、第6の発明においては、第5
の発明に記載の樹脂製品の部分めっき方法であって、前
記導電性部材は、前記無電解めっき層の意匠面側と非意
匠面側との間が抵抗値「5Ω」未満となる高分子材料で
あることをその要旨としている。ここで、前記抵抗値が
「5Ω」以上の場合には、電気的導通が確実に行われな
いおそれがあり、電気めっき層が形成されない場合があ
る。
【0012】
【作用】上記の第1の発明の構成によれば、条溝形成工
程において、樹脂製の基材の表面のうち、めっきを必要
とする部分とめっきを必要としない部分との境界線部分
に、断面略V字状の条溝が環状をなすように形成され
る。また、無電解めっき工程では、基材表面の前記条溝
の底部以外の部分に無電解めっき層が形成される。そし
て、電気めっき工程では、前記無電解めっき工程を経た
基材に形成された無電解めっき層のうち、めっきの必要
な部分に直接電極が接触されることにより、該部分が電
気的に導通されて、前記無電解めっき層上のめっきの必
要な部分に電気めっき層が形成される。
【0013】ここで、上記の無電解めっき工程におい
て、条溝の底部には、無電解めっき層が形成されない。
このため、電気めっき工程において、めっきの必要な部
分が電気的に導通されて、無電解めっき層上のめっきの
必要な部分に電気めっき層が形成される。また、めっき
の不要な部分の無電解めっき層は除去される。さらに、
めっきの必要な部分に直接電極が接触されるので、基材
の意匠面に電気的導通のための突起等を形成する必要が
ない。そのため、突起等の形成による外観品質の低下が
抑制される。
【0014】また、第2の発明によれば、第1の発明に
おける樹脂製品の部分めっき方法であって、視界から外
れた箇所に電極が接触される。このため、電極の接触さ
れた部分には電気めっき層が形成されないおそれがある
場合でも、この部分は前記樹脂製品の使用時において視
界から外れることとなる。従って、第1の発明の作用に
加えて、さらに外観品質の低下が抑制される。
【0015】さらに、第3の発明によれば、第1の発明
における樹脂製品の部分めっき方法であって、前記電極
は、針状を成している。このため、電極の先端部分の面
積は極めて小さくて済む。従って、電極の接触された部
分には電気めっき層が形成されないおそれがある場合で
も、この部分の面積を最小限にとどめることが可能とな
る。そのため、第1の発明の作用に加えて、さらに外観
品質の低下が抑制される。
【0016】併せて、第4の発明においては、第1の発
明における樹脂製品の部分めっき方法であって、前記電
極がローラであって、電気めっき工程の最中には該ロー
ラが回転される。このため、電気めっき層が形成されて
いる最中における電極の接触部位が常に移動することと
なる。従って、それまで電極が接触していた部位が、次
の瞬間には接触していないこととなり、めっきを必要と
する部分には、全て必ず電気めっき層が形成される。そ
のため、第1の発明の作用に加えて、さらに外観品質の
低下が抑制される。
【0017】加えて、第5の発明においては、条溝形成
工程では、樹脂製の基材の表面のうち、めっきを必要と
する部分とめっきを必要としない部分との境界線部分
に、断面略V字状の条溝が環状をなすように形成され
る。また、導電性部材配設工程においては、めっきを必
要とする部分の基材の意匠面側と、非意匠面側とを連通
する部分に導電性部材が配設される。さらに、無電解め
っき工程においては、基材表面の条溝の底部以外の部分
に無電解めっき層が形成される。そして、電気めっき工
程においては、無電解めっき工程を経た基材に形成され
た無電解めっき層のうち、基材の非意匠面側の導電性部
材表面に形成された無電解めっき層が直接電気的に導通
されて、無電解めっき層上のめっきの必要な部分に電気
めっき層が形成される。
【0018】ここで、上記の無電解めっき工程におい
て、条溝の底部には、無電解めっき層が形成されない。
このため、電気めっき工程において、めっきの必要な部
分が電気的に導通されて、無電解めっき層上のめっきの
必要な部分に電気めっき層が形成される。また、めっき
の不要な部分の無電解めっき層は除去される。さらに、
電気めっき工程に際しては、基材の非意匠面側の導電性
部材が電気的に導通される。従って、基材に突起が形成
されなくとも、非意匠面側の導電性部材を介して電気的
導通が行われ、無電解めっき層上のめっきの必要な部分
に電気めっき層が形成される。そのため、突起の形成に
よる外観品質の低下が抑制される。
【0019】さらにまた、第6の発明においては、第5
の発明における樹脂製品の部分めっき方法であって、前
記導電性部材は、前記無電解めっき層の意匠面側と非意
匠面側との間が抵抗値「5Ω」未満となる高分子材料で
ある。このため、第5の発明に加えて、導電性部材は、
樹脂製の基材と馴染みやすく、かつ、2色成形法等の型
成形により、導電性部材を容易に配設することが可能と
なる。また、導電性部材が金属の場合に比べて、得られ
る樹脂製品は軽量なものとなる。
【0020】
【実施例】
(第1実施例)以下、本発明を樹脂製品としての車両用
のフロントグリル1に具体化した第1実施例を図1〜図
11に基づいて説明する。
【0021】車両の前面には、図2に示すようなフロン
トグリル1が装着されるようになっている。図2,3,
6に示すように、このフロントグリル1は、ABS樹脂
製の基材としてのフロントグリル本体(以下、グリル本
体という)2を備えているとともに、その意匠面の一
部、すなわち前面の一部に形成されためっき層3(図3
では網目状に示した部分)と、同めっき層3以外(裏側
の一部を除く)の箇所に塗布形成された塗膜層4とを有
している。より詳細に説明すると、フロントグリル1
は、正面略矩形状の枠5、該枠5内において横方向に延
びる複数の副仕切り板6、枠5内において縦方向に延び
る複数の連結板7、中央部においてマークプレート(図
示せず)を取付けるための取付プレート8及び前記枠5
から取付プレート8に向かって延びる主仕切り板9等を
有している。そして、前記枠5の主として正面側部分、
主仕切り板9及び副仕切り板6の正面側部分には、前記
めっき層3が形成されている。また、取付プレート8及
び連結板7の主として正面側部分等には、前記塗膜層4
が形成されている。
【0022】ここで、前記枠5の主として正面側部分及
び主仕切り板9の正面側部分のめっき層3の形成方法に
ついては、本件出願人による特願平5−83603号に
おいて詳細に説明されている。このため、ここでの説明
は省略する。本実施例においては、島状に部分めっきの
施された部分、すなわち、副仕切り板6の部分めっき方
法について以下に詳細に説明する。
【0023】図4は副仕切り板6の一部(図3のα部
分)を拡大して示す正面図であり、図5は図4のA−A
線断面図である。これらの図及び図6に示すように、グ
リル本体2の正面側部分において、前記めっき層3と塗
膜層4との境界部分には、副仕切り板6から上下方向に
突出する段差部10が環状に形成されている。そして、
この段差部10には、断面略V字状の条溝11が環状
(閉曲線状)に形成されている。
【0024】図6に示すように、前記めっき層3は無電
解めっき層15と、電気めっき層16とからなってい
る。本実施例において、無電解めっき層15はニッケル
により、厚さ「0.3〜0.4μm」程度に形成されて
いる。また、電気めっき層16は、銅、ニッケル及びク
ロムの3種類の金属により厚さ「20〜50μm」程度
に形成され、多層構造をなしている。
【0025】また、前記条溝11は、それぞれ幅Wが
「0.5mm」、深さDが「0.5mm」に形成されて
いる。但し、幅Wは、特に限定されるものではないが、
加工上の制限から「0.2mm」以上が好ましく、意匠
性の向上を図る意味で「1.0mm」以下が好ましい。
また、深さDについても、特に限定されるものではない
が、同じく加工上の制限から「0.2mm」以上が好ま
しく、グリル本体2の強度上の制約から「0.6mm」
以下が好ましい。また、幅Wに対する深さDの比(D/
W)は「1.0」以上が好ましい。
【0026】次に、上記のグリル本体2を成形するため
の金型21について説明する。図7に示すように、金型
21は、固定型22及び可動型23を備えている。そし
て、これら両型22,23によってグリル本体2を成形
するためのキャビティ24が形成されている。但し、可
動型23(又は固定型22)には、前記条溝11を形成
するための突起26等が一体的に形成されている。
【0027】次に、上記のフロントグリル1を製造する
に際しての作用及びその効果について説明する。但し、
ここでは、前述したように、副仕切り板6における部分
めっき方法を中心に説明する。
【0028】まず、公知の金型成形法により、前記キャ
ビティ24内に溶融されたABS樹脂を射出し、充填す
る(図7参照)。樹脂が冷却され、固化されたならば、
両型22,23を開き、グリル本体2を取り出す。この
とき、両型22,23は、型開き方向と平行に、すなわ
ち突起26等が抜ける方向に開かれる。このため、突起
26等によって型開きが阻害されることはなく、グリル
本体2を容易に取り出すことができる。このようにし
て、所定の箇所に条溝11が環状に形成されたグリル本
体2が得られる。
【0029】続いて、グリル本体2を無電解めっき溶液
中に浸漬し、無電解めっきを施す。このとき、図8に示
すように、条溝11の底部11aにおいては、隙間の間
隔が狭いため、めっき溶液が到達しない。従って、この
底部11aには、めっきが施されない。換言すれば、グ
リル本体2表面の底部11aを除くすべての部分には、
無電解めっき層15が形成される。
【0030】次に、図1に示すように、無電解めっき層
15の形成されたグリル本体2を電気めっきに供する。
すなわち、同本体2を、所定の電気めっき溶液に複数回
浸漬するとともに、めっきを必要とする部分(副仕切り
板6の正面側部分)を電気的に導通させる。つまり、同
図に示すように、前記グリル本体2の下側に突出する段
差部10において、前記条溝11の内周側(図の上側)
の無電解めっき層15に対し、針状電極17の先端部を
当接させる。そして、該針状電極17に電流が流され
る。すると、めっきを必要としない部分に形成された無
電解めっき層15[条溝11の外周側(図の下側)]
は、電気めっき液によって溶解される。また、めっきを
必要とする部分においては、無電解めっき層15の表面
に、前述した多層構造をなす電気めっき層16が形成さ
れる。このようにして、図9に示すように、めっきを必
要とする部分においてのみ無電解めっき層15及び電気
めっき層16(めっき層3)の形成されたグリル本体2
が形成される。
【0031】その後、図10に示すように、めっき層3
の形成された部分を、電鋳マスク27により被覆する。
すなわち、この電鋳マスク27は、厚さ「数mm」の金
属製の板であって、フロントグリル1の形状に則した形
状をなしている。また、電鋳マスク27には塗膜層4を
形成するのに必要な部分だけが開口している。この電鋳
マスク27の被覆により、塗膜層4を形成するのに必要
な部分が露出する。そして、露出部分に向けて、スプレ
ー塗装を施す。図11に示すように、この塗装により、
塗膜の必要な箇所には塗膜層4が形成される。一方、電
鋳マスク27により覆われた箇所には、塗膜層4が形成
されることはない。
【0032】そして、塗膜層4が形成された後、電鋳マ
スク27の被覆を解除することにより、上記のフロント
グリル1が得られる。つまり、前記副仕切り板6のほぼ
正面側部分にめっき層3を有し、その外周部分に塗膜層
4を有するフロントグリル1が得られるのである。ま
た、前述したように、既に出願された特願平5−836
03号において説明されている手法(同様に条溝を形成
し、裏面側に形成された突起を電極として電気めっきを
施す)に従って、枠5の主として正面側部分及び主仕切
り板9の正面側部分には、めっき層3が形成され、取付
プレート8及び連結板7の主として正面側部分等のその
外の部分には、塗膜層4が形成される。
【0033】以上説明したように、本実施例によれば、
上記の無電解めっき層15を形成するに際し、条溝11
の底部11aには、無電解めっき層15が形成されな
い。このため、電気めっき層16を形成するに際して
は、めっきの必要な部分のみが電気的に導通されること
となる。すなわち、めっきを必要としない部分に形成さ
れた無電解めっき層15は、電気めっき液によって溶解
される。また、めっきを必要とする部分においては、無
電解めっき層15の表面に、前述した多層構造をなす電
気めっき層16が形成される。そのため、この段階で、
必要な部分にのみ確実にめっき層3の形成されたグリル
本体2が得られる。従って、塗膜層4を形成するに際
し、プライマー層を介することなく、直接グリル本体2
上に塗膜層4を形成することが可能となる。
【0034】その結果、プライマー層を形成する工程が
不要となるため、作業工数の低減及びコストの低減を図
ることができる。また、グリル本体2全面に電気めっき
層16を形成する必要がないので、その分のコストの低
減をも図ることができる。
【0035】また、フロントグリル1においては、その
塗膜層4がグリル本体2上に直接形成されている。その
ため、該部分にはめっき層3及びプライマー層が介在さ
れていない分だけ、その膜厚が薄く形成される。その結
果、塗膜層4部分の膜厚の薄肉化を図ることができ、ひ
いては外観品質を向上させることができる。さらに、塗
膜層4及びグリル本体2は共に樹脂材料よりなるので、
塗膜層4をグリル本体2に対して強固に接合させること
ができる。従って、フロントグリル1の塗膜層4部分に
おける耐久性能の向上を図ることができる。
【0036】併せて、本実施例では、前記正面側の条溝
11が、塗膜層4とめっき層3との境界部となる。この
ため、境界部の見切り部分が、ジグザグ状ではなく鮮明
に形成される。その結果、見切り線をくっきりと明瞭な
ものとすることができ、ひいては外観品質のさらなる向
上を図ることができる。
【0037】加えて、本発明の特徴部分たる電気めっき
工程において、本実施例では、めっきの必要な部分に直
接、針状電極17が接触されるので、グリル本体2の意
匠面に電気的導通のための突起等を形成する必要がな
い。そのため、めっきの必要な部分が全て意匠面である
本実施例のような場合でも、島状に部分めっきを確実に
施すことができ、突起の形成による外観品質の低下を抑
制することができる。また、針状電極17を用いたこと
から、該電極17の先端部分の面積は極めて小さくて済
む。従って、本実施例では、該電極17の接触された部
分には電気めっき層16が形成されないものの、この部
分の面積を最小限に止めることができる。その結果、上
記効果に加えて、さらに意匠性の低下を抑制することが
できる。併せて、針状電極17は、下側に突出する段差
部10に接触される。この部分は、通常のフロントグリ
ル1の使用時において、人間の視界からは外れている。
従って、この実施例のフロントグリル1が使用された場
合であっても、針状電極17の接触部分(電気めっき層
16が形成されない部分)が認識されることはまずな
い。その結果、前述した効果に加えて、さらに意匠性の
低下を抑制することができる。
【0038】(第2実施例)次に、本発明を同じく樹脂
製品としての車両用のフロントグリル1に具体化した第
2実施例を図12,13に基づいて説明する。但し、本
実施例においては、構成上の主要部分は前述した第1実
施例とほぼ同様であるため、相違点を中心に説明する。
【0039】本第2実施例においては、電気めっき工程
における電気的導通の手法という点で、前記第1実施例
とは大きく異なっている。すなわち、図12に示すよう
に、無電解めっき層15の形成されたグリル本体2を電
気めっきに供する際には、ローラ29が電極として用い
られる。より詳しく説明するならば、グリル本体2を、
所定の電気めっき溶液に複数回浸漬するとともに、めっ
きを必要とする部分(副仕切り板6の正面側部分)にロ
ーラ29を当接させるとともに、電気めっき工程中にお
いては、該ローラ29を図の上下方向へ繰り返し回転さ
せ続ける。すると、図13に示すように、めっきを必要
としない部分に形成された無電解めっき層15(条溝1
1の外周側)は、電気めっき液によって溶解される。ま
た、めっきを必要とする部分においては、無電解めっき
層15の表面に、前述した多層構造をなす電気めっき層
16が形成される。但し、このとき、ローラ29は常に
回転され続けているので、前記第1実施例とは異なり、
それまでローラ29が接触していた部位が、次の瞬間に
は接触していないこととなる。従って、めっきの必要な
部分に電気めっき層16が形成されない箇所は存在しな
い。換言すれば、めっきを必要とする部分には、全て確
実に電気めっき層16が均等に形成されるのである。
【0040】このようにして、めっきを必要とする部分
においてのみ無電解めっき層15及び電気めっき層16
(めっき層3)の形成されたグリル本体2が形成され
る。以上説明したように、本第2実施例においては、前
記第1実施例とほぼ同等の作用効果を奏する。また、そ
の外に、ローラ29により電極が構成されている。この
ため、電気めっき工程の最中には該ローラ29が回転さ
れることとなり、電気めっき層16が形成されている最
中におけるローラ29との接触部分が常に移動すること
となる。従って、めっきを必要とする部分には、全て必
ず電気めっき層16が均等に形成される。そのため、第
1実施例の作用効果に加えて、さらに外観品質の低下が
抑制され、結果的に意匠性のさらなる向上を図ることが
できる。
【0041】(第3実施例)次に、本発明を同じく樹脂
製品としての車両用のフロントグリル31に具体化した
第3実施例を図14〜17に基づいて説明する。但し、
本実施例においては、構成上の主要部分は前述した第1
実施例とほぼ同様であるため、相違点を中心に説明す
る。
【0042】図14に示すように、本第3実施例のフロ
ントグリル31においては、第1実施例で説明した副仕
切り部6の代わりに、裏面側(非意匠面側)が開口する
よう内部の空洞化した副仕切り板32が採用されてい
る。そして、副仕切り板32には、上下方向に段差部3
3が突出形成されているとともに、該段差部33には、
断面略V字状の条溝34が環状(閉曲線状)に形成され
ている。そして、この条溝34を境としてグリル本体3
5の正面側(図の左側)部分には、無電解めっき層36
及び電気めっき層37よりなるめっき層38が形成され
ている。また、その外周部分には、塗膜層39が形成さ
れている。
【0043】さらに、本実施例において、副仕切り板3
2のグリル本体35部分の中央部には透孔40が形成さ
れ、該透孔40には導電性部材としての銅ピン41が嵌
め込まれている。この銅ピン41は、正面側において
は、グリル本体35に対し面一となっているとともに、
裏面側においては、幾分突出した状態となっている。
【0044】併せて、本実施例において、副仕切り板3
2の非意匠面側には、前記銅ピン41を囲むようにして
条溝50が環状に形成されている。次に、上記のグリル
本体35を成形するための金型42について説明する。
図15に示すように、金型42は、固定型43及び可動
型44を備えている。そして、これら両型43,44に
よってグリル本体35を成形するためのキャビティ45
が形成されている。但し、可動型44には、前記条溝3
4を形成するための突起46及び前記透孔40を形成す
るための突起47等が一体的に形成されている。また、
固定型43には、前記条溝50を形成するための環状の
突起48が一体的に形成されている。
【0045】次に、上記のフロントグリル31を製造す
るに際しての作用及びその効果について説明する。但
し、ここでも、副仕切り板32における部分めっき方法
を中心に説明する。
【0046】まず、公知の金型成形法により、前記キャ
ビティ45内に溶融されたABS樹脂を射出し、充填す
る(図15参照)。樹脂が冷却され、固化されたなら
ば、両型43,44を開き、グリル本体35を取り出
す。このとき、両型43,44は、型開き方向と平行
に、すなわち突起46,47,48等が抜ける方向に開
かれる。このため、突起46,47,48等によって型
開きが阻害されることはなく、グリル本体35を容易に
取り出すことができる。このようにして、所定の箇所に
条溝34,50及び透孔40の形成されたグリル本体3
5が得られる。
【0047】続いて、前記透孔40に対し、銅ピン41
を嵌め込む。このとき、正面側においては、銅ピン41
は、グリル本体35に対し面一となり、かつ、裏面側に
おいては、幾分突出した状態となるよう嵌め込まれる。
なお、この状態を確保するために、銅ピン41を接着材
等で固定するようにしてもよい。
【0048】続いて、銅ピン41の嵌め込まれたグリル
本体35を無電解めっき溶液中に浸漬し、無電解めっき
を施す。このとき、図16に示すように、条溝34,5
0の底部34a,50aにおいては、隙間の間隔が狭い
ため、めっき溶液が到達しない。従って、これらの底部
34a,50aには、めっきが施されない。換言すれ
ば、グリル本体35表面の底部34a,50aを除くす
べての部分には、無電解めっき層36が形成される。
【0049】次に、無電解めっき層36の形成されたグ
リル本体35を電気めっきに供する。すなわち、同グリ
ル本体35を、所定の電気めっき溶液に複数回浸漬する
とともに、めっきを必要とする部分を電気的に導通させ
る。このとき、図17に示すように、裏面側に突出した
状態となっている銅ピン41が電極とされる。すなわ
ち、裏面側に突出した銅ピン41がクリップ48等で接
触された状態で電流が流される。すると、めっきを必要
としない部分に形成された無電解めっき層36(条溝3
4の外周側)は、電気めっき液によって溶解される。ま
た、めっきを必要とする部分においては、無電解めっき
層36の表面に、前述した多層構造をなす電気めっき層
37が形成される。このようにして、めっきを必要とす
る部分においてのみ無電解めっき層36及び電気めっき
層37(めっき層38)が形成される。
【0050】その後は、前記第1実施例で説明した方法
と同様の方法にて、塗膜層39が形成される。以上説明
したように、本第3実施例においても、前記第1実施例
とほぼ同等の作用効果を奏する。また、その外に、電気
めっき工程に際しては、裏面側に突出した状態となって
いる銅ピン41が電極とされる。このため、裏面側(非
意匠面側)の銅ピン41を介して電気的導通が行われる
一方で、正面側(意匠面側)には電気めっき層37が形
成されてゆく。このとき、正面側においては、グリル本
体35と銅ピン41とが面一となっているので、形成さ
れる電気めっき層37に凹凸が生じることはなく、しか
も上記電気めっき層37の形成が何ら阻害されることも
ない。従って、めっきを必要とする部分には、全て必ず
滑らかな電気めっき層37が形成される。そのため、第
1実施例の作用効果に加えて、さらに外観品質の低下が
抑制され、結果的に意匠性のさらなる向上を図ることが
できる。
【0051】なお、本発明は前記各実施例に限定される
ものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成の一
部を適宜に変更して次のように実施することもできる。 (1)前記第1実施例では、1つの副仕切り板6に対し
て1本の針状電極17を用いる構成としたが、複数の針
状電極を用いてもよい。また、かかる場合に、針状電極
の基端部をコイルスプリング等で支持せしめ、複数の針
状電極の接触圧力を調節するようにしてもよい。
【0052】(2)前記第3実施例では、導電性部材と
して銅ピン41に具体化したが、その他の導電性部材を
用いてもよい。例えば、無電解めっき層36の意匠面側
と非意匠面側との間が抵抗値「5Ω」未満となる導電性
高分子材料を用いてもよい。かかる場合には、樹脂製の
基材と馴染みやすく、かつ、2色成形法等の型成形によ
り、嵌め込み工程を省略することができ、導電性部材を
容易に配設することが可能となる。また、導電性部材が
金属の場合に比べて、得られる樹脂製品を軽量なものと
することができる。
【0053】(3)前記第3実施例では、非意匠面側に
も条溝50を形成する場合に具体化したが、この条溝5
0を省略してもよい。 (4)前記各実施例では本発明を車両用のフロントグリ
ル1,31に具体化したが、その外にも、車両用のドア
ミラーブラケット用アウタカバー、バックパネル、ルー
バ、ピラーガーニッシュ、クォータベント、マークプレ
ート等のいかなる樹脂製品に具体化してもよい。また、
上記の樹脂製品に限定されず、部分的なめっき層を有す
るその他の樹脂製品に本発明を具体化してもよい。
【0054】(5)前記各実施例では、グリル本体2,
35を構成する樹脂素材をいずれもABS樹脂により構
成するようにしたが、その外にも例えばポリプロピレ
ン、ポリフェニレンオキサイド、ポリアミド、ポリスル
フォン、ポリエステル等の各種樹脂素材を用いてもよ
い。
【0055】(6)前記各実施例では、無電解めっき層
15,36をニッケルにより形成したが、その外にも銅
等により形成してもよい。また、前記実施例では、電気
めっき層16,37を、銅、ニッケル及びクロムの3種
類の金属により、多層構造をなすように形成したが、こ
れら以外の金属を用いてもよいし、また、多層構造とし
ない場合に具体化してもよい。
【0056】(7)前記各実施例では、金型21によ
り、条溝11,34,50を形成するようにしたが、各
条溝を、NCカッター、超音波カッター等により、後加
工により形成してもよい。
【0057】(8)前記各実施例では、条溝11,34
の外周側には、塗膜層4,39を形成する場合に具体化
したが、これらの塗膜層4,39を設けない構成として
もよい。
【0058】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の樹脂製品
の製造方法によれば、樹脂基材の表面のうち、めっきを
必要とする部分にのみめっき層が形成されてなる樹脂製
品の製造方法において、突起の形成により意匠性が損な
われることなく、しかも、容易に、かつ、確実にめっき
を必要とする部分にのみめっき層を形成することができ
るという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した第1実施例において、所定
箇所に針状電極を当接させて電気めっきを形成した状態
を示す部分断面図である。
【図2】第1実施例におけるフロントグリルを示す正面
図である。
【図3】第1実施例において、フロントグリルのめっき
が施された部分を示す図であって、フロントグリルを正
面及び裏面に展開した模式図である。
【図4】第1実施例において、フロントグリルの副仕切
り板の一部を拡大して示す正面図である。
【図5】第1実施例における図4のA−A線断面図であ
る。
【図6】第1実施例において、図5の要部を拡大して示
す断面図である。
【図7】第1実施例において、グリル本体を成形するた
めの金型の一部を拡大して模式的に示す断面図である。
【図8】第1実施例において、グリル本体に無電解めっ
きを施した状態を示す部分断面図である。
【図9】第1実施例において、無電解めっき層の形成さ
れたグリル本体に電気めっきを施した状態を示す部分断
面図である。
【図10】第1実施例において、グリル本体のめっき層
の形成された部分に電鋳マスクを被覆した状態を示す部
分断面図である。
【図11】第1実施例において、グリル本体のめっき層
の形成されていない部分に塗膜層を形成した状態を示す
部分断面図である。
【図12】本発明を具体化した第2実施例において、電
気めっき工程に際し、無電解めっき層の形成されたグリ
ル本体にローラを電極として用いた状態を示す部分断面
図である。
【図13】第2実施例において、無電解めっき層の形成
されたグリル本体にローラを電極として用いることによ
り電気めっき層を形成した状態を示す部分断面図であ
る。
【図14】本発明を具体化した第3実施例において、フ
ロントグリルの副仕切り板を示す部分断面図である。
【図15】第3実施例において、グリル本体を成形する
ための金型の一部を拡大して模式的に示す断面図であ
る。
【図16】第3実施例において、グリル本体に無電解め
っきを施した状態を示す部分断面図である。
【図17】第3実施例において、裏面側に突出する銅ピ
ンを電極として、電気めっきを施した状態を示す部分断
面図である。
【図18】従来技術におけるフロントグリルの溝部付近
を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1,31…樹脂製品としてのフロントグリル、2,35
…基材としてのグリル本体、3,38…めっき層、4,
39…塗膜層、11,34,50…条溝、11a,34
a,50a…底部、15,36…無電解めっき層、1
6,37…電気めっき層、17…針状電極、29…電極
としてのローラ、41…導電性部材としての銅ピン。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂製の基材(2)の表面のうち、めっ
    きを必要とする部分とめっきを必要としない部分との境
    界線部分に、断面略V字状の条溝(11)を環状をなす
    ように形成する条溝形成工程と、 前記基材(2)表面の前記条溝(11)の底部(11
    a)以外の部分に無電解めっき層(15)を形成する無
    電解めっき工程と、 前記無電解めっき工程を経た前記基材(2)に形成され
    た前記無電解めっき層(15)のうち、めっきの必要な
    部分に直接電極(17,29)を接触させることによ
    り、該部分を電気的に導通させて、前記無電解めっき層
    (15)上のめっきの必要な部分に電気めっき層(1
    6)を形成する電気めっき工程とを備えたことを特徴と
    する樹脂製品の部分めっき方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の樹脂製品の部分めっき
    方法であって、前記電極(17)の接触される位置は、
    前記樹脂製品の使用時における視界から外れた箇所であ
    ることを特徴とする樹脂製品の部分めっき方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の樹脂製品の部分めっき
    方法であって、前記電極(17)は、針状を成している
    ことを特徴とする樹脂製品の部分めっき方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の樹脂製品の部分めっき
    方法であって、前記電極は、ローラ(29)であって、
    電気めっき工程の最中には該ローラ(29)を回転させ
    ることを特徴とする樹脂製品の部分めっき方法。
  5. 【請求項5】 樹脂製の基材(35)の表面のうち、め
    っきを必要とする部分とめっきを必要としない部分との
    境界線部分に、断面略V字状の条溝(34,50)を環
    状をなすように形成する条溝形成工程と、 めっきを必要とする部分の前記基材(35)の意匠面側
    と、非意匠面側とを連通する部分に導電性部材(41)
    を配設する導電性部材配設工程と、 前記基材(35)表面の前記条溝(34,50)の底部
    (34a,50a)以外の部分に無電解めっき層(3
    6)を形成する無電解めっき工程と、 前記無電解めっき工程を経た前記基材(35)に形成さ
    れた前記無電解めっき層(36)のうち、前記基材(3
    5)の非意匠面側の導電性部材(41)を電気的に導通
    させて、前記無電解めっき層(36)上のめっきの必要
    な部分に電気めっき層(37)を形成する電気めっき工
    程とを備えたことを特徴とする樹脂製品の部分めっき方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の樹脂製品の部分めっき
    方法であって、前記導電性部材は、前記無電解めっき層
    (36)の意匠面側と非意匠面側との間が抵抗値「5
    Ω」未満となる高分子材料であることを特徴とする樹脂
    製品の部分めっき方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018008525A (ja) * 2014-09-29 2018-01-18 豊田合成株式会社 装飾めっき製品、及び製造方法
US10737530B2 (en) * 2015-05-14 2020-08-11 Lacks Enterprises, Inc. Two-shot molding for selectively metalizing parts
WO2021150849A1 (en) * 2020-01-22 2021-07-29 Lacks Enterprises, Inc. Selectively metallized translucent decorative component and method of making it

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