JPH0789288A - 液体を付与する装置 - Google Patents

液体を付与する装置

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Publication number
JPH0789288A
JPH0789288A JP5011339A JP1133993A JPH0789288A JP H0789288 A JPH0789288 A JP H0789288A JP 5011339 A JP5011339 A JP 5011339A JP 1133993 A JP1133993 A JP 1133993A JP H0789288 A JPH0789288 A JP H0789288A
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JP
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wick body
bristle
liquid
wick
bristle bundle
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Pending
Application number
JP5011339A
Other languages
English (en)
Inventor
Georg Weihrauch
ヴァイラウフ ゲオルク
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Coronet Werke GmbH
Original Assignee
Coronet Werke GmbH
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B43WRITING OR DRAWING IMPLEMENTS; BUREAU ACCESSORIES
    • B43KIMPLEMENTS FOR WRITING OR DRAWING
    • B43K8/00Pens with writing-points other than nibs or balls
    • B43K8/02Pens with writing-points other than nibs or balls with writing-points comprising fibres, felt, or similar porous or capillary material
    • B43K8/04Arrangements for feeding ink to writing-points

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  • Pens And Brushes (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)
  • Control Of Non-Electrical Variables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 剛毛束に、構造的に単純でかつ機能確実に適
当な液体量が供給可能となるようにする。 【構成】 ケーシング11に灯心体13が設けられてお
り、該灯心体が、流れ方向で見て剛毛束12のすぐ上流
側に配置されていて、液体を剛毛束12に引き渡すよう
になっており、剛毛束12が少なくとも部分的に前記灯
心体13に挿入されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体を付与する装置、
特に筆記装置であって、該装置のケーシング内に液体の
ためのリザーバが形成されており、前記ケーシングに設
けられた開口に少なくとも1つの剛毛束が配置されてお
り、該剛毛束によって、該剛毛束に供給された液体が付
与可能である形式のものに関する。
【0002】
【従来の技術】筆記用具としての公知の液体アプリケー
タ、つまりフェルトペンまたはサインペンでは、筆記先
端部が、細断されたフェルトストリップや、樹脂化され
て成形されたか、または成形研削された繊維束や、また
は押出し成形された毛管成形体から成っている。この筆
記先端部には、リザーバから筆記液が供給される。この
筆記液は筆記面、たとえば筆記用紙に引き渡される。筆
記先端部からの液体放出時には、毛管力に基づきリザー
バから液体が後供給される。
【0003】しかし、このようなフェルトペンまたはサ
インペンには、次のような欠点がある。すなわち、ペン
が長時間にわたって未閉鎖状態のまま使用されないと、
液体が筆記先端部内で比較的容易に乾燥してしまう。こ
のような場合、筆記先端部を再び活性化して、均一な液
体放出を得ることは極めて難しい。
【0004】多くの使用事例では、筆線太さを変えられ
ることが望まれている。しかし公知のフェルトペンまた
はサインペンでは、筆記先端部がほとんど変形不可能で
あるので、筆線太さは筆記先端部の形状付与によってし
か規定されない。したがって、筆線太さを個々に調整す
ることは不可能である。また、筆線太さは使用時間が増
大するにつれて、塗布材料における摩耗現象に基づきし
ばしば変化してしまう。
【0005】英国特許第1244015号明細書に基づ
き公知の液体アプリケータでは、筆記先端部が剛毛束か
ら成っており、この剛毛束の後側の内端部は、リザーバ
内に存在する液体に侵入している。剛毛束の前側の自由
端部がベース上、たとえば紙上に沿って案内されること
により、液体は剛毛束から紙に放出され、この場合、毛
管作用に基づきリザーバから液体が剛毛束内に後流入す
る。筆記先端部がベース上に押圧される際の圧力に関連
して、ベース上での剛毛の載着面積、ひいては筆線太さ
を変えることができる。この場合、放出される液体の量
も使用者によって変化させることができる。
【0006】剛毛束内に存在する液体が乾燥してしまう
と、筆記先端部は剛毛のプレス運動またはスキューズ運
動によって簡単に再び活性化することができる。
【0007】しかし、このような液体アプリケータで
は、望ましくない液体流出が生じてしまうことが判かっ
た。それというのは、剛毛がリザーバ内に存在する液体
に直接に侵入していて、製作誤差が存在するだけでも、
剛毛束内での規定された毛管性が保証され得なくなるか
らである。このような液体流出を回避するためには、ド
イツ連邦共和国特許出願公開第3525150号明細
書、同第3700413号明細書ならびに同第3711
236号明細書に開示されているように、リザーバと剛
毛束との間に、使用者によって操作され得る弁の形の調
量装置が配置されている。この弁を用いると、たしかに
剛毛束に供給された液体量を所望通りに調量することが
できるが、しかしこのような液体アプリケータはその構
成的に手間のかかる構造に基づき、機能的に極めて故障
しやすく、しかも高価である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、冒頭
で述べた形式の装置を改良して、剛毛束に、構造的に単
純でかつ機能確実に適当な液体量が供給可能となるよう
な装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の構成では、ケーシングに灯心体が設けられて
おり、該灯心体が、流れ方向で見て剛毛束のすぐ上流側
に配置されていて、液体を剛毛束に引き渡すようになっ
ており、剛毛束が少なくとも部分的に前記灯心体に挿入
されているようにした。
【0010】
【発明の効果】本発明によれば、灯心体は剛毛束に対す
る、少量ではあるが充分な液体量の均一な供給を保証す
る。使用時における剛毛束からの液体放出時に、液体は
毛管力に基づき灯心体から剛毛束内に後吸い込みされ
る。これによって、灯心体においても毛管力が働き、こ
の毛管力は灯心体内の液体の後供給を生ぜしめる。した
がって、灯心体は自動的に作動する調量装置として働
き、この調量装置によって剛毛束には、常に適量の液体
が供給されるようになる。他面、灯心体は剛毛束への直
接的な液体流入を阻止する緩衝体としても働く。塗布過
程時の液体の流出は剛毛束とその毛管性とによってのみ
規定されるのではなく、灯心体と、そのハイドロリック
特性とによっても大きく影響を与えられる。
【0011】この場合に構成上の手間は極めて僅かであ
り、特に公知の液体アプリケータの場合のようにばね負
荷された弁体の配置や、必要に応じて僅かな製作誤差を
有する、対応する弁座の構成は必要でない。本発明によ
る装置では、特に手間のかかる製造技術が不要であり、
また機能故障も生じ得ない。本発明による装置は簡単か
つ廉価に製造され得る。
【0012】本発明によれば、少なくとも1つの剛毛束
が直接に灯心体に保持されている。こうして、別個の保
持装置の構成が回避され、これによって、構造が単純に
なる。他面、剛毛束は信頼性良く灯心体との接触状態に
保持され得るので、剛毛束内で液体放出に基づき生じる
毛管吸引力が灯心体に伝達されることが保証されてい
る。これによって、液体は所望通りに灯心体から剛毛束
内に確実に後流入するようになる。
【0013】本発明の有利な構成では、灯心体が、リザ
ーバと剛毛束との間に配置されている。この場合、液体
がリザーバから強制的に灯心体を貫流しなければならな
いことが構造的に単純に確保され得る。リザーバと灯心
体と剛毛束との、このような相前後した流れ技術的な接
続に基づき、剛毛束に直接にリザーバから液体が供給さ
れてしまい、このことが前記欠点をもたらしてしまうこ
とは信頼性良く回避されている。
【0014】毛管力に基づき、灯心体内の液体の均一で
ゆっくりとした流れを確保するためには、灯心体がリザ
ーバから過剰量の液体を吸収せず、灯心体内の液体が充
分に長い流路を有していることが有利になる。このこと
は、灯心体の内端部がリザーバに接続されていることに
よって簡単に達成することができる。したがって、リザ
ーバから灯心体に流入する液体は比較的長い区間を介し
て灯心体を貫流し、これによって、流れの均一化が得ら
れる。
【0015】これに対して択一的または付加的な構成で
は、灯心体がリザーバを形成している。したがって場合
によっては、液体リザーバを別個に形成することが不要
になる。これによって、本発明の装置は廉価に製造する
ことができる。この場合、灯心体はケーシングの内室を
完全に埋めるので、灯心体内に充分な液体量を貯えるこ
とができる。
【0016】剛毛束の端面側で、液体放出に影響を与え
るような不純物が生じないことを信頼性良く保証するた
めに本発明のさらに別の構成では、剛毛束が、前記灯心
体の内端部から間隔をおいて配置されている。
【0017】剛毛束が、前記灯心体に設けられた盲孔に
保持されていると有利である。盲孔内における剛毛束の
配置は構造的に特に簡単な構成であり、しかも適宜な盲
孔深さにおいて剛毛束の正確な位置決めや確実な保持を
保証している。さらに、剛毛束はこの場合、比較的大き
な面積を介して灯心体と接触しており、これによって、
灯心体から剛毛束への液体の均一な後流入が、剛毛束の
内端面を介しても、側方からも可能になる。すなわち、
前記後流入は汎用の円筒形の接触面を介して可能になる
訳である。取り扱いの理由から、唯一つの剛毛束しか配
置されていない場合には、対応する盲孔が灯心体の中心
軸線に構成されていると有利である。
【0018】剛毛束は種々の形式で盲孔内に保持されて
いるか、もしくは固定されていてよい。剛毛束がプレス
嵌めによって盲孔に保持されていると、特に有利である
ことが判かった。こうして、特別な固定手段の配置を不
要にすることができる。これに対して付加的または択一
的な構成では、剛毛束が灯心体の盲孔に形状接続的に保
持されている。剛毛束が盲孔内にその形状付与に基づき
固定されていることにより、剛毛束が不本意には解離し
ないことが保証される。この場合、剛毛束の内端部に剛
毛束の溶融によって環状フランジが形成されていると有
利であることが判かった。この環状フランジによって、
剛毛束は盲孔に突入して係合されている。
【0019】本発明のさらに別の有利な構成では、ケー
シングが灯心体を、半径方向内側に向いたプレロードで
保持している。こうして、灯心体は盲孔に挿入された剛
毛束に対して緊縮し、これによって、灯心体と剛毛束と
の間の摩擦力は著しく増大する。さらに、剛毛束の外周
面全体が剛毛束を保持するために役立つので、使用時に
生じる、剛毛束の外側負荷は全面積にわたって導出され
得る。
【0020】単一の剛毛束の代わりに、複数の剛毛束を
設けることもできる。この場合には、複数の、たとえば
4つの盲孔が形成されており、これらの盲孔に各1つの
剛毛束が保持されていて、灯心体の横断面全体にわたっ
て均一に配置されている。この場合に、個々の剛毛束は
横断面で見て、たとえば正方形の角隅の位置を取ること
ができる。
【0021】本発明のさらに別の有利な構成では、剛毛
束が灯心体の内端部にまで延びており、この場合、液体
は灯心体から剛毛束の外周面を介して剛毛束に流入する
ようになる。剛毛束が灯心体を完全に貫通するか、もし
くは剛毛束が灯心体によって完全に取り囲まれている
と、剛毛束と灯心体とを唯一つの作業行程において連続
的に製造することができる。この場合、たとえば剛毛ス
トランドが周面に発泡されるか、または繊維剛毛ストラ
ンドと合わされる。作業先端部もしくは筆記先端部を所
定の長さに分断して、機械的に加工した後に、簡単かつ
迅速に剛毛束・灯心体ユニットを得ることができる。こ
の剛毛束・灯心体ユニットはケーシングに挿入されるだ
けでよい。
【0022】液体がリザーバから剛毛束の端面を介して
剛毛束内に直接に流入することを阻止して、望ましくな
い液体流出に関する上記の問題を回避するために、本発
明のさらに別の有利な構成では、剛毛束の内端面が接
着、溶着等によって閉鎖されている。したがって、液体
は、剛毛束の外周面を介して剛毛束内に流入する前に、
強制的にまず灯心体を通って流れるので、液体流は均一
化されている。
【0023】複数の剛毛束が配置されている場合でも、
1つの先端部、たとえば1つの筆記先端部を構成するた
めに、本発明のさらに別の有利な構成では、剛毛束がそ
の自由端部に向かって収束している。個々の剛毛束は、
たとえば収束して、1つの共通の先端部を形成してお
り、したがって、剛毛束はその自由端部の範囲で互いに
向かって傾けられて配置されている。
【0024】灯心体が比較的小さな横断面積を有してい
ると、盲孔の形成は技術的に難しくなるおそれがある。
このような場合、本発明のさらに別の有利な構成では、
灯心体が、ケーシングの開口の近くに環状の切欠きを有
しており、この切欠きに、灯心体とケーシングの開口縁
部との間で剛毛束が保持されている。環状の切欠きは灯
心体が比較的小さな場合でも、簡単に製造可能となる。
剛毛もしくは剛毛束を切欠きに挿入した後に、ケーシン
グを被せることができる。これによって、剛毛束は灯心
体とケーシングとの、有利には円錐状の切削加工部の間
に緊定される。
【0025】先端部を形成するために、本発明のさらに
別の有利な構成では、剛毛束が、少なくとも前記灯心体
を越えて突出した範囲に中空室を有しており、剛毛が収
束して、前記灯心体の中心軸線に位置する先端部を形成
している。灯心体は、既に説明したように、たとえばフ
リース、フェルトまたは綿から成っている。その代わり
に、灯心体が、吸込み性のプラスチック発泡体から成っ
ていて、剛毛束を被覆するように発泡されているか、ま
たは押出し成形された毛管成形体から成っていることも
可能である。灯心体が、ほぼその長手方向に配向された
繊維を有していると有利であることが判かった。
【0026】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面につき詳しく
説明する。
【0027】液体を付与する装置10はほぼ円筒状のケ
ーシング11を有している。このケーシングは図1に示
した下側の端範囲で円錐状にテーパされていて、その端
部に開口11aを有している。ケーシング11の内部に
は、付与したい液体、たとえばインキのためのリザーバ
が公知の形式で(図示しない)構成されているか、もし
くはこのリザーバがケーシングによって形成される。リ
ザーバの下方では、フリース、フェルト、綿またはこれ
に類するものから形成された灯心体13がケーシング1
1内に保持されており、この場合、灯心体13はリザー
バから液体を供給される。灯心体13の自由下端部はケ
ーシング11の下方で、開口11aから少しだけ間隔を
おいて位置している。
【0028】灯心体13の形状はケーシング11の内輪
郭に合わせられているが、しかし灯心体13は特定の過
剰寸法を有しているので、この灯心体は、図1に示した
状態、つまりケーシング11に挿入されている状態で
は、半径方向内側に向けられたプレロードをかけられて
おり、したがってケーシング11内に確実に保持されて
いる。
【0029】灯心体13には、盲孔14が構成されてい
る。図1および図2に示したように、この盲孔14はほ
ぼ灯心体13の、ひいてはケーシング11の中心軸線S
に沿って延びている。盲孔14には、剛毛束12が挿入
されていて、この盲孔内でたとえばプレス嵌めによって
保持されている。剛毛束12を保持するためのプレス力
は、剛毛束12の横断面積が盲孔14の横断面積よりも
大きく形成されていて、これによって剛毛束12の導入
時に盲孔14が拡開されることにより形成される。剛毛
束12はケーシング11に設けられた開口11aを貫通
して、たとえば筆記先端部または筆先端部に似た円錐状
の塗布端部12aを有している。この塗布端部によっ
て、液体、たとえばインキ、塗料、ネールエナメル等を
塗布することができる。
【0030】剛毛束12の剛毛の自由端部が可動性を有
していることに基づき、ベース上における剛毛束12の
載着面積もしくは液体放出を決定する面積、つまり筆記
線太さを剛毛の圧着力に関連して変化させることができ
る。
【0031】塗布端部12aで液体、たとえば筆記液が
放出されると、剛毛間で作用する毛管力に基づき液体は
灯心体13から剛毛束12の内端面と、灯心体13に接
触している剛毛束の外周面との両方を介して剛毛束12
内に後流入する。これによって、灯心体13はリザーバ
(図示しない)から液体を後供給される。
【0032】図3には、灯心体13に設けられた盲孔1
4における剛毛束12のための択一的な保持形式が示さ
れている。盲孔14の底部に面した前記剛毛束12の内
端部には、たとえば剛毛端部の溶融によって環状フラン
ジ15が形成されているので、剛毛束は押込み係合によ
って盲孔内に形状接続的に挿入することができる。剛毛
束12を備えた、図3に示した灯心体13は、図1およ
び図2に示した構成と同様にケーシング内に保持され
る。
【0033】図3に示した剛毛束12は比較的大きな載
着面を備えた、球面状の塗布端部12aを有している。
このような構成は、たとえばマーキングペンにおいて使
用されるか、または化粧品、たとえばネールエナメルを
塗布するために使用され得る。
【0034】図4および図5に示した別の実施例では、
4つの剛毛束12が灯心体13に保持されている。この
ためには、灯心体13に4つの盲孔14が形成されてい
る。これらの盲孔は灯心体13の中心軸線Sに対して対
称的に配置されていて、互いに等しい角度距離を有して
いる。したがって、図5に示した横断面図で見ると、盲
孔14は正方形の角隅点に配置されている。各盲孔14
には、剛毛束12が前で説明したようにして保持されて
いる。灯心体13の内部では、全ての剛毛束12の剛毛
が互いに平行に延びている。灯心体13の下端部、つま
り各盲孔14から剛毛束12が進出している灯心体端部
では、剛毛が灯心体13の中心軸線Sの方向に傾けられ
ている。剛毛束12の自由端部は、中心軸線Sに配置さ
れた先端部Pで円錐状に収束しており、この場合、各剛
毛束12の内部でも、剛毛が互いに傾けられて延びてい
る。
【0035】図6に示した実施例では、盲孔の代わり
に、灯心体13の下端部の周面範囲に、環状の切欠き1
6が形成されているので、灯心体13は段付けされた横
断面を有している。切欠き16には、スリーブ形の剛毛
束17、つまり中空の剛毛束17が挿入されている。こ
の剛毛束の剛毛は互いに向かって傾けられて配置されて
いて、先端部Pで灯心体13の中心軸線Sに収束してい
るので、ほぼ点状の筆記先端部が形成されている。剛毛
束17は、剛毛束17を取り囲んで係合するケーシング
11の円錐状のテーパした下端部によって切欠き16に
保持されており、この場合、ケーシング11と灯心体1
3との間には、クランプ力が形成される。
【0036】図7に示した実施例では、剛毛束12が、
この剛毛束を取り囲む灯心体13の全長にわたって前記
灯心体の内端部13aにまで延びており、この場合、下
端部には公知の形式で筆記先端部12aが形成されてい
る。このような構造は、たとえば剛毛ストランドに灯心
体材料を連続的に被着させ、引き続き所定の長さに分断
して後加工することによって得ることができる。したが
って、剛毛束12の内端面12bは灯心体13の内端部
13aと共に1つの平面に位置している。
【0037】灯心体13と剛毛束12とが、リザーバ
(図示しない)内の液体に接触させられると、液体は内
端面13aを介してしか灯心体13に流入することがで
きない。それに対して、内端面12bを介しての剛毛束
12への液体移動は阻止されている。なぜならば、前記
内端面が接着、溶着または適宜な手段によって液体密に
閉鎖されているからである。液体は灯心体13に沿って
流れて、半径方向で剛毛束12の円筒状の外周面を介し
て剛毛束12に流入する。
【0038】図8および図9には、灯心体13から剛毛
束12への液体移動経路が示されている。長手方向に配
向された繊維を有する灯心体13には、リザーバ(図示
しない)から液体が供給される。この液体は毛管作用に
基づき、剛毛束12に対する円筒状の限界面もしくは周
面に留まる。剛毛束12の個々の剛毛は完全に互いに密
に接触しているわけではないので、液体は剛毛束12を
も貫流する。この剛毛が灯心体13の内部に位置してい
る限りは、このことは重力に基づいてのみ行なわれる。
これに対して、さらに半径方向における毛管力が加わ
る。この毛管力は個々の剛毛間のギャップにおける毛管
圧力によって生じる。剛毛束12の内室では、個別剛毛
によって形成された通路における毛管圧が剛毛の長手方
向における毛管力を形成する。この毛管力は、同じく重
力によって助成されて、筆記先端部への液体搬送を生ぜ
しめ、この筆記先端部で液体は放出される。したがっ
て、剛毛束12の筆記先端部には、常時充分に液体が供
給される。
【0039】筆記時、筆画時または塗装時における筆記
先端部のプレス変形またはスキューズ変形に基づき、個
々の剛毛の間の通路は変化させられ、これによって液体
流の調量が毛管力の変化によって形成される。
【0040】配向された繊維フリースから成る灯心体1
3では、個別繊維がその長さにわたって多数のポイント
で、たとえば樹脂化により互いに結合されている。これ
によって、液体流に絞り効果が生ぜしめられる。さら
に、前記装置の操作時に灯心体13は通常、変形されな
いので、装置の使用とは無関係に、灯心体に関しては剛
毛束に対する一定の液体放出特性が存在している。それ
に対して剛毛束では、液体が、灯心体と比べてはるかに
小さな絞り作用しか受けない。なぜならば、個々の剛毛
が互いに結合されていないからである。装置の操作時
に、筆記先端部は変形させられ、これによって液体流の
調量、つまり液体の放出および液体の補充が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例による装置の下端部の縦断面図であ
る。
【図2】図1のIIーII線に沿った断面図である。
【図3】第2実施例による灯心体と剛毛束の縦断面図で
ある。
【図4】第3実施例による灯心体の下端部の縦断面図で
ある。
【図5】図4のVーV線に沿った断面図である。
【図6】第4実施例による灯心体の下端部の縦断面図で
ある。
【図7】第5実施例による灯心体と剛毛束との縦断面図
である。
【図8】灯心体から剛毛束への液体の移動経路を示す縦
断面図である。
【図9】灯心体から剛毛束への液体の移動経路を示す横
断面図である。
【符号の説明】
10 装置、 11 ケーシング、 11a 開口、
12 剛毛束、 12a 塗布端部、 12b 内端
面、 13 灯心体、 13a 内端部、 14盲孔、
15 環状フランジ、 16 切欠き、 17 剛毛
束、 P 先端部、 S 中心軸線

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を付与する装置であって、該装置の
    ケーシング内に液体のためのリザーバが形成されてお
    り、前記ケーシングに設けられた開口に少なくとも1つ
    の剛毛束が配置されており、該剛毛束によって、該剛毛
    束に供給された液体が付与可能である形式のものにおい
    て、ケーシング(11)に灯心体(13)が設けられて
    おり、該灯心体が、流れ方向で見て剛毛束(12;1
    7)のすぐ上流側に配置されていて、液体を剛毛束(1
    2;17)に引き渡すようになっており、剛毛束(1
    2;17)が少なくとも部分的に前記灯心体(13)に
    挿入されていることを特徴とする、液体を付与する装
    置。
  2. 【請求項2】 前記灯心体(13)が、リザーバと剛毛
    束(12;17)との間に配置されている、請求項1記
    載の装置。
  3. 【請求項3】 前記灯心体(13)の内端部が、リザー
    バに接続されている、請求項1または2記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記灯心体(13)がリザーバを形成し
    ている、請求項1記載の装置。
  5. 【請求項5】 剛毛束(12;17)が、前記灯心体
    (13)の内端部から間隔をおいて配置されている、請求
    項1から4までのいずれか1項記載の装置。
  6. 【請求項6】 剛毛束(12)が、前記灯心体(13)
    に設けられた盲孔(14)に保持されている、請求項1
    から5までのいずれか1項記載の装置。
  7. 【請求項7】 前記盲孔(14)が、前記灯心体(1
    3)の中心軸線(S)に形成されている、請求項6記載
    の装置。
  8. 【請求項8】 剛毛束(12)が、前記盲孔(14)に
    プレス嵌めによって保持されている、請求項6または7
    記載の装置。
  9. 【請求項9】 剛毛束(12)が、前記灯心体(13)
    の盲孔(14)に形状接続的に保持されている、請求項
    6から8までのいずれか1項記載の装置。
  10. 【請求項10】 剛毛束(12)の内端部に、該内端部
    の溶融によって環状フランジ(15)が形成されてお
    り、該環状フランジによって前記剛毛束が前記盲孔に突
    入して係合されている、請求項9記載の装置。
  11. 【請求項11】 前記灯心体(13)が、ケーシング
    (11)によって半径方向内側に向けられたプレロード
    をかけられて保持されている、請求項1から10までの
    いずれか1項記載の装置。
  12. 【請求項12】 複数の盲孔(14)が設けられてお
    り、該盲孔に、各1つの剛毛束(12)が保持されてい
    る、請求項6から11までのいずれか1項記載の装置。
  13. 【請求項13】 4つの盲孔(14)が設けられてお
    り、該盲孔が、前記灯心体(13)の横断面全体にわた
    って均一に配置されている、請求項12記載の装置。
  14. 【請求項14】 剛毛束(17)が、前記灯心体(1
    3)の内端部にまで延びており、液体が前記灯心体(1
    3)から剛毛束(17)の外周面を介して前記剛毛束に
    流入するようになっている、請求項1から4までいずれ
    か1項記載の装置。
  15. 【請求項15】 剛毛束(17)の内端面が、接着、溶
    着等によって閉鎖されている、請求項14記載の装置。
  16. 【請求項16】 剛毛束(12)が、その自由端部に向
    かって収束している、請求項1から15までいずれか1
    項記載の装置。
  17. 【請求項17】 前記灯心体(13)が、ケーシングの
    開口の近くに、環状の切欠き(16)を有しており、該
    切欠き(16)に、前記灯心体(13)とケーシング
    (11)の開口縁部との間で剛毛束(17)が保持され
    ている、請求項11記載の装置。
  18. 【請求項18】 剛毛束(17)が、少なくとも前記灯
    心体を越えて突出した範囲に中空室を有しており、剛毛
    が収束して、前記灯心体(13)の中心軸線(S)に位
    置する先端部(P)を形成している、請求項17記載の
    装置。
  19. 【請求項19】 前記灯心体(13)が、フリース、フ
    ェルトまたは綿から成っている、請求項1から18まで
    いずれか1項記載の装置。
  20. 【請求項20】 前記灯心体(13)が、吸込み性のプ
    ラスチック発泡体から成っていて、剛毛束(17)を被
    覆するように発泡されている、請求項1から19までい
    ずれか1項記載の装置。
  21. 【請求項21】 前記灯心体(13)が、押出し成形さ
    れた毛管成形体から成っている、請求項1から19まで
    いずれか1項記載の装置。
  22. 【請求項22】 前記灯心体(13)が、ほぼその長手
    方向に配向された繊維を有している、請求項1から21
    までいずれか1項記載の装置。
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